月別アーカイブ: 2019年10月

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「あかりの日」だそうですよ。
「あかり」のありがたみを再認識する日だそうです。
停電になったりすると本当にありがたさを痛感しますよね。。。
夜はもちろんですが昼間でさえ
今は電気が止まると普通に生活はできないですものね。
「あかりの日」が今日である由来は
エジソンが世界初の実用的な白熱電球を完成させた日とのことです。
1879年のことだそうです。
そういえば昔、部屋のあかりを全て白熱電球にしてた友達がいたなぁ。。。
今や、LED照明で色も調整できてしまいますが
タングステンのフィラメントが光る白熱電球は
やはりLEDとは違って何とも温かみがあって良いですよね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
もはや毎回書きすぎてOM-1の成り立ちや特徴は
ここで書く必要もなくなってきたような気もしますが。。。(汗)
それまでの一眼レフの常識を覆す
小ささと軽さで大ヒットしたカメラです。

今回は同じご依頼者さまから2台のOM-1をお預かりしてます。
シルバーのモータードライブ非対応のOM-1と
ブラックのモータードライブ対応いわゆるMDモデルです。
OM-1も細かい変更を繰り返されながら生産されていたので
生産時期によって細かな違いがいろいろあるのですが
大きく二つに分けるとすれば
やはりMDモデルかそれ以前のモデルかといったところだと思います。
MD対応かどうかは底部の端子の有無でしかないのですが
それよりもミラーボックスの形状が微妙に異なっていたりするので
内部も結構違いがあったりします。

お預かりしている2台はどちらも非常にキレイな外観ですが
似通ったトラブルを抱えています。
まず、定番のプリズム腐食
高速シャッターの精度不良、露出計が不動、といった3点です。

まずはシルバーのMD非対応モデルのほうから取り掛かります。
露出計不動の原因はこれもOM-1でよくある
電池マイナス側端子を留めている絶縁樹脂ネジ破損と
その部分のハンダ付け劣化です。
電池室端子留めに樹脂ネジを使用している個体は
これも生産時期によるのですが
今回はブラックのMDモデルも樹脂ネジを使ったタイプです。
ただ、ブラックのほうは樹脂ネジもハンダも問題ない様子なのです。
もしかしたらメーター本体のトラブルかもしれません。
そうだとしたらちと厄介です。
取り掛かっているシルバーのほうは
メーター本体は元気に針が振れることを確認しているので
とりあえず一安心です。
プリズムは中古良品と交換で対応します。
シャッター精度の問題は幕軸の清掃や
底部三連ギアの清掃でおそらく解消できると思われます。
もちろん多少の微調整は必要です。
ちなみに今回はご依頼者様と相談の上
露出計は1.5Vで調整します。
先日も他のカメラのブログで書いたばかりですが
元々の1.3Vで正しい状態のところに
1.5Vの電池を入れて露出計を駆動すると
指針が振り過ぎておよそ1.5段アンダーとなってしまいます。
回路的には0.2Vの違いは問題ないのですが
1.5Vで使う場合にはそれに合わせて
調整していかないと正しい値にはなりません。
まずはこれから本格的にシルバーのほうの幕軸清掃や
ミラー駆動部の清掃あたりから取り掛かっていきます。

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ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

今日は「頭髪の日」なのだそうです。
気がつけば白髪が随分増えてきました(汗)
親父やじいさんは60歳手前でかなり頭髪がなくなっていたので
私もこれからそうなるのかなぁ。。。
今のところは大丈夫そうですが。。。
まぁ、もはや今更髪の毛があろうがなかろうが
あまり関係ないのですが
髪を上げると随分老け込んで見えるので
なくなったら一気にじいさんっぽくなるのでしょうねぇ。。。
そういえば少し昔に
薬の副作用で髪の毛が一気に抜け落ちたことがあるのですが
髪をかきあげるたびに数十本抜けていったり
朝起きて枕元に抜けた髪の毛がたくさんあるのを見るのは
かなりショックでした(苦笑)
みるみるうちに薄くなった髪の間から頭皮が見えるようになってくるし。。。
まぁ、たいしたケアはしていませんが
なるべく頭髪も大事にするようにします。。。(笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tス-パー」のカメラ修理を行っています。
機械制御シャッターのミノルタ一眼レフはSRシリーズのみなので
その中でも非常に完成度の高い人気のモデルです。
大ヒットしたSR-T101の発展型といえるカメラで
スクリーンはスプリットに変更され
ファインダー内で絞り値が確認できるようになりました。
シャッタースピードはSR-T101の頃から
ファインダー内表示が既にあったので
このSR-Tスーパーで絞りもSSもファインダー内で確認できるようになり
露出の設定がファインダーから目を離さずに非常に行いやすくなりました。
SRシリーズ全般がそうですが
ポジション的には中級モデルなですが
非常に丈夫なカメラで当時から使われっぱなし未整備の個体でも
とりあえず動作しているものも多いと思います。
ただ、それはいつも書いていますが
動きにくくなった状態で健気に無理矢理動いている状態のものがほとんどなので
軽やかに動けるようにやはり整備をしてあげたいところだと思います。

お預かりしているSR-Tスーパーも
とりあえず一通り動作はしています。
しかしながら測定機を使って幕速等をチェックしてみると
やはり高速シャッターの精度は出ておらず
シャッター幕軸の動きは悪い状況です。
シャッター音にも油切れの兆候が見て取れます。
モルトはもちろん全滅で
ファインダー内にカビも見受けられます。
リフレッシュすることで現在でも
きちんとした撮影ができる状態になると思います。

SR-T101以降のSRシリーズは
露出計連動の糸があちこちにあり
少々注意が必要です。
今でこそSR-Tあたりの連動糸では何とも思いませんが
修理を始めたばかりの頃はその処理に苦労しました。。。
SR-Tシリーズは露出計に本来、水銀電池を使用します。
水銀電池の電圧は1.3Vなので
電圧変換型の電池アダプタも市販されていますが
今回はご依頼者様からとのお話で整備の際に
1.5Vで最適な値が出るように調節します。
0.2Vの違いではあるのですが
この時代の露出計は電圧調整とかもなく
電池からの電圧がダイレクトに露出計に入ります。
本来の状態の露出計に0.2V高い電圧がかかっても
回路的には全く問題はありませんが
露出計は1.5段ほどアンダーに振り過ぎてしまいます。
ネガであればともかくポジだと致命的な露出差となってしまいます。

ところで、SRーT系の露出計トラブルで
指針はかろうじて反応していても
明るさに対して変化が少なく大幅にオーバー傾向。。。といった個体を
たまに見かけます。
他のカメラであればCdSの劣化を疑うのですが
SR-T系の場合はまずCdSの足のハンダ付けを疑います。
見た目に何ともなくてもここのハンダ付けが劣化していて
上記のような状態になることが結構あるようです。
今回は症状はありませんが
SR-T系は分解整備でお預かりした場合、
必ずCdSの足のハンダは一度完全に除去して
再度ハンダ付けしなおします。

話が少し逸れましたが
これからシャッターやミラー駆動部の整備に本格的に取り掛かります。

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オリンパス35RCのカメラ修理

今日は「スウィーテスト・デー(Sweetest day)」だそうですよ
小さな親切やちょっとした思いやりに対して
感謝の印にキャンディーやグリーティングカードを送る日だそうです。
アメリカ・オハイオ州で始まった行事だそうです。
「sweet」って「甘い」という意味だけではなくて
「優しい」という意味もあるのですね。
生きている以上、いろんな人のお世話になっているので
感謝の気持ちを伝えるきっかけになる日だと思います。

さてさて

本日は「オリンパス35RC」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズは1948年から始まる
35mm判レンズ固定式カメラのシリーズで
いろいろな種類があるのですが
1960年代後半からの各モデルはどれも非常にコンパクトで
今でも人気の高いカメラが多いですね。
RCは1970年に発売されたカメラで
そのモデル名から「リチャード」という愛称で呼ばれていました。
このタイプのレンズシャッター機にしてはめずらしく
上カバー場にシャッタスピードダイヤルが付いています。
レンジファインダー搭載の
シャッタースピード優先AEですが
マニュアル露出も可能です。
オート時には露出計が振れていないとシャッターロックがかかってしまうので
電池は必須ですがマニュアル時には露出計は連動しないので
電池ナシでも撮影可能です。
凝っているなぁ。。。と感心するのはファインダー情報で
オート使用時には連動する絞り値をファインダー内下側指針で指し
マニュアル時にはマニュアルで設定している絞り値を指します。
さらに設定しているシャッタースピードも
ファインダー内上側指針で指し示します。
本格的なサブカメラとしても使ってください!というメーカー側の思いが
伝わってくるようでなかなか好印象です。

お預かりしている「35RC」は露出計が全く動きません。
シャッター羽根の動きもイマイチなようです。
まずは露出計不動の原因を探っていきます。

電池室は一見、キレイなのですが
過去に修復した形跡が見受けられます。
端子裏のハンダと配線が腐食していたようで
配線は一部だけ継ぎ足しされています。
継ぎ足し部分は通電しているのですが
電池室側の端子と裏側のハンダ付け部分までが
全く通電しないようです。
端子を留めているネジとナット部分が腐食のため
通電しないようです。
配線もこの機会に継ぎ足し部分も撤去し張り直します。
その後、シャッターユニットやレンズ清掃等々
各部の整備も行ったのですが
仮組みしてテストしてみると通電状況は良いのですが
全く精度が出ない状況です。
抵抗やCdSの劣化があるのは年代を考えると当然なのですが
それにしても調整範囲を大きく超えています。
さて、どうしたものか。。。。
ちょっといろいろ試して解決策を探してみることにします。

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ニコマートFTnのカメラ修理

今日は「フラフープ記念日」だそうですよ。
1958年のこの日に日本で発売開始になったことが由来となっています。
さすがに私の生まれる10年以上前の話なので
リアルタイムで体験してはいませんが
社会現象といえるほど流行ったそうです。
当時の価格は子供用が1本200円、大人用が270円だったそうです。
人気絶頂だったフラフープですが
「腸ねん転になる」と噂がたち、急速にブームが終わったそうです。
ちなみにフラフープと腸ねん転は全く因果関係はないそうです。
そりゃそうですよね。腸って腸間膜や腹膜でしっかり固定されているのだから
フラフープくらいでねじれてたら大変です。。。
そういえばフラフープより少し前に
「ホッピング」も大流行しましたが
このときは「やりすぎると胃下垂になる」なんて噂がたち
ブームが沈静化したそうです。
この頃はこういうデマは多かったのでしょうね。。。

さてさて

本日は「ニコマートFTn」のカメラ修理を行っています。
ニコマートシリーズは構造をユニット化し
コストダウンを行いながらも高い品質を誇った
ニコン中級機のシリーズです。
機械制御シャッター機のFT系と電子制御シャッター機のEL系に分かれ
どちらもコパル製シャッターユニット「コパルスクエアS」を搭載します。
特にFT系はF一桁機に負けない堅牢性を持つと個人的にも思っています。
FTnは1967年の発売で開放F値補正操作(通称ガチャガチャ)を
採用したモデルです。
これでレンズ交換の際に露出計連動のための
開放F値セットがかなり楽になりました。

お預かりしているFTnはもともとはご依頼者様の
お父さまが使われていたものとのことです。
巻上レバー上には「A」マークのシールが貼られており
A型スクリーン(スプリット)が装備されいることを表しています。
A型スクリーン搭載モデルが追加されたのは1971年です。
これ、探すと意外と見つからないのですよね。。。
かなり長い間使われていないカメラと思われ
接眼レンズ、プリズム、装着されている50mmF2レンズ
あらゆるところにカビが大量に付着しています。
シャッターを切るとミラーが非常にゆっくりと上がっていき
レリーズにかなり遅れてシャッターが切れます。
その上、受付時に何度かシャッターを切ったところで
レリーズがロックしてしまいシャッターが切れなくなりました。
おそらくミラー駆動部の動作不良が原因と思われます。
露出計も何とか動作しているものの
指針が非常に不安定で同じ明るさをみていても
フラフラと落ち着きません。
さすがに全体的に手を入れなければ普通に使えない状態です。

さすが丈夫なコパルスクエアというところで
シャッターユニットそのものは汚れはともかくとして
それほど問題のある状態ではありませんでした。
レリーズロックの原因も予想通りミラー駆動部の動作不良が原因でした
とはいえ、この時代のニコン機なので
ミラー駆動にも強靭なバネが使われていて
そう簡単に動作不良にはならないのですが
さすがに年月には勝てない。。。といったところもあるでしょうか。。。
ミラー駆動部の整備はもちろん
シャッターユニットの整備・調整も並行して行います。
露出計不安定の原因は電池室裏のハンダ付け及び配線が
腐食して断線寸前だったためです。ここの配線は交換で対応します。

元々、非常に丈夫なカメラなため
しっかり整備を行えばきちんと使えるカメラとして
現在でも十分快適に撮影できるようになります。
一緒に預かった50mmF2レンズも清掃を行います。
おそらく十数年、眠っていたのだと思われますが
再びステキな写真をたくさん撮っていただきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「カラオケ文化の日」だそうですよ。
最近、ちょっとご無沙汰ですがカラオケは楽しいですよねぇ。。。
私は一人でカラオケ行くこともたまにあるのですが
誰にも気兼ねなく自分の好きな歌を
思い切り歌うのはストレス発散になりますよ
採点機能なんかを使えばさらにゲーム感覚で楽しむこともできますし。。。
そういえばひとりカラオケ用に買った
マイクが最近はしまいこんだままになっています。
(DAMの精密採点がマイクの状態によってえらく採点に作用するので
安定した状態が欲しくて手に入れたのです(汗))
なかなかまとまった時間(ひとりで行くなら4時間はこもりたい)が
取れなくて行くことができないのですが
近いうちに思い切り歌ってくることにしましょう(笑)
何か新しい曲も覚えなくては。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
コンスタントに毎月、修理依頼のある人気の一眼レフです。
何と言ってもその魅力は同時代のカメラとしては
抜きん出た小ささとその使い心地だと思います。
個人的にはちょっとシャリっとした巻上感と
上品なシャッター音が非常に良いと思っています。
ただ同じ時代にこのコンパクトさが他メーカーにはできなかったということは
非常に独自性の強いところも多く
新品時には全く問題にはならなかったのでしょうが
長い時間を経過することによって
少々華奢に感じる部分もあるとは思います。
どのカメラもそうですが特にOM-1は
定期的にしっかりメンテナンスの必要なカメラだと思います。

お預かりしているOM-1は
写真の片方が黒くなることがあるということでお預かりしました。
ここのブログでもよく書いているように
シャッター幕(先幕・後幕)のバランスが崩れて
走行中に先幕が後幕に追いついて
閉じてしまう現象だと思われます。
原因はおそらく汚れによる幕軸の動作不良だと思われます。
さっそく現状のシャッタースピードのテストをしてみるのですが。。。
多少、バランスの崩れはあるものの
比較的まともに開いているのだけどなぁ。。。と思っていると
数回シャッターを切っているうちに
先幕のスピードがかなり不安定になり
1/1000だと完全に開かなかったり1/2000くらいになったり
1/500くらいになったりと切るたびに値が変わる状況です。
後幕の幕速は安定しているので
先幕の動きがとにかく不安定なようです。
他、露出計は全体的にアンダー気味なものの
多少の調整で問題ない状態になりそうです。
心配されるプリズムの状態はファインダーから見る分には
何箇所かシミがあり少し目立ちますが
定番の下部のもやもやとした腐食はありません。
でも上カバーを開けてみると
ベタベタになったモルトがプリズムにこびりついていました。
プリズムの外側塗装の一部は侵食されており
このままもう数年放置しておいたら間違いなく
内部の蒸着まで剥がれてしまっていたと思われます。
今回は外側塗装の補修だけを行いこのまま使用します。

加えて巻戻し軸のフォーク部分が片方折れていました。
上カバーを開ける際にここを固定しておいて
巻き戻しクランクを逆回転して外すのですが
固くて回らない場合には注意しないとこのように折れてしまいます。
巻戻しクランク部は明らかに弄った跡があり
持ち手を留めるピンも紛失したらしく
代用品が差し込まれていました。
この巻戻し軸のフォーク部分は意外に柔らかく華奢なので
扱いには注意が必要です。
今回のように折れなかったとしてもフォークが簡単に拡がってしまい
裏蓋を開ける際に妙に固いとか
巻戻しクランクが下がりにくくなってしまうとかの悪影響が出ます。
何事もそうですが力任せに無理をすると
大抵の場合、酷い結末を迎えます。。。
これから本格的に分解修理に取り掛かりますが
今日も焦らず慎重に丁寧に行っていきたいと思います。

ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

今日は「ボスの日」ということみたいです。
経営者や上司と部下の関係を円滑にする日なのだそうです。
赤の他人が集まって仕事しているのだから
それでなくても難しいのに上下関係で立場が違えば
尚のこと人間関係は難しくなりますよねぇ。。。
。。。それでも大半の人は上手くやっていくのだから
本当に尊敬します。
で、どうにも上手くできない人がきっと私のように
個人事業主で細々と暮らしていくわけです(笑)
まぁ、普通に勤めず、特に一人で何かやっている人は
私も含めて変わった人ばかりですよ(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ヒットしたSR-T101の後継機となります。
(これまで面倒だったからSRTといつも書いていたのですが
今回はちゃんと正式名称で書いています)
基本的な構造はSR-T101をベースとしていますが
レンズに刻印された絞り値がファインダー内で読めるようになりました。
そのためもあってペンタプルズム周りのデザインも
SR-T101とは異なります。
他、スクリーンもスプリット+マイクロプリズムに変更になりました。
最初にSR-T101の後継機と書きましたが
SR-T101はSR-Tスーパーの登場と同時(1973年)に
小変更を行われて継続生産されています。
その後、SR-TスーパーはSR505に
SR-T101はSR101にモデルチェンジされ
これがSRシリーズの最終モデルとなるわけです。

お預かりしているSR-Tスーパーは
随分長い間、使われずに眠っていたようで
電池室には当時の水銀電池がまだ入ったままでした。
基本的にタフなSRシリーズですので
シャッターは切れますがシャッタースピードの精度は全く出ていません。
特に1/1000、1/500の高速域は問題で
ネガフィルム使用だとしても見逃せないレベルです。
露出計はやはり全く動作せず。。。といった状況です。

少々話が逸れるのですが上の写真にも写っていますが
ファインダースクリーンボックスの前面のプリズム接触部に
緩衝材を兼ねた遮光材が貼られています。
これがいわゆるモルトではなく腐食しない素材なのですね。
(ちなみにSR-T101の初期ではコルクが使われていました)
Xシリーズの時代になってもここだけは変えずにいてくれたら
プリズム腐食で修理不能なXEが
随分救えたのになぁ。。。と思わずにいられません。。。
話を戻します(苦笑)
露出計不動の原因は電池室配線のハンダ不良、
SWの接触不良等が原因でした。
露出計は精度はともかくすぐに動くようにはなったのですが
SWをオフにしても露出計が少し振れたままで
完全にオフになりません。
この症状、SR-T系にたまに見られる症状です。
SWそばのフラッシュ端子や電源端子が絶縁体を
挟んで設置されている部分あるのですが
そこで絶縁不良を起こしてリークしてしまっているのが原因です。
その部分も含めてこれから本格的に各部点検整備一式を行っていきます。

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コニカC35FDのカメラ修理

今日は「鉄道の日」だそうですよ。
乗り物としてバイクやクルマももちろん好きですが
鉄道って他の乗り物とはまた違う魅力があるのですよねぇ。。。
例えばバイクだとバイクそのものや
運転することに魅力を感じますが
鉄道の場合は車輌そのものも魅力的ですが
線路や駅とか付随する設備全てに
興味をそそられるのですよねぇ。。。
特にちょっと田舎を走るローカル線っていうのは
その沿線も含めて全てが魅力的に映ります。
あぁ。。。どこか遠くにローカル線に乗って旅に出たいですねぇ。。。
(妄想するだけでなかなか実現しないのですが(苦笑))

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
じゃーに~コニカでお馴染みのコンパクトカメラ、C35をベースにして
38mmF1.8の大口径レンズを搭載し
C35ではプログラムオートのみだった露出を
シャッタースピード優先オートにしたカメラです。
C35ではプログラムシャッターということもあり
シャッター羽根と絞り羽根は兼用でしたが
C35FDでは絞り羽根はちゃんと分かれて存在し
シャッタースピード優先AEを上手く使えば
絞りをコントロールして撮影することもできるわけです。
とにかく簡単に撮れることを最優先した従来のC35に比べて
表現する自由度を拡げたカメラということもできると思います。
キャッチフレーズは「すご腕じゃーに~」
1973年の発売でC35シリーズでは
最後のレンジファインダー搭載機でもあります。

お預かりしている「C35FD」は
普通に撮影に使われていたものとのことですが
落としてしまい、レンズ鏡銅部分がグラグラで今にも外れそうになっています。
シャッターユニットから前の部分を繋ぐリングが外れてしまったようですが
さすがにこれだけのショックを受ければ
他にもいろいろと問題もありそうです。
今の状況ではシャッターユニット部分が外れかかっていることもあり
シャッターも切れない状況です。
何はともあれ一旦分解して点検整備しながら組み立てていくことにしましょう

ピント精度に影響するような大きな歪み等があると
修理不能な可能性もあると思っていましたが
肝心要な部分の歪みはないようでとりあえず一安心です。
レリーズやチャージの連動リングが外れてしまっているので
そのあたりも修正して組み込んでいきます。
もちろんせっかく分解しているので
シャッターユニットや絞りユニットの整備をしていきます。
以前に配線腐食を修理した形跡があり
配線が途中で継ぎ足しになっていたので
これも張りなおしておきます。
心配したのは露出計のメーター本体が
ショックで断線してないかと思っていたのですが
ここは大丈夫でした。
ただ、距離計はショックのせいか大幅に狂っていたので
組み立て後に調整しなおします。
やはりレンズ前枠に最も大きな力が加わったようで
SSや感度設定に連動して動く
受光体の窓大きさの調整を行うリング部分は
歪みによりほとんど動かない箇所が出てきていたので
ここは中古良品の部品と交換で対処します。

この時代のカメラは基本的に頑丈にできているものが多いですが
それでも精密機械であることに変わりなく
落下させると何らかのトラブルはあって当たり前だと思います。
不可抗力な場面も多々あるでしょうし
私も過去、何度もカメラを落として痛い目にあったことがありますが
極力落とさないように注意しましょう

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ヤシカエレクトロ35MCのカメラ修理

今日は「引越しの日」だそうですよ。
引っ越す時って言うのは大抵の場合
環境が変わって新しい生活が始まるってことだから
やっぱり楽しいですよね。
私もなんだかんだ言って一人ぐらい始めてから。。。
おお、数えてみたら11回も引越ししてる(笑)
でも、もうこの仕事している限りはもう引越しはないかな。。。
いや、まだわかんないか。。。
引越しはもういいですが
呉の実家がなくなったから呉に別荘が欲しいかも。。。
古い空き家が結構あるみたいだし。。。
なんて。。。そんな余裕はありませんが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35MC」のカメラ修理を行っています。
エレクトロ35シリーズにもいろいろな種類がありますが
シリーズ中、唯一の目測ピント機であり、最小のカメラが
今回のエレクトロ35MCです。
レンズのでっぱりが多少大きいですが
その大きさはハーフカメラくらいしかありません。
シリーズを通して共通の絞り優先AE機であることは同様で
レンズはヤシノンDX40mmF2.8を搭載します。

お預かりしているエレクトロ35MCは
まず電源が全く入りません。
エレクトロシリーズの一員ですから
当然シャッターは電子制御で電源が入らないと何もできません。
(シャッターは電池ナシも切れますが
何も制御されていない状態なので実質使用できません)
やはり電池が入れっぱなしの期間が長かったようで
電池室端子には緑青が付着しています。
おそらくその裏のハンダ付けや配線も腐食してしまっていると思われます。
エレクトロ35MCは電池室の腐食している個体の多いカメラですね。

他、モルトは全滅、シャッター羽根、絞り羽根には粘りがあるようです。
レンズ・ファインダーにもカビがありますので
全体的な整備を必要としている状態です。

まずは電池室を磨いてハンダや配線をやり直し
電源が入るように修理していくのですが
電源は入るようになったものの
上カバー部にあるランプが点灯しません。
このランプはレリーズボタンを半押ししたタイミングで点灯し
シャッターが動作している間、点灯したままになっているものです。
他のエレクトロシリーズではバッテリーチェックランプが
付いているのですがその代わりといったものです。
これがないと電池切れかどうかの判断もできなくなり
非常に使いにくいことになってしまします。
電球の球切れではないようなので
おそらくどこかの接点の接触不良だとは思いますが。。。。
まぁ落ち着いてひとつずつこれからチェックしていきます。

このエレクトロ35MC、その小ささと
ヤシカらしいギンギラなシルバーを気に入って
一時期、私も使っていたカメラです。
目測式のピントは慣れが必要ですが
なかなか良い写りをしていたことをよく覚えています。
いろいろあって手放してしまいましたが
整備しているとまた欲しくなってきました。。。(笑)

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コニカオートS2のカメラ修理

今日は「世界渡り鳥デー」なのだそうです。
地図も何もなしに自分の翼だけで
非常に遠いところに移動する渡り鳥ってすごいですよねぇ。。。
これからの季節の日本だと
北からやってくるカモやハクチョウ、ツルあたりが有名ですよね。
渡り鳥の中でもキョクアジサシ(北極圏と南極圏を白夜を求めて渡る)
ハシボソミズナギドリ(オートラリアから北太平洋を1周して戻ってくる)
とかになると1年の総移動距離が3万キロを超えるそうです。
すごいですよねぇ。。。
でも日本語の例えだと渡り鳥って「根無し草」と一緒で
あまり良い意味で使われないことも多いのが
ちょっと残念です(笑)

さてさて

本日は「コニカオートS2」のカメラ修理を行っています。
ベースとなった「コニカSシリーズ」にシャッタースピード優先AEを
搭載したカメラです。
最初に登場したのが「オートS」でその翌年(1964年)に
登場したのが今回の「オートS2」です。
レンズはヘキサノン45mmF1.8が装着され
受光体(CdS)はレンズの上に移動されました。
これによりフィルターを使った場合とかにも
露出倍数を気にしなくてよくなったわけですね。

お預かりしている「オートS2」は
巻上レバーはロックしたままの状態で
レリーズボタンを押してもうんともすんともいいません。
おそらくガッチリとシャッター羽根が
固着しているのではないかと予想します。
絞り羽根も同様で最小絞りのまま
絞りリングを動かしても全く羽根は動きません。
以前に何度も書きましたが
こういうときは絞りリングをこれ以上動かすのは危険です。
リングは最小絞りに合わせておいて作業に取り掛かりましょう
露出計も電池を入れても全く動きません。
バッテリーチェックも同様です。
露出計に関してはこういう場合は
電池室周りの腐食とか断線が最も多い原因ですが。。。。

まずは露出計不動の原因を探っておきます。
電池室は電池も抜いて保存してあったようで
キレイな状態です。
電池室周りのハンダ付けやSW類にも問題は見当たりません。
CdSも細かい精度はともかく抵抗値にさしたる問題は見当たりません。。。
。。。ということは。。。テスターを使って
露出計本体に直接電圧をかけてみますが
全く反応がありません。。。
うーん、メーター本体内部の断線のようです。
このタイプのカメラで露出計不動の原因の8割以上は
電池室からの電源が本体に供給されないことが原因なのですが。。。
最近、露出計本体のトラブルが妙に多いですねぇ。。。
今回は部品取用の個体からメーター本体を移植して対応します。
シャッター、絞りの不動は予想通り羽根固着のようです。
これからレンズボードを外して羽根清掃を行っていきます。

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ニコンFのカメラ修理

今日は「ウィンクの日」だそうです。
「はーとおんうぇ~ぶ♪はーとおんうぇ~い~ぶ♪
あ~なたはこ~な~い~♪」ではなくて
片目をつむるウィンクのことですね。
あ、ちなみに私はWinkよりもBabeが好きだったので。。。
話を戻します(笑)
私、目が小さいのでウィンクあまり上手くないのですよねぇ。。。
片目だけつむっているつもりでも
「両方閉じてるよね?」なんて言われる始末です(笑)
おまけにきき目が左なのに左目をつむるウィンクしかできません。。。
まぁ、いいおっさんがウィンクできなくても全く問題ないのですが
カメラのファインダー覗くときには
片目つむりますものね。。。
左目しかつむれないので必然的に右目で見るクセがついています。
きき目も右目の人が多いので
カメラも右目で覗くほうが便利なように作られているものが多いようです。
(でも私は本当はきき目は左なのですが。。。(汗)
まぁ、きき目が左だから左で覗くと右はつむらなくても
ファインダーはよく見えます。。。あ、こっちのほうがいいのかな。。。(苦笑))

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
ニコン初の一眼レフ機であり
世界初のプロ用(特に報道写真において)一眼レフと言って良いと思います。
日本初の一眼レフは1952年に旭光学工業から出た
アサヒフレックスⅠ型が最初ですがまだペンタプリズムも持たず
クイックリターンミラーもありませんでした。
ニコンFの発売は1959年ですがこの頃から
35mm判カメラの主役はレンジファインダー機から
一眼レフへと移っていくわけですね。

お預かりしている「ニコンF」は製造番号から判断すると
1963年に製造されたものと思われます。
ご依頼者様が最近入手されたものとのことで
巻上レバーは指当てのある「ニューF」タイプのものに交換されています。
こちらのほうが指が痛くならなくて良いかもしれません。
一応、一通りは動作しているのですが
高速シャッターの精度は全く出ておらず
1/1000設定時に1/500も出ていません。
加えて先幕と後幕の幕速バランスが崩れていて
高速シャッターだと写真両端で露光量の差が気になるところです。
おそらくほとんどメンテナンスが行われていない個体だと思われますが
それでもそれなりに動いてしまうのは
さすが「ニコンF」と言ったところだと思います。
しかしながら重い関節をギシギシ言わせながら
無理矢理動かしいるような状況なので
整備することによって小さな力でもスムーズに楽チンに
動いてくれるように整備していきます。

写真は一通り整備が完了した状態で
装着しているのは当店のテストレンズです。
高速シャッターの精度も含め非常にズムーズに動作するようになりました。
ニコンFはプリズムの腐食しているものが多く
今でもたまに問い合わせをいただくことも多いのですが
残念ながら当店にも交換用のプリズムはございません。
今回の「F」もプリズムの腐食が目立つ状態だったのですが
ご依頼者様から腐食のほとんどないプリズムの
アイレベルファインダーをご用意いただいたので
今回はプリズムの載せ換えも行っています。
これで気持ちよく撮影に使える1台に仕上がったと思います。

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