admin のすべての投稿

キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「都バス開業の日」なのだそうです。
1924(大正13)年のこの日に
東京市営の乗合バスが
営業を開始したことを記念して
東京都交通局が制定したのだそうです。
元々当時の都内は東京市電が主な公共交通機関だったのですが
前年の1923(大正12)年の関東大震災により
東京市電は大打撃を受け
復旧には相当な期日がかかることが見込まれたため
市電の代替輸送機関として乗合バスが導入されたのだそうです。
今や都内23区内は地下鉄があらゆるところを網羅していますが
それ以上にバス路線も相当充実しています。
私は電車・地下鉄を利用することがほとんどで
めったにバスを利用することはないのですが
うちの店のすぐ近くから中野駅や池袋駅にも
バスが走っているのですよね。。。そのうち利用してみます。
生まれ育った呉に住んでいた頃は
自分でクルマに乗るまでは
交通のメインはもちろんバスでした
残念ながら慣れ親しんだ呉市営バスは広電に引き継がれ
カラーリングも広電カラーになり未だに違和感があるのですが。。。(苦笑)
そういえば未だに呉市交通局が管理している
ボンネットバスの臨時運行をまたやってくれないかなぁ
コロナ禍が収まるまでは無理でしょうが
あきらめずに待ってます。今度こそ乗りたいのです~

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
1971年に発売されたマニュアル一眼レフです。
同年にキャノン初のプロ向け一眼レフと言える「F-1」が
デビューしており「Ftb」はF-1のサブカメラ
あるいは中級機といった位置づけになっています。
F-1と同年に発売されているということもあり
基本的な構造はF-1と共通する部分も非常に多いです。
でも外観のデザイン的にはF-1の路線ではなく
あくまで前身のFT系のものであり
いわゆるFシリーズらしいルックスとなっています。
このFTbとF-1からTTL開放測光に対応できるようになり
そのためにレンズ群もFLからFDレンズへとモデルチェンジされました。
中央部部分測光はF-1同様、FTから受けつがれ
まっすぐな指針と〇指針を重ね合わせるタイプの露出計は
一目で露出のズレを把握できることもあり
非常に使いやすいものです。
この時期のキヤノン機お得意の「QL」(クイックローディング)も
FTから引き継がれフィルム装填は非常に簡単です。
使い勝手の良さと端正なスタイリング
メカニカルシャッター機ということもあり
現在でも非常に人気の高いカメラでもあります。

お預かりしている「FTb」は
まずは定番のプリズム腐食です。
それも何とか目障りだけど使える。。。というレベルではなく
視野の中心の縦線から相当広範囲に広がっていて
とてもとても普通にファインダーとして
使える状態ではありません。
当然、プリズム交換で対応いたします。
少し話が逸れますがFTbと
それ以前のFT系(FX、FP、EX等々)とは
プリズムの寸法が少し変更されています。
FTbのほうがほんの少し大きいのです。
FTbのプリズムは腐食のないキレイなものが
まだ何とか確保できますが
それ以前のFT系のプリズムは
非常に難しい状況になっています。
現存しているものの大半が
腐食してしまっていると思われます。
当店では再蒸着等の対応は行っていないので
FT以前のカメラに関しては
プリズム腐食への対応が難しい状況です。
話をFTbに戻します。
プリズムだけでなくシャッターは油切れの兆候が見られ
Fシリーズ特有の歯切れの良いシャッター音ではなく
少しギャインといった感じの濁った高周波の音が混じっています。
未整備のFシリーズのカメラはこの症状が出ているものが多く
こういう音がしているとまず間違いなく
シャッタースピードの精度は出ておらず
切るたび露光量も安定していない状態になっています。
今回も正にそのパターンです。
さらに露出計は何とか動いているもの
BC時にも露出計時にも指針は不安定で
SW周りの接触不良かと思われます。
今回は1.5Vで値も再調整いたします。

少し見づらいですが
プリズムの腐食の様子も写っています。
なかなかの腐食の激しさです
これももとはと言えばプリズム抑え金具に
貼ってあるモルトの加水分解が原因です。
プリズムと抑え金具の間には
薄いプラスチックカバーが挟まれているのですが
これも隙間が合ってそこから腐食が始まっていきます。
今回の場合にはそれだけでなく三角形の頂点部分の
蒸着が弱かったのかそこからも始まっているような感じです。
随分長い間眠っていた個体かと思われます。
そのため動きはあちこち悪いのですが
保存状態自体は悪くなくファインダー内コンデンサレンズや
接眼レンズにカビは全く見当たりません。
装着されていた銀枠FD50mmF1.4も
非常に良い状態でした。
難しいですよね。カビが生えないほどの乾燥状態だと
油切れはやはり起こりやすいので。。。
やはり一番良いのは適度に使ってやって
日頃から手入れしておくということですね。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「おむすびの日」だそうですよ。
お店で食べるお昼ご飯にコンビニで買った
おむすびを毎日のように食べていますが
やっぱり熱くって握るのも大変な
炊き立てご飯の熱々おむすびが美味しいですよねぇ
それだったらシンプルに塩むすびでいいかな
具が入るにしても梅とかおかかとか
単純なものでいいような気がします。
ところで今日は「おむすびの日」なのですが
6月18日には「おにぎりの日」もあるのですよね
おむすび、おにぎり。。。
個人的にはおむすびのほうがしっくりきますが
ほら「おむすびころりん」ですし。。。(笑)
でも私の大好きな「おにぎりせんべい」はおにぎりだなぁ
おむすびとおにぎりの違いは諸説入り乱れていて
地域的なものと言われたり、形(おむすびは三角で俵型は含まない)の
違いと言われたりとか
山に宿った「むすびのかみ」という神様の力を授かるために
ご飯を山型の三角形に握って食べていたのが「おむすび」の語源だとか
たくさんありすぎてよくわからないのです。
「おにぎり」と「おむすび」は
どちらも「握り飯」の丁寧語であるようです。
2013年の調査によると日本全国で「おにぎり」と呼ぶ人が89%
「おむすび」が10%で
現在では多くの人が「おにぎり」と呼ぶ傾向にあるのだそうです。
うーん、なおさら「おむすび」で呼びたくなってきました(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
今年もエレクトロ系の修理は多い傾向です。
実はこの2台後にもエレクトロ35GSが控えています。
個人的には「ヤシカ」と聞くと
やはり一番にエレクトロ系が頭に浮かびます。
二眼レフ(ヤシカフレックス)やヤシカ35等も
割と修理を行っているのですが
それにしてもエレクトロ系の修理依頼が圧倒的に多いのです。
確かに電子制御シャッター機で修理を行っているところが
少ないため。。。という理由もあるとは思いますが
エレクトロはその自慢の大口径レンズの写りが
やはり非常に評判が良いのですね。
加えて実際にシリーズを通してそれもヒットしたモデルで
現存数が多いというのも理由の一つかと思います。
ただ、水銀電池を使用するモデルは
電池室が腐食してしまっている個体が非常に多く
なかなかそのままでは使えないことも多いかと思います。
今回お預かりしている「GX」はエレクトロシリーズ最終モデルです。
発売は1975年です。初代発売から9年が経過し
外装こそ非常にコンパクトになり時代の流れを感じますが
大口径レンズに絞り優先オートのレンジファインダー機という
基本構成は全く変わることがありません
シャッターも改良が重ねられているとはいえ
基本的な構造は初代のコパルエレクと考え方は共通です。
時期によって場所が異なるとはいえ
レリーズ部にゴムブッシュが使われていて
そこが劣化するとオートがコントロールできなくなるのも
シリーズを通して一緒です(苦笑)

お預かりしている「GX」はうっかり落としてしまったとのことで
それ以来、巻き上げた瞬間に
そのままシャッターが切れてしまうとのことです。
拝見してみるとレリーズボタンが引っ込んだままで
常にレリーズが押されている状態です。
このためチャージが完了した瞬間に即切れてしまうようです。
レリーズ軸がどこかに干渉して食い込んでしまい戻ってこないようです。
レンズボードを外して組みなおしてやればなんとかなりそうです。

 

先程「シリーズを通してレリーズ部に
ゴムブッシュが使われいて。。。」という話をチラっと
書きましたが
この個体もそのゴムブッシュが経年劣化でほぼ消失しており
レリーズの戻りタイミングがおかしいことになっています。
落とした拍子に食い込んだのはこれも原因の一つかと思われます。
それだけではなくここのゴムブッシュが効いていないと
オートの制御が非常に不安定になってしまいます。
もちろん新しいブッシュを製作し交換を行います。
それ以外にも各接点やシャッター羽根駆動部等
エレクトロならではのトラブルが起きるポイントが何か所かあるので
そこを重点的に一通りの整備を行います。
仮組して動きを確認すると非常に安定しているので
今回もうまく仕上げることができそうです。
安心しているととんでもない罠があるのも
この類のカメラによくあることなので
この後も慎重に組み上げてに入念にテストを行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカC35のカメラ修理

今日は「禁酒の日」なのだそうです。
1920(大正9)年のこの日にアメリカ合衆国で
「禁酒法(Prohibition)」が実施されたことに由来しています。
うーん、お酒は体質によって
飲めない方や苦手とする方もいらっしゃるので
一概には言えませんし、あくまで個人的見解ですが
美味い酒は一緒に食べる料理を
より美味しくするものだと思っているので
飲めなくなるとちょっと困りますねぇ
同時にお酒はオーディオやギターのアンプみたいなもので
その時の感情をより増幅させる効果もあると思います。
楽しい時に飲めばより楽しくなり
悲しいときに飲めばより悲しくなる。。。という感じで。。。
転じてうまく付き合えば
より人生も味わい深いものになるのではないかと。。。(笑)
ただ、昨年の入院以降、私もあまり量が飲めなくなりました。
それでなくても後遺症でふらついているのに
少し飲みすぎると「また頭おかしくなった?」と思うほどに
翌日まっすぐ歩けなくなってしまうのですよねぇ
寝る前に日本酒2合飲む程度でも翌日に影響が出るみたいです。
まぁ食べるものもいろいろ制限しなくてはいけないので
少しだけ食べて少しだけ飲んで楽しむくらいで
ちょうどいいのでしょうね
そのときそのときに合わせた
付き合い方をしていけばよいと思います。
(。。。やめる気はないらしい。。。(笑))

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
1960年代の終わりから70年代にかけて
「じゃーに~コニカ」のキャッチフレーズで
一世を風靡したカメラです。
その魅力は何といっても手軽に持ち出せるコンパクトさで
さらにプログラム露出で露出もカメラ任せです。
ピントはしっかりレンジファインダーを装備しているので
きちんと合わせて撮ることもできますし
ある程度目測でおおまかに合わせてスナップでも良いと思います。
このC35の大ヒットを受けて各社こぞってこのサイズで
プログラムオートで撮れるカメラが勢ぞろいしたと思います。
それほど大ヒットしたカメラなので
現存する台数はもちろん非常に多いのですが
手軽に持ち出せるカメラだけに荒っぽく使われているものや
あまり気を使われず放置されている個体も多く
意外と良いコンディションの個体は少ないと思っています。
使用電池は本来はMR44(H-C)の水銀電池です。
水銀電池は液漏れが起きなくても
電池から発生するガスで端子や配線を腐食させます。
なので仕舞い込む際にはなるべく電池を抜いておくのが
正しい扱いなのですが
C35はその手軽に誰でも使えるキャラクターが災いし
他のカメラに比べても
電池が入れっぱなしになっている可能性が高いようです。
そのため一見電池室はキレイでも配線が腐食していたり
端子留めの樹脂が折れてしまっている個体が多いと思います。
(これは樹脂の耐久性の問題もありますが)

お預かりのC35も露出計は全く動きません。
電池室の内部は一見キレイなのですが
マイナス側の端子がグラグラになっているので
おそらく端子留め部分(樹脂)が破損してしまっていると思われます。
破損すると裏で簡単に+端子とショートしてしまいます。
実際に電池室を外してみると
プラス側もマイナス側も配線は朽ちていて
完全に断線していました。
配線内部も広範囲にわたって朽ちてしまっているので
配線はごっそり交換するしかないようです。

先程、「荒っぽく扱われた個体も多い」と書きましたが
この個体は電池入れっぱなしで
放置されていた期間はあったものの
外装やレンズのコンディションは悪くなく
丁寧に使われて大切に保管されていたのではないかと思われます。
C35といえばシャッター羽根(正確には駆動部の円盤)の粘りが
非常に多いのですがこの個体はそれもほとんどありません
もちろん念のためにシャッター駆動部の
清掃整備もきちんと行います。
先程も書きましたが使用電池はMR44でこの電池は
現在のLR44(SR44)とサイズがほぼ同じで
そのままLR44が使えます。
ただし電圧は1.3Vから1.5Vになるので
そのままだと1.5段程度露出アンダーになってしまいます。
今回は1.5Vに合わせて露出計も調整し
LR44(SR44)をそのまま使って適正露出が得られるようにします。
基本的にはシンプルで非常に動きも安定しているカメラです。
きちんと整備を行えば
当時と同じように気軽に持ち出せて
ガンガン使い込んでいける相棒になること間違いなしです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコマートFTNのカメラ修理

昨日、「左義長」で「どんと焼き」の話をしましたが
今日が「小正月」なので
昨日の夜か今日の午前中に「左義長」(どんと焼き)が
行われるところが多いのですね。
小正月も1月15日だけの地域もあれば
14日から16日の3日間というところもあるようです。
で、かつて小正月に「元服の儀」を行っていたことから
1月15日は「成人の日」になったわけですね。
今やハッピーマンデーで第二月曜日ですが
やはり成人の日といえば15日のイメージが今でも強いです。
さらに今日は「ウィキペディアの日」だそうです。
ウィキペディアはその性格上、
何でもそのまま鵜呑みにできないこともありますが
調べ物をする際には非常に役に立ちますし
なくてはならないツールです。
ここで書くカメラの発売年や詳しいスペック等も
ウィキで調べる場合も非常に多いですね。

さてさて

本日はニコマートFTNのカメラ修理を行っています。
ニコンFをフラッグシップとする当時のニコンの一眼レフの中で
本格的なレンズ交換式一眼レフ中級機として発売されたのが
ニコマートシリーズです。
機械制御シャッター機のFT系と
電子制御シャッター機のEL系に大きく分かれます。
初代のFTを開放F値補正操作(いわゆるガチャガチャ)を採用し
レンズ交換の際の煩わしさを一気に解消したのが
今回のFTNとなります。
もちろん改善されたのはガチャガチャだけではなく
より実用的な中央部重点測光への変更や
ファインダー内SS表示等も追加され
基本設計こそFTと同様ですが
非常に使いやすく進化したモデルです。
発売は1967年でニコマートシリーズ最大のヒット作となりました。
その販売台数の多さに加えニコンらしい堅牢さを備え
現存する台数も非常に多いカメラです。
シャッターはこの時代のカメラではお馴染みの
コパルスクエアを搭載しますが
このシャッターがまた非常に丈夫なシャッターユニットです。
精度はともかくとしても発売から50年以上
ろくにメンテもされていない個体が
とりあえずシャッターだけはしっかり切れる個体が多いというのは
本当にすごいことだと思います。

お預かりしているニコマートFTNも
シャッターは元気に作動しています。
しかしながらやはり羽根に汚れ等の付着もあるようで
先幕と後幕のバランスが崩れていて高速時の精度はイマイチです。
シャッター周りに比べるとトラブルの多い露出計は
作動してはいるのですが指針の動きが非常に不安定で
一定の明るさの光源に向けていても
指針が安定しません。
さらにシャッターダイヤルや絞りリングを動かすと
たまに指針が振り切ったままになってしまいます。
マウント部にマイラー抵抗と呼ばれる
摺動抵抗があるのですがそれの汚れ等が原因かと思われます。
まれに抵抗体が剥がれ落ちてしまっている場合もあり
その場合には中古良品と交換で対応します。

まだ分解途中の状態ですがこれから本格的に
分解整備に取り掛かります。
ニコン機にはめずらしくファインダー周りに
比較的内部モルトが多く使われています。
ここもしっかり清掃しておかないと
せっかくファインダー内がキレイになっても
後からまたモルト屑がスクリーン上に落ちてきます。
かなり念入りに清掃してモルト交換を行っても
どこからともなく落ちてくる場合も多いので
非常に神経を使います。
こういうときはスクリーンが下から抜けるELが
羨ましくなりますね。
(ELはそこ以外は全てFTより困難なことが多いのですが。。。)

ある程度、整備して確認できたのですが
マイラー抵抗は単なる汚れによる接触不良で
交換の必要はないかと思われます。
巻上の動きがやけにもっさりしていたのですが
それも解消できそうです。
快適に使えるように今回もしっかり仕上げていきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンⅥLのカメラ修理

今日は1月14日、「左義長」ということで
少し地方だと「どんと焼き」が
行われているところも多いかと思われます。
私の生まれ育ったあたりは
平地の少ないエリアなので
山際に段々畑はたくさんありましたが
大きな畑や田んぼはなく「どんと焼き」の風習はなかったのですが
少し離れた地域ではさかんに行われていました。
でも14・15日ではなく10日とかじゃなかったかな。。。
(地域によっては8日や10日に行うところもあるそうです)
ところで昨年の1月14日にWindows7のサポートが終わったのですよね
これだけが理由でもなかったのですが
良いきっかけになって
私もPCを1年前にリプレイスする決断をしました。
マウスコンピューターでいろいろ悩みぬいて仕様を決めて
1月末にオーダーしたのですが
納品直前に入院騒ぎとかいろいろあって
導入は3月半ばとなりました・・・(苦笑)
今はすっかり新しいPCと環境に慣れましたが
やはりOSが2世代進むとソフトの入れ替え等もあり
データの引っ越しとかも含めてそれなりに苦労しましたねぇ
でも今となっては「以前のPCよく我慢して使ってたな」と思うほど
今の環境や処理速度は快適です。
やはりPCは新しいほうがいいですね。。。

さてさて

本日は「キヤノンⅥL」のカメラ修理を行っています。
いわゆるⅣSbとかに代表されるⅣ型までの
バルナックコピーから進化し
いわゆるキヤノンレンジファインダー機第三世代のⅤ型からは
「ライカM3」をかなり意識したカメラになっています。
V型はVTに始まりL型、L2型等バリエーションも増やし
後にVTデラックス、VL、VL2へ変遷していきます。
そしてV型の後継機として登場したのが
ⅥT型とⅥL型です。(1958年)
外観はV型からさほど変わりはありませんが
心臓部ともいえるシャッター機構に大きな変更が加えられました
それまで低速シャッターは別個のダイヤルを使用し
シャッター作動時には高速側シャッターが回転するものでしたが
(バルナックコピーの頃にはこれが普通)
このⅥ型でやっと「一軸不回転型シャッターダイヤル」に変更されました
これでやっと機能的にM3に追いついたのではないかと思います。
話が少しそれますが
Ⅵ型で採用されたこの一軸不回転型シャッターの
横走りフォーカルプレーンシャッターの完成度が非常に高く
後の「ニューF-1」まで継承される。。。と
いわれている場合も多いのですが
実際に分解して整備した感じでは
まだⅥ型の時点ではⅣ型の構造を
いろいろと引きずっている部分が多いと感じます。
この後の「P型」さらに「7型」の登場時に
シャッター内部もかなり洗練され変更されています
そういう意味ではこのⅥ型まではまだ第二世代の
足枷をいろいろと引きずっていると思います
(あくまで個人的見解です)
Ⅵ型はトリガー式巻上のⅥTと
通常の巻上レバー式のⅥLがラインナップされていました。
今回は巻上レバー方式のⅥLです。

お預かりのⅥLは一通り動作は普通に行えます。
ただひとつひとつの動作や作動音を聞いていると
それなりに油切れの兆候もうかがえます。
シャッタースピードも高速時に少々不安定です。
実はこのⅥL型のご依頼者様は
以前にⅤL型や7型を
当店に整備依頼していただいたお客様で
整備済みのVL型とかを使っていると
非常に操作感やフィーリングが良く
それまでは特に気にしていなかった
この未整備のⅥL型の操作感が気になってきて
今回の整備依頼となったわけです。
操作感とか作動音は感覚的な部分も多く
何十年も経過しているカメラだと
整備したからと言って必ず同じフィーリングになるわけではありません。
それも新品部品の既に手に入らないカメラです。
できる限りの整備を行っても個体差は出て当たり前です。
そのあたりはもちろん説明の上で
どこまで改善できるかはわかりませんが
できる限りの整備を行いますということでお預かりした次第です。

とはいえ。。。明らかに整備前とは
操作感も改善したと思います。
不安定だった高速シャッターもすっかり安定したので
数値的な部分も改善していますが
作動音や巻上の重さも明らかに変化しました。
気に入っていただけるとは思うのですが。。。
まずは存分に試していただきたいと思います。
装着されいる50mmF2.2レンズはゴミの混入や
絞り羽根に油滲みが出ていたので
それらの清掃や整備を一通り行いました。
V型以降のキヤノン第三世代は
バルナックコピーとはまた明らかに違う良さがありますね。
キヤノンのレンジファインダー機は
やはりどれも魅力的なカメラだと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「たばこの日(ピース記念日)」だそうですよ。
1946(昭和21)年のこの日に「ピース」が発売されたことを
記念した日だそうです。
値段は10本入り7円で「ピース」は
配給制だった「たばこ」に対する
自由販売たばこ第1号の商品だったのだそうです。
私ももうタバコ止めて随分経ちますが
しかし高くなりましたねぇ。。。
私がタバコを吸い始めた頃は普通の国産たばこで
ひと箱200円って感じでしたが
今や500円超えてるのですね。。。ちょっとびっくりです。
未だに外出先とかで
「あぁ、こういうときに一服だよなぁ。。」と感じることが
たまにありますがそれにしても高すぎますねぇ
勝手なもので自分が止めると他人のタバコの匂いに敏感になるのですね。
風下にいると10m以上前で歩きタバコしている方の
匂いがはっきりとわかるようになりました(苦笑)
そういえばうちのじいさんは定年前までは結構なヘビースモーカーで
家に缶ピースの空き缶がたくさんペン立てとか小物入れとかに
再利用されていました。
子供ながらに缶ピーの空き缶に「何だか大人のいい匂いがする」って
思っていました(5~6歳の頃(汗))
さすがにもう自分は吸おうとは思いませんし
歩きたばこやポイ捨ては論外ですが
愛煙家の気持ちはわかりますよねぇ。。。
なかなか大変な世の中になりました。。。

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「ペンタックスMシリーズ」の第一弾として
1976年に発売されたカメラです。
Mシリーズの一員ではありますが
MXデビューの1ヶ月後に発売されたMEのほうが
「Mシリーズ」としては本流で
MXは形こそMシリーズですが
Mシリーズ中、唯一の横走り布幕シャッターを
これまたMシリーズ中唯一の機械制御でコントロールするカメラです。
そう考えるとMシリーズの中では
異端児的な立ち位置になるかと思います。
非常にコンパクトなサイズの一眼レフであり
この分野の一眼レフで先行する「OM-1」を
相当意識したカメラでもあります。
幅、高さ、厚みの寸法すべてがOM-1より
0.5mmずつ小さいサイズになっていて
相当ライバル視していたことがうかがえます。
「コンパクトな機械制御シャッター一眼レフ」ということで
現在でも非常に高い人気があり
当店でも修理依頼の多いカメラです。

お預かりしているMXは
定番のミラーアップしたままとか
高速シャッターが開かない等のトラブルはないのですが
露出計が非常に不安定です。
おそらく過去に巻上レバー側から
落下したのではないかと思われますが
(それらしき形跡があり)
おそらくそのときのショックで
摺動抵抗の抵抗板が外れてしまい
かろうじてブラシで挟まれて保持されているような状態でした。
そのため接触不良も起こり露出計が不安定だったようです。
さらにフィルムカウンターが36枚を行き過ぎたところで
突き当りに押し込まれて固着し
カウンターが全く動かないトラブルも抱えていました。
これも落下ショックのせいではないかと予想されます。
他にもやはり高速シャッターの精度は
MXらしくムラの多い状態でしたので
整備の上できる限り調整を行います。
もちろん整備後は全く問題のない精度に落ち着きました。

やはりカメラに限りませんが
小さくて精密感があるものは良いですよね。
35mm判カメラはどれも当てはまりますが
MXやOM-1はその中でも最たるものだと思います。
黒ボディだと凝縮感がさらに強調されて
質感高く見えますよね。
一通り整備は完了していますが
少しシャッター動きが落ち着くまで様子見をしている段階です。
この後、最終チェックを行い必要であれば
多少の微調整を行って完成となります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノンデミCのカメラ修理

今日は「鏡開き」ですね。
供えていた鏡餅を下げて食べる日ですが
鏡餅どころか普通にお雑煮とかも
ここ数年食べていないような気が。。。(苦笑)
まぁ、一人暮らしな上に
お正月は大抵家にいなかったりするので
そうなりますよねぇ。。。
あぁでもそう思い始めると
お雑煮くらいは食べたいなぁ。。。と考えてしまいます(笑
別にお正月じゃなくても自分で作ればいいのですが
なかなかそこまでするところまではいかないかも。。。
鏡開きと言えば樽酒の蓋を割って開けることも
鏡開きといいますよね。よって今日は「樽酒の日」でもあるそうです。
樽酒もずいぶん昔に一度だけ何かの集まりで飲んだなぁ
これまた一人だと普通はできませんが
調べてみると一升のミニ樽酒とか
ミニ鏡開き樽酒セットなんてものもあるのですね
これならちょっとした少人数でのお祝いでもいいですし
なんなら一人でも飲みきれる(笑)
ミニ樽酒には後ろに注ぎ口がついていて少しずつ飲めるものもあるらしいです。
もはや鏡開きでもなんでもないですが
ミニ樽酒は一度買ってみたいかも。。。
飾っているだけでもちょっと楽しそうです。

さてさて

本日は「キヤノンデミC」のカメラ修理を行っています。
デミはお馴染みのキヤノンのハーフ判コンパクトカメラです。
今回の「デミC」は基本的な部分は通常のデミと共通ですが
なんとレンズ交換式となったモデルです。
マウントはデミC専用のもので
28mmF2.8と50mmF2.8の2種類のレンズが用意され
ボディにレンズ2本付きで18,000円で発売されました。
ハーフ判ですから28mmがいわゆる標準レンズで
50mmは中望遠レンズですね。

お預かりしているデミCは
まずセレン光電池からの接点部が接触不良で
露出計が動いたり動かなかったりしている状態です。
何とかシャッターは切れていますが
羽根粘りを始め各部の動きが悪い状態です。
外装は比較的キレイな状態だったのですが
分解してみると意外と内部にサビが多く
これが動きを阻害している部分も多く見られ
ひたすら錆を落として磨く作業に時間を取られました。
ファインダーは通常のデミと同じく
プリズムを使用した高級な造りですが
レンズ交換式であるがために
ファインダー内に50mm用のフレームがプリントされています。
これはうっかり拭いてしまうと簡単に取れてしまいますので
清掃のできる範囲も非常に限られた部分のみとなります。
それでも今回の場合はかなりキレイな状態に清掃できたと思います。

50mmレンズが装着された状態でお預かりしています。
画像は整備後ですがレンズもしっかり清掃済みで
非常に良い状態になりました。
50mmF2.8レンズは小さなボディに比較すると
結構な大口径でなかなか迫力あるルックスです。
デミといえばハーフ判カメラとしてはめずらしい
レバー式の巻上が特徴ですが
デミCも通常のデミと同様にこの巻上レバーの感触が
すごく気持ちよいのが魅力です。
マウント部分はレンズ交換式となったため
通常のデミとは形状が全く異なるのですが
SS・絞りの設定リングやピントリングの操作感は
デミCのほうがかなり気持ちよく操作できます。
ハーフ判カメラの中では抜群の使い心地の良さだと思います。
うん、デミCいいですね。
個人的にも欲しくなる1台です。

オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「ひものの日」だそうですよ。
日付の由来は干物(ひもの)の「干」の字が
「一」と「十」に分解できることからだそうです。
少々無理のある由来はともかく(笑)
干物は入手もその後の調理も簡単で
お手軽にご飯のおかずや酒の肴になるので
よくスーパーで買って帰ります。
海の近くの観光地のお土産物屋さんとかに行っても
お土産の定番ですよね。
普段手に入るものとは一味違ったものが多く
楽しい上にとっても美味しいです。
少々塩分多めなので(だから美味しいのですが)
調子乗って日常的に食べ過ぎるのには要注意です。
特に私なんて本当はあまり食べちゃダメなんだろうなぁ(汗)
でもホッケやアジの干物少々を肴にして飲む
日本酒は本当に美味いですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
人気も高く修理依頼も多いペンSですが
少々久しぶりですね。
オリンパスペンの最初のモデルは非常にシンプルなカメラで
その時代としては驚異的な6,800円という価格で1959年に発売されました。
その翌年に従来型ペンの高級型という位置づけで
ペンSが使い発売されました。
従来型ペンでは2枚羽根だったシャッターは5枚羽根となり
シャッタースピードもB+1/25-1/200の4速から
B+1/8-1/250の6速となりました。
搭載されるレンズはDズイコー3cmF2.8です。
(後に2.8cmF3.5搭載モデルも追加)
表現できる幅や撮影可能なシチュエーションが
従来型よりかなり広がるような変更が行われています。
露出計は非搭載ですが今となっては
露出計のないことはかえってトラブルの原因が少なくなって良いと思いますし
ネガであればある程度大まかな露出で
機動力を生かしてスピーディーに撮ったほうが良いかと思います。
せっかくのポケットサイズですし。。。

お預かりのペンSは
シャッター羽根の粘りでシャッターが開きっぱなしになったり
何とか閉じたにしてもキレイに閉まり切っていないため
巻上時に1枚で巻き止めが止まらず
2枚分進んでしまう。。。という症状が出ています。
シャッター羽根の粘りで開きっぱなしになったり
羽根がゆっくりとしか動けない、あるいは全く開かない。。。等々は
レンズシャッター機の宿命ともいえる定番トラブルですが
羽根粘りのために巻上が1枚で止まらないというのは
ペン独特の症状ですね。でもこれも非常に多いトラブルです。

このペンSは元々、ご依頼者様のおじいさまのカメラなのだそうです。
他にもいろいろなカメラを譲り受けたそうなのですが
まずはコンパクトで使いやすいペンSから使ってみるとのことです。
非常に大切にされていたというのが見受けられ
経年劣化による今回のシャッタートラブルは致し方ないですが
全体的には非常にコンディションの良い個体です。
写真は整備後で外観もできる限り清掃していますが
非常にキレイな状態なのが画像でもわかるかと思います。
おそらく実際にフィルムを通されるのは
かなり久しぶりのことだと思われますが
誕生から60年ほど経った現在の様子を
そのレンズを通して焼き付けていただきたいと思います。
きっとご依頼者様も楽しく撮影できると思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

マミヤC220プロフェッショナルのカメラ修理

今日は1月9日
いっ(1)きゅう(9)ということで
とんちで有名な一休さんから転じて
「とんちの日」なのだそうです。
一般的なクイズなら結構得意で
クイズ番組も相当真剣に見たりするのですが
「とんち」となるとまた異なりますよね。
単なる知識ではなくてひねりというかスピーディーな
応用力が試されるような気がします。
話が少しそれますがテレビアニメの「一休さん」が始まったのが
私が小学校に入った頃で
低学年の間は毎週欠かさず見ていたような気がします。
さよちゃんや新右衛門さん、秀念や陳念、桔梗屋親子。。。
懐かしいキャラがたくさんいましたよねぇ
少し大きくなってから見直すと
足利時代の背景とかよりわかってきて
「あぁ。。。そういうことだったのかぁ。。。」と
改めて気づくこともたくさんありました。懐かしいですねぇ
たまにはとんちを利かして
しっかり頭も使ってやらないとこちらも衰えますものね。
また脳トレでもやろうかな。。。(笑)

さてさて

本日は「マミヤC220プロフェッショナル」の
カメラ修理を行っています。
マミヤCシリーズは世界的にも数少ない
レンズ交換式の二眼レフです。
レンズボードごとレンズ交換を行うようにできていて
その構造上、普通の二眼レフより
ひと回り大きく重いサイズとなっています。
Cシリーズの最初のモデルは1956年の発売で
二眼レフブームの真っただ中でしたが
その後、60年代に入り他のメーカーが次々と二眼レフから
撤退していく中、マミヤCシリーズは
レンズ交換式という優位性もあり一部のプロやハイアマチュアから
絶大な支持を得て生き残ります。
最終モデルはC330プロフェッショナルSで
1983年の発売でした。
今回のC220は1968年の発売です。
C220やC330と聞くと新しいカメラのようなイメージも
少しあるのですが一般的な二眼レフよりは新しいとはいえ
C220も50年以上経過しているのですね。

お預かりしているC220は
ご依頼者様が知人の方から一式を譲り受けたものだそうです。
譲り受けたのは最近お話とのことですが
もう随分使われずに眠っていたものと思われます。
ボディに加え105mm、65mm、55mmのレンズも一緒にお預かりしています。
レンズシャッター機なのでシャッター等は
交換レンズ側に装備されます。ボディ側はフィルム装填・巻上機構
ファインダー、ピント調節部で構成されます。
ボディ側は致命的な問題はございませんが
やはり各部の動きが重くファインダーは随分汚れてしまっています。
レンズ側は詳細は割愛しますが
シャッターに粘りのあるものもあったり
スローガバナが固着気味なのもあり、絞りが異様に重いものもありと
3本ともそれぞれ何らかのトラブルを抱えているような状態です。
一部のレンズクモリ(コーティング傷みによるもの)は
除去できませんでしたができる限りのレンズ清掃に加えて
シャッターユニット等の機械部分も整備していきます。

二眼レフとしてはかなりう大きく重いですが
同社のRB67あたりの一眼レフに比べると
まだ持ち歩きやすいとは思います。
RB67もそうですがCシリーズもピント繰り出しには
蛇腹を使用しており繰り出し量が半端ないです。
それだけ接写が可能だということですね。
ただし、Cシリーズの場合は二眼レフなので
パララックスには注意が必要です。
実はCシリーズ、一時期とても欲しかったカメラで
いろいろ物色していた時期があったのですね
結局いろいろ悩んだ挙句程度の良いRB67に
巡り合ったおかげでそちらになったのですが
こうして触っているとまた悪い虫が起きだしてきそうです(笑)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

アイレスフレックスのカメラ修理

今日は「勝負事の日」だそうですよ。
「イチ(1)かバチ(8)か」と読む語呂合わせだそうです。
今やイチかバチかなんて
運任せの確率の悪い勝負事はできませんねぇ(汗)
意外に思われることが多いのですが
ギャンブルの経験がほとんどありません。。。
競馬・競輪・競艇はもちろんのこと
パチンコもほっぼやったことがありません
それどころか宝くじも買ったことありません(苦笑)
でも人生や仕事そのものが不安定な上に
イチかバチかみたいな部分も多いですものねぇ。。。
趣味や娯楽にまでギャンブル的なものはちょっと。。。(汗)
。。。こんなご時世な上に
明日、わが身がどうなるかなんて
何も予想できないということは
これまでの経験でしっかり勉強させていただいたので
その日その日をしっかり生きるようにしたいと思います。
博打はしないけどさほど計画的でもないですし
安定志向でもないのですよねぇ
まぁ、このあたりは性格か。。。もう直らないですね(笑)

さてさて

本日は「アイレスフレックス」のカメラ修理を行っています。
アイレス写真機製作所で生産された二眼レフです。
アイレスは「ヤルー光学」を前身としたカメラメーカーで
機構がシンプルで小規模メーカーでも生産が比較的容易な
二眼レフに活路を見出し
1954年に最初のアイレスフレックスを発売しました。
搭載するレンズは当初は自社ブランドの「エクセルシオ」でしたが
アイレスフレックスZでニッコールレンズや
ズイコーレンズを搭載し非常に人気の高い二眼レフになりました。
その後、昭和光機を傘下にしてからは同社の「コーラル」ブランドの
レンズを使うことが多くなりました。
35mm判レンズシャッターカメラの分野でも
現在でも人気の高いカメラが多く
修理依頼も意外と多いカメラメーカーです。
残念ながら1960年に倒産してしまっています。

今回お預かりしているのはおそらく「アイレスフレックスZ」の
ニッコール搭載モデルです。
アイレスフレックスZはニッコール搭載モデルだけでなく
ズイコーレンズやコーラルレンズを搭載したものも存在します。
二眼レフでニッコールレンズが搭載されたモデルは
私の知る限りではアイレスフレックスのみかと思われます。
やはりそのためかニッコール搭載のアイレスフレックス
(Zだけではなく後年のオートマットも)は
現在でも非常に人気の高いカメラです。
搭載されるのはニッコールQ75mmF3.5ですが
ニコン側はアイレスにニッコールを搭載するにあたり
ボディ側の精度や品質などが日本光学工業の
自社基準に合致することを求め
アイレス側も光学的検査器具を導入したり技術指導を受けたりして
アイレス写真機製作所の技術力を
大幅に向上させることにつながったのだそうです。
そういう話を聞くとアイレスフレックスが
また一段と魅力的に見えてきますよね。

。。。とはいえ二眼レフ全盛期の1950年代のカメラです。
さすがに経年劣化には勝てず
いろいろと問題を抱えた状態で当店でお預かりすることになりました。
シャッター自体は若干の粘りがあるものの
とりあえずは作動しています。
しかしながらSSリングを回すと
つられて絞りリングが回ったりとか
ファインダーのルーペが所定の位置で固定できないとか
フィルムカウンターも固着で動かないとか
細かいトラブルがいろいろある状態です。
とにかくいろんなところの動きが悪い状態なので
動作する部分をすべてチェックしながら
動作の悪いところの修理を並行して行います。

この時代の二眼レフをお預かりすると
必ず行うことになるファインダーミラーの交換も
もちろん行いました。
スクリーンの清掃の甲斐もあって
ファインダーの見え心地はかなり改善されたと思います。
ただ、ファインダーフードは全体的にもともと歪みがあり
ルーペのトラブルは解消いたしましたが
やはり開閉は少々スムーズさに欠ける状態です。
いろいろ考えられることは処置いたしましたが
それに関してはこれが限界かと思われます。
シャッター・レンズ等のコンデイションは
非常に良い状態になっています。
6x6で楽しむニッコールレンズ。。。いいですよねぇ
私も1台手に入れたくなってきました(笑)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。