月別アーカイブ: 2017年7月

ペンタックスESⅡのカメラ修理

今日は「梅干の日」だそうですよ
子供の頃は苦手で
大人になってから好んで食べられるようになったものって
たくさんあると思いますが
私にとっては梅干もそのひとつです
今ではコンビニのおむすびも梅干入りをよく買いますし
たまに炊き立てのご飯に強烈に酸っぱい梅干が
欲しくなったりします
あ、焼酎お湯割りに梅干入れるのも美味しいんですよねぇ~

さてさて

本日は「ペンタックスESⅡ」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機、ペンタックスSPに絞り優先オートを
組み込んだモデルですね。
発売は1973年、外観や基本的な構造は
前身のペンタックスESとほぼ同じですが
電子回路は大幅な見直しが行われています。
ESで省略されていたセルフタイマーも復活しました。
同時期に絞り優先オートを搭載し
ライバルとなったのはニコマートEL、キヤノンEF、
ミノルタXE。。。といったところでしょうか。。。

ペンタックスES系は電子基板に問題があると
修理不能の可能性もあるカメラです。
今回、お預かりしている個体は
ご依頼者様のお父様が使われていたものとのことですが
まずは露出計の電源が入りません。
加えて定番のプリズム腐食が発生しています。
メカニカルシャッターも後幕の動きが悪いようで
かなり露光ムラの出る状況になっています。

電子制御カメラの電子基板といえば
ペンタプリズム周りに配置されているのが一般的ですが
ES系の場合、メイン基板はかさ上げされた
底カバー部にあります。ちょっとめずらしい構造です。
ESⅡの場合はマウントエプロン部が下に伸ばされて
そこが電池室となっています。
ニコマートELといいこのESⅡといい
この時代の電子制御機は電池室に苦労が見受けられます。

露出計不動の原因はSW部にあるようで
何とか修理できそうです。
ただし、オートや露出計の精度は大きくズレているので
シャッター周り等々の整備を行った上で調整していきます。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「福神漬の日」だそうですよ
正直言ってカレー食べるときくらいしか
お目にかかりませんがカレー屋さんとかで
取り放題の所だと山盛りにいただいちゃいます。
特に辛いカレーのときに合うのですよねぇ。。。
思い切り辛いカレーを汗流しながら
食べたくなってきました(笑)

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。

とはいえ、今日はまだ分解に取り掛かれていません(汗)

1971年発売のカメラで
コンパクトで写りも良く今でも人気のカメラですね。
セイコーの機械式シャッターを搭載しますが
露出計が振れていないときはシャッターロックがかかるため
電池を入れないとシャッターが切れません。
前期モデルと後期モデルが存在しますが
今回はバッテリーチェックランプが背面に付いた
後期モデルです。
もちろん電池は入っていないといけませんが
空写し等で強制的にシャッターを切りたい場合には
このバッテリーチェックを押しながらシャッターを切ると
レンズキャップをしていてもシャッターを切ることができます。
(前期型は底面の「F」ボタンを押しながら切ります)

さて、まずは現状チェックです。
このカメラは電圧変換型の電池アダプタを使うと
バッテリーチェックが点灯しなくなるので
1.5Vで使うことを前提とします。
まず。。。バッテリーチェックがそれでも点灯しません
加えて1.5Vなので多少はアンダー目に振れるのは予想していましたが
露出計は3段アンダー、オートは2.5段アンダーです。
これはさすがにネガだとしてもまずいですね。
35DCといえば感度設定環の変形による固着が多く
交換しか手段がないことが多いのですが
今回は大丈夫のようです。
この個体も長い間使われていないものということなので
モルトは全滅、ファインダー、レンズに汚れ、一部カビも見えます。
全体的にリフレッシュが必要ですね。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「菜っ葉の日」だそうですよ。
広島菜か野沢菜のお漬物で
炊きたてのお米を食べたくなりますねぇ~
お金があまりなかった頃
(今でもありませんが。。。(汗))
菜っ葉のお漬物だけで
毎晩、お米1合半食べてた時期がありましたねぇ
今でもたまに無性に食べたくなってやりますが。。。
いや、1合半はもう無理だな。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンの高級バージョンとして登場したペンS
発売開始は1960年です。
シャッターはコパル製で3cmF2.8のレンズを搭載します。
随分後になってから2.8cmF3.5のレンズを搭載したものも追加されています。

オリンパスペンシリーズはハーフ判の定番カメラとして
非常に長く人気だったカメラで初代ペンが1959年の登場で
最後まで生産されていたペンEE-3は1986年まで生産されていました。
その中でも「ペンS」は人気のモデルですで
現存個体数も多いと思われます。
しかしながら、50年以上経過しているカメラなので
コンディションの差が非常に大きく
未整備のものはまともに動作しないものも多いと思われます。

今回、お預かりしたペンSもかなり長い間
使われていなかったらしく
シャッターは切れず、レンズにはカビ・クモリが見受けられ
外装もサビが多い状態です。
レンズもクモリは場合によっては修復不可なものもございますが
構造的にはシンプルなカメラなので
ショック品や分解品でない限り
普通に使える状態にはメンテナンスが可能です。

目測式のレンズシャッター機なので
フィルム巻上以外の機械的な部分は
手前のレンズユニット部分に集中しています。
シャッターが切れないのは定番の羽根固着が原因ですが
これからシャッターユニットを分解して
清掃点検整備調整を行います。
レンズシャッター機はどれもそうですが
特にペンはほんの小さなバネの力で
一生懸命シャッター羽根を動かしているその様子が
何とも愛おしく感じてしまいますね(笑)

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リコーXR500のカメラ修理

今日は「スイカの日」だそうですよ。
晴れ渡った夏の午後にスイカにかぶりつく姿を
想像しただけで何とも言えず懐かしい気持ちになりますね!
当時は赤い部分が1mmたりとも残らないように
「もうそこは実じゃないよ!」っていうところまで
むしゃぶりついてましたね(笑)

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
XRシリーズの代表的な1台ともいえるモデルです。
発売開始は1978年
50mmF2のレンズが付いて39,800円という
当時としては価格破壊的な設定でデビューいたしました。
このXR500に代表される、この頃のリコーのカメラは
決して高機能なわけではなく、高級感があるわけでもないですが
基本的な部分をしっかり押さえ
安価だけど使いやすい玄人好みなカメラに仕上がっていると思います。

XR500はその魅力的な価格設定のせいもあり
爆発的に売れたカメラです。
現在でもかなりの台数が現存すると思われます。
シャッターそのものは機械式ということもあり
動作しているものが多いとは思われますが
外装を含め、程度の良いものとなると
なかなか探しにくいのではないかと思われます。

今回、お預かりしたXR500は
まず、露出計が全く動きません。
さらにレンズ着脱ボタンが脱落しており
レンズを装着した際にロックがかかりません。
今回はさらにお客様の要望で
腐食が目立つミラーの交換を行います。
ミラー交換を行うと
ファインダー上のピントがズレる場合もございますので
慎重な作業が要求されます。

ダイキャストは非常にしっかりしていますが
上カバー等はプラスチック製で
そんなに強度も高くはありません。
「RICOH」のロゴの下の留めネジ部分が
割れている個体も多く見かけます。
今回お預かりの個体は外観は非常に程度が良いと思います。
これからシャッターユニット、ミラー駆動部の
点検整備にとりかかります。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「幽霊の日」だそうですよ。
四谷怪談にちなんだ記念日ということですが
この季節に怪談やホラーは定番ですし
いいですよねぇ~
怪談やホラーはすっごく好きですが
霊魂とかは全く信じてなかったりします(笑)
人の目に見えない何らかの怪奇現象はあってもおかしくないと思いますが
それが人の霊なんて。。。ねぇ。。。
それはともかく劇場で冷や汗が止まらなくなるような
ジャパンホラー映画が見たい今日この頃です(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ちょっと久しぶりの登場ですね
何度も書きますが「孤高のハーフ判一眼レフ」ですね!
1963年に発売開始、60年代前半の登場というところも
ちょっと驚きですよね。
まだ35mm版の一眼レフが本格的に普及し始めて
間もない頃ですものね。
上カバー部に出っ張りがなくレンズがオフセットされた
独特のフォルムですが
フォルムだけでなく中身の機構も
他のカメラに見られないユニークなものです。
パックマンのような一部が欠けたチタン製の円盤が回転する
ロータリーシャッター、水平方向に動作するミラー、
通常のペンタプリズムではなくポロプリズムを採用
細かいところまで挙げるとキリがありませんが
とにかく変わった構造をしています。

個人的にはこの後、登場する露出計付きの「FT」より
二回巻上の花文字「ペンF」のほうが好みだったりはします。
よくあるトラブルは下記3点でしょうか。。。

・ミラーアップしたままになる
・スローガバナ関連のトラブル
・プリズム腐食

2番目のスローガバナ関連のトラブルは
他のカメラのスローガバナトラブルと違い
ペンFの場合は1/500以外の全てのSSにガバナが
関わっているので低速だけの問題ではございません
(ということは「スローガバナ」って書くのは間違いかな)

3番目のプリズム腐食に関しては
現在、腐食のないプリズムの確保が非常に困難になっています。

今回、お預かりしている「ペンF」はペンFの修理の中で
最も多いと思われる「ミラーアップしたままになってしまう」というトラブルです。
ミラー駆動部も通常の一眼レフとは全く違う構造ですが
ここがバネのテンション抜けだったり、汚れによる固着だったりで
動きが悪くなることが非常に多いです。

写真は一通りの分解整備を終えた後です。
ミラーボックスを取り外し徹底的に洗浄を行った後、注油いたしました。
もちろんシャッターユニット周りの点検整備も行っています。
今回のペンFのプリズムは腐食もなくキレイでしたが
ペンFのキレイなプリズムは年々手に入らなくなってきましたね。
これから最終チェックを行い、必要があれば最終的な微調整を行います。

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コニカSのカメラ修理

1969年7月24日
初めて月面に人類を立たせた「アポロ11号」が
無事に太平洋上に帰還しました。
1969年って私が生まれた年でもあるのですよね。。。
それから今日で48年が経過しました。
私が子供の頃には
「もしかしたら大人になった頃には
気軽に月旅行に行けるのでは???」
なんて思っていましたが
そんなに現実は甘くはないようですね(笑)
いずれは行けるようになるとは思いますが
残念ながら私は生きてないかな(汗)
うーん、月面から満地球とか半地球とか三日地球とか
見てみたかったなぁ(笑)

さてさて

本日は「コニカS」のカメラ修理を行っています。
発売は1959年、この前のモデルであるコニカⅢから
デザインを一新し直線的なフォルムとなったモデルです。
セレン式の露出計を搭載し、シャッターはコパルSVを搭載
レンズはヘキサノン48mmF2です。
ダークグレーの貼り革が何ともオシャレですね。

お預かりしているコニカSは
随分長い間、使われずに仕舞いこまれていたようです。
巻き上げてみると。。。巻上が随分重いですが。。。
何とか巻き上がり、シャッターボタンを押すと
「カッシャン」何とか切れましたが
シャッター羽根はゆっくりと開きました。
油シミによる羽根の粘りが確認できます。
心配されるセレンは比較的元気なようですが
シャッタースピードリング内側にある抵抗が
劣化しているようでリングを回していくと
ところどころで完全に露出計の針が振り切れます。
他にもカウンター窓の白濁
ファインダー接眼レンズの割れ、等々
全体的に手を入れていかなければならない状況です。

この頃のカメラからファインダー部がユニットで外せるようになり
メンテナンスは少し楽になりましたね。
ちょっと心配なのがSSリングの抵抗です。
交換しか手段がないと思われるのですが
(下手に清掃するともっと悪くなる)
なかなか状態の良いものがないのです。
部品取用のボディは数台確保してあるのですが。。。
良いものがあるかどうか。。。
その前にまずはこれからシャッターユニットを分離して
シャッター羽根の洗浄から行います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大暑」ですね。
都内はここ数日の猛暑に比べれば
曇っているせいか少しだけ涼しい気もします。
これから立秋までがまさに夏真っ盛りってところですね。
若い頃なら夏といえばイベント目白押しで
楽しいことばかりだったような気がしますが。。。
今やこの暑さが堪えますね(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
1964年に発売開始され
国内のみならず世界的に爆発的に売れたカメラです。
世界初とはいきませんでしたが
2番目にTTL露出計を内臓したカメラでもあります。
絞込み測光のため、その後、標準的となる開放測光に比べれば
少しばかり不便な点はありますが
基本的には使いやすくしっかり造られたカメラです。
M42マウントということで
ペンタックスのみならず様々なレンズが使えるということで
現在でも非常に人気の高いカメラです。

しかしながら発売開始から50年以上経過しており
程度にバラツキの非常に多いカメラでもあります。
物置でずーっと眠っていた個体とかはそのままでは
まず使えないと思われます。

今回、お預かりしている「SP」は
仕舞いこまれていたものではなく
ご依頼者様が普段使っているカメラとのことです。
気持ちよく撮影を楽しまれていたようですが
突然、シャッターが切れなくなってしまったとのことです。
早速、チェックしてみると
シャッターは間違いなくチャージされているようなのですが
レリーズを押してもうんともすんともいいません。
レリーズが押せないパターンのトラブルもあるのですが
今回はレリーズはきちんと押し込めます。

下カバーを外してギアやカムの位置を確認してみると
どうやらミラーチャージが上手くロックできないようで
ミラーがチャージされていない状態でした。
フォーカルプレーンシャッターの場合、
ミラーが跳ね上がったときに
シャッター先幕を留めているカギを蹴って
シャッターがスタートする仕組みなので
ミラーがチャージされていない(レリーズしてもミラーが動かない)では
シャッターは当然、動作できないわけですね。

原因は小さなねじりバネが1箇所、外れていたことでした。
機械式のカメラには小さなバネがいたるところにありますが
どれひとつをとっても無駄なものはありません。
本当に良く考えて造られています。
この個体、問題はシャッター周りだけではなく
露出計もほぼ針が振り切ってしまう状態です。
こちらは電気回路的に何か問題がありそうなので
シャッター周りの整備の後、詳しく調べていきます。

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オリンパスXAのカメラ修理

今日は「下駄の日」だそうですよ。
浴衣に下駄で夏祭りに花火大会。。。いいですねぇ。。。
普通に和服に下駄で
風呂桶抱えて銭湯へ。。。ってのもいいなぁ。。。
夏を少しでも涼しく過ごす
昔ながらの粋なスタイルですが
最近の猛暑は殺人的だから風情だけじゃ
暑さに対抗できないような気もします(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
発売は1979年、この後、XA1、XA2~XA4と
モデルチェンジしながら販売されますが
この初代XAのみがレンジファインダーを搭載し
絞り優先AEで撮影します。
オリンパスペンと同じくらいの大きさでありながら
通常の35mm判で、クラムシェルと呼ばれた
そのレンズバリアはその後、色々なカメラが
同様のデザインを採用しています。
今でも非常に人気の高いカメラです。

今回、お預かりしたXAは実は2台です。
いわゆるニコイチで1台キレイなものを仕上げてほしいとのことでした
1台は外装はキレイなのですが
分解しようとしてみると
XAの特徴のひとつであるタッチセンサー式の
シャッターボタン(正確に言うと化粧蓋)が
瞬間接着剤で留められており
その接着剤がシャッターボタン内部にまで浸透しており
外装以外は使えない状況です。
ネジの欠損も何箇所かに見受けられます。

もう1台は外装はちょっとくたびれていますが
とりあえず動作はしています。
オートは随分ズレてしまっていますが
これは修理可能な範囲内です。
こちらをベースとして外装部品のみ
もう1台から提供していただくことにしました。

写真は整備後です。
とてもキレイで快調に動作するXAに仕上がりました。
写真では専用フラッシュがついているので
少々大柄に見えますが
この状態でも十二分にコンパクトです。
フラッシュを外せばポケットに普通に入ってしまうほどの大きさです。
常に持ち歩くカメラとしては最適だと思います。
個人的にも好きなカメラのひとつです。

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ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「日本三景の日」だそうですよ。
。。。といっても私は宮島しか行ったことはないのですが。。。
夏の宮島といえば水中花火大会ですね。
今年は8月26日だそうです。
私も何度かカメラ抱えて撮影に出かけましたが
お昼前から場所取りして帰りはフェリー待ちが大変で。。。
なかなか苦労した思い出が蘇ります。
それでもそれ以上に近くで見る水中花火の大迫力は格別です!
今はなかなか縁がないですが、また見に行きたいですね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
エレクトロ35シリーズも色々なモデルが存在するのですが
この「CC」の特徴は何といってもレンズですね。
シリーズ中唯一の35mmレンズ、それF1.8の大口径!
絞りがちょっと変わった形をしていて
好みは分かれるかもしれませんが
このレンズだけでも大変魅力的なカメラだと思います。
発売は1970年。前年に発売されたコニカC35に対抗するために
小型化も進みました。

今回、お預かりした「CC」は
各部点検整備一式のご依頼です。
レンズに多少汚れが見受けられますが
一通りとりあえずは動作するようです。
細かく見ていくと巻上レバーが頻繁に戻りが悪くなったり
オートは全体的にアンダー気味な上、不安定。。。
モルトは全滅。。。と、このまま使うにはなかなか
厳しい状況です。

「CC」はボディ色の設定がブラックしかありません。
ヤシカならではのギラギラしたシルバーの「CC」もあると
個人的には嬉しいのですが。。。
シャッターユニットはコパルエレクと呼ばれる
電子制御シャッターですが
今回は大丈夫そうですが電子部品の故障により
修理不能な場合もございます。
これから本格的にシャッター周りの整備から取り掛かります。

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リコーフレックスニューダイヤのカメラ修理

今日は「ハンバーガーの日」だそうですよ。
私が幼い頃のハンバーガーってパッサパサで
あまり美味しいものじゃなかったイメージだったけど
いつの間にかファーストフードでも美味しくなりましたよねぇ
マックのクオーターパウンダーが発売されてからずっと好きで
1ヶ月に1回くらいは無性に食べたくなって買っていました。。。
なくなっちゃったのはさびしい限りです。。。
本国は引き続きあるらしいのに。。。(苦笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスニューダイヤ」のカメラ修理を行っています。
発売は1957年、先に発売された「リコーフレックス」とは異なり
ダイキャストボディが与えられたモデルです。
ピント調節はヘリコイド式となり左右のレバーで行います。
セルフコッキングではありませんが
フィルム装填はスタートマーク合わせ式となり
カウンターや巻止めも装備されています。
シャッタースピード、絞り値は上部の窓で
上から確認できるようになりかなり装備が充実しています。

搭載されるシャッターが何種類か存在するのですが
今回、お預かりしているニューダイヤは
セイコーシャラピッドを搭載しています。
最高速は1/500でスローは1秒まで
ちょっと高級な仕様となっています。

お預かりしているニューダイヤは
シャッターは見た感じ、普通に切れているようですが
測定してみると本来の露光量よりかなりオーバー目に
露光されるようです。
やはり羽根の動きが悪いようですね。
絞りレバーも妙に重いので
これも羽根に汚れがあって動きが悪いものと思われます。
実はそれよりも大きな問題がレンズです。
後玉ユニットが盛大に曇っていて
間違いなく写りに影響するレベルです。
このままだと何もかもフォギーフィルターをかけたような
写真になってしまいそうです。
レンズのクモリはレンズそのものの変質で発生していると
清掃では全く取れない可能性もあります。

まずは一番の問題のレンズ清掃から今回は取り掛かりました。
今回は何とか清掃で問題のないレベルまでキレイになりました。
前玉表面に少しばかり拭きキズがありますが
他は非常にキレイな状態です。
心配事がクリアできたのでこれから本格的に
シャッター周りの整備に取り掛かります。
羽根の清掃はもちろんですが、スローガバナ、セルフタイマーも
粘り気味なので、そのあたりも含めて整備していきます。

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