月別アーカイブ: 2016年10月

ローライコードのカメラ修理

今日は言わずと知れた「ハロウィン」ですね。
昨日は当店の近所でも着飾った子供達がはしゃいでいるのを
見かけることができました。
それにしても。。。
いつからハロウィンってこんなに国民的行事になったのかなぁ。。。
私が子供の頃はハロウィンのハの字もなかったのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ローライコード」のカメラ修理を行っています。
今回お預かりしているローライコードはⅢ型かと思われます。
コンパーラピッドシャッターを搭載し
最高速は1/500まであります。
レンズはクセナーの75mmF3.5です。
貼り革の状態も非常によくキレイな個体です。
さすがにレンズに若干のクモリが見受けられますが
出来る限りの清掃でキレイにしていきます。
ご依頼者様からご指摘をいただいているのは
チャージレバーでチャージした際にレバーが自動で戻らない。と
いうことでした。確かに指で押せば戻って
もちろんレリーズできますのですが。。。感触もスカスカです。

img_8883

まずはシャッターユニットを降ろすことから始めます。
で、問題のチャージカムに本来、バネがかかっているはずなのですが
どこにも見当たりません。
分解歴がある個体のようなのでバネを紛失したものと思われます。
何かしら代替できるバネで対処いたします。
他、シャッター羽根・絞り羽根洗浄、シャッターユニット点検整備
ファインダー部のミラーは腐食が激しいようなので
交換で対処いたします。

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オリンパス35-Sのカメラ修理

今日は「たまごけごはんの日」らしいですよ!
熱々のごはんに生卵。。。美味しいですよねぇ~
しばらく食べてないなぁ。。。
もともとお米好きだから
たまごかけごはんだけで何杯も食べられそう。。。
いや、この歳で本当はそんなにお米ばかり食べちゃダメなのだけど。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパス35-S」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズの高級機と位置づけられたモデルです。
発売は1955年。
レバー式のフィルム巻上げ、セルフコッキング等々
随分、現在のカメラに近い形に進化したカメラです。

今回、お預かりの個体は
やはり長く使われていなかったようです。
巻上部の油切れ、レンズのクモリ等
この年代のカメラに多い症状も見受けられますが
一番、大きなトラブルは
ファインダー二重像が全く見えません。。。

img_8881

まずはファインダーの様子を確認するため
上カバーを外しました。
写真にも見えていますがハーフミラーは存在するのですが
鏡部分の蒸着が見事なほどキレイに取れてしまっています。
よく見ると端のほうに少しだけ蒸着が残っていましたが
ほぼ素通しのガラス状態になっています。
これでは二重像を映し出すことはできません。

ファインダーハーフミラーは交換で対処します。
他、レンズのクモリは出来る限りの清掃で
シャッター粘り・巻上部は整備調整で
普通に写真の写せる状態に整備していきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「ホームビデオの日」だそうですよ。
私の生まれた1969年に
ソニー・松下電器・日本ビクターが
世界初の家庭用VTRの規格「U規格」を発表したそうです。
その後、家庭用は「VHS」、「β」で一気に普及し
両陣営の熾烈な争いが繰り広げられるわけですね。
私も録画したり当時購入したVHSテープが結構あるのですよねぇ
そのうちDVDに焼きなおしたいと思っているのですが。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
唯一無二のハーフ判一眼レフですね。
コンパクトなのはもちろんですが
独特のメカニズムで今も人気の高いカメラです。

お預かりしたペンFは最近購入されたばかりとのことですが
突然ミラーアップしたまま固まってしまったようです。
ペンFでは比較的多く見受けられるトラブルです。

ペンFはシャッターそのものも「ロータリーシャッター」と呼ばれる
独特のメカニズムですがミラー機構も他のカメラでは
見られない機構で動作しています。
油切れ等で動きが悪くなるとトラブルの多い箇所でもあります。

img_8880

ミラーアップしたままの状態なので
お預かり時にファインダーの確認ができず
プリズムの状態が非常に心配だったのですが
今回の個体はプリズムに腐食もなくキレイな状態でした。

まずはシャッター周り、ミラー駆動部周りから整備を始めます。
その他、各部点検整備一式を行います。

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キヤノンデミのカメラ修理

今日は「透明美肌の日」らしいですよ。
透明美肌には縁がございませんが
最近、鏡を見ていると
「年取ったなぁ。。。というか、劣化してきているなぁ。。。」、と
よく思います(苦笑)
目の下のシワとか首のたるみとかシミとか。。。まぁ、しかたないですな(笑)

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
少し前のブログで「デミ」が「半分」の意味で
まさにハーフ判カメラということです。。。みたいなことを書きましたが
「デミ」は英語読みでフランス語読みだと「ドゥミ」
いわゆるデミ(ドゥミ)グラスソースは「半分煮詰める」という意味らしいです。
バレエ用語でもつま先立ちの状態を「ドゥミ・ポイント」
軽く膝を曲げる動きを「ドゥミ・プリエ」と呼ぶようです。

話が横道に逸れましたので本題に戻して。。。
キヤノン・デミには初期の真鍮ボディのものと
それ以降のアルミボディのものがございますが
今回、お預かりしている個体は初期の真鍮ボディのものです。
アルミボディのものと持ち比べるとやはり重さを感じます。
ご依頼者様の祖父母様のカメラということで
大切に扱われてきたようで外装にサビは出てきているものの
大きなアタリやキズはございません。
一番の心配点であるセレン光電池も精度はともかく
それなりに生きています。
ただし、巻上げロックの状態になっており
シャッターはレリーズできず巻上・チャージもできない。。。という状況です。

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どうやらシャッターユニット単体では普通にチャージできて
レリーズもできるようです。
巻上部のロック機構に問題がありそうです。
シャッター羽根に少々粘りも見受けられるので
これからシャッターユニットを降ろして
各部点検整備一式に取り掛かります。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日から2週間、「読書週間」らしいですよ。
ちゃんとした本なんて長らく読んでいないような気が。。。
雑誌とかマンガしか読んでないですね。。。
読書もそうなのですが
最近、少しずつ頭が悪くなっているような気がするので
いろいろ脳に刺激を与えてやらないといけないのでしょうね~
体の運動もそうですが頭ももっと運動させなくては!

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
当店では修理依頼件数ナンバー1のカメラです。
。。。ということでこのブログでもたびたび紹介されているので
今更、説明は不要かと思われますが
1966年に発売開始され7年間製造されたロングセラーモデルです。
ミノルタらしく操作感の良いカメラで
後のSRTスーパー、SR505、SR101、も
基本的な部分はこのSRT101がベースとなっています。

今回、お預かりしてる個体は精悍なブラックモデル
ボディにはアタリもなく、キズもごく僅かで非常にキレイなボディです。
ご依頼者様は最近、手に入れられたとのことですが
露出計が全く不安定で使えないとのこと。
確認してみると、一定の光でも指針がフラフラ安定しません。
バッテリーチェック時はもっと激しく針が踊るような状態です。
BC時の激しい指針の動きはSW部の接触不良、
露出計時のふらつきはSW部もあるとは思いますが
CDS周りのハンダ付けの劣化等々が疑われます。

さらに測定機で見てみると全体的にシャッタースピードが早く
1/1000時には1/2000に近い露光時間となってしまいます。

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まだまだ分解途中ですが
これからまずはシャッター周りの点検整備から行います。
糸連動の多いカメラですので
段取り良く正しい手順で分解を進めないと
とんでもなく厄介なことになるカメラでもあります。

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マミヤ6のカメラ修理

今日は「柿の日」だそうですよ。
まだ今シーズンは柿を口にしていないですね。。。。
秋はいろいろ旬のものが多くて
何から食べたらいいか迷ってしまいます。
普通に食べる柿もいいけど、干し柿のほのかな甘さもいいですよねぇ
白ワインが合いそうだな。。。(笑)

さてさて

今日は「マミヤ6」のカメラ修理を行っています。
1950年代にかけて2眼レフとともに
多くの種類が生産された、いわゆる「スプリングカメラ」です。
マミヤ6が他のスプリングカメラとちょっと異なるのは
他の多くのメーカーがレンズを前後に動かして
ピントを調整するのですが
マミヤ6はフィルム面を動かしてピントを調節する
「バックフォーカス方式」を採用しています。

今回お預かりした個体は
ご依頼者様のお父様の形見だそうです。
ただ、随分長い間、使っていなかったと見受けられ
いろいろ問題が発生しています。
マミヤ6もこの時代のカメラらしく
同じマミヤ6でも色々種類があり、判別しにくいカメラですが
今回のカメラは「マミヤ6ⅣB」(おそらく後期)だと思われます。
(搭載シャッターがSEIKOSHA-MX、スタートマークを合わせ
1枚目以降は巻き止めがあるセミオートマット)
発売開始は1950年です。
このモデルはシャッターチャージとフィルム巻上げを
別途に行わなければならないカメラですが
シャッターをレリーズすると
巻上げを促す意味でファインダー内に大きな「赤ベロ」が出てきます。
そして「赤ベロ」を引っ込めるレバーを引くと
巻止めも解除され巻上げができるようになります。
なかなか面白い機能です。

img_8850

写真はまずシャッターユニットが見える状態にして
動きを確認している段階なのですが。。。
現時点でわかっているトラブルは
・「赤ベロ」動作不良
・レンズにかなり激しいクモリ
・ファインダーにも激しいクモリ
・スローガバナ固着
細かく見ていくと他にもありそうですが
どちらにせよ全体をくまなくチェックして
各部点検整備一式を行います。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「霜降」ですね。
露が冷気によって霜になり始めるころ。。。ということですが
まだまだ都心では昼間は充分暖かいし
霜にはちょっと早いですね。でも朝晩は確かに涼しいというより
寒くなってきましたね。
平地に紅葉前線が降りてくるのももうすぐです。

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコンの普及ブランドとして名づけられた「ニコマートシリーズ」ですが
この「FTN」が一番見かけることが多いのではないでしょうか。。。
普及機クラスとはいえ、この時代のカメラは高級品ですから
非常にしっかりと造りこまれています。

今回お預かりした個体も
モルトはボロボロですがしっかり作動しています。
ただし、羽根の汚れからか
後幕の動きが少々悪く、高速シャッターでは露光ムラが出ているようです。
他はニコマートFTNでは定番の露出計トラブルです。
今回は2段ほどアンダー目に指示してしまうようです。
たとえネガ使用だったとしても2段アンダーだと
写真はさすがに暗くなってしまいますね。
ニコマートFTNの露出計のトラブルはいくつかパターンがあって
基盤のハンダ付けが劣化
基盤内の抵抗が劣化してスカスカになっている
CDSそのものの劣化、マウント基部にある抵抗が劣化、等々がございます。
今回もこのどれかだと思われます。

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搭載されるコパススクエアシャッターは非常に堅牢で
致命的な故障を見かけることがほとんどありません。
(ショック品や水没品を除く)
とはいえ、羽根の汚れやユニット内の油切れも疑われるので
これから分解を進めシャッターユニットの整備から行います。
もちろん、その後で露出計の修理も行います。

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ニコンFEのカメラ修理

今日から日本シリーズが始まりますよ。
第1戦は本日18:30から
カープ・ジョンソン、日ハム・大谷、と両エースの先発です。。。
打ち崩すのはなかなか難しいと思うけど
何とかくらいついて後半勝負に持っていってほしいなぁ。。。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
当店でもトップクラスに修理依頼の多い人気のカメラです。
適度な大きさ、見やすくわかりやすいファインダー表示
オーソドックスだけどカッコ良いスタイリング、
なかなか欠点の見つからない優等生だと思います。

今回、ご依頼のFEはご依頼者様が
学生時代から使っていて
あるときからあまり使わなくなり保管されていたものです。
今回、ご依頼者様のお嬢様が使いたいとのことで
ヒサビサに取り出してみたものの
電池を入れても全く反応がなく
当店への修理ご依頼となりました。

早速、チェックしてみると
メーターはもちろん、バッテリーチェックすら点灯しません。
この場合、よくあるのは電池室端子が汚れていて
接触不良になっている。。というパターンですが
端子を磨いても状況は変わりません。
。。。となると(+)側電池室裏側が怪しいかな。。。

img_8843

。。。というわけで、電池室裏側をチェックするために
とりあえずミラーボックスを外すところまで分解しましたが
どうやら電池室に問題はないようです。
これからテスターを使ってどこで電源が途切れているのか
調べていきます。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は「あかりの日」だそうですよ。
今も当店の中を証明が明るく照らしてくれています。
たとえ夜になっても明かりがあるのが
普通に感じてしまいがちですが
これって本当にありがたいことですよね。
山にテント泊したときとかは
明かりはヘッドライトとミニランタンのみですが
一旦消してしまうと夜空以外は何一つよく見えないですし
明かりがないとその場から動けなくなってしまいます。
普通にどこにでも明かりがある生活に感謝しなくては。。。

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
名機との呼び声が高いオートコードですが
本日、お預かりしてるのはオートコードの中でも
特に人気の高い、最終モデルでもある「オートコードⅢ」です。
220フィルムにも対応し(220フィルム自体が今や少ないですが)
「CDS型」から採用された新ガラスを使ったロッコールレンズ
見た目にも後期型の特徴でもある
ビューレンズの青いコーティングが美しいカメラです。

今回、お預かりした個体は
ご依頼者様が購入したばかりとのことなのですが
シャッターレリーズが押せません。。。
常にシャッターボタンロックがかかったような状態になっています。
シャッターはどうやらチャージされているようです。

img_8838

実はここまで開けている途中に
レリーズロックが突然解除されました。。。
しかし今度はシャッターチャージができません。
どうやらチャージカムが上手くセットされていないか
変形していると予想しています。
レリーズロックがかかったままになったのも
チャージカムが悪さをしているようです。
これから原因を詳しく調べて対処していきます。
シャッターユニットを外してしまっているので
他、各部点検整備一式も並行して行います。

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コシナ35のカメラ修理

今日は「リサイクルの日」だそうですよ。
昔と比べると随分リサイクルに対する意識は高くなったと思います。
昔のように色んなゴミをどんどん捨てられる環境ではないですしね。
ところで、不要になったカメラ、壊れてしまったカメラ、等々の
お引取り・買取も当店では行っています!
是非使わないカメラに第二の人生(カメラ生?)を与えてあげてくださいませ!

さてさて

本日は「コシナ35」のカメラ修理を行っています。
コシナ35・・・そんなに見かけるカメラではないですよね。
実はこれ中身の機構はほぼ「コニカC35」なのです。
外観はC35よりもレトロな感じで
もう少し前の世代のコンパクトカメラに近いイメージですが
C35同様にコパルビハインドシャッターを搭載し
オート制御部分、ファインダーもほぼ同じです。
ただ、電池室室、レンズ周り、CCD周辺の取り回しはC35と異なります。
搭載レンズも「コシノン38mmF2.7」で
C35の「ヘキサノン38mmF2.8」よりほんの少し明るいです。

今回、お預かりしたコシナ35は
かなり長期間、ご依頼者のご実家で眠っていたものです。
比較的、保管状況が良かったのか
カビは少ない感じなのですが
おそらく電池が入れっぱなしだったらしく
電池室に激しい腐食と緑青が見受けられます。
シャッターそのものは作動していますが
このカメラはC35と同じく露出計が動かないと
全くオートが効きません。

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やはり電池室からのリード線も腐食で断線気味なので
これからレンズボードを外して
配線の張替え、シャッターユニットの点検整備、レンズ清掃と
いった感じで各部点検整備を行っていきます。

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