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ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「録音文化の日」らしいです。
録音。。。といえば小学生~中学生の間にいろいろ
試行錯誤した思い出が。。。
最初はベストテンとかで流れている曲をカセットに録音したくて
ラジカセの内蔵マイクで録音したり。。。
でも音質最悪なことにがっかりし
ライン入力で録音することを覚え。。。
そのうちテレビからじゃダメだ!ってことで
FMエアチェックにはまり。。。
それと並行して家にあった木目の家具のような
古いステレオ(レコードとラジオしか聴けない)で
レコードをカセットに録音することもマスターし
そうこうしているうちにレンタルレコード店がオープンし
エアチェックの頻度は激減
高校生になったころにはついにレコードからCDへ。。。
CDラジカセでCDからカセットに簡単に録音できるように。。。
(簡単といっても今のituneなんかに比べればかなり面倒でしたが)
今でもたまにレコードからのipodへのデータ化で
当時とあまりかわらないような面倒なことをしていたりしますが。。。(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
この頃のレンズ固定式コンパクトカメラとしては
少々めずらしく35mmF1.8という大口径の広角レンズを搭載したカメラです。
大口径のレンズを搭載したレンズ固定式カメラは
この時期に各社ありましたが
35mm広角レンズというのはあまりないと思います。
おまけに目測ではなくレンジファインダーを装備しています。
そのわりには非常に軽量コンパクトにまとめられており
お散歩カメラとしても非常に使いやすいカメラだと思います。
頻繁に修理依頼のあるわけではないですが
根強い人気はあるカメラで何ヶ月かに1台は預かることのあるカメラです。

エレクトロ35シリーズには色々なモデルがあり
初期のモデルに比べるとこのCCの時期になると
サイズもコンパクトになってきましたが
基本的な構造は初代からそんなには変わっていません。
シャッターユニットはコパルエレクで
絞り優先AE専用機というところもほぼ全モデル共通です。

お預かりしている35CCは
ご依頼者様のおじいさまのカメラだそうです。
おじいさまと一緒にファインダー清掃は行ったそうなのですが
肝心の電源が入らずシャッターは常に一定のスピードでしか切れません。
バッテリーチェックも点灯しないので
電池室から電流が基板まで流れていないと思われます。
ある程度分解して調べてみると
やはり電池室からの配線のハンダ付けが劣化してしまっているようです。

この写真を撮った後、レンズボードを外し
シャッターユニットの動作チェックを行ったのですが
動作はするのですが。。。かなり不安定です。
原因はいろいろ考えられますが
ちょっと苦労しそうな予感がします。
まずは電気接点部分の清掃やハンダやり直し等で
様子を見ながら進めていこうと思います。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「のど飴の日」らしいですよ。
普段あまりのど飴なんて口にしないのですが
ここ1ヶ月くらいはよく舐めています。
というのも一ヶ月程前にちょっと風邪気味になり
咳が出始めてから
風邪はとっくに治ったのに咳だけがいつまでも止まらない。。。
で、気休めにのど飴をよく舐めているのですね(苦笑)
まぁ、しかし。。。怪我も病気もそうですが
治るまでに時間がかかるようになりました。。。
これも年齢のせいなんでしょうねぇ。。。
大体、風邪なんてここ20年くらいひいた覚えなかったのになぁ。。。

さてさて

本日はニコンEMのカメラ修理を行っています。
1980年にフラッグシップのF3と同時期にデビューした
絞り優先AE専用のエントリー機です。
ニコン初のエントリー機でもありますね。
当時の物品税の関連もあり
ボディの価格、40,000円以下のエントリー機が
この時期には各社から発売されていました。
これまでのニコン機といえば
質実剛健で信頼性が高いイメージではあったのですが
そのデザインも頑強さを前面に押し出したものが多かったと思います。
EMはそんなそれまでのニコンのイメージとは
全く違うスタイリッシュなカメラです。

EMはエントリー機であるが故に
さすがにコストを抑えた面も見え隠れします。
この頃のニコンのカメラは少々モルトが劣化しても
なかなか光線漏れが起こらないカメラが多いのですが
EMの場合はモルトが劣化すると確実に光線漏れを起こします。
特に裏蓋の蝶番部分のモルトから光線漏れが起こることが多いようです。
その他、高速シャッター動作不良、オート不良を
起こしている個体も多く見かけます。

今回、お預かりしているEMは
ご依頼者様が30年程前にお父上から譲り受けたお品だそうです。
状態としては悪くなく、一通り動作もしています。
ただ動いていない期間も長かったようで
オートや露出計にはそれなりにズレが見られ
高速シャッターも少々不安定です。
モルトはやはり全滅でいつ光線漏れが起こってもおかしくない状態です。
電子制御シャッター機ではあるので
突然電子部品がダメに可能性はわずかながらあるのですが
このあたりで一通り整備をしておくと
安心してまだまだ使える状態を維持できると思われます。。

シャッターユニット、巻上部、ミラー駆動部等々の整備を
一通り行い、ほぼ組み上げた段階です。
これから露出計、オートの調整を行います。
写真には写っていませんが
付属するシリーズE50mmF1.8には
レンズにカビが見られるので清掃を行います。

ジウジアーロデザインの優美なデザインは
さりげなく肩から提げて歩くだけでも絵になると思います。
そういえばオート専用のニコン一眼レフ機は
このEMだけなのですね。(APS一眼は除いて)
電子シャッター機ゆえに
電池がないとオート露出はできませんが
機械制御の1/90とバルブをしっかり装備している点が
非常にニコンらしいな。。。と感じるカメラです。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「アンチエイジングの日」だそうですよ。
まぁ、年齢とともにいろいろ衰えるのは
しかたがないことだと思いますが
できることなら何とかしたいとは思いますよね。
見た目が老けただとか
そんなのはどうでもいいいのですが
やはり体力が落ちてしまっているのが
結構、ショックですね。
十数年前に楽々できたことが
今、びっくりするほどできない。。。なんてことが
最近も実はあったのですが
かなり積極的に対策を打たないと
やはりダメみたいですねぇ。。。。
さぁ、毎日少しずつでも鍛えないと!

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
F2フォトミックも登場回数の多いカメラですね。
つい数日前にも紹介した気が。。。(汗)
数年前あたりは依頼・お問い合わせ共に
アイレベルもかなり多かったのですが
最近はF2はフォトミックが圧倒的に多いですね。
それも初期のフォトミックファインダーが装着されたものが多いです。
先日も書きましたがAi化で直読式になった絞り値より
初期のガチャガチャのファインダーのほうが絞り値は見えやすいです。
そしてLED化されたものは修理不能の可能性も高いので
必然的に初代フォトミックが無難。。。ってことになるような気もします。
(もちろんあくまで個人的な見解です。)
とはいえ、落ち着いて考えてみれば
そんなことは小さなことで
F2ならではの使い心地や精密さ、頑強で頼りがいのあるところとかが
どのモデルでも共通した最大の魅力ですね。

お預かりしているF2フォトミックは
もはや定番ですがガチャガチャ(開放絞り値補正機構)が働きません。
加えて露出計が不安定です。
シャッタースピードは軸汚れのため精度が出ておらず
ファインダーの脱着レバーも破損しています。
この部分が破損しているフォトミックファインダーは
結構見かけますね。プラスチックの劣化で脆くなっているせいもあると思います。
今回は中古良品と交換することで対応します。
ガチャガチャの動作不良は銘板裏側の機械部分の固着です。
露出計不安定の原因は
ファインダー側、ボディ側、それぞれにあり
電池室の端子ステーの破損と
ファインダー内の摺動抵抗の汚れのせいだと思われます。

付属しているニューニッコール35mmF2.8は
どうみても撮影に影響が出るほどのカビ・クモリがございましたので
こちらも清掃を行いました。
レンズのクモリはコーティングやレンズそのものの変質で
起こっているものも多く、
その場合には当店では修理不能ですが
今回はわずかな薄クモリは前玉の裏側に残りましたが
まず通常の撮影では影響がないレベルにはなりました。
他の整備も一通り完了し
少し動きが落ち着くまで様子見をしている状況です。
シルバーのF2フォトミックはしばらくぶりですが
これはこれで質感高くて良いですね!

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フジカST801のカメラ修理

今日は「い(1)い(1)ひ(1)ふ(2)」ということで
「皮膚の日」ということです。
皮膚。。。というか。。。肌。。。
本当に年齢と共に確実に衰えていきますね。。。
たまにまじまじと眺めているとイヤになってきます(苦笑)
これも最近、気がついたのですが
ちょっとした切り傷とか擦り傷ができても
完全に治るまでに妙に時間がかかる!
場合によってはすぐ痕になる。。。
あぁ。。。歳はとりたくないものですねぇ。。。
まぁしかたないのですが。。。

さてさて

本日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
フジカのブランド名は既に使われなくなって久しいですが
「富士フイルム」さんのブランド名です。
フィルム一眼レフの分野では少々地味ではありますが
なかなか魅力的なカメラを造り続けていました。
どちらかといえば中判カメラのほうでの存在感のほうが
イメージが残っているような気がします。
今回、修理を行っている「フジカSTシリーズ」は
1970年発売の「フジカST701」から始まりました。
当初のレンズマウントは汎用性の高い「M42マウント」でしたが
今回、ご紹介する「ST801」発売時に
開放測光に対応するためにレンズ側に絞り伝達用のツメを備えた
「STマウント」に変更となります。
基本的にはM42マウントなのですが
他のM42マウント用カメラに使うと
ツメが干渉することもあるので注意が必要です。

ST801は1972年の発売ですが
この当時ではまだめずらしかったLED式の露出計を搭載しています。
それに加え、シャッターの最高速度は1/2000秒です。
布幕横走りシャッターで1/2000は
その後のカメラも含めてもなかなかないですね。
歯切れの良いシャッター音で使い心地もなかなかのものです。

お預かりしているST801はシャッターは動作しているのですが
さすがに先幕・後幕のバランスがかなり崩れていて
1/2000の場合で走り始めが1/1300、中心付近で1/1200
走り終わりで1/750。。。といったところです。
このタイプのシャッターだと経年劣化を考えるても
整備を行ったからといって
完璧に1/2000が出るようにはなかなかならないのですが
まずはバランスをもう少し整えないと写真に悪影響が出ます。
反対にスローシャッターはスローガバナ動作不良で
1秒のSSで3秒以上かかってしまいます。
トラブルが起こると修理の難しいLED式の露出計は
まずまず問題のない状態のようです。
あとはとにかく全体的にカビ・汚れが酷い状態です。

それほど軽量コンパクトなわけではないのですが
意外と取り回しの良いサイズで
質感もなかなか高く良いカメラです。

付属しているEBCフジノン55mmF1.8も
内部にかなりカビが発生しているので清掃を行います。
まだ現状チェックを行っただけなので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「11月11日」、ゾロ目ということもあり
たくさんの記念日が設定されています。
ざっと調べただけで30個近い記念日があるようです。
そんな中に「電池の日」というのがありました。
乾電池の「+-」を十一に例えたものとのこと。
この仕事しているとカメラ用の電池の消費量もなかなかのものです。
使う電池はほぼLR(SR)44ではありますが。。。
AFカメラなんて扱っていると色々な種類のリチウム電池も
必要になってくるから大変でしょうね。
ところでLR44のようないわゆるボタン電池ですが
側面も電極(+)となっているため
使い方が間違っているとショートさせてしまうこともあります。
特に「-」側の外周は既に「+」電極なので
(外枠の内側だけが「-」端子)注意が必要です。
ショートさせたままにしておくと
電池はすぐに熱を持ちます。
そしてだんだん膨らんでいき、場合によっては数時間で破裂します。
一度、うっかり破裂させてしまったことがあるのですが、かなり危険です。
手軽に使えるボタン電池ですが
取り扱いには気をつけましょう。。。

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
「M-1」の生い立ちについては
以前も少し書きましたのでここでは割愛します。
要は最初期の「OM-1」だと思っていただければと思います。
実際に最初期のOM-1とM-1は上カバーロゴを除けば
他はまったく一緒です。

この時期のM-1は何も対策をしていなければ
まず間違いなくプリズムは腐食しています。
今回のM-1はめずらしく
ファインダーから見える腐食はわずかなのですが
おそらくかろうじて持ちこたえているだけで
プリズムに張り付いているベタベタのモルトを剥がすと
蒸着も一緒に剥がれ落ちてしまうと思われます。
これはM-1(OM-1)だけではないですが
プリズムにモルトが直接接しているカメラ
(ペンタックスSP系、ミノルタXE、X-7等々)では
ファインダー内で腐食が確認できなくても
加水分解でボロボロになったモルトを除去するだけで
蒸着も一緒に剥がれてしまうことが多々あります。
今回はファインダー視野にも腐食が確認できているので
プリズム交換で対処します。

M-1(極初期OM-1)はその後の生産品に比べると
プラスチックの劣化が早いように感じます。
外観で多いのは巻上レバーで
今回も指当て部分がボロボロになっているので
ご依頼者様に許可をもらった上で
OM-1の中古良品と交換します。
細かいことを言うとM-1(初期OM-1)と
その後のOM-1では造りが少し異なります。
実用上は全く変わりありませんが。。。

上がM-1(極初期OM-1)
下がその後のOM-1

当店に入庫する「M-1」でも
既に巻上レバーが交換済みなものもよく見かけます。
巻上レバーあたりならまだ良いのですが
OM-1はプリズムや露出計、on/offスイッチ、接眼レンズ等々を
支えている台座が一体型のプラスチック製です。
ここが脆くなっているのをたまに見かけるのも
ほぼ間違いなくM-1及び初期のOM-1です。
酷いものになるとネジを緩めるだけで
崩れてしまうものがあります。
同じようなプラスチックなのですが
何か違うのかもしれないですね。
そういう部分も含めてM-1や初期OM-1の分解は
その後のモデルに比べると多少神経を使います。

今回、お預かりしているM-1はその巻上レバー以外は
外装は非常にキレイです。
あまり使われることなく大切にしまってあったのかもしれません。
さすがにシャッタースピードには随分ムラがありますし
露出計は動作はしていますが2段ほどオーバーです。
まだ現状チェックを行っただけなので
これから本格的に各部の整備に取り掛かります。

コニカC35FDのカメラ修理

今日は11月10日
い(1)い(1)おと(十)ということで
「いい音・オルゴールの日」なのだそうです。
オルゴールの音色って何とも癒されるいい音ですよねぇ。。。
18世紀の初めには
時計職人の手によって作られていたとのことですが
当時は完全に手工芸品で
家が買えるくらいの価格がしたそうです。
当時とほぼかわらない原理であるシリンダー型のオルゴールは
現在では随分、身近になりました。
ちょっと調べてみるとこれがまた奥の深そうな世界です。
でもちゃんとしたオルゴールが一個くらい
リビングにあるとオシャレですよね。。。
ちょっと、また後で調べてみよう。。。(苦笑)

さてさて

今日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
大ヒットした「じゃーに~コニカ」こと「コニカC35」に
38mmF1.8の大口径レンズを搭載し
コパル製のシャッターユニットを装備することで
シャッター速度優先AEで使えるようになったカメラです。
こちらの愛称は「すご腕じゃーに~」です。
露出に関してはコントロールがほぼできなかった
C35に比べると撮影者の意図した露出を反映できるようになりまいした。
ノーマルのC35は手軽さが長所だから
それでよかったと思いますが
C35FDになるとまたこれはこれで
いろいろ考えて使うのが楽しいカメラです。
大口径レンズを搭載したため
少々レンズが大きくなりましたが
それでも十分に軽量コンパクトなカメラです。

お預かりしているC35FDは
まず、露出計が全く動きません。
AEで使うカメラとしては致命的です。
さらにシャッターを押してもうんともすんとも言いません。
その上、レリーズボタンを押さなくても
何度でも巻上ができてしまいます。
とにもかくにも現状では全く使えない状態です。

露出計が不動なのはいつものごとく
電池室からの配線断線かと思いきや
そこは問題ないようです。
CDSの入りと出のリード線を直接繋ぐと
元気よく露出計が反応するので
どうやらCDSに問題がありそうです。

シャッターが切れない件は
どうやらシャッターチャージがきちん完了しないようです。
チャージができていないからレリーズしても何も起こらず
何度でも巻き上げられるようです。

ある程度、トラブルの原因の察しもついたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
まずはシャッターユニットからです。

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オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「11/9」とうことで「119番の日」だそうです。
1月19日ではなく今日なのですね。。。
1月は1月10日に「110番の日」があるからかな。。。
119番。。。消防と救急ですね。
天災ももちろん怖いですが火事も怖いですね。
よそが火元だとどうしようもない部分もありますが
絶対に自分のところが火元になることだけはないように。。。と
気をつけているつもりではあります。
救急車はこれまでの人生の中で2回ほど乗せられたことがありますが
これもなるべくお世話になることのないようにしたいです。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンの高級版として発売されたモデルです。
シャッターはコパル製で初代ペンでは2枚羽根でしたが
ペンSでは5枚羽根になりました。
当時このペンS用の超小型5枚羽根シャッターユニットを
開発するためにコパルでは大変な苦労があったようです。
その5枚羽根シャッターユニットのおかげで
シャッター速度も初代ペンでは25,50,100,200の4速+Bでしたが
ペンSでは8,15,30,60,125,250の6速+Bとなりました。
倍数系列なのも使いやすいですね。
現在でも使いやすいスペックと写りの良いレンズのおかげもあり
現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしているペンSはペン。。。というか
レンズシャッター機定番のシャッター羽根粘りです。
高速シャッターでも羽根がゆっくりとしか開きません。
これでは何をとっても露出オーバーになってしまいます。
さらにスローシャッターではガバナが固着しているようで
シャッターが開きっぱなしになってしまいます。
ご依頼者様のお話によると
たまに巻上が止まらずに
2コマ分巻上ってしまうことがあるとのことです。
これもシャッター羽根粘りが原因だと思われます。
シャッター羽根がきちんと最後まで閉まっていないので
巻き止めが効かないのですね。
巻き上げている途中でやっと最後まで閉まるので
2コマ目で何とか止まる。。。という状況です。
これもペンでたまに見かけるトラブルです。

まだ現状をチェックしたのみで
本格的な作業はこれからです。
以前にも書いたような気がしますが
ペン、ペンS、ペンD、ペンEE、ペンEES等は
着脱式の裏蓋になっていますが
この裏蓋の下にU字上に貼られているモルトは
非常に大事です。
今回ももちろん交換ですが
ここが劣化するとすぐに光線漏れを起こしてしまいます。
加えて他の箇所によく使われる1.5mm厚のモルトでは
厚さが足りません。これでは張り替えても光線漏れしてしまいます。
2.5mm厚のモルトを使います。

現在でも人気で写りもよく、使いやすいペンSですが
さすがに生産されてから60年近く経つカメラです。
未整備のものはまず間違いなく整備が必要です。
きちんと整備をすればレンズに致命的なダメージがない限り
現在でも立派に通用する1台だと思います。

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キヤノン7のカメラ修理

今日は11月8日。。。「いいは」ということで
「いい歯の日」、もうひとひねりして「刃物の日」だそうです。
自分の歯が大切で手入れも怠ってはいけないのは
当たり前ですが。。。
仕事でもカッターナイフやら刃物を使うことも多くありますが
本当に切れない刃で作業するほど危ないことはないと思います。
その作業を失敗する確率ももちろん高くなりますし。。。
カッターナイフだけでも3種類は使いますが
少しでも「切れなくなったな。。。」と思ったら
躊躇せず取り替えるようにしています。
ハンダコテの先も同様です。
ここでケチケチすると結果的に大変なことになってしまいます(汗)
あ、仕事の道具はいいのだけど。。。
自宅の包丁が研いでも全く切れないのだった。。。(苦笑)
思い切ってちょっと良い包丁買おうかな。。。

さてさて

本日は「キヤノン7」のカメラ修理を行っています。
発売は1961年です。
この頃になると市場では既に一眼レフ機への移行も進みつつあって
各メーカーからも一眼レフモデルが登場しています。
とはいえ、まだまだレンズ交換式のレンジファインダー機の人気も高かかった時代です。
キヤノンは30年余りレンズ交換式レンジファインダー機を生産しましたが
この「7シリーズ(7・7S)」が、その集大成ともいえると思います。
生命線ともいえるファインダーは張り合わせプリズムを使用した
非常にコストのかかったファインダーです。
等倍ブライトフレーム切替式で
35/50/85+100/135mmのフレームを表示することができます。
もちろんパララックス補正機能付きです。
セレン光電池を使用した露出計を装備し
露出計感度は高低2段階切替式です。
さらに当時、開発されたばかりの50mmF0.95という大口径レンズを装着するために
通常のねじ込みマウントに加え専用の外爪を装備しています。

お預かりしている「7」は
心配されるセレンの感度はまずまず問題ないレベルなのですが
シャッター幕の動きが悪く
1/1000はほぼ開かず、1/500も1/3は閉じてしまいます。
測定機で測ってみると先幕の幕速が異様に遅いようです。
昨日も書きましたがテンションが足りないというよりは
幕軸の汚れだと思われます。
スローシャッターも1/4以上のSSだと
シャッターが開きっぱなしになってしまいます。
ファインダープリズムの状態は問題なさそうですが
距離計にもズレが出ています。

シャッター幕は金属製で破れ等あると
残念ながら当店では対応できません。
もちろん今回はシャッター幕そのもには問題ありません。
今回の個体はご依頼者様のご実家から出てきたものということで
まぎれもなくワンオーナー品で
非常に大切に使われてきたカメラだというのがよくわかります。
長らく動かさなかったことと経年劣化で
動きが悪いところは確かに多いですが
きちんと整備してやればまだまだ問題なく使えます。

キヤノンは国産レンズ交換式レンジファインダー機としては
間違いなくトップメーカーだと思いますし
こうして分解整備しているとその造りの精密さに驚かされます。
現在でももっと評価されても良いと思います。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「立冬」であり「鍋の日」でもあるのですね!
少しずつ冷え込んできて
お鍋の美味しい季節になってきました!
自分の好きな具材を
放り込んでおけばすぐ完成!ということもあり
(本当はいろいろ出汁の取り方とか
あるのはわかっていますが。。。(汗))
冬になると頻繁に作るメニューになってしまいます。
。。。で、鍋となれば文句ナシに「日本酒」ですよね!
冷酒でも常温でも燗でも非常に美味しくいただけます。
実は昨日の夜も鍋だったのですよねぇ。。。
今夜も鍋でいいかな。。。(笑)

さてさて

今日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
Ai化される前の指針式のフォトミックファインダー。。。
一番最初に発売されたフォトミックファインダーの付いたF2です。
アイレベルファインダーの潔さとスマートさも
文句ナシにカッコ良いですが
フォトミックファインダーが装着されると迫力も増し
非常に力強いイメージになり個人的にも好みです。
フォトミックファインダーはAi対応のものやLED表示のもの等々
5種類が存在しますが
シンプルでファインダー内絞り表示も見やすい指針式の
最初のフォトミックファインダーが魅力的に思えます。
LED表示のものは修理不能な場合もありますしね。。。

お預かりしているF2フォトミックは
フォトミックファインダー側に露出計の多少の狂いもございますが
一番の問題は高速シャッターの精度が出ておらず
1/2000は走り始めの1/4程度しか開きません。
昔と違ってISO400のフィルムが標準の現代だと
高速シャッターはしっかり精度が出ていないと困りますね。
1/1000も走り始めはほぼ1/1000なのですが
走り終わりには1/2000になってしまっています。
つまり、幕走行中に後幕が先幕に追いついてしまうのですね。
F2に限らず横走りシャッター機にはよくあるトラブルです。

今回は違うのですがこのトラブルを回避するために
とりあえず幕のテンションを上げてある個体にたまに遭遇します。
必要以上に幕のテンションを上げれば各部の負担は大きくなりますし
酷いものだと巻上げが重くなってしまいます。
幕テンションの調整はあくまで微調整程度に留めておくべきだと考えます。
シャッター幕の走行不良のほとんどは
長い時間の間に経年劣化した古い油や汚れのために
幕軸の動きが重くなっているためです。
今回も幕軸の清掃を行い注油することで
ほぼ正しいシャッタースピードに戻りました。
もちろん最終的には幕テンションを微調整して精度を出していきます。

ボディ側がひと段落したところで今度はフォトミックファインダーの整備です。
基本的な構造自体はFフォトミックとほぼ同じです。
ただ、ファインダー上側にある摺動抵抗の耐久性はよくなっていて
多少、清掃しても大丈夫です。
(Fフォトミックの摺動抵抗は少し強く拭くと抵抗が全て剥がれ落ちます)
今回も露出計が不安定だったのですが
この摺動抵抗とそれに接するブラシを清掃することで改善されました。
最終的には半固定抵抗を調整して精度を出していきます。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は11月5日。。。「電報の日」だそうです。
電報の申し込み電話番号が「115」だからですね。
電話が一般的に普及するまでは
緊急の連絡に重宝された電報ですが
電話だけでなくあらゆる連絡手段のある現在では
緊急連絡に使われることはなくなりました。
私が子供の頃でさえ、固定電話は既に
各家庭に普通にありましたからね!
(黒電話でしたが。。。)
でも今でも電報サービスは残っているのですね。
モールス信号で中継していた昔とは様変わりして
祝電等で使われているようです。

さてさて

本日はニコンFMのカメラ修理を行っています。
普段、FEばかり入ってくるので
FMは少し久しぶりですね。
機械制御縦走りシャッターのマニュアル露出機です。
前モデルにあたるニコマートFT系に比べると
随分コンパクトになり使いやすくなりました。
それほどトラブルの多いカメラではありませんが
LED式の露出計は修理不能の場合も多々ございます。

今回、お預かりしているFMは
電池室が一部破損していて露出計が動かない状態です。
電池室ごと中古良品と交換するしか手段がございませんが
FMの場合は電池室を交換するためには
ミラーボックスを外す必要がございます。
ちょっと意外に思われるかもしれませんが
ミラーボックスを外すための手間は
電子制御機のFEより大変です。
ミラーボックスを外す際に
同時にシャッターユニットの整備、ミラー駆動部整備
ファインダー清掃等々
一通りの整備一式を行います。
組みなおして完了。。。と思いきや
電源は安定供給されるようになったものの
露出計が妙に安定しません。
基板周りのハンダが一部劣化しているようです。
これも対処して一通りの整備完了です。

初代FM・FEはAi連動爪が可倒式なので
非Aiレンズも装着可能です。(FM2・FE2は固定式)
当然、露出計は開放測光で使えませんが
交換レンズ選択の幅が広がるのは非常に良いことですね。

少し時間をおいて動きが安定してから
最終チェックを行い、問題がなかれば完成です。

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