月別アーカイブ: 2016年9月

ニコンEMのカメラ修理

今日は「くるみの日」だそうですよ。
栄養満点で健康にもいいらしいのですよね。
一時期、テレビの影響もあって
意識してくるみを食べ続けたこともあったのですが。。。
最近は全く。。。(汗)
何事も継続しないと成果には結びつきませんね(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
当時のフラッグシップ、F3と同時期にデビューした
いわゆる「リトルニコン」ですね。
今、見ても持ち歩きたくなる優れたデザインです。
当時のニコンのラインナップを見ても
この一連のEMシリーズ(FG、FG-20を含む)は
他のモデルと方向性が明らかに違うことがよくわかります。

今回、お預かりの個体は
「たまにフィルムに写ってないことがある。。。」とのこと。
撮影済みのネガを見せていただくと
明らかに未露光のコマが数コマ見受けられます。
測定機で見てみるとオートも少々不安定ですが
どうやら高速シャッター時(1/1000)にシャッターが開かないことがあるようです。
当時と違って今やカラーネガの主力は感度400
快晴の明るい風景等ではF11まで絞って
やっと1/1000で適正露出。。。という状況も多いと思います。
高速シャッターでトラブルがあると
撮影にかなり支障が出てしまいます。

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フィルム室から見る限り
シャッター羽根はそれなりにキレイではありますが
どちらにせよシャッター周りに何らかのトラブルを抱えていると思われます。
これから分解を進め、まずはシャッターユニット周りの
点検整備から取り掛かります。

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ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「招き猫」の日だそうですよ。
右手を上げている猫は金を招き
左手を上げている猫は人を招くのだそうです。
お店にも置いてみようかな。。。かわいいですよね(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1966年に初代エレクトロが発売され
いろいろなモデルが存在しますが
このGXがエレクトロ35の最終モデルですね
発売は1975年です。
ところで余談ですが
GXにはボディ前面に「AE/AF」のエンブレムがあります。
最初これを見たときに「AF?オートフォーカスなんてまだないでしょ???」と
思ったのをよく覚えています。
これは「オートフラッシュ」の略みたいですね。
フラッシュは外付けですが専用フラッシュを使うことにより
フラッシュ使用時もオートで撮影可能という意味だったようです。

今回、ご依頼の個体は
外装は精悍なブラックで非常にキレイな状態です。
ただし、電池室の端子が外れてしまっています。
もちろん、この状態では電源が入らず
通常の動作確認ができない状況です。

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まずは電源が入るようにして
とりあえず現在の動作を確認します。
それから各部点検整備一式にとりかかります。

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コニカC35FDのカメラ修理

今日は「パソコン記念日」だそうですよ。
1979年のこの日、日本電気(NEC)からPC-8000シリーズが発売され
パソコンブームの火付け役となりました。
私も中学校のとき、じいさんに無理いって
PC-8800mkⅡSRを買ってもらったなぁ。。。これが初パソコン。。。
見よう見まねでBASICもちょっとかじったけど
ほぼゲーム専用機になってしまった。。。(苦笑)
でもそれから40年弱でこんなに進歩するとは。。。すごいですよねぇ

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
C35はここでも登場回数が多いカメラですが
C35FDは通常のC35がプログラム露出であるところを
シャッタースピード優先AEが使えるようになったモデルです。
これによって絞り・SSを撮影者側で意図して
コントロールすることができより表現の幅も広がったわけです。
さらにレンズは38mmF1.8の大口径
まさに「ジャーニーコニカ」の最高峰ということで
当時のキャッチフレーズは「凄腕ジャーニー」です!

お預かりした個体は最近、ご依頼者様が入手されたとのことですが
まずは露出計が全く動きません。
露出計連動のシャッタースピード優先AEなので
露出計が動かなくては撮影できません。。。
さらに露出計が不動なら絞りは開放に開くはずなのですが
最小絞りのまま動かなくなってしまっています。

img_8689

今回の個体は精悍なブラックです。FDの黒は人気が高く
中古市場でもなかなかのお値段で取引されているようです。
まずは現状をチェックしている段階なのですが
露出計不動の原因はやはり電池室裏の腐食です。
今回は腐食がリード線を伝って広がり
CDS(受光体)の根元部分で腐食のため断線していました。
リード線は張り替えないとダメですね。
絞りは油シミは見えないのですがどうやら根元で固着しているようです。
これから本格的に修理に取り掛かります。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「ワープロ記念日」だそうですよ
ワープロ。。。ワードプロセッサですね。
ワープロソフトは知っててもワープロ専用機なんて
もう最近の方は知らないでしょうね。。。
1975年のこの日、東芝の研究室で世界初の日本語ワードプロセッサが
誕生したとのこと。。。価格はなんと630万円!

さてさて

今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
登場回数の多いFEですが
今回はちょっと変わったトラブルで入庫しました。
高輝度のときは露出計・オート共に問題ないのですが
低輝度(LV9以下)で全く露出計の値が変化しません。
LV9でもLV6でもほぼ同じ値。。。それがまたかなりアンダー目
ISO400で室内撮影をすると
やたらとアンダーな写真ができてしまう状態とのことです。

もはや機械的な問題ではなく
SPD(受光素子)が悪いのか、電子基盤そのものに問題があるのか。。。
とりあえず基板上の調整で
改善されるかとも思ったのですが全くダメでした。

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まずはSPD単体の交換でどうなるかをこれから試します。
最後の手段は基盤をそっくり交換で対処するつもりです。

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ローライフレックス3.5Fのカメラ修理

今日は「主婦休みの日」らしいですよ。
毎日休みなく家事に追われている主婦のみなさま
たまにはゆっくり休んでくださいね。

さてさて

今日は「ローライフレックス」のカメラ修理を行っています。
当店は主に国産フィルムカメラを修理対象にしていますが
場合によっては今回のように国外のカメラも受けつけております。

二眼レフの頂点にともいえるローライフレックスですが
その歴史は非常に長く、モデルも非常に多くの種類があります。

今回、お預かりしたのはいわゆる「3.5F」です。
レンズはシュナイダーのクセノタールが装着されたモデルです。
他にもテッサーやプラナーを搭載したモデルや
同じ3.5Fでも細かい仕様違いのモデルが多岐にわたり存在します。

このモデルはセレン光電池を使った露出計を搭載していますが
今回、ご依頼の個体は随分昔に落とされてしまったとのことで
露出計が破損しています。
露出計はもうあけらめるとのことで破損した露出計は
外して何かしらの穴埋めをしようと考えています。
その他、そのときのショックが原因だと思われますが
ピントリングがスムーズでなくガサガサする、
SS・絞りダイヤルがほとんど動かない
シャッターレリーズが無限遠のときに戻らない。。。等々の
トラブルを抱えてしまっています。

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まずは各部の動きをしっかりチェックしていきます。
ピント精度は充分確保されているようのなので
ダイキャストそのものに問題はないと思われます。
分解してみるとよくわかりますが
さすがにしっかりと造りこまれていますね。
当時の国産の二眼レフ一部モデルも相当近いところまで来ているとは思いますが
細かい部分の造りこみはやはり1枚上だと思われます。

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コニカⅡBのカメラ修理

今日は「清掃の日」だそうですよ。
毎朝、お店の掃除は簡単に行ってますが
そろそろ徹底的に掃除したいですねぇ。。。
ま、年末かな。。。
それよりも自宅が酷いことになりつつあるから
掃除しなくちゃ(汗)

さてさて

今日は「コニカⅡB」のカメラ修理を行っています。
1955年発売でコニカⅡAからタイム露出を省略したモデルですね。
ダブルヘリコイド方式の沈動式レンズを備え
レトロな雰囲気と総金属製のずっしりした重厚感が
とても魅力的なカメラです。

今回、お預かりした個体は
やはり相当長い間使用されていなかったと見受けられますが
保存状態は悪くない状態です。
動かしていなかったためヘリコイドが非常に重い状態となっています。
あとは定番のシャッター&絞り羽根に油シミが見られます。

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コニカⅡはまだセルフコッキングではありません
ただし二重露光防止機能は付いています。
シャッターレリーズはボディ上部のシャッターボタンで押しますが
シャッターチャージはレンズ上のチャージレバー
フィルム巻上げはノブで別々に行います。
ということでレンズボード側とボディ側の連結機構は
シャッターレリーズ部分のみです。
これからシャッターユニット側の整備から取り掛かります。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「海王星の日」らしいですよ。
1846年に発見された海王星、発見されてから170年ということですが
海王星の公転周期は164年(!)らしいので
海王星は発見されてからまだ太陽を1周したばかり。。。
海王星上では発見されてからまだ1年少々。。。ってことですか。。。
太陽系内といえどもスケールが大きすぎますね(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFTb」の修理を行っています。
修理依頼も多く、キヤノンのメカニカル一眼としては
旧F-1と並んで人気のモデルです。
このFTb、シャッタースピードがファインダー内に表示される
「FTb-n」と呼ばれるモデルと表示のない前期モデルに
大きく分けられます。
今回、ご依頼をいただいた個体は表示のある「-n」モデルです。

お預かりしたときの状態としては
シャッターを切っても後幕が最後まで走りきらず
ミラーダウンが行えず、ミラーアップしたままになる。。。という状況でした。
とにかく幕の動きが悪い状況です。
幕軸に汚れや古い油が固着している状況と予測されます。
露出計はバッテリーチェックでは全く無反応。。。
露出計ONのときには激しく不安定に針が動き回る状態です。

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付属の50mmレンズは前玉・後玉内側に
かなりのカビが発生しています。
まずはボディ側の各部点検整備一式を行い
レンズ側のカビ取り清掃も行います。

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オリンパスXAのカメラ修理

今日は「心・血管病予防デー」だそうですよ。
うーん、私も血液ドロドロで血管ガチガチだろうなぁ。。。。
想像しただけでも何だかイヤな感じだ。。。(汗)
基本はきちんとバランスの取れた食事と適度な運動なんでしょうねぇ。。。
わかっちゃいるのですが。。。

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
XA。。。いいカメラですよね。見た目ももちろんインパクト大ですが
絞り優先AEでちゃんと表現の幅があって
こんなに小さいのに距離計が付いててピント合わせも安心!
個人的にも興味のあるカメラです。

今回、ご依頼の個体はご依頼者様が知人の方から
譲っていただいたものとのことで非常に状態の良いXAです。
XAは当時比較的お求め易い価格とそのコンパクトさゆえに
荒く扱われた個体も多いのですが今回の個体は非常にキレイです。
具合が悪ければ整備一式を。。。ということもあったのですが
露出計・AEの精度、距離計、ともに何の問題もありませんでした。
ただ、さすがにフィルム室のモルトはボロボロだったので
今回はモルト交換のみの限定修理となりました。

話が少し逸れますが
当店では店頭で簡単にチェックを行いながら
点検整備一式が必要か、今回のようにモルト交換のみの修理で良いのかを
相談しながら作業内容をお決めいただくこともできます。
状態がよくわからないカメラをお持ちの方はお気軽にご相談くださいませ。

話はXAに戻りますが
XAはちょっと変わった構造をしていて
ファインダー内に表示する露出計の値と
実際に絞り優先オートを制御する受光体(CDS)は全く別系統なのです。
新品当時はもちろんなんの問題もなかったとは思いますが
CDSの劣化が始まってもおかしくない今となっては
「ファインダー内露出計の表示は合っているのにオートは不良」
あるいはその逆という現象が起きることがあります。
「どうも露出が合ってないような気がするな。。。」という場合は
露出計の値と実際のオートの値を点検したほうが良いかと思います。

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光線漏れはもちろんですが
劣化して粉状になったり粘着質になったモルトは
いろんなところに入り込んでトラブルの元となります。
ここは見た目でわかりやすい部分なので
モルトが劣化したフィルムカメラをお持ちの方は
お気軽にご相談くださいませ。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「イタリア料理の日」らしいですよ。
パスタやピッツァ、ミネストローネ、カルパッチョ、アクアパッツァ。。。
ティラミス、ジェラード。。。
あぁ。。。お腹すきました(笑)
あ、もちろんイタリアワインも美味しいですよね!

さてさて

今日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
小型軽量でとても人気あるカメラですね。
この頃は4万円前後で絞り優先オート露出専用機という
エントリーモデルが各社そろっていましたね。
今回のペンタックスME、オリンパスOM-10
ミノルタX-7、ニコンEM。。。等々。。。
どれも気軽に持ち歩けて現在でも楽しいカメラです。

今回の個体はME系のカメラで
多発するミラーアップしたままロックしてしてしまう。。という症状です。
原因はほとんどの場合、ミラーボックス駆動部の固着です。
使われているブッシュが融解して固着の原因となってしまうのです。
何も対策がされていなければ
確実にいつかは発症するというトラブルですね。
ME系は電子制御シャッターですが
基盤そのもののトラブルはかなり少ないと思われます。
今回のようなミラー駆動系のトラブルさえ対策しておけば
かなり安心して使っていただけるカメラだと思います。

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まずは問題のミラー駆動部の整備を行います。
シャッターユニットはセイコー製ですね。
ME以外のカメラにも多く使われているシャッターユニットです。
もちろんシャッター周りの整備も行い
他、各部点検整備一式を行います。

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キヤノンFXのカメラ修理

今日は「競馬の日」だそうですよ。
残念ながら(?)私、ギャンブルほとんどやったことないのですよね。。。
浪費癖jはあるのですが。。。(笑)
人生そのものが充分ギャンブルだから、まぁいいか。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
先日もFXの修理をご紹介しましたね。
頻繁に修理依頼のあるカメラではないのですが
不思議なことに同じ機種が続けて入庫することはよくあります。

今回、ご依頼の個体は
シャッター幕(後幕)が途中で止まった状態でお預かりしました。
もちろん巻上げはできませんしレリーズも押せません。
まずはこのシャッター幕を正常に戻さなくてはいけません。
露出計は外光式なのでこの状態でもチェックできましたが
バッテリーチェック時、露出計作動時
両方とも激しく針がフラつきます。SW周りの接触不良だと思われます。
ミラーアップしたままだったので
キヤノンFシリーズ初期モデルで多く見かけられる
プリズム腐食の有無がお預かり時には確認できなかったのですが
ほんのわずかに縦線腐食が見られるだけで
通常の使用に全く問題ない状況でした。

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ミラーボックスを外して
シャッター周りがある程度見える状態になってわかりましたが
後幕リボンが遮光版に引っかかって
からまってしまっていました。
運よくリボンそのものにはダメージがないようなので
正しい位置に戻したところ
とりあえずは動作するようになりました。
ただし、随分精度は狂っているようです。
これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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