ここではキヤノンＡＥ－１プログラムのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。

前作ＡＥ－１に比べるとグリップも付いたりしてより洗練された印象です。

 

前作ＡＥ－１が大ヒットした後に後継モデルとして発売された
ＡＥ－１プログラムを今回は紹介します。

名前からわかるように従来のＡＥ－１にプログラムオートが
加えられたカメラです。
その他の機能そのものは、ほぼＡＥ－１と同様ですが
ファインダー内表示が変更されたり、
スクリーンが簡単に交換できたり、と
より使いやすく正常進化したモデルです。

このＡＥ－１プラグラム、トラブルに関しても
ほぼ前作ＡＥ－１と同様に・・・

・シャッター鳴き
・オート制御レバー作動不良によるオート異常
・巻き上げ時の鳴き
・マグネット部のトラブルによるシャッター不良

上記のトラブルが起こります。
詳細は先日、ＡＥ－１のページで解説しているので
ここで省きますが
意外と基盤そのものは丈夫で
電子部品トラブルが少ないのもＡＥ－１と同様です。

写真は上カバーを外したところですが
構造的にはＡＥ－１と同様なのですが
使っている抵抗や接点がＡＥ－１に比べて格段に進歩しています。

そして、これは修理する私の都合なのですが
昔ながらの糸連動がついに無くなりました！
神経を使うところが１箇所減っただけでも助かります。

ただし、ミラーボックスを分離する作業は
ＡＥ－１より少々ややこしくなりました。

このＡＥ－１プログラムも先代以上に非常に使いやすいカメラで
やはりプログラムオートが追加されたのは
スナップ等々には重宝します。

キチンとメンテナンス・修理点検を行えば
さすがヒットしたモデルだけあって
現在でもしっかり使えるカメラです。

お手元にＡＥ－１プログラムをお持ちの方は
是非、メンテナンスを行って本来の姿で
実用機として使ってみてください。なかなかいいですよ。