アイレス35ⅢCのカメラ修理

今日は「左利きグッズの日」だそうですよ。
私も生粋の左利きなので
左利き用のハサミとかも使ったことがあるのですが
子供の頃から右利き用のものに慣れているせいで
逆に使いづらいのですよねぇ(苦笑)
他に左利き用って何があるのだろう。。。と少し調べたら
万年筆、ボールペン、定規、小刀、包丁
缶きり、急須。。。等々、結構ありますねぇ。。
でも右利き用でもそれほど不便に感じたことはないし
意外と大丈夫かな(笑)
幼い頃に硬筆や習字は右でやらされましたが
小学校卒業の頃には自然に左に戻りました(笑)
そろばんは右でいけたなぁ。。。
数字だけくらいなら右でも素早く書けたし
(まぁあまりキレイさは求められないし)
ギターも右利き用で普通に弾いてたし
(今は利き手関係なくもう無理です)
ただ、筆記具の持ち方が妙なのはどうしようもないですね。
左利きの方ってたいてい自然と巻き込むような持ち方になるのですが
そうしないと横線が左から右へ引きづらいのですよねぇ
まぁ今の世の中、それほど左利きで不便なことはないですが。。。

さてさて

本日は「アイレス35ⅢC」のカメラ修理を行っています。
このカメラ。。。一部の方の中では非常に有名だと思いますが
確信犯的に「ライカM3」にそっくりです。
もちろん外観のみですがその徹底ぶりがなかなかのものです。
わざわざ底板が外れるところまで模しています。
ということで先に写真を上げておくと。。。

吊金具の形状もそっくりですねぇ。。。
ただし中身はフォーカルプレーンシャッターではなく
あくまでレンズ固定式のレンズシャッター機です。
このルックスのせいもあるとは思いますが
現在でも人気の高いカメラです。
搭載レンズはコーラル45mmF1.9(F2.4搭載のものも存在すようです)で
シャッターユニットはお馴染みの
セイコーシャMXLで最高速は1/500です。
パララックス自動補正付きのレンジファインダーも装備します。
もちろんセイルフコッキングで非常に使い易いカメラです。

お預かりしている35ⅢCは一通り動作もしていますが
やはりシャッター羽根の汚れや若干の粘り
ファインダーの二重像の薄さが気になる状態です。
ヘリコイドもグリス切れでスカスカの状態です。
シャッター羽根、絞り羽根の清掃・調整を行い
ファインダー清掃。。。ファインダーはおそらく過去に
清掃されているのではないかと思われますが
二重像上下合わせのためのレンズが妙に汚れていて
そのせいで二重像も薄く見えていたようです。
清掃後ははっきり見えるようになりました。
その他、レンズ清掃、ヘリコイドグリスアップ等々
一通りの整備一式を行っています。

外観をライカ風に仕立てたこともありますが
なかなか存在感のあるカメラです。
M3云々はひとまず置いておいても
なかなか質感も高く使い勝手も良く
魅力的なカメラだと思います。

ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は手塚治虫先生の命日ということで
「漫画の日」なのだそうです。
お亡くなりになったのは平成元年だったのですね。
もう32年。。。そりゃ私も歳取るわねぇ。。。(汗)
ブラックジャックはチャンピオンでリアルタイムに読んでいるし
コミックも全巻読みました。火の鳥もほとんど読んでいると思います。
トリトンやジャングル大帝、ふしぎなメルモは幼少期にテレビで見てたなぁ。。。
実はアニメや映画やドラマはほとんど見ないのですが
コミックだけはいい歳しても止められないですねぇ。。。
未だに新刊・続巻を買い続けているコミックがいくつかありますし
電子版なんてお手軽だから
試し読みで面白かったらついつい手が出てしまいます。
コミックはちょっとした空き時間や気分転換に
少しだけキリの良いところまで読む。。。ってことができるのがいいのですよね。
さらに私はそうなのですがコミックだとすごく集中できる。。。
まぁ、たまに読み始めると止まらなくなって
気がつけば何時間も経ってしまっていることもありますが。。。(笑)
ちなみにこの「漫画の日」を制定したのは
中野のサブカル文化を語る上で外せない「まんだらけ」です。
もちろん当店からも歩いていけますから
中野ブロードウェイには頻繁に立ち寄ります。
「まんだらけ」を中心に見所満載で楽しいですよ~

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産二眼レフの最高峰ともいえる名機ですね。
オートコードも1955年の最初期モデルから10年以上
生産されていていろいろなバリエーションが存在するのですが
今回はいわゆる「オートコードCdS」です。
1965年に発売されたモデルで
その名の通りCdSを使用した露出計を内蔵します。
加えてこの「CdS」からロッコールレンズのコーティングが一新され
俗にいう「ニューロッコール」になっています。
「ニューロッコールレンズ」を搭載するオートコードは
この「CdS」と同年に発売された「Ⅲ」のみですね。
前期型のモデルではセレン式露出計を搭載した
「オートコードL」(1955年)がありましたが
それ以来の露出計搭載モデルとなります。

電池室をCdS受光部が独特のルックスとなっています。
基本的な構造は他のオートコードと同様の構造ですが
外観は明らかに他のオートコードとは異なる印象です。

お預かりのオートコードCdSは最大の売りである
露出計が全く動かない状態です。
電池室周りの問題かと予想していましたが
やはり電池室及びスイッチ部の接点不良が原因でした。
以前に電池液漏れを修復した形跡が見られるのですが
あまり良い状態ではなくそこが再び接触不良を起こしている状態です。
さらに接点の地金自体が通電できない状態だったため
代用品等で対応して修理しています。
さらにそのままでは全く精度が出ていない状態だったので
できる限りの調整を試みて従来の1.3Vで
問題のない精度が出るようになりました。
オートコードの特徴のひとつであるピントレバーが
少し重いご指摘もいただいていたので
こちらも調整して軽くする処置を行っています。
他、シャッターユニット、巻上部、ファインダー清掃等々
全体の各部点検整備一式です。
振り子式のピントレバーはオートコードの大きな特徴で
非常に使い易い優れたものですが
経年劣化で意外と脆くなっている個体も多く
グリス劣化等で重い状態のものをそのまま使っていると
折れる心配もあり注意が必要です。
今回お預かりのお品はそれほどの状態ではなかったのですが
オートコードを使われている方でピントレバーが
重い場合は注意が必要です。

一通り整備は完了していますが
少し時間を置いて様子見をしている状況です。
後日、改めて最終チェックを行い、問題がなければ完成となります。

オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は2月8日で「御事始め」ですね。
農作業が始まり1年の営みがj始まる日ということです。
ついこの間、「御事納め」(12月8日)のことを
書いたような気がするのですが
もうお正月を挟んで2ヶ月経つのですね。。。
農作業の営み的には今日が「御事始め」なのですが
関東の一部ではお正月の儀式を始める
12月8日を「御事始め」として
今日を「御事納め」とすることもあるそうです。
ちなみに12月8日や2月8日のいわゆる「事八日」に
針供養を行う地域も多いのだそうです。
なかなかこういう古来からの年中行事は
現在社会では存在意義が薄くなりがちですが
忘れないようにしたいですね。

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
世界初のハーフ判一眼レフでもある「ペンF」に
内蔵露出計を取り付けセルフタイマーを装備し
巻上げも2回巻から1回巻上に変更されたモデルです。
基本的な構造はペンFと同様ではありますが
細かい仕様にはかなり変更点があり
使われている部品も意外と異なります。
露出計は本来通常のミラーが付けられている
大三反射鏡をハーフミラーとすることで
受光体(CdS)に光を取り込みます。
そのため通常のペンFよりは少しばかり
ファインダーは暗く見えてしまいます。
ファインダー内に露出計の指針が見え
それが指示する値はTTLナンバーと呼ばれ
対応するズイコーレンズの絞りリングに刻まれた
TTLナンバーを合わせることで露出を設定します。
内部の構造も使い方も独特なカメラといって良いと思います。

お預かりしている「ペンFT」は撮影中に
ミラーアップしたままになってしまい
そのまま何もできなくなってしまったようです。
ペンF系はミラー駆動部も構造が独特で
ミラーアップしたままになってしまうトラブルの多いカメラです。
大抵はミラー駆動部の動作不良が原因です。
今回はミラー駆動部の問題はもちろんですが
ミラーも外れかかっていたようで
それがトラブルの引き金にもなったようです。
お預かり時にミラーアップした状態だったので
ファインダーの見えはチェックできてなかったのですが
ハーフミラ蒸着面がかなり剥離してしてしまっていて
ファインダー内に黒い薄い点がたくさん見えるような状態だったようです。
今回はハーフミラー交換でそこも修理しています。

ルックスもかなり独特なカメラですが
先述したミラー駆動部やロータリーシャッター
独特の経路を通って接眼レンズまで光を導く
ファインダーだったり
通常の一眼レフとは全く構造の異なるカメラです。
ある意味、非常にオリンパスらしいカメラといえると思います。
写真は一通り整備が完了した状態で撮影したもので
少し時間を置いてから最終チェックを行い完成となります。
撮影真っ最中のトラブルでかなり困惑されたのではないかと思いますが
これからは安心して使っていただけると思います。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は2月7日で「フナの日」だそうです。
食べるほうはあまりこれまで縁がないのですが
子供の頃、身近な魚といえばフナとかタナゴですたねぇ
私の生まれ育った呉市は海沿いなのですが
私の育った実家は北側の灰ヶ峰という山の麓で
まだ行動範囲の狭い小学生くらいの頃は
海に行くより山沿いの農業用の池とかに行くほうが身近でした。
子供が遊びでやることでほとんど釣れもしないのに
フナやコイがいる池に魚釣りに行ったなぁ
で、釣れなくて飽きて結局ザリガニ釣りになったりするのですが。。。
それでも家の外に置いたじいさん手作りの
コンクリート製の小さな水槽には釣ってきたフナが
ゆうゆうと泳いでしまして眺めているだけでも楽しかったですねぇ
最近、よる年波のせいか
子供の頃(小学校とか中学校)のことばかりよく思い出すのですよねぇ(汗)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
高級レンジファインダー機の分野で一世を風靡しましたが
そのために逆に一眼レフの時代に少し乗り遅れた感が否めなかった
キヤノンが起死回生の一手として誕生させた
キヤノン初のプロ用高級一眼レフです。
F-1が出るまではこのジャンルのカメラといえば
ニコンF&F2の独壇場と言ってよい状態でしたが
F-1の登場で市場が大きく変わったともいえると思います。
その後に続くニコン・キヤノン2大メーカーの
熾烈なシェア争いの始まりとなったカメラでもあると思います。

チタン幕を採用し高い耐久性を誇った
最高速1/2000の横走りシャッター
交換可能なファインダー+スクリーン
あらゆる撮影に対応させるための
豊富なアクサセリーにFD交換レンズ群、
社運を賭けて開発・発売されたF-1は
見事に一眼レフの分野において
主権を握ることに成功したといえると思います。

そんな記念碑的カメラでもあるF-1ですが
もちろん現在でも非常に高い人気を誇り
当店でも修理・整備依頼の非常に多いカメラです。
最高級機なだけあって基本的に非常に丈夫なカメラで
致命的トラブルを抱えている個体は比較的少ないと思われます
(ショック品・水没品・分解品は除きますが)
今回、お預かりしていているF-1も
何かしらの破損等があるわけでなく
長い年月でいろいろな部分の動きが悪くなり
リシュレッシュを必要としている状態です。
高速シャッターはシャッター幕軸の動きが悪いせいで
全く精度がおらず
露出計はバッテリーチェックが不動
さらに全体的に2段以上オーバーで且つ不安定と言った状況です。

F-1やFTbの露出計は光とSSに応じて動く指針に
絞りに応じて動く〇指針を重ねてあわせるタイプですが
その〇指針がバネが伸びてしまっているせいで
動きの悪いものも見受けられます。
今回もミラーボックス脱着時にその状況が:確認でき
処置も行っています。
写真は整備が一通り終わって組み立てたあとの状態です。
露出計。シャッターともに全く問題なlく動作しています。
少し時間を置いてから最終チェック及び微調整を行って完成となります。
キヤノンの一眼レフといえば
「黒」というイメージが非常に強いのですが
それはやはりこのF-1やA-1あたりの高級機が
黒の設定しかなかったからですかね。

オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「ブログの日」だそうですよ。
2/6でこれも語呂合わせですね。
もちろんここも立派な(?)ブログです。
一旦お店のHPを立ち上げると
基本的に販売店ではなく修理店なので
そんなに頻繁にメインのページを更新することはないのですよね。
(実はここ数年ここ以外はほぼ触っていませんが(汗))
だからこのブログくらいはしっかり更新して
「ちゃんと営業して毎日仕事してますよ~
意外と多少は忙しくしてるんですよ~」的な
アピールも正直なところ多少はあります。
一人でやっている小さなお店だから
多少は動きが見えないと
開店休業状態に思われても困ります(笑)
。。。というわけで、少々忙しくてもここをサボるわけにはいきません(笑)

あ、今日はこれも語呂合わせで「風呂の日」ですよ
天気は良いですが風がめちゃくちゃ冷たいですよね。
こんな日は仕事帰りに銭湯で温まって帰ります。
やっぱり大きな湯船にゆっくり入るのは気持ちよいですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラの修理・整備が結構多いですね
何度も書いていますが「ペンS」は
従来の「ペン」の高級版として発売されました。
基本的にはシンプルなカメラですが
しっかり写真を撮るための機能を備え
ハーフであるからこそレンズはしっかりしたものを備え
キチンとキレイな写真が撮れるカメラです。
さらに後に出てくる「ペンEE系」は確かに簡単で
写真の裾野をかなり広げることに成功したカメラですが
自分で写真をコントロールして撮ろうと思ったら
やはりペンSやペンDが向いていますよね。

発売から50年近く経過したカメラです。
さすがに使いっぱなしあるいは仕舞いっぱなしでは
なかなか普通に動く。。。なんてことはありません。
今回お預かりのペンSもシャッターは切れることは切れるのですが
巻上げ時に2コマ分進んでしまいます。
1コマ巻き上げたところで巻止めが効かず
2コマ巻き上げたところでようやく巻止めがかかり
巻上げが止まる。。といった症状です。
この症状、ペンシリーズでは比較的見かけるトラブルで
場合によってはどこまでも巻上げが止まらないなんてこともあります。
巻止め機構のトラブル。。。というよりは
シャッター羽根の粘りが原因であることが多いです。
羽根がしっかり閉まり切らない(見かけ上は閉じている)ことが
原因であることが多く巻いているうちに羽根が閉まりきり
巻き止め機構も作動してやっと巻上げが止まるといった感じです。
ペンの巻上及びチャージ機構ならではのトラブルです。
決して造りが悪いわけではなくて
経年変化でシャッター羽根及びチャージ機構の
動作不良が引き起こしてしまうトラブルです。

写真は整備が一通り終わった状態でのものです。
シャッターユニットはもちろん分解整備し
シャッター羽根、絞り羽根の清掃、
シャッター機構部の清掃・注油を行っています。
巻上部もそうですが全体的に長い間かけて溜まった
いろんな汚れが付着して全体的に動きを妨げていた状況でした。
外像はもともとキレイなほうだったのですが
レンズ及びファインダー清掃を行った上で
外装もできる限り磨き上げ
非常に見た目にもキレイな1台になりました。
これであれば気持ちよく使っていただけるものと思います。
同じ写真が撮れるのであれば
やはり小さいほうが良いですよねぇ。。。
ペンが人気なのはわかる気がします。。。
カメtラに限らず機械モノはどれもそうですが
小さくて精密にできているものは何ともいえない魅力がありますね。

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キヤノンデミのカメラ修理

今日は2/5(ニ・コ)ということで
「笑顔の日」だそうですよ。
笑顔。。。というか笑うって大切ですよね。
今の世の中をそれなりに生きていれば
イラッとすることやムッとすることは
毎日のようにあるとは思いますが
少しでも笑顔いられるように心がけなくてはけませんね。
医学的にも笑うことは健康に良いと
証明されているようなので
ちょっとした楽しいことを毎日の中で見つけましょう!
個人的には比較的、ストレスはたまりにくいほうだとは
自負しているのですが。。。
それでもお腹抱えるほど笑い転げることは最近ないかも。。。(汗)

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
デミとは英語やフラン語で「半分」とか「部分的」を表す言葉で
その名の通りデミはキヤノンのハーフサイズのカメラです。
デミシリーズも色々なモデルがあるのですが
今回のデミは最初に発売されたベーシックな無印デミです。
1963年の発売です。
シャッターユニットはセイコーシャLで
シャッタースピードと絞りの組み合わせが
基本的には固定されているプログラムシャッターです。
露出計はセレン光電池を使用した追針式で
シャッタースピード・絞りリングで指針を手動で合致させる方式です。
レンズはSH28mmF2.8を搭載します。
ピントは目測ですがファインダーはプリズムを多用し
レンズの真上に対物レンズが配置されるように設計されています。
ハーフサイズカメラはコストとスペースの関係上
巻上げがダイヤル式(写ルンですと同様)のものが多いのですが
デミはしっかり巻上レバーが装備されており
またその巻上フィーリングが非常に気持ちよいです。
話が少し逸れますが
整備後のテストで36枚撮りの感光済みフィルムで
カウンターと巻上・巻戻しのテストを必ず行うのですが
ハーフだと当然72枚になるわけです。
正直、ダイヤル式だと休憩しながら行わないと
ちょっと指がつりそうになるのですが(苦笑)
巻上レバーのデミだと非常に楽ちんです。
やはり巻上はノブやダイヤルよりレバーのほうがいいですよね。
あ、ちなみにデミのフィルムカウンターは
巻上2回に一度の動作で一気に2コマ進むようになっています。

お預かりしているデミは
心配されるセレンは何とか起電しているのですが
その値は2段ほどオーバーでやはり露出計の振りが足らないようです。
そして。。。これはデミの持病とも言えると思いますが
自慢のプリズムファインダーがかなり曇っています。
デミのファインダークモリは単なる汚れではなく
接眼レンズのコーティング劣化で起こっているものがほとんどです。
コーティングの変質なので清掃ではクリアになりません
本当は交換したいところなのですが
現存するデミはどれもこれも接眼レンズが曇っているものがほとんどで
中古良品もそう簡単には手に入りません。
考えられる手段をいろいろ試してできる限り清掃し
普通に使う分には気にならないレベルにしたいと思います。

デザインもよくレンズの出っ張りもほとんどなく
ペンに負けないほどの完成度のカメラだと思うのですが
現在でもペンほどの人気はないのですよね。
ハーフサイズカメラの中では
個人的にはかなりおすすめのカメラなのですが。。。
まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
気持ちよく使っていただける状態に仕上げたいと思います。
あ、もちろん裏蓋に大量に使われている
モルトは全滅なので貼りなおします。

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キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「節分」ですね。
ほんの小さな子供の頃以来した覚えがないなぁ(笑)
でも炒りたて熱々の大豆が大好きで
(じいさんが好きだったからばあさんがよく炒っていた)
昔はよく食べてたなぁ。。。
そういえば調べてて初めて知ったのですが
「わたなべ」さんは豆まきしなくてもいいそうです。
平安時代中期に丹波国にある大江山(現:京都府にある大枝山)に
源頼光が暴れている鬼を退治に四天王を連れて行ったそうです。
その中に渡辺綱という非常に強い武将がいて
鬼退治の際に鬼の腕を叩き切り
鬼の方も渡辺という奴はとんでもない奴だ、
渡辺と関わるのは止めようという協定が鬼の中で結ばれたのだそうです。
鬼は退治された「ワタナベ」を恐れているため、
ワタナベさんはわざわざ豆まきで鬼を追い出す必要がなく
渡辺綱の子孫が多く残る宮城県村田町では、
節分の時に鬼を逃さないために「福は内、鬼も内」と
掛け声を上げる風習が残っているのだそうです。
へぇ~鬼退治って桃太郎くらいしか知りませんでした。。。
私はとりあえず今夜はビールのつまみに
炒り豆を50粒食べておきましょう。。。

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
先日、初代キヤノネットのブログを書きましたが
今度はキヤノネットシリーズとしては
最終モデルとなる「G-Ⅲ」です。
初代登場から11年後の1972年に発売されました。
大口径レンズを備えたシャッター優先AE搭載の
レンジファインダー機でマニュアル露出も可能という
基本的な部分は初代と変わりません。
マニュアル時には露出計はオフになるところも
初代以来共通の仕様です。
ただボディサイズは非常に小さくなりました。
C35あたりに比べると少しだけ大きいのですが
それでもかなりコンパクトなことに変わりありません。
撮影の自由度という点ではキヤノネットのほうが優れていますね。

お預かりしているG-Ⅲは
キヤノネット全般でよく見られる
シャッター羽根の粘りや絞り羽根の粘りはないようです。
外装もキレイで保存状態が良かったことが伺われます。
ただ、露出計が非常に不安定で値が安定しません。
指針挟みこみ式のAEなので露出計がきちんとしていないと
オート露出に直接影響します。
加えてファインダーのクモリがかなり酷い状態です。
もちろんモルトは全滅で
フィルム室がかなり酷い状態になっています。
きちんと保存してあっても未整備だと
経年劣化の部分はどうしても色々でてきますね。
とはいえ、状態としては悪くなく
ニューキヤノネット系でよく見られる
前玉のコーティング傷みによるクモリ等はほとんど見られません。
一通りの整備を行えば非常にコンディションの良い個体になると思います。

まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
ファインダーのクモリのほとんどは
どうやらハーフミラー蒸着の劣化によるもののようです。
おそらく交換が必要かな。。。と思われます。
電圧変換型アダプターと電池が入っていましたが
以前のG-Ⅲやオリンパス35DCのブログでも書いたように
この組み合わせだとバッテリーチェックランプが点かないため
1.5V+無変換アダプタで使えるように
露出計・オートの調整を設定していきます。

レンズ固定式の大口径搭載コンパクト。。。
私も1台、早急に欲しいのですよねぇ。。。
マニュアル露出で使えることが必須項目だから
(オートは逆になくてよい)
キヤノネットも候補のひとつですね。
春までには合間を見て自分用のコンパクトも整備しなくては。。。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は2月2日。。。
ぞろ目ですから色んな記念日がありますねぇ
ツインテールの日、夫婦の日、おんぶの日。。。等々
そんな中、2/2を「じいじ」と語呂合わせて
「おじいさんの日」なんてのもありますねぇ
年齢的にはもはや私も近いものがあるなぁ。。。(汗)
ここでも何度か書きましたが
私はじいさんばあさんに育てられたので
祖父には思い入れがやはり強いです。
もう亡くなって20年以上経ちますが
結構、予想もしていないときに突然なくなったのですよねぇ。。。
年齢的には全くおかしくなかったのですが。。。
いまだに「ああしておけばよかった」「これはやっておけばよかった」
「あそこに一緒に行けばよかった」とか
よく悔やみますねぇ。。。今更しかたないですが。。。
写真好きでボウリングがプロ級で
力持ちで手先の器用なじいさんからは
本当にいろいろなことを教わりました。
じいさんから受け継いだカメラも
ニコンFやミノルタオートコードを筆頭にいろいろありますが
今、この仕事をしているのもじいさんの影響もありますよねぇ。。。
何にせよ、感謝しかないですな。。。
ちなみに「ばあさんの日」は8月8日だそうですよ。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
大ヒット作となったSPが登場するまでの
アサヒペンタックス系の集大成的なモデルです。
前身である「S3」にセルフタイマーを付け
自動復元式カウンターとなったモデルです。
S3で「完全自動絞り」を実現していたため
露出計こそ装備されていませんが
この「SV」で実質的に現代的なMFカメラとしての装備を
一通り身に付けたといっても良いと思います。
SPほどではありませんがSVも相当数売れたカメラで
現存する個体数も非常に多いと思われます。
ただ悲しいかな状態の非常に悪いものが多いですね。
本来は巻上も非常に軽快でシャッター音も小気味よく
使い心地の良いカメラなのですが
それがわかる状態の個体は随分少ないと思われます。

SVといえばシャッター幕がガチガチに硬化しているものが多く
シャッター幕交換が大前提となる個体が多いのですが
今回、お預かりしているSVはそこはあまり問題がなく
しなやかさをキープした状態だったのですが
残念ながらそのシャッター幕を引っ張るリボンが全くダメでした
お預かり時にはシャッタースピードの精度は全くダメでしたが
とりあえずシャッターは切れていたのですが
ある程度分解してみると幕リボンはもはや切れる直前で
このままだといずれシャッターが切れなくなる。。。という状態でした。
当然といえば当然ですが経年劣化にには敵いませんよね
人間だって年齢には勝てませんものね(苦笑)

リボンは交換し、幕軸の清掃・注油を行った上で
シャッタースピード調整を行います。
油切れが顕著だったミラー駆動部や巻上部ももちろん整備しています。
お預かり時には頻発していたミラーアップも
もちろん解消しています。
本来の姿である軽い巻上と軽快なシャッター音が戻ってきていると思います。
装着されているスーパータクマー55mmF1.8は
レンズ自体はそこそこキレイだったのですが
絞りが粘っていてそのままでは使えない状態だったので
こちらも整備を行っています。
これでまた当分の間、快適に使えると思います。
外装も磨き上げましたが
汚れていたとはいえ元々保存状態は悪くなかったので
見た目にも非常にキレイですね。
こんなカメラで天気の良い日に写真を撮り歩くのは
間違いなく楽しいですね。

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オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は「京都市電開業記念日」だそうです。
1895年(明治28年)のこの日に京都市電が
塩小路東洞院~伏見町下油掛(後の京橋)間6.4kmで
営業を始めたのだそうです。
これが日本初の路面電車なのですね。
私は広島県の出身なので
やはり路面電車は身近なものに感じますが
私の実家のあった呉市でも昔は路面電車があって
私の家のすぐ近くにも電停があったのです。
廃止になったのが私の生まれる2年前だったので
じいさんが撮った写真しか見たことないのですが。。。
昨年、広島市内の路面電車を撮り歩きましたが
最新鋭の路面電車は非常にスマートです。
とはいえ、広電は昔ながらの電車が今でも走っているので
1日乗り放題切符を買っていろいろ乗ってみるのも楽しいですよ
京都市電で活躍していた電車もまだ広島市内で走っています。
ところで、初期の京都市電では
「電車の先走り」という小学校を卒業したばかりの少年を
運転手の側に配置し、停車の度に前後の安全を確認していたのだそうです。
少年は時速10kmの電車の前を大声で、
「電車が来まっせ!危のうおまっせ!」と叫びながら走って
電車が通ることを知らせていたのだそうです。
時代を感じますねぇ。。。その光景見てみたかったなぁ。。。
(もちろん、まだ生まれる前の時代の話ですが。。。)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
誰でも簡単に撮れるカメラとして登場した「ペンEE」の派生モデルで
固定焦点だったペンEEを目測ゾーンフォーカスとしたカメラです。
ペンEEとはレンズが異なり3cmF2.8となっています。
シャッタースピードは1/30、1/250の切替式で
露出計の値に伴ってオートで切り替わります。
基本的な構造はペンEEとほぼ同一です。
3点ゾーンフォーカスですが真ん中に合わせておけば
ペンEEと同様、固定焦点的に使うこともできます。

ペンEE系は基本的に中身はどれもほぼ同じ構造なので
起きるトラブルも同じようなものが多い傾向です。
今回、お預かりしているペンEESも
絞りが最小絞りに固まったままで全く動かないという
EE系でよく見かけるトラブルが起きていました。
心配されるのはやはりセレン光電池の状態ですが
絞りは固まってしまっていますが
明るさによってシャッタースピードが切り替わっているのは
シャッター音で判別できましたので
露出計は動いているものと思われます。
ただ、絞り羽根だけではなくシャッター羽根も固着気味なようで
何度かシャッターを切っていると
たま開きっぱなしになってしまいます。
しばらく放っておくと閉まるのですが
絞りの件も合わせてこの状態ではさすがに写真が撮れる状態ではありません。

シャッター羽根、絞り羽根の清掃・調整
露出計・オートの調整、レンズ・ファインダーの清掃等々
一通りの整備を行いました。
ペンEE系の絞り羽根固着は多いですね。
絞りユニットを分解しましたががっちり羽根が固着していました。
巻上もお預かり時よりもかなり軽快に巻き上がります。
これで快適に撮影を楽しんでいただける状態になったと思います。
あとは最終チェックを行えば整備完了です。

ペンEE系はやはり現在でも非常に人気のあるカメラです。
グレーの貼り革もレトロなルックスも非常にお洒落ですね。
金属製のカメラなので大きさに比べると
重量感は適度にありますが
鞄やポケットに常に忍ばせておくにも持って来いのカメラです。
街中で気軽に散歩しながら
スナップなんていうのが似合いそうですね。

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キヤノネットのカメラ修理

1月の晦日ですね。
今日の記念日は。。。
愛妻の日、五つ子誕生の日、生命保険の日。。。
うーん、ぼっち満喫な私にはピンと来ないものばかり(笑)
生命保険なんて全く必要のない若い頃に
何となく勧められて入ってしまったけどすぐ止めてしまったし
今や終身保険なんて全く必要ないし
がん保険は止めて数年経った頃に悪性リンパ腫になるし(笑)
今となってはいろいろあって医療保険は非常に入りにくいし。。。
やっぱり縁がないな(汗)
そういえば「愛妻の日」にちなんで
今日は「チューリップを贈る日」ともなっているのですが
偶然なのか今日の誕生花は赤いチューリップなのですね。
赤いチューリップの花言葉は「恋の告白」
これまた今となっては縁がない。。。(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行います。
キヤノネットシリーズとしては色々なモデルがあり
最終モデルであるG-Ⅲあたりは
非常にコンパクトで今でも人気の高いモデルですが
今回のキヤノネットは記念すべき初代です。
35mm判カメラのその後を大きく変えたカメラと言って良いと思います。
それまでのキヤノンの主力は
いわゆる高級レンジファインダー機で
「P型」が比較的お求め易い価格だったとはいえ
それでもおいそれと手を出せるほどの価格ではありませんでした。
ただし、それはキヤノンに限らず
カメラそのものが非常に高級品且つ嗜好品であり
普通に買い求めることのできるものではなかった時代だったからです。
そんな中、レンズシャッター搭載の35mm判レンズ固定式中級カメラの
分野に初めて進出したカメラがキヤノネットです。
価格は当時としては非常に衝撃的な18,800円
お安いなりのカメラではなく
F1.9大口径の45mmレンズを搭載し
セレン光電池を利用した露出計+シャッタースピード優先オート露出
コパルシャッター搭載で最高速は1/500、スローシャッターももちろん搭載
さらにレンジファインダーを装備。。。等々
当時の最先端のスペックをひっさげて登場しました。
発売以前から2万円の大台を切るらしいと噂が経ち
カメラ業界からはかなり反発が大きかったそうです。
発売は1961年1月で発売当初、1週間分として生産されていた在庫が
わずか2時間で完売するという伝説も誕生しました。
もちろん社会現象になるほどの大ヒットとなり
2年半後に販売累計台数100万台を突破しました。
キヤノンにとっても記念碑的な1台だと思います。
この初代キヤネットの登場により
カメラの低価格化、高機能化についていけなくなった
かなりの数のメーカーが引導を渡されることになったそうです。

お預かりしているキヤノネットは
ご依頼者さまのご自宅で長らく眠っていたものらしく
保存状態は悪くないのですが
さすがに全く動かしていなかったため不具合はいろいろ出ています。
まずはシャッターが全く開きません。
レンズシャッターで定番の羽根固着です。
シャッター羽根が固着しているということは
オート制御のためさらに小さなバネ力で駆動する
絞り羽根は当然固着してしまっています。
心配されるセレン光電池はある程度起電しているようなのですが
露出計表示が非常に不安定で
同じ明るさでもレリーズボタンを半押しするたびに
ファインダー内の値がころころ変わります。
露出計が不安定というよりはファインダー内表示への連携が
上手くいってないように感じます。
他、レンズカビ、ファインダークモリ等々。。。
いわゆる経年劣化的トラブルが一通り出ている状態です。
逆に言えば致命的な部品破損等のトラブルは出ていないとも言えますね。

これから分解整備に本格的に取り掛かります。
当時としては価格破壊的なお値段で発売された初代キヤノネットですが
分解してみるとわかりますが
いわゆる安っぽい造りな部分は全くありません。
後の世のように部品材質や造りの簡略化でのコストダウンではなくて
あくまで生産を効率化することでのコストカットだったのだと思われます。
当時はまだまだそのあたりの効率化の余地は多くあったでしょうし。。。
指針挟み込み式のシャッタースピード優先AEですが
SS設定が露出適正範囲を超える場合は
しっかりシャッターロックもかかります。
ファインダー表示用指針との連携とシャッターロック制御の造りは
非常に考えられた構造になっており
ここの連携部の動きを観察するだけでも楽しいカメラです。

この時代ですから少し大柄ではありますが
シャッターボタンと筆記体のロゴだけの上カバー部は非常に美しいですし
トリガータイプの底面に配置された巻上レバーも秀逸です。

ただ、爆発的に売れたカメラの宿命というか
現存する台数も非常に多く
中古市場ではそれほど評価は高くなく
ちょっと可哀想な扱いになっていることが多い初代キヤノネットです。
年数が経っていますか現状そのままでは
撮影に使うのが難しいものが多いですが
しっかり整備すれば安定して動作し
非常に使い易いカメラです。
今回も快適に使っていただけるように整備していきます。