リコーフレックスダイヤLのカメラ修理

今日は2月9日…語呂合わせの記念部の多い日ですね。
「ふく(ふぐ)の日」、「服の日」、「肉の日」…等々
そんな中に「大福の日」なんてありますねぇ~
餡子大好きな私としてはここに触れないわけには…(笑
餡子の優しい甘さとお餅のふっくらもちもちがたまりませんよねぇ
コンビによると何かついでについつい買っちゃいますよねぇ
ただ、30代の時にこういうのと甘い缶コーヒーを
外回り中、コンビニに立ち寄るたびに大量消費したせいで
糖尿病を引き起こす原因になってしまったような気が…(汗)
まぁ何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で
適度なところ、いや少し少ないかな…というところで
とどめておくのが大事なのですよねぇ…ほんと反省します!
まぁ大福は何も悪くないのですが…(笑
お餅なので腹持ちもいいし
1個あれば幸せな気分になれるおやつだと思います。
晩御飯かなり少なめにして
大福1個だけ追加したくなりました…

さてさて

本日は「リコーフレックスダイヤL」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックスというと大ヒットした
プレスボディの軽量コンパクトなタイプを思い浮かべますが
「ダイヤシリーズ」はそれとは全く異なるカメラで
ダイキャストボディを持ちピント調整もヘリコイドを使用したカメラです。
シンプルで最小限の機能のみを持ち低価格な従来のリコフレとは
全く異なる路線でいわゆる本格派な高級志向の二眼レフです。
最初のダイヤの登場は1955年ですが
翌年にはレンズ枠にBay1バヨネットを持つ「ニューダイヤ」が登場します。
さらに1957年にニューダイヤをベースに
セレン光電池を使用する露出計を搭載したものが
今回の「ダイヤL」となります。
最初のダイヤから採用されている左右側面に出ている
シーソー式のピントレバーは非常に使いやすく
素早く大雑把に合わせたいときにも
じっくり構えてピントを追い込んでいく際にも使いやすい優れモノです。
シャッターは「L」の場合はセイコーシャMXLが搭載され
最高速1/500から1秒・Bまでをカバーします。
最近よく書くような気もしますがこの時代のセイコーシャシャッターの
1/500は強靭な1/500専用の別バネを使用したものなので
1/500にセットする際には必ずチャージ前にセットします。
SS・絞り設定はビューレンズ上に集中表示されます。
ファインダースクリーンもたんなるすりガラス1枚ではなく
フレネルレンズが追加され非常にピントの山の掴みやすい仕様です。
レンズは4枚構成のリケノン80mmF3.5です。

ダイヤLのセレンは残念ながら劣化していて起電しないものが多く
ここの修理は実質不可能な状態です。
今回お預かりの「L」も露出計は全く光に反応しませんが
ここは残念ながらこのままとなります。
シャッターはレンズシャッターの宿命でやはり粘り気味です。
まず1回目にシャッターを切ると明らかに見た目にもゆっくりと
シャッター羽根が動いて開くような状態です。
連続してシャッターを切ると
2回目以降は見た目には普通に切れている感じですが
しばらく放置しておくとやはり1回目のシャッターは
ゆっくり開きます。これではまとも写真は写りません。
さらにSS・絞り設定レバーが
強烈に固着していて全く動きません…
レンズは比較的キレイなほうですがやはり若干のカビ汚れがみられ
ファインダーミラーは劣化でかなり曇っています。
スクリーン自体もかなり汚れてしまっています。
要は全ての機能に関して整備・修理の必要な状態です。

SS・絞り設定レバーの固着はシャッターユニットや
絞りユニット側で固着しているのではなく
上画像で取り外してある連動表示機構側で固着しているのが
このカメラでのパターンです。
もう少し詳しく言うと表示窓のプラ板と表示板が
くっついてしまい離れなくなってしまうのです。
もう少し余裕をもって隙間を作ってくれてあれば…
で、表示窓が密着して固着するので
表示板側に刻印されているSS値やLV値は問題ないのですが
表示窓側にプリントされている絞り値は当然剥がれてしまって
全く読めない状況です。
このままでは動くようになっても使いづらいので
後で何か対策を考えます。
それ以外はこの時代の二眼レフで通常行う整備を一通り行います。
ファインダーミラーは今回も交換で対応します。

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