コニカⅡBのカメラ修理

今日は「いい家の日」らしいですよ。
田舎の一戸建てとか(無理に古民家とかじゃなくていい)に
非常に憧れはありますが
既にもう普通に家を買える年齢じゃなくなってしまったなぁ(笑)
もっとも独りでは待て余すだけですし。。。
おまけに仕事上、都内を離れるわけにはいけないし
やはり生活に便利な都内に慣れてしまっているから
もう離れられないですね(笑)
でも少し前に生まれ育った町の不動産屋さんに出ている
物件情報みていたら古い家がすごく安いのですよ
クルマ買うよりも安いくらいに。。。
まぁ、修繕も必要なのでしょうし、そんな甘くはないでしょうが。。。
かつてあった実家近くに
別荘があってもいいかもなぁ。。。なんて夢を見てしまいます(苦笑)
はぁ。。。とりあえずしっかり働かなくちゃ。。。(汗)

さてさて

本日は「コニカⅡB」のカメラ修理を行っています。
先代のコニカⅠがコニカブランドとしては
最初の一般用のカメラであり
Ⅱはその後継機として発売されました。
今回の「ⅡB」は「Ⅱ」からタイム露出が省略された
バージョンとなります。発売開始は1955年です。
評価の高いヘキサノンレンズは50mmF2.8の
ダブルヘイコイド沈胴タイプを搭載します。
セルフコッキングはまだ未搭載ですが
二重露光防止機能が装備され
シャッターユニットはコニラピッドSで最高速は1/500です。
コニカⅠ~Ⅲはレトロな中に非常に高級のあるデザインで
個人的にも非常に好きなカメラです。
見た目の大きさとは裏腹に総金属性でずっしり重いのですが
それも高い質感に一役買っていると思います。

お預かりしているⅡBは
二重像のズレ、レンズクモリ、若干のシャッター粘りという感じで
とりあえずは動作はしている感じだったのですが
二重像のズレを確認していると
ピントリング上、3mあたりから無限遠では
まったく二重像が動きません。
距離計が固着している感じではないのですが。。。
なんか妙な感じだな。。。とよくよく見てみると
ピントリングの取っ手部分の位置関係が
通常と異なるような気がします。
他のⅡBと比べてみるとレンズ沈動時に
通常、9時~10時の位置辺りにあるはずの取っ手が
1時方向で止まっています。
もしかして。。。と思いフィルム面からピントチェックをしてみると
ピントが全くあっておらずピントリングをどの位置にしても
全く無限遠が出ません。
どうやら過去にヘリコイドを分解しているようで
その取り付け位置が正しくないために
ピント位置がめちゃくちゃになってるようです。

まだ分解し始めたばかりですが
とりあえずレンズのクモリは完全に除去とはいきませんが
通常の撮影には全く問題ない程度には回復できそうです。
シャッターユニットの整備等も行うのですが
まずはヘリコイドを分解しグリスアップもしつつ
正しい状態に組みなおしたいと思います。
こういう中途半端な組み立てが行われている分解品は
他にどんな不具合があるか全く予想できないので
慎重にひとつひとつ入念に確認を行いながら進めます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「レンコンの日」だそうですよ。
美味しいですよねぇ。。。
特に天ぷらが好きかな。。。
シャクシャクと歯切れの良い食感で
ほのかに甘さもあって。。。
ご飯のおかずにも合いますよねぇ。。。
先日も何かの記念日で
ちゃんと目の前で揚げてくれる天ぷら屋さんに行きたいと
書いた覚えがありますが
レンコンの話をしているとまた天ぷら屋さんに行きたくなってきました。
さすがにお一人様で行くのは無理があるし
きちんとした天ぷら屋さんって結構お高いのですよねぇ。。。(汗)
レンコンの旬は10月から3月くらいまでなのですね。
「蓮根(はすね)掘る」という冬の季語もあるようです。

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っています。
ペンEE-3はペンシリーズの中で
最後まで作られたモデルです。
発売開始は1973年で
それまでの「ペンEE-2」の貼り革や外装塗装を黒塗装とし
フラッシュマチック機構が追加になっています。
基本的な構造はEE-2とほぼ同一です。
この後にフラッシュが内蔵となった「ペンEF(1981年)」も発売になっているのですが
EE-3はEFが生産中止になった後も継続生産され
最終的に1986年まで生産されました。
なんと発売開始から13年です。
一眼レフのフラッグシップモデルとかではなく
数が売れることが必須条件であるエントリークラスのコンパクトカメラで
これだけ生産が続けられたということは
それだけしっかり作られていて且つ人気も高かったということですね。

お預かりしているペンEE-3は一通り動いてはいるのですが
ファインダーやレンズに盛大にカビが発生しています。
加えて過去に落下したことがあるようで
上カバーとボディ外装の一部に歪みが見られ
その影響で裏蓋が非常に開きにくい状態です。
さらにオート露出の精度を測定してみると
随分アンダーになってしまっているようです。
ちょっと明るさに対して絞り込みすぎです。

レンズやファインダーの清掃はもちろん
シャッター羽根・絞り羽根の清掃
シャッターユニット、オート機構部の整備等々を行っていきます。
以前にも書きましたがEE系のペンは
シャッターユニット部のネジが緩んで外れてしまう
トラブルも多いのでしっかり締め込んだ上で
接着剤で軽くロックしておきます。
心配されることの多いセレン光電池は今回は問題なく
十分起電している状態です。
やはりコンパクトなハーフカメラは良いですね。
特にペンEEはピンと合わせの必要もなく
構えて撮るだけなので気軽に持ち歩くには最適のカメラだと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GTのカメラ修理

今日は「録音文化の日」だそうですよ。
昔はレコードからカセットテープへとか
FMエアチェックだとか録音する機会も多かったのですが
今は録音って言葉自体を聞かなくなりましたねぇ
音楽はダウンロードでしょうし
動画や映像は録画だし。。。
今でもレコードからMP3への録音?変換?は行いますが。。。
そういえば録音することを
私よりもう少し前の世代は「ふきこむ」と表現していました。
「そのレコード、テープにふきこむけん貸してくれや~」みたいな感じですね。
でもさすがに私の世代でもふきこむって言うとさすがに笑われていましたよ
久しぶりに中古レコード屋さん巡りがしたくなってきました(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GT」のカメラ修理を行っています。
気がつくと最近、エレクトロの修理、結構多いですねぇ
それも前期の大柄なモデル。。。
「GT」は基本的に初代エレクトロ35と同様の作りなのですが
「G」はゴールドメカニカの頭文字で
基板の電気接点に金メッキを採用し耐久性等を向上させたものです。
シルバーモデルが「G」でブラックモデルが「GT」となります。
この頃はいわゆる「EE(自動露出機能)付きのカメラ」が
各メーカーから登場しヒットしていたわけですが
本格的電子制御でのEEカメラはエレクトロが最初だったのではないかと思います。
初代エレクトロ35の発売は1966年
今回の「GT」の発売は1969年となります。
(あ、私と同い年なのね(笑))

お預かりしているエレクトロ35GTはまずは電源が全く入りません。
電池室は一見キレイで問題ありそうには見えません。
。。。とはいえおそらく配線かハンダの腐食だろうな。。。と
ある程度分解してマイナス端子側のハンダを見ると
そこに腐食した白リード線がマイナス端子から脱落して
プラプラしていました。
当時の水銀電池は液漏れを起こさなくても
ガスが発生し配線や端子を腐食させてしまうのですね。
なので、やはり使わないときには電池は抜いておく。。。というのが正しい使い方です。
電源はそれで入るようになったのですが
エレクトロではお馴染みのレリーズ直下のゴムブッシュの劣化で
オート制御が全くできていない状態です。
もちろん巻上時の「カチン」という音も鳴りません。

ゴムブッシュの交換はもちろんのこと
シャッターユニット部の各接点、シャッター・絞り羽根清掃
カビの多いレンズの清掃、クモリがちなファインダーの清掃
他、各部調整等々、一通りの整備一式を行います。
電子基板及び電子部品には特に問題はなく
しっかり清掃して整備することで全く問題なく撮影に使えそうです。
このエレクトロ35GTはご依頼者さまの親御様が使われていたものだそうで
来年の親御様の金婚式に使いたいということで
修理依頼されたものです。
おそらくご依頼者さまの子供時代もこれでたくさん撮られたことだと思います。
世代を超えて使い続かれるカメラってステキですよねぇ。。。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスペンEES-2のカメラ修理

今日は「七五三」ということで
関連して「きものの日」だったりします。
和服っていいですよねぇ。。。持ってもいないし
着る機会もありませんが。。。(苦笑)
子供の頃の七五三は未だに何となく覚えてますよ。
特に5つのときの七五三はよく覚えています。
すごく着飾らされて華やかな1日でしたねぇ。。。
なんでこんなに鮮明に覚えているのかな。。。と思ったら
そのときにじいさんがたくさん私の写真を撮っていて
その写真を節目節目でアルバムで見ているから
都度都度思い出すから忘れていないのですね。
やはり記録や思い出としての写真は大事ですね。
何だか千歳飴食べたくなってきました。。。
そういえば飴といえば今日は「のど飴の日」でもあるのです。
乾燥してくる季節になってきましたから
のど飴はなめるのもいいですね!
ちなみに私は半年ほど前から
頻繁に飴を口に入れていないと落ち着かない。。。という
妙なクセがついてしまって
毎日のように飴が一袋なくなってしまうのですが。。。
絶対良くないですよね。。。直さなければ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
ペン系の修理はコンスタントに多いですが
ペンS系とEE系がやはり多いですね。
ペンS系だとシャッター羽根の粘りに関する修理が
圧倒的に多いというかほとんどなのですが
EE系になるとシャッターの粘りもありますが
絞り羽根固着の修理が多く、次いで露出計及びオート露出関連の修理が多いです。
固定焦点のペンEEをゾーンフォーカスとしたものがEESで
今回、お預かりしているEES-2はEE-2のゾーンフォカス版です。
初代EESやEEに比べると
裏蓋が蝶番式になりフィルムカウンターも自動復元となったり
実用的な部分がぐっと使いやすくなったモデルです。
1968年の発売です。

先ほどEE系だと露出計関連の修理が多いと書きましたが
お預かりしているEES-2は
明るさに関わらず常に赤ベロが出てしまう状態です。
(赤ベロ→光量不足の時にファインダー内出る赤い警告板
これが出るとシャッターロックがかかりシャッターは切れません)
絞りは赤ベロが出る状況なのでシャッターを押すと開放になります。
(もちろんシャッターは切れませんが)
絞り固着は大丈夫のようですが
セレン光電池が起電していないか露出計本体のトラブルと思われます。
まずは上カバーを開けて露出計の指針を確認してみます。
やはり指針は全く振れていません。
ではテスターを使って露出計に直接電圧をかけてみます。
そうすると露出計は元気に指針を振り切りました。
露出計本体は問題ないようでやはりセレンが問題のようです。
ということでセレンを外して電圧を測定したみたところ
明るい状況でもほとんど起電していないことがわかりました。
こうなるとこのセレンはもう使えないため
起電するセレンと交換するしかございません。

セレンを交換し、露出計やオート絞り制御の調整を行ないました。
もちろん並行してシャッター羽根・絞り羽根の清掃
レンズ清掃、シャッターユニットの整備
モルト交換も行い、快適に使っていただける状態になりました。
やはりキレイに仕上げたペンEEはかわいらしくて良いですね。
グレーの貼り革が何ともレトロでステキです。

今回はセレンが全く使えない状態でしたが
ペンEE系のセレンは比較的、起電しないものは少ないほうだとは思います。
セレン光電池を使用するカメラは現代となっては
どうしてもそこが弱点というか心配のタネになってしまいますね。
ちなみにペンEE系に多い絞りが最小絞りで固着してしまっている場合には
明るさに関わらず常にシャッターが切れるようになってしまい
露出計が生きているのか死んでいるのか
判別しにくい場合が多いと思うのですが
その場合でも露出計が生きていれば
シャッタースピードの切り替えは行われているはずです。
LV15くらいの強い光をあてて1/250が切れて
逆に薄暗い場所で1/30が切れていれば露出計及びセレンは生きていると思われます。
(1/250と1/30は明らかにシャッター音が異なるのでわかりやすいと思います)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

アイレスオートマットのカメラ修理

今日は「アンチエイジングの日」だそうですよ。
うーん、寄る年並みには無理に抵抗せず
受け入れるしかないとは思いますが。。。(苦笑)
勝手な個人的解釈ですが
そもそも自然界における人間の寿命。。。というか
耐用年数って50年程度だと思うのですね。
だから、それ以降はあちこち一気に衰え始めて当たり前かな。。。と
私も50歳になりましたが
ここから先は細々と他人に迷惑かけないように
ゆるりと楽しんで生きたいと思います(苦笑)

さてさて

本日は「アイレスオートマット」のカメラ修理を行っています。
少し前に「アイレスフレックスU型」の修理を行いましたが
今回の「アイレスオートマット」もその仲間です。
何故か「アイレスフレックスオートマット」ではなく
「アイレスオートマット」なのですね。長すぎると思ったのかな。。。
1954年の発売です。
オートマットとモデル名にありますが
正確に言うとスタートマーク合わせ式の「セミオートマット」です。
クランク型の巻上を採用しセルフコッキングとなっています。
操作性は非常に進化しています。
さらにレンズは日本光学のニッコールQ7.5cmF3.5を搭載し
(オリンパスズイコーレンズ搭載のものも存在します)
シャッターユニットは当時最高級のセイコーシャラピッドです。
シャッタースピード最高速は1/500です。
毎度のように書きますが
当時のセイコーシャのシャッターは1/500を強力な別バネを
使用して実現しているので
1/500使用時には先に1/500にセットしてからチャージします。
チャージしてから1/500にセットしようとしても
強力な別バネが邪魔となりセットできません。
(できなくはないのですがめちゃくちゃ重い上に
各部にかなり負担がかかるのでやめましょう)
ラピッドだけではなくMXでも同様です。
機能的にも採用されているシャッターやレンズにしても
当時の最高級を集めた1台ですね。
ニッコールレンズ搭載のため中古市場で現在でも人気の高いカメラです。
二眼レフでニッコールレンズを搭載しているのはアイレスのみです。
アイレスフレックスに搭載されるレンズは
初期は自社製のエクセルシオで
途中からニッコールやズイコーレンズ搭載となり
昭和光機を傘下に入れてからは昭和光機のコーラルも使用するようになりました。

お預かりしている「アイレスオートマット」は
レンズの左右に配置されているシャッタースピードレバー
絞りレバーが全く動きません。
加えてレリーズボタンが時々押せなくなる不具合も発生しています。
シャッターユニット内にも不具合があるようで
シャッターそのものの動作にも問題があります。
レバー類不動の原因は単純な固着でしたが
シャッターユニット内の部品は一部破損しており
それを無理矢理接着して直そうとした形跡があるのですが
どちらにしても破損部分は欠落しており
用をなしてない状態でした。
異なるカメラのセイコーシャラピッドから部品を移植して今回は対応しました。
レリーズボタンの不具合は巻上軸のカシメが効いていないことが原因のようです。
カシメし直しが不可能な箇所だったためネジ等で
固定してなおして問題をクリアしています。

最大の魅力でもあるニッコールレンズは清掃を行い
非常にクリアな状態になりました。
外装の貼り革も一部交換したので
見た目にも見違えるほどになったと思います。
もちろん二眼レフでは定番のファインダーミラーも交換しています。
非常に気持ちよく使っていただける状態になったと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

マミヤシックスのカメラ修理

今日は「うるしの日」だそうですよ。
うるし塗りの漆器は何とも上品でいいですよねぇ。。。
うるしの語源は「麗し(うるわし)」、「潤し(うるおし)」とも言われているそうです。
どちらもうるしに合った納得の由来ですね。
今は亡き私のばあさんはうるしに弱くって
かぶれを起こしてしまうのですね。
うるしアレルギーの方も結構多いと思います。
触れなくてもうるしの木の下を通っただけで
かぶれると良く言っていました。
というわけで実家では漆器は厳禁でした(苦笑)
漆器もピンからキリまであって
比較的お安いものも多いのですね。
菓子器なんてテーブルの上にあったらちょっといいな。。。と
また妙な衝動買いしそうです。気をつけなくては。。。(汗)

さてさて

本日は「マミヤシックス」のカメラ修理を行っています。
このカメラの全盛期はスプリングカメラが非常に人気の高かった頃で
各社から様々なスプリングカメラ(フォールディングカメラ)が
発売されていました。
以前にも書きましたがマミヤシックスが他メーカーを一線を画していたのは
ピント調整にバックフォーカス方式を採用している点です。
通常のカメラはレンズ前玉を前後に動かして
ピント調整を行いますがマミヤシックスはフィルム面を動かして
ピント調整を行います。
マミヤシックスも1940年代から50年代にかけて
いろいろな種類が出ているのですが
今回はV型だと思われます。
レンズはオリンパス製Dズイコー7.5cmF3.5
シャッターはせいこーしゃラピッドで最高速は1/500です。
6x6判と645判の切り替えができるようになっています。
フィルム装填は1枚目は赤窓でセットし
そこからは自動巻き止めで送られます。
この時代のズイコーレンズはクモリが酷いものが多いのですが
今回のマミヤシックスもやはり相当曇っていました。
できる限りの清掃でかなり問題ないレベルまでキレイになりましたが
やはりコーティングの劣化や剥がれは多少あり
強い逆光だと影響が少しありそうです。
シャッターにはレンズシャッター機お約束の粘りがあり
まともなシャッタースピードは全く出ていない状態でしたが
こちらはシャッターユニットの整備、シャッター羽根清掃により
しっかり動作するようになっています。
加えてファインダー内の二重像が全く見えず
ハーフミラーの劣化というか蒸着剥がれかと予想していたのですが
分解してみると過去にハーフミラーを交換した形跡があり
そのハーフミラーそのものもあまり状態が良くなく
さらに取り付け方が雑でせっかく映し出した二重像が
接眼レンズ方向に届いていないことが原因でした。
一旦、ハーフミラーは外して、当店で用意したハーフミラーに
交換し、キチンと取り付けてこの問題もクリアとなりました。

スプリングカメラも二眼レフもレンズ固定型のレンジファインダー機もそうですが
1950年代の国産カメラは本当に魅力的なものが多いですね。
もちろんこのマミヤシックスもそうです。
いろいろな意味でこの時代の日本を反映した産物だと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノン7のカメラ修理

今日は「麺の日」だそうですよ。
うどん、そば、ラーメン、パスタ。。。細かく分けると
本当に色々な麺類がありますが
どれも美味しいですよねぇ。。。
やはり麺類というとどうしても思い出してしまうのが
私の生まれ育った呉の細うどんです。
8月に呉に行ったときには
台風の影響もありお食べられなかったのですが
年末年始にまた呉に行く予定なので今度こそは!
さらにそこに加えて呉冷麺も!!
もっと言えばお好み焼きそば玉も!!!
こうやってみると大好物に麺類多いかもしれません(笑)

さてさて

本日は「キヤノン7」のカメラ修理を行っています。
キヤノン7の発売は1961年
ニコンからは1959年にFが発売され大ヒットし
ペンタックスではS3が発売されており
ミノルタもSR-3が既に発売されています。
時代の主流は確実にレンジファインダー機から
一眼レフへと移り変わろうとしていた時期です。
キヤノンもキヤノンフレックスシリーズを既に
発売はしていましたが
まだまだレンジファインダー機も需要もあり
それまで優秀なレンジファインダー機を次々と発売してきた
キヤノンとしてはなかなか一眼レフへの開発に
注力できなかったのかもしれません。
そんな中で登場したキヤノン7は
これまでのキヤノンレンジファインダー機の
集大成とも言って良いモデルで
35/50/85+100/135mmの切替式ブライトフレームを持つ
パララックス補正機能付等倍ファインダーを搭載しています。
セレン光電池式露出計を装備し
シャッターは1/1000の最高速を誇ります。
シャッター幕はキヤノンお得意のステンレス幕です。
この4年後にマイナーチェンジ版の7Sが発売されますが
これがキヤノン高級レンジファインダー機の最終機ともなります。

お預かりしているキヤノン7は
これまたかなり長い間放置されていたものと思われ
各部にサビ・汚れ等が非常に多い状態です。
当然、動きにも問題があり
シャッターは切れてはいるのですが
高速シャッターの精度はまったく出ておらず
低速シャッターはガバナが固着しているため
開きっぱなしになってしまいます。
キヤノンレンジファインダー機ではお馴染みの
ステンレスシャッター幕は
やはりシワが多く付いてしまっていますが
これはもう仕方がないと思います。
このシワ自体はシャッターの動き自体には影響ありません。
装着された50mmF1.4レンズには
表面に少しカビがある程度でそれほど問題はないのですが
ボディのファインダー内には盛大にカビが発生しています。
覗き込む部分にカビがあるのは
気分的にも非常に嫌なものがありますね。
もちろんできる限り清掃していきます。
心配されるセレン光電池式の露出計は
お預かり時には相当オーバーな値を示していて
セレンの劣化が原因であれば
もはや修理不可能かと思っていたのですが
セレンの起電自体はそれほど劣化しておらず
接点やはんだ付けをやり直したところ
通常感度の状態であれば全く問題ないレベルに修復できました。
ただし、高感度モードではやはりオーバー気味になってしまいます。
これ以上はさすがにセレンがこのままでは無理かと思われます。

さすがキヤノンの最高級機と言った感じで
非常にしっかり造りこまれたカメラです。
ファインダーはもちろんプリズムを贅沢に使用したもので
清掃してカビを除去すると非常に気持ちよく見えるようになりました。
巻上、幕軸、ガバナー等、稼動部は全体的に油切れの
兆候が見受けられのでしっかり清掃した後に
必要最小限の注油を行います。
ちょっと参ったのがレンズマウント部で
マウントとボディの間にアルミ製のスペーサーが入っているのですが
それが腐食して厚みが出てしまっており
フランジバックが合わないどころか
マウントの取り付けがわずかに歪んでしまっているようです。
レンズのねじ込みが異様に重いので
おかしいな。。。とは思っていたのですが。。。
新しいスペーサーに変えてしっかり締めこむことで
フランジバックも全く問題のない値になり
レンズも軽やかに装着できるようになりました。

全体的にかなりリフレッシュされたと思うので
ご依頼者さまには存分に撮影を楽しんでいただければと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノネットのカメラ修理

今日は「井戸の日」だそうですよ。
子供の頃には近所に何箇所か井戸があったのを
普通に見ていたような気がするのですが
今では見かけることがすっかりなくなりましたねぇ。。。
そういえばその近所の井戸の中でも
一箇所だけ昔ながらのつるべで汲み上げる井戸があって
上から見下ろしても真っ暗で何も見えないのですが
何だか妙に怖かったことを思い出します。
井戸水は夏は冷たくて冬でも凍らないし
すっきりと美味しいのですよね。
でも井戸そのものはちょっと怖いところでもありますよね
貞子さんが出てきそうな気もするし。。。(苦笑)

さてさて

本日はキヤノネットのカメラ修理を行っています。
キヤノネットもいくつもの種類があるのですが
今日のキヤノネットは伝説的に売れまくった初代モデルです。
1961年発売でキヤノン初のコンパクトカメラでもあります。
(現代の基準で行くとコンパクトでもないですが。。。)
キヤノンSE45mmF1.9の大口径レンズを搭載し
セレン光電池を利用する露出計を装備し
その指針を挟み込むことにより
シャッタースピード優先オート露出を行うことができます。
シャッターユニットはコパルSVで最高速は1/500です。
マニュアル露出も可能ですがその場合には露出計はオフとなります。
(正確にいうとオフにはならないのですが
ファインダーに連動表示しなくなります。)
大口径レンズにシャッタスピード優先オート
マニュアル露出も可能。。。という要素は
最終のキヤノネットでもあるG-Ⅲまで共通項として受け継がれます。
もちろんレンジファインダーも装備します。
当時の一般家庭用カメラとしては最高の性能と機能を持ちながら
18,800円という衝撃的な価格で発売されました。
キヤノンの社員の皆さんが「自分達の給料でも買えるカメラを。。。」
とういことで開発されたカメラだとも言われています。
当時の18,800円はそれなりに高価ですが
それでもこの性能で2万円を切るカメラは存在せず
発売と同時に爆発的に売れたそうです。
発売当初、2週間分として見積もっていた在庫が
数時間で売り切れてしまったという伝説も残っています。
このカメラの登場とそのヒットの影響で
それ以降の低価格化と高機能化についていけなくなった
メーカーがカメラ製造から撤退せざるをえなくなったとも言われています。

それほど大ヒットしたカメラですので
現存している個体数も非常に多いと思われます。
ただ悲しいかな、現在の中古市場ではそれほど注目されている
カメラとは言えずジャンク扱いとなっているものが多いのも事実です。
当然、全く整備されていないものが多いので
状態の悪いものも多いです。
確かに現在の基準では多少大柄ですが
使いやすく写りもよくレトロなデザインもなかなか良いと思います。
サイズに余裕があるため整備性もよく
一度手を入れればかなり長く使えるカメラだと思います。
価格破壊的な設定のカメラですが
中身に安っぽいところは全くなく非常にしっかり造られたカメラです。

お預かりしているキヤノネットは
まずシャッターを押してもうんともすんともいいません。。。
シャッターの羽根ががっちり固着してしまっているようです。
最も心配されるのはセレン光電池の劣化ですが
今回の個体はそこは全く問題なくわずかな調整で
正しい値を示してくれるようになりそうです。
オート時には設定したシャッタースピードと露出計の指針位置によって
シャッターレリーズしたときに絞りを自動設定するわけですが
その肝心の絞り羽根も固着しており
マニュアル時でも設定した絞り値にならず
最小絞りに絞ったままになってしまっています。
要は全体的に動きが悪く固着している部分も散見される状態です。

まだ整備に取り掛かったばかりの状態です。
上カバー部には巻上レバーも巻戻しクランクも何もないので
(両者とも底部に配置されています)
ネジ3本で簡単に上カバーは外れます。
露出計やその指針挟み込み機構がこの状態でも確認できます。
露出計範囲外になってしまう場合には
シャッターロックがしっかりかかるのですが
この機構も非常に上手くできています。
さらにいうとレンズボード側から設定されたシャッタースピードを
ボディ側に伝える部分もちょっと独特で
「なるほど~よく考えられてるなぁ。。。」と最初に触ったときに
感心したことを思い出しました。
レンズボードとボディの連結部にリード線もなく
これも整備性の良さに一役買っています。
改めてみても非常にしっかり造られたカメラです。

修行時代に散々いじったカメラなので
慣れていることもありますがそれを差し引いても
整備性の良いカメラです。
これからシャッターユニット整備、レンズ清掃、オート調整等々
各部点検整備一式を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

今日は11月9日ということで
「119番の日」だそうです。
火事にしても救急車にしても
お世話にならないほうが良いのですが
いざというときにはこれほど頼りになるものはないですよねぇ。。。
ちなみに救急車に乗せられたことは過去2回あります。
結果的には両方ともたいしたことにならずにすんだのですが
そのうちの1度は結構、生命の危機でした(汗)
日頃の生活の中でもリスクの高い場面はいろいろあると思うので
常に気をつけておかなければ。。。と思います。
ところで、火災があったときにかける番号は最初は
112番だったのだそうです。
当時はダイヤル式の黒電話で一刻を争うために
できるだけ短い時間でかけられるようにこの番号になったそうですが
意外とかけ間違いが多いため
1年ほどで119番に変更されたのだそうです。
最後にダイヤルを回す時間の長い「9」を入れることで
落ち着いて話ができるようにと考慮されたそうです。
110番も同じ理由だそうです。
これも今となっては全く関係なくなってしまったわけですが。。。
(ダイヤルを回す時間が長いって言われてもわからない方も多いでしょうね)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っています。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指して作られた
レンズ固定式の電子制御シャッター機です。
今回は1966年に発売された初代エレクトロ35です。
ヤシノンDX40mmF1.7の大口径レンズを搭載し
1/500の最高速から長時間露光までをカバーする
コパルエレクシャッターが採用されています。
露出は絞り優先オート専用となっています。
目に見える露出計を持っていないため
シャッタスピードはカメラ任せにするしかないですが
スローシャッターになってしまう場合は黄色の警告灯
露出超過の場合は赤色の警告灯が点灯し
上カバー上とファインダー内で確認することができます。
使用電池はエレクトロ35のために作らせたといわれている
HM-4N積層水銀電池ですが
当然、現在では手に入らないので
電池アダプタ等を使用して使います。
毎回書きますがこの頃のヤシカのシルバーは
これでもかといわんばかりにギラギラしたシルバーで
梨地の美しさも合わせて非常に魅力的です。
古い電子制御シャッター機ということもあり
稀に修理不能の個体も存在しますが
基本的には電気回路は丈夫にできていてトラブルは少ないほうだと思います。
それよりもやはり経年劣化による機械的トラブルのほうが
圧倒的に多いと思います。

エレクトロ35は電池室腐食の個体の非常に多いカメラですが
今回も長い間、電池が入れっぱなしの時期があったらしく
電池蓋、電池室両方とも緑青だらけでこのままでは
使用できない状況です。
今回は腐食の少なく実用上問題のない中古品と交換で対応します。
さらにマイナス側電池室端子から繋がるリード線も
腐食で非常に脆くなっており
少しピンセットで触っただけで断線してしまったので
ここも交換で対応します。
さらにエレクトロ35では定番ですが
レリーズ部分のゴムブッシュが腐食してしまっており
オート露出が全く効かない状態になっています。
以前にも書きましたが
エレクトロは全シリーズ、巻き上げた時にレリーズが戻る
「コツン」という音がするはずなのですが
レリーズ直下のこのゴムブッシュが用をなしていないと
この「コツン」音がしなくなります。
その状態だとオートが全く効かなかったり
明るいところで絞りを開いてももスローシャッターが切れてしまったりと
露出制御が全くダメな状態になってしまいます。

クリックすると写真が大きくなるので見えると思いますが
赤矢印の部分がゴムブッシュがある場所で
写真は整備前なので腐食した残骸があるだけの状態になっています。
今回も電子基板そのものに問題はないようですが
電子制御機は接点の汚れによるトラブルが非常に多いので
各接点やハンダ付けの劣化等をチェックしていきます。
もちろんカビがそれなりに発生しているレンズの清掃も並行して行います。

少し大柄ですがその分、整備性は良く
余裕のある作りなので基本的に丈夫なカメラです。
大口径のヤシノンレンズは写りの評価も非常に高く
しっかり整備を行えば満足度の高い写真が撮れると思います。
私も1台、ちゃんと使えるエレクトロが欲しくて
比較的キレイな外観のものを1台キープしているのですが
ちゃんと整備して撮影に使える日はいつになるやら。。。
(既に手に入れてから数年経過しています。。。(苦笑))

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「刃物の日」だそうですよ。
カッターナイフやガラス切り、普通のハサミに
細かいものを切る精密ハサミ等々、
毎日、仕事でいろいろな刃物を使っていますが
切れない刃物で無理して作業すると
ほぼ間違いなく失敗するので
どれも比較的小まめに交換するなり買い替えるなりしています。
刃物だけでなく道具全般が同様ですね。
道具の状態や良し悪しで作業効率が全く変わってしまうので
ここはケチってはいけない部分です。
。。。とはいいますが、そのバランスが難しいところで
じゃ、できるだけ高価な道具を使えばいいかというと
そこがなかなか難しいところで
所詮、道具は消耗品なので頻繁に交換が必要になってきます。
あまり高価なものだとコスパが非常に悪くなってしまいます。
この仕事を始めた頃は精密ドライバーにやたら凝った時期があって
高価なドライバーは確かに非常に使いやすくて良いのですが
ドライバーなんて先端が減り始めれば即交換なので
そこそこ良いものでそれほど高価なものでないものが良いですね
今は何となくドライバーの銘柄も落ち着いていますが
また何か他のモノも近日中に試したいと思います。

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っていきます。
ペンタックスMシリーズの一員ですが
このモデルだけが機械制御シャッターで他のMシリーズのカメラとは
明らかにキャラクターの異なるカメラです。
Mシリーズはどのモデルも軽量コンパクトで
そこはこのMXも同様です。
軽量コンパクトなマニュアル一眼レフといえば
オリンパスOM-1がパイオニアで
MXはOM-1の4年後に発売されたカメラですが
OM-1の存在をかなり意識して作られたらしく
幅・高さ・厚み、全てOM-1より0.5mmずつ小さくなっています。
いろいろ比較してみるのも楽しいかもしれません。

今回、お預かりしているMXですが
全く異なるご依頼者さまから同じに日に立て続けに
2台、ご依頼が入ったので一気に行いたいと思います。
同じカメラが同じようなタイミングで複数台入ってきたときは
なるべく固めて一気に作業を行ったほうが効率は上がります。

シルバーのほうはミラーアップしたままになっていました。
他、露出計も不安定です。
ブラックのほうは高速シャッターの精度が全く出ておらず
スローガバナーも固着してしまっています。
MXはシャッター走行不良トラブルが非常に多いカメラです。
シルバーのほうのミラーアップもMEとかのように
ミラー駆動部が悪いわけではなく
後幕がキレイに走りきらないために起こる症状です。
ブラックのほうもシャッターは一応切れていますが
こちらもシャッター幕の走行不良で
高速シャッターだと写真両端で1段以上露出が異なる状態です。
全体的にシャッタースピードが速いとか遅いのであれば
ネガで撮っている分にはほとんど気にならないと思うのですが
(よほど大きく狂っていなければ)
1枚の写真両端でSSが異なっているとさすがに大問題です。
これが酷くなってくると場合によっては一部シャッターが開かないとか
ミラーアップしてしまう。。。とかのトラブルに発展するわけですね。
MXは特にこの手のトラブルが多く
未整備のMXは測定機で計ってみると
高速シャッターに大抵見逃せないほどシャッターのバランスが狂いが見られます。
もちろん原因は幕軸の動作不良なので
しっかり清掃した上で注油を行い微調整を行えば直ります。
一度しっかり手を入れておけば
またかなりの間、問題なく使えます。
シルバーのほうの露出計不調は半固定抵抗の接触不良と
ダイヤル基部の汚れが原因でした。
MXの露出計はLED使用ですが
LED制御部が壊れている場合は修理不可能な場合があります。
もちろん今回は2台とも問題ございません。

2台とも無事に整備が終わって後は最終チェックを残すのみです。
どちらも非常に気持ちよく使っていただける状態になっています。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。