月別アーカイブ: 2018年8月

コニカオートレフレックスT3のカメラ修理

今日は言わずと知れた終戦記念日ですね。
実は今は亡き私の祖父の誕生日でもあるのです。
お盆の真っ最中でもあり
子供の頃はこの日前後に
いろいろと戦時中のお話を聞かされたものです。
じいさんも生きていれば103歳か。。。
時間は無情にも流れていくものですね。
今となっては私も含め戦争を知らない世代が
今の世の中を担っているわけですが
同じ間違いは二度と繰り返してはいけないと思います。
戦死者は日本のみでも212万人。
第二次世界大戦の犠牲者総数としては5000万人~8000万人だそうです。

さてさて

本日は「コニカオートレフレックスT3」のカメラ修理を行っています。
当時コニカがコンパクトカメラで多く採用していた
露出計指針挟み込みによるシャッタースピード優先AEを
一眼レフに組み込んだカメラです。
オートレフレックスT3は1974年の発売開始ですが
基本的な構造は1965年のオートレックスのものを受け継いでいます。
しかしながら不評だったレリーズの深さ等々
(指針挟み込みのため深いレリーズが必要だった)
使いやすさは随分と進歩していると思います。
シャッターユニットは他のいろいろなカメラでも
おなじみで耐久性の非常に高いコパルスクエアです。
当時既に他メーカーでは「絞り優先AE」のカメラが登場していましたが
絞り優先AEを実現するためには「電子制御シャッター」が必須でした。
機械式シャッターのままAE化できたのは
シャッタースピード優先AEだけです。
数年後にはどちらのAEも電子化されていくわけなのですが
今となってはこういう構造のカメラも貴重ですね。

お預かりしている「オートレフレックスT3」は
このカメラでよく見受けられる
露出計そのものが動かないというトラブルはないのですが
露出計の値が大幅にアンダー目になってしまっています。
加えてスローガバナーが固着気味です。
横走りシャッターの場合はスローガバナが独立しているので
清掃も注油も楽ですが
縦走りのユニットシャッターの場合はスローガバナは
シャッターユニットに組み込まれており
少し注油しすぎるとシャッター羽根にまで油がまわってしまいます。
慎重に清掃・注油を行います。

一通り整備が完了した状態です。
しばらく時間を置いてから最終チェックを行って完成です。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「左利きの日」だそうですよ!
日本には独自に2月10日が
「左利きの日」あるいは「左利きグッズの日」というのもあるのですが
世界的にはこっちなのだそうです。
えっと。。。お会いした方はお気づきだと思いますが
私も左利きなのです。
お箸も書くこともほぼ全て左です。
でも確かに世の中は右利きを基本に色々なものが
作られていますから多少「あれ?」と思うこともありますね。
(そんなに大した問題じゃないことがほとんどですが)
例えば定食屋さんとかで配膳される
食器の並びとかも右利き前提で並べられています。
ちょっと食べにくいから並びをひっくり返したりしていますが。。。(笑)
小学生の頃にじいさんばあさんが一生懸命
右利きに直そうとあれこれしてくれたのですが
残念ながら手遅れだったようです(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
ちっと久しぶりの登場ですね。
1974年に発売された中級機です。
ライツ・ミノルタ・コパルの3社で共同開発した
コパルライツシャッターと呼ばれる
縦走り金属幕シャッターを搭載し
当時からその操作性の評価が非常に高かったカメラです。
何といっても一番の特徴は
巻上レバーの滑らかさだと思いますが
その巻上の素晴らしさもライツコパルシャッターの構造が
大きく作用しています。
当時のミノルタのトップモデルはXシリーズ第一弾となる
X-1ですが使い心地の面でXEはX-1を凌駕していると思います。
発売から2年後にこのXEをベースとしたライカR3が発売されました。

XEといえば最大の困ったトラブルが
プリズムの腐食です。
酷いものになると
ファインダー視野内下1/3が真っ黒になってしまいます。
プリズム前面にモルトが貼られている為
加水分解でプリズムの蒸着を剥がしてしまうのです。
正直言って腐食の全くないプリズムを探すのが
大変困難になってきました。。。
SRTシリーズは同じ場所に腐食しない素材を使っています。
ここはXEも同様にしてほしかったところです。
ちなみにSRTシリーズを含む他機種との
プリズム互換性はありません。

今回、お預かりしているXEは
幸運なことにプリズム腐食はほぼありません。
。。。とはいえ、プリズム前面には加水分解の始まった
モルトが残っておりこのままにしておくと
いずれプリズム腐食が始まってしまいます。
(正確に言うと既に外側の塗装は腐食が始まっています。)
今回はこれ以上、腐食が進まないように対処いたします。

加えてこれも大半のXEで問題となっている
露出計のトラブルです。
今回はまだマシなほうなのですが
レンズの絞りを動かすと露出計が非常に不安定な動きをします。
原因は巻き戻しクランク下の摺動抵抗です。
円盤状になっており上面がフィルム感度に対応した抵抗
下面が絞り・SSに対応した抵抗となっています。
劣化するのは大抵下面で
これも酷いものになると露出計指針が上に振り切ったままになってしまいます。
軽度なものは清掃で復活しますが
重症になると交換しか手段がありません。
今回は清掃で問題ない状態に復活させることができました。

さらに、これもXEで定番のX・B以外の電子制御シャッターで
ミラーアップしたままになってしまうというトラブル
今回は常時ではなく
たまにミラーアップしたままになってしまうという状態です。
このトラブルの原因は各接点の接触不良だったり
基板内トラブルだったり色々な原因が考えられるのですが
(修理不能の場合も結構な確率であります)
今回は基板へ供給される電圧の不足が原因です。
ハンダ付けの劣化で電圧が低下し
電池切れと同じような状態になることが原因のようです。

致命的なトラブルはなかったものの
定番トラブルの初期症状がいろいろ出ている状態のXEでした。
この段階で処置しておけば当分は安心して使えると思います。
余談ですがXEのペンタプリズムカバーは樹脂製です。
その下にメインの基板が鎮座し放熱性を高めるためだそうです。
ボディカラーが黒だと普通ですが
シルバーだとツートンカラーになります。
それもまた何ともカッコ良いのですが。。。
個人的にも好きなカメラで自分用に4台確保しています。
最近使っていないので
もう少し涼しくなったらまた活躍させようと思います。

 

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は8月12日、語呂合わせで
「ハイジの日」だそうです。
「アルプスの少女ハイジ」のことですね。
今でも某家庭教師のCMで
ハイジはもちろん、クララやおんじやゼーゼマンがを
頻繁にテレビで見かけますね。
1974年に放映されたアニメですから
私が5歳のときなのですが毎週欠かさず見ていました。
さすがに記憶は途切れ途切れになってしまっていますが
とにかく白パンとチーズが美味しそうだったのが
強烈に記憶に残ってるなぁ(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
SPも修理依頼の多いカメラですね。
当時めちゃくちゃ売れたカメラであり
現存台数が多いことに加え
シンプルで使いやすくM42マウントということもあり
ペンタックス製だけではなく色々なレンズが使え
現在でも非常に人気の高いカメラです。

ただし発売開始は1964年です。
もう既に50年以上が経過しています。
当然のことながら当時から全く未整備のものは
まず間違いなく何らかのトラブルを抱えています。

多いトラブルとしてわかりやすいのは
まず、プリズム腐食でしょうか。。。
ファインダー視野内の横方向に黒い線が見えるようになります。
これはプリズムをぐるっと囲むように貼られている
モルトプレーンの加水分解が原因です。
次にシャッター幕の走行不良。。。
これが原因でミラーアップしたままになってしまうことも多いです。
軽いものだと測定機にかけてみないとわからないようなものもありますが
酷いものだと高速シャッターが開かない
写真の片方だけ暗くなるあるいは片方だけ写らないなんてことになります。
シャッター幕軸の汚れ等でシャッタースピードが狂ってしまうことが原因です。
あとはSPに限ったことではないですが
やはり露出計関連のトラブルが多いと思います。

今回、お預かりしているSPは
シャッター幕の走行不良です。
1/1000だとシャッターがほぼ開きません。
走り終わり寸前にかろうじて1/3000くらい開くといった感じです。
1/500だと何とか開くのですが
走り始めが1/1000、真ん中で1/800、走り終わりで1/250といった感じです。
写らなくはないでしょうが写真の両端で2段違うと
明らかに明るさに差がでてしまうと思います。
後幕の速度が異常に遅いことが原因ですが
無理に後幕のテンションだけ上げても根本的な解決にはなりません。
シャッター幕やバネに負担をかけて寿命を短くしてしまうだけです。
幕軸の汚れをなくし、適度な注油を行えば改善すると思われます。

写真は分解途中のものですが、この後、ミラーボックスを外して
シャッター機構の整備を行いました。
幕軸を中心に動作部分を清掃し注油していくわけですが
この作業だけでシャッタースピードは劇的に改善しました。
もちろん最終的にはテンション調整も行い
精度を上げていくのですが
必要以上にはテンションを上げないように注意します。

並行してミラー駆動部、巻上部、ファインダー清掃
露出計周りの整備を行います。
少し時間をおいて動きが安定してから
最終調整を行って完成となります。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「山の日」ですね!
気がつくとながらく山にも登っていませんね。。。
昨年夏と秋に千畳敷カールには行きましたが
これは山登りというほどではないから。。。
昨年GWの雲取山が最後かな(苦笑)
この季節に2000m以上の山に登ると
風が爽やかで本当に気持ちよいのですよねぇ。。。
歩いている最中はさすがに暑いのですが
それでも下界の暑さに比べりゃ心地よい汗です。
すっかり体力落ちてしまっているから
身体作りから始めなきゃダメかもしれません(汗)

さてさて

本日はキャノンA-1のカメラ修理を行っています。
「カメラロボット」と言われた当時の最先端の電子制御技術を
惜しげもなく積み込んだ高級機です。
開発に関して当時のカメラ開発部門のみならず
計算機事業部やキヤノン電子からも技術者が参加したそうです。
発売は1978年です。
これだけの電子制御カメラなので
正直言うと修理不能な場合も多々ございます。
ファインダーない液晶にエラーが出てしまうような個体だと
当店では残念ながらお手上げです。

今回、お預かりしているA-1は
Aシリーズ全モデル共通の定番トラブルである
シャッター鳴きが起こっています。
シャッター鳴きといいますが正確には
ミラー駆動部のギアの油切れによって起きる症状です。
放置しておくとミラーの動作がだんだん遅くなり
最後にはシャッターが切れなくなってしまいます。
シャッター鳴きの始まった個体は
早めに対処しておいたほうがよろしいかと思います。
原因のギアに清掃して注油を行えば直るのですが
すぐそばに電気接点もあるのでここには油厳禁です。
よくわからないなままに原因のギア周辺に
注油を必要以上にしてしまうと
電源が一切入らなくなることもございます。
シャッター鳴きの対処方法はネット上にもたくさん溢れていますが
もしご自分で挑戦する場合は
くれぐれも注油する場所と量にご注意ください。

お預かりの個体はそれだけではなく
露出計、オート共に随分オーバー目に狂ってしまっています。
2段前後といったとことろでしょうか。。。
これもA-1に多い症状ですね。
酷いものになると3段以上オーバーというものも見かけます。

当時、最先端の電子制御機とはいえ
発売開始から今年で丁度40年です。
電子基板そのものはまだ問題がない場合でも
各接点や機械部分のトラブルも多くなってくる時期です。
一通りの分解を行って
機械で動作している部分は清掃・注油
電気接点は清掃でこちらは油分が付着していれば
徹底的に取り除きます。

写真は整備完了後です。少し様子見をしてから
最終チェック及び調整を行います。
シャッター、巻上、ミラー、
それぞれ非常にスムーズに動作するようになりました。
露出計・オートもバッチリ精度が出ています。

いかにもキヤノンらしいカッコよさですね。
当たり前なのですが
やはりA-1にはNewFDレンズが似合います。
A-1が発売されたのは私が小学生の頃ですが
中学生の頃に「カッコいいカメラだなぁ。。。」と思っていたのを
今でも覚えています。それほどインパクトのあるカメラでした。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「焼き鳥の日」だそうですよ!
焼き鳥。。。大好きですねぇ。。。
カリッカリに焼いた皮に塩なんて最高ですね。
これまたビールに合うのですよねぇ。。。
いかん、まだお昼前なのに
頭の中が焼き鳥屋モードになってしまう。。。
まずは仕事しなければ。。。(笑)

本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
当店のブログでもトップクラスの登場回数を誇るカメラですね。
電子制御シャッター機ということで
敬遠されるイメージありますが
他メーカーの電子制御シャッター機に比べると
かなりトラブルの少ないカメラです。
今回お預かりしているFEも電子基板関連には
特に異常は見られません。
(もちろんメーターやオートにズレは見られるので
調整は必要ですが。。。)

問題なのはその電子基板以前の電源部に問題があるようです。
新しい電池に入れ替えても電源が安定せず
電子シャッター動作時にミラーアップしたままで
シャッターが切れないことが頻繁にあります。
電池室はキレイそうなのですが
その裏のハンダ付けやリード線、あるいはSW部に
劣化及び汚れがあるものと思われます。

電子制御シャッター機は状態にもよりますが
電子基板そのもののトラブル以上に
その周りの接点のトラブルのほうが多いと思われます。
今回もできる限り分解して
ハンダ付けのやりなおしや接点の清掃を行っていきます。

写真は一通りの整備が終わった段階でのものです。
レンズは当店のテスト用レンズです。
もちろん電源は安定して快調にシャッターも切れています。
精度も申し分ない値になりました。
F一桁機の「これでもか」といわんばかりの
頑強さほどではないですが
中級機としてはかなり丈夫にできているカメラだと思います。
一桁機より随分軽量コンパクトで
気軽に連れ出せるサイズなのも嬉しいですね。
FEは1978年発売で既に登場から40年以上経過しているのですが
シンプルで奇をてらったところのないデザインのせいか
同年代の他のカメラと比べても古臭さがほとんど感じられません。
さらに。。。毎回、同じことを書きますが
FEの指針式露出計は直感的にわかりやすく
非常に使い勝手の良いものです。
個人的にも好きなカメラのひとつですね!

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ミノルタハイマチックCのカメラ修理

今日は「ムーミンの日」だそうですよ。
意外と比較的最近設定された記念日です。
2005年のムーミン誕生60周年を機に設定されたそうです。
それまでは語呂合わせで6/3が「ムーミンの日」と
ファンの間では言われていたのですが
世界に通用する記念日にしようとのことで
作者のトーベ・ヤンソンさんの誕生日である8月9日になったそうです。
子供の頃、よく見ていたアニメのムーミンは
日本で作られたのですね。
ムーミン公式サイトを見ていると知らなかった設定とかが
いろいろわかって懐かしい上になかなか楽しいです。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックC」のカメラ修理を行っています。
一連のハイマチッシリーズの中ではちょっと変わったモデルですね。
ピント合わせは目測式の3点ゾーンフォーカスで
レンズも沈銅タイプです。(ほんの少し沈銅するだけなのですが)
シャッタースピードは2段切替式で
晴れマークだと1/250、曇りマークだと1/30となります。
基本はCDS式の露出計の指針を挟みこむタイプの
シャッタースピード優先AE機です。
レンズは3群3枚のロッコール40mmF2.7
シャッターユニットはセイコー製です。

意外と数の少ないカメラだと思います。
そして大抵の場合が電池室に問題があるものが多いです。
今回、お預かりの個体も
かなり長い間、電池が入れっぱなしだったのか
電池室の一部に腐食及び破損が見られます。
外装はなかなかキレイでレンズの状態も悪くないのですが
やはり動きの悪いところが多く
露出計周りはあちこちで接触不良が起きています。
現状では露出計は動いたり動かなかったりという状況です。
まずは電池室の通電を確保して
電池室~CDS~露出計まできちんと導通するように
整備を行います。
もちろんシャッターユニット整備、フォーカス調整、ファインダー清掃等々
一通りの整備を行います。

前板の構造は半最中構造になっていて
整備性も悪くありません。
デザインも良く軽量コンパクトで
どこにでも持って行きたくなるカメラですね!
グリーンの沈胴ボタンがまた何とも良い感じです。
正直に言うとちょっと印象の薄いカメラだったのですが
今回、整備してみて非常に気になる1台になりました。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「そろばんの日」だそうですよ。
今は少ないかもしれませんが
私が子供の頃は「そろばん塾」がたくさんあって
小学生の間に多くの子供達が
そろばん塾に通っていました。
私も小学校3年生から小学校卒業まで
せっせと通ったなぁ。。。
学年関係なく近所の子供達がみんな通ってたので
学校とはまた違った意味で楽しかったのを思い出します。
いや、遊んでいたわけではなくてちゃんとやってましたよ
2級までは合格しましたし、今でも3桁くらいまでの加減算は
頭の中にそろばんを思い浮かべて暗算しています。
あの頃、習ったものって忘れないですよね。

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
このブログでの登場回数もトップクラスで多いSRTですが
ちょっと久しぶりですね。
ミノルタの機械制御シャッター機の代表的なモデルです。
発売は1966年、SRT101もロングセラーとなりましたが
後継のSRTスーパーや
SRシリーズ最終モデルのSR505/SR101まで
基本的な構造はSRT101とほぼ共通です。
このSRT101からTTL開放測光となり
それに対応したMCロッコールレンズも発売されました。
露出計もCLCと呼ばれるファインダー視野を二分した
簡単な分割測光を採用しています。

SRT101は非常に売れたカメラで
その生産時期も長かったので
たくさんの個体が現在も流通しています。
お値段もお手ごろです。
しかしながら発売開始から50年以上が経過し
全く整備されていないものは
とりあえず動作していても
ちゃんと写真の撮れないものも多々あるようです。
SRT101だけではなくミノルタSRシリーズは
シャッター機構そのものは
非常に丈夫なためとりあえずは動作するものが多いですが
油切れで動きにくくなっているところを
無理矢理何とか動作している。。。といったものも多いです。
体中の関節があちこち痛いのに
何とか動かしている状態です。。。
そんなSRシリーズを見かけるとちょっと切なくなってきますね。

お預かりしているSRT101もシャッターは動作しています。
しかしながらやはり全体的に油切れで
後幕がきちんと走りきらないため
低速時にはミラーアップしたままになってしまい
1/8以上のシャッターだとスローガバナが止まってしまい
シャッターが開きっぱなしになってしまいます。
一見、普通に切れている高速シャッターにも影響は出ており
1/1000の場合で、走り始めは1/750、
走り終わりは1/400なんていう状態です。
加えてモルトは全てボロボロです。
さらにレンズロックが上手く噛み合わず
レンズをキチンと装着してもロックがかかりません。

まだプリズムやファインダー部分を降ろしただけですが
これから本格的に分解を進めて
シャッター周りの整備を行います。
あちこちに張られた連動糸には多少気を使いますが
さすがに何度も何度もやっている作業なので
比較的気は楽ですね。
今回のSRTはご依頼者様が昔から使っているものなので
そんなことはないのですが
流通台数が多いため中古の個体等では
かなり手荒く扱われた個体も多く見かけます。
非常に良くできたカメラなので
手に入れた方は優しく接していただければと思います。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「広島平和記念日」いわゆる「原爆の日」ですね。
広島にいた頃は8時15分にはサイレンが鳴り
町中が黙とうするのが当たり前でしたが
首都圏に来てからはそういうこともなくなり
原爆の日も少し遠いものになってしまった気がします。
私は祖父母に育てられたので小さな頃から
戦時中の話は本当に山ほど聞かされました。
広島・呉という土地柄、当時のことを教えてくれる
資料館等もたくさんありました。
私自身は戦争を知らない世代ですが
どれほどの悲惨な状況だったこということを
確実に次世代に伝えていかなければ。。。と
この日には再確認する気持ちにさせられます。

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズの中でも
最も売れたカメラと言っていいと思います。
絞り優先AE専用機で軽量コンパクトな
非常に良くできたカメラです。
発売は1976年です。
それまでのペンタックスカメラのシンボルでもあった
AOCOマークが刻印された最後のモデルでもあります。

ペンタックスMEというと
ミラー駆動部のゴムブッシュ溶解による
「ミラーアップしたまま固着」というトラブルが
非常に有名で、実際にその症状が多いのですが
今回、お預かりしているMEはその症状はございません。
とはいえ、もし当時のゴムブッシュが
そのまま使われている状態でしたら
時間の問題で必ずミラーアップのトラブルは発生します。
今回のMEはそのミラーの動きや音の感じから
おそらくゴムブッシュに関しては対策済みかな。。。とは思いましたが
今回はそういう部分も含めての各部点検整備一式のご依頼なので
もちろん一通りチェックして清掃・注油を行っていきます。

この時期のペンタックス機なので
内部にモルトが多く使われています。
特にスクリーン枠と露出計の接続部にある
モルトからファインダー内にたくさんモルト屑が入ってしまっています。
ミラー駆動部のゴムブッシュは予想通り対策済みでしたが
ミラーボックス底部のエアダンパー等も
要チェックな部分です。
機構的なウィークポイントはわかっているので
それらを中心にひとつひとつ清掃・注油を行っていきます。
その上で今回、結構狂ってしまっている
露出計・オートの精度を調整していきます。

それからこれもME系で多いトラブルですが
巻上レバーを格納したときのクリック感がなく
完全に仕舞った状態から実際に巻き上げる遊びの部分で
巻上レバーがフラフラと遊んでしまっている状態です。
クリック感を出す板バネが折れてしまっているせいで
ここは強度不足なのか折れてしまっている個体が多いです。
今回は中古部品を使って交換で対処します。

今回、お預かりしたMEにはM42マウントアダプターが装着されていて
付属するレンズもM42のスーパータクマーでした。
実絞り測光になるのでファインダーは暗くなりがちですが
M42レンズを使って絞り優先オートが使える
この組み合わせはなかなか楽しそうです。

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ミノルタハイマチック7SⅡのカメラ修理

今日は「タクシーの日」だそうですよ。
サラリーマンだった頃は
いろんな付き合いの飲み会の帰りとかに
タクシーを使うこともちょくちょくありましたが
この仕事を始めてからは
全く乗ることがなくなりましたね。。。
あ、登山のときに登山口までのアプローチに
タクシー(乗り合いも含む)しか手段がないときに
これもごく稀に使ってたかな。。。
自分がめったに乗らないからそう思うだけなのですが
世の中にあんなにタクシーがたくさん走ってて
本当に儲かるのかな。。。って余計な心配をしてしまいます。。。
(単なる貧乏性ですね。。。(苦笑))

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7SⅡ」のカメラ修理を行っています。
過去にも一度、このブログに登場していますが
あまりモデル名に聞き覚えのない方も多いと思います。
それもそのはずでこの「ハイマチック7SⅡ」は
輸出専用モデルで国内では販売されていないのです。
発売開始は1977年なのですが
同じ時代に国内ではフラッシュ内蔵のハイマチックSが発売されています。
国内ではオートでフラッシュ内蔵の簡単操作のカメラのほうが
圧倒的に強かった時代ですね。
「7SⅡ」はハイマチックFほどのコンパクトなボディに
シャッタースピード優先AEを搭載し
マニュアル露出も可能なカメラです。(マニュアル時には露出計はオフになります)
コンパクトなボディにシャッタースピード優先AEというと
キャノネットG-ⅢやコニカC35FDが思い出されますね。
「7SⅡ」もコニカやキヤノンと同様
40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
大口径レンズでマニュアル露出も可能。。。
国内でも発売してほしかったですね。。。
確かに当時の国内では売れなかったかもしれませんが。。。
国内販売されていたらもう少し
現代でも手に入れやすいカメラになっていたかもしれません。

お預かりの「7SⅡ」はご依頼者様が苦労して
海外から取り寄せたものだそうです。
外観は非常にキレイなのですが
露出計が全く動かない(指針が見えない)ことと
絞り羽根がオート時もマニュアル時も最小絞りのままで
全く動きません。。。粘っている感じではなさそうです。
嫌な予感がゴンゴンしますねぇ。。。

ある程度、分解して露出計の全容が見えてくると
何とメーターから出ているはずの
ファインダー指針とオート挟み込み用の針が
両方ともありません。。。(折れてしまっている)
絞り駆動部分も組み間違いで動きません。。。。
明らかな分解品です。嫌な予感はあたりました(苦笑)

いろいろ加工も必要でしたが何とか普通に動作するようになりました。
こういう明らかな分解品で怖いのは
思いもかけない場所の部品の掛け違いとか
部品の紛失がある可能性があるので
通常以上に神経を使います。
今回のようにちょっと希少なカメラだと
部品取り個体も手に入らないので尚更です。
とはいえ、今回は露出計の針以外は破損している部分はなかったので
安心して使える状態になったと思います。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は8月4日ということで
「箸の日」だそうです!
日本人ですからね、箸は美しく使いたいですよね。
。。。といってる私もぱっと見には
そんなにおかしくないとは思いますが
本当に正しい持ち方をしているかというと
ちょっと自信ないです。。。(汗)
子供の頃に結構厳しく指導されたのですが
多分少しイマイチな持ち方をしていると思います。
それ以前に私、左利きなので
そちらのほうが見た目に違和感あるかもしれませんが。。。
ところで。。。牛丼屋さんとかで最近たまに見かけるのですが
丼モノを箸ではなくスプーンで食べる方、最近は多いのですね。
汁物は箸だと食べづらいっていうのもわからなくはないですが
かきこんでしまえばいいのではないかと。。。
お茶漬けだってやっぱり箸ですしねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
35DCも修理依頼の多いカメラですね。
1971年発売でレンズは大口径のF.ズイコー40mmF1.7を搭載します。
このレンズは現在でも非常に評価の高いレンズですね。
露出はプログラムオートです。
35DCは1971年に発売された前期型と
1974年に発売された後期型が存在します。
基本的なスペックに変わりはございませんが
後期型にはファインダー接眼レンズの脇に
バッテリーチェックランプが付いています。
使用電池は本来、水銀電池ですので
電圧変換型電池アダプタを使う方法もございますが
変換型のアダプタを使うと
バッテリーチェックランプは点灯しなくなります。
キヤノネットG-ⅢやキヤノンEFと同様ですね。

お預かりした35DCはご依頼者様との打ち合わせで
電圧変換型アダプタではなく1.5Vで使用されるとのことですが
どちらにしてもバッテリーチェックランプが
点灯しない状態でした。SWの接触不良が原因です。
さらにセルフタイマーレバーの破損、
露出計、オートはかなりオーバー気味
モルトは全滅。。。とやはり全体的にリフレッシュの必要な状況です。
おそらくかなり長い間使われていなかったと思われますが
ただし、保存環境はかなり良い環境だったようで
レンズ・ファインダーにはほんのわずかなカビしか見当たりません。

以前にも書きましたが、35DCのセイコー製シャッターは
機械制御でプログラムオートはいわゆる針挟み込みタイプです。
電源を必要とするのは露出計周りだけですが
光量不足時にはオリンパスでよくある「赤ベロ」ではなく
レリーズロックがかかります。
。。。ということは電池を入れて少しでも露出計の針が振れていないと
シャッターを切ることはできません。
ちなみにフィルム先端の空写し時に対応するため
レンズキャップをして露出計が振れていなくても
シャッターを強制的に切ることはできます。
(それでも電池は入っていないとダメです)
前期モデルの場合は底部にある「F」ボタン
後期モデルの場合はバッテリーチェックボタンを押すと
露出計が振れていなくてもシャッターは切れます。

フィルムカメラは一度基本的な使い方を覚えれば
どのメーカーのカメラでもたいていは使えるようになりますが
細かい部分はやはりモデルごとの特有な使い方も出てきます。
なかなか説明書までは手に入らない場合も多いので
そのあたりは慣れないとな少々難しく感じるかもしれませんね。

35DCは中身の構造もオリンパスらしく
なかなか独創性の高い作りです。
これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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