今日は「テレホンカードの日」だそうですよ。
1982年(昭和57年)のこの日に
日本電信電話公社(電電公社、現:NTT)により
東京・数寄屋橋公園に磁気テレホンカード対応の
公衆電話の1号機が設置されたことにウ由来しています。
また、同日にテレホンカード(テレカ)が
同社により発行・発売が開始されています。
公衆電話自体も見なくなりましたが
テレホンカードなんてさらに見ることはなくなりましたね…
私がその頃に住んでいたのは広島なので
実際にテレカが普及してきたのは少し遅れて
社会人になったばかりの頃だったかな…
それからしばらくすると仕事で外出する際には
「ポケベル+テレカ」のコンビが必要不可欠になって
20代半ばにはそれも携帯電話に変わっていきました…
割と最近のことのような気もするのですが
いやいや…もう30年以上前のことでした…(笑
さてさて
本日は「コシナ35」のカメラ修理を行っています。
1970年代前半のカメラだとは思うのですが
調べてもあまり詳細が出てきませんね。
カメラとしては当時大ヒットした「コニカC35」のコシナ版です。
「C35」と同じコパル製のシャッターユニットを搭載し
同じように距離計を搭載し、露出計連動のプログラムシャッターで
露出をコントロールします。
フラッシュマチックも搭載しているので
正確に言うと「コニカC35フラッシュマチック」のコシナ版ですね。
細かいところは異なる部分もありますが
主要な機能、機構はほぼ同じようなカメラです。
露出計が動いていなくてもシャッターロック等はなく
とりあえずはシャッターが切れるのもコニカC35と同様です。
搭載するレンズもコシノン38mmF2.7と
同じようなスペックのレンズが組み合わされています。
構造が同じようなカメラということで
やはりトラブルもC35と同じようなことが起こります。
お預かりしているコシナ35は
コニカC35では定番の露出計不動のトラブルと
シャッター駆動部(円盤部)の動作不良による
シャッターの粘りが見受けられます。
シャッターに関してはシャッターユニットが同じなので
当然ながら定番のトラブルは同じように起こります。
露出計に関してはこれはこの時代の
水銀電池を使うカメラ全てに共通しますが
過去に電池を入れたままにしたことで発生する
電池室端子の腐食です。
ちなみにコシナC35の電池もコニカと同様に
本来の使用電池はMR44水銀電池です。
ただこの電池は現在のLR(SR)44とほぼ大きさが同じなので
現在の電池がそのままセットできます。
ただし電圧の違いによる露出計の誤差が当然出ますので
今回の整備を機に1.5Vで最適になるように
できる限りの調整を行います。
電池室マイナス側端子の状況は結構酷く
過去に修復した形跡も見られますが
もっと根本的に解決しないと今回のように
また接触不良が起きてしまいます。
加えてそこからハンダ付けされるリード線も
やはり交換が必要です。
ただCdS基部までには腐食が及んでいないようなので
そこ不幸中のの幸いかと思います。
まずはここからさらに分解を進めてシャッターユニットの
整備から取り掛かっていきます。
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