月別アーカイブ: 2019年4月

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「歩道橋の日」だそうです。
私の生まれ育った実家のすぐ近くにも
歩道橋があって、通園・通学に使うのはもちろん
その歩道橋の上から見た
夕日とか花火大会とかは未だによく覚えています。
私が小学校2年生くらいのときに
その歩道橋の下に歩行者用の信号機ができ
歩道橋を使う人は随分減ってしまったのだけど
大人になってからもたまに懐かしくなって
あえて歩道橋を渡ってみたりしましたね。
今は実家がなくなってしまったので
なかなかその歩道橋を渡ることはないのですが
今度の墓参りのときに渡ってみようかな。。。

さてさて

今日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
私くらいの世代の方であれば
カメラに興味がなくても
「今のキミはピカピカに光って~」のCMソングと
宮崎美子さんの水着姿のCMといえば
覚えている方も非常に多いと思います。
個人的には宮崎美子さんの水着姿も眩しかったですが
そのCMをパロディにしていた志村けんさんが
当時最高に面白くてよく覚えています(笑)

CM効果もあって非常に売れたカメラです。
絞り優先AE専用機でボディ価格4万円弱と
当時、どのメーカーもラインナップしていた
入門機クラスですが
ミノルタらしい使い心地のよさも魅力のひとつです。

お預かりしているX-7は
オートが少し不安定です。マグネット吸着部の汚れ等が
原因かと思われます。
それは清掃と整備で改善されますが
一番の問題はこのカメラに非常に多いプリズム腐食です。
ファインダー視野内の真ん中横方向に
太い真っ黒な帯ができていてとてもこのままでは
普通に撮影に使える状態ではありません。
プリズム前面に貼られているモルトが加水分解し
蒸着を剥がしてしまうことが原因です。
世の中のX-7の8割くらいが
プリズム腐食を起こしているのではないかと思います。
X-7に限らずX系のカメラ全般に多いですね。
SRTの時代にも同じようにプリズム前面に緩衝材を貼っていたのですが
モルトではなく加水分解を起こさない材質だったのです。
そのためSRT系ではプリズム腐食はかなり少ないです。
コストの問題でしょうがこれのせいでX系のプリズムは
腐食したものが非常に多いのです。
まだX-7は腐食のない中古プリズムが比較的
確保しやすいので良いのですが。。。
(その点で一番困るのはやはりXE。。。。)

生産されたX-7のほとんどが旧ロゴのものなのですが
今回のX-7はめずらしい新ロゴのものです。
ミノルタのロゴ。。。新ロゴと旧ロゴ、どちらが好みかといわれれば
やはりレトロ感溢れる旧ロゴが好きですが
新ロゴのX-7は見慣れないので
これはこれで新鮮で良いですね。

これから本格的に分解整備一式に取り掛かります。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「植物学の日」だそうですよ。
植物学なんてそんな高尚なものではないですが
私も花や植物の写真撮るようになってからは
ほんの少しは植物の種類に詳しくなったかな。。。
まぁ、でも公園とかで説明があるところでは
「なるほど!」と納得しているのですが
何も説明のないところだと
「あれ?これ何だっけ?撮ったことあるのだけどな。。。」と
頻繁にわからなくなっているのでまだまだですな(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
いや、今月、本当にOM-1が多いですね。
2,3日に1台はOM-1の修理を行っているような気が。。。(苦笑)
それだけ「直して使いたい!」と思わせるだけのカメラだということですね。
確かに使い心地も大きさも他のカメラにない
魅力を備えたカメラだとは思います。
ただ、当時の他の一眼レフが軒並み大きくて重い中
これだけのコンパクトさを実現させたということは
それなりに少々華奢な部分があることも事実です。
華奢な部分。。。というとちょっと言い方が良くないかな。。。
定期的にメンテナンスを行わないと
不具合が出やすい箇所がある。。。といった感じでしょうか。。。
それでもOM-1の後に出たフォロワー的機種に比べると
やはり隅々まで考えられてしっかりできていると思います。
電子制御カメラ全盛期になるとこのくらいの大きさのカメラも
比較的多くなっていき
よくできたカメラもたくさん存在するのですが
またそれはそれで構造的には別ジャンルになってしまいますね。

お預かりしているOM-1は
MD対応になる前の前期のモデルです。
今月、整備しているOM-1のほとんどは
MD対応前のモデルばかりなのですよね。
これも偶然の巡り会わせというか。。。
存在する個体は前期も後期も同じくらいあるはずなのですが。。。
まず問題としては
シャッターが切れません。巻上ができません。
ミラーが中途半端な上がりかけの位置で止まってしまっています。
幕位置を隙間から確認してみると
チャージはされていないようです。
まずは底カバーを開けてみるとミラーチャージもされていません。
要は巻上ロックは解除されていなければいけないはずです。
で、その巻上ロックは確かにロック位置で
粘っていたのですがロック解除しても巻上はまだできません。
よく見ると底部三連ギアの位置関係がほんのわずかですが
ズレてしまっています。
ほんのわずかのズレですぐに引っかかって巻上できなくなってしまいます。
一時的に正しい位置に戻してやるとやっと巻上ができました。
シャッターも切れましたがミラー駆動には問題があるようで
まともにミラーアップはできません。
さらに一度シャッターを切ると再び巻上がロックされてしまいます。
やはり根本的に整備・調整が必要ですね。
加えて露出計も全く動きません。
電池室周りの導通には今回は問題がなく
露出計本体の断線等もないようです。
。。。となると最も疑わしいのはSW部ということになります。

特に問題のあるところが大体把握できたところで
本格的に分解整備に取りかかかります。
ミラー駆動部の動作不良の問題が少しだけ大変かもしれません。
いつものことすぎて書くのを忘れていましたが
プリズムは腐食のため交換です。

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ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

「春眠暁を覚えず。。。」とはよく言ったもので。。。
今朝は久しぶりに寝坊してしまいました。
目が覚めると9時40分!
「ああああ、あと20分でお店開けなくては!
よりによって日曜日だし、朝イチのお客様いらっしゃるかも!!!」と
大慌てで準備をし、実際に店に着いたのは
10時5分。。。とりあえず実害はなかったかな。。。
ただ、開店直後にいらっしゃったお客様。。。
おそらくちょっとお待たせしてしまいましたね。
申し訳ございませんでした。
別に昨夜はそれほど夜更かししたわけではないし
深酒もしていないのですが
タイミング悪く意識のあまりないまま目覚ましを止めてしまったようです。
寝過ごすと誰も起こしてくれないから気をつけなければ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っていきます。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指して作られた
ヤシカを代表するレンズ固定式カメラです。
安定した長時間露出を実現するため
電子制御シャッター「コパルエレク」を搭載し
高電圧を供給するHM-4N積層水銀電池を使用します。
このHM-4Nは当時、エレクトロのためにメーカーに作らせたと言われています。
既にHM-4Nは入手不可能なので
4SR44等の電池を電池アダプタを介して使用するのが一般的です。

古いタイプの電子制御シャッターということもあり
電子部品にトラブルを抱えていると修理不可能な場合もあります。
ただし、エレクトロ35は比較的、修理不可能なトラブルは少ないほうです。
お預かりしているエレクトロ35はいわゆる初代のモデルです。
当時としてはコンパクトカメラの部類ですが
今となっては大きく重い印象です。
総金属製だから重いのは当たり前ですが
その分、丈夫であり質感も高いです。
少々大きめのボディは内部の部品の配置にそれなりに余裕があり
メンテナンス性は悪くありません。
(ただしこのカメラ、リード線がやたら多くそこの処理は大変ですが)

今回のエレクトロ35、まずは電池室腐食で全く電源が入りません。
こうなると分解して電池室の処置をしてからではないと
電子基板が無事かどうか確かめられないのですね。
まぁ、おそらく大丈夫ではないかと根拠なく思ってはいますが。。。(苦笑)
ご依頼者様の家で長い間眠っていたカメラのようで
バッテリーチェックボタン周辺の部品は破損しており
外装、レンズ、ファインダー、等々全体的に積年の汚れがたまっています。
まずは電源を確保して動作できるかどうかを確認し
それから各部の整備・清掃を行っていきます。

まだ外装もお預かりしたままの状態ですし
そもそも画像だとわかりにくいのですが
この頃のヤシカのシルバーはやけにギラギラしたシルバーで
何とも良い感じです。
磨き上げてギンギンギラギラなヤシカのシルバーを見るたびに
「太刀魚みたいだなぁ。。。」と思ってしまいます。
でもこのシルバー個人的には大好きです。

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リコーハイカラー35のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「穀雨」です。
「田畑の準備が整い
それにあわせて春の雨が降る頃」ということです。
次はもう「立夏」ですものね。
春がやっときたと思ったら既に夏の足音が聞こえてくるようです。
季節はめまぐるしく流れていきますね。
その前にGWです!
HPトップページでは少し前からお知らせしていますが
4/30~5/7まで今年は長めにお休みをいただきます。
久しぶりに呉に墓参りに行ってこようかと思っているのですが
ついでに広島・呉を撮り歩いてこようかと。。。
実家が既にないから泊まるところも考えなくては。。。
まぁ、身軽な一人旅だし地元だから何とでもなるかな。。。

さてさて

本日は「リコーハイカラー35」のカメラ修理を行っています。
リコーといえばこのブログでもお馴染みの
「オートハーフシリーズ」のフルサイズ判ともいえるカメラです。
オートハーフと同様にゼンマイ仕掛けの自動巻上です。
裏蓋内側にたっぷり貼られたモルトとか
構造もオートハーフを少し大きくしたような感じなのですが
ハイカラーではピントは固定焦点ではなく目測式となります。
露出もプログラムオートではなく
シャッタースピード優先オートとなり
マニュアル露出も可能です。
構えてシャッターを押すだけだったオートハーフに比べると
少し写真の知識が必要なカメラとなります。
その代わり撮影の自由度はオートハーフより断然高いということですね。
搭載されるレンズは35mmF2.8です。
広角レンズなのは使いやすそうですね。
ピントも目測ですし、ある程度絞るようなシャッタースピードにしておいて
ピントは2.5m付近の二重丸位置に固定して
気楽にパシャパシャ撮るというスタイルが合いそうです。

お預かりしているハイカラー35は
まず電池を入れても露出計が全く動かず
オートも全く効きません。
電池室は見かけ上はキレイなのですが
電池室裏側の腐食か露出計の断線か。。。といったところだと思います。
加えてピントリングが2.5m付近のグリーン二重丸で
がっちり固まったままビクとも動きません。
完全に固着してしまっているようです。
これ、ハイカラーでは結構多いトラブルですね。

まだ現状を確認した程度なのですが。。。
先にまずはピントリングの固着を何とかしておこうと
溶剤を使って少しずつ動かしていったのですが
外れた際に中からズルッと出てきたのは
既に固体化しかけているグリスでした。。。
これでは回らないのも納得です。

ピントリングの件が目処がたったところで
シャッターユニット整備から取り掛かっていきます。
ボディの大きさに余裕があるため
オートハーフに比べると整備性もよく
各部もしっかり作られている印象です。
オートハーフはそのデザインのせいで今も昔も大人気ですが
ハイカラーももう少し見直されても良いカメラだと思います。

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オリンパスOM-1nのカメラ修理

今日は「地図の日」だそうですよ。
寛政12(1800)年旧暦閏4月19日に
伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発したことが由来になっているそうです。
以前にも書いた気がしますが
子供の頃から地図を見るのが好きで
外に遊びに行けない日は家で住宅地図や
地図帳を開いては眺めていました。
今でもちょっと気になることがあったりすると
グーグルアースを開いてすぐに調べ始めます。
そのうち最初に調べていたことはどっかにいってしまって
気の向くままにいろいろなところを見始めるのですが。。。
最近、山はご無沙汰ですが
登山の際にはできる限り1/25000の地図を
持っていくのですが
実際に登山に行く前にこれを見ながら
いろいろイメージするのも楽しいのです。
地図っていろいろと夢が広がりますね!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1n」のカメラ修理を行っています。
怒涛のOM-1ラッシュが続いています(笑)
OM-1nは従来のOM-1に
アクセサリーシュー4と純正フラッシュとの組み合わせで
ファインダー内でフラッシュ充電完了確認ランプが
点灯するようになりました。
他、細かい点が変更されたマイナーチェンジモデルです。
修理する立場としては従来のOM-1で
トラブルの多かった露出計スイッチの構造が
改められています。(正確には一部のOM-1も)
でも正直なところ1nのスイッチ部も
それなりにトラブルは起こるのですが。。。

お預かりしているOM-1nは精悍なブラックボディです。
露出計は全く動きません。
シャッターは高速時にかなりバランスが崩れていて
露光ムラが出ています。
プリズムはいつものごとく内部モルトが原因で腐食しています。
加えて巻上部に汚れが多いためか
巻き上げた時に巻上レバーが自力で戻ってきません。

露出計は配線の腐食が不動の原因のようです。交換で対応します。
プリズムも腐食のない中古プリズムに交換します。
他はひたすら清掃で動きをよくすることで
後は微調整で対応できそうです。
巻上部には汚れがいろいろ溜まっているようなので
よりしっかり清掃していきます。

。。。ボディ側はまぁいつものメンテナンスで済みそうですが。。。

付属しているズイコーMCオートS50mmF1.4も
カビだらけのため今回は清掃を行います。
ズイコー50mmF1.4は
Gズイコー標記のものもMCも、どれもそうなのですが
絞り前後のレンズユニットが外れにくいことで有名です。
ねじ込みされているリングが接着剤でしっかりロックされていて
単純に力任せではまず間違いなく緩みません。
溶剤を上手く使って接着剤を緩ませるしかないのですが
今回は特に苦労しました。。。
ここを緩めるだけでボディ側修理の倍以上の時間がかかりました。。。(汗)

絞り前側のユニットがやっとこさ外れたところです。
後ろ側も同様にガッチリ接着されています。

絞りの前後はレンズ内部で最もカビが発生する場所なので
ここが外れないと清掃になりません。
毎回のことですがズイコー50mmF1.4には苦労させられます。

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オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「お香の日」だそうですよ。
昔は自分の部屋でよくお香を焚いていました。
香りの種類もいろいろあるのですが
どれもお香独特の香りで好きだったのですよねぇ。。。
それでも煙が出るものはやはり避けようかな。。。ということもあり
その後はアロマディフューザーを使うようになり
さらにそれから
それほど部屋でまったりする時間もなくなってきたので
今やアロマディフューザーもお香たても
部屋の隅に追いやられています。。。(苦笑)
でもたまには良い香りに囲まれて
部屋でゆっくり映画でも見て過ごしたいですねぇ。。。
アロマ用のお香だけじゃなくて
昔ながらの線香の匂いも好きなのですよ
何だか今はなき昔の実家を思い出す。。。(笑)

さてさて

今日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
ペンシリーズといえばいわゆる「EE系」と
この「ペンS」が圧倒的な人気を誇りますね。
EE系がオートで手軽に撮れるハーフカメラの代表格であれば
このペンSは露出計もなく
しっかり自分で露出を決めて積極的に自分から撮るカメラです。
。。。とはいえ現在のネガフィルムや現像技術の高さを考えると
露出はある程度アバウトでピントも3mに固定して
街撮りやスナップにガンガン使うなんていうのも良いと思います。

シンプルな造りのカメラなので
トラブル箇所はある程度限られることが多いのですが
ペンSの場合はシャッター羽根粘りの症状を
抱えている個体が非常に多いと思われます。
シャッターが開かないあるいは開きっぱなしになるというのは
わかりやすい症状ですが
巻上が止まらなかったり
シャッターボタンを押しても何も起こらないというのも
ほとんどの場合、シャッター羽根の粘り・固着が主な原因です。

今回、お預かりのペンSは
シャッターが切れたり切れなかったりするそうです。
お預かり時によく羽根の動きを見ていると
明らかに羽根粘りが原因かと思われます。
実は今回の場合、それ以外にも問題があり
過去に結構派手に落下させてしまっているようなのですが
そのためにボディのあちこちに歪みがある状態です。
裏蓋が妙に開きにくかったり
巻上ダイヤル下の黒い部品も根元が割れてしまっています。
(ここが破損していると光線漏れが起こることが多い)
上カバーの歪みのため
フィルムカウンターもきちんとカウントされません。
一度歪んでしまったカバー類は完全には元に戻せません
何とか機能に影響が出ない程度に
修正してみようと思います。

まずはシャッターユニットの整備・レンズ清掃から行います。
レンズユニットごとゴロンと外してしまえば
ボディ側は巻上機構のみとなります。
メンテナンス性は非常に良いのですが
シャッターユニットは非常に小さくてなかなか大変です。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「恐竜の日」だそうですよ。
私も子供の頃は図鑑で色んな恐竜を見ては
「遠い昔にはこんなのがいたんだ、すごいなぁ。。。」と
思っていたものです。
ところでその図鑑とかに載っている恐竜の想像図ですが
例えばジェラシックパーク等で
お馴染みのティラノサウルス。。。
私が子供の頃の図鑑に書かれてた想像図は
まさにゴジラのような感じで
上体はほぼ直立に起きていて
尻尾は地面に着いていたのですね。
それが今は尻尾は基本的に地面に着けずに
身体はほぼ地面と水平に延ばして
えらくイメージが変わってしまっています。
これも生体力学の進歩でより実物に近いらしいのです。
私の想像する恐竜の時代は
ゴジラみたいな怪獣がのっしのっしと歩くイメージだったのですが。。。(汗)

さてさて

本日も(!)オリンパスOM-1の修理を行っています。
いや、本当に、ここのところOM-1の修理が多いのです。
今月に書いたブログでOM-1の成り立ちについては
散々書きましたのでここでは割愛いたします。
なんにせよ。昔も今も大人気の軽量一眼レフなのです!

お預かりしているOM-1は
まず高速シャッターの精度がまったく出ておらず
1/1000は全く開いていません。
1/500でやっと半分開くといった感じです。
1/250で一応全て開きますが
走り始めと走り終わりの露光量は1段以上異なり
シャッターが走行している間に
どんどんスリットが狭くなっていくようなイメージです。
幕速を測定してみても
先幕の速度が明らかに異様に遅いので
先幕の幕軸が汚れ等で動きが悪いのだと思われます。
ここで単純に先幕のテンションだけあげても
一時的に症状は改善されますが
根本的に原因が解消されていないので
すぐにまた同じような症状が再発します。
やはりきちんと分解して幕軸の清掃を行わなければなりません。

他、定番のプリズム腐食がございますので
プリズムは交換で対処します。
実は受付時、ファインダーをぱっと覗いた感じでは
一見、キレイに見えたのです。
でもよく見るといつもの視野した部分に
モヤモヤはないものの剥がれたような跡が見えます。
腐食した部分をキレイに蒸着ごと落としてあるのです。
少しでも腐食跡が目立たないようにと以前に処置されているようです。
どちらしても蒸着が剥がれているところでは
ピント合わせもできませんし、
一度気づくとはっきり腐食跡が見えます。
プリズムを降ろしてみると腐食部分がキレイに磨かれていました。
蒸着も何もない素通しの状態です。
このままでは当然ダメですので交換で対処します。

作動音とか作動感触は
正直なところ古いカメラは個体差の問題もあり、
どれも整備すれば完全な状態になるとは言えないのですが
今回のOM-1は巻上の感触もあまり良くはなく
シャッターを切ったときに「キィーン」と残響音が
いつまでも残り耳障りでした。
整備後はOM-1らしい軽快な巻上の感触と
余計な音のしない上品なシャッター音が復活しました。
是非、存分に撮影を楽しんでいただければと思います。

キヤノネットのカメラ修理

今日は「いちご大福の日」だそうですよ。
いちご大福に関する情報を世界に向けて発信する
「早稲田大学いちご大福研究会」が制定。。。とのことですが
そんな研究会があるのですね。。。
餡子が大好きな私ですから
大福全般が大好物ですが
いちご大福はやはりめっちゃ美味しいですよねぇ。。。
以前、会社員時代に外回りをしていた頃は
ちょっと休憩とコンビニに寄るたびに
レジの横においてあるいちご大福をついつい買ってしまっていました。
あの頃は1日に3個以上食べていたことも多かったかも。。。
さすがに今はそんなに食べられないし
そんなに食べていると間違いなく身体に影響が出るので
節制していますよ(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
「キヤノネット」というと最終モデルである「G-Ⅲ」の修理が多いのですが
今回は「初代キヤノネット」です。
このカメラ、本当に伝説のカメラです。
この当時のカメラはまだまだ高級品で
普通の会社員が気軽に買えるものではありませんでした。
そんな中、キヤノンの社員が「自分達でも買えるカメラを」ということで
キヤノネットの開発が始まりました。
そうして45mmF1.9の大口径レンズた距離計、
シャッタースピード優先AE等々、当時の最新のスペックで
登場したのが初代キヤノネットです。
価格は性能を考えると破格の18,800円!
ちなみに同じ年にデビューした高級レンジファインダー機
キヤノン7は50mmF1.4が付いて47,500円でした。
その性能と価格で発売されると同時に大ヒットとなり
当時2週間分と見積もっていた製品在庫が
わずか数時間で売り切れてしまったという伝説も残っています。
他メーカーからは「ダンピングではないか?」と抗議の声もあがるほどだったそうです。
このキヤノネットの登場で
カメラの高性能化・低価格化についていけなくなった多くのメーカーが
倒産・撤退に追い込まれたそうです。

それほど爆発的に売れたキヤノネットですが
分解して構造を見てみると
非常に考えられて作られたカメラであるとことがよくわかります。
価格破壊を起こしたカメラではありますが
安っぽく作られている部分はどこにもありません。
非常にしっかりと作られていますし
使ってある部品も丈夫なものばかりです。
効率のよい構造で効率よく造られることで
一気に低価格化を進めたカメラなのだと思います。
大ヒットしたカメラなので現存している個体も多いのですが
今となっては大きめで重いボディということもあり
中古市場での評価は異様に低いです。
大きくて重いということはそれだけ余裕のある設計でもあるということです。
整備も掃除もされずジャンク箱に転がっている
初代キヤノネットを見ると少し悲しくなりますね。

お預かりしてるキヤノネットは
ご依頼者様がフリーマーケットで手に入れたものだそうです。
ご依頼者様が子供の頃に家にキヤノネットがあり
その頃の写真は全てキヤノネットで撮られたのだそうです。
そのキヤノネットは既になくなってしまったそうですが
この機会に手に入れたキャノネットで
昔のように撮影してみたいということで当店にやってきました。
心配されるのはセレン光電池の劣化ですが
今回は特に問題なさそうです。
レンズシャッター機の宿命でシャッター羽根の粘りは当然ありますが
加えて絞り羽根もかなり粘り気味で
シャッター優先AE時に絞り羽根の制御が全くできていないようです。
AEはこの時代ではスタンダードな針押さえ式ですが
初代キヤノネットのこのあたりの構造は
針押さえ式AEの構造を理解するには持ってこいの
よくできた構造になっています。
AE範囲外の光量になる場合は
しっかりシャッターロックもかかるのですが
そのあたりの制御も「よく考えられているなぁ。。。」と感心する構造です。

巻上は底部トリガー式ですっきりと何もない上カバー部に
筆記体の「Canonet」の文字がステキですね。
シャッターやAE部の動きもそうですが
ファインダーやレンズにカビやクモリもかなりあるので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
そういえば。。。
一連のキヤノネットシリーズはSS優先AEが基本ですが
露出計は動作しなくなりますが
マニュアル露出でもしっかり使えます。
露出の難しいシチュエーションの時や
じっくり考えて露出を決めたいときには
やはりマニュアルが使えると安心です。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「椅子の日」だそうです。
私もお店の椅子に1日10時間以上は座っているのですが
椅子の良し悪しは仕事の効率にも影響あります。
お店をオープンさせたときに買った
最初の椅子は座り心地も良くて気に入っていたのですが
いかんせんちょっと安物で
私の体重に耐え切れず1年ほどで壊れてしまいました。
椅子がないと困るので
取り急ぎネットショッピングで買ったものが今の椅子です。
特に問題があるわけではないのですが
もっと座り心地の良い椅子が欲しいですねぇ。。。
今度、ゆっくり見に行ってみます!

さてさて

一昨日もそうでしたが
またもや「オリンパスOM-1」のカメラ修理です。
作業予定を見てみると
今後も頻繁にOM-1の予定が入っています。
ほとんどの修理がプリズム交換も入っているので
交換用のプリズムを追加で探しておかないと
在庫切れになりそうです。。。
それだけOM-1はやはり人気なのですね。
中古品の相場を見ていても
OM-1の価格は数年前に比べると随分上がっています。

今回のOM-1も前回のOM-1と同じく
ミラー動作に問題があります。
今回の場合はシャッターを切っても
ミラーが2/3くらいまでしか上がらず
そこで止まってしまいます。
ミラーが上がりきらないので
当然シャッターは切れずそこで動作は止まってしまいます。
指で少しミラーを上げてやると
シャッターは切れミラーはきちんと戻ってきます。
おそらくミラーを駆動している支点のステーが
外れているのだと思われます。
この症状、たまにOM-1で見かける症状です。

それよりもちょっと問題なのが露出計です。
電池を入れても全く動きません。
いつもの電池室端子か配線腐食かと思いましたが
そこの導通は問題ないようです。
で、SW部を疑う前に念のため露出計本体をチェックしたのですが
直接電圧をかけても全く動きません。
これは露出計内の断線かと思われます。
こうなると露出計交換で対処します。
OM-1は絞りリングやSSリングと連動して
露出計そのものを回転させて針を動かす仕組みです。
その連動は糸連動なので
メーター交換の際には連動糸に注意が必要です。
OM-1はミノルタSRTやキヤノンAE-1のように
目立つところに糸連動が見えるわけではありませんし
上カバーを外す際に連動糸のテンションを気にする必要はありませんが
露出計関係の連動は全て糸連動で行われています。

先にシャッター周りやミラー駆動部の整備を行っておき
それから露出計周りの修理に取り掛かります。
今回のOM-1は比較的初期のモデル
(最初期のフィルム室4本スタッドボディから
2本スタッドのボディに切り替わった直後)だと思われます。
この時期のOM-1は
メーターや基板、接眼レンズ、プリズムが乗る一体型の
台座部分(プラスチック製)が経年劣化で
脆くなっていることが多く今回のように
メーター交換等が必要な場合は
取り扱いに注意が必要です。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「喫茶店の日」だそうですよ。
子供の頃は喫茶店といえば
少し薄暗い店内で
テーブル型のインベーダーゲームや
ブロック崩しが置いてある楽しいところ。。。っていうイメージで(笑)
高校生になると学校帰りに
バイトまでの空き時間に必ず立ち寄る場所になり。。。
大人になってからは。。。
スタバとかのコーヒーショップとかには
時間つぶしで立ち寄ることはあっても
昔ながらの喫茶店は行くことないですねぇ。。。
都内には比較的、レトロな喫茶店は残っていて
うちの店の近くにも何件かあるのですが
今度行ってみようかな。。。

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
このカメラも修理依頼の非常に多いカメラですね。
ミノルタ初の開放測光を採用したモデルで
非常にたくさん売れたカメラです。
SRT101だけでも約7年間生産され
その後のSRTスーパーやSR101・SR505あたりも含めた
SRTファミリーは相当な数が現在も残っていると思われます。
押入れから出てきたカメラがSRTだったということも
かなり多いのではないかと思われます。
基本的に非常に丈夫なカメラで
少々の不調を抱えていても
健気に何とかシャッターは切れる。。。といった個体が多いと思われます。
現存数の多さから
中古市場にお求め易い価格で出回っていますが
シャッターは何とか切れていても未整備のものは
そのままで使用するには苦しい状況なものがほとんどです。

お預かりしているSRT101は
ご依頼者様のご実家で眠っていたカメラのようで
おじいさまが元々使われていたカメラとのことです。
今回のSRTも何とかシャッターは切れているのですが
動きの悪い駆動系を何とか動かして
息も絶え絶えに動作している感じです。
高速シャッターは全く精度が出ておらず
幕軸の動きが悪いため、1/1000も1/250程度しか出ていません。
低速シャッターはスローガバナは何とか動作しますが
幕の動作が悪いため頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
露出計は電池を入れても全く動きません。

いろいろ問題は抱えていますが
どれも長年の汚れや油切れのために動きが悪いだけで
分解してしっかり清掃してやれば直ると思われます。
さすがは丈夫なSRTですね。
製造番号を見てもわかりますが
シルバーのボディに
SSダイヤルの基部が黒いということ初期モデルです。
外装もかなりくたびれていますが
できる限りピカピカに仕上げたいと思います。
ところで。。。この時代の旧ミノルタロゴの
金属製レンズキャップはレトロで良いですねぇ。。。

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