ここではオリンパスOM-1のカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。
オリンパスOM-1 シルバー 見慣れてはいますがやはりカッコ良いですね。
こちらはブラック。比較的数の少ないブラックですがこちらもカッコ良いです。
当店の修理依頼の中でも圧倒的依頼件数を誇るOM-1。
何といっても同時期の他の一眼レフにはないコンパクトさ。使いやすさもあいまって
今でも非常に高い人気のモデルでございます。
基本的に機械制御のシンプルなカメラですのでしっかりカメラ修理を行えば
今でもキチンと働くカメラです。
ただし小型軽量で精密にできている分、とても繊細な調整が必要なカメラでもあります。
さらにこのOM-1は基本的に注油を必要としません。
厳寒地でも間違いなく動作するために油を新品時にから使用せず
乾燥潤滑がセールスポイントのひとつでもあるのです。
しかし、現在出回っているOM-1には必要ない注油が原因で
逆に部品の動きを妨げている個体の多いこと多いこと・・・
流通量が多いことと比較的安価に中古品が手に入ることから
間違った整備が行われていることが非常に多いモデルです。
よくあるトラブルとしては
・プリズム腐食
・巻き上げロック、またはレリーズロック、あるいはミラーアップしたままになる
この2点が圧倒的に多いです。
これ以外にも露出計のトラブル、シャッター幕・シャッタースピード関連のトラブル
巻き上げのゴリゴリ感、あるいは巻き上げの重さ・・・等々
プリズムについては腐食のないプリズムに交換してしまうのが現実的です。
当店でももちろん腐食のないプリズムを用意させていただいております。
レリーズあるいは巻き上げのロックはボディー下部のギアのい動きが悪いことが
原因であることが多いですが、ミラーボックスの部品の動きが悪いことも多いです。
上はボディー下部の写真です。左側に並んだ3つのギアがポイントです。
さらに無駄な注油をされたことで動きが悪い。あるいは滑りすぎてしまう・・・ということも
よく目にします。
繊細な調整が必要なカメラではありますがしっかりカメラ修理してしまえば
確実に整備のできるカメラでもあります。
是非、メンテナンス・カメラ修理の際にはご相談くださいませ。