月別アーカイブ: 2020年1月

キヤノネットのカメラ修理

1月の晦日ですね。
今日の記念日は。。。
愛妻の日、五つ子誕生の日、生命保険の日。。。
うーん、ぼっち満喫な私にはピンと来ないものばかり(笑)
生命保険なんて全く必要のない若い頃に
何となく勧められて入ってしまったけどすぐ止めてしまったし
今や終身保険なんて全く必要ないし
がん保険は止めて数年経った頃に悪性リンパ腫になるし(笑)
今となってはいろいろあって医療保険は非常に入りにくいし。。。
やっぱり縁がないな(汗)
そういえば「愛妻の日」にちなんで
今日は「チューリップを贈る日」ともなっているのですが
偶然なのか今日の誕生花は赤いチューリップなのですね。
赤いチューリップの花言葉は「恋の告白」
これまた今となっては縁がない。。。(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行います。
キヤノネットシリーズとしては色々なモデルがあり
最終モデルであるG-Ⅲあたりは
非常にコンパクトで今でも人気の高いモデルですが
今回のキヤノネットは記念すべき初代です。
35mm判カメラのその後を大きく変えたカメラと言って良いと思います。
それまでのキヤノンの主力は
いわゆる高級レンジファインダー機で
「P型」が比較的お求め易い価格だったとはいえ
それでもおいそれと手を出せるほどの価格ではありませんでした。
ただし、それはキヤノンに限らず
カメラそのものが非常に高級品且つ嗜好品であり
普通に買い求めることのできるものではなかった時代だったからです。
そんな中、レンズシャッター搭載の35mm判レンズ固定式中級カメラの
分野に初めて進出したカメラがキヤノネットです。
価格は当時としては非常に衝撃的な18,800円
お安いなりのカメラではなく
F1.9大口径の45mmレンズを搭載し
セレン光電池を利用した露出計+シャッタースピード優先オート露出
コパルシャッター搭載で最高速は1/500、スローシャッターももちろん搭載
さらにレンジファインダーを装備。。。等々
当時の最先端のスペックをひっさげて登場しました。
発売以前から2万円の大台を切るらしいと噂が経ち
カメラ業界からはかなり反発が大きかったそうです。
発売は1961年1月で発売当初、1週間分として生産されていた在庫が
わずか2時間で完売するという伝説も誕生しました。
もちろん社会現象になるほどの大ヒットとなり
2年半後に販売累計台数100万台を突破しました。
キヤノンにとっても記念碑的な1台だと思います。
この初代キヤネットの登場により
カメラの低価格化、高機能化についていけなくなった
かなりの数のメーカーが引導を渡されることになったそうです。

お預かりしているキヤノネットは
ご依頼者さまのご自宅で長らく眠っていたものらしく
保存状態は悪くないのですが
さすがに全く動かしていなかったため不具合はいろいろ出ています。
まずはシャッターが全く開きません。
レンズシャッターで定番の羽根固着です。
シャッター羽根が固着しているということは
オート制御のためさらに小さなバネ力で駆動する
絞り羽根は当然固着してしまっています。
心配されるセレン光電池はある程度起電しているようなのですが
露出計表示が非常に不安定で
同じ明るさでもレリーズボタンを半押しするたびに
ファインダー内の値がころころ変わります。
露出計が不安定というよりはファインダー内表示への連携が
上手くいってないように感じます。
他、レンズカビ、ファインダークモリ等々。。。
いわゆる経年劣化的トラブルが一通り出ている状態です。
逆に言えば致命的な部品破損等のトラブルは出ていないとも言えますね。

これから分解整備に本格的に取り掛かります。
当時としては価格破壊的なお値段で発売された初代キヤノネットですが
分解してみるとわかりますが
いわゆる安っぽい造りな部分は全くありません。
後の世のように部品材質や造りの簡略化でのコストダウンではなくて
あくまで生産を効率化することでのコストカットだったのだと思われます。
当時はまだまだそのあたりの効率化の余地は多くあったでしょうし。。。
指針挟み込み式のシャッタースピード優先AEですが
SS設定が露出適正範囲を超える場合は
しっかりシャッターロックもかかります。
ファインダー表示用指針との連携とシャッターロック制御の造りは
非常に考えられた構造になっており
ここの連携部の動きを観察するだけでも楽しいカメラです。

この時代ですから少し大柄ではありますが
シャッターボタンと筆記体のロゴだけの上カバー部は非常に美しいですし
トリガータイプの底面に配置された巻上レバーも秀逸です。

ただ、爆発的に売れたカメラの宿命というか
現存する台数も非常に多く
中古市場ではそれほど評価は高くなく
ちょっと可哀想な扱いになっていることが多い初代キヤノネットです。
年数が経っていますか現状そのままでは
撮影に使うのが難しいものが多いですが
しっかり整備すれば安定して動作し
非常に使い易いカメラです。
今回も快適に使っていただけるように整備していきます。

ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「3分間電話の日」だそうですよ。
1970年(昭和45年)のこの日に
日本電信電話公社(現:NTT)の
市内電話の料金が3分間10円になったのだそうです。
それまでは1通話10円で時間無制限(!)だったのだそうです。
長電話防止のために3分間10円になったのだそうです。
中学生くらいの頃は10円玉1枚と100円玉数枚持って
よく夜に近所の電話ボックスに行きました。
本人が出られなくてすぐに通話が終わることもあるので
最初に10円玉で電話して
本人が出て時間が大丈夫そうだったら100円玉を投入していました(笑)
100円玉はお釣り出ませんからね。
そのため「100円玉でモシモシ お釣りはデンデン」なんて言われていたそうです。
ちなみにその頃はまだテレフォンカードも登場前です(汗)
今の方にはわからないかもしれませんが
公衆電話も赤電話、青電話、黄電話、今でも見かける緑電話、
一般加入電話を公衆電話として使用したピンク電話
(いかがわしい電話のことではありません(笑))
いろいろ種類もありましたねぇ。。。
緑電話やグレー電話以外の公衆電話はさすがに見かけることがないですが。。。
あのでっかい受話器を持って久しぶりに電話してみたいような気もします。

さてさて

本日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。
大ヒットした「SP」の後継モデルですね。
SPに開放測光機能を追加したモデルです。
この時代のペンタックス機なので
レンズマウントは汎用性の高いM42マウントですが
電子制御シャッターで絞り優先AE機である
「ペンタックスES」が1971年に発売されたときに
基本的にはM42マウントの形を取りながら
絞り値をボディ側に伝達するレバーを設け
確実に同じ位置にねじ込まれるような定点も追加し
開放測光を可能としたSMCタクマーレンズが発売されました。
SPFはそのSMCタクマーレンズに対応した
SPと言って良いと思います。発売は1973年です。
もちろん従来のM42レンズによる絞込み測光にも対応しており
SPと同じようにマウント脇のSWで絞込みを行います。
SPではここが露出計のon-offスイッチを兼ねていましたが
SPFでは露出計のon-offスイッチはなく
レンズキャップをして受光体に光が当たらなくなると
露出計への電源供給が切れる「フォトスイッチ」という新機構が採用されています。
個人的にはきちんと露出計スイッチが付いていたほうが
便利だし余計な電池消耗をしなくて良いとは思いますが。。。
ペンタックスM42マウント機はこのSPFが出た翌年(1974年)に
絞込み測光でSPの復刻機でもあるSPⅡで最終となり
20年近くに渡った歴史に終止符を打ちKマウント機に移行していきます。

お預かりしているSPFは外観も非常にキレイで
一通りとりあえずは動作している個体です。
本格的に使う前に一通りの整備を。。。というご依頼ですが
近年のうちに整備された形跡がないので
細かく見ていくとそれなりに問題は抱えています。
まず高速シャッターは精度が全く出ておらず
先幕・後幕のバランスが大きく崩れています。
フォーカルプレーンしゃったーは基本的に
先幕と後幕は一定のスリットを保ったまま
全く同じ速度で走っていかなくてはいけないものですが
(厳密に全く同じ速度とういうのは現実的ではないですが)
後幕が非常に遅れるため
シャッター走行中にスリットがどんどん開いてしまってい状態です。
例えば1/1000で測定してみると
走り始めは1/1000のスリットが開いているのですが
走り終わり時には1/400くらいのスリットに開いてしまっている状態です。
全体的な露出のズレはネガを使っている限り
それほど神経質になることはありませんが
同じ1枚の写真の中で露出のズレ(ムラ)があると
さすがにネガだろうがポジだろうが影響は出ます。
幕軸の清掃を行った上で微調整を行い
安定して一定のSSが出せるように整備が必要です。
他、露出計も1.5段程アンダーの傾向です。
SPFの露出計はちょっと変わっていて
メーターから3本の配線が出ていて
何も入力がないときには真ん中にあるメーター指針を
受光体側から来る電流とSS・絞り設定から来る電流とで
綱引きのように引っ張り合う形式です。
だから電池を抜くと露出計の指針は真ん中で落ち着きます。
普通は下端か上端に引っ込むものが多いですものね。

写真のレンズは当店のテスト用レンズです。

長々と講釈を書き連ねましたが
まだ現状チェックだけでこれから本格的に作業に取り掛かります(汗)
少々雑務に足を引っ張られていて
ここ数日、作業が遅れ気味なのでがんばります!
それにしても作業完成後の写真みたいにキレイですね。。。
バッチリな外観に負けないように中身の動きも
しっかり整備を行っていきます。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日はどうもピンとくる記念日がなくて
何かないかなぁ。。。と探していたら
1998年のこの日に「バイオハザード2」が発売になっていますね。
プレイステーションで遊ぶ
「サバイバルホラー」というジャンルのゲームですが
前作の初代バイオハザード(1996年発売)もそうですが
バイオ2も相当やりこみました。。。懐かしいですねぇ。。。
もう22年前ですか。。。(汗)
まぁ、その頃、私も一応、普通のサラリーマンでしたが
バイオもバイオ2もやり始めるとどうにも止められなくて
毎日寝不足気味だったのを思い出します。
そうそう「ザッピングシステム」で
レオン編をクリアした後、クレア編をプレイすると
裏シナリオとして最初にクリアした行動が裏に影響するのですよね。
それにハンク編や豆腐くんでもプレイできましたよね
豆腐くんはクリアできなかったなぁ。。。
最新は「7」なのですね。きっと進歩してるだろうし
おもしろいのだろうなぁ・・・
いやいや、それでなくてもいろいろ時間が足りないのに
これ以上時間を浪費するものを増やせません。。。
でもちょっと気になるなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
露出計を内蔵したフォトミックファインダーを搭載したF2ですが
「フォトミックAファインダー」はニッコールレンズのAi化に対応したもので
それまでのカニ爪による連動からAi連動になったものです。
もちろん対応レンズはAiニッコールです。
ここでは詳しい話は割愛しますが不変のニコンFマウントとはいえ
Aiレンズと非Aiレンズは大きな変更点ですし
物理的に同じマウントでも
Aiレンズにしか対応していないボディに非Aiレンズを装着すると
Ai連動爪を破損してしまう場合があるので
ニコンのボディに組み合わせるレンズは注意していただければと思います。
Aiレンズを古いボディに組み合わせるのは
さしたる問題はないのですが。。。
(露出計連動させるためにはカニ爪は必要)
話が少し逸れました。
Ai対応となったこと以外は基本的に無印フォトミックと基本的に変わりませんが
ファインダー内に表示される絞り値は
レンズに刻印されている値を読み取る方式に変わりました。
ここだけは以前のフォトミックの方が見易かったとは思います。
それでもAi対応となったことでガチャガチャの必要はありませんし
フォトミックAやASファインダーが人気なのはわかる気がします。

お預かりしているF2フォトミックAは
シャッタースピード自体は若干の狂いはありますが
まずまず良い値が出ています。
ただし全体的に油切れの兆候はあり
巻上時に少々異音が認められます。
F2定番のミラー残響音も少々気になります。
さらに内蔵露出計はほとんど反応のない状態です。
確認してみるとボディ側からの電圧供給が
本来3Vのところ0.8Vほどしかなく
電池室から正しく電気が流れいないことがわかりました。
さらにファインダー内SS表示がB~1/4秒までは
きちんと連動して表示するのですが
それより早いSSでは表示できません。
連動糸のトラブルと見られます。

ボディ側、ファインダー側の整備・修理と一緒に
付属する50mm、28mm、200mmのレンズ清掃も行います。
これだけのセットであれば大抵の撮影に対応することができますね。
おそらくご自宅で長らく眠っていった個体だと思われますが
再び撮影に気持ちよく使っていただけるよう
これからまずはボディ側の分解整備から取り掛かります。

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オリンパスペンSのカメラ修理

今日は国旗制定記念日だそうです。
1870年(明治3年)のこの日(旧暦)、
明治政府が日の丸を国旗とする太政官布告だじょうかんふこくの商船規則により、
国旗のデザインと規格を示したことに由来する記念日です。
これ以前(徳川幕府の時代)から
船の旗として日の丸が使われていたのだそうですが
これで正式に国旗になったということですね。
当時の規格は縦横の比率は7:10で、
日の丸が旗の中心から旗ざお側に横の長さの100分の1ずれた位置とされていましたが
1999年8月13日に公布・施行された「国旗国歌法」により、
縦横の比率は2:3、日の丸の直径は縦の長さの5分の3、
日の丸は旗の中心の位置となったのだそうです。
そういえば昔はどこの家にも祝日に揚げるための国旗が
あったような気が。。。
もちろん私の実家にも結構大きな国旗があって
祝日の朝には玄関先に揚げていた記憶がありますねぇ
いつののまにかそういう風習もなくなってしまいました。。。
ちょっと寂しい気もしますね。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行います。
初代ペンは発売された翌年(1960年)に
通常のペンの高級版として発売されたモデルです。
初代ペンのシャッターは2枚羽根で
シャッタースピードは4速+Bというものでしたが
ペンSは同じコパル製のシャッターユニットですが
5枚羽根シャッターでシャッタースピードは
6速+Bとなりました。
レンズもDズイコー3cmF2.8に変更されています。
(1965年に2.8cmF3.5のペンSも追加発売されます)
露出計を持たないシンプルな構成で
現在でも根強い人気のあるカメラです。
オート露出で手軽に撮れるペンEE系とはまた違ったベクトルのカメラです。
フォーマットの小さなハーフサイズで
必要最小限のスペック、でも写りに拘ったしっかりとしたレンズ
ペンの原点がよくわかる1台だと思います。

お預かりしているペンSは典型的な
「いつからか使われなくなり家でずっと眠っていたカメラ」です。
ご依頼者さまのおじいさまが元々使われていたものということですが
何十年も使われないまま眠っていたものと思われます。
これが水銀電池を使うカメラとかで電池が入れっぱなしであれば
致命的な腐食を起こしてしまうところですが
電池を必要としないこのタイプのカメラは
比較的ダメージが少ないことが多いです。

。。。とはいえ。。。
さすがに全く動かしていなかった代償はそれなりにあり
シャッター羽根は固着まではいかないものの
かなり粘りがありSSに関わらず
ゆっくり羽根が羽根が開き、ゆっくり閉じていくといった様子です。
巻上も重く、動くところ全てが動作不良といった感じです。
もちろんレンズ、ファインダーには盛大にカビが発生しており
とにかくあらゆるところをしっかり清掃して
必要最小限の注油を行う必要があります。

まだ現状チェックのみでこれから分解整備に取り掛かります。
外装も随分くたびれていますが
整備後の仕上げの段階で外装もできる限りキレイに磨いていきます。
生まれ変わる。。。とまで言えませんが
リフレッシュして心機一転して
何十年ぶりかに目一杯撮影に活躍できる状態に整備していきます。

あ、でも、誤解のないように言っておきますが
今回の整備に限らず
当店で取り扱っているカメラは数十年前に製造されたカメラです。
快適に動作するようにできる限りの整備を行いますが
基本的に古いカメラであることに間違いはありませんし
整備で新品の部品と交換することも既にできません。
いくら整備をしたといっても
基本的にはおじいさん、おばあさんなのです。
整備後もあまり無茶な扱いをせずに
カメラの種類にもよりますが
優しくゆっくり扱っていただければと思います。

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ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「モンチッチの日」だそうですよ。
「へぇ~懐かしいなぁ」と思ったら
今でも販売しているし世界的に売れているのですね!
1974年発売開始なのだそうです。
ちょうど私が小学校に入る頃ですねぇ。。。
その頃、おもちゃ屋さんい行くと
あちこちにモンチッチが飾ってあったのを覚えています。
日本国内では一時、販売が止まっていたこともあったそうですが
フランスではずっと販売され続けていたそうです。
メーカーは新小岩の会社なのですね。初めて知りました。
さすがに当時はモンチッチは目に入っても
あまり興味はありませんでしたが。。。
当時。。。欲しかったおもちゃといえば。。。
超合金、ポピニカ、トミカ、ミクロマン、ローラースルーGOGO
ゲイラカイト、地球ゴマ、スリンキー、スライム、パタパタバード
ソフトグライダー、ゴム動力の飛行機、デルタックス。。。
挙げればキリがないですが。。。この中の幾つかは
買ってもらえてよく遊んだなぁ。。。
そういえば先日、twitterにはアップしましたが
ヒサビサにゲイラカイトをあげました。。。(笑)

さてさて

本日はニコマートFT2のカメラ修理を行っています。
ニコマートFTシリーズはコパル製金属羽根縦走りシャッターを
機械制御で駆動する中級機に位置づけされていた一眼レフです。
後のFMシリーズの前身のカメラですね。
当時のフラッグシップはもはや伝説の「ニコンF」で
さすがに耐久性や堅牢性は一歩譲りますが
それでも非常に丈夫に作られたカメラです。
ノーメンテで何十年放置されていても
精度はともかくとりあえずは一通り動作する個体が多いカメラだと思います。
ただ、きちんと使おうと思ったらやはり整備は必要だとは思います。
FT2は1975年発売のモデルで
前作FTNの進化版でホットシューが装備され
対応電池が水銀電池から酸化銀電池に変更されました。
より現代的になり使いやすくなったモデルです。

お預かりしているFT2は動作は一通りしていて
シャッタスピードもまずまずの精度が出ているのですが
露出計がオーバー気味で
ファインダー内はモルト屑だらけです。
装着されているニューニッコール50mmF1.4も
レンズ内に多少の汚れとピントリングが少々重い上に
トルクにムラがある感じです。
このままでは全く使えない。。。といったほどではございませんが
気持ちよく使っていただくことと
これから先のことを考えると
この機会にしっかり整備を行ったほうが良い状態かと思われます。

外観は非常にキレイなFT2です。
まだ現状チェックを行っただけで
これから分解整備に取り掛かります。
巻上やミラー駆動部に油切れの兆候も見られますので
駆動部はくまなく清掃して注油を行っていきます。
この時代の一眼レフなので
少々大柄でずっしりと重いですが
その分、しっかり造りこまれているのがよくわかります。
整備後は快適に撮影に使っていただけると思います。

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ミノルタSR-3のカメラ修理

今日は「日本最低気温の日」だそうですよ。
1902年(明治35年)のこの日に
北海道上川地方旭川市で
日本の気象観測史上の最低気温であるマイナス41.0℃を記録したそうです。
確かに1年で一番寒い時期ですが
今年は暖冬ということもありそれほど寒くはないですよね。
毎年、この時期はエアコン入れてオイルヒーター入れても
「あぁ、寒いなぁ。。。」と思いながらお店で作業をしているのですが
今年は暖房入れている限りほとんど寒さを感じません
それでも早く春が来てほしいとは思いますが。。。(電気代高いし。。。(笑))
ちなみに世界の最低気温は南極で記録された
マイナス93.2℃なのだそうです。
ちょっと全く想像できない気温なのですが。。。(苦笑)
月曜日夜から火曜日にかけて
関東でも雪が降るかもしれないそうです。
今度の定休日には雪が見られるかもしれません。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-3」のカメラ修理を行っています。
「SR-2」、「SR-1」に続くミノルタの一眼レフカメラです。
正確には「SR-2」の後継機といったポジションです。
(以前に何度か書いていますが「SR-1」より
「SR-2」のほうがポジション的には高級機の位置づけです)
ミノルタのカメラはこの時代から既に
「使用感」といった部分を重視していると思われ
SR-3もなかなか使い心地の良いカメラです。
発売開始は1960年です。

お預かりしているSR-3は
シャッターは何とか切れるのですが
後幕が最後まで走りきることができません。
シャッターが半分開いた状態で止まってしまったり
酷いときには後幕がまったく出てこず
シャッター全開のままで止まってしまうこともあります。
シャッターが走りきらないため
当然、ミラーアップしたままになります。
このままではもちろん写真を撮ることはできません。
巻上の感触もSRらしくない感覚で
全体的にとにかく動きが悪い状態です。
分解して本来のバネ力でスムーズに動くように
清掃・注油を行う必要がある状態です。

まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
組み合わされているレンズはオートロッコールPF55mmF1.8で
こちらのレンズの状態は比較的良いのですが
ピントリングがグリス固着で激重です。
こちらも合わせて整備していきます。
おそらくかなり長い間使われていなかった個体と思われますが
今回の整備で再び元気に活躍してくれればと思います。
余談ですが私もじいさんから引き継いだ「SR-2」と
比較的近年手に入れた「SR-3」を
個人的に使うものとして持っていますが
この頃のSRシリーズはスペック的には
それほど特筆するほどではないのですが
使っていて何ともいえない気持ちよさがあるのですよねぇ。。。
是非、ご依頼者さまにもそういう感じを
味わっていただければと思います。

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ニコンFEのカメラ修理

1月24日。。。今日はあまりこれといった記念日の制定がないのですが
1977年に打ち上げられた「ボイジャー2号」が
1986年1月24日に天王星に再接近していますね。
打ち上げから8年以上かかって天王星まで到達したのですね。
太陽系ってとてつもなく広いのですねぇ。。。
そういえばボイジャーが木星に接近した少し後に
ユーミンの「VOYAGER」というアルバムがヒットしてて
当時よく聴いてたなぁ。。。(今でもたまに聴きますが。。。)
現在(2018年末)ではボイジャーは太陽圏から離脱し恒星間空間に達し
太陽に対して15.374 km/s(55,347 km/h)という
すごいスピードで移動しているそうです。
それでもまだ追跡できているのもすごいですよねぇ。。。
お休みの日以外、お店から半径数百m以内から全く移動しない
私からすると宇宙は広すぎますね(笑)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
「FE」は修理依頼の非常に多いカメラなのですが
今回はしばらくぶりですね。
ニコマートEL系から進化し、1978年に発売されたカメラです。
前身のEL系に比べると全てにおいて
非常に洗練されたというイメージのカメラです。
電子制御シャッター搭載機ですが
「B」と「M90」は機械制御で駆動され
電池がなくても作動します。
「B」がメカニカルなのは本当に助かりますね。
長時間露光の際に電源で駆動していると
あっという間に電池が消耗してしまいますからね。
夜景や星景写真を撮る人には「B」が機械式というのは
昔は必須事項でした。
絞り優先AEを搭載しますがマニュアル露出でも非常に使い易いカメラで
ファインダー内露出計で適正なSS値と
現在設定されているSS値が2本の指針で一目でわかります。
もちろん絞り値のファインダー内表示もあります。
電子シャッター搭載機ということで敬遠されがちな部分が
現在ではありますが電子部品不良を原因とするトラブルが
それほど起こるカメラではありません。
他の機械式を含むカメラと同様に
メカニカルな部分の定期的なメンテナンスのほうが必要と思います。

お預かりしているFEは非常にキレイな個体です。
ご依頼者さまのご要望でお持込になられた
さらに状態の良い上カバーと交換を行い
各部点検整備一式を行います。
もちろん一通り動作はしていて大きな問題はないのですが
露出計が若干アンダー目なことと
オート露出がかなりアンダー目になってしまっているので
そのあたりの改善も行います。
フィルム室のモルトも以前に交換がなされている様子ですが
FE/FM系でお馴染みの接眼レンズ下の
座布団のようなモルトは交換暦がないようで
ベタベタに加水分解してしまっています。
全体のリフレッシュを行うことで
さらに快適に使っていただけるようになると思います。

まだ上カバーを開けただけの段階で
これから本格的な分解整備に取り掛かります。
他の電子制御シャッター機と比べても
比較的整備性は良い部類に入ります。
ミラーボックスを組み込む際に
ちょっとしたコツが必要なくらいでしょうか。。。
F一桁機のようなこれでもかと言わんばかりの頑丈さはありませんが
ニコンらしくしっかり丈夫に作られたカメラです。
普通に使っていて定期的にメンテナンスを行っていれば
それほどトラブルに見舞われることはないカメラだと思います。
軽量コンパクトを売りにしている機種ほどではないですが
F一桁機に比べるとかなり取り回しは楽だと思います。
非常にバランスの良いカメラで個人的にも好きなカメラのひとつです。

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ニコンFM2のカメラ修理

今日、1月23日は「ワン・ツー・スリーの日」だそうですよ。
うーん、そのまんまですよね(笑)
人生に対してジャンプする気持ちを持とうとする日だそうです。
。。。もうジャンプするのは無理かなぁ(笑)
足元にたくさんある石や亀裂につまづかないように
そーっと歩いて目の前に険しい壁が出ればトラバースし
渡れない谷が出れば引き返すって感じですね(笑)
それでなくても綱渡りのような人生だから
ジャンプするとどこまでも落ちてしまいます。。。
あ、ネガティブ過ぎですね(汗)
まぁ、慎重に少しずつ確実に進むのがいいですよね。
そういえば子供の頃からいわゆる「ポジティブ」に物事を考えるのが苦手です。
逆に常に最悪の状況をイメージして
何が起こっても動揺しないように身構えておくとか
あまり良い結果じゃなかったとしても
「まぁ、最悪の事態じゃないからいいか。。。」と開き直ります。
人それぞれ合った考え方があるから
何でもかんでも「ポジティブシンキング」にはちょっと疑問符かな
(昔いた会社でかなり強要されましたが。。。)
それでも比較的ストレスフリーで生きていけてますよ(笑)

前置きが長くなりました(汗)
本日は「ニコンFM2」のカメラ修理を行っていきます。
今でも大人気の機械制御シャッターのマニュアルカメラです。
機械制御シャッター機であっても
今となっては修理不能なことは多々ありますが
やはり安心度は高いということでFM系は大人気です。
古くはニコマートFT系をルーツに持つ「ニコンFM」ですが
「FMシリーズ」にバトンタッチされた際に
ボディは適度にコンパクトになり
レンズとの連動はAi連動が基本となりました。
基本的にはニコマートFTの時代から
「コパル縦走りシャッターを機械制御するマニュアルカメラ」といったポジションです。
「FM2」は「FM」をベースに正常進化したモデルで
1982年に発売されました。
何と言っても注目は1/4000のシャッター最高速ですが
これはあくまでも副産物で
シンクロ同調速度が1/200になったことが技術的なハイライトです。
フォーカルプレーンシャッター機での
フラッシュシンクロはシャッター幕が一瞬全開になることが必要ですが
それが満たされる最高速が1/200ということです。
それ以上のSSでは一部分しか開かないスリットとして露光されるわけですね
これを説明し始めると長くなるので割愛しますが
1/200シンクロは報道写真等の分野で相当歓迎されたと思います。
何と言っても幕速を早くしなくてはいけないので
FM2のシャッター幕には軽量化のためハニカム状に肉抜きされた
チタン製のシャッター羽根が使われています。
後のニューFM2途中からは技術的に幕速の問題がクリアされたとのことで
通常のアルミ製シャッター羽根に変更されますが
このチタン製ハニカム加工シャッター羽根が見られるのは
FM2とニューFM2の一部、FE2の一部のみです。
ただし、このシャッター羽根採用モデルは
シャッター羽根のかしめ部分の耐久性に少々問題があるようで
突然シャッター羽根がバラバラになる。。。ということがあるようです。
そのためお預かり時には大変神経を使います。
お預かりしているときにそんなことになったら目も当てられません(汗)

お預かりしているFM2は
ご依頼者様が30年以上愛用されているものだそうです。
適度に使い込まれてなかなかよい感じです。
精度はともかくシャッターは動作しているのですが
露出計の電源が全く入らないようです。
FM系の露出計はLEDで+・〇・-を表示するタイプですが
たまにこれが振り切ったまま明るさに反応しない個体を見かけます。
こうなるとLED制御部のトラブルで残念ながら修理不能なのですが
今回は全く電源が入らないようなので
LED制御部ではなく電池室から露出計制御部への
配線異常あるいは断線ではないかと思われます。
(。。。とはいえ最初の話ではないですが最悪の場合も想定しておきます。。。)
電池室そのものは非常にキレイなのでまずは電池室裏側の
ハンダ部が疑わしいと予想されます。
何にしてもミラーボックスを外して配線をチェックする必要があり
これから本格的に取り掛かります。
もちろんその際にシャッターユニット・ミラー駆動部の整備も並行して行います。
できることならFM系の露出計も
FE系と同じように指針式ならメンテナンス的には容易なのですが。。。
当時は指針式は衝撃に弱いなんて言われていましたから
LED式が持ち上げられていた時代ですね。
そんな部分を少し差し引いても
基本的にFM2はニコンらしく堅牢でしっかり作られた上に
使いやすく非常に魅力的なカメラです。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「飛行船の日」だそうですよ。
1916年(大正5年)のこの日に
初の国産飛行船である「雄飛号」が実験飛行を行ったそうです。
少し昔に無人の広告用の飛行船を
たまに見かけることがあったと思いますが最近は見ませんね
ゆっくりフワフワと移動する飛行船は
何とも優雅で見ていても楽しいと思います。
そういえばその広告用の飛行船で
「富士フイルム」のロゴが大きく入ったものを見た覚えが。。。
その頃はフィルム全盛期ですからね。
少し前だと思っていますがもう随分昔なのか。。。(汗)

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
前年に発売された「X-1」に続く
Xシリーズ第二弾のカメラです。(1974年発売)
この頃はまだ機械制御シャッターのSR系も製造していましたが
X-1、XEの登場により
ミノルタは電子制御シャッターがメインに変化していきます。
他メーカーに比べてもかなり早い段階で
機械制御シャッターからは撤退したわけですね。
。。。とはいえ後でも書きますが
この時代の電子制御機は修理する立場としてはかなり厄介です。
それでも今回のXEや後に出るXDは
カメラとして非常に魅力的であり
直せる間は何とか対応していきたいと思います。
(ただし修理不能な場合も現時点で多々あります)
XEの特徴は何と言っても
コパル・ライツ・ミノルタの三社で共同開発した
コパルライツシャッターだと思います。
XEの最大の魅力である巻上の滑らかさは
このシャッターユニットによる部分も非常に大きいです。
巻上だけでなく上品なシャッター音、ミラー駆動音、
ピントの山の掴み易いファインダー、
ふわりと動く露出計指針等々、
使い心地の部分で非常に優れた1台だと思います。
ただし、この時代の一眼レフなので大きくて重いですね。。。
スペック時代は最高速1/1000のシャッターと絞り優先AEと
この時代の標準的なものですが
同時期の他のカメラにない魅力があると思います。

XEといえば何はともあれ、プリズム腐食が一番の心配点です。
今回、お預かりのXEは過去に内部のモルト交換もされているようで
(。。。といってもおそらく随分昔)
そこは心配がないようです。
余談ですが当店も腐食の全くないXEのプリズムは在庫がなくなりました。
どこかでプリズムのキレイな部品取りを確保したいと思っているのですが
XEの場合、難しいのがファインダーを覗いたときは
一見、腐食もなくキレイに見えているようでも
実際にプリズムを降ろすときに
加水分解したモルトと一緒に
プリズムの蒸着が剥げてしまうことがよくあります。
本当に劣化したモルトは厄介です。。。

お預かりしてるXEの話に戻ります。
動作自体は一通り動いていはいるのですが
若干、露出計が振り切り気味(アンダー気味)なことと
レリーズロック機構の動きが悪いようで
巻き上げているのにレリーズが異様に押しづらいときがあります。
露出計の件はXEでよくある巻戻しクランク下の
摺動抵抗の汚れが原因で
これをこのまま放置しておくとどんあ明るさでも
1/1000以上に指針が振り切ってしまうトラブルに発展します。
加えて現状チェック時に発覚したのですが
まれにミラーアップしたままになってしまうようです。
これもXEでよくあるトラブルで
ミラーアップしたままになるだけならまだしも
この症状が出るときはシャッターは開いていないというがパターンです。
原因は接点の不良やハンダの劣化や基板不良等々
幾つかの原因が考えられるのですが
整備しながら探っていきたいと思います。

写真の手前は同じご依頼者の方からお預かりしているXDです。
こちらは一足早く整備は完了して様子見の段階です。
奥が今回のXEですがまだ上カバーを外しただけの状態です。
XEもXDは両方ともXシリーズを代表するカメラだと思いますが
ミノルタらしく使い心地が気持ちよいカメラです。
私も両方とも個人的にも持っています。
(最近、出番があまりないのですが。。。(汗))

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ミノルタユニオマットのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大寒」ですね。
今年は暖冬といわれていて
実際それほど寒さは厳しくないような気がしますが
さすがにこの時期になるとそれなりに寒いですね。
暦の上では「大寒」ですが
例年、本当に寒いのは
これから2月初めにかけてでしょうね。
毎年のことですが。。。初冬の頃は
「何だか引き締まるような寒さでいいな」くらいの
気持ちでしたがこの頃になると
「もう寒いのはいいから早く春になって。。。」と思っていますね(笑)
この季節になると仕事帰りの銭湯と
鍋と日本酒が手放せません。。。
今のところ風邪とかインフルには縁がありませんが
皆さまも寒さで体調崩されないように。。。

さてさて

本日は「ミノルタユニオマット」のカメラ修理を行っています。
最初のユニオマットは1961年発売で
同社の「ハイマチック」が発売される1年半前でした。
いわゆる普及クラスのカメラで
シチズンオプチパーユニというプロゴラムシャッターを搭載し
LV値を露出計に合わせて撮影するカメラです。
プログラムシャッターのため絞りとシャッタースピードの組み合わせは
決まってしまっていて変更はできませんが
シャッター羽根が絞りを兼用していることもあり
シャッタースピードの最高速はレンズシャッターとしてはめずらしく
1/1000・F16を出すことができます。
この時代ではそれほど高感度なフィルムもなく
使用頻度は少なかったかもしれませんが。。。
レンズはテッサータイプのロッコール45mmF2.8を搭載します。
このレンズも写りの評価の高いレンズです。

ユニオマットには初代と「Ⅱ」、「Ⅲ」が存在します。
今回お預かりしているユニオマットは「Ⅱ」ですが
初代と「Ⅱ」は小変更のみでそれほどの違いはありません。
Ⅲになるとセレンがサークルアイになり見た目にもはっきりと異なります。
セレン光電池を使用した露出計の指針と
レンズ側のLVリングを回し指針を合わせて撮るカメラです。
やはり非常に心配されるのはセレンの状態ですが
お預かり時には2段以上オーバーな傾向が見られていたのですが
セレン自体の起電状態はそれほど悪くなく
はんだ付けのやり直しや露出計側の微調整で
ほぼ問題ない状態に調整することができそうです。

次に心配されるのはレンズの状態ですが
カビも見受けられますがやはりコーティングの状態があまりよろしくなく
昨日、ハイマチック11の修理をこのブログで書きましたが
同じように後玉ユニット最前部(シャッター/絞り羽根の直後)表面の
コーティングに傷みがありクモリとなっています。
これもできる限りの清掃で何とか問題のない状態にできそうです。

他、シャッター羽根の清掃・調整、シャッターユニット整備
巻上部整備、ファインダー清掃・距離計調整を行い
再組み立てを行います。
今回も快適に使っていただける状態になったと思います。
少しグリーンかかったグレーの貼り革が時代を感じさせて
なかなか良い感じですね。
元々、外観はキレイな個体だったので
眺めているだけでもちょっと楽しくなってきます。

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