コンセプト


上の写真は祖父が亡くなったときに譲り受けた

「ニコンFフォトミックT」という古い1眼レフカメラです。

祖父からは何台かのカメラを譲り受けましたが

このカメラで家族や私を撮影する祖父の姿が一番印象に残っています。

祖私が小学校に通うようになった頃には使い方を教えてもらいながら

私がレンズを祖父に向けてシャッターを切ることもありました。


生産されてから半世紀以上経っているカメラ


何とか動くことは動きますが

さすがにキレイな写真が撮れるというコンディションではありませんでした。


そんなカメラでも整備を行なうことによって

普通に写真が撮れる状態に生まれ変わります。


販売当時はカメラはいわゆる「高級品」です。


まだ若かりし祖父が大切に使い

こんな感触で操作し

多くの思い出を切り取ってきたかと思うと

感慨に浸ってしまいます。



現在、残念ながらこういうカメラ達は

既にメーカーでの整備・修理が不可能です。

年々、修理をできるお店は減っています。


それでも正しい整備を行うことができれば

まだまだ使えるカメラが多いことも現実です。


少しでも先人達の思い出のカメラを

現代で活躍させてやりたい・・・という思いから私のカメラ修理はスタートしました。



部品の状況によって直らないカメラも

残念ながらもちろんございます。

しかしながら持てる技術を総動員して

1台でも多くのカメラを写真の撮れる健康な状態にしていきたいと考えております。



カメラ本体の修理・メンテナンスはもちろん

レンズ清掃・レザー張替えも承ります。


現在はボタンひとつで誰でも簡単に

キレイな写真が撮れるようになりましたが

自分で露出を決めピントを合わせ

丁寧にフィルムに1シーンを焼き付ける・・・

そんな写真もなかなか楽しいですよ。


整備・修理をご用命いただいたお客様には
使い方等もできる限りお教えできればと思います。


まずは何なりとお気軽にご相談ください。



2015年12月吉日  代表 迫田 行弘