ミノルタ XD  世界初の両優先AEを搭載した意欲作

ここではミノルタXDのカメラ修理でよくある症状等をご紹介します。

ミノルタXDブラック ネオブラックと呼ばれる独特の
つや消しの黒です。もちろんシルバーもあります。

タイトルの両優先搭載というのは絞り優先AEとシャッタースピード優先AE
両方を搭載しているということです。
これまでのカメラはどちらかのオートしか搭載しておらず
シャッタースピード優先がいいのか絞り優先がいいのかという
論争まで当時は巻き起こったようです。
そんな論争にピリオドを打ったのがこのXDであり
さらに半年後に登場するキヤノンA-1だったのです。

写真はXDの上カバーを取り外した写真です。
同じ電子制御シャッターでも先代のXEよりかなり電子化されています。

XDは経年劣化のせいもありますが比較的電子制御トラブルの多いカメラです。

症例として多いのは・・・

・シャッターボタンのタイムラグが異常に長い
・シャッタースピード優先時に絞りが絞られない
・シャッターが開かないあるいは開きっぱなしになる

全てが電子制御部分が原因ともいえませんが
原因は電子部品そのものではなく接点が悪いものが多いようです。
電子部品そのものがダメだと残念ながら修理不可能となりますが
機械的部分、あるいは電気接点の不良であれば修理可能です。

他には写真に直接影響しませんが初期の本革張りモデルは
張り革の縮みがほぼ全ての個体で見られます。
本革張りで触った感じがやわらかいのは好印象ですが
両面テープで貼られている為に縮んでしまうのです。

同じく本革張りのコンタックスRTSでも同様の症状が見られます。
やはりカメラには合皮のほうが良いのかもしれません

当店では合皮にはなりますがいろいろな貼り革交換も可能です。
そのあたりが気になる方も是非ご相談ください。

先代のXEと同じくこのXDも操作感の非常にいいカメラです。

この時代は今以上にカタログスペックを各社追い求めていて
XDの両優先AE搭載も大きなセールスポイントだったのですが
それ以上に他メーカーに比べても「使い心地」を重視していたのだと思われます。

当時ミノルタと提携していたライカではこのXDをベースとして
ライカR4~R7として20年近くも販売されていました
そういうところを見てもXDの良さが感じられます。

「XD、持っているのだけど、いまひとつ調子が悪い」という方
是非、メンテナンス・カメラ修理の際にはご相談くださいませ。