ここではミノルチナSのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。
![](img/IMG_6837.jpg)
ミノルチナS シルバーとブラックが存在します。
ミノルタのコンパクトといえば「ハイマチック」ですが
1960年代の「ハイマチック」はコンパクトカメラといえども
一眼レフとあまり変わらない大きなカメラでした。
1964年、そんな中、ミノルチナPとミノルチナSが
発売されました。
機能性や操作性を犠牲にせず小型化されたミノルチナシリーズは
現代の感覚でいうとヒットしそうな感じなのですが
当時は「小さいカメラは高級感に乏しい・・・」とp
なかなか市場に受け入れられなかったようです。
そんなわけでハイマチックに比べると圧倒的に現存する数が
少ないと思われるミノルチナですが
今見てもなかなかスタイリッシュで小さくても質感は高く
「いいカメラだなぁ」と感じるのは
おそらく私だけではないと思います。
今回はそんな不運な運命を辿ったミノルチナシリーズのうち
距離計を搭載しマニュアル露出の「ミノルチナS」を紹介します。
セレン搭載のコンパクトカメラということで
やはり整備・修理の肝は「セレン光電池」が
どの程度生きているか?というところです。
多少の劣化はもはや仕方ないとしても
正しい値を示すように調整で修理できれば一番の問題は解決です。
もちろん、他にもシャッターの固着であるとか
スローガバナーの固着であるとか
定番のトラブルはもちろんあるのですが
小さいのにこのミノルチナSはなかなか整備製も良く
中身を見ても非常に良くできたカメラです。
![](img/image1020.jpg)
しっかりメンテナンスされた、ミノルチナSを動作させると
適度な軽さの巻上げで非常に小気味良いシャッター音を響かせます。
基本的には機械式のカメラなので
メンテナンスさせしっかり行えば
気持ちよく撮影に臨めるカメラです。
ただ、もともと存在する台数があまり多くない上に
程度の良いものは年々確実に少なくなっているようです。
現在お手元にミノルチナをお持ちの方は
是非、メンテナンス・カメラ修理の際にはご相談くださいませ。