今日は「紙飛行機の日」だそうですよ。
日付は5/8を「GO(5)HIGH(8)」と読んで
「行け、空高く」と5月の青空に高く飛んで行く
紙飛行機の飛ぶ姿を表しているのだそうです。
紙飛行機って幼少期の気軽に遊べるアイテムの筆頭でしたねぇ
新聞の折り込みチラシで毎日のように作っては
家の前の路地で飛ばしていた記憶が今でも
はっきりと覚えています。
自分でも折り紙の本とか読んでいろいろと試したけど
一番最初はじいさんに教えてもらった
「へそひこうき」でしたねぇ
(呼び名は近年に調べて知りました)
飛ばすとくるんと1回転するのです
これの折り方はもう一生忘れないでしょうねぇ
折り込みチラシって正方形ではなくて長方形だから
この「へそひこうき」や「いかひこうき」を
作るのに向いているのですよねぇ
少し厚手の丈夫な紙のチラシが入っていれば
(宝石・貴金属の広告に多い)
喜んで紙飛行機の材料にしていました。
懐かしいですね!後でこっそり1機折ってみます(笑
さてさて
本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
M42マウントのペンタックス機を代表するカメラですね。
このSPでついにTTL露出計が内蔵されるようになり
絞り込み測光とはいえ、後のカメラとスペック的には
変わらない現代的なカメラになりました。
価格も比較的お求めやすく、使いやすく丈夫と
欠点のないカメラで世界的にも大ヒットした一眼レフです。
そのおかげもあり現在でも現存台数の非常に多いカメラで
中古カメラ屋さんのみならずリサイクルショップ等でも
古い一眼レフが置いてあるとたいていが「SP」だったりします。
それ故に状態も個体ごとに千差万別で
非常に良いコンディションのものもそれなりにありますが
大抵の場合は未整備で悪環境に放置された状態の悪いものが多いです。
それでも大きな破損等がない限りは修理可能なカメラでもあります。
お預かりしている「SP」もどこかが致命的に
「破損」しているわけではないのですが
かなり長い間使われずに放置されていた個体かと思われます。
各部の経年劣化が酷いことに加えて
あらゆる機械的動作個所の動きが悪い状態です。
シャッターはかろうじて切れますが
シャッター幕の動きが先幕後幕共に非常に悪く
1/1000は全く開いていない状態で1/500も半分くらいしか
開ていないようです。
そして頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
ミラー駆動部自体の動きも重いのですが
直接の原因はシャッター動きが悪いためだと思われます。
露出計も電池を入れてSWをオンにしても
全く動きません。後で確認できましたが
これも露出計本体には大きな問題はないのですが
電池室やSW周り数か所に接触不良が起きていて
通電しない状態になっていました。
そして定番のプリズム腐食です。
プリズムをぐるりと巻いたモルトの劣化が原因となる
いつもの腐食です。
こればかりは腐食のないプリズムとの交換で対処します。
いろいろなトラブルを抱えてしまっている状態ですが
どれもSPでよくある症状のオンパレードです。
プリズム以外の部分に関しては
とにかく清掃して古い油脂類や汚れを取り除き
本来の小さなバネ力でスムーズに動けるように
整備を行っていきます。
最終的にいろいろと調整は必要ですが
それだけでもある程度の動きを取り戻せるはずです。
ご依頼者様はこのSPに限らず
フィルムカメラを使うこと自体の経験が
初めてではないかと思われますが
手間はかかるもののその手順や操作も含めて
楽しんでいただけるようにしっかり整備を行っていきます。
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