ここではミノルタオートコードでよくある症状等をご紹介します。
ミノルタオートコードも生産時期によって種類が多いですが
写真は比較的初期のモデル
二眼レフといえば世界的には「ローライ」ですが
その本家に追いつけ追い越せと言わんばかりに
国産の中ではミノルタオートコードが人気でした。
その優れた操作性や評価の高いレンズによって
21世紀の現在でも国産2眼レフの中では
人気ナンバー1だと思われます。
そんなミノルタオートコードの発売開始は1955年
1970年代まで生産が続けられていました。
ロングセラーモデルだけに色々なコンディションの
個体が存在します。
ここからはオートコードだけに限ったことでなく
2眼レフ全体にいえることですが
古いモデルで多いのがファインダーが異様に暗いカメラ
もともと2眼レフのファインダーはあまり明るいとはいえませんが
それにしても何が映っているのかわからないほど
暗いカメラも多く存在します。
その原因の多くはミラーのくもり
一眼レフと同様にレンズから入ってきた光を
ミラーで反射してファインダーに導くのですが
このミラーが汚れやカビで曇っているものが多いです。
写真のものはまだあまり酷くなく清掃だけでも
大丈夫そうですが酷いものになると要交換となります。
通常の表面鏡が厚ささえあえば使えるので
修理は可能です。
他はレンズシャッター特有のシャッター羽根の粘り・固着
スローガバナーやシャッターユニットそのものの
固着も多く見かけます。
これも洗浄調整で修理可能です。
![](img/imagea048.jpg)
写真はオートコードLのシチズン製シャッターユニット部です。
ここが一番の心臓部と言ってよいと思います。
さらに心配なのはレンズのくもりです。
単なる汚れやカビは清掃である程度キレイにはできますが
くもりの場合は改善されないことも多いです。
状態によりますのでお気軽に相談していただければと思います。
あとはたまに見かける程度ですが
巻き上げ関係のトラブル、ピントレバー破損、
張り革剥がれ、等々がございますが
これらは都度、お見積を出してから
修理させていただければと思います。
ミノルタオートコードは数ある国産二眼レフの中でも
最高峰にあたるモデルだと思います。
今から手に入れて使ってみたい方、
現在お持ちでも動作に不安のある方、
是非、お気軽に当店にご相談くださいませ。