ここではミノルタX-700のカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。
ミノルタX-700ブラック ブラックは後期モデルのみ。
シルバーは前期モデルのみです。
後期モデルはNewX-700とも呼ばれAEロックが付くなどの変更点があります。
こちらはその前期モデルにしか存在しないシルバー
1981年に発売された中堅クラスのMFカメラです。
X-1以来いわゆる「プロ向けフラッグシップ機」が存在しなかった
当時のミノルタではMF機として頂点に君臨していました。
ミノルタはその後、オートフォーカスのαシステムに方向転換していくわけですが
αシステムが主流となってからも生産され続け1999年まで
長らくミノルタMFシステムを支え続けたモデルです。
18年間も生産され続けたカメラということもあり
よくできていて使いやすいとても優れたカメラだと思います。
ただし、このカメラは完全な電子カメラで電源が入らないと
シャッターすら切れません。
よくある故障事例としては
・電源が全く入らない
・電源は入るがレリーズできない
・露出計トラブル
・光線漏れ
・高速シャッターが開かない、あるいは開ききらない
等々が見受けられます。
根本的に電子基盤がダメだと残念ながら修理不可ですが
修理できる場合も多いので
お気軽に相談していただければと思います。
こちらは前期X-700の上カバーを開けたところです。
この時代になると電子基盤で埋め尽くされています。
現在でもX-700を使用されている方は多いようでよく見かけます。
ミノルタというメーカーは昔からファインダーの見え方に
非常にこだわっているようでこのX-700も
同時期の他メーカーモデルに比べてもとてもファインダーが明るく
ピントもわかりやすくマニュアルで合わせやすいファインダーです。
絞り優先AEとプログラムAEを備え
ピントも合わせやすいとくれば使いやすいカメラであることは
当然ですね。もちろん操作感もミノルタらしく気持ちいいです。
現在お手元にX-700をお持ちの方
是非、メンテナンス・カメラ修理の際にはご相談くださいませ。