オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「世界亀の日」だそうですよ。
亀について知り、亀に敬意を払い、
亀の生存と繁栄のための人間の手助けをする日だそうです。
公園の池とかに行くと都内でも
比較的よくみかけますよね。
天気の良い日にのんびり甲羅干ししている姿には
何ともこちらものんびりした気分になりますね。
調べていて知ったのですが
「tortoise(トータス)」は主に陸上に生息する「リクガメ」を
「turtle(タートル)」は海または水中に生息する
「ウミガメ」を意味するのだそうです。
よたよたと陸上を歩いているリクガメも
優雅に海を泳ぐウミガメもどちらも魅力的ですね。
そんなことを調べて読んでいると
ひさしぶりに動物園や水族館に行ってみたくなってきました。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
つい数日前にもペンSの修理を行いましたね。
初代ペンの高品位モデルという位置づけで
マニュアルで撮れるペンとして今でも非常に人気の高いモデルです。
ペンシリーズはオリンパスのこだわりで
ハーフサイズでフィルム面積が小さいからこそ
レンズは性能の良いものを積み35mm判に迫る画質を得る…という
考えで開発されており
その小さなボディやレンズから想像する以上に写りの良いカメラです。
初代ペンやペンS3.5に搭載される2.8cmF3.5も
今回のペンSに搭載される3cmF2.8も非常に評価の高いレンズです。

…とはいえ、さすがに登場から50年以上経過するカメラです。
状態は個体ごとに千差万別で
評価の高いそのレンズの状態もカビだらけになっているものも多いです。
それ以上にやはり小さなバネの力で駆動する
シャッターユニットにトラブルが集中している場合が多いと思います。

お預かりしているペンSはわかりやすくシャッター羽根の動きが粘っており
SSに関係なくシャッターを切ると「よっこらしょ」といった感じで
重そうにゆっくり羽根が開きます。
いったん開き切ると閉じるときはそれなりの動きで閉まるようです
しかしながら目に見えてゆっくり開いているような状態だと
ほぼ間違いなく写真は露光過多で真っ白になってしまいます。
このままの状態では全く使えない状態です。
シャッター羽根動作不良の原因は羽根自体に付着した汚れや
油滲みが原因です。
レンズシャッター機はその構造上、
機械制御部にはいくらかの潤滑油を必要としますが
その油分が機械制御部に隣接している羽根に染み出してしまうと
それこそ簡単に粘りや固着を生み出します。
いつも書きますがレンズシャッターは小さなバネの力で
動く繊細な機械です。わずかな油分でも余計なところに付着すれば
簡単に動作不良を起こします。

シャッターユニットはできる限り分解して一通りの整備を行い
シャッター羽根はもちろんのことユニット内の古い油もいったん洗い流して
清掃を行った後で最小限の注油を行います。
今回はレンズもそれなりにカビも発生していましたが
そちらもできる限りの清掃を行い
非常にクリアな状態になっています。
そうして組みあがった状態が上の画像ですが
非常に快調に気もちよくしゃったーは動作しています。
ファインダーも非常にクリアです。
これで本来のペンの実力を
存分に楽しんでいただける状態になったと思います。

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ペンタックスS2スーパーのカメラ修理

今日は「たまご料理の日」だそうですよ。
玉子って日々の食卓に欠かせないですよねぇ~
目玉焼き、玉子焼き、ゆで卵、オムレツ、オムライス、
親子丼、茶わん蒸し・・・
料理じゃないかもしれないけど、たまごかけご飯!
ざっと思い浮かぶだけでもこんなに出てきます。
それもどれも間違いなく美味しいモノばかり!
そういえばたまご料理からは少し離れますが
生卵を日常的に食べるのは日本くらいだそうです。
海外では食中毒のリスクを恐れて生食することは少ないのだそうです。
サルモネラ菌ですね…
日本は海外と比べ、賞味期限や品質管理が徹底されており
菌の付いていない状態で出荷されています。
日本独自の衛生管理は世界一」ともいわれているのだそうです。
当たり前にたまごかけご飯やすき焼きや牛丼で
生卵を食べていますが
それも当たり前ではないのですね
鶏卵だけではないですが
普通になんでも食べられる環境と社会に本当に感謝ですね。

さてさて

本日は「ペンタックスS2スーパー」のカメラ修理を行っています。
このカメラ、ボディには「S2」の刻印のみなのですが
本来の「S2」は1959年発売で「AP」の普及機という位置づけです。
ペンタックス機で初めて「一軸不回転式シャッターダイヤル」が
採用されたカメラです。
でも今回の「S2」はSS最高速も1/1000まであり
フィルムカウンターも自動復元です。
これはボディ刻印こそ「S2」ですが
中身的には後に出たS3の後継機「SV」から
セルフタイマーを省略した「S2スーパー」です。
資料を調べると1962年発売のカメラとのことです。
いずれにせよAPからSVまでのM42マウント機は
まずはシャッター幕の状態が心配されます。
そして今回の「S2スーパー」もやはり
幕はガチガチに硬化しており強烈に巻きグセもついてしまっています。
穴や破れはないものの既に幕を引っ張るリボンは
切れてしまっておりシャッターは動作できない状態です。
シャッター幕はリボンを含め全て交換で貼り直しで対処いたします。

画像は一通り修理・整備が完了した状態です。
下に写っているのは元々のシャッター幕です。
手触りを新旧で比べれ見れば初めて見る方でも一目瞭然で
「あ、これはダメだ」とわかっていただけるほど
劣化しています。
「SV」以前のカメラは経過年数から考えても
全く未整備のものはほぼ間違いなく
幕交換が前提となります。
50年代のバルナックタイプのカメラと同様です。
でも幕交換を施し、調整・整備を行えば
見違えるように快適に動作するようになります。
今回の「S2スーパー」もシャッターの精度はもちろんのこと
巻上も非常に軽くスムーズで使い心地も文句ない状態だと思います。
これから最終チェックを行いもんだいなければ完成となります。
ご依頼者様には生まれ変わったこのS2スーパーで
存分に撮影を楽しんでいただければと思います。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「小学校開校の日」だそうです。
1869(明治2)年のこの日に
京都市に日本最初の近代小学校「上京第二十七番組小学校」と
「下京第十四番組小学校」が開校したのだそうです。
小学校かぁ…もう通ったのは
40年以上前のことになってしまった…(苦笑)
私の実家らから小学校は歩いて5分もかからないところにあり
忘れ物があっても10分の休憩時間に
家に取りに帰ったことが何度もあったなぁ…
よくよく思い出してみれば
イヤなこともケンカしたことも結構あったのだけど
その100倍くらい楽しいことしか思い出せないな(笑
まぁ記憶は美化されていきますし…
6年間通ったからいろんなことがあった
思い出深い小学校ですが
残念ながらもう数年前に廃校になってしまい
今や跡形もありません。
たまに墓参りのついでに通学路を歩くこともありますが
無常過ぎる時の流れに何とも切ない気分になります。
あ、今度、そのあたりの写真もちゃんと撮っておこう…

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
1980年に発売されたニコン初のエントリークラスのカメラです。
輸出仕様は前年から既に発売されていましたが
海外での好調なセールスを受けて
フラッグシップのF3と同時に1980年3月に発売されました。
両機ともジウジアーロデザインで
これまでの武骨なイメージなニコンのカメラとは
異なる雰囲気で80年代の幕開けとも重なり
新しい時代を感じさせる両機でした。
ただ、EMは好調な海外でのセールスに比べ
国内では少々苦戦を強いられました。
それまでのニコンのイメージは
「高級機」のイメージが強かったので
「あのニコンが安物のエントリー機???」という雰囲気が強く
EMはなかなか受け入れられなかったようです。
EMの人気に火が付いたのは残念ながら生産が終わった後で
中古市場でそのデザインの秀逸さと使いやすさの
バランスの高さを評価されたからのようです。
今、改めてみてもエントリークラスでコストをかけられない部分が
それなりにあるのはもちろんわかりますが
それでも軽量コンパクトで非常に使いやすく
上手く造りあげられたカメラだということはよくわかります。
個人的には非常に好きなカメラのひとつです。

お預かりしている「EM」はそれなりの期間
仕舞い込まれていた個体と思われます。
おそらく10年以上は使われていないものと思われます。
それでも電池を入れれば露出計も動作しますし
それなりの動きが確認できます。
しかしながらエントリークラスということもあり
遮光はモルトに頼っている部分も多いのですが
そのモルトが劣化してモルト屑があちこちに入り込んでいます。
当然ながら光線漏れも確実に起こりそうな状態です。
現状で一番に気になるのはファインダー内で
覗いてみるとまさに「ゴミだらけ」の状態です。
おそらくシャッターユニット内にもそれなりに入り込んでいるとみられ
シャッター羽根の動きも少々不安定です。
さらに詳しいテストを行ってみて気づきましたが
オート制御…というか露出計制御が
絞りがF5.6より明るく設定すると一気に制御できなくなり
露出計を振り切ってしまうようです。
これはAi連動部の摺動抵抗の汚れ等が原因かと思われます。

まだ上カバーを外しただけの状態で
これからhンカクテキに分解整備に取り掛かっていきます。
80年代の電子制御機なので
プリズムは完全にフレキで覆われており
何を行うにしても厄介なカメラであることは容易に想像できます。
…とはいってもまだ「EM」はこの類のカメラの中では
整備性は良いほうです。
加えて妙な分解歴のある個体やショック品・水没品でない限り
電子回路関連のトラブルは少ないカメラです。
電子制御カメラなので通常の機械的整備に加えて
接点等の清掃を念入りに行えば大抵の場合
通常に動作すると思われます。
プラスチックを多用しているカメラなので
経年劣化で根本的に強度の足らない部分もありますが
(巻き戻しクランク部とか。。。)
それでもなかなか魅力のある1台だと思います。

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オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「森林(もり)の日」だそうですよ。
日付の由来は5月は「森林」の中に「木」が5つ入っていることから
20日は「森林」の総画数が20画であることからだそうです。
制定したのは名の頭に「美」の字がつく村10村で結成した
「美し村(うましさと)連邦」なのですが
平成の大合併により、茨城県美浦村以外の9村が消滅してしまうことになり
2003年(平成15年)10月3日に茨城県美和村で最後の会議が開かれ
「美し村連邦」は解散しているのだそうです。
由来はともかく新緑の季節でこの時期に森林に入ると
むせかえるような山の匂いで溢れていますよね
山歩きしている頃はこの季節の山も好きだったですねぇ
ただし…森林に生命力が溢れているってことは
虫も大量に出るのですよねぇ(苦笑)
森林限界ぬけるまでは執拗にアブにたかられて
ろくに立ち止まることも許されなくてキツかった記憶が…(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラの代名詞ともいえるオリンパスペンシリーズです。
派生モデルも多く
現在最もよくみかけるのは
生産台数も多く操作の簡単なペンEEシリーズでしょうか…
今回の「ペンS」はEEとは対照的なシンプルなマニュアル機です
1960年に発売されたモデルで
前年に発売された初代ペンの高級版という位置づけです。
初代ペンと大きく異なるのはまずシャッターで
コパル製なのは同じですが
初代ペンが2枚羽根であるところペンSは5枚羽根となり
B,1/25-1/200秒の4速からB,1/8-1/250秒の6速とグレードアップされています。
レンズもDズイコー3cmF2.8付となっています。
(後に初代ペンと同じくDズイコー2.8cmF3.5付も追加されます)
初代ペンに比べて明らかに撮影の幅も拡がる仕様であり
現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしているペンSはレンズの状態もよく
コンディションとしては悪くないものなのですが
ペンシリーズ共通でよくある
「巻上が一コマ分で止まらない」というトラブルを抱えています。
一コマ分でキチンと止まることもあるのですが
かなり頻繁に二コマ分、酷いときは三コマ分進んでしまいます。
せっかくのハーフ判なのにこれでは
フィルムをとんでもなく無駄使いしてしまいます。
症状の通りに巻上部が原因の場合もありますが
このトラブルの原因の多くは
シャッター羽根、あるいは羽根駆動部の粘りが原因です。
そのためこのトラブルが出ているときは
シャッターが切れていてもシャッターの精度は出ていない場合も多く
写真がやたらオーバー目、
あるいは真っ白になってしまうこともあると思われます。
今回も低速シャッターやバルブで切ってみると
羽根の閉じ具合が明らかに遅くキレがなく感じられるので
羽根の粘りが原因かと思われます。

これからシャッタユニットを降ろして
本格的に整備に取り掛かるところです。
少々話が逸れますが
このペンSや初代ペン、あるいはペンEEのような
裏蓋が分離されるタイプのペンは
裏蓋部のモルトがかなり重要です。
画像ではもう貼られていたものは剥がした後ですが
今回の個体も比較的近年モルトを張り替えていると思われますが
そのモルトが薄すぎます。
通常良く使われる1.5mm厚のモルトでは厚みが足らず
それだと光線漏れする可能性がかなり高くなります。
ここにはもっと厚みのあるモルトが必要です。
今回も厚みのあるモルトで貼りなおします。
もちろん裏蓋を受けるボディ側上部のモルトも重要です。
(そこは通常の厚みのもので十分です)
ペンだけではなくコンパクトカメラの多くは
裏蓋の遮光をかなりモルトに頼っているカメラが多いので
そのあたりは一眼レフやボディサイズの大きな
レンズ固定型カメラ以上に
モルトには気をつける必要があります。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日はこれといった記念日の制定はないので
過去の5月19日に起こったことを調べてみると…
1910年5月19日にハレー彗星が
地球と太陽の間に入り、太陽面を通過し、
地球が彗星の尾の中に入るという現象が起きています。
地球に衝突する、酸素がなくなるなどのデマでパニックになったそうです。
酸素が無くなる期間をやり過ごすために
自転車のチューブが大量に買い占められたりしたそうです。
情報のない当時であればパニックになるのもわかりますよね…
この年のハレー彗星は4月10日ごろには肉眼でも見えるほどになり
4月20日に近日点に達していて
その彗星の尾も4月中頃になって4°ほど確認できるようになり
4月21日には12°までになり肉眼でも尾が見え
最も尾に接近した5月19日には150°にまでなったそうです。
150°ってすごくないですか???
もうほぼ空全体が彗星の尾で覆われているほどでは???
前回のハレー彗星の接近は1986年
ハレー彗星は地球から見て太陽の向こう側にあり
過去2000年以内では最も観測には不向きな状況だったそうです
これは私も覚えています。
予想される次回近日点時刻は2061年7月29日だそうです
うん、次回は残念ながら生きてないでしょうねぇ(笑

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
ここにきてまたOM-1の修理依頼が増えてきています。
まぁ多少の波はありますが平均してみると
ペンタックスSP系と並んで最も修理依頼の多いカメラですね。
OM-1も相当の大ヒット商品でありロングセラー機でもあるので
相当な台数が現存していると思われます。
長く生産されているカメラなので
基本的な機械構造は同じでも
生産時期によって内部構造や部品の変更も頻繁に行われています。
大きく分けると最初期のM-1及びM-1とほぼ同じ仕様の最初期OM-1
それからMD非対応のOM-1、MD対応のOM-1
SW構造が1Nと同様になったOM-1といった感じかと思われます。
もちろんこれ以上に細かく仕様変更は行われています。
OM-1に限ったことではありませんが
この毎年のように行われる部品変更や仕様変更は
今の時代に修理を行おうとすると意外と厄介な問題です。
部品交換が一切必要ない場合は良いのですが
部品交換をしようとすると生産時期によっては
互換性がない場合もあり注意が必要です。

今回、お預かりしているOM-1はMD対応モデルで
比較的後期のモデルに当たります。
分解してみてわかったのですが
露出計SWも1Nと同様のものになっており
「OM-1」としては最終に近いモデルかと思われます。
シャッターは動作してはいるのですが
精度がかなり狂っていて高速シャッターはかなり問題ありです。
このあたりは単純に積年の汚れ等で
幕軸の動きが悪いものと思われます。
問題は露出計…というか電池室で
電池は水銀電池形状に対応したアルカリ電池が入っていたのですが
かなり長い間入れっぱなしだったようで
電池室の中は緑青だらけになってしまっています。
これでは端子も当然通電しませんが
それよりも配線がダメだろうな…と思いながら
下カバーを開けてみると、やはり予想通り配線も腐食して
断線していました。
上部の基板にまでは腐食は拡がってはおらず一安心でしたが
電池室からの配線はもう使い物にならないので
全て交換で対処します。

画像にも写っていますがSW部は先述した通り
「1N」と同様の構造です。
OM-1独特な底部にあるシャッター制御部も写っていますが
幕軸同様にここもしっかり清掃整備していきます。
プリズムはわずかに点腐食が確認できますが
大きな問題となるほどではありません。
随分過去に整備歴もあるようで定番のプリズム腐食に対する
内部モルトの対策は施されていました。
今回、リフレッシュしておけば
また当分の間は快適に使っていただけると思います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ことばの日」だそうですよ。
「こ(5)と(10)ば(8)」と読む語呂合わせからですね
言葉について考え
言葉を正しく使えるように心がける日だそうです。
漢字の「言葉の日」ではなく
ひらがなの「ことばの日」としたことには
手話や点字など広い意味での「ことば」を
知ってもらいたいとの思いが込められているのだそうです。
言葉って難しいですよねぇ
50年以上日本語だけで生活してきても
「難しいなぁ」って思う場面が多々ありますね。
言い方ひとつで思っていることが伝わらないどころか
全く正反対に捉えられたり
メールや文書にするとまた伝わりにくかったり…と
言葉で苦労することは多いような気がします。
自分の言いたいように言葉を選ぶのではなくて
どう伝わってしまうのか…を意識して
言葉を慎重に選ばなくてはいけません
でもまずは言葉に出さなくては
具体的に伝わりませんものね
日本語ひとつにしてもずっと勉強ですねぇ…(笑

さてさて

本日は(も?)ペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
いや、最近、本当にSP系の修理が多いですね…
何か流行ってます?いや偶然だとは思うのですが…
60年代を代表するカメラでもあり
大ヒット商品なので現存台数も非常に多く
必然的に修理依頼が多くなるのもわかるのですが
それだけではなくて現在でも人気が高いっていうことでしょうね。
M42マウント機っていうことも要因ですね。
海外の一風変わった描写のレンズも使えますし…
絞込測光なので他社M42マウントレンズを使っても
多くの場合は露出計が使えるというのも魅力のひとつですね。
家の押し入れとかに仕舞い込まれていたカメラが
SPだったということも多いのではないかと思われます。

しかしながらさすがに登場から50年以上経つカメラなので
これまでメンテナンスを行ってこなかった個体は
何らかの不具合を抱えているものが多いと思われます。
お預かりしているSPも外観はそこそこキレイなのですが
モルトの劣化はもちろんのこと
1/1000のシャッターは開いておらず
それ以外の高速シャッターも精度不良
低速時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
やはり全体的に長年の汚れや油切れで
動きの悪い状況です。

低速時に頻繁にミラーアップしてしまうのは
パターン的にシャッター幕走行不良が原因で
「ミラーダウンできない」ことが多いのですが
今回はミラーちりとり取り付け部の不具合で
ミラーアップ時にかなり抵抗がかかってしまい
ミラーをあげるだけで力尽きてしまうような状態でした。
いずれにしてもシャッター幕軸、巻上部
ミラー駆動部、動く部分は全て整備していきます。
絞込測光でレンズマウント部からの配線が一切ないので
回路的にもシンプルで整備性も良いカメラです。
しっかりキチンと整備すれば
当分安心して使える状態になると思います。

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オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「旅の日」だそうですよ。
1689(元禄2)年5月16日(旧暦3月27日)、
俳人・松尾芭蕉が江戸を立ち、
『おくのほそ道』(奥の細道)の旅へ
出発したことに由来しています。
隅田川から日光街道を北へ進み
下野・陸奥・出羽・越後・加賀・越前など
彼にとって未知の国々を巡る旅は
全行程約600里(約2400km)に及ぶ
徒歩の旅でした。
芭蕉は体が弱かったため困難も多かったそうですが
2年後の1691(元禄4)年に江戸に帰ってきたそうです。
2400kmの徒歩の旅は気が遠くなるような距離ですね…
出発時の芭蕉の年齢は45歳…本当にすごいですねぇ
日々の仕事も生活もあるし
そんな長期に渡る旅なんて私には無理ですねぇ
せいぜい先日のGWや年末年始の墓参り帰省ぐらいで
精一杯です…(苦笑)
それ以前に今更見知らぬ土地に
それほど行きたいとも考えないのですが…(笑
日帰りで行ってこられるような場所でさえ
以前から行きたいと思っていて行けていない場所だらけです…
世の中はもはや今の私には広すぎますね(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
最近、少しペースが落ちているような気もしますが
まだまだ修理依頼の多いOM-1シリーズです。
「軽量コンパクトな機械制御一眼レフ」というジャンルで
ほぼ独り勝ちしてると言ってよいカメラだと思います。
そのコンパクトさを実現するために
通常の一眼レフでは見られない数多くの工夫や
独創的構造を持った独自性の非常に強いカメラでもあります。
現行モデルだった頃はその堅牢性も高い評価を受けていましたが
さすがに登場から50年が経過する現在ともなると
多少華奢な部分が隠せないのも事実です。
…とはいえ整備性もよく考えられたカメラですので
交換のできない部品等が存在するのも事実ですが
大抵の場合がきちんと整備することで
まだまだ使い続けることのできるカメラだと思います。

OM-1Nは1979年委発売された
OM-1のマイナーチェンジ版ともいえるモデルで
機能的にはフラッシュ関連の機能が追加された程度で
それほどOM-1と大きくは変わりません。
ただ内部の部品等はかなり変更が行われていて
OM-1と互換性のない部分も多くあります。
特に露出計SWや露出計回路、
メーター周辺部には大きな変更が行われています。

お預かりしているOM-1Nは
まず露出計が電池を入れても全く動きません。
このパターンで多いのは電池室周りや
配線の腐食や劣化等ですが
今回はそのあたりの状態は良好で
ボディ上部の基板入口までしっかり電流は届いています。
こうなるとOM-1でも1Nでも
怪しまれるのはメーター本体断線かアース不良
あるいは電源SWの接触不良です。
従来のOM-1だとSW不良が最も可能性が高いのですが
1NはSwが大幅に改良されているので
SW部の可能性は低いかな…メーター本体や
アース不良(メーターアース箇所は
1Nになってちょっとややこしいところにある)だと
ちょっと厄介だな…などと考えながら確認を進めていくと
今回は構造の新しくなっているSW部の不良でした…
メーター本体のトラブルでなくて少し安心しました(苦笑)
従来のOM-1よりはトラブルは少ないはずなのですが
やはりSWのトラブルはそれなりにあるようです。
それに今回は大丈夫でしたが
ちょっと構造的に破損しやすい部分もあるので
1NのSW部(従来のOM-1の後期も同じ構造の場合もあり)は
要注意な箇所ではあります。

露出計トラブルの原因は確定しましたが
その露出計の精度もずいぶん狂っていることと
高速シャッターの精度もイマイチなことがわかっているので
シャッター・巻上部を含め
これから一通りの整備を行っていきます。
1Nになってもプリズム周りのモルトは相変わらずで
今回もかなり劣化が進んでおり
一部プリズムにも影響が出ていました。
もちろんこれ以上プリズムに侵食しないように
できる限りの対処も行います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「水分補給の日」なのだそうです。
日付は高温の環境での水分補給に最適な温度帯は
5度から15度であることが実証されたことから
5/15に設定されているそうです。
水分補給…大事ですよねぇ
特に私みたいに血液ドロドロで血管カチカチだと
ちょっとした脱水状態が
取り返しのつかないことになりますものねぇ(汗)
特にこれから気温が上がってくると
小まめな水分補給が必要ですね。
運動したりウォーキングしているときは
かなり意識しているのでしっかり水分補給していますが
普段の生活の中でも脱水状態にはならないように
気をつけていかなくてはいけまんねぇ…
とりあえずお茶淹れておきましょう…
(それをいいわけにティーブレイクばかりですが…(苦笑))

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
一昨日もSLでしたし、その前はSPFでしたし
SP系のカメラの修理依頼は多いですね
それだけ大ヒットしたカメラで
現存台数が多いということもありますし
現在でも人気が高いということでもあります。
ユニバーサルマウントであるM42マウントの
カメラということもあり
ペンタックス製以外のレンズの選択肢も非常に多く
一眼レフの醍醐味でもある
レンズ交換を楽しみやすいカメラです。
シンプルなねじ込みマウントのため
露出計の測光は「絞込測光」となり
開放測光に慣れてしまっていると
かなり煩わしさを感じますが
これも慣れてしまえばそのシンプルさ故に
測光のクセもわかりやすいかと思います。
先日、SLのブログでも書きましたが
厳密な測光を求める場合には外部露出計という手段も良いと思います。
いずれにせよ使いやすい上に使い心地の良いカメラだと思います。

ただしSPも登場から60年近く経過するカメラです。
先述したよう大ヒットモデルで現存台数は多いですが
コンディションは千差万別で
保管環境やそれまでの修理・整備歴にかなり左右されます。
お預かりしている「SP」はご依頼者様が使い始めて
半年ほどとのことですが
露出計が動いたり動かなかったりと不安定でお困りのようです。
こちらでお預かりしてさらに細かく現状チェックをしてみると
シャッタースピードもかなり狂ってしまっていて
1/1000は今にも閉じてしまいそうなほどしか開きません。
シャッタスピードで言うと1/2300くらいです。
当然ながら1/500も1/250もそれ相応にズレてしまっています。
先幕と後幕の幕速バランスがかなり崩れてしまっています。
加えて定番のプリズム腐食も見受けられます。

電池室の蓋のネジ部に緑青も見受けられたので
何となく予想は付いていましたが電池室裏はかなり腐食しており
電池室裏と配線に繋がる端子部は腐食で折れてしまう寸前でした
実際に確認のためにピンセットで軽くつまむと
その時点でぽきりと折れてしまいました。
露出計が不安定だった原因はこれのようです。
加えてシャッター幕軸、巻上部、ミラー駆動部等々
動く部分は徹底的に清掃を行い古い油や汚れを落とした上で
新しく最小限の注油を行います。
プリズムは腐食のない中古良品と交換です。

整備後再組立てを行いテストを行いましたが
巻上フィーリングやシャッターの精度も含めて
非常にスムーズに動作するようになりました。
これまでの使い心地とは全く異なる気持ちよさになったと思います。
これで安心して使い続けていただけると思います。

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ミノルタフレックスⅢのカメラ修理

今日は「温度計の日」なのだそうです。
水銀温度計を発明した
ドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトの
誕生日に由来する記念日です。
温度計…当店には昔ながらのアルコール温度計がありますが
(アルコールとは言いますが実際は着色された白灯油)
これも最近あまり見なくなりましたねぇ
子供の頃に実家に水銀温度計が合って
色が赤い普通のアルコール温度計しか見ることがなかったので
当時、珍しがっていた記憶があります
そうしたらそれを見たじいさんが物置の奥から
青色に着色されたアルコール温度計を出してきて
「これもキレイだねぇ」なんて
言っていたことを思い出しました(笑
ところでファーレンハイトと言えば温度計よりも
やはり華氏(ファーレンハイト度)の提唱ですよねぇ
日本だと摂氏(セルシウス度)が当たり前のように使われていますが
英語圏ではいまだに華氏が使われているところも多いのですよね
速度でいまだにマイルを使ったり距離でフィートを使うようなものかな…
ちなみになぜ漢字表記が「華氏」となったかというと
ファーレンハイトの中国音訳として
「華倫海特」と当てたことからだそうです。
(「氏」は人名に付ける接尾辞)
摂氏はセルシウスの中国音訳「摂爾修斯」からだそうです。

さてさて

本日は「ミノルタフレックスⅢ」のカメラ修理を行っています。
ミノルタフレックスシリーズは
国産としては最初期に造られた二眼レフのシリーズです。’(1937年)
「Ⅲ」はその最終モデルにあたり1954年に発売されています。
その前年には「ミノルタフレックスⅡB」の普及版として
既に「ミノルタコード」が発売されていて
そこからミノルタコードオートマットを経て
ミノルタオートコードに変遷していきます。
「ミノルタフレックスⅢ」は当時の最高級機といえるポジションで
レンズは評価の高いロッコール75mmF3.5を搭載し
シャッターユニットは最高級のセイコーシャラピッドで
SSは1/500~1s・Bとなります。
前モデルの「ⅡB」と同じくファインダースクリーンの中心には
凸レンズが貼り付けられピント合わせも行いやすく
SS・絞り表示はビューレンズ上の窓に集中表示されるようになりました
オートコードもそうですがこれは本当に便利で使いやすいです。
普及版とされた「ミノルタコード(オートマットも含む)」では
採用されなかった機能です。

お預かりしている「ミノルタフレックスⅢ」は
おそらくご依頼様のご実家とかで
かなり長い間眠っていた個体かと思われます。
外装にもサビや塗装剥がれが多く
レンズ・ファインダーはカビや汚れでかなり酷い状態です。
二眼レフではお決まりのファインダーミラーは劣化で
かなり激しく曇っておりスクリーンの汚れも合わせて
とてもとてもまともにピント合わせのできる状態ではありません。
シャッター羽根も粘ってゆっくりしか動作できず
スローガバナも固着してしまっています。
絞り羽根も粘り気味で絞り設定レバーが重く感じます。
この状態で動かしていると羽根が破損する可能性もあるので
ある程度状況が確認できたら
なるべく動かさないようにしておきます。

現状では非常に問題が多く普通に使える状態ではありませんが
長らく放置されていた故の動作不良と汚れが主なトラブルで
どこかが破損しているとかはないようです。
つまりしっかり整備してスムーズに動くようにして
レンズやファインダーをしっかり清掃してやれば
普通に使える状態にはなるということですね。

ファインダーミラーだけは清掃で何とかなるレベルではなく
腐食といってよいほどのクモリ具合だったので
これは表面鏡を切り出して新品と交換しました。
テイクレンズには後玉の表面と
前玉の最後部にかなり強烈なカビがこびりついており
一部コーティングを侵食していたため
カビ跡が若干残りましたが
撮影にはほぼ影響がないほどにはクリアになっています。
シャッターの動作は精度も含め全く問題ないレベルになっています。

これで当分の間、安心して使っていただけると思います。
実際に撮影に使われるのはかなり久しぶりだと思われますが
新しい現代も是非そのレンズでフィルムに焼き付けてほしいと思います。

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ペンタックスSLのカメラ修理

今日は「13日の金曜日」でおまけに仏滅です(苦笑)
天気もぐずついていますし何だかイヤな感じですねぇ…
ちなみに「13日の金曜日」は今年は本日だけだそうです。
まぁいうほど気にしてはいませんがネタとして…(笑
それは置いておいて今日は「カクテルの日」だそうです。
若い頃はショットバーにもよく行ったし
それなりにカクテルの種類や作り方もいろいろ覚えていましたが
今や日本酒と焼酎しか飲まないし忘れちゃいましたね(笑
でもロングカクテルは飲みやすいものや甘いものも多くて
食後のデザート代わりに1杯なんてのはいいかもしれません。
自宅で自分でいろいろ作ってみるのも楽しいですし
たまには雰囲気のいいバーでプロに作ってもらったものを
じっくり味わうのもいいですよねぇ…
まぁでも今夜も安焼酎のロックでいいかな(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
数日前にも「SL」の修理を行ったので
少々説明もダブりますが
大ヒットモデルSPから露出計を省いたモデルです。
M42マウントの為、少々手間のかかる「絞込測光」とはいえ
当時のSPの「TTL露出計内蔵」は最先端の機能でした。
でも露出計に限らずこういう新機能が搭載されると
実績の面や耐久性の面で「そんなものはまだいらない」と考える層が
ある程度、出てくるのは事実で
内蔵露出計搭載機の出始めにもそんな声がそれなりにあったようです。
で、そんなユーザーの要望の応える形で
露出計の省かれた「SL」の登場になったわけですね。
ペンタックス機に限らず各メーカー同様の立ち位置のモデルは存在しています。
キヤノンだと「FP」、ニコンだと「ニコマートFS」とかですね。
機械制御シャッター機で露出計非搭載だと
電池が全く必要ないカメラとなります。
当時のことは置いておいて
現在だと露出計はスマホアプリとかのほうが
当時の内蔵露出計よりも使いやすい面もありますので
カメラ側の電池に全く気を使わなくても良い
こういうカメラが良いと考えるのもアリだと思います。
私も露出計代わり兼メモ写真用のコンデジを常に持ち歩くのので
(これも最近スマホに移行試験中)
フィルムカメラ側には露出計なくても全く問題ないのですよね…

お預かりしている「SL」は
まずは「SP」同様、定番のプリズム腐食です。
プリズムを遮光材でぐるっと取り囲むのは
SP以降、次期Kシリーズも含めてペンタックスの手法ですが
これの加水分解が原因で
プリズム側の蒸着を容赦なく剥離させてしまいます。
SP系の場合はこれが出ると
ファインダー内中央少し下、横方向に黒い帯が出てきます。
こうなるともはやプリズム再蒸着か交換しか手段がございません
当店ではプリズムの再蒸着は行っていないので
中古良品のプリズムと交換することで対応します。
それ以外にもこれも定番ですが
たまにミラーアップしたまま固着してしまうことがあるようです。
シャッタースピードの精度も出ていませんので
シャッター幕走行不良を原因とするミラーアップだと思われます。

もともと整備性の良いSPから露出計を省略しているので
整備性はさらに良くなります。
これが昨日紹介のSPFとかだと
かなり露出計周りがややこしくなるのですが…
SPで実績の十分ある機械制御シャッターなので
信頼性も高く良い造りをしています。
ただしさすがに製造から50年経過しているカメラです。
いたるところに古い汚れや油
さらにファインダー周りに多用されているモルトの屑が
入り込んでいるのでしっかり清掃整備を行う必要があります。
スムーズに動くようにしてやれば
新品にはなりませんが実用十分な動きを取り戻せるカメラです。
今回もこれからしっかり整備を行っていきます。

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