月別アーカイブ: 2024年4月

ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「いちご大福の日」だそうですよ。
いちご大福の専門家集団として
いちご大福に関する情報を世界に向けて発信する
「早稲田大学いちご大福研究会」が制定しています。
日付は「よ(4)いいち(1)ご(5)」と読む語呂合わせと
いちご大福の旬の時期とのことからだそうです。
いちご大福美味しいですよねぇ~
私はとにかく餡子大好きなので
普通の大福ももちろん大好物ですが
それに甘酸っぱいいちごの組み合わせなんて
美味しくないわけがない~
でも最初に思いついた方は本当に天才ですよねぇ
「使用する餡は、黒餡と白餡の2種類があり、
関東では黒餡、関西では白餡が多いようである」と読んだのですが
白餡のいちご大福って食べたことないです
それも美味しそうですね。どこかのお取り寄せでないかな…
話が少し逸れますが
今はなんでもお取り寄せで注文できて本当に便利になりましたね
私は生まれ育った町の懐かしい味の食べ物や
地元のお酒を頼むことが多いのですが
お取り寄せサイトでいろいろ見ていると
どれもこれも欲しくなってしまいます。
ちょっと以前まではこっちでは
なかなか手に入らなくて
現地に帰省した時だけお土産で買ってかえることしか
できなかったものも多かったのに
本当にそこは便利で助かっています。
あ、でも熱々のいが餅やフライケーキは
やはり現地じゃないと
食べられないのですよねぇ…GWが楽しみだ…(笑

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
伝説的存在の「F」の改良版と言われる場合も多いですが
基本的な機構自体は「F」の考え方を引き継いでいますが
部品やその構成は完全新設計でさらに大きく進化したカメラです。
スペック的にも1/2000の搭載やそれに伴う幕速アップと精度の向上
セルフタイマーを利用し10秒までの超スローシャッターにも対応
そして「F」の基本形はアイレベルファインダー搭載でしたが
「F2」では開発段階からフォトミックファインダー搭載を前提とし
電池室や露出計SW(巻上レバー連動)もボディ側に移設し
非常に効率的な構成になっています。
フォトミックファインダーも単なる露出計搭載のみの機能ではなく
ファインダー内にSS・絞り値を表示させ使い勝手も向上しています。
多少、スマートになったとはいえ
フォトミックファインダー搭載の「F2」はやはり無骨さが目立ちますが
それはそれでこの時代のニコンらしく
私は非常に好きなデザインです。

特徴や進化のポイントの一つでもある
ボディ側に移設された電池室ですが
「F2」の数少ない弱点のひとつでもあります。
電池室底部のマイナス側端子を支える基部が樹脂製で
経年劣化で脆くなってしまい折れてしまっている個体が多いのです。
端子がグラグラになっているものは
ほぼ間違いなくここの破損が原因です。
当時としては充分な強度があったものと思われますが
この時代の樹脂部品はさすがに経年劣化に少し弱いです。
さすがに50年以上経過しているので致し方無いとも思います。
ここが破損して端子がグラグラしていると
きちんと電源が供給されずフォトミックファインダーを装着しても
露出買いが不動となる場合がほとんどです。
今回、お預かりしている「F2」もこのパターンで露出計不動です。
お預かり時に当店のテスト用ボディに載せて
フォトミックファインダーのチェックも行ったのですが
電源は入るものの露出計がかなり不安定で
SSや絞りを動かすと指針が頻繁に振り切ってしまうような状態です。
おそらく摺動抵抗の汚れが原因かと思われますが
稀に摺動抵抗の抵抗体自体が剥がれ落ちて修理不可能な場合もあります。
(ちなみにFフォトミックは抵抗体が
剥がれ落ちて修理不能なものが多い印象です)
ボディ側のシャッター、巻上等の機械駆動部分は
とりあえず動作はしていますが
やはり動きは悪く1/2000は開いていない状態で
スローシャッターはガバナの粘りで不安定です。

ボディ側の機械的動作不良や電池室の問題は
原因も対策方法もわかっているので
通常に修理整備を行えば問題ないのですが
ファインダー露出計側の摺動抵抗は修理不可能な場合もあるので
まずはそちらから先に取り掛かっていきます。
まだ取り掛かり始めで断言できる段階ではないのですが
今のところ確認しているぶんには抵抗体自体は
それほど大きな剥がれや劣化はなさそうで
動作不良の原因は抵抗体や接点に付着した汚れではないかと思われます。
接点の清掃等を行いながら動作を確認していきます
もちろん光学的な部分の清掃も行って
ファインダー側の整備が完了したらボディ側に取り掛かっていきます。

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ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「喫茶店の日」だそうですよ。
1888(明治21)年のこの日に
東京・上野に日本初の本格的なコーヒー喫茶店
「可否茶館(かひいさかん)」が開店したことに由来しています。
1階がビリヤード場、2階が喫茶室の2階建ての洋館で
1階ではビリヤードの他、トランプや囲碁、
将棋などをすることができたそうです。
当時、コーヒーは明治の文明開化に花を添えるハイカラな飲み物として
特権階級の人々の間で人気があったのだそうです。
「可否茶館」では、もりそば1杯1銭の時代に
コーヒーが1銭5厘、牛乳入りコーヒーが2銭で
さらに席料が1銭5厘もしたそうです。
値段が高すぎたこともあり「可否茶館」は
3年もたずに閉店してしまったのだそうです。
最近は昔ながらの喫茶店も数が少なくなっていると思いますが
私も喫茶店に立ち寄ることはほとんどなくなりましたねぇ
もちろんコーヒーやカフェは嫌いではないですし
むしろ大好きなのですが…
一番、喫茶店を良く利用していたのは
おそらく高校生の頃じゃないかと…ほぼ毎日立ち寄ってた気がします。
友達と話しこむのにも待ち合わせするにしても
ちょっとした空き時間を潰すのにも便利だったのですよねぇ
それほどお高くなかった気がしますし
(確か当時コーヒー1杯250円とか300円???)
たまには喫茶店でゆっくりコーヒーでも飲んで
ゆったりした時間の使い方を楽しみたいものです。

さてさて

本日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
大ヒットした「SP」のモデルチェンジ版で
先行発売されていた「SMCタクマーレンズ群」との組み合わせで
開放測光に対応したカメラです。
レンズ側に絞り値を伝達するレバーを設け
ボディ側にもそれにリンクするレバーが追加になっています。
これによって設定絞り値の伝達が可能になり
開放測光が実現したのですが
SMCタクマーレンズはシンプルなM42マウントから
1歩踏み出したものとなっています。
従来のM42マウントの「スーパータクマーレンズ群」使用時には
それまでの「SP」同様に絞り込み測光で対応可能です。
絞り込みSWもSP同様にマウント脇にあるのですが
「SP」では絞り込み+露出計SWオンでしたが
「SPF」では露出計SWはここにはありません。
というよりSWとして露出計on/offされるわけではなく
「フォトスイッチ」という新機構で
レンズキャップをすれば露出計がオフになるという構造になっています。
正確に言うと露出計制御用とは別個に受光体CDSが
接眼レンズ上部に配置されていて
ここに光があたらないと露出計がオフになるという仕組みです。
露出計関連以外のシャッターや巻上、ミラー駆動部等は
ほぼSPと同様です。熟成された造りは安定性・堅牢性に優れており
マウントが変更された次期Kシリーズにおいても
マウント以外ほぼそのままの機構で「KM」に引き継がれています。

機械的駆動部はほぼ「SP」と同様ということで
登場から50年以上経過した現在
「SPF」でも「SP」と同じようなトラブルに見舞われている
個体が多いようです。
今回お預かりしている「SPF」でも
「SP」でよくある…というよりこの種の
横橋りシャッター機では定番の
「ミラーアップ」したまま固着していまう…とういった症状が出ています。
いつも書きますが原因はミラー駆動部の動作不良というよりは
シャッター後幕の走行不良が主な原因で
きっちり最後まで走りきらないためミラーダウンレバーを
勢いよく蹴れないといったことが原因です。
シャッター走行不良なのでもちろんシャッタースピードの精度も出ておらず
幕軸や調速カム周りの整備を行い走行をスムーズにしたうえで
調整が必要な状態です。
加えて露出計も問題を抱えていて電池をセットすると
明るさに関係なく指針が上に振り切ってしまうような状態です。
SPFの露出計は他カメラとは異なり少々変わった構造です
通常は単なる電流計を置き換えて露出計に仕立てていることが多く
そのため電源オフ時は上端か下端に指針があってオンになると
指針が動く…といったパターンなのですが
SPFの場合は電源オフ時には指針はほぼ真ん中に位置し
電源オンになると光を受けたCDS側からの電流と
SS・絞り情報で調整されたダイヤル側からの電流で
引っ張り合うような構造になっています。
そのためどちらかからの電流が断線等により届ない事態になると
今回のようにどちらかに振り切った状態になってしまいます。
これ意外と断線や接触不良の原因を見つけ出すのが大変なのです。

まだ取り掛かったばかりですが
まずは分解を進めて機械的駆動部から
一通りの整備を行っていきます。
露出計不調に関しては分解整備と並行して
テスターでひとつひとつ確認しながら
原因を探っていきます。
それなりに時間はかかりますが
だいたいよく原因となる箇所はわかってはいるので
そのあたりを中心に調べて対処していきます。

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オリンパスOMー1のカメラ修理

今日は「パンの記念日」だそうですよ。
1842(天保13)年のこの日に
伊豆国(現:静岡県)の韮山代官(江戸幕府の直轄領を
支配するために設置された役所)において
西洋流兵学者の江川太郎左衛門英龍が軍用携帯食糧として
「兵糧パン」と呼ばれる「乾パン」を作ったのだそうです。
これが日本で初めて焼かれた「パン」と言われていて
これを記念した日なのだそうです。
乾パンと通常イメージする現代のパンでは
だいぶ印象が異なってきますね。
乾パンはビスケットに近いですものです。
そういえば私が子供の頃には冷蔵庫の上とかに
乾パンの入った缶が必ず常備されていて
たまにおやつ代わりに良く食べていたものですが
最近は乾パンも見ることが少なくなりましたね
乾パンはさておき現代の食生活で
パンはなくてはならないものですよね
私はじじいなので比較的米食が多いほうだと思いますが
それでもパンを口運ぶ機会は多いです。
コンビやスーパーで手軽に買う菓子パンや総菜パンもいいですが
たまにトーストやフランスパンをカリッカリに焼いて
たっぷりのマーガリン塗ってほおばりたくなります。
パンの焼ける匂いってなぜあんなに食欲をそそるのでしょうねぇ

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
以前に比べると少し整備の頻度が少なったような気もしますが
相変わらず機種別でみると当店では圧倒的に修理整備依頼の
多いカメラかと思います。
いつも書きますが「軽量コンパクトな一眼レフ」というジャンルの
パイオニアでもあり「機械制御シャッター機の」という括りを入れると
他に対抗機種のほとんどないカメラでもあります。
ただ小さくて軽いだけではなく作動音も静かな上に非常に上質で
独特の「シャリッ」とした軽快な巻上フィールも加えて
非常に使い心地の良いカメラでもあります。
巻上げてシャッターを切る一連の動作が楽しくなるカメラです。
ただこの同時代の他メーカー機では見られない
コンパクトさを実現するために隅々までいろいろな工夫と
独創的な造りで溢れており
現行モデルだった当時では問題なかったものの
発売から50年以上経過する現代となっては
若干華奢な部分でトラブルも起こりやすいかとも思います。
そのあたりをOM-1より一回り以上大きくて重い余裕あるサイズの
それも堅牢性が売りのカメラと比べること自体が
ナンセンスだとは思いますが…
…とはいえ基本的な構造はしっかりしているカメラなので
大抵の場合は致命的な破損等が起こる前に
しっかり手を入れておけばまだまだ使い続けられるカメラだと思います。

今回のOM-1もおそらくこれといったメンテナンス歴もなく
長らく使われずに眠っていた個体かと思われます。
シャッターは動作しているものの
各部の動きも動作フィールも悪く
シャッターの精度も全く出ていません。
先幕後幕の幕速バランスも大きく崩れていて
高速シャッターではシャッターが開ききらず
1/1000に至っては全く開いていないようです。
もちろんこの状態で写真を撮れば真っ暗です。
低速シャッターだとしっかり開ききりますが
今度はスローガバナーの粘りで低速シャッターも不安定です。
電池室に電池は入っていませんでしたが
やはり水銀電池を長く入れっぱなしにしていた時期があったらしく
電池室からの配線は腐食して断線しています。
そして定番のプリズム腐食も派手に出ています。
上カバーを開けてみると加水分解でボロボロになった
モルトがプリズムに貼り付いていました。

露出計本体は無事そうなので配線の交換や
SW部の清掃等で露出計は問題なく生き返りそうです。
製造番号やフィルム室の4本スタッドでわかっていはいましたが
最初期のOM-1かと思われます。
「M-1」から改名されてすぐの時期のモノと思われます。
プリズム抑えの4本バネや巻上レバーの形状も
初期モデル独特のモノです。
露出計の配線周りも若干その後のモデルとは異なります。
MDモデルあたりでよくトラブルの話題になる
電池室端子止めのネジはこの時期では普通に金属ネジで
絶縁ワッシャを挟んで留める構造になっています。
部品そのものもそうですが
調整等にもデリケートな部分の多いカメラでもあるので
慣れているとはいえ慎重に作業を行っていきます。

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オリンパスSCのカメラ修理

今日は4月8日で「灌仏会(かんぶつえ)」ですね。
お釈迦さまの生誕を祝う日です。
一般的には「花祭り(はなまつり)」と呼ばれることも多いですね。
本来、クリスマスよりも
盛り上がらなくてはいけない日のような気がするのですが…(笑)
幼稚園がお寺さんだったので
お釈迦さまの絵本やお話を幼少期にやたらと聞かされましたねぇ
この日にイベント的なものがあったかどうかまでは覚えていないのですが…
この日、各地の寺院では花で飾った小さな堂
「花御堂(はなみどう)」が作られ
堂の中央に釈迦の立像を安置し
参拝者が御像に甘茶を注ぐ儀式が行われるのだそうです。
あ、そうだそうだ、甘茶を飲む日でもありますね!
何のイベントでもそうですが
飲み食いが絡む部分だけはよく覚えていますねぇ(笑

さてさて

本日は「オリンパスSC」のカメラ修理を行っています。
このカメラ、これまでも何度かここのブログでも
取り扱っているのですが
あまりはっきりした資料が見当たらないのですよね…
オートアイ系統のカメラだとは思いますが
オート露出はなくマニュアル専用機です。
前身の「オリンパスS」のマイナーチェンジ版で
「S」はセレン光電池使用の露出計だったのですが
「SC」は受光体がCDSに変更されています。
それに伴って電池室も増設されています。
でも上カバーのモデル刻印は「OLYMPUS-S」のままなのですね。
「S」の時にあった、モデル名と勘違いされがちな
「ELECTRO SET」の銘板は「SC」ではなくなっています。
発売は1963年ではないかと思われます。
搭載されるレンズはG.ズイコー4.2cmF1.8の大口径レンズです。
シャッターユニットはコパルXでB・1s~1/500をカバーします。

お預かりしている「オリンパスSC」は
レンズユニットの前部がもはや外れかけている…といえるほど
おおきくガタついてしまっています。
外れ掛かっている鏡胴前部には
シャッタースピードや絞りリング
配置されていますが外れ掛かっているため
シャッターユニットへはまったくリンクしておらず
SS・絞り設定はできない状態です。
そしてこのリングの内側には露出計と連動する
摺動抵抗もあるので露出計も現在はまともに動きません。
それ以前に電池室からの配線もダメなようで
電源自体が露出計まで達していないようです。
シャッタ-ユニット本体もしゃったはとりあえず動作しますが
ある程度のスローシャッター側から調速カムが回らない状態です。
これはスローガバナ関連の固着が原因かと思われます。
一通り見ていくといろいろと問題を抱えてしまっていますが
致命的な破損等はないと思われますので
何とか修理可能かとは思われます。

まだ取り掛かったばかりの段階ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
まずはシャッターユニットからです。

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リコーメイトのカメラ修理

今日は「タイヤゲージの日」だそうですよ。
タイヤゲージはタイヤの空気圧を測る測定機のことですね。
明日4/8が「タイヤの日」なのですが
その前日にタイヤの圧力を計測する日として関心を持ってもらうために
制定されいてる記念日だそうです。
タイヤの空気圧、めちゃくちゃ大事ですよね。
見た目に平気そうでも小まめにチェックの必要な箇所ですね。
安全性に問題のあるような状態はもちろん論外ですが
そこまでではなくても空気圧は乗り心地や燃費に
影響もありますので見た目や感覚に惑わされず
きちんと定期的に測定することをお勧めします。
タイヤ空気圧ゲージも安物だったり
古くノーメンテだったりすると誤差が出てくるので
測定機そのものも非常に大事です。
タイヤだけではなく工業製品の製造・維持には
いろいろな測定機も関連して必要となってきます。
当店でもカメラテスターは修理整備をする上で
非常に大切な測定機です。
信頼できる老舗のメーカー製で
毎日普通に使っていますが
こいつが壊れたり調子が悪くなったら本当に大変です。
日々何か変化がないかチェックしつつ
大切に使っていかなければいけませんね。

さてさて

本日は「リコーメイト」のカメラ修理を行っています。
1960年発売のカメラです。
リコーからもこの時代、多くのレンズシャッター機がでているのですが
このメイトはちょっと異端児的なモデル化と思います。
リコー35やリコー500の系列ではありますが
今日のデザインが少々独特で
SSや絞りの設定はリングではなく鏡胴から小さく出たレバーで行い
設定したSSや絞り値は連動して鏡胴上の窓に集中表示されます。
リコーフレックスニューダイヤ等の
高級二眼レフで行っているような表示方式です。
SSや絞り設定をレバーで行う部分もそうですが
少し二眼レフ的な操作テイストかとも感じます。
リコーのサイトの説明文を見ると
「鏡胴の外観を単純化し、目盛り数字は小穴から見る型式にしてある。
このデザインは必ずしも評価を受けなかった、
デザインとして早すぎだった。
しかし現在のオートフォーカス一眼レフの交換レンズは
すべてこの形態の鏡胴になっている。」と書かれており
何だか納得してしまいました。
この時代もありがちなデザインや操作系から脱却して
もっと良いものを追い求めていたのがよくわかります。
でも特にこの時代はそうかとも思うのですが
なかなか新しいデザインや操作は
よほどのことがないと市場に受け入れられないのですよね…
現在、このリコーメイトを操作していると
十分以上に使いやすく非常に良いデザインだと思います。

お預かりしている「リコーメイト」は
シャッターは動作してるもののやはり若干の粘りがあり
レンズにもカビがそれなりにある状態です。
しかしそれよりも問題なのはファインダーで
まず全体的に曇りが酷く、ガラスの変質もあるので
できる限りの清掃で何とか実用上問題ないレベルにしていきます。
そしてそのファインダー内に表示される
距離計二重像がピントリングを回しても
全く動作しません。二重像自体はクモリのせいで見えにくいものの
確認はできています。ヘリコイド自体はスムーズなので
ファインダー下部の距離計連動部分が固着してるものと思われます。
同様にブライトフレームのパララックス補正も動作していません。

搭載されるレンズは4.5cmF2.8でシャッターユニットは
セイコーシャSLVです。
巻き戻しボタンが上カバー背面に配置されスライド式だったり
レリーズボタンも少し独特な形状で
それまでのありきたりなレンジファインダー機のデザインから
脱却しようとする意図がいろいろと見えて
なかなか面白いカメラです。
中身自体は比較的、当時のオーソドックスな造りで
この時代のリコー機らしくしっかりとできていきます。
これからシャッターユニットの脱着に取り掛かり
一通りの整備を行っていきます。

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ペンタックスSB2のカメラ修理

今日は4/6、語呂合わせでわかりやすく
「城の日」や「白の日」が制定されています。
「城」は姫路城にまつわる記念日で
「白」はここでは「美白」に関する記念日だそうです。
美白はあまりにも私に関係がございませんが(笑)
「白」とか「黒」とかいえば
やはりクルマの色だったりしますかね???
私は今はクルマ持っていないのですが
過去のクルマ歴を振り返ると「白」がやはり多かったですねぇ…
やはり「白」か「黒」が無難で飽きがこないのですよね
で、「黒」はより汚れが目立つから「白」を選びがち…
そんな中でも「白」じゃ面白味がないなぁ…と思って
過去にも「青」(濃紺)や「真っ赤」とかにしたことも
何度かあるのですが
車種にもよると思いますが同じ車種で
「真っ白」なクルマがならぶと
「うお?やっぱり白がよかったかー」ってなるのですよね(笑
まぁ好みの問題だとは思いますが…
クルマに限らず持ち物でも「白」の比率って結構高いと思います。
清潔感のある眩しいばかりの「白」ってやはりいいですよねぇ
でもカメラは「白」ってほとんどないですよね
(近年のプラスチック外装だとたまにありますね)
「黒」に対して「シルバー」のことを
「白」と呼ぶことは多いですが…(笑
カメラは黒もシルバーも
どちらも良さがあって甲乙つけがたいですねぇ…

さてさて

本日は「ペンタックスSB2」のカメラ修理を行っています。
聞きなれないモデル名ですが
要は中身は「ペンタックスS3」です。
自衛隊PX(酒保・施設内で日用品・嗜好品を提供している売店)で
発売されていたモデルです。
「SB」が一般の「S2」同等品で「SB2」が「S3」同等品だそうです。
なかなかお目にかかることはないのですが
上カバーの刻印以外は一般販売モデルと変わりはありません。
「S3(SB2)」はペンタックス一眼レフで
「完全自動絞り」を実現したモデルです
(対応するスーパータクマーレンズ以降のレンズを使用時)
前モデル「S2」ではレリーズに自動絞り込みまでは行うものの
開放に戻すには手動操作が必要な「半自動絞り」でした。
それが「S3」ではレリーズで設定した絞りまで「絞り込み」
シャッター動作後に「絞り開放」までが完全自動化されたということです。
それもこの数年後には一眼レフ機では当たり前の装備となるわけですが…
しかしながらこの自動絞り化により
マニュアル時の撮影に関してはそれ以降の現代のモデルと
ほぼ違いのない使い方ができるようになりました。
いろいろと制約や使い方に慣れが必要な昔ながらのカメラからは
脱却したモデルと言えると思います。

今回の「SB2」もかなり長い間
仕舞い込まれたままの個体と思われ
S2、S3、SVあたりでは最も懸念される
シャッター幕の状態が気になるところです。
シャッター自体も完全には動作しておらず
巻上げてシャッタレリーズまではできるものの
後幕が途中で止まってしまい
シャッターが半開きになってしまうような状態です。
この状態になる原因がシャッター幕の硬化である場合も
この時代のカメラには多いのですが
シャッター幕をチェックしてみると
幕自体の状態はよく、まだ普通にしなやかさのある状態です。
見える部分だけかもと疑ってはいたのですが
後に分解時に幕全体を確認しても
幕自体にさほどダメージはありませんでした。
もしかしたら過去に幕交換歴があるのかもしれません。
それにしてもそれはずいぶん昔の話だとは思いますが…
シャッターの動作不良は単純に幕軸の汚れや
古い油脂による粘りが原因にようです。
それであればしっかり洗浄清掃して最低限の注油を行い
本来のスムーズさが出せれば問題なく精度も出せると思います。

これから通常の分解整備一式を行っていくのですが
いつもいじょうに各ネジの固着(特に外装部)が強烈で
たったここまでの段階でもえらく時間がかかりました。
おまけにこの時代のモノはマイナスネジなので
尚のこと無茶ができません。下手なことをしてナメてしまうと
ネジはダメになるしそのリカバリーに
大きく時間をロスします…何事も無理な力任せではいけません。
(もちろんある程度の力技も必要ですが…)
こういうときに焦りや無駄なハイテンションは不要なので
深呼吸して落ち着いてから慎重に作業を進めていきます。

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「あんぱんの日」だそうですよ。
1875(明治8)年のこの日に
明治天皇が水戸家の下屋敷を訪れた際に
お花見のお茶菓子として木村屋(現:木村屋總本店)の
「あんパン」が出されたことが由来なのだそうです。
「あんぱん」美味しいですよねぇ…
甘いもの好きで糖尿病な私は(苦笑)
餡子入っていればなんでも好きなのですが
あんぱんと牛乳(またカステラと牛乳)の組み合わせは無敵ですね。
仕事が外回りだったころにコンビに立ち寄っては
良く食べてました…(だから糖尿病に…(笑))
今でも何か甘いモノ一つだけ…と思うと
あんぱんに手が伸びることが多いですね。
それか「どらやき」かなぁ
…と思ってたら偶然にも今日は「どらやきの日」でもあるのですね。
これは何か餡子の入ったものを買ってこなければ!
餡子といえばやはりお饅頭が王道なような気もしますが
こんなことを書いていると地元の「蜜屋饅頭」が
無性に食べたくなってきました…
お取り寄せもできるのですが
GWに呉帰ったら必ず買って帰ります!

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
私たち世代には宮崎美子さんのあのCMでお馴染みのカメラです。
個人的には美子さんのCMはもちろんインパクトありましたが
それをパロディにした志村けんさんのギャグのほうが
さらに印象に残っているような気がします。
あれも現在の風潮だと
地上波ではもう放送できないのでしょうねぇ…CM自体もそうか…
それはともかくとしてX-7はCM効果もあり
ライバルの非常に多いエントリークラス一眼レフ市場で
相当ヒットしたカメラです。
コストが限られたクラスなのでプラスチッキーで安っぽい部分は
確かにありますがミノルタらしいファインダーのキレの良さと
使い心地のよさで非常に良いカメラだと思います。
ただ何度も言いますがあくまでエントリークラスのカメラなので
それほど耐久性は高くはありません。
登場から40年以上経過した現在、
現存する個体も各部の劣化は着実に進んでいて
不具合を抱えている個体も多いと思われます。

お預かりしている「X-7」は
撮影したフィルムのコマ間が安定しておらず
たまに大きなコマズレも起きているということで
お預かりしました。
まずは空シャッターでスプロケットの動きを見ていると
さほど問題のあるようには見えません。
それでは…と思い、テスト用の感光済みフィルムを装填して
コマ送りをチェックしようとしたら
フィルム装填するとそれまで軽やかだった巻上が何とも激重です。
いや、フィルム装填すれば多少は重くなるのは当たり前なのですが
そういうレベルじゃなくて
「このまま巻くとヤバいでしょ」と思うほどです。
裏ブタを開けた状態でも激重なので圧板関連ではありません。
次に当然ながら「巻き戻しクランクか?」と思ったのですが
巻き戻し側を単独で動かすと非常に軽やかで問題ありません。
どうやら巻上スプール側(スプロケットだけではなく)の
動きが非常に悪くフィルム装填するとさらに重さが増すようです。
コマズレする原因もこのあたりにありそうです。
汚れだったり油切れだったりだと思われますが
まずは巻上周り全般を清掃整備しながら
動作確認することから始めてみます。

80年代の電子制御機なのでフレキも多用されており
分解整備はなかなか大変なカメラです。
プリズム前面に貼ってあるモルトが原因で
プリズム腐食が起こるのがトラブルの定番ですが
今回の個体は樹脂部品の劣化等も含めてそのあたりの状態は良く
プリズムも問題ありませんでした。
ただ前面のモルトはかなり加水分解が進んでいて
このまま放置するとほぼ間違いなく
いずれはプリズム腐食に繋がると思われる状態だったので
そのあたりの予防策も施しておきます。
加えて接点の接触不良で露出計も不安定だったので
並行してそのあたりの整備も行います。
一通りやれることはやって仮組みしてみると
巻上はずいぶんスムーズになり
フィルム送りも問題なく進むようです。
ある程度時間もおきながらいろいろなパターンで
これからテストを行いますが
この感じなら大丈夫ではないかと思われます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「輸入洋酒の日」だそうですよ。
一昨日「ジャパニーズウイスキーの日」で
今度は「輸入洋酒の日」です。
お酒飲みたくなって困りますね(笑
輸入洋酒…となるとえらく範囲が広いですね
ビール、ワイン、ブランデー、ウイスキー
ウオッカ、ジン、ラム、ベルモット、リキュール…
ざっと思い浮かべるだけでもいろいろ出てきます。
でも洋酒というイメージからすると
スコッチやバーボンのウイスキー類をイメージしますね。
若い頃はカッコつけてジャックダニエルや
フォアローゼズなんかを部屋の棚に常備していましたが
口当たりの好みでいえばスコッチウイスキーが今でも好きです
定番ですがジョニ黒がやっぱり美味いですよねぇ…
一昨日、「ジャパニーズウイスキーの日」に触発されて
ダルマを買って帰ったばかりなのに
ジョニ黒もヒサビサに飲みたくなってきました。
まぁ、腐るものじゃないしまたジョニ黒も買って
飲み比べしてみましょううかね…(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
1963年に発売されたハーフサイズの一眼レフです。
他にもハーフカメラの一眼レフはないことはないのですが
ハーフサイズ専用でさらにハーフサイズである利点を
最大限に発揮させる構造という点では
もはや代わりになるものが存在しないといえるカメラだと思います。
ペンFシリーズは最初に発売された「ペンF」
露出計とセルフタイマーが追加され
巻上がシングルストロークとなった「ペンFT」
「FT」から露出計を省略した「ペンFV」の3種が存在します。
(特殊使用向けのモデルは除く)
それぞれ一長一短ありますが
最初の「ペンF」が構造的には一番無理のない構造かと思います。
それでもかなり特殊な構造であることは変わりなく
その中身を反映して外観もかなり独特なスタイリングです。
ペンタプリズムの出っ張りのない横長で
レンズマウントがオフセットしている外観は
かなりクセがありますが個人的にはかなり魅力的だと思っています。
オリンパスらしい独自性あふれるカメラですが
その独特な構造のせいもあり
それなりに定期的なメンテナンスが必要なカメラだとも思います。
絶妙なバランス上に成り立っている部分もあるので
本来の動きができる状況でないと
比較的簡単にシャッターやミラーがスタックして
動けなくなってしまうことが多々あるイメージです。

お預かりしている「ペンF」も動きに少々問題があり
レンズを外してボディのみでシャッターを切ると
一見問題なく動作しているのですが
レンズを装着するとミラーアップしたまま
(正確に言うとミラーもアップ完了していない)状態で
固着してしまいます。
レンズを外してミラーを少し指で押さえてやると
何とかシャッターが切れてリリース状態に戻れるような状態です。
当然これでは全く撮影に使えません。
こういう場合はまずレンズ側の絞りが粘っていて
動かないあるいは非常に動きが重いことを疑うのですが
今回装着さえれている38mmF1.8標準レンズは
絞りの動きに全く問題はありません。
当店にあるテスト用レンズを装着しても症状は同様です。
カメラボディ側の絞り込みレバーにわずかな負荷がかかっただけで
ミラーを上げきれずその状態で固まってしまい
シャッターも動作しないという状態のようです。
ミラー駆動部が汚れや古い油脂類で
動きが重くなっていることが原因かと思われます。

オリンパスのカメラは小型軽量を追い求めたものが多く
そのために内部構造も他メーカでは見られない
独自性の高いものが多いと思います。
そこがまた魅力的な部分ではあるのですが
それが故に多少の華奢な部分と
常にある程度のコンディションを維持しておかないといけない
デリケートな部分を併せ持っているとも思います。
今回もミラー駆動部のみならずシャッター駆動部や
SS制御のガバナあたりにも動きの悪い部分が見られるので
そういう部分も合わせて一通りの整備を行っていきます。
しっかり整備を行ってしまえば
また当分の間、元気に撮影に使っていただける状態になると思います。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日から新年度ということで
たくさんの記念日も制定されています。
でもちょっとネタにしにくいものが多い印象が…(笑
そんな中に「ジャパニーズウイスキーの日」なんてものがありますね。
1929(昭和4)年4月1日に
日本初の本格国産ウイスキー「サントリーウヰスキー」(通称「白札」)が
発売されたことに由来しているそうです。
お酒は全般的に好きなのでウイスキーも飲みますが
強い酒は最近本当に量が呑めなくなりました。
飲んでる最中は良いのですが
ヘタに深酒すると翌日丸1日調子が悪くなってしまうので…
ウイスキーにも産地や原材料によっていろいろな種類があり
またこれがこだわり始めるとキリがないのでここでは語りません(苦笑)
ただ、ジャパニーズウイスキーと限れば
真っ先にイメージするのが昔ながらのサントリーオールドです
私の家はいろいろややこしい事情があって
親父とはほとんど一緒に暮らしたことがなくて
幼い頃は普段はじいさんばあさんと一緒に暮らしてて
週末だけ親父の家に遊びに行くってパターンだったのですが
親父の家の棚にかならずグラスと一緒に置いてあったのが
サントリーオールドだったのです
夜になるといつも水割りを作らされていました(笑)
通称「ダルマ」ですね。
昔とあまり変わらない瓶のデザインが
また何とも良い感じなのです。
妙に懐かしく思えてたまに買って飲んでますが
今でも変わらず美味いですね!
やはりロックで飲むのが味わい深くて好みです。
比較的スーパー等でも普通に売っているので
今夜はヒサビサにオールド買って帰りましょう

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
ペンタックスMシリーズの第1号機ですが
他のMシリーズのカメラは電子化による自動化を
目指す中で「MX」のみが昔アサペン時代から培ってきた
布幕横橋り機械制御シャッター搭載機です。
次期Aシリーズには後継機は設定されなかったので
ハイブリッドでもない機械制御シャッター機と言い意味では
この「MX」が最後の機種となります。
(新規開発ではなく発売時期だけで言えば
「KM」ベースの「K1000」が1986年に発売されています)
小型化という意味でも際立ったカメラで
「軽量コンパクトな機械制御一眼レフ」というジャンルで
孤高の存在だった「オリンパスOM-1」を
強烈に意識して作られたカメラだと思われます。
OM-1と比較すると幅・高さ・厚さともすべて0.5mmずつ
小さく作らています。
OM-1のことをここで書く際にもいつも言いますが
当然ながらこれだけ小さくするには
様々な工夫や独特の構造が必要となり
やはり少し大柄な他の一眼レフと比べると
多少華奢な部分が多いかとは思います。

お預かりしている「MX」は
まずはいつものように先幕・後幕のバランスが大きく
崩れていて1/1000、1/500はほとんど開かないまま
シャッターが切れる状態です。
他のSSも含めて高速シャッターは全般的に
精度が出ていません。
低速は低速でスローガバナの動作不良があり
非常に不安定な状態です。
ある程度定期的に使われていた個体かとは思われますが
さすがに何十年も使いっぱなしだと
あちこちの動きが悪くなってきます。
ただしどこかが破損してるとか致命的なトラブルがあるわけではなく
同じような状況でも
もっとへたった印象の個体が多い「MX」にしては
比較的シャキッとしているほうで
しっかり清掃整備していけばよい状態になりそうな個体でした。

画像は一通りの整備が完了した状態で
新しい油分等が馴染んで動きが落ち着くまで
少し様子見をしている状況です。
やはり積年の汚れや古い油脂分で
動きが悪い状況ではありましたが
それ以外は大きな問題はなく
各部の経年劣化もそれほど進んでいるとは思えない
良い状態の個体でした。
現在はシャッタースピードも安定して精度が出ており
露出計も全く問題ございません。
これであればこれからも
気持ちよくまだまだ長く使っていただけると思います。
これから最終的なテストを行って
動きが安定しているようであれば完成となります。

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