ミノルタハイマチック7のカメラ修理

今日は「パーフェクトの日」だそうですよ。
なんのパーフェクトかというと
1970年に中山律子さんが女子プロボウラー初の
パーフェクトを達成した日ということです。
私のじいさんはカメラと同じくらいボウリングが好きだったので
家に中山律子さんのパネルがあったような記憶が。。。
そんなじいさんに連れられて5歳の頃には
ボウリング場に連れて行かれていました(笑)
。。。といっても両手で転がしてガターが精一杯ですが。。。
今となっては良い思い出です。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7」のカメラ修理を行っています。
ハイマチック7は1963年にデビュー
ハイマチックとしては2代目にあたるモデルですね。
プログラムオート露出のみだった初代ハイマチックとは異なり
マニュアル露出もできるようになり、
露出計もCDSを使用するものに変更されました。
この後に続くハイマチック9、7s、11のベースとなるモデルでもあります。
搭載するシャッターはセイコーシャ製(B・1/4~1/500)
レンズはロッコールPF45mmF1.8の大口径です。

お預かりしたハイマチック7は
レンズ後玉の後ろに取り付けられている遮光板が
外れてしまってカラカラ音を立てています。
シャッターは順調に動作しているのですが
後で気づいたのですが
絞り羽根が全く動作しません。
マニュアルでF22にセットしても開放のままです。
固着して引っ込んだままのようです。

この写真を撮ったあとで絞りユニットの整備を行い
まず絞り羽根が動くように修理しました。
原因はよくある油シミによる羽根固着ではなく
絞り動作ピンの固着によるものでした。
マニュアルでは絞りが動作するようになったものの
今度はオート時に絞りが動作しません。
オート時には露出計脇のバネの力で
絞りを開閉するのですが
まだ絞りの開閉が重いらしくバネの力では動作できないようです。
シャッターユニット整備と並行して再度、絞り羽根駆動部の
洗浄・注油・整備を行います。
現象としてはよく見受けられる羽根固着ですが
原因はケースバイケースで様々です。
そういうところがこの仕事の苦労するところでもあり
面白いところなのですが。。。

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