オリンパス XA  オリンパスらしい独創的カメラ

ここではオリンパスXAのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。

1979年当時でこのデザイン。
スライド式のレンズバリアは近未来的でした。

オリンパスというメーカーは小型のボディに
精巧なメカを詰め込むというのが得意技のようで
このXAもオリンパスらしさが詰まった名機です。

初代XAからXA1、XA2、XA3、XA4と続く
シリーズですが、この初代XAのみが距離計を搭載したモデルです。

小さいプラスチックのシェルの中に
ぎっしりメカが詰め込まれているので
なかなか修理する立場から言うと修理人泣かせのカメラでもあります。

 

このカメラで多い修理がCDS(受光部)の劣化による
露出計の狂い及びオートの不良です。

残念ながら巷に流通している8割がたの個体が
大なり小なりこの不調を抱えたままになっていると思います。
調整で治る程度なら問題ありませんが
中古良品と交換するということになると
その中古良品の確保がなかなか大変だったりします。

当店ではあまり多くはないですが
ある程度の中古良品の部品を保持していますので
露出計不良やオート不良でお悩みのXAオーナーの方は
是非、ご相談ください。

ちょっと変わっているのが
ファインダー内露出計のCDS(受光センサー)と
実際にシャッターを制御する
CDS(受光センサー)は全く独立していて
例えばファインダー内で
露出計がとんでもない値を示していても
実際に写真を撮ると正しい露出で撮れている・・・
なんてこともあるのです。

他にもセンサー式のシャッターボタンの不良
電源そのものが入らない等、
いろいろな症状が出ることもあります。

それにしてもこれだけ軽量で小さくて
それでもしっかり当時のカメラらしく作りこんであるカメラは
そんなに種類があるものでもないので
現在、お持ちの方は是非大切に使ってください。

その中で、「ちょっとおかしいなぁ」とか
「何十年も使いっぱなしでメンテナンスなんてしてないなぁ」
という場合には是非一度、ご相談くださいませ。