月別アーカイブ: 2020年10月

コニカSⅡのカメラ修理

今日は「柿の日」だそうですよ。
秋も日に日に深まりゆく中
柿の実がなっているのを見かける時期になってきましたね。
いわゆる甘柿は普通に食べてもとっても美味しいですよねぇ
じいさんがやたら柿が好きで
この季節になると毎日のように
夕飯後のデザートに食べてたな(笑)
大きく甘柿と渋柿に分けられますが
渋が抜けるタイミングで
(種が入ったときとか身が柔らかくなったときとか)
いろいろな種類に分けられるのだそうです。
渋柿のほうがが原種に近く
甘柿は元々渋柿の突然変異種なのだそうです。
渋柿は干し柿にすれば
これもまたほのかな甘みが上品でいいのですよねぇ
葉はお茶に使われることもあり
渋は防腐剤に使われたり幹は家具材になったりと
実以外もいろいろな用途に使われます。
そういえば昔、柿の果実酒をどこかで飲んだけど
美味しかったなぁ。。。
いつものことですがこういう風に書いていると
今日の夜のデザートは柿で決まりです!
帰りに買って帰りましょう(笑)

さてさて

本日は「コニカSⅡ」のカメラ修理を行っています。
数日前に「コニカⅡB」のブログがありましたが
コニカⅠ、Ⅱ、Ⅲと続いた35mm判レンズシャッター機のシリーズは
次の「Sシリーズ」に受け継がれます。
クラッシックなデザインだったⅢまでの外観とは
打って変わって直線的なフォルムになった「S」は
1959年のデビューです。クルマとかもそうですが
この頃は従来の丸みを帯びたデザインではなく
直線的なデザインが新しいという感覚だった時代ですよね。
そういう当時の空気感を感じとれるのも古いカメラの魅力ですね。
シャッターユニットはコパルSVEとなり
ヘキサノン48mmF2レンズを搭載します。
セレン光電池式の露出計を搭載し
絞りリング・SSリングに連動して指針を真ん中に合わせるタイプです。
「SⅡ」は「S」のマイナーチェンジといえるモデルで
基本的な部分はほぼ「S」と共通です。
若干のデザイン変更とファインダー内に露出計指針が
表示されるようになりました。

お預かりしている「SⅡ」は
露出計が非常に不安定な状態です。
動いたり動かなかったりしています。
セレン光電池基部の接触不良が原因だと思われますが
動いているときにはそこそこ精度は出ているようなので
心配されるセレンの劣化はそれほど問題にはならなさそうです。
加えてシャッタースピードリングが全く回りません。
低速シャッターにセットされたまま固まってしまっていますが
おそらくスローガバナの固着で動けないのではないかと思われます。
さらにシャッター羽根も固着していて
シャッターも動きません。
絞り羽根は大丈夫かな。。。とチェックしていると
絞りリング自体は軽快に動くのですが
最少絞り時の絞りの形が少々歪んでいます。
さらにきっちりF2解放までリングは回らず
F2.8付近で止まってしまいます。
よくよく見てみると絞り羽根が1枚外れかかっているようです。
おそらく絞りリングも回りにくい時期があったのだと思われます。
そのときに無理に回していて羽根が1枚外れてからは
とりあえず軽く動くようになったのだと思われます。
やはりいろいろトラブルを抱え込んでしまっている個体のようです。

まずは先に前からアクセスして
整備できる部分を行っておきます。
シャッターリングが回らない原因は
やはりガバナが強烈に固着してることが原因でした。
シャッターユニット部の主要部分は
前から整備できるので羽根洗浄以外の部分はここで行っておきます。
今回は絞り羽根の修理も必要なので
この後にレンズボードを外しシャッタユニットも完全に分離します。
さらに絞りユニットも分離させます。
その際にシャッター羽根はすべて外れるのでその:タイミングで
シャッター羽根の洗浄も行います。
実はこの後、絞りユニットを外してわかったのですが
絞り羽根は1枚外れているだけではなく
完全に折れて破損していました。。。
他の部品取りから羽根を1枚調達してきて組みなおしです。
まぁこれもレンズシャッター機では
たまにあるトラブルです。
。。。とはいえ、どのトラブルも原因がはっきりしていて
修理可能な箇所なのでひとつひとつ慎重に修理をしつつ組み上げていきます。
現状のままでは全く撮影に使えない状態でしたが
再びキレイな写真をたくさん撮影できる状態に戻せそうです。

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ミノルタハイマチック7のカメラ修理

今日は「リクエストの日」だそうですよ
「な~み~だ~のぉ~♪りくえ~すと♪」なんて曲もありましたねぇ
小学生高学年~中学生の頃はかなりラジオ聴いていたから
リクエスト番組もいろいろあったのは知っているのですが
今でもあるのですかね?
当時はリクエストと言えばハガキか電話。。。
「電リク」なんて言葉もありましたねぇ
当然、今はメール、それも古いか。。。
SNSだったりLINEだったりするのでしょうねぇ
ラジオではないですが昔「ザ・ベストテン」でも
ハガキリクエストがあってその量が順位に反映されるものだから
私も当時好きだった柏原よしえさんの曲をせっせと
ハガキリクエストしたものでした(笑)
確かハガキリクエストの配点が比較的高くて
レコード売り上げや有線リクエスト(これまた懐かしい)では
上位に入らない曲がハガキリクエストの多さで
ランキングしたりするのですよねぇ
だから当時も組織票が強い
ジャニーズ(当時はたのきん)が強かったなぁ
まぁ、古い話です。
最近、少し閉店後とかにラジオ聴くようになったので
(BGM的に流しているだけか
ナイター中継を聴いている)
何かリクエスト番組も聴いてみようかな。。。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7」のカメラ修理を行っています。
ハイマチックとしては2代目にあたるモデルですが
モデル名は「7」です。
アンスコというブランドにOEM供給していた
「初代ハイマチック」がマーキュリーアトラス6号
(コールサイン「フレンドシップ7」)に
搭載されて初めて宇宙に飛んだカメラとなったことに由来して
2代目のハイマチックは「ハイマチック7」となったそうです。
これ以降、ミノルタは「7」という数字を
節目節目のモデル名に多用するようになります。
(SR-7、X-7、X-700、α7000、α-7等々)
初代ハイマチックがプログラムシャッター搭載で
プログラム露出専用機だったのに対して
「7」ではマニュアル露出も対応可能になりました。
マニュアル時にも露出計は動作します。
ただし露出計はEV値の表示で
SS・絞りリングに連動したEV表示窓に表示されるEV値を
露出計を参考にしながら合わせるといったもので
マニュアル時には非連動となります。
SSリング、絞りリングを両方を「A」にすると
プログラム露出となり
露出計に表示されるEV値に連動したSS・絞りで露出を行います。
リングを片方だけ「A」にしても
SS優先になったり絞り優先になったりはしませんのでご注意を!
要は針挟み込み式のAEなのですが
それに対応するシャッターユニットはセイコーシャLAです
B・1/4~最高速1/500のSSです。
レンズは評価の高いロッコールPF45mmF1.8の
大口径レンズを搭載します。

お預かりしている「ハイマチック7」は
まず露出計不動に始まり
レンズ後玉やファインダーのクモリが酷い状態です。
オート時の絞り制御も動作不良で
F16~F8あたりまでしか動作しません。
ある程度以上開かない状態ですね。
マニュアル時だとちゃんと買いお方まで開くので
羽根の粘り等ではなく制御機構の動作不良だと思われます。
要はあちこちの汚れ、劣化、動作不良という
古いカメラによくある状態です。
とにかく分解して清掃し可動部には注油を行い
動きを改善し調整するという作業が必要です。

レンズ後玉のクモリは完全には取り切れない状態ですが
普通に撮影するには全く問題ないレベルにはなったと思います。
同様にファインダーのクモリもできる限りの清掃ですが
普通に見て何の問題もないレベルだと思います。
絞り制御の動作不良はいわゆる汚れやサビが原因の
粘りといったところだったのですが
これがなかなか苦労しました。
まだ様子見をしている段階ですが
かなり安定してスムーズに動くようになってきました。
初代ハイマチックの気軽に使える部分はそのままに
ある程度撮影者のイメージを汲んだ撮影にも対応できる
ハイマチック7はなかなか良いカメラだと思います。
少し大柄ではありますが
その分しっかりできているのも良いですね!

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「マーガリンの日」なのだそうですよ。
マーガリン、元々はバターの代用品として作られたものですが
今やトーストにはマーガリンのほうが
普通に合うような気がしますねぇ
スーパーとかで手に入りやすいのは「ネオソフト」ですか。。。
実は私は昔から「ラーマ」派なのですが。。。(笑)
バターとの違いは原料が牛乳なのか
動植物系の油脂なのかというところですが
厳密には油脂含有率が80%以上のものがマーガリン
80%未満のものがファットスプレッドと呼ばれていて
日本で一般的にマーガリンとして売られているもののほとんどが
ファストスプレッドなのだそうです。
まぁ細かいことはともかく害がなく美味しければいいのですが。。。
(マーガリン類はトランス脂肪酸問題もありますが
ここで触れるとキリがないのであえて触れません)
小学校の給食に銀紙に包まれたマーガリンがパンについて出ていましたが
私、子供の頃からやたらとマーガリンを大量消費する人で
あの四角いマーガリン、一口分のパンでなくなっちゃうのです。。。
今でも朝、たまにトーストを焼くと大量にマーガリンをつけてしまいます。
こんなだから太るし血糖値も上がるのですよねぇ。。。
でも美味しいと思っているものはなかなか勝てない。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
一時期ほどの多さではなくなりましたが
やはり毎月コンスタントに
数台は修理・整備を行っているカメラです。
はっきり数えたわけではありませんが
年間で見て圧倒的に修理台数の多いのが
このOM-1だと思います。
それだけ現在でも使っている方が多い人気カメラということですね。
毎回書きますが軽量コンパクトな一眼レフというジャンルを
一番最初に開拓したカメラだと思います。
さすがにこのサイズと重量を実現するために
いろいろと工夫がされていて独創的な構造の部分も多く
正直言って少し華奢な部分があるのも事実です。
そのため例えばニコン一桁機あたりと比べると
少しトラブルが多く、そのため修理依頼が多い。。。ともいえると思います。
ただ、それも登場から数十年経ち
経年劣化の部分が多く、定期的にきちんとメンテナンスや点検を行っていれば
基本的にはトラブルの少ないカメラだと思います。

お預かりしているOM-1は先幕・後幕の
幕速バランスが大きく崩れていて
高速シャッターの精度に問題がある状態です。
1/1000だと後幕が走行中に追いついてしまいそうで
測定器で何度か測定していると何度かに1回は
走り終わり付近で後幕が追い付きシャッターが閉じてしまいます。
当然、この状態で写真を撮ると写真右端が黒くなってしまいます。
先幕の幕軸が汚れ等で動作不良を起こしている状態です。
露出計は動作していますが少しオーバー気味といったところです。
OM-1といえば定番のプリズム腐食は今回はありませんが
(ずいぶん昔に処置済みのようです)
接眼レンズの曇りが酷い状態です。
接眼レンズは大抵の一眼レフの場合、いわゆる合わせレンズで
2枚のレンズを接着して作られています。
その接着部分が剥がれてきてしまうためにクモリガ発生します。
いわゆる「バルサム切れ」と言われる状態です。
OMもそうですがコニカの一眼レフも
よくバルサム切れで接眼レンズが曇ります。
これは清掃してもクモリは取れないので
中古良品から接眼レンズを移植して対応します。
OM-1の場合は接眼レンズ枠ごとの取り外しができないので
(接眼レンズ枠がスクリーン枠等と1体でできているため)
接眼レンズ枠に接着されている状態から剥がさなくてはなりません。
個体によりますがこれがなかなか大変です。

他、巻上機構部、ミラー駆動部等々
一通りの整備を行い完成です。
高速シャッターの精度は全く問題ないレベルになり
巻上フィーリングもお預かり時よりも
随分スムーズになりました。
ファインダーは接眼レンズがクリアになったこともあり
整備前とは雲泥の差で見やすくなりました。
この状態であれば快適に撮影を楽しんでいただけれると思います。
上品なシャッター音同様に
繊細な部分の多いカメラです。
構造自体はシンプルですが
整備難易度は意外と高いカメラだと思います。

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コニカⅡBのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「霜降」です。
「しもふり」じゃなくて(なんだか美味しそうだ)
「そうこう」ですよ。
秋が一段と深まり、露(つゆ)が冷気によって
(しも)となってり始める頃だそうです。
二十四節気は元々、中国の内陸の気候が元になっているので
さすがにまだ日本の平地では霜は早いですが
日に日に冷え込みが進んでいっているのはよくわかりますよね。
私は個人的に冷たさで朝の空気が張り詰めたように感じる
この季節が1年の中で一番好きなのですが
今年はやたらと雨が多いですよねぇ。。都内は今日も朝から冷たい前です。
鍋やおでんが美味しい季節になってきて
合わせるお酒も冷やもいいですが熱燗も美味しい時期になってきましたね。
今夜はおでんにぬる燗がいいような気がしてきました。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカⅡB」のカメラ修理を行っています。
民生向けコニカブランドとしては初のカメラである
「コニカⅠ」から始まった
コニカ初期のレンズ固定式レンズシャッター+レンジファインダー機の
シリーズであるコニカⅠ~Ⅲですが
どのモデルも現在見ても非常に魅力的なカメラです。
「ⅡB」は1955年の発売で
無印の「Ⅱ」からタイム露出を省略したモデルです。
「B(バルブ)」があるとそれほど「T」を使うことはないでしょうし
それ以前にそんなに長時間露光をする機会も少ないと思うので
この省略はほとんどのユーザーにデメリットはないと思います。
搭載されるレンズはヘキサー50mmF3.5が搭載されるものと
ヘキサー50mmF2.8が搭載されるものが存在するようです。
今回、お預かりの「ⅡB」はヘキサー50mmF3.5です。
ダブルヘリコイドの採用で
無限遠を超えてレンズを縮めて格納することができます。
ほんの少しと言えば少しなのですが
コンパクトに格納できるのは良いことです。
いわゆるセルフコッキングの搭載はⅢまで待たなければなりませんが
Ⅱは二重露光防止機構が搭載され
Ⅰに比べると使い勝手はかなり良くなりました。
シャッターユニットはコニラピッドSで最高速は1/500です。

お預かりしている「ⅡB」はお預かり時には
鏡胴がかなりぐらついており
っほぼ外れかかっているのではないかという状態でした。
落下品とかというわけでなく全体的に
とにかくネジが緩いといった状態で
長年のうちに緩んできた締まったものかと思われます。
調速カム部分も緩みのせいではずれかかっていたので
まともにシャッタスピードが調整できる状態でもありませんでした。
何か他のトラブルも抱えている可能性があるので
とにかく一通り分解して清掃し
動作確認や調整を行いながら組み上げていきます。
予想通りというか定番ですが
やはりシャッター羽根や絞り羽根には油シミが見られ
動きも若干粘っていました。
シャッターユニット内も油切れの兆候が見られます。
ファインダーもずいぶん曇っていましたが
清掃で相当クリアにすることができました。

写真は一通り整備が終わった後のものです。
少し様子見の段階ですが特に問題はなさそうで
もう少ししたら最終チェックを行って完成となります。
使い勝手で言うとⅢがさすがに良いと思いますが
デザインのオシャレさというかモダンさというか
Ⅱのデザインは何とも言えない良さがありますね。
レンズの繰り出し機構も使っていて楽しいですし
Ⅰほど使い方に慣れが必要な部分もないと思います。
少しコンパクトにまとめられているのも良いですよね。
何といっても質感の高さは50年代のカメラらしい
高級感にあふれています。
おそらくストレスなく動作できるような状態になったのは
数十年ぶりなのではないかと思われますが
まだまだステキな写真を
たくさん生み出していけるカメラだと思います。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「図鑑の日」なのだそうですよ
図鑑かぁ。。。子供の頃には毎日ボロボロになるまで
眺めていたなぁ。。。
確か12冊セットの図鑑が合って
乗り物だったり昆虫だったり動物だったり
天体だったり色んな分野のものがセットになっていて
何かしら引っ張り出してみていた気がします。
あまりにもボロボロになったものだから
動物とか昆虫とかの図鑑は
別のものを買い足したのをよく覚えています。
セット物の図鑑が一番ベースとしてよく使うのですが
それ以外にも「鉄道図鑑」とか
「スーパーカー図鑑」とか狭いジャンルに特化した
比較的お安い図鑑が本屋さんにはたくさんあって
結構買ってもらった記憶があります。
そういうのを与えておくと数日はおとなしく見ているからかな(笑)
図鑑とはまた違いますが百科事典も
よく引っ張り出していろいろ調べてたなぁ。。。
あれ重くてかさばるのですよね。
確か大人になってから処分するのが大変だった記憶が。。。(苦笑)
今ならタブレット一つですみますものねぇ。。。
便利で良い時代になったものだ。。。

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
確か1週間くらい前にもEMの修理やりましたねぇ
ニコンらしからぬ軽量コンパクトでおしゃれなエントリー機です。
現在でも人気の高いモデルですが
国内発売当初はそれまでのニコンの「質実剛健」なイメージが
ちょっと邪魔をしたのか「ニコンの入門機?うーん。。」といった感じで
イマイチ市場の反応は良くなかったようなのです。
それで続くFGではAE専用機ではなく
載せられるだけの機能を満載し
何でもできるカメラに仕立て上げたらしいのです。
特にこの頃のニコンのユーザー層は保守的な方が多そうですしね
これまでの路線と異なるモデルには
眉をひそめてしまう方も多かったのかもしれません。
1980年に国内デビューですが
その前年の1979年には先行して輸出版が発売開始されていました。
海外ではなかなか好調な滑り出しだったようです。
で、今回のEMはおそらくその輸出版です。
中身はほとんど国内版と変わりませんが
外装パーツは意外と異なる点があるようです。

写真ではわかりにくいのですが
貼り革の素材とデザインが異なります。
国内仕様のような本革チックなビニックスレザーではなく
もっといかにも樹脂っぽい貼り革です。
逆光用露出計補正ボタンとバッテリーチェックボタンが
青色のボタンです。
レンズロック解除ボタンにメッキの縁取りがありません
見た目にはそのくらいでしょうか。。。
聞いた話だと上下カバーの塗装も異なるようで
国内仕様だと外側の塗装が剥がれると
真鍮のような地金が見えるように下地処理がされているそうなのですが
(AE-1あたりが始めた日本産ならではの処理ですよね)
輸出版は単純に外装塗装がされているだけなのだそうです。
中身は基本的には国内版前期モデルと変わりません。

お預かりのこのEMはまず露出計が動作したりしなかったりです。
巻上部のSWの接触不良かと思われます。
露出計が動いているときも値が明らかにおかしかったりしたので
何だか不思議な感じだな。。。と思っていたら
Ai連動リングのテンションがほとんどかかっておらず
爪が押されると押されたままで戻ってこなくなります。
これだと絞りをレンズ側で変えても
露出計に反映されません。
さらに露出計指針の動きも不安定です。
これはその絞り連動部の摺動抵抗の汚れが原因かと思われます。
もちろんモルトは全滅で
プリズムに腐食も見られます。
あらゆる部分のチェックを入念に行いながらの
一通りの整備が必要かと思います。

1982年の電子制御機なので
基板はフレキですし分解はなかなか手がかかります。
それでもさすがはニコン機で
他メーカーの同クラスのカメラに比べると
まだ整備性は良いほうです。
部品もコストと重量の関係でプラスチックが多用されていますが
負荷のかかるところは樹脂製だとしても
意外としっかり作られており
「ニコンらしからぬ。。。」と言われる割には
きちんと作られている印象です。
この後、一通りの整備を行い
再組立てをして動きをチェックするわけですが
とりあえず抱えていた問題はすべてクリアできているようです。
入念にテストを行いながら電気的調整も行っていきます。

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ヤシカエレクトロ35GSNのカメラ修理

今日は「あかりの日」です。
1879(明治12)年のこの日に
トーマス・エジソンが世界で初めて
実用的な白熱電球を完成させたことに由来した記念日です。
「あかり」というとやはり白熱電球の
あたたかい光が合いますよね。
うちの実家の玄関路地を照らす灯りが
白熱電球で家の中からコンセントを抜き差しして
点灯させるような原始的なものだったのですが
それがないと玄関前で本当に真っ暗で
足元なんて全く見えないのですね。
で、私が帰ってくるころにばあさんが
いつも見計らってその外灯を点けておいてくれるのです。
ちょっとしたことだけど
帰ってきてうちの前の路地に入るときに
煌々とあたたかそうな白熱電球がついているのを
見ると何だか妙に嬉しかった記憶がありますねぇ
で、帰って家に入ってしばらくすると
「外の電気消したか?」って必ず聞かれるのも懐かしいなぁ
(年寄りの家なので電気はこまめに消さないと怒られる)
あぁ、やっぱり実家借りたままにしておけばよかった(苦笑)
実家のあかりって
なんであんなにもあたたかそうに見えるのでしょうねぇ

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GSN」のカメラ修理を行っています。
こちらは白熱電球ではなく
「ろうそく1本の光でも写る」を目指して作られた
長時間露出性能の高い電子制御シャッター搭載の
絞り優先AE専用機です。
初代が発売されたのは1966年で
今回の「GSN」が発売されたのが1973年です。
この「GSN」までは初代のデザインそのままに作られたモデルで
これ以降のモデルは時代を反映して小型化されていきます。
やはりエレクトロというとこのちょっと大柄な
初代からGSNまでのものが「らしい」ような気がします。
ブラックもいいですがヤシカらしい
ギンギラギンのシルバーがさらに良いですね。
これもGSNより後のモデルだと
ギンギラギン度合いが少し地味目になってしまいます。
搭載されるレンズのスペックは初代と同じく
45mmF1.7の大口径です。
この大口径レンズも「ろうそく1本の光で写る」ために
少しでもSSを稼ぐために採用されたものです。
「GS」以降ではコーティングが一新され
カラーヤシノンDX45mmF1.7となっています。
独特の青みがかった全体的には少し暗めの
ファインダーも本来であれば二重像の非常に見やすい
コントラストのついたファインダーです。
ただし未整備のものは汚れが酷かったり
曇っていて非常に見づらいものが多いと思います。

お預かりしているエレクトロ35GSNは
数日前まで普通に使えていたそうなのです。
それが現在では電池を入れるとバッテリーチェックは点灯するものの
シャッターが全く制御されず
明るさに関係なく同じ速度で切れてしまっています。
露出の適正やスローシャッターを警告する
赤・黄ランプも点灯はするようです。
古い電子シャッター機なので
電子部品に何かあるとお手上げの可能性もあるのですが
いろいろ動きを確認しているとどうも機械的に
シャッター駆動部の動きが悪いのか
ソレノイドの吸着が汚れ等で悪いのではないかと思われます。
そのあたりシャッター周りの接点も含めて
整備を行っていきます。

どうやらやはり電子部品の問題ではなさそうです。
一通りの整備を行った結果
再びシャッターを正しく制御できるようになりました。
今回は結果的に良かったのですが
さすがにエレクトロは電子部品の不具合で
修理不能のことも多いカメラです。
ただ、それ以上に単純な機械的トラブルや
接点・配線の異常によるトラブルのほうが圧倒的に多いとは思います。
初期のエレクトロは1960年代~70年代の
日本の空気感を非常に濃く伝えてくれるカメラだと思いますので
こうしてできるだけ多くの個体が
まだまだ活躍できる状態になれば私も嬉しく思います。
ただ写りは決してそれほどレトロなものではなく
非常に良い写真を作り出してくれます。
このあたりもエレクトロがなかなか侮れない部分かと思います。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「レッカーの日」なのだそうです。
古い車に乗っていると
お世話になることも多いかと思います。
駐車禁止でレッカー?それはいけませんねぇ
私、サラリーマン時代に自動車ディーラー何社かに
それなりに勤めていたこともあって
さすがにレッカー(牽引)はないですが
キャリアカーは何度も運転したことがあります。
クルマをそれ用のキャリアカーに積むことは
フックのかける場所も決まっていて
しっかりウィンチで引っ張って固定できるので
それほど難しくはない作業です。
(動かないクルマだったりするとそれなりに大変ですが。。。)
それよりも軽トラにバイクを載せて
ロープで固定するほうが大変ですし神経も使います。
まず載せるのこと自体がローダーをかけて
それなりに大変です。
で、さらに適切な位置にロープをかけてしっかり固定することが大変です。
以前乗っていた250のバイクを軽トラに載せて
広島まで行ったことがありますが
載せている最中もかなり神経を使いました(苦笑)
まぁ、もうそんなことをする機会はないかな。。。
ロープの結び方も忘れちゃいましたねぇ(笑)
全然レッカーの話じゃなくなってしまいました。。。すみません。。。

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートは1960年代~70年代にかけて
ニコンの中級機としては発売されたカメラです。
機械制御シャッター機の「FT系」と
電子制御シャッター機の「EL系」に大きく2つに分けられます。
後の「FM/FE」の前身となります。
「FT系」はFT、FS、FTN、FT2、FT3と
5つのモデルが存在しますが最もたくさん販売されて
現存してる台数が圧倒的に多いのも
今回の「FTN」だと思われます。
FTをベースに開放F値補正操作(いわゆるガチャガチャ)を採用し
絞りリングを1往復させるだけで開放F値がセットされるようになりました。
やはりこれがあるとないとではレンズ交換時の手間が
全く変わってきますよね。
さらに平均測光から中央部重点測光に変更されています。
使用電池はまだMR9(水銀電池)の時代ですので
現在使うには形だけ合わせた特殊な電池を使用するか
何らかの電池アダプタを使用する必要があります。
ニコマートに限った話ではないですが
この時代の露出計は電池室から電圧調整されることもなく
SW等を経てそのまま露出計に繋がっているものがほとんどです。
。。。となると水銀電池では電圧1.3Vですが
現在の電池の多くは1.5Vです。
電圧変換型の電池アダプタ等を使う場合は問題ないですが
そのまま1.5Vで使うと0.2Vの電圧アップで
露出計の針は振りすぎて1.5段ほどアンダーの値を示してしまいます。
もちろん整備には調整できるので相談していただければと思います。
余談ですがLR44等のアルカリ電池は使っているうちに
電圧は下がっていきます。それも電圧が下がっていることに
気が付かないことも多いと思います。
電圧が下がると当然、露出計の振りは足らなくなるので
露出計はオーバー気味の値を示すことになります。
その辺りのことを考慮すると
やはりカメラの電池は電圧の安定した酸化銀電池(SR44等)のほうが
安心して使えるかな。。。とは思います。

話が逸れてしまいました(汗)
で、ニコマートFTNの修理です。
お預かりしているFTNはキレイなブラックのボディで
一通り動作もしています。
ただ定番のマイラー抵抗の汚れか劣化と思われますが
露出計が妙に不安定な動きをします。
シャッターは堅牢さで定評のあるコパルスクエアですし
しっかり動作している感じだと思っていたのですが
実際の作業前に細かくチェックしていくと
高速シャッターの精度が全く出ていません。
1/1000で1/125くらいしか出ない状態です。
確かにシャッター音からも
明らかに1/1000にしては遅い動作音がしています。
何度か切っているとたまに1/500くらいで
切れることもあるのですが
ほとんどが1/125あたり酷いときには1/60以上で切れます。
汚れかダンパーゴムか何かが引っかかっているか
何にしても何かが動きを妨げているのは間違いないようです。

まだ上カバーを外し、
ファインダスクリーン等を取り外しているところです。
これからミラーボックスを外し
シャッターユニットの整備に取り掛かります。
シャッター羽根の清掃を行って
各部の清掃・注油を行えば
おそらく正しく動作してくれるのではないかと思います。
どうにも変わりばえしなければ
シャッタユニットの交換を含めて検討します。
ちなみに今回はAi-Sのマイクロニッコール55mmF2.8が
装着されていたのですが
そxひらは定番のダブルヘリコイドの固着もなく
レンズも比較的キレイだったのですが
絞り羽根が引っ込んだまま全く出てきません。
油シミで固着してしまっているようです。
こちらは先に整備を行い、ヘリコイドの再グリスアップや
レンズ清掃も既に完了しています。
絞り羽根は非常に歯切れよく開閉するようになりました。
さて問題はボディ側のシャッタユニットです。
他部分の整備調整も併せてこれから本格的に取り掛かります。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「フラフープ記念日」らしいですよ。
1958(昭和33)年のこの日に「フラフープ」が
東京の各デパートにおいて日本で初めて発売されたのだそうです。
アメリカでのブームに続いて日本でも発売されたもので
価格は大人向けが1本270円、子供向けが200円だったのだそうです。
1ヵ月で約80万本という爆発的な売上げを記録し大ブームになりました。
でも「フラフープをやりすぎると腸ねん転になる」という
デマも流れブームはい一気に沈静化していきます。
フラフープの少し前に「ホッピング」(今でいうポゴスティック)も
ブームとなりましたがこちらは「やりすぎると胃下垂になる」なんて
デマで沈静化していくのですよね。
まぁ情報の少ない時代ならでは。。。といったところでしょうか。。。
さすがにどちらも私の生まれる前の話ですが
それぞれのデマは子供の頃に聞いたことがありますよ。
昭和のブームというのは一気に大流行して一気に沈静化するものが
多かったような気がします。
フラフープの嗣は「ダッコちゃん」ですかね。
私が幼い頃にもまだ少し残っていましたが
私がよく覚えているのは「ダッコちゃん」より「モンチッチ」かなぁ(笑)
まぁ覚えているだけで当時夢中だったのは
やはり「スーパーカー」でしたが。。。(笑)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
FEは1978年の発売です。
スーパーカーブームは沈静化しつつあり
ブルトレブームが盛り上がっていたのですが
多くのブルートレインが廃止になった頃で
私の大好きな石野真子さんが
「狼なんか怖くない」で歌手デビューし
「私の首領(ドン)」、「失恋記念日」と立て続けに
シングルを出し大晦日にはレコ大で新人賞をもらった年でもありますね(笑)
すみません、大きく話が逸れました。。。
カメラ業界的には電子化が大きく進みつつある時代で
前身のニコマートELの時代に比べると
カメラの小型化も進み電子回路もICが使われ
効率化がすすめられていた時代です。
FEは現在使ってもあまり古臭さは感じられないと思いますし
キチンと整備された個体であれば
40年前のカメラとは思えないほど
ストレスなく使えるカメラだと思います。
巻上は官能的とまでは言えませんが
非常に軽快でファインダーの見えもピントのキレも良く
何といっても露出計関連の情報が
非常に使いやすくファインダー内に表示されるカメラだと思います。
絞り優先AE機としてもマニュアル露出機としても
非常に使いやすい1台です。

お預かりしているFEは
一通り動作はしているのですが
測定器でチェックしてみると
シャッター速度は全体的に妙に早めで
(1/1000が実際にには1/1750あたり1秒が0.7秒あたり)
露出計は少しオーバー気味であるのですが
オート時の実際の露出は1.5段以上アンダーになるといった感じです。
おそらく新品時から分解整備はされていない個体と思われるので
この辺でりしゅれっ種が必要な状態かと思われます。
フィルム室やミラー受部のモルトは交換されているのですが
上カバーを開けてみると接眼レンズ下の
座布団モルトは加水分解でぐちゃぐちゃな状態でした。
ファインダー内もモルト屑だらけだったので
内部モルトの交換はもちろんしっかり清掃整備も行います。
シャッターユニットやシャッター羽根
ミラー駆動部や巻上機構部、可動部分は全て清掃の上
必要最小限の注油を行います。

機械的にストレスなくスムーズに動作できる状態にしてから
最終的に電気的にも調整を行います。
シャッタスピードの調整やバランス
メーター・オートの調整やバランスも
基板上の可変抵抗で行います。
少し前にも書きましたがそれぞれのヴォリュームの
役目がきちんと把握できていないと
調整はまともには行えません。
FEは特に調整ボリュームの数が多いので注意が必要です。
初期設定以外では基本的に触ってはいけないものも存在します。
測定器で随時確認しながら精度出しを行っていきます。
結果的には全く問題ないレベルまでSS、露出計、オート共に
精度を出すことができました。
これなら安心して使っていただける状態になったと思います。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「貯蓄の日」だそうですよ。
うーん、あまり得意ではないですよねぇ。。。(笑)
まぁ仕事柄、怪我とか病気とかで
突然働けない期間ができたときに
そこを何とかしのぐ程度は絶対に必要だとは思いますが。。。
(今年実際にそういうことがあったわけですが(汗))
それほど余裕のある収入があるわけでもないので
あまり貯蓄はできないですよねぇ。。。
でも少しは貯めとかないと
先日の入院やらコロナ禍やらで
こう見えて結構ダメージ食らってるので。。。(苦笑)
まぁ、手間仕事なので地道に少しずつがんばるしかないですな
私が貯める程度の貯蓄ではあまり関係ないのですが
大きな金額を現金で持っていても長い目で見ると
目減りしていく一方ですし
なかなか難しいものですよね。
最低限の貯金は必要だとは思いますが
私のような立場(独身・家族なし)だと
それ以外はなるべく使い切ったほうが
世の中のためにはなりそうですね。
欲しいものはいくらでもあるから
やっぱり仕事を頑張りましょう(笑)

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行ってます。
1980年に当時のフラッグシップである「F3」と
同時期にデビューしたエントリー機です。
ニコンとしては初のエントリー機です。
それまでのニコン一眼レフ機のラインナップは
フラッグシップのF一桁機
中級機のFM/FE(前身はニコマート)のみだったのですね
当時は物品税の関係もあり
ボディ価格4万円の絞り優先AE専用のエントリー機というのは
各メーカーでラインナップされていて
またそれぞれがかなりヒットしていました
(X-7,OM10、MV1等々)
またニコンはどちらかといえばこういう
軽量コンパクトなエントリー機は苦手と思われていましたが
このEMはデザインといい使い勝手といい
もちろん軽量コンパクトさでも他メーカーエントリー機に
全く劣らないもので実際にかなりのヒット商品となりました。
このカテゴリーのカメラは電子制御なのが当たり前ともいえたのですが
「B」と「M90」が電池ナシでも動作するのは
ニコンらしいと言えると思います。
余談ですがAF時代になると軽量なエントリークラスで
ニコンはちょっと苦しむのですよねぇ(特に「U」が出るまでは)
本当はやはりあまりこういうのは
得意ではなかったのかな。。。と少し思っていしまいます(笑)
でもEMシリーズ(FG、FG-20を含む)は
どれも非常に良いカメラだと個人的には思っています。

お預かりしている「EM」は
まず巻き戻しクランクの円盤部が無残に破損しています。
ここ壊れるのですよねぇ。。。
もともと樹脂製でちょっと弱い部分が
経年劣化でさらに脆くなっているので。。。
でも普通に回してる分には
そんな壊れることもないとは思うのですが。。。
よくあるのは分解しようとして逆回転させようとしたときに
思った以上に固く締まっていて
力任せに回した時に割れるのですよねぇ。。。
今回は単純に円盤部が割れているだけではなく
根本の受けのネジ部までへし折れています。
(X-7でよくネジ切れてしまう部分)
EMのこの部分は樹脂とは言えども太いので
そうそう千切れることはないのですが。。。(汗)
それとは別の話で露出計がカウンターが1になっても
全く動きません。同様にオートも効きません。
バッテリーチェックは点灯するので
カウンター部のSW部に何かしらの問題があるのではと思われます。
そのフィルムカウンターも動作不良で裏蓋を開けても
ゼロに復帰しません。

巻き戻し部に黒い突起部分が見えますが
ここが折れてしまっていたのですね。
写真はそこも交換した後のものです。
念のため電池室からの配線や接点も清掃整備し
シャッターユニットも整備いたしました。
露出計不動の直接の原因はやはり巻上部SWの
接触不良でした。
これから電気的な調整を行って
露出計やオートの精度を出していきます。
ところで当店の部品取り用個体には巻き戻しクランクのない
EMがたくさん眠っています。
まぁ他の部分も少しずつ使っていくのですが
それにしてもEMの巻き戻し部の破損の多さには困ったものです。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は「ボスの日」なのだそうです。
ここでいう「ボス」とは
缶コーヒーやエフェクターではなくて
「ボス、がってんだ!」とか
「これはボスに知れるとヤバイからやっちゃいな!」とかの
「ボス」です(語彙力にかなり問題が。。。笑)
英語の「Boss」の本来の意味は
上司、社長、監督、親分、主任、実力者などの意味なのだそうです。
で、今日は従業員が職場の上司を称え感謝する日とされています。
私もここのお店の一応、ボスなのですが。。。
「ひとりでやってるから誰も称えてくれません!(ヒロシ風に)」
笑。。。まぁ冗談はともかく
私もサラリーマン時代がそれなりに長かったし
時代的に今でいうブラックな職場も多かったので
おっかない上司や
理不尽な上司もたくさんいましたねぇ。。。
もちろん尊敬できる上司もたくさんいらっしゃいましたが。。。
何にしたって団体行動が苦手で
会社勤めが向いていないから今こうやって一人で仕事しているのですよねぇ
そこは間違いなかな。。。(笑)
でもひとりでできることなんてやはりしれてます。
それは頻繁に痛感する点です。。。
でもそれはそれでしかたないのです。
今日もがんばって仕事しますよ~

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
ほんの数日前にもオートコードの修理を行いましたね。
先日も書きましたが国産最高峰の二眼レフといってよいカメラです。
今回のオートコードは何種類かあるオートコードの中でも
最終モデルとなる「オートコードⅢ」です。
オートコードの最終。。。ということは
ミノルタの二眼レフとしてもこのオートコードⅢが最終機ということです。
発売は1965年です。
基本的な構造はオートコードであればどのモデルでも同じですが
「Ⅲ」の直前に出た「オートコードCdS」から
レンズのガラス材質やコーティングが新しくなったレンズを搭載し
「ニューロッコール」と言われています。
ビューレンズのコーティングがうっすら青みがかっているのが特徴です。
さらに「Ⅲ」では220フィルム対応となっています。
まぁ、今となっては220フィルム自体がほぼなくなってしまいましたが。。。

お預かりしているオートコードⅢは
若干シャッター羽根に粘りが見られるものの
一通り動作はできています。
ご依頼者様からご指摘いただいているのは
ピントレバーが少し重い上に擦れ音がするということです。
確認すると確かに少し重めですね。
擦れ音はピントレバーが少し手前に変形しているようで
距離銘板にほんの少し触れてしまっていることが原因のようです。
ピントレバーの話が出たので少し触れておきますが
たまにピントレバーが折れたオートコードの修理依頼があります。
ここはさすがに折れてしまうと交換しかないのですが
当然のことながら新品部品は手に入りません。
中古の部品を手に入れようとも
オートコードはたとえジャンク品であっても結構な値段がして
とても費用的に部品取りを入手することができません。
上記の理由で当店では当面、ピントレバー破損のオートコードの修理は
残念ながらお断りしています。
ところで、このピントレバー
そんなに構造的にすぐ折れるものか?と
言われるとそれほど華奢なものではありません。
ただ製造から60年以上経っており
経年劣化で多少は脆くなっていると思います。
そこへ例えばヘリコイドが固着していて
非常に重い、あるいは動かないところへ
無理に力任せに動かそうとするとそれは簡単に折れると思います。
何にしても動きにくいものを力任せに動かすのは
古いカメラの場合は厳禁ということですね。

写真はひととおり整備が完了した状態です。
ヘリコイド部の清掃及びグリスアップを行い
ピントレバーは劇的に軽くなっています。
これならピントレバーに
余計な負荷がかかることもないと思います。
もちろん、シャッターユニット整備、巻上機構部整備
レンズ清掃、ファインダー清掃、ピント調整等々
全体の整備を整備を行っており
当分、安心して使っていただける状態になっていると思います。
ところで、後期のオートコードはストラップの留め具が
専用のものとなりここが悩みの種になる場合も多いと思います。
当店からは具体的にどうという提案はありませんが
今回のオートコードⅢはご依頼者様の工夫で
絶妙な太さのリングが留め具に通してあり
一見、「大丈夫?外れるのでは?」と思ったのですが
意外としっかり噛んでいて大丈夫そうですね。
写真では少々わかりにくいですが
こんな方法もあるのか。。。と非常に参考になりました。
この専用金具も気を付けるべきで
ストラップ側の留め具が拡がり気味で
突然外れて落下して修理にかなり費用がかかったお客様も
過去にいらっしゃいました。
ストラップ留め具はオートコードに限らず
本当に良く確認して使っていただければと思います。

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