ここではコニカⅢのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。
個人的にも非常に好きなデザインです。お洒落ですよね!
今回は未だに根強い人気を誇り修理依頼も多いコニカⅢのご紹介です。
発売は1956年なので60年近く前のカメラです。
しかしながら基本的な部分が非常によくできていて
メンテナンスさえしっかり行えば今でも充分に使えるカメラです。
それでも長い間、放置されていた個体、
あるいは全くメンテナンスのされていない個体には
どうしてもトラブルは起きてきます。
よくあるトラブルとしては下記のようなものがあります
・シャッター羽根の固着によりシャッターが開かない
・絞り羽根の固着により絞りが動かない
・スローガバナが不調により低速シャッターが切れない
・ファインダーのカビ・汚れ、距離計のズレ
どれも経年劣化でどの個体にも起こりうるトラブルです。
特に絞り羽根が固着しているところへ無理に絞りリングを動かすと
羽根が外れてしまったり、破損してしまうこともあります。
「おかしいな・・・」と思ったら
お気軽にご相談ください。
上写真はカバーとレンズを外してシャッターユニット部が
露出した状態です。
右側の三日月状の部分がスローガバナーといわれるもので
低速シャッターを制御している部分です。
シャッターユニットにはある程度、注油も必要ですが
量が過ぎるとすぐ真ん中に見えているシャッター羽根に回り
余計な羽根固着の原因となります。
コニカⅢは露出計すら持たない完全な機械式のカメラですので
部品が破損しているような状況ならともかく
通常は調整修理で今でも立派に使うことができます。
独特の2回巻き上げの巻き上げレバーを操作しつつ
のんびり写真を撮り歩くような使い方にピッタリのカメラです。
現在、お手元にコニカⅢをお持ちの方は
しっかりしたメンテナンスやカメラ修理と合わせて是非ご相談くださいませ。