月別アーカイブ: 2017年10月

ニコンFのカメラ修理

今日は「たまごがけごはんの日」だそうですよ。
熱々炊き立てのご飯にたまごをかけて少し醤油をたらし。。。
あぁ、美味しいですよねぇ~
朝ごはんにはもちろん、飲んだ後のシメにもいいですよねぇ
言われてみれば最近食べてないですね。。。
外食やコンビニ弁当が多いせいもあり
熱々炊き立てのご飯が疎遠になってしまっています。。。
たまには家でちゃんとご飯を炊いて
たまごかけご飯と漬物でお腹いっぱい食べたいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
発売開始から60年近く経とうとしているのに
未だに人気も高く、
もはや伝説のカメラと言っていい存在だと思います。
「F」は14年間もの間、
生産され続けたロングセラーでもあるのですが
生産された時期や製造番号で
小変更が何度か行われています。
「F」のこういった製造番号やそれに伴う変更等の
情報はネット上にもいろいろありますが
人気のモデルだけあって事細かに調べられています。
今回、お預かりしている「F」は
製造番号が730万台でいわゆる「ニューF」と呼ばれるモデルです。
巻上レバーやセルフタイマーレバーが変更になり
後のF2と同じ部品が使われるようになりました。

まずは整備前の状態ですが
一応、一通り動作してはいるのですが
全体的に油切れや汚れのせいで
動きの悪い部分が見受けられます。
特に後幕の動きが悪いようで
先幕に比べると幕速が随分遅くなってしまっています。

計測器ではシャッタースピード
(シャッタースピードに応じた露光量)を測る際に
A:走り始め
B:中央
C:走り終わり
上記3箇所を測定します。
今回の場合、1/1000の場合だと
走り始めはほぼ1/1000くらいの露光量なのですが
中央で1/700、走り終わりには1/400くらいの露光量になってしまいます。
後幕が遅いため、シャッター走行の間に
だんだんスリットの幅が開いていってしまうのですね。
長期間未整備の個体によく見かける状態です。
もちろん完全に合わせることはできないのですが
通常の使用で問題レベルには合わせていきます。
現在の状態だと明らかに写真の両端で
露出が変わってしまう状態です。

最終的には幕テンションで微調整を行いますが
幕軸の清掃・注油でかなり改善されます。
ところでいつも「F」を整備していると思うのですが
上写真にも写っている「Nikon」のネームプレート
分厚くて意外とずっしりしていて
妙に重厚感に溢れる造りです。
今だったら間違いなく軽量でペラペラに作られてしまうのでしょうが。。。
こういうところにも古きよき時代を感じますね。

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スーパーリコーフレックスのカメラ修理

今日は「ホームビデオ記念日」だそうですよ。
ソニー・松下電器・日本ビクターが
世界初の家庭用VTRの規格
「U規格」を発表した日だそうです。(1969年)
ビデオといえば高校生くらいの頃に
録画した「MTV」とか「ミュージックトマト」とかの
VHSビデオテープがまだ家にあるんですよ。
見たいのだけどプレーヤーがない。。。
シンディローパーの初来日ライブのTV放送を
録画したテープもあるなぁ。。。DVDに焼きなおさないと。。。

さてさて

本日は「スーパーリコーフレックス」の修理を行っています。
このリコーフレックスにも様々なモデルが存在しますが
この「スーパーリコーフレックス」輸出専用モデルです。
他のモデルとは全く雰囲気の違った銘板が特徴ですね。
発売は1956年。
シャッタースピードは10、25、50、100、300、の5速とバルブです。

作業は一通り完了していて最終チェックを行っています。
お預かり当初はお決まりのピントリング固着で
ほぼ回らない状態でしたが
現在は指1本でも軽々スムーズに回ります。
加えてこれも定番ですがミラーの曇りが酷かったので
交換で対応しています。

リコーフレックスはプレスボディならではの軽快さが魅力ですが
キレイに仕上げると高級感もあり
レンズコーティングの薄いブルーも
見とれてしまうほど美しいです。
使っても眺めていても楽しいカメラですね!

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リコーオートハーフEのカメラ修理

1972年のこの日(10月27日)に
中国との国交正常化に伴い
パンダの「カンカン」と「ランラン」が日本にやってきました。
これが日本の動物園に初めてやってきたパンダですよね。
「カンカン」と「ランラン」っていう名前が
既に非常に懐かしい感じがします。
つい先日、シャンシャン誕生のニュースが盛り上がりましたが
最初に日本にパンダが来てから45年が経つのですね。

さてさて

本日は「リコーオートハーフE」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラの中では「オリンパスペン」と並んで
非常に高い人気を誇るカメラです。
四角い何ともレトロな佇まいがステキなカメラですね!
オートハーフシリーズもいろいろなモデルがあるのですが
今回の「E」が一番見かけることも多いのではないかと思います。
セレン式の露出計を内蔵し、オート露出で撮影するカメラです。
(フラッシュ時には1/30で絞りはマニュアルで選択)
使用レンズは25mmのF2.8
機能的なハイライトは何と言ってもゼンマイ仕掛けで行う自動巻上ですね。
しっかりバネを巻いておくと非常に軽快に巻上が行われます。
そのルックスとギミック的な部分が注目されがちですが
非常によく写るカメラとしても評価されています。

今回、お預かりのオートハーフは
このタイプのカメラの最大の弱点でもある
セレン光電池が劣化により起電しない状態です。
露出計が動かないと常に絞りは全開でシャッターは切れてしまい
大抵の場合は写真は真っ白になってしまいます。
今回は部品取りからセレンを載せ換えたのですが
起電されているのにまだ露出計は動きません。
調べてみると露出計本体も断線してしまっているようです。

写真は整備完了後に撮ったものです。
手前にあるのが交換したセレンと露出計です。
他、レンズ清掃、シャッターユニット整備
絞りユニット整備等々、各部点検整備一式を行いました。
非常に快適に動作する状態に仕上がったと思います。

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オリンパスSCのカメラ修理

10月27日といえば。。。
1986年の日本シリーズ第8戦(第8戦まで行ったのは史上初)で
我らがカープが西武ライオンズに負けて日本一を逃した日ですね。。。
このときのことはよく覚えていて
第1戦は9回にカープが追いついて延長14回引き分け
それからカープが3連勝し王手をかけたものの
まさかの4連敗で結局勝てなかったのですねぇ。。。
そのときの最高殊勲選手が現ソフトバンク監督の工藤選手。。。
できれば今年リベンジを果たしたかったのですが。。。(涙)

さてさて

本日は「オリンパスSC」のカメラ修理を行っています。
意外と見かけることの少ないカメラかと思います。
前モデルの「オリンパスS」はセレン式露出計だったのですが
この「SC」でCDSを使用した露出計になりました。
ただし、上カバーのモデル名は「OLYMPUS-S」のままなので
「オリンパスSC」と聞いて
すぐピンとくる方は少ないのではないかと思います。
発売は1963年。Gズイコー42mmF1.8のレンズを搭載します。
シャッターはコパル製で1秒~1/500です。

ちょっと写真ではわかりにくいですが
ファインダーやCDSの窓の部分に「ひさし」がかかっているようで
なかなか凝ったデザインです。

今回、お預かりしているオリンパスSCは
まず絞り羽根が1枚脱落してしまっているようです。
絞りを絞っていくと絞りの形がいびつな形になっていきます。
おそらく絞り羽根が固着気味なところで
動かしてしまい留めているピンが外れてしまったのだと思われます。
今回のお話ではないのですが
絞りリングの動きが重い場合は無理に動かすと
今回と同様に羽根が外れてしまったり
酷い場合には留めているピン(ダボ)が脱落してしまうこともあるので
無理をせずに修理に出すことをお勧めします。

加えてシャッター羽根にも少し粘りが見られるようです。
CDS使用の露出計はほとんど動かない状態です。

まずはシャッターユニット及び絞り部分の整備か始めます。
露出計制御のため絞り・SSリングと連動する摺動抵抗も
組み込まれているのですが
ここの劣化は激しく完全には直らないかもしれません。
できる限りの調整で対応いたします。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「柿の日」ということですよ。
スーパーに柿が並び始めると
秋が深まってきたなぁ。。。という感じがしますね。
ちょっと意外なのですが
柑橘類よりもビタミンCを非常に多く含みます。
タンニンも含有しアルコールの分解を
助ける効果もあるとのことです。
いいことばかりですね!
早速今日の帰りにスーパーで買って帰りましょう(笑)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
当店のカメラ修理の中でも
依頼件数で1,2を争うカメラですね。
中級機ですが非常にしっかりと作られており
使っていても安心感の高いカメラです。
露出計の指針が2本あるタイプで
非常に視認性が高く、絞り値もファインダー内で
確認できるため、マニュアル時にも非常に使いやすいです。
電子制御シャッターであるが故に
基板関連の故障が多いと思われがちですが
意外と基板交換になることは少なく
丈夫なカメラだと思います。

今回お預かりしているFEは
元々ご依頼者様の親御様のカメラだそうです。
外観は非常にキレイで大切に扱われてきたことがわかります。
ただ、高速シャッターは調子が悪く
1/1000は1/2000で切れ
1/500は1/1000で切れているような状況です。
この症状がもう少し進むと
1/1000は開かなくなりそうですね。
幕速の状況から見ると先幕の動きが悪いようです。
まずはシャッター羽根の清掃を行い
その上で電気的にSSの調整を行います。

FEは1978年発売のカメラですが
この頃の電子基板はまだシンプルで扱いやすいほうですね。
これが80年代になると基盤を外すだけでも
かなりの手間がかかるようになっていきます。
これから本格的に各部分解整備一式に取り掛かります。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「世界パスタデー」だそうですよ。
パスタといえばやっぱり「スパゲッティ」ですよね!
最近そういえばご無沙汰かも。。。
クリームソースの濃厚な
美味しいスパゲッティ食べに行きたいなぁ。。。

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売。搭載レンズは40mmF1.7です。
このレンズの評判がまた良いですよね。
露出はプログラムオートのみです。
シャッター制御は機械式制御ですが
針挟み込み式のオート露出で光量不足の場合は
シャッターロックがかかるので
電池を入れないとシャッターを切ることはできません。

今回は全くの偶然なのですが
別々のご依頼者様から立て続けに35DCの依頼をお受けしました。
なので今回は2台まとめてご紹介します。

1台は前期モデル、1台は後期モデルですね。
基本的な構造はほぼ同一です。
どちらも外装の状態もよくキレイな個体です。
2台とも各部点検整備一式を行いますが
現状、2台とも露出計周りにトラブルを抱えています。

まずは前期モデルのほうですが
一見露出計は動いていてシャッターは切れるのですが
明るさが変わってもファインダー内指針の位置が
なかなか変化しません。
何度かシャッター半押しをしているとようやく
正しい位置(と言っても随分アンダーにズレているのですが)に
落ち着きます。
どうやらボディ底部にある露出計の針が
どこかにひっかかるようです。
35DCは実際の露出計はボディの底部にあり
シャッター半押しで針を挟み込んだときに
挟み込み機構に連動したファインダー内指針が動作する仕組みです。
露出計のSWはありませんので
常に露出計は動作しているのですが
実際の値はシャッター半押ししたときに初めてわかるようになっています。

もう1台の後期モデルのほうも
随分露出計はアンダー目に振れているようです。
(ちなみにどちらも1.3Vでテストしています)
こちらは晴れた屋外のような明るい場所だと
まずまず動作するのですが
暗い場所にレンズを向けてもあまり指針が下がりません。
試しに薄暗い場所でレンズキャップをして試してみても
指針は「1/60 \f4」あたりを指しています。
「これも何か引っかかって下がらないのかな。。。」とも思いましたが
試しに電池を抜いてシャッターを半押ししてみると
指針はちゃんと下がってシャッターロックがかかります。
実際は分解してみてはっきりわかったのですが
受光体(CDS)の劣化が原因で
光が当たらなくても抵抗値が上がらないことが原因でした。
中古良品のCDSに交換することで対処します。

作業はもちろん1台ずつ行いますが
それぞれ分解を進めて
他にも不具合がないか
各部点検整備一式を行いつつ
不具合箇所を修理していきます。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「霜降」ですね。
露が霜となって降り始める頃、ということですが
関東平野部ではさすがに霜にはまだ早いですかね。
とはいっても霜降になると
平野部でも本格的紅葉シーズンが始まる頃です。
どこにいつ撮りに行くのか考えなくてはいけませんね!

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
フォトミックAファインダーは従来のフォトミックファインダーを
Ai対応としたものですね。
F2が販売されていた時期は非AiレンズからAiレンズへの
過渡期にあたりますので露出計を備えた
フォトミックファインダーも非Ai対応のものと
Ai対応のものとがございます。
不変のFマウントではありますが
ボディによっては非Aiレンズを無理に装着すると
トラブルの原因になる場合がございますので注意が必要です。
この辺はフィルム時代のニコンユーザーなら常識なのでしょうが
馴染みのない方からするとわかりにくいところでしょうね。

今回のF2フォトミックAは
フォトミックファインダー最大のポイントである
露出計が全く動作しません。
F2の場合はその原因は多くの場合、ファインダー側ではなく
ボディ側であることが多いのですが
今回もやはりボディ側に原因がありました。
定番ではありますが
電池室の端子を支えるステーが折れてしまっています。
今回は折れているだけではなく端子根元部分が
完全に腐食してしまっていて断線してしまっています。
これでは電源は入りません。
さらに今回はそこだけではありませんでした。
F2は巻上レバーの出し入れで露出計をon/offしており
そのSWはボディ底部にあるのですが
そのSW部分が緑青で覆われてしまっています。
これも緑青を落とし通電するように修理していきます。

真ん中付近にぽつんと写っているのが
根元の折れてしまった電池室端子ステーですね。
右下に合成している写真はon/off・SW部分です。
これで何とか電源は入るようになったのですが
もちろんファインダー側も随分露出計がズレてしまっているので
調整が必要です。
ボディ側はシャッター幕軸・ミラー駆動部・巻上部等々の
清掃・注油を行った上での調整を行い
ファインダー部の点検整備調整へと作業を進めていきます。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「パラシュートの日」らしいですよ。
パラシュートといえばまだ会社勤めしていた頃に
報奨旅行でサイパンに行ったのですね。
そのときにみんなでスカイダイビングに
挑戦しようということになったのです。
しかしながら予約いっぱいで一人しか受けられませんと。。。
そのときは上司にお譲りしたのですが。。。
今だったら考えただけでも怖いなぁ。。。(笑)
高いところは好きなほうだけど。。。うーん。。。

さてさて

今日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
ニコマートELの後継機として1978年に発売されたカメラです。
キャッチフレーズは「シンプル・ニコン」
ニコマート時代に比べると小型軽量化され
随分スマートになりました。
電子制御式シャッターで絞り優先オートも備え
露出計も視認性に優れた指針式です。
非常に優等生的なカメラで電子制御とはいえ
電子制御絡みのトラブルは少ないカメラです。

お預かりしているFEはあちこちの塗装が剥がれて
地金がむき出しになり、なかなか精悍な外観です。
ブラック塗装の金属ボディは
こうなったらなったでカッコ良いですよね。
肝心の動作状況はというと。。。
まずは1/1000が全く開いていません。
1/500のときにやっと1/2000程度開く状況です。
1/125までは大きくアンダー側にずれていて
ちょっとこのままでは使えない状況です。
さらにSSの不具合を差し引いても
オートはかなりアンダー気味で露出計も1段以上アンダーです。
露出計やオートは基板側で調整しかないと思われますが
シャッタースピードはまずシャッター羽根の動きを
チェックして整備することから始めます。

まだ上下カバーを外しただけの状態ですが
使い込まれているせいか内部に随分ゴミが入っているようです。
まずは一通り清掃してから
再度動作チェックをしたほうが良さそうです。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ミノルチナSのカメラ修理

今日は「あかりの日」だそうですよ。
普通に生活していると夜だったとしても
電灯があるのが当たり前ですが
ちゃんとあかりがあるってありがたいことなんですよねぇ。。。
。。。と、以前の震災後の停電時に感じたことを思い出しました。
暖かい灯りの心地よさが伝わる写真なんかも
撮ってみたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。
ミノルチナの修理もちょっと久しぶりですね。
「世界一薄いレンジファインダー機」を目指して作られたモデルです。
発売は1964年です。
使いやすさや性能を犠牲をせず、小型を推し進めた
非常に優れたカメラだと思いますが
当時の風潮として
「オートのカメラはともかく本格派のマニュアル機は
小型なものは高級感に欠ける」と思われがちで
意外と販売は伸び悩んだそうです。
時代が変わると感じ方も随分変わるのですね。。。

今回、お預かりのミノルチナSは
まず二重像がほとんど見えません。
ブライトフレームもうっすらとしか見えない状態です。
レンジファインダー機でこういう状況の場合
まず考えられるのがハーフミラーの劣化ですが
ミノルチナSの場合はもうひとつよく見受けられる原因があります。
虚像を取り込むための距離計窓から入った光は
まずミラーで反射され、ファインダー内のハーフミラーに
映し出されるのですが、
その間に多くの場合、レンズが配置されています。
ミノルチナSはここのレンズが曇ることがたまに見受けられます。
今回もハーフミラーには問題がなく
間のレンズが反対側がほとんど見えないほど曇っているのが
不具合の原因でした。

加えて今回は絞り羽根に油シミが見られ
絞りリングを最小絞りから回していくと開放手前で
かなり重くなっています。
無理をすると絞り羽根破損の原因になりますので
これもしっかり洗浄していきます。
露出計はセレンは元気なのですが
SS・絞りリング連動の摺動抵抗の汚れにより
ピクつきが見られるのでこれも修理していきます。

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オリンパスペンEEDのカメラ修理

今日は「リサイクルの日」だそうですよ。
私のお店にも件数はそれほど多くないですが
不要になったカメラやアクセサリーの
引き取り依頼があります。
もちろんお値段の付けられるものは買取させていただいていますが
どちらにせよ、再販できるものは再販し
できないものでも部品取りとして有効活用させていただいています。
これも確かにリサイクルですよね。
使われなくなってしまったカメラでも
ちょっと手を入れれば
まだまだ元気に使えるものはたくさんあると思います。

さてさて

本日は「オリンパスペンEED」のカメラ修理を行っています。
最高級シリーズである「ペンDシリーズ」の
オート露出専用機といった位置づけになるカメラです。
搭載レンズは32mmF1.7のペンDシリーズならではの大口径ですが
EEDの2年前に発売されたペンD3の32mmF1.7とは
また別設計のレンズを搭載しています。
シャッターはシャッター羽が絞りを兼用する
プログラムシャッターを搭載しています。
少しスローになると「カシャーン」という
独特のシャッター音を奏でます。

オート露出のプログラムシャッターということで
電池を入れなければ始まらないカメラなのですが
今回、お預かりしたEEDは電池を入れても
常に赤ベロが出てしまいシャッターが切れません。
フラッシュモードでは普通に切れるので
露出計が全く動いていない状態だと思われます。

電池室は一見キレイなのですが
端子の根元にほんのわずかに緑青が見られます。
電池室裏は腐食しているかな。。。と思い
電池室を外すと案の定、ハンダ付け部分が腐食して
断線してしまっています。
とりあえずリード線を張り替えれば大丈夫かな。。。と思い
試してみたのですが、それでもまだ全く動きません。
今回は露出計(電流計)内部も断線のため
露出計は中古良品と載せかえることになりました。

まずは露出計の状態を確認するために
露出計を降ろしたところです。
原因は把握できたため、
載せ換えて調整を行うのは後回しにして
ここからシャッターユニットの整備を先に行います。

ところでこのEEDというモデル
ペンEEシリーズとも他のペンDシリーズとも
デザインが異なっていて
ちょっと独特の雰囲気を出していますよね。
なんと言ったら良いのか
当時のちょっと近未来的な感覚というか。。。
レトロな雰囲気満載の他のペンももちろん良いですが
これはこれでなかなかカッコ良いと思います。

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