カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「東名高速全線開通日」だそうですよ。
1969年のこの日に大井松田-御殿場間が開通し
既に完成していた名神高速路とも繋がり
関東から関西まで繋がる大動脈となったわけですね。
クルマで好きな音楽でも聴きながら
高速道路を延々走るのは気持ちよいですよね。
クルマにもよるのでしょうが
乗り心地とシートの良いクルマであれば
いくらでも走っていられます。
少し前までは東京-広島間をほぼノンストップで
(止まったのはトイレと給油のための一度のみ)
行ったりしていました。
これが二輪だと頻繁に休憩も取らなくては無理だし
それでも400km超えたあたりから
かなり苦しくなってくるのですよね(苦笑)
まぁ、そのときは2スト250だったから
はなからそんな使い方には向いていなかったのですが。。。(汗)
あぁ。。。高速道路で長距離ドライブいいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行います。
絞り優先AE専用機で非常に軽量コンパクトで
軽快に使うことのできるカメラです。
発売は1976年です。
当時のペンタックスのラインナップ
「Mシリーズ」の中核といって良いカメラだと思います。
セイコー製金属羽根縦走りシャッターを搭載した
電子制御シャッター機です。
ペンタ部に「AOCOマーク」が刻印された
最後のカメラでもあります。

電子制御シャッター機ということで
電気関連の故障が多いかもと想像されるかもしれませんが
ME系のトラブルのほとんどは機械的な部分が多いです。
その代表格はもはやME系では定番中の定番ともいえる
「ミラーアップしたまま固着」です。
今回、お預かりしているMEもやはりミラーアップしたままです。
毎回のことなので原因もわかっていますが
十中八九、ミラー駆動部のゴムブッシュの溶解による固着です。
今回のMEの場合は巻上レバーも
見かけ上は所定の位置にありますが
回してみると途中までは全く手応えがなく
そこから先へは全く動かない状態です。
おそらくこれもミラー駆動部が関連しているものと思われます。
まずはこの状態を解消しないと
露出計やオートが通常に動作しているかどうかもわからないのですが
MEであればそれほど大きな問題はないと思われます。
ただ、少し心配なのは
セルフタイマーレバー周りの部品や
モードダイヤル切替のプッシュボタンが欠落しているのです。
いや、それ自体は補充すればよいのでいいのですが
この辺が欠落してるということはほぼ間違いなく分解品だと思われます。
中身がおかしなことになっていなければ良いのですが。。。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
とにかく動作部分は全て清掃を行い
必要な部分には注油を行います。
それを行った上でオート露出の調整等を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キャノネットQL17のカメラ修理

今日は「食堂車」の日だそうですよ。
今でも一部の豪華列車では存在するようですが
私がまだ幼い頃には新幹線や特急列車で
「予約ナシで利用できる」食堂車がまだ残っていました。
残念ながら利用したことはないのですが
幼心に密かに憧れていました。
車窓から外を眺めながらカレーライスとか
ビーフシチューとかハンバーグが食べられるなんて。。。
まぁ最近こういう幼い頃の記憶がかすかに残っているものに
妙に執着してしまいますね(汗)
究極のないものねだりだとはわかっているのですが。。。
これも年齢のせいでしょうねぇ(苦笑)

さてさて

今日は「キャノネットQL17」のカメラ修理を行っています。
社会現象になるほどの大ヒット作となった
初代キャノネットから4年後、1965年発売のカメラです。
キャノネットもこのモデルから当時キャノンが得意としていた
「クイックローディング」が搭載されました。
(モデル名のQLはその頭文字を取ったものです)
シャッター速度優先AE機で
マニュアル露出も可(マニュアル時は露出計は使用不可)というのは
キャノネットシリーズ共通の使用です。
「キャノネットQL17」は基本的には初代の作りを受け継いでいますが
巻上レバー・巻戻しクランクは通常の上カバー部に移動され
比較的オーソドックスなスタイルとなりました。

お預かりしているキャノネットは
まずファインダーのクモリが酷く
二重像が見えにくくピント合わせがままならない状況です。
レンズやファインダーのクモリは清掃では取れないことも多いのですが
何とか通常の使用に問題ないレベルにはしていこうと思います。
シャッターは比較的普通に動作しているようなのですが
おそらく多少の粘りは発生していると思われます。
キャノネットはシリーズを通じて
オート時の絞り制御機構にトラブルのある場合も多いのですが
今回もオート時もマニュアル時も最小絞りになったままで
全く制御できないような状況です。
絞り制御部或いは絞り羽根の粘りが原因と思われます。
露出計はとりあえず作動してますが
かなり調整が必要です。
電池室にも腐食跡があるので
裏側の配線も要交換の可能性がございます。

写真は整備前でこれから取り掛かるところですが
さすがに長らく使われていなかったようで
汚れこそ目立ちますが
非常に大切にされていたカメラのようで
キズやスレもほとんどなくキレイなカメラです。
外装だけではなく中身もキレイにして
快適に使用できる状態に整備していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「菌活の日」だそうですよ。
これ最初は腸内環境とか
ビフィズス菌とかにちなんでいるかと思ったのですが
ここでいう「菌」とは「キノコ」のことなのですね。
マツタケ、シイタケ、ホンシメジ、エリンギ、
マイタケ、エノキタケ。。。。ぱっと思い浮かぶだけでも
美味しいキノコが次々と浮かびますねぇ。。。
鍋に入れても良いし、焼いても炒めてもいいですね
子供の頃に近所で出前をよく頼んでいた蕎麦屋さんの
ざるそばに薬味としてシイタケが入っていて
これがかなり苦手だったのですが。。。
大人になる頃にはシイタケ大好物になりました。
味覚というか好みって年齢によって変わっていくのですねぇ。。。
キノコ類、一番好きなのはホンシメジかな。。。
マツタケほどではないにしてもちょっとお高いですが。。。

さてさて

今日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理に取り掛かります。
大ヒット作となったSPの改良版で
SMCタクマーレンズとの組み合わせで
開放測光を実現したカメラです。
1973年の発売ですが
この頃は開放測光が当たり前になりつつある時代です。

ここでちょっとだけ開放測光と絞込み測光について
簡単に書いておきます。
現代だと当たり前なのですが
一眼レフでレンズの絞りを設定しても
基本的にファインダーは絞り開放で明るいままです。
シャッターを切った瞬間だけ設定された絞り値まで
絞り込んで撮影を行うわけですね。
それでもシャッターを押す前に絞りを操作すれば
その絞り値、さらにSS値に連動して
露出計は現在の設定が正しいかどうかを教えてくれます。
つまり絞りは実際には開放でも絞り値が
露出計に伝わるようになっているのですね。
これがいわゆる「開放測光」です。

それ以前の絞込み測光の場合は
レンズ側絞りリングが現在どこに設定されているかを
ボディ側に伝える機構が全くない場合に
実際に絞り込んでシャッターを押したときに
どのくらいの光量が入ってくるかを測光する方法です。
従来のSPのように露出計スイッチをonにすると
同時に絞り込む構造になっているものが多いですね。
実際に絞り込んで測光するので
絞り値にもよりますが
そのときのファインダーは絞られてかなり暗くなります。

SPやSPFに採用されているM42マウントレンズは
いわゆるユニバーサルマウントで
世界中のメーカーでいろんなレンズが作られていますが
当然シンプルな構造のため絞り値をカメラ側に伝える機構を持っていません。
そのM42レンズにペンタックス独自の
絞り伝達機能を追加したのがSMCタクマーレンズ群で
それに対応したボディがSPFやES、ES2といったカメラです。
SPFに従来のM42マウントレンズを装着する分には
開放測光でなく絞込み測光で露出計を使えば全く問題ないですが
SMCタクマーレンズを他メーカーのM42マウントカメラに使用する際には
絞り伝達機構が干渉する場合もあるようなので注意が必要です。

前置きが随分長くなってしまいました(苦笑)
お預かりしているSPFは
まず高速シャッターが開きません。
1/1000は全く開かない状態で1/500でも1/3くらいしか開きません。
1/250でやっと開きますが
両端でかなり露光差がある状況です。
シャッター幕軸の動きが悪いようです。
加えて、今のところ確認できてないのですが
たまに巻き上げてあるのにレリーズできないことがあるようです。
現象が再現しないので何ともいえない部分がありますが
おそらくチャージ不良ではないかと思われます。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「ラブレターの日」だそうですよ。
うーん、ラブレターだけではなくて
女子によく手紙を書いていたのは
中学生頃かなぁ。。。。
便箋や折り方とかもちょっと工夫したりしてたなぁ。。。
いや、内容なんて、もはや覚えていないけれど
今となってはとても直視できないほど
恥ずかしい内容だと思いますよ(笑)
おまけに手紙は当分の間、残りますものね。。。
まさか現存しているものはないとは思いますが。。。(汗)
まぁ、誰もが通る道ですよね。
イマドキは手書きの手紙なんて出すことはないのでしょうが。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月も多いですね。OM-1
やはり小さくてコンパクトだから。。。というのが
人気の原因としては最大のものなのでしょうね。。。
確かにOM-1を依頼されるお客様は
一眼レフでは撮りたいけれど
あまり大きくて重いものは困る。。。という理由はあるでしょうね。
小さいだけなら80年代の電子制御シャッター機を含めれば
OM-1と同等、あるいはそれ以上に軽い一眼レフも
いろいろあると思いますが
使い心地とか質感まで含めると
やはりOM-1は特別なカメラだと思います。
おまけに機械制御シャッター機で
電気を使うのはシンプルな指針式の露出計のみですし
メンテナンスすれば大抵のトラブルは解決してしまうことも
魅力のひとつだと思います。
。。。。ここまで書いておいて矛盾しますが
OM-1はその大きさ・軽さを実現するために
いろいろ工夫がされているカメラで
整備をする上では非常に繊細な部分も多く
機械式のシンプルなカメラ。。。だと思って
気安く分解すると大変な思いをするカメラでもあります。
今でこそ、そんなことはあまりありませんが
昔は不調なOM-1を目の前に何度頭を抱えたことやら。。。(笑)

お預かりしているOM-1は
人気のたかいブラックモデルです。
巻上の感触も悪くなくシャッターも動作しているのですが
高速シャッターにトラブルを抱えてしまっています。
1/1000はほぼ開かない状態で
1/500でも半分近くは閉じてしまいます。
1/250でやっと開ききりますが
露出量は視野の両端で極端に異なる状況です。
先幕の動きが悪く後幕に追いつかれてしまう状態です。
とはいっても幕速を測定してみても
後幕もあまり良い状況とはいえないので
シャッター幕軸に随分汚れがたまって
抵抗になってしまっているものと思われます。
OM-1の場合はさらにそれに加えて
底部三連ギアの動きが悪くなっていることも原因だったりします。
スローシャッターもガバナが固着気味なので
全体的に動きが悪い状態のようです。

今日もこれから本格的に分解整備に取り掛かります。
今回はめずらしくプリズムの交換は必要なさそうです。
露出計は動いてはいるのですが
1.5Vで駆動しているのに2段ほどオーバーな状態です。
もちろんこれも修理・調整を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「たまご料理の日」だそうですよ。
たまご料理。。。
ゆで卵、目玉焼き、玉子焼き、オムレツ、茶碗蒸し。。。
うーん、どれも本当に美味しいものばかりですね!
ゆで卵や目玉焼き、スクランブルエッグくらいなら
家でも気軽に作りますが(まぁ簡単だし)
できたて熱々の茶碗蒸しとかは
随分ご無沙汰しているような気がします。。。
まぁ、でも外食すればたまご料理は比較的
できたての美味しいものが口に入りやすいですよね!
うーん、何だか茶碗蒸しが無性に食べたくなってきました(笑)

さてさて

本日はペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
1964年に発売され大ヒットしたカメラです。
当時の写真雑誌のフォトコンテスト入賞作品の
使用カメラのほとんどをSPが占めていたことも
めずらしくなかったそうです。
それほど大ヒットしたカメラなので
現存数も非常に多く、気軽に入手できる
M42マウント機として今でも非常に人気の高いカメラです。
もともとは非常に丈夫なカメラですが
さすがに未整備のものは何らかのトラブルを抱えているものがほとんどです。
露出計トラブルももちろん多いですが
一見、シャッターは切れていても
シャッターがまともに走行していないものも多くあります。
未整備の個体はまず整備を行ってから使うことを
考えたほうが良いカメラだと思います。

お預かりしているSPは
まず、ミラーアップしたままで固着してしまっています。
シャッター後幕走行不良のため
ミラーアップしてしたままのことも多いのですが
今回はミラー駆動部にも問題がありそうです。
シャッターはとりあえず切れてはいますが
やはり精度は全く出ておらず
1/1000の場合で
走り始めは1/3000、視野中央で1/300、
走り終わり付近では1/100です。
明らかに後幕の動きが遅いようです。
しかしながらスローガバナはスムーズに動作しており
低速シャッターは意外と良好です。
ファインダーは定番のプリズム腐食です。
露出計はon/off操作にわずかに反応するものの
明るさには全く反応しない状態です。
付属するスーパータクマー55mmF1.8レンズも
レンズに相当なカビが発生しているので
こちらも清掃いたします。

今回もまだ現状チェックを行ったのみで
これから本格的に整備に取り掛かります。
このSPはご依頼者のおじいさまが使っていたものだそうです。
さすがに外装に汚れや若干のサビがありますが
アタリもなくとても大事に使っていたことがよくわかります。
ご依頼様ご本人はこれが初めてのフィルムカメラになるそうです。
フィルムカメラの魅力を知っていただくためにも
快適に使えるように気合を入れて整備いたします!

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカC35FDのカメラ修理

今日は「森林(もり)の日」だそうですよ。
見晴らしの良い稜線の山歩きも気持ちよいですが
涼しい森林の中の山歩きも気持ちよいものです。
季節にもよるのですが
ちょっとひんやりとした苔むす森の中とかは
歩いているだけで森のパワーをもらえそうです。
ただ真夏になるとやたらとアブにまとわりつかれたり
山域によってはヤマビルが出たりします。
梅雨前の今の時期か中秋あたりが
一番快適かもしれませんね。
あぁ、いいですねぇ。。。
北八ヶ岳あたりの森の空気を思い切り吸ってきたいです!

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
コンパクトで気軽さが売りの「C35(じゃーに~コニカ)」をベースに
38mmF1.8の大口径ヘキサノンレンズを搭載し
シャッタースピード優先AEを装備し
より撮影者が表現できる幅を広げたモデルです
愛称は「すご腕じゃーに~」です。
発売は1973年です。
実は「C35シリーズ」としては最後の距離計搭載カメラでもあります。
輸出仕様はコニカオートS3という名前で発売されていました。

お預かりしているC35FDは
ご依頼者様が最近手に入れたものとのことです。
本格的に使用する前に
一度きちんと整備してから使いたいとのことで
お預かりしました。
露出計もシャッターも一通り動作はしているのですが
動作チェックをしていると
オート時の絞り制御がおかしくなることがあるようです。
例えば露出計がF16を指しているような場面で
実際にシャッターを切ると何回かに一度は
F16に絞らずに開放のまま切れてしまうことがあるようです。
それもこの症状が一度出ると何回かは続くようです。
実際の撮影時にこれが出ると
相当な露出オーバーになってしまいます。
F16の場面で開放になると写真はもはや真っ白ですね。
絞り羽根の粘りなのか
針挟み込み部分に何らかの問題がありそうです。
シャッター羽根にも粘りが少し見られます。
露出計は動作してはいるのですが
1.5V電池でテストしているのに関わらず
随分オーバー気味なのでこれも調整が必要です。

現状を一通り確認したこところで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
C35がベースとはいえ
シャッターユニットは全く別物ですので
整備する側としては完全に別のカメラです。
まずはシャッターユニットと絞り制御部分の
トラブルの原因から調べていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタXDのカメラ修理

5月19日。。。記念日ではないのですが
1910年のこの日にハレー彗星の尾の中を
地球が通過するという現象が起きています。
そのときに「彗星の尾のシアン化合物で地球上の生物は死滅する」とか
「地球上の空気が5分ほどなくなる」とか
いろいろな噂が広まりました。
自転車のチューブを買占め空気がなくなる間
チューブにためた空気で凌ごうとする人や
水を張った桶で息を止める練習をする人とかがいたそうです。
で、どうせ死んでしまうなら。。。と当時の歓楽街は
かつてない賑わいをみせたそうです。
もちろん、彗星の尾は非常に薄いガスのため
地球の大気に跳ね返されてしまうので全く何もおきませんでした。
今でこそ多少笑い話な要素になっていますが
こういうデマは怖いですよねぇ。。。
現在だってウィルスの大流行だとか生物兵器だとか
同じようなデマの可能性もありますものね。。。
現在のような発達した情報化社会だからこそ
おかしな情報には惑わされないようにしなくてはいけませんね。

さてさて

本日はミノルタXDのカメラ修理を行っています。
1977年に発売された世界初の両優先AE
(絞り優先AE、シャッタスピード優先AE)が搭載されたモデルです。
両優先AEもポイントですが
個人的にはそのよくまとまったデザインが
非常に魅力的なカメラです。
ミノルタらしく巻上やシャッター音、ファインダーの見え等々
使い心地の質感が非常に高いことも魅力です。
スクリーンには非常に明るくピントの山が掴み易い
「アキューマットスクリーン」が採用されています。
ただし、電子制御シャッター機ということもありますが
電装系に少々トラブルの多いカメラ独特のとしても有名です。
当店でも修理・整備は行いますが
修理不能な個体も多いカメラでもあります。
露出計が明るさに関係なく常にオーバー表示のものや
シャッタースピードの制御が全く効かず
常に同じ速度で切れるものとかは修理不能の可能性が極めて高いです。

お預かりしているXDは電子制御部分については
まずは問題ないようです。
ただし高速シャッターが異常に速い
(スリットが狭すぎて露光量が少なすぎる)ことや
レンズ絞込みレバーの動きが悪く本来の半分くらいしか動かないとか
巻上レバーの戻りが悪い等々
機械的な部分で動きのおかしな箇所がいろいろ出てきています。
特に絞込みレバーの動きが悪い点は
XDの定番トラブルである「シャッターレスポンスが異常に悪い」という
トラブルの前兆的なものでもありますので
速めに対処しておきたいところでもあります。

XDのブラック塗装は「ネオブラック」と呼ばれる
独特のツヤの少ない塗装です。
これもまた魅力のひとつでもありますね。
個人的にはシルバーもかなり好きですが
このブラックが人気なのは頷ける気がします。
今回のモデルは後期モデルで通常の貼り革ですが
初期モデルには柔らかい本革が使われていました。
ただ、その初期モデルの本革は
今ではかなり縮んでいたり妙に粘着質になっていたりと
本来の質感が味わえないものが多いです。
ちなみにXDの発売時、ミノルタではサービスステーションで
貼り革交換も行っていて
ワインレッド、黒、こげ茶が用意されていたそうです。
それ以外にもXDには記念モデルも多く発売されていて
クロコダイル風の革やCLEと同じ革が貼られたもの
ヘビ革が貼られたもの。。。等々色々なモデルが存在するようです。

今回は講釈が非常に長くなってしまいました(苦笑)
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
XDは単純に分解するだけでも手間のかかるカメラです。
気合を入れて取り掛かります!

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコンFEのカメラ修理

今日は「5・18」ということで
「ことばの日」だそうです。
言葉って自分の思いや考えを伝える最大の方法ですが
きちんと使いこなすのは本当に難しいですよねぇ。。。
いったん思ったことと異なる意味に伝わってしまうと
なかなかそれを訂正するにも難しいし。。。
もういい歳したおっさんですから
積極的に自分の考えや思いをひけらかすことは
以前に比べて少ないですが
それでもきちんと自分の考えや思いを
正確に伝えたい場面はありますものねぇ。。。
最近は仕事以外で人と話すことが激減しているので
ちょっとマズいかなぁ。。。と思います。
使っていないと下手になるのは何でも同じですね。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
昨年はFEがトップクラスに修理依頼の多いカメラだったのですが
今年は少し少ないような気がします。
このブログに登場するのもちょっと久しぶりですね。
当時のニコンのラインナップの中では
F一桁機に次ぐ中級機にあたります。
F一桁機はフラッグシップならではの高級感や
堅牢性が必要なためどうしても大きく重くなりがちですが
FEやFMクラスになるとすごくコンパクトなわけではないですが
随分使いやすい軽快さがセールスポイントとなります。
FEは電子制御シャッター機で絞り優先AEも搭載します。
普段使いに非常に使いやすいカメラです。
加えて指針式の露出計は
現在設定されているシャッタースピードと
露出計が指示するシャッタースピードが同時に確認でき
マニュアル撮影時にも非常に使いやすいものです。
もちろん絞り値もファインダー内で確認できます。
(Aiニッコール使用時のみ)
絞り優先オートでもマニュアルでも使いやすい非常に優れた一眼レフだと思います。

お預かりしている「FE」は
まず1/1000がほとんど開きません。
1/500でも1/2000近い値が出てしまっています。
よくある先幕と後幕のバランスが狂ってしまっていて
後幕が追いついてしまうパターンではなく
先幕・後幕の幕速のバランスは良いのですが
根本的にスリットが狭くなってしまっているようです。
物理的にマグネット吸着部分に問題があるのか
何か電気的な問題か。。。いろいろ探りながら修理していくつもりです。
露出計は少々ズレがあるものの
それほどおかしな値がでているわけではないのですが
オート露出は2段ほどアンダーなようです。
比較的正しい値が出る1/125や1/60を選択するはずの
シチュエーションでこんな様子なので
先述のシャッタースピードの問題と別の問題かと思われます。
他、巻上時(チャージ完了時)に
巻上レバー軸が戻ってこず
巻上レバーがスカスカになってしまう症状があるようです。
(これも言葉で書くと表現が難しいですねぇ)
バッテリーチェックランプも接触が悪いのか不安定です。

レンズは当店のテスト用レンズです。
現状を一通りチェックしたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

そういえば。。。以前にも書きましたが

生産時期によってはそうでないものもあるのですが
FEで絞り優先オート使用時に
露出計指針(黒いほうの指針)が1/1000以上に振り切ってしまう場面
(要は光が多すぎてSSが追いつかないような場面)では
シャッターを切っても実際にはシャッターは開きません。
これは故障等ではなく仕様です。
感度400のフィルムを使って
晴天屋外だとこういった場面が多いと思われますので
絞り優先オートで撮影される場合は
ご注意いただければと思います。
オート使用時には指針が1/1000~手ブレしない程度のSSに
入ってることをしっかり確認して撮影いただければと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR101のカメラ修理

今日は「お茶漬けの日」だそうですよ。
永谷園の海苔茶漬け、美味しいですよねぇ。。。
でも普通の緑茶をかけただけの
お茶漬けもこれまた捨て難い。。。
そのままだと少し寂しいので
野沢菜か広島菜でもあれば無敵の美味しさだと思います。
一番食べていた頃は
おかずがなくなっても
まだご飯を食べたいので
最後はお茶漬けでしめるという食べ方がパターンだったかな
真夏とかは冷たい麦茶をかけることも多かったですねぇ。。。
最近お米を抑え気味なので
お茶漬けを食べることもなくなりましたが
久しぶりにお腹一杯かきこみたくなってきました(笑)

さてさて

今日は「ミノルタSR101」のカメラ修理を行っています。
「SR101」は1975年8月に「SR505」と同時に
発売されました。
その2年前には「X-1」が登場し
前年には「XE」の発売も始まっていて
ミノルタとしては電子シャッター機である
「Xシリーズ」へ移行する最中
最後のSRシリーズ(すなわち最後の機械制御シャッター機」として
登場したのが「SR101」と「SR505」です。
「SR505」が「SRTスーパー」のマイナーチェンジ版であることに対し
「SR101」は「SRT101」のマイナーチェンジ版です。
ペンタ部のデザイン等はSRT101のものが引き継がれています。
そのためファインダー内での絞り値表示こそありませんが
基本的な機能はSR505と同様です。

お預かりしている「SR101」は
外観の非常にキレイなブラックボディです。
発売から40年以上経過していることを考えると
非常に良いコンディションだと思います。
とはいえ、おそらく近年はあまり使われてなかったと思われ
モルトが全滅、そのモルト屑がファインダーの内側に
かなり入り込んでいます。
シャッター幕の動きも悪いようで
高速シャッターでは先幕と後幕のバランスが崩れているため
写真両端でかなりの露光差が出てしまっています。
たまにミラーアップしたまま固着することもあるようです。
やはり全体的に動きが悪いのですね。
露出計は動作はしていますが
大幅にアンダーといった様子です。
通常の屋外晴天の明るさで
露出計の指示どおりに撮影すると2段以上アンダーになってしまいます。

装着されているレンズはSR101の次の世代である
MDロッコールですが「SR101」にも似合いますね。
外観が元々キレイなので整備後の写真のようですが
分解整備はこれから取り掛かります。
細かいトラブルはいろいろ抱えていますが
どれも各部の動きが悪いために起きているトラブルなので
機械動作部分をきちんと清掃して注油の後
調整を行えばどれも改善すると思われます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルチナSのカメラ修理

今日は「旅の日」だそうですよ。
旅。。。というか
ちょっとした旅行も縁がないですなぁ(苦笑)
先日のGWみたいに生まれ育った地元に帰るのは
旅。。。とはちょっと違うし。。。
テント担いで山に行くのも、旅。。。とは違いますよね
でも一泊か二泊くらいの小旅行なら
たまには行きたいかな。。。
温泉旅行とか。。。
それ以上長くなると
たぶん家に(というか店に)帰りたくなりそうです(笑)

さてさて

本日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。
ミノルチナ。。。久しぶりですねぇ
当時、世界一薄いと言われていたレンジファインダー機です。
発売は1964年です。
レンズはロッコールQF40mmF1.8の大口径で
セレン式の露出計を内蔵します。
端正なルックスとコンパクトさで今でも非常に人気の高いカメラです。
ミノルタのレンズ固定式レンジファインダー機といえば
当時はハイマチックが主力で(ハイマチック7が1963年発売)
他にもユニオマット(Ⅲが1964年発売)やAL2(1963年発売)と
バリエーションに富んだラインナップでした。
現在ではなかなか考えられませんが
この頃のカメラのイメージは
「ある程度大きく重くないと高級ではない」という考えが残っていて
他のモデルに負けない性能で軽量コンパクトな
「ミノルチナシリーズ」は販売面でかなり苦戦したようです。
そのためかハイマチック7あたりに比べると
現存する個体数もミノルチナは随分少ないような気がします。
ミノルチナは目測式でレンズが38mmF2.8の「P」と
今回、取り上げている「S」が存在します。
どちらもコンパクトで使いやすく質感の高い良いカメラです。

お預かりしている「ミノルチナS」はシャッターを切ると
シャッター音はするのですがシャッター羽根が全く動きません。
羽根が固着してしまっているようです。
レンズシャッター機定番のトラブルです。
もうひとつ心配されるのがセレン光電池ですが
こちらは比較的良好な状態のようです。
セレンの劣化もそうですが
ミノルチナの場合はシャッター速度、絞りリングに連動する
摺導抵抗が組み込まれているのですが
この抵抗が劣化しているものが多く
露出指針が途中で飛び跳ねたり、振り切ってしまうものを
よく見かけます。
こうなってくると抵抗を交換するしか方法がないのですが
その抵抗が手に入りません。
今回の個体もわずかにその症状が見受けられますが
通常の使用に問題ないレベルかと思います。
できる範囲での清掃・調整で対応します。

まだ現状チェックを行ったのみで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
シャッター羽根・絞り羽根の清掃・調整、シャッターユニットの整備
レンズ清掃、ピント調整、ファインダー・距離計の清掃整備
露出計の調整等々、各部点検整備一式を行います。
久しぶりに触れるミノルチナSですが
やはりカッコ良いですし質感も良いですねぇ。。。
整備すればシャッター音や巻上も非常に快適になり
使い心地も本来のミノルタらしい上質な感覚になると思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。