カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「モンチッチの日」だそうですよ。
「へぇ~懐かしいなぁ」と思ったら
今でも販売しているし世界的に売れているのですね!
1974年発売開始なのだそうです。
ちょうど私が小学校に入る頃ですねぇ。。。
その頃、おもちゃ屋さんい行くと
あちこちにモンチッチが飾ってあったのを覚えています。
日本国内では一時、販売が止まっていたこともあったそうですが
フランスではずっと販売され続けていたそうです。
メーカーは新小岩の会社なのですね。初めて知りました。
さすがに当時はモンチッチは目に入っても
あまり興味はありませんでしたが。。。
当時。。。欲しかったおもちゃといえば。。。
超合金、ポピニカ、トミカ、ミクロマン、ローラースルーGOGO
ゲイラカイト、地球ゴマ、スリンキー、スライム、パタパタバード
ソフトグライダー、ゴム動力の飛行機、デルタックス。。。
挙げればキリがないですが。。。この中の幾つかは
買ってもらえてよく遊んだなぁ。。。
そういえば先日、twitterにはアップしましたが
ヒサビサにゲイラカイトをあげました。。。(笑)

さてさて

本日はニコマートFT2のカメラ修理を行っています。
ニコマートFTシリーズはコパル製金属羽根縦走りシャッターを
機械制御で駆動する中級機に位置づけされていた一眼レフです。
後のFMシリーズの前身のカメラですね。
当時のフラッグシップはもはや伝説の「ニコンF」で
さすがに耐久性や堅牢性は一歩譲りますが
それでも非常に丈夫に作られたカメラです。
ノーメンテで何十年放置されていても
精度はともかくとりあえずは一通り動作する個体が多いカメラだと思います。
ただ、きちんと使おうと思ったらやはり整備は必要だとは思います。
FT2は1975年発売のモデルで
前作FTNの進化版でホットシューが装備され
対応電池が水銀電池から酸化銀電池に変更されました。
より現代的になり使いやすくなったモデルです。

お預かりしているFT2は動作は一通りしていて
シャッタスピードもまずまずの精度が出ているのですが
露出計がオーバー気味で
ファインダー内はモルト屑だらけです。
装着されているニューニッコール50mmF1.4も
レンズ内に多少の汚れとピントリングが少々重い上に
トルクにムラがある感じです。
このままでは全く使えない。。。といったほどではございませんが
気持ちよく使っていただくことと
これから先のことを考えると
この機会にしっかり整備を行ったほうが良い状態かと思われます。

外観は非常にキレイなFT2です。
まだ現状チェックを行っただけで
これから分解整備に取り掛かります。
巻上やミラー駆動部に油切れの兆候も見られますので
駆動部はくまなく清掃して注油を行っていきます。
この時代の一眼レフなので
少々大柄でずっしりと重いですが
その分、しっかり造りこまれているのがよくわかります。
整備後は快適に撮影に使っていただけると思います。

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ミノルタSR-3のカメラ修理

今日は「日本最低気温の日」だそうですよ。
1902年(明治35年)のこの日に
北海道上川地方旭川市で
日本の気象観測史上の最低気温であるマイナス41.0℃を記録したそうです。
確かに1年で一番寒い時期ですが
今年は暖冬ということもありそれほど寒くはないですよね。
毎年、この時期はエアコン入れてオイルヒーター入れても
「あぁ、寒いなぁ。。。」と思いながらお店で作業をしているのですが
今年は暖房入れている限りほとんど寒さを感じません
それでも早く春が来てほしいとは思いますが。。。(電気代高いし。。。(笑))
ちなみに世界の最低気温は南極で記録された
マイナス93.2℃なのだそうです。
ちょっと全く想像できない気温なのですが。。。(苦笑)
月曜日夜から火曜日にかけて
関東でも雪が降るかもしれないそうです。
今度の定休日には雪が見られるかもしれません。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-3」のカメラ修理を行っています。
「SR-2」、「SR-1」に続くミノルタの一眼レフカメラです。
正確には「SR-2」の後継機といったポジションです。
(以前に何度か書いていますが「SR-1」より
「SR-2」のほうがポジション的には高級機の位置づけです)
ミノルタのカメラはこの時代から既に
「使用感」といった部分を重視していると思われ
SR-3もなかなか使い心地の良いカメラです。
発売開始は1960年です。

お預かりしているSR-3は
シャッターは何とか切れるのですが
後幕が最後まで走りきることができません。
シャッターが半分開いた状態で止まってしまったり
酷いときには後幕がまったく出てこず
シャッター全開のままで止まってしまうこともあります。
シャッターが走りきらないため
当然、ミラーアップしたままになります。
このままではもちろん写真を撮ることはできません。
巻上の感触もSRらしくない感覚で
全体的にとにかく動きが悪い状態です。
分解して本来のバネ力でスムーズに動くように
清掃・注油を行う必要がある状態です。

まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
組み合わされているレンズはオートロッコールPF55mmF1.8で
こちらのレンズの状態は比較的良いのですが
ピントリングがグリス固着で激重です。
こちらも合わせて整備していきます。
おそらくかなり長い間使われていなかった個体と思われますが
今回の整備で再び元気に活躍してくれればと思います。
余談ですが私もじいさんから引き継いだ「SR-2」と
比較的近年手に入れた「SR-3」を
個人的に使うものとして持っていますが
この頃のSRシリーズはスペック的には
それほど特筆するほどではないのですが
使っていて何ともいえない気持ちよさがあるのですよねぇ。。。
是非、ご依頼者さまにもそういう感じを
味わっていただければと思います。

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ニコンFEのカメラ修理

1月24日。。。今日はあまりこれといった記念日の制定がないのですが
1977年に打ち上げられた「ボイジャー2号」が
1986年1月24日に天王星に再接近していますね。
打ち上げから8年以上かかって天王星まで到達したのですね。
太陽系ってとてつもなく広いのですねぇ。。。
そういえばボイジャーが木星に接近した少し後に
ユーミンの「VOYAGER」というアルバムがヒットしてて
当時よく聴いてたなぁ。。。(今でもたまに聴きますが。。。)
現在(2018年末)ではボイジャーは太陽圏から離脱し恒星間空間に達し
太陽に対して15.374 km/s(55,347 km/h)という
すごいスピードで移動しているそうです。
それでもまだ追跡できているのもすごいですよねぇ。。。
お休みの日以外、お店から半径数百m以内から全く移動しない
私からすると宇宙は広すぎますね(笑)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
「FE」は修理依頼の非常に多いカメラなのですが
今回はしばらくぶりですね。
ニコマートEL系から進化し、1978年に発売されたカメラです。
前身のEL系に比べると全てにおいて
非常に洗練されたというイメージのカメラです。
電子制御シャッター搭載機ですが
「B」と「M90」は機械制御で駆動され
電池がなくても作動します。
「B」がメカニカルなのは本当に助かりますね。
長時間露光の際に電源で駆動していると
あっという間に電池が消耗してしまいますからね。
夜景や星景写真を撮る人には「B」が機械式というのは
昔は必須事項でした。
絞り優先AEを搭載しますがマニュアル露出でも非常に使い易いカメラで
ファインダー内露出計で適正なSS値と
現在設定されているSS値が2本の指針で一目でわかります。
もちろん絞り値のファインダー内表示もあります。
電子シャッター搭載機ということで敬遠されがちな部分が
現在ではありますが電子部品不良を原因とするトラブルが
それほど起こるカメラではありません。
他の機械式を含むカメラと同様に
メカニカルな部分の定期的なメンテナンスのほうが必要と思います。

お預かりしているFEは非常にキレイな個体です。
ご依頼者さまのご要望でお持込になられた
さらに状態の良い上カバーと交換を行い
各部点検整備一式を行います。
もちろん一通り動作はしていて大きな問題はないのですが
露出計が若干アンダー目なことと
オート露出がかなりアンダー目になってしまっているので
そのあたりの改善も行います。
フィルム室のモルトも以前に交換がなされている様子ですが
FE/FM系でお馴染みの接眼レンズ下の
座布団のようなモルトは交換暦がないようで
ベタベタに加水分解してしまっています。
全体のリフレッシュを行うことで
さらに快適に使っていただけるようになると思います。

まだ上カバーを開けただけの段階で
これから本格的な分解整備に取り掛かります。
他の電子制御シャッター機と比べても
比較的整備性は良い部類に入ります。
ミラーボックスを組み込む際に
ちょっとしたコツが必要なくらいでしょうか。。。
F一桁機のようなこれでもかと言わんばかりの頑丈さはありませんが
ニコンらしくしっかり丈夫に作られたカメラです。
普通に使っていて定期的にメンテナンスを行っていれば
それほどトラブルに見舞われることはないカメラだと思います。
軽量コンパクトを売りにしている機種ほどではないですが
F一桁機に比べるとかなり取り回しは楽だと思います。
非常にバランスの良いカメラで個人的にも好きなカメラのひとつです。

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ニコンFM2のカメラ修理

今日、1月23日は「ワン・ツー・スリーの日」だそうですよ。
うーん、そのまんまですよね(笑)
人生に対してジャンプする気持ちを持とうとする日だそうです。
。。。もうジャンプするのは無理かなぁ(笑)
足元にたくさんある石や亀裂につまづかないように
そーっと歩いて目の前に険しい壁が出ればトラバースし
渡れない谷が出れば引き返すって感じですね(笑)
それでなくても綱渡りのような人生だから
ジャンプするとどこまでも落ちてしまいます。。。
あ、ネガティブ過ぎですね(汗)
まぁ、慎重に少しずつ確実に進むのがいいですよね。
そういえば子供の頃からいわゆる「ポジティブ」に物事を考えるのが苦手です。
逆に常に最悪の状況をイメージして
何が起こっても動揺しないように身構えておくとか
あまり良い結果じゃなかったとしても
「まぁ、最悪の事態じゃないからいいか。。。」と開き直ります。
人それぞれ合った考え方があるから
何でもかんでも「ポジティブシンキング」にはちょっと疑問符かな
(昔いた会社でかなり強要されましたが。。。)
それでも比較的ストレスフリーで生きていけてますよ(笑)

前置きが長くなりました(汗)
本日は「ニコンFM2」のカメラ修理を行っていきます。
今でも大人気の機械制御シャッターのマニュアルカメラです。
機械制御シャッター機であっても
今となっては修理不能なことは多々ありますが
やはり安心度は高いということでFM系は大人気です。
古くはニコマートFT系をルーツに持つ「ニコンFM」ですが
「FMシリーズ」にバトンタッチされた際に
ボディは適度にコンパクトになり
レンズとの連動はAi連動が基本となりました。
基本的にはニコマートFTの時代から
「コパル縦走りシャッターを機械制御するマニュアルカメラ」といったポジションです。
「FM2」は「FM」をベースに正常進化したモデルで
1982年に発売されました。
何と言っても注目は1/4000のシャッター最高速ですが
これはあくまでも副産物で
シンクロ同調速度が1/200になったことが技術的なハイライトです。
フォーカルプレーンシャッター機での
フラッシュシンクロはシャッター幕が一瞬全開になることが必要ですが
それが満たされる最高速が1/200ということです。
それ以上のSSでは一部分しか開かないスリットとして露光されるわけですね
これを説明し始めると長くなるので割愛しますが
1/200シンクロは報道写真等の分野で相当歓迎されたと思います。
何と言っても幕速を早くしなくてはいけないので
FM2のシャッター幕には軽量化のためハニカム状に肉抜きされた
チタン製のシャッター羽根が使われています。
後のニューFM2途中からは技術的に幕速の問題がクリアされたとのことで
通常のアルミ製シャッター羽根に変更されますが
このチタン製ハニカム加工シャッター羽根が見られるのは
FM2とニューFM2の一部、FE2の一部のみです。
ただし、このシャッター羽根採用モデルは
シャッター羽根のかしめ部分の耐久性に少々問題があるようで
突然シャッター羽根がバラバラになる。。。ということがあるようです。
そのためお預かり時には大変神経を使います。
お預かりしているときにそんなことになったら目も当てられません(汗)

お預かりしているFM2は
ご依頼者様が30年以上愛用されているものだそうです。
適度に使い込まれてなかなかよい感じです。
精度はともかくシャッターは動作しているのですが
露出計の電源が全く入らないようです。
FM系の露出計はLEDで+・〇・-を表示するタイプですが
たまにこれが振り切ったまま明るさに反応しない個体を見かけます。
こうなるとLED制御部のトラブルで残念ながら修理不能なのですが
今回は全く電源が入らないようなので
LED制御部ではなく電池室から露出計制御部への
配線異常あるいは断線ではないかと思われます。
(。。。とはいえ最初の話ではないですが最悪の場合も想定しておきます。。。)
電池室そのものは非常にキレイなのでまずは電池室裏側の
ハンダ部が疑わしいと予想されます。
何にしてもミラーボックスを外して配線をチェックする必要があり
これから本格的に取り掛かります。
もちろんその際にシャッターユニット・ミラー駆動部の整備も並行して行います。
できることならFM系の露出計も
FE系と同じように指針式ならメンテナンス的には容易なのですが。。。
当時は指針式は衝撃に弱いなんて言われていましたから
LED式が持ち上げられていた時代ですね。
そんな部分を少し差し引いても
基本的にFM2はニコンらしく堅牢でしっかり作られた上に
使いやすく非常に魅力的なカメラです。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「飛行船の日」だそうですよ。
1916年(大正5年)のこの日に
初の国産飛行船である「雄飛号」が実験飛行を行ったそうです。
少し昔に無人の広告用の飛行船を
たまに見かけることがあったと思いますが最近は見ませんね
ゆっくりフワフワと移動する飛行船は
何とも優雅で見ていても楽しいと思います。
そういえばその広告用の飛行船で
「富士フイルム」のロゴが大きく入ったものを見た覚えが。。。
その頃はフィルム全盛期ですからね。
少し前だと思っていますがもう随分昔なのか。。。(汗)

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
前年に発売された「X-1」に続く
Xシリーズ第二弾のカメラです。(1974年発売)
この頃はまだ機械制御シャッターのSR系も製造していましたが
X-1、XEの登場により
ミノルタは電子制御シャッターがメインに変化していきます。
他メーカーに比べてもかなり早い段階で
機械制御シャッターからは撤退したわけですね。
。。。とはいえ後でも書きますが
この時代の電子制御機は修理する立場としてはかなり厄介です。
それでも今回のXEや後に出るXDは
カメラとして非常に魅力的であり
直せる間は何とか対応していきたいと思います。
(ただし修理不能な場合も現時点で多々あります)
XEの特徴は何と言っても
コパル・ライツ・ミノルタの三社で共同開発した
コパルライツシャッターだと思います。
XEの最大の魅力である巻上の滑らかさは
このシャッターユニットによる部分も非常に大きいです。
巻上だけでなく上品なシャッター音、ミラー駆動音、
ピントの山の掴み易いファインダー、
ふわりと動く露出計指針等々、
使い心地の部分で非常に優れた1台だと思います。
ただし、この時代の一眼レフなので大きくて重いですね。。。
スペック時代は最高速1/1000のシャッターと絞り優先AEと
この時代の標準的なものですが
同時期の他のカメラにない魅力があると思います。

XEといえば何はともあれ、プリズム腐食が一番の心配点です。
今回、お預かりのXEは過去に内部のモルト交換もされているようで
(。。。といってもおそらく随分昔)
そこは心配がないようです。
余談ですが当店も腐食の全くないXEのプリズムは在庫がなくなりました。
どこかでプリズムのキレイな部品取りを確保したいと思っているのですが
XEの場合、難しいのがファインダーを覗いたときは
一見、腐食もなくキレイに見えているようでも
実際にプリズムを降ろすときに
加水分解したモルトと一緒に
プリズムの蒸着が剥げてしまうことがよくあります。
本当に劣化したモルトは厄介です。。。

お預かりしてるXEの話に戻ります。
動作自体は一通り動いていはいるのですが
若干、露出計が振り切り気味(アンダー気味)なことと
レリーズロック機構の動きが悪いようで
巻き上げているのにレリーズが異様に押しづらいときがあります。
露出計の件はXEでよくある巻戻しクランク下の
摺動抵抗の汚れが原因で
これをこのまま放置しておくとどんあ明るさでも
1/1000以上に指針が振り切ってしまうトラブルに発展します。
加えて現状チェック時に発覚したのですが
まれにミラーアップしたままになってしまうようです。
これもXEでよくあるトラブルで
ミラーアップしたままになるだけならまだしも
この症状が出るときはシャッターは開いていないというがパターンです。
原因は接点の不良やハンダの劣化や基板不良等々
幾つかの原因が考えられるのですが
整備しながら探っていきたいと思います。

写真の手前は同じご依頼者の方からお預かりしているXDです。
こちらは一足早く整備は完了して様子見の段階です。
奥が今回のXEですがまだ上カバーを外しただけの状態です。
XEもXDは両方ともXシリーズを代表するカメラだと思いますが
ミノルタらしく使い心地が気持ちよいカメラです。
私も両方とも個人的にも持っています。
(最近、出番があまりないのですが。。。(汗))

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ミノルタユニオマットのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大寒」ですね。
今年は暖冬といわれていて
実際それほど寒さは厳しくないような気がしますが
さすがにこの時期になるとそれなりに寒いですね。
暦の上では「大寒」ですが
例年、本当に寒いのは
これから2月初めにかけてでしょうね。
毎年のことですが。。。初冬の頃は
「何だか引き締まるような寒さでいいな」くらいの
気持ちでしたがこの頃になると
「もう寒いのはいいから早く春になって。。。」と思っていますね(笑)
この季節になると仕事帰りの銭湯と
鍋と日本酒が手放せません。。。
今のところ風邪とかインフルには縁がありませんが
皆さまも寒さで体調崩されないように。。。

さてさて

本日は「ミノルタユニオマット」のカメラ修理を行っています。
最初のユニオマットは1961年発売で
同社の「ハイマチック」が発売される1年半前でした。
いわゆる普及クラスのカメラで
シチズンオプチパーユニというプロゴラムシャッターを搭載し
LV値を露出計に合わせて撮影するカメラです。
プログラムシャッターのため絞りとシャッタースピードの組み合わせは
決まってしまっていて変更はできませんが
シャッター羽根が絞りを兼用していることもあり
シャッタースピードの最高速はレンズシャッターとしてはめずらしく
1/1000・F16を出すことができます。
この時代ではそれほど高感度なフィルムもなく
使用頻度は少なかったかもしれませんが。。。
レンズはテッサータイプのロッコール45mmF2.8を搭載します。
このレンズも写りの評価の高いレンズです。

ユニオマットには初代と「Ⅱ」、「Ⅲ」が存在します。
今回お預かりしているユニオマットは「Ⅱ」ですが
初代と「Ⅱ」は小変更のみでそれほどの違いはありません。
Ⅲになるとセレンがサークルアイになり見た目にもはっきりと異なります。
セレン光電池を使用した露出計の指針と
レンズ側のLVリングを回し指針を合わせて撮るカメラです。
やはり非常に心配されるのはセレンの状態ですが
お預かり時には2段以上オーバーな傾向が見られていたのですが
セレン自体の起電状態はそれほど悪くなく
はんだ付けのやり直しや露出計側の微調整で
ほぼ問題ない状態に調整することができそうです。

次に心配されるのはレンズの状態ですが
カビも見受けられますがやはりコーティングの状態があまりよろしくなく
昨日、ハイマチック11の修理をこのブログで書きましたが
同じように後玉ユニット最前部(シャッター/絞り羽根の直後)表面の
コーティングに傷みがありクモリとなっています。
これもできる限りの清掃で何とか問題のない状態にできそうです。

他、シャッター羽根の清掃・調整、シャッターユニット整備
巻上部整備、ファインダー清掃・距離計調整を行い
再組み立てを行います。
今回も快適に使っていただける状態になったと思います。
少しグリーンかかったグレーの貼り革が時代を感じさせて
なかなか良い感じですね。
元々、外観はキレイな個体だったので
眺めているだけでもちょっと楽しくなってきます。

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ミノルタハイマチック11のカメラ修理

今日は「のど自慢の日」だそうですよ。
1946年(昭和21年)のこの日、
NHKラジオの「のど自慢素人音楽会」が始まったことを記念して
日本放送協会(NHK)が制定したのだそうです。
現在でもテレビで放送されている
「NHKのど自慢」の前身番組ですね。
今日は日曜日なので今日もお昼に放送されているのでしょうね
子供の頃、じいさんばあさんがよく見ていたので
何だか懐かしい気持ちになります。
これに関連して今日は「カラオケの日」でもあるらしいです。
お正月に久しぶりに幼馴染とカラオケにも行きましたが
最近、すっかり行く頻度が下がってしまいました。
数年前には毎週4~8時間くらいは「ひとりカラオケ」に行っていたのですが。。。
思い切り好きな歌を大きな声でめいっぱい歌うのは
ストレス発散になっていいですよねぇ。。。
時間作ってまた行ってきます!

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック11」のカメラ修理を行っています。
ミノルタはレンズ固定式のコンパクトカメラも
数多く生産していますが1960年代~70年代を
代表するミノルタコンパクトカメラといえば
やはりハイマチックシリーズとなると思います。
(他にもAシリーズ、ユニオマット系、ミノルチナシリーズ等々
魅力的なミノルタコンパクトカメラはたくさんありますが。。。)
60年代のハイマチックシリーズはコンパクトカメラとはいえ
この時代ならではの大柄なボディで
キャノネットやエレクトロ35がライバルとなり
70年代以降のハイマチックは一気に小型化が進み
コニカC35等の軽量コンパクトなカメラがライバルとなります。
今回のハイマチック11は1969年の発売です。
初代→7→11と続いた初代からの流れを汲むモデルで
末尾に数字をモデル名にしたハイマチックとしては
最後のモデルとなります。
(これ以降はハイマチックC、E、F等アルファベットとなります)
レンズはロッコールPF45mmF1.7を搭載し
シャッターユニットはセイコーALAを採用しています。
露出はシャッタースピード優先AEとプログラムAEが
選択して使えます。

お預かりしている「ハイマチック11」は状態としては
比較的良い状況で一通り動作はしています。
しかしながらレンズのカビ・クモリが少々酷く
このタイプのシャッタースピード優先AEによく見られる
絞り羽根の粘りが見られます。
キヤノネット等もそうですが
絞り羽根は非常に小さな力でレリーズ時に
露出計と連動して適正な大きさまで絞ります。
ここに少しでも粘りがあるとオート時の絞りが
全く適正な大きさにならなくなり
露出がしっちゃかめっちゃかになってしまいます。
もちろんシャッター羽根と合わせて清掃整備を行います。

この時代のミノルタのレンズは後玉ユニット前面
(絞り羽根の直後)のコーティングが傷んでいることが多く
今回のハイマチック11もそのためのクモリでした
完全には除去できませんでしたが
できる限りの清掃でお預かり時と比べると
見違えるほどクリアになっています。
もちろん通常の撮影ではほとんど影響ないと思われます。
ファインダー清掃、露出計オート調整と合わせて
各部点検整備一式を行っていきます。

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アイレス35-ⅢLのカメラ修理

今日は「都バス開業の日」だそうですよ。
1924(大正13)年のこの日に東京市営の
乗り合いバスが営業を開始したことを記念した日だそうです。
前年の1923(大正12)年に関東大震災が発生しており
東京市電は壊滅的な打撃を受け
復旧に相当時間がかかることを見越して
市電の代替輸送機関として乗り合いバスが開業したのだそうです。
普段は都内にいると電車・地下鉄の利用頻度のほうが高く
あまりバスに乗ることはないのですが
私の生まれそだった街は田舎なので
市内を移動するときはバスがメインでした。
電車もよいですがバスも捨て難い魅力がありますよねぇ
特に田舎をゆっくり走るバスは何とも風情があると思います。
もう一度、懐かしのボンネットバスに乗りたいと思って
生まれ故郷のボンネットバスの
期間限定運行がまたないかなぁ。。。と思って
定期的に調べています。
GWくらいに運行してくれないかな。。。

さてさて

本日はアイレス35-ⅢLのカメラ修理を行っています。
1957年発売のカメラです。
1950年代は二眼レフブームもありましたが
レンズ固定型の35mmカメラもたくさん製造され
メーカーも今とは比べ物ににならないほどたくさんありました。
アイレス写真機製作所の前身は東京都港区にあったヤルー光学で
新宿区に場所を移しアイレス写真機製作所として再出発し
アイレスフレックスという二眼レフを最初に発売しました。
その後、主軸を35mm判、レンジファインダー機に移し
アイレス35シリーズとして数々のモデルを生産していました。
残念ながら1960年に倒産してしまいましたが
アイレスフレックスやアイレス35シリーズは
現在でも根強いファンがいて人気もあるカメラです。

アイレス35ーⅢはセルフコッキングになり
フィルムカウンターも自動復元式になり。。と
現代的に使いやすくなったモデルで
ⅢLはレンズがコーラル45mmF1.9となり
ライトバリュー式のセイコーシャMXLシャッターを搭載したモデルです。
この時代は単体露出計との組み合わせも考慮して
ライトバリュー値を基本とするシャッター設定のカメラが
比較的、多いのですが
ⅢLはひとつのリングでライトバリュー設定を行うため
通常のマニュアル露出の感覚でSSや絞りを設定しようとすると
少し慣れが必要かと思います。
しかしながら同じライトバリュー値で
SS・絞りの組み合わせを変えるのは
リングひとつで非常に素早く設定できます。
一長一短ありますが慣れが必要なのは確かかと思います。

お預かりしているⅢLは
まずシャッターが油シミで粘ってしまっています。
同様に絞り羽根も粘っているのですが
その状態で無理に動かしてしまったのか
絞り羽根が一部外れてしまっています。
このブログでも何度も書いていますが
絞り羽根の動きが悪いときや絞りリングが妙に重い時に
無理に動作させるのは厳禁です。
今回は羽根が外れてしまっているだけでまだ良かったのですが
羽根を留めるピンや羽根自体が破損してしまうこともあり
最悪の場合は修理不能になることもあります。
ファインダー内もかなり汚れ曇りがあり
距離計二重像はほぼ見えない状態です。
全体的に整備が必要な状態です。

写真は一通り整備が完了した後のものです。
現在、少し様子見をしている状況ですが
シャッターも軽快に動作するようになり
絞り動作も全く問題のない状態になっています。
ファインダー・レンズに関しても若干のカビ跡は残りましたが
かなりクリアな状態になり
二重像もはっきり見え、ピント合わせも快適です。
外装もできる限り清掃を行ったところ
非常にキレイな1台になりました。
これであれば気持ちよく撮影に使っていただけると思います。
1950年代の国産レンズシャッター機は
個性豊かで質感も高く
非常に魅力的なカメラが多いと思います。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「おむすびの日」だそうですよ。
1995年(平成7年)のこの日に起こった
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で、
被災地に「おむすび」が届けられた温かい心の象徴として記念日となったそうです。
非常時の食料としてもおむすびは最適ですね。
お腹にも貯まるしすぐにエネルギーになりそうですものね。
頻繁に山に登りに行っていた頃には
でっかいおむすびを何個も作って持って行きました。
やはりお米はエネルギー源として欠かせません。
。。。とはいいつつも
今現在、普通に生活している分には
あまり大量に米を食うなって言われているのですよねぇ(汗)
お米すごく好きなのに。。。
ところで、「おむすび」と呼びますか?
「おにぎり」と呼びますか?
もともといろいろ理由もあって呼び名が異なるらしいのですが
私は「おむすび」かな。。。
ほら、「おむすびころりん」だし
「お」を取って「むすび」といっても自然だけど
「にぎり」となると「握り寿司」みたいじゃないですか。。。(苦笑)
あぁ。。。でも私の好きなマスヤの「おにぎりせんべい」。。。(汗)
まぁ、どちらでもいいですかね(笑)

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
電子制御時代を一気に手繰り寄せた1台と言ってよいカメラです。
(発売開始は1976年)
AE-1以前にも各社、電子制御シャッター機はラインナップされており
シャッタースピード優先AEの電子制御機というだけなら
目新しいほどではなかったのですが
AE-1は世界初のマイクロコンピュータ搭載による
中央集中制御方式のこれまでにないカメラでした。
その恩恵として従来機種より約300点の部品を削減し
効率化とコストカットを大幅に進めたカメラです。
「AE-1」から始まった「キヤノンAシリーズ」は
全てこのAE-1がベースとなっており
「AE-1」単体も「Aシリーズ」としても大成功を収めました。
パワーワインダーをオプションで選択でき
「連写一眼」のキャッチコピーもこれに由来します。
ワインダーが一気に普及したのもこのAE-1が立役者です。

大ヒットしたカメラなので
現存する台数も相当数あると思われます。
そのため程度も千差万別です。
今回、お預かりしているAE-1は
電池を入れると電源が入り露出計も
随分オーバー気味ではありますが動作します。
しかしながら巻き上げてレリーズボタンを押しても
うんともすんとも言いません。
最初に疑ったのはマグネット周りです。
マグネットの汚れによる固着でシャッターが切れないことが
多々あるからですが、今回の原因はこれでがないようです。
加えて底カバーを開けた際に強制的にシャッターを切ってみると
Aシリーズのカメラでは定番のシャッター鳴きが確認できました。
ミラー駆動部のギア油切れが原因です。

AE-1はこの時代の最先端の電子制御カメラといえますが
あくまで「電子制御」なので動作部分は当たり前ですが
機械的に動きます。
トラブルの多くは機械的な部分が多いのですが
今回のシャッター不動の原因はどうやらレリーズ部接点にありそうです。
電子部品そのもののトラブルはかなり少ないのですが
分解品等だとフレキが切れているものもあり油断はできません。
今回のAE-1は過去に開けられた形跡もなく
その心配はありませんでした。
ところで、AE-1は電子制御機とはいえ
まだ連動糸も残っているので注意が必要です。
連動糸のテンションを下げた状態で上カバーをあけないと
シャッターダイヤル部を外した瞬間に糸が切れてしまいます。
余談ですが。。。以前にどこかのサイトで
「ジャンクのAE-1を何台も買ってきて分解しているのですが
どれもこれも糸が切れている」。。。という一節を読んだことがあって
いやいや、おそらく開けた時に全て切れてしまっているのでは?と
思ったことを思い出しました。
AE-1の連動糸は非常に丈夫なので
普通に使っていて切れることはまずないのではないかと思います。
本題に戻ります。もちろん今回は連動糸に何の問題もございません。
レリーズ部の接点清掃・調整でとりあえずシャッターは切れるようになりました。
ミラー駆動部の清掃・注油で根本的にシャッター鳴きにも対処し
仮組みしてSS調整、露出計・オート調整も行っていきます。
おそらく長らく眠っていた個体ではないかと思われますが
快適に使っていただける状態にできそうです。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「囲炉裏の日」だそうですよ。
囲炉裏のあるような古民家。。。いいですよねぇ。。。
一時期、本当にそういう家に住みたくて
いろいろ調べたこともあるのですが
やはり都会の便利さには勝てませんでした(苦笑)
ましてやこれから体力も落ち
もしかしたら普通に歩くのもしんどくなる日が
そう遠くないかもしれない。。。と思ったら
尚のこと徒歩圏内で生活に必要なものが全て揃う
今の環境からは離れないような気がします。。。
でも山の中の一軒家にはあこがれますねぇ。。。
(瀬戸内の島の一軒家もいいなぁ)
そういえば一時期、囲炉裏のある古民家は無理でも
家に火鉢でも置こうかな。。。と衝動買いしそうになったこともありました(笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップであるF2に露出計内蔵のフォトミックファインダーが
装着されたモデルです。
当時の。。。というかフィルムカメラのフラッグシップ機は
各メーカー、ファインダー交換式なのは
システムカメラとしては必須で
使い方によっていろいろファインダー交換が行えます。
シンプルなアイレベルファインダーに始まり
ウエストレベルファインダーや高倍率ファインダー
アクションファインダーとかもありますね。
これが使う予定もないのに集めたくなるのですね。。。(汗)
私もFやF3のファインダーは何種類か持っています。

話が逸れましたね。。。
F2が出たばかりの頃は
まだ内蔵露出計に対する信頼度が
ユーザー側でまだ高くない時代で
(精度的には問題ないのですが。。。)
高級機には内蔵露出計はいらない。。。という意見もまだ多かった時代です。
。。。とはいえ少しずつ
露出計は内蔵されているのが当たり前。。。という時代に変わろうとしていた頃です。
そのためもありF2のフォトミックファインダーは
時代に合わせ特性の違う4種類のものが存在します。
今回は一番最初に登場した無印のフォトミックファインダーです。
露出計内蔵も重要なファクターですが
絞り値、SS値がファインダー内で確認できることのほうが
個人的にはフォトミックファインダーの利点だと思います。

お預かりしているF2フォトミックは
まず高速シャッターの精度が全く出ておらず
1/2000はほとんど開かない状態です。
先幕と後幕の幕速バランスが崩れていて
先幕に後幕が追いついてしまう状況です。
幕軸やSS調速部の清掃・注油で改善されると思われます。
加えて電池室の端子が少しグラついているなぁ。。。と思い
ミラーボックスを外してみると
やはり電池室端子ステー部が折れる寸前でした。
F2はここがちょっとした弱点ですね。
端子を支えている部分がプラスチックのため
経年劣化で折れてしまうことが多いのです。
折れてしまうと端子の接触不良を引き起こし露出計不動の原因となります。
電池室はボディ側ですがファインダーにも少々問題があり
内部摺動抵抗の劣化が原因で露出計が非常に不安定です。
ここは根治するのは難しい部分なのでできる限りの整備を行います。

ボディ側の整備は既に完了していて
SSの問題はクリアでき問題ない精度が出ています。
フォトミックファインダーの整備中ですが
やはり抵抗の劣化は否めなく
完全な状態には復帰できないと思われます。
それでもお預かり時よりは全然状態は良く
普通に使っていただくには問題ないレベルには持っていけそうです。
この時代の内蔵露出計でCdSの劣化を心配される声も
多く聞くのですがCdSの劣化は多少であれば
調整でリカバーできてそれほど大きな問題ではないのですが
抵抗の劣化のほうが大きな問題になることが多いと思います。
通常の固定抵抗なら置き換えれば済む話なのですが。。。

今回はできる限りの整備・調整を行い
何とか実用に耐える状態にしたいと思います。

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