ミノルタ ミノルチナS  早すぎた小型化!?

ここではミノルチナSのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。

ミノルチナS シルバーとブラックが存在します。

ミノルタのコンパクトといえば「ハイマチック」ですが
1960年代の「ハイマチック」はコンパクトカメラといえども
一眼レフとあまり変わらない大きなカメラでした。

1964年、そんな中、ミノルチナPとミノルチナSが
発売されました。

機能性や操作性を犠牲にせず小型化されたミノルチナシリーズは
現代の感覚でいうとヒットしそうな感じなのですが
当時は「小さいカメラは高級感に乏しい・・・」とp
なかなか市場に受け入れられなかったようです。

そんなわけでハイマチックに比べると圧倒的に現存する数が
少ないと思われるミノルチナですが
今見てもなかなかスタイリッシュで小さくても質感は高く
「いいカメラだなぁ」と感じるのは
おそらく私だけではないと思います。

今回はそんな不運な運命を辿ったミノルチナシリーズのうち
距離計を搭載しマニュアル露出の「ミノルチナS」を紹介します。

セレン搭載のコンパクトカメラということで
やはり整備・修理の肝は「セレン光電池」が
どの程度生きているか?というところです。
多少の劣化はもはや仕方ないとしても
正しい値を示すように調整で修理できれば一番の問題は解決です。

もちろん、他にもシャッターの固着であるとか
スローガバナーの固着であるとか
定番のトラブルはもちろんあるのですが
小さいのにこのミノルチナSはなかなか整備製も良く
中身を見ても非常に良くできたカメラです。

 

しっかりメンテナンスされた、ミノルチナSを動作させると
適度な軽さの巻上げで非常に小気味良いシャッター音を響かせます。
基本的には機械式のカメラなので
メンテナンスさせしっかり行えば
気持ちよく撮影に臨めるカメラです。
ただ、もともと存在する台数があまり多くない上に
程度の良いものは年々確実に少なくなっているようです。

現在お手元にミノルチナをお持ちの方は
是非、メンテナンス・カメラ修理の際にはご相談くださいませ。