オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は8月6日「原爆の日」ですね。
私は広島県の呉市というところの出身ですが
やはり広島県民にとっては8月6日は特別な日です。
私もこっちで生活してそれなりに年月が経ちましたが
やはり8月6日の8時15分には少しでも黙とうします。
今朝は起きてすぐでしたがしっかり黙とうできました。
実家はじいさんばあさんとの3人暮らしだったので
戦時中の話は子供の頃にたくさん聞かされました。
空襲のたびに防空壕に逃げ込む毎日で
原爆投下の際には呉なので直接的な被害はなかったのですが
キノコ雲は見えたそうです。
細かく見ていくと平和じゃないことはたくさんあるし
理不尽で残酷なことも毎日起きていることは思いますが
国として戦争状態になく
普通に生活できている点で現在の日本はやはり平和なのですよね。
ただ、これが当たり前じゃなく
何かのきっかけでそうではなくなる可能性もあると肝に銘じて
毎日を過ごしたいと思います。
あまりしんみりするのも
ここのブログっぽくないような気がするので少しおまけで。。。(苦笑)
今日は語呂合わせで「ハムの日」でもあります。
三田屋のハムにやたらとあこがれた時期が昔あって
取り寄せて食べたけど美味しかったなぁ。。。
また取り寄せてみようかな。。。

さてさて

今日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
。。。先日もペンFTやりましたね(汗)
まぁ順番に修理していっているのでこういうこともありますね。
元々、ペンFTは修理依頼の多いカメラでもありますし。。。
ハーフ判の一眼レフの代表ともいえるペンFですが
正確に言うとハーフ判の一眼レフは数は少ないながらも
他にもないことはないのですよね。コニカとか。。。
ただ、「ハーフ判なのだから通常の一眼レフより
軽量コンパクトでなければ!」と考えたかどうかまではわかりませんが
ペンFシリーズは通常の一眼レフとは
全く異なるアプローチで作られ
そのおかげで非常にコンパクトにまとめられ
さらに一眼レフとは思えないスタイリングを
手に入れることができました。
ある意味、非常にオリンパスらしいカメラだと思います。
私も1台は記念碑的に手元に置いておきたいと
常日ごろからから思っています。
(部品取りの残骸をまとめて
自分用に使える1台にしようと
以前から思っているのですが
なかなか集中してそんなことをしている精神的余裕がない(汗))

その特異な構造のためどうしても経年劣化的な
トラブルは起こりがちで特にFTは
露出計を搭載するために多少無理をしている部分もあるので
トラブルを抱える可能性は高いと思います。
お預かりしてペンFTは
シャッタスピードの制御を司るガバナの動作不良を抱えており
露出計も非常に不安定な状態です。
加えてなぜかミラーが外れてなくなっています。
おそらくご依頼者様のご実家でどなたかが
使っていたカメラなのだと思われます。
レンズも標準レンズの他、広角、望遠と揃っていますが
どれもカビ、クモリが酷くそのままでは
とても使い物にならない状況です。
一部絞り羽根の動作不良も見られます。
全体的にいろいろありますが
まとめてしっかり整備してしまえば
一通り大抵の撮影に対応できる一式の完成となりますね。

写真は整備後の状態でこれから最終チェックを行って完成となります。
非常にシャッターの動きも良く精度も出ています。
レンズはできる限りの清掃で
一部、コーティングがカビの侵食されている部分もあり
そこは薄曇りとして残ってしまっていますが
まずは普通に撮れるレベルにはなっていると思います。
しかしながら、いつ見ても
ペンFのスタリングは惚れ惚れしますね。
全てのレンズに装着された花文字のキャップもステキです。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は8月5日ということで
「ハコの日」とか「ハンコの日」とか
「ハシゴ車の日」とか語呂合わせの記念日も多いですねぇ
そんな中、「箱そばの日」という記念日がありました。
「箱そば」というのは小田急沿線で展開する
「箱根そば」のことです。
「よみうりランド前駅」、「本厚木駅」と
小田急沿線に住んでいた時期も長かったので
「箱根そば」は非常に身近な存在です。
ちょっと甘めのつけ汁がいいのですよねぇ
(普段、冷たいつけ汁のそばしか食べないのです)
どこの駅のそばにも展開している某そば屋チェーンさんの
つけ汁は尖った感じがしてあまり好みではないのですが
箱そばのつけ汁は優しい感じで美味しいです。
一緒に売っている天ぷらとの相性も抜群です。
でも本当はこの類のチェーン店では
「ゆで太郎」が一番美味しいと思っています、
ただ、私が知らないだけなのか近所にないのですよねぇ。。。
厚木に住んでいるときには自転車で行けるところにあったので
休日の朝か昼は大抵「ゆで太郎」のそばだったのですが。。。。
真夏に冷たいそばは欠かせないですよね。
近日中に新宿駅で「箱そば」食べてきます(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「SP」より前の「アサヒペンタックスS系」の
完成形ともいえるカメラです。
SVの「V」はドイツ語でセルフタイマーを意味する
Voraufwerk」の頭文字でその名の通り
セルフタイマーを装備します。
ただ、その後の一眼レフによくある
ボディ前面にレバーのあるタイプではなく
巻き戻しクランク下のダイヤルを回してセットする形式です。
あらかじめ知っていないとセルフタイマーがここにあるとは
気づかないままになってしまうかもしれません。
基本的構造としては従来のS系の発展型で
シャッタスピードは最高速1/1000を搭載し
一軸型不回転型で倍数系列のシャッターダイヤル
完全自動絞り、自動復元式のフィルムカウンター等
露出計こそ装備されないものの
その後の一眼レフと使い方で迷うことのない装備が
一通り搭載された現代的なカメラということができると思います。

SPより前のアサヒペンタックスのカメラで
まず懸念されるのはシャッター幕の状態です。
未整備で動かされることもなく眠っていた個体は
かなりの高い確率でシャッター幕が劣化・硬化してしまっています。
今回、お預かりしているSVも同様で
シャッター幕はガチガチに硬化し
しわくちゃな状態になっています。
これではいくら幕軸等の動きを改善しても
まともにシャッターは動作することができません。
やはりシャッター幕交換が必要となります。
横走りのフォーカルプレーンシャッターは
レンズシャッターや金属羽根縦走りシャッターに比べると
強いバネ力で駆動しますが
それでもシャッター幕は常に柔らかくしなやかな状態で
あることが大前提です。
穴や破れがあるものは問題外ですが
巻き癖がついてしまう状態であればもうまともにSSは出ません。
経年劣化には勝てませんが
やはり長い間動かさないでいることも劣化を促進させる原因だと思います、

写真は整備が一通り終わった状態でのもので
写っているのは交換したシャッター幕です。
クルクル巻き癖がついていましたが
少し伸ばして撮影しました。
写真ではわかりにくいですが硬化してしわくちゃです。
シャッター幕を外した際に
徹底的に幕軸や巻上部の清掃も行い
現在はシャッタースピードの精度はもちろん
巻上も非常にスムーズで見違えるほどになりました。
装着されていたレンズもカビ取り等清掃を行い
非常にクリアになり
プリズムに少々腐食もあったのでプリズムも交換し
ファインダーも非常にクリアです、
あとは存分にご依頼者様に撮影を楽しんでいただくだけですね。
もう少しだけ時間をおいてから
最終チェックを行い完成となります。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は8月3日ということで
「ハサミの日」だそうです。
昔から「〇〇とハサミは使いよう」と言いますが
使い方よりまず初めに
刃物類はきちんと切れるモノを使いましょう
歯が錆びついてロクに切れないものを
無理に使っているともちろん切り口も汚いですし
何よりも怪我の元です。
無理して使っていて勢いあまってカッターや彫刻刀を
指に突き刺したことが何度かありますが
一歩間違えると取り返しのつかない怪我になりかねません。
本当に道具類はちゃんとしたものを使いましょう。
ところで私は左利きなのでハサミも左手で使います。
普段使っているのは右利き用のハサミですが
子供の頃からこの組み合わせのせいかすっかり慣れてしまっています。
少し前に左利き用のハサミを買ってみたのですが
逆に使いにくくて狙ったところが正確に切れず
結局お蔵入りになってしまいました(苦笑)
仕事柄いろいろな刃物類を使います。
ハサミも大きなものから精密ハサミまで
カッターも普通のものから精密細工用、ロータリーカッター
他にも彫刻刀もたまに使いますし
刃物とはちょっと違いますがガラス切りも使います。
どれもそうですが刃が交換できるものは早めに交換
交換できないものは研ぐなり買い替えるなりで
常に気持ちよくスパッと切れるようにしておくことが大事です。
出来上がりの結果にも作業効率にも大きく影響します。
ハサミだけじゃないですね。ドライバー類だって結構な消耗品です。
先端のなまったドライバーを使っていると
ネジを舐める原因になってしまいます。
だからある程度のモノでないと困りますが
あまり高級な工具には興味がありません。
それよりもそこそこの工具を頻繁に買い替えるほうが良いと
個人的には思います。
まぁ高級な工具を頻繁に買い替えるのが
一番気持ちよいような気がしますが
なかなかそれは現実的には難しいですねぇ。。。(笑)
なんにせよ、よく切れるハサミを使いましょうね。

さてさて

本日はオリンパスペンFTのカメラ修理を行っています。
世界的にも類を見ないハーフ判一眼レフのペンFシリーズの一員です。
最初に出た初代ペンFのダブルストロークの巻上を
シングルに変更して露出計、セルフタイマーを装備したモデルです。
あ、ファインダースクリーンも異なりますね。
ペンFシリーズ共通のよくあるトラブルとしては
その独特のロータリーシャッタに関することが多いと思われます。
シャッター駆動部そのものもたまに固着等が起こりますが
多いのがガバナーに関するトラブルです。
ロータリシャッターのシャッター羽根は
円の一部が欠けたような形をしています。
(口を開けたパックマンのような。。。と
いえば同世代には通じやすいかも(笑))
その欠けた部分がフィルム室側窓を通過する瞬間が
シャッターが開く瞬間です。
なんの抵抗もなくクルンと1回転するときが最高速の1/500になり
それ以外のシャッタースピードではシャッターが開いた状態のときに
シャッター羽根の動きをわずかに止めてシャッタースピードを調整します。
ペンFの場合は1/250~1秒まで同じガバナを使って
シャッタスピードを調整しています。
通報のフォーカルプレーンシャッターやレンズシャッターだと
ガバナを使ってシャッターを止めるのはスローシャッター時だけですが
(だからスローガバナと普通は言うわけですね)
ペンFの場合は最高速以外は全てガバナが介入します。
で、一眼レフやレンジファインダー機で
「スローガバナーの粘り・固着」なんて症状をここでも良く書きますが
その構造上、粘りや固着が起きやすいのですね。
今回。お預かりしているペンFTも
数年前までは普通に使えていたのに
シャッタ-が切れなくなったということなのですが
原因はガバナの固着でした。
今回はガバナの清掃・調整で修理できましたが
場合によってはガバナを交換しないと駄目な場合も比較的多いです。

ペンFTは露出計を装備したために
ペンFでは普通のミラーを配置していた部分に
ハーフミラーを配置しファインダーに入る光の一部を
受光体(CdS)に導きます。
ハーフミラーはレンジファインダー機にもよく使われますが
劣化が激しく交換せざるを得ないことが多いパーツです。
ペンFTでも同様で今回もハーフミラーの腐食が酷く
ファインダー内でかなり目立つ状況だったので
交換で対応しています。
ちなみにペンFTでファインダー内にシミのような汚れが見える場合は
大抵の場合はハーフミラーの腐食で
ペンFで同じようなものが見られる場合はプリズムの腐食です。
プリズムの腐食はペンFのほうが多いような気がします。
(ペンFとFTのプリズムには基本的には互換性がありません)

一通り整備が終わって組み上げた状態です。
装着しているレンズは当店のテスト用レンズです。
外装も磨き上げ非常にキレイな状態になりました。
もちろんシャッターもスムーズに動作しており
精度的にも全く問題ございません、
ファインダーも非常にクリアで
露出計もしっかり動作しています。
中身の構造が独特なことももちろんですが
それに伴って外観のデザインも
他のカメラとは全く違うのがペンF系の魅力ですね。
確かに1台は手元に置いておきたいカメラだと私も思います。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「おやつの日」だそうですよ。
おやつは元々、江戸時代に一日二食が一般的だったころ
「八つ時(やつどき)(午後2時から3時頃)」に
とっていた小腹を満たす間食のことをいうのだそうです。
。。。ということは
昼ごはん普通に食べてさらの3時のおやつってのは
やはり食べ過ぎなのですね(苦笑)
実際、間食は制限しているので「3時のおやつ」なんて
さすがに今は「あまり」食べませんが。。。。
そのころにちょっと甘いものとか欲しくなりますよねぇ
特に集中して仕事していると。。。。
はっ。。。またそれをいいわけにして
間食を食べてしまいそうです。。。(苦笑)
ちなみに2月から3月にかけての入院で
8kg以上減らした体重は
いつのまにか入院前のレベルに戻ってしまいました(涙)
そういうとこだけすぐ戻るのね。。。。

さてさて

本日はミノルタXEのカメラ修理を行っています。
初期のミノルタ一眼レフといえば
昨日のSR-Tスーパーもそうですが
ミノルタ最初の一眼レフSR-2から始まった
機械制御のSRシリーズです。
しかしながらミノルタは比較的早い時期に
カメラの電子制御化に大きく舵を切り
一眼レフも電子制御シャッター搭載の
「Xシリーズ」へとシフトしていきます。
最初のXシリーズのカメラは当時のフラッグシップでもある
X-1ですがXEはそれに続いて発売された
Xシリーズ第二弾のカメラです。
いわゆる機械制御から電子制御へと移行する
過渡期のカメラですがミノルタらしい
造りの良さと優れた使い心地が魅力のカメラです。
XEのブログになると毎回書かざるを得ませんが
大きな特徴はミノルタ、コパル、ライツの3社で
開発した「コパルライツシャッター」を搭載していることです。
XEの大きな魅力のひとつでもある
巻上の滑らかさもこのシャッタユニットに起因する部分が大きいのです。
さらにXE特有の上品なシャッター音も
このシャッターユニットのおかげです。

魅力的な部分も非常に多いXEですが
捕獲的初期の電子制御機ということもあり
正直言ってトラブルも多いです。
今回は同じご依頼者の方からシルバー、ブラックの
XEを2台お預かりしてますが
それぞれ結構大きな問題を抱えています。

(装着捨しているレンズは当店のテスト用レンズです)

まずはブラックのほうですが巻上はスムーズなのですが
電子制御されるシャッターは全てミラーアップしたままになってしまいます。
もちろん電池は新品です。
XEでは定番のトラブルの一つです、
この症状が出ているときは一見シャッター自体は切れているように見えますが
実際にはしゃったーは閉じたまま作動してるだけですので
写真は全く撮れない状態ということです。
このミラーアップの症状は原因がいくつか考えられるので
ひとつひとつ怪しいところを潰していく形になります。
加えてこれもXEの定番トラブルですが
電源を入れると露出計が基本的に一番上に振り切ったままになってしまいます。
これは巻き戻しクランク下の摺動抵抗の汚れ・劣化が原因です。
清掃、場合によっては交換で対処します。
シルバーのほうはまず電源が入りません。
これは電池室からの電源供給がうまくいかない様子です。
電池室裏の配線、ハンダの劣化が原因です。
とりあえず電池室周りに細工をして
強制的に電源を供給してみるととりぜずシャッタの動作はできますが
こちらも露出計は振り切ったままになってしまいます。
それよりも巻上の感触がかなりガリガリしていて
XEらしい巻上の滑らかさのかけらも感じられません。
どちらもそれなりに手のかかりそうな修理になりそうです。

ただ、不幸中の幸いは
XEのトラブルの中で最も困る「プリズム腐食」が
ファインダーえを見ている限りではほぼ見当たらないということです。
10台XEを見かけると
8台以上は腐食してるイメージなのでこれは貴重です。
ただ安心できないのが整備のためにプリズムは
降ろさざるを得ないのですが
加水分解したモルトが張り付いたままになっていて
プリズムを降ろすときに蒸着が剥がれてしまうこともあるのです。
何にしても慎重に分解整備を行いたいと思います。

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ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

今日から8月ですね!
夏真っ盛りと言いたいところですが
関東はまだ梅雨明けしませんねぇ
今日も日差し出ているしそろそろかな。。。
8月1日はたくさんの記念日が制定されています。
「水の日」、「島の日」、「肺の日」、「花火の日」
「麻雀の日」、「宮島水族館の日」、「はっぴの日」
「カフェオレの日」。。。等々など。。。
そんな中に「パインの日」というのがありました。
ここでいう「パイン」は
もちろん「パイナップル」のことですが
真夏に冷やしたパイナップルはめちゃくちゃ合いますよね!
めちゃ甘くて美味しいですし。。。
この季節は果物といえば「桃」に目が行きがちですが
年中カットフルーツとしてスーパーで手軽に手に入る
パイナップルは本当に重宝します。
ちなみに「パイナップル」は
見た目が「pine(松かさ)」で
味がリンゴ「apple」のように甘いということで
「pineapple」と呼ばれるようになったのだそうです。(諸説あり)
ん?ということは「パインの日」じゃ
松かさ。。。「松ぼっくりの日」になっちゃうのでは???
ちなみに「パイナップルの日」も8月17日に制定されています。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ヒット&ロングセラーとなった「SR-T101」の
マイナーチェンジモデルとも言えますが
SR-Tスーパー発売後もSR-T101は併売されていて
それぞれ次期モデルであるSR505&SR101が
発売されるまで生産されました。
基本的な構造やスペックは101もスーパーもほぼ共通ですが
スーパーは絞り値がファインダー内で確認できるようになりました。
(レンズの絞り値刻印をファインダー内に映す直読式)
絞り値を映すためのミラーの配置等の関係もあり
ペンタ部のデザインは101とスーパーでは結構異なりなす。
加えてスクリーンが101はマイクロプリズムですが
スーパーはスプリット/マイクロプリズムとなりました。
アクセサリーシューは接点付きのホットシューとなりました。
基本的な構造が101同様ということで
スーパーも非常に丈夫なカメラで信頼性は高いです。

お預かりしているSR-Tスーパーは
SRーT系としてはめずらしくシャッターが正常に動きません。
先幕・後幕ともに最後までキレイに走り切れないようで
頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
それだけではなく後幕が半開きで止まってしまったり
場合によっては後幕が全く出てこない状態になってしまいます。
これが単純に幕軸の汚れで動きが悪いだけではなく
後幕の蹴りだし部の動作不良もあると思われます。
露出計は何とか動くのは動きますが
非常に不安定でファインダー内で指針が踊っているよな状態です。
(もちろんファインダー内の明るさは一定の状況で)
SW類の接触不良とSR-T系に多いハンダ不良かと思われます。

SR-T系のカメラの修理の時には
いつも書いている気がしますが
ファインダー内SS表示や露出計連動に
いわゆる「連動糸」が使われています。
特にファインダ内SS表示の連動糸は
一番テンションがかかっていない状態にしておかないと
分解時にSSダイヤルを外した瞬間に糸が切れてしまいます。
逆に正しい手順を踏めばまず切れることはありません。
今はさすがに慣れましたしなんてことはないですが
最初にSR-Tの分解をした時には
この連動糸の処理に苦労したなぁ。。。と昔を思い出します(笑)
また話がそれました。。。(汗)
肝心の修理のほうはとにかく駆動する部分が全て
固着あるいは粘りといった状況です。
まずは徹底的に古い油や汚れを洗い流してから
必要最小限の注油を行います。
駆動部に酷い錆等はないのでそれで動きは改善されると思います。
SS等の精度は最終的に幕テンションで調整していきます。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「こだまの日」なのだそうです。
ここでいう「こだま」は
山でヤッホーというと返ってくるこだまとか
「こだまでしょうか」のこだまではなく
電車の「こだま」です。
鉄道のこだまというと新幹線を想像される方が
圧倒的に多いと思われますが
ここでいう「こだま」は新幹線登場前に
「ビジネス特急」として大活躍だった
「特急こだま」のことです。
私も国鉄時代の電車は子供の頃、好きだったので
151系電車の「こだま号」はもちろん知っていました。
(でも既にその頃「こだま」は新幹線に代わっていましたが)
151系や181系のボンネット型特急電車って
すごく当時憧れましたねぇ。。。。
実際に見に行くことはなかったのですが
図鑑の写真や萌希のカタログを見ては
「カッコいいなぁ。。。」いつも思っていました。
このタイプのボンネット型電車は
いろいろとモデルチェンジもされながら
2011年まで走っていたのですね
今となっては一度くらい間近で見ておけばよかった。。。(苦笑)
話がそれましたね。
なぜ今日が「こだまの日」かというと
いわゆる狭軌起動(日本でいう在来線)で
1959(昭和34)年に世界最高速の
時速163kmを記録した日なのだそうです。
当時としては非常に速かったこだま号ですが
当時の東京-大阪間は6時間50分
これでも画期的に速く、ちょっとせわしないですが
東京ー大阪間で日帰り出張ができるようになったのだそうです。
ちなみにそれからほぼ60年経った現在は
新幹線のぞみで東京ー新大阪間、最速で約2時間半です。
やはり随分早くなったのですねぇ。。。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年にそれまでのニコマートEL系
(最終モデルはニコンEL2)の後継機としてデビューしました。
OM-1や後のニコンEM系ほどコンパクトではありませんが
それまでのニコマートと比べれば随分コンパクトになり
取り回しは段違いの良くなりました。
兄弟機的なポジションになる
機械制御シャッターの「FMシリーズ」のほうが
正直なところ人気があり
それに比べるとFEの人気はイマイチかもしれません。
しかしながら確かに電子部品のトラブルの心配は
少しあるとはいえ正直なところFEのトラブルで
電子部品が原因で修理不可能なことはあまりありません。
反対にFM系のLED露出計のほうが
修理不可能になることが多いかもしれません。
(FEは追針式)
個人的にも非常に良いカメラだと思います。
たまにお客様にメーカーにこだわりなく
フィルムの一眼レフ機を始めたいのだけど
それがいいのか?という質問を受けることがありますが
好みや使い方によっていろいろな考え方があり
一概には言えませんはFEをお勧めすることも多いです。
やはりファインダー内情報がアナログながら優れていて
慣れないうちは絞り優先AEで露出だけでも楽することだでき
一通り何でもできるカメラだいうところがお勧めの理由です
比較的、中古で手に入れやすいというのもありますね。

お預かりしているFEは頻繁にミラーアップしたまま
固着してしまいます。
その状態になってもM90やBにするとシャッターが切れて復帰し
巻上直すとその後しばらくは普通に電子制御しゃったーでも動作します。
でもまた忘れた頃に突然ミラーアップしてしまう感じです。
ここでいうミラーアップは
横走りシャッター機でよくあるシャッターが切れた後に
ミラーが下りてこないパターンではなく
ミラーアップだけしてシャッターは動作しないというパターンです。
わかりやすく言えば電池を入れていないときと同様の動きです。
それなら電源周りが原因では?とやはり考えますが
今回は電源は安定して供給されているようです。
少なくとも露出計やバッテリーチェッカーは常に正しく動作しています。
マグネットへの電源供給がうまくいっていないか
物理的に吸着がおかしいのか。。。
あるいはSW類の接点が汚れているのではないかと思われます。
電気的な原因の可能性はありますが
基盤そのものの問題ではないと思われます。

ピンポイントで「ここだ!」いう原因は
突き止められてはいないのですが
考えられる原因を一つずつ潰していった結果
現在、仮組でテスト中ですが症状は出ないようです。
こういうのはテストしている間はOKでも
少し時間置いて再テストしてみると再発する場合もあるので
少し時間をかけてテストを行います。
分解時にシャッター羽根清掃等一通りの整備も行っているので
高速シャッターも非常に安定して動作するようになりました。
少し様子見をしながら細かいところまで詰めていこうと思います。

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ヤシカエレクトロ35CCNのカメラ修理

今日は7月29日ということで
「七福神の日」なのだそうです。
で、そこから派生して「福神漬けの日」でもあるのですね。
福神漬けという名前は7種類の野菜を
使用していることから七福神に由来するのだそうです。
基本的に漬物類はお米に合うことから非常に好きなのですが
(おかずが広島菜漬けや
野沢菜漬けだけであっても全く問題なし)
あまり酸味のきいたものは子供の頃は少し苦手でした。
そのため福神漬けもあまり好きではなかったのですが
大人になってからはカレーハウスとかで
大量につけるようになってしまいました’(笑)
大人になってから食べられるようになったものは
本当にたくさんありますね。
魚だって根菜の煮物だってシイタケだって
私の家ではばあさんが食事を作るので
頻繁に出てきますがやはりちょっと苦手だったのです
それがいつのまにやらどれも大好物です。
食事はお酒の肴と考えるようになってから
美味しいと思うものの幅が一気に広がったような気がします。
もちろん個人的な話で誰もがそうではないと思いますが。。。(笑)
福神漬けは単体で日本酒のお供としてもなかなかですが
やはりカレーライスですよねぇ。。。
今どきのカレーでももちろん良いのですが
妙に深いカレー皿にたっぷりのご飯とカレー、銀のスプーン
そして「真っ赤な」福神漬け。。。いいですよねぇ
真っ赤なのは最近あまり見ませんが。。。。
ちなみにじいさんがそうしていたので
私も子供の頃はカレーにソースかけてました(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CCN」のカメラ修理を行っています。
CCNは少々久しぶりですが。。。
「エレクトロ35」と大まかに括ると
きちんと数えていませんが
私のところはエレクトロの修理、非常に多いですよね。
無印・GT・GSが多いですが
毎月数台行っているような気がします。
完全な電子制御機ですし
積極的に修理・整備を行っているお店が少ないこともあるかもしれません。
基本的に絞り優先AE専用機なので
完全マニュアル機ほど簡単に撮影の幅は広げられませんが
逆に気軽にガンガン撮るには最適なカメラです。
エレクトロに搭載されているヤシノンレンズは
非常に写りの評価も高いのでそこを楽しむのもまた良いですよね。
CC及びCCNはエレクトロ35シリーズ中、
唯一の35mm広角レンズ搭載のモデルです。
それもF1.8の大口径です。
絞りの形状が変わっていることもありますが
積極的にボケを楽しむレンズではなく
光量の少ない場面でSSを少しでも稼ぐための大口径です。
これはCC(N)に限らずエレクトロ35シリーズ全般は
そういう考え方なのだと思います。
1970年に「CC」が発売され
1973年にマイナーチェンジ版の「CCN」が発売されました。
スペック的には大きな現行はありません。
CC&CCNに搭載されるコパルシャッターは他のエレクトロと異なり
最高速は1/250です、絞り羽根の2枚羽の独特なものです。
いわゆる後期のエレクトロに分類されるモデルなので
サイズもコンパクトでスナップ機としても
非常に良いカメラだと思います。

お預かりのCCNは電源供給が安定しないようで
バッテリーチェックランプも点いてみたり
点かなかったりという状態です。
当然シャッターを切ってみてもオートが効かないことがほとんどで
(電源が入たないと一定のSSで切れてしまいます)
たまに制御されて切れるといった感じです。
電池室内は一見キレイなのですが
分解してみるとマイナス側端子裏のハンダ付けが劣化していて
もはや断線寸前でした。これでは安定して電源供給できません。
電源が供給されてからやっと確認できたのですが
オート制御自体は動作しているのですが
やたらと不安定です。シャッターを切るたびに
露出量が2段近くずれることがあります。
各接点の清掃でおそらく安定するものと思われます。

ちなみにCC(N)の外装色はブラックのみです。
もちろん非常にカッコ良いのですが
エレクトロ35シリーズならではのギラギラした
シルバーもあってほしかったかな。。。とも思います。
それにしてもこの時代で35mmF1.8のレンズはすごいですね。
現在の基準で行っても大口径な明るいレンズです。
いつかは個人的に持って
いろいろ撮ってみたいカメラのひとつです。
(そういうのが多すぎてなかなか手にいられませんが(’笑))

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「スイカの日」だそうですよ
スイカって子供の頃にはめちゃくちゃ食べた記憶があるのに
大人になるとあまり食べない果物のような気がします。
あ、ちゃんと家族がいる方はそうでもないかな
私がずっと一人だからそう思うだけかもしれません(汗)
先程「果物」って書きましたが
園芸分野では「野菜」に分類され
青果市場での取り扱いや
栄養学上の分類では「果物」に分類されるのだそうです。
なかなか微妙な立場ですねぇ(笑)
昨年はカットされた状態で売っているスイカを少しだけいただきました
今年も梅雨明けしてスカッと晴れた日に
キンキンに冷やして一度は食べたいと思います。
スイカ食べるたびに
しむけんさんのスイカ早食いを思い出してちょっと笑ってしまいます。
あれ、実はすっごく薄く切られてるからあんなに早く食べられるのですね!
普通に切ったスイカで同じように早食いしようとして
とんでもないことになった記憶が。。。
(それも子供の頃とかではなくて結構いい大人になってから。。。(苦笑))
もちろん今はしっかり味わってゆっくり食べますよ

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
最近、FTの修理がコンスタントに入ってきますね
今年に限って言えば「FTb」より多いと思います。
以前にも書きましたがキヤノンFシリーズは
プリズムが腐食している確率が非常に高く
交換が前提になることが多いのですが
Fシリーズ前期(FX、FP、FT)と
FTb以降の後期とではプリズムの大きさが異なり
互換性がありません(後期のほうが横幅が少し大きい)
で、前期のプリズムで腐食のないものは既にそう簡単に見つかりません。
今回のFTもお預かり時に腐食が少しばかりあるのは確認できていて
交換用プリズムの入手が困難なので
これに関しては現状のままで。。。と
お話させていただいていたのですが
実際に作業に入ろうとして確認すると
腐食じたいは少しなのですが位置が悪く
どうも気になって仕方ありません。
。。。というわけで今回も何とかキレイなプリズムを探し出し
交換で対処することにしました。
やはり一眼レフはファインダーの見えが重要な要素ですものね。
せっかく整備に出していただいているのですから
何とか対応していきたいものです。

結局、Fシリーズのプリズム腐食もモルトが原因です。
写真にも写っていますが白いプリズムカバーにも
プリズム押さえ金具に貼られているモルトが劣化して
張り付いています。
またそのプリズムカバーが隙間だらけなので
その隙間からプリズムまで腐食させてしまいます。
プリズム腐食以外の問題点は
高速シャッターでの精度不良と
露出計の精度不良・不安定さ
各部モルトは全滅といったところです。
どれも定番のトラブルですが
シャッター幕軸と調速カム部分の清掃を行うと
それまでは高周波の濁ったシャッター音だったのが
クリアな歯切れのよい音に変わりました。
Fシリーズはこういう変化がわかりやすいカメラです。
写真には写っていませんが装着されていた
FL50mmF1.8レンズはレンズそのものはそこそこキレイなのですが
絞り羽根に油シミが見られやはりその影響で
少し動きも粘っています。
キヤノンのレンズはFL、FD、NewFD、どの世代も
他メーカーに比べると絞り羽根の油シミは多い傾向にあるので
しっかりチェックしておくことが大事です。
もちろん今回も分解清掃で対応します。

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ニコンF2フォトミックASのカメラ修理

今日は「幽霊の日」だそうですよ。
子供の頃は本当にこういうの怖くって苦手でした
でも怖いもの見たさで
「あなたの知らない世界」とか土曜日のお昼に見ちゃうのですよねぇ
(すみません、同世代の方にしかわからないネタです)
もう今となっては生き物は死んだら
みんな何もなくなって終わりだと思っているので
幽霊とか霊魂とか全く信じてはないです。
亡くなった方をお墓に入れるのも法要を行うのも
全て残された人のために行っているものですものねぇ。。。
ただ、普段、目に見えない不思議な現象とかは
あってもおかしくはないと思っていて
それは私たちの知っている生き物の世界ではなく
蟲のしわざなんだろうなぁ。。。と思っています。
蟲が人の形をまねるようなものがいてもおかしくないだろうし。。。
あ、この話始めると止まらなくなるのでやめましょう(笑)
人は亡くなったら終わりでその意識みたいなものが残るとか
いわゆる「あの世」があるとかは一切信じませんが
それでもお店に飾ったじいさんばあさんの写真はよく話しかけてしまいます。
最近は「またカープ負けちゃったよ~ダメじゃん!」ばかりですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックAS」のカメラ修理を行っています。
昨日は「フォトミックA」で今日は「AS」です。
ボディ側に関しては全く同じでファインダーが異なるだけです。
「AS」はその名の通り「A」と同じくAi対応のファインダーで
Aiレンズと露出計を連動させます。
昨日の「A」は指針式の露出計でしたが
「AS」はLED表示の露出計です。
さらに受光素子もCdSより暗所に強く反応も良いSPDを使用します。
ファインダー内で+・〇・- の3つの表示で露出を表します。
昨日もちらっと書きましたが
LED式の露出計はLED制御部が壊れている場合
修理は不可能な可能性が非常に高いです。
F2だけではなくFMやFM2とかも同様です。
今回はLEDはちゃんと連動して動作していて
若干の調整のみで大丈夫そうなことは受付時に確認済みです。
F2の露出計トラブルはファインダー側より
ボディ側に原因があることのほうが多いのですが。。。
(電池室、SW部がボディ側のため)
ところでこの「ASファインダー」ですが
単にLED化されているだけではなくいろいろ小技が効いています。
まずアイピースシャッターが装備されています。
そしてそのアイピースシャッターが閉じているときだけ
露出が合ったときにファインダー上面の赤LEDが点灯します。
(ファインダー内で「〇」のみが点灯する状態のときのみ)
指針式のフォトミックやLED式でも「S」あたりだと
常に上面にも連動する表示があったのですが
ASはちょっと異なります。
ファインダー上面の表示は意外と実際の撮影では使わないので
これでも全く問題ありませんね。
さらにイルミネーター機能があり
ファインダー上面のスライドSWを操作すると
ファインダー内のSS表示窓に照明が点灯し
暗い場所でもファインダー内でSS設定が確認できます。
これで絞り表示も照明してくれればもっと良いのですが
残念ながら絞り表示側には照明がありません
(直読式ですしね)
このあたりの機能は説明書がないとわからないと思いますl。
でもなかなか良く考えられていて面白いですね。

お預かりしているF2フォトミックASは
幕軸の汚れ等によって先幕・後幕のバランスが崩れており
高速シャッターの精度が全く出ていません。
露出計も調整が必要な状態で
ボディ側・ファインダー側、一通りの分解整備を行っていきます。
写っているレンズはマイクロニッコール55mmF2.8ですが
ピントリングががっちり固着していて全く回りません。
マイクロレンズで繰り出し量の多い
ダブルヘリコイドのため固着しやすいのです。
こちらもレンズ清掃も含め一通りの整備を行っていきます。

ちょっと余談ですがF2の巻き戻しクランクって
非常に凝った造りになっていて
巻戻し時に持ち上げると7~8mmほど持ち上げた状態で
巻戻しを行うことができます。
これが背の高いフォトミックファインダーがついている場合だと
非常に有効です。そのままの高さだと指がファインダー側に
ぶつかって非常に回しにくいと思います。
で、この時にフィルム室内のフォークまでは上がらないように
ちゃんとロックがかかっています。
裏蓋を開けた状態で同じように巻き戻しクランクを持ち上げると
フィルムが出し入れできるようにフォークまでしっかり上がります。
この機能のために裏蓋を閉めた時に押す爪が
普通にあるフィルムカウンター用のもののほかに
巻き戻しクランク側にも爪があります。
モルト交換時には要注意です。
こういうちょっとした使い勝手もこの時代のニコン機は
非常に良く考えられていると思います。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は「かき氷の日」だそうで
食べ物の記念日があれば
すぐに食いつくところなのですが。。。(笑)
もうひとつ「はんだ付けの日」でもあるのですね。
電子制御カメラの修理時にはもちろん大活躍ですし
機械制御であっても露出計が搭載されていれば
はんだごてを使わないわけにはいきません。
カメラの修理もいろんな工具を使いますが
はんだごては必須のアイテムです。
でも修理を始めた中利の頃は結構苦手としていました(汗)
今でも得意というほどではないですが
まぁ問題なく使えているのではないかと思います。
私の使っているはんだごてはホーザンのHS-11という
11Wの小さなはんだこてです。
残念ながら数年前に生産中止になってしまっているのですが
こて先等の消耗部品がまだ入手可能なので
その間はこれを使い続けたいと思います。
某カメラメーカー工場での指定はんだこてだったのですよね。
11Wなんてはんだこてはこれ以外にはないと思うので
これは使えなくなると次期はんだこての選定には苦労しそうです。
まぁもうしばらくは大丈夫そうな気がしますが。。。
おそらく私は一般的に思われるよりは頻繁にこて先は交換します。
はんだのノリが悪くなったり
溶けるのに時間がかかるようになってきたら即交換です。
少し磨けばもう少し持たないことはないのですが。。。
特に細かいフレキ上のはんだ作業が多いときは
少しでも気になったらすぐに交換します。
やはり上手い下手よりもちゃんとした状態でちゃんとした道具を
ちゃんと使うというのが大事なのではないかなぁ。。。と良く思います。
ちなみに使い古したこて先を新品に交換すると
こんなにはんだ作業って楽だったっけ?と驚愕します。
はんだこてをつかう方でこて先をしばらく変えていない方は
是非、積極的にこて先を変えてください。
作業効率が激変します。

さてさて

本日は「ニコンフF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
ボディはF2共通のものですが
組み合わされるファインダーによってF2はいろいろ変化するカメラです。
フォトミックファインダーというのは
露出計が内蔵されたファインダーのことです。
フォトミックAは最初の無印フォトミックファインダーを
Ai化したものです。もちろん露出計を連動させるには
Aiレンズとの組合わせが必須ですが
Ai連動爪を格納することもでき非Aiレンズでも装着は可能です。
ベースが最初のフォトミックなので露出計は指針式です。
ちなみにLEDを使用するSやASやSBだと
LED制御の不具合があると修理不可能な場合が多いです。
やはり露出計は指針式のほうがメンテナンス的には安心度が高いです。
(昔は指針式は衝撃に弱く壊れやすいなんて話が
まことしやかに話されていましたが衝撃に弱いのは
LED制御だって同じだと思います)
フォトミックファインダを使うとSSや絞り値が
ファインダー内で確認できるようになり
これだけでもフォトミックを使う意味があると個人的には思います。
Ai化されているのでSS表示は従来通りですが
絞り表示はレンズの刻印を直読する対応に変わりました。
ここだけは非Aiのフォトミックのほうが見えやすいですね。。。

お預かりしているF2フォトミックAはボディ側・ファインダー側共に
いくつか問題を抱えています。
まずは明らかに巻上が油切れでちょっと重苦しい手ごたえと
少々異音がしている状態です。
シャッター幕軸にも油切れの兆候が見られ
1/2000、1/1000はシャッターを切っても開かない状況です。
1/500でやっと半分開き、1/250で開ききりますが結構な露光ムラで
1/125でやっとそれなりに写るかなという感じです。
低速は低速で問題を抱えており
1/8まではよいのですが
それ以上のSSが1秒まで全て1/8で切れてしまいます。
この症状、FやF2でたまにありますね
ガバナとのリンク部分んぼ動作不良が原因だと思われます。
露出計はお預かり時には2段オーバーくらいではありますが
とりあえず動作していると認識していたのですが
今確認すると全く動きません。
どうやらF2お約束の電池室端子留め部の破損があるようです。
ファインダー単体でチェックすると動作はしているのですが
少々オーバー気味な上に不安定です。摺動抵抗部の汚れが原因かと思われます。

いろいろありますがどれもよくあるトラブルですので
ひとつずつ対処しながら整備を進めていきます。
ニコンのフィルムカメラというのは本当にしっかり作られていて
ダイキャストの精度も高いので内部モルトや
ワッシャが非常に少ないのです。
ただF2はミラーボックス横にちょっと大きなモルトが貼られています。
(写真では黒潰れしてしまって見えないのでですが)
これは遮光用ではなくミラー駆動のスプリングが
共鳴してしまうことを防ぐためのものです。
これがないと個体差もあるのですがシャッターを切った後に
キーンという共鳴音が残ることがあります。
もちろん実際の動作にが全く問題はないのですが。。。
もちろんここのモルトも交換しておきます。
分解するたびに思いますが
FとF2の機械的部分の精度の高さは本当に惚れぼれします。。

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