ここではミノルタハイマチックFのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。
ミノルタハイマチックF、シルバー。やはり良く見かけるのはこちら
こちらは少し数が少ないと思われるブラックモデル
1961年の発売開始以来、20数年に渡って生産された
「ミノルタハイマチックシリーズ」
60年代のモデルは今ではコンパクトといえない程、大柄ですが
(当時はある程度大きくないと高級感がなく写りも悪いと思われていた。)
1971年に発売された「ハイマチックF」で劇的に小型化され
翌72年に発売されたこの」「ハイマチックE」でさらに小型化されました。
距離計を搭載されたカメラとしては驚異的に小さいと思います。
さらに前年に発売されたハイマチックEも含めて
通常、使うには充分なスペックです。
撮影をコントロールするシャッターはセイコーESFという
電子制御シャッター
電子制御であるが故に電気系トラブルがやはり多いです。
電子基盤そのものが故障していると修理不可となる場合もありますが
単にシャッターを実際に開け閉めしている磁石のトラブルも多いので
もし不調なハイマチックFをお手元にお持ちの方は
まずはご相談ください。
このハイマチックF、現在使うにはもうひとつ問題があります。
それは電池。
当時のNR52という電池を使うのですが大きさが特殊で
現在の電池ではそのまま代用できません。
それでも現在の電池で代用させる方法はあるので
それも是非、ご相談ください。
私も個人的にこのハイマチックFを撮影に使ったことがありますが
「シャリッ」とした独特のレリーズがなかなか気持ちよく
さらに現像された写真を見ても
「これは今でも充分使えるなぁ・・・」と感激しました。
現在お手元にハイマチックをお持ちの方はもちろん
これから手に入れようと思ってらっしゃる方も
是非、メンテナンス・カメラ修理の際にはご相談くださいませ。