「家の押入れの奥から昔のカメラが出てきた。」

「お父さんが昔、使っていたカメラをもらった。」

「若い頃は使っていたのだけど何十年も使っていないカメラがある。」

それぞれ色々な状況はあると思いますが
共通しているのは十数年、いえ数十年使っていないカメラが
お手元にある・・・という場合のお話です。

既にどうにも動かないという場合は
修理が必要であることは明白ですが

「何とかシャッターは切れるようだ・・・」

こういう場合、できればご相談ください。
何十年も動かされていないカメラをいきなり動かすのは
何十年も寝たきりだったご老人に
いきなりマラソンをさせるようなことになりかねません。

中には運よく以前と同じ動きをするものがあるかもしれませんが
機械はやはり定期的に動かしていないと
本来の動きはできないものです。

まずは裏ブタが開くようであれば開けてみてください。
何だか粉だらけになっていませんか？

写真はリコーオートハーフのフィルム室内ですが
モルトプレーンと呼ばれる遮光用のスポンジが
劣化して粉状になっています。
これほど酷くなくても粉が出ている、あるいは
ネチャネチャと粘着状になっている・・・
という場合は間違いなく交換が必要です。
このままでは光線漏れが発生して写真が写らなかったり
粉がフィルムに付着してゴミがたくさん写ってしまいます。

このようなわかりやすいトラブルだけでなく
長年の細かい汚れや油不足により
スムーズに動かないパターンも非常に多いです。
先述のモルトがあちこちに入り込んで
動きを悪くさせていることもあります。

動きの悪い関節を無理に動かしていると
症状が悪化するように
動きの悪いカメラを無理に動かしていると
致命的なトラブルになりかねません。

当店ではそんなキチンと使えるがどうかわからないカメラを
まずは健康診断のように簡単にチェックのみ行うメニューも
用意してお待ちします。

かんたんカメラ診断（ご来店の方のみ）
３，０００円＋消費税
目視点検、カメラテスターを使っての動作点検を行い、お手持ちのカメラが現在、写真が撮れる状態かどうかを診断いたします。
基本的に少々お時間をいただいてその場で診断いたします。
診断結果の上、修理・整備をその場で
ご依頼されたお客様の場合は診断料はいただきません。

ご来店できるところにお住まいの方は
まずは一度、診断だけでも受けてみませんか？
使ってみるのはそれからでも
良いのではないかと思いますよ。