今日は「ハンドケアの日」だそうですよ。
10月は相対気温が一気に10%以上も下がる変化の時期で
乾燥が始まる時期であることと
「手(10)にいい(11)」と読む語呂合わせからだそうです。
手荒れを予防するためにハンドクリームを
塗り始める日としてもらうことが目的だそうですよ。
私も毎日、指先を酷使する上にいろんな溶剤に触れるものだから
手や指が荒れるのですよねぇ…放置したり搔きむしったりして
傷になると溶剤に触れたときに声が出るほど沁みるのですよ(苦笑)
で、ハンドクリームを結構小まめに塗っています。
すぐ乾いてガサガサになりますけどね…
なんでおでこや鼻は必要以上に油っぽいのに
手とかはガサガサなんでしょうねぇ…(笑
それはさておき乾燥が気になる季節が始まりますね。
湿度が高すぎるよりはマシですが
乾燥しすぎも弊害があるので
少し気を使わなくてはいけませんね。
さてさて
本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
「キヤノネットシリーズ」もいろいろなモデルが存在しますが
今回は記念すべき初代です。
1961年発売のカメラです。
キヤノン初のコンパクトカメラですが
この時代なので今となってみればさほどコンパクトではなく
ずっしりしていて結構大柄です。
45mmF1.9の大口径レンズを搭載し
セレン光電池露出計と連動しシャッタースピード優先オート露出を装備します。
シャッターはコパル製でB・1s~1/500をカバーし
もちろん連動距離計も搭載します。
この時代としては最高級機のスペックです。
キヤノンの社員が「自分たちでも買えるカメラを」と望んだことから
生産効率や部品点数を根本的に見直され
このスペックで当時の価格で
2万円を切る価格破壊的な設定で登場しました。
当然のごとく大ヒット商品になり
発売当初、2週間はもつと見込んで出荷された台数が
数時間で売り切れ社会現象とまでなったカメラです。
このキヤノネットの登場で高性能化な上の低価格化に
ついていけなくなったメーカーが
数多く倒産・撤退となったと言われています。
お預かりしている「キヤノネット」は
ご依頼者様のところでかなり長い間
眠っていた個体と思われます。
保管環境は比較的よかったと思われますが
それでもファインダーやレンズにはかなりの
カビや汚れが付着しています。
ヘリコイドグリスも変質しているようで
ピントリングは回ることは回りますが
重いうえにムラがある状態です。
シャッターも動作はしますが羽根には粘りが見られ
絞り羽根は固着してしまっています。
心配されるセレン光電池はそれなりに起電しますが
やはり劣化はあるようでこのままの設定だと感度不足です。
致命的な破損こそありませんが
普通に使うためにはいろいろな経年劣化を考慮に入れた
一通りの整備が必要な状態です。
ブレイクスルー的な考えでダンピングではないかと
業界内で批判されるのほどの価格設定で登場した
キヤノネットですが
決して造りが安っぽいわけではありません。
重視されたのは生産効率で
構造自体は非常によく考えられてできていますし
部品ひとつひとつもかなりしっかりしたものが
精度高く造られています。
このあたりは後にちゃんと生き残るメーカーは
やはり完成度や精度が全く違います。
造りがよいこともあってセレンの劣化以外は
しっかり整備を行えば現在でも
気持ちよく撮影に使用できます。
キヤノネットも当店にはコンスタントに
整備依頼のあるカメラなので
構造はよくわかっていますが
集中して慎重に整備を行っていきます。
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