今日は「エスプレッソの日」だそうですよ。
薫り高くて濃い味わいで美味しいですよねぇ
エスプレッソはエスプレッソマシンなどの
専用の器具で豆に蒸気による圧力をかけて
短時間で一気に抽出したコーヒーのことを指しますが
正確に言うと「エスプレッソ」あくまで製法のことなので
紅茶でも同様のものが可能で
「午後の紅茶」シリーズの一つとして
「エスプレッソティー」シリーズとかも発売されてますね
紅茶のエスプレッソ…飲んだことないのですが
これまた薫り高そうで美味しそうですね!
そういえば…以前、勤めていた会社の給湯室に
「来客用」のエスプレッソマシンがあり
そこで密かに毎朝エスプレッソ飲んでました…
苦みと香りでなんだかシャキッと目が覚めるのですよね!
家庭用のエスプレッソマシンちょっと欲しいかも…
でも本格的なものはお高いのですよねぇ(苦笑)
さてさて
本日は「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。
一般向けのコニカブランドとしての初のカメラ
「コニカⅠ」からの流れを汲む35mm判レンズ固定式
レンジファインダーカメラで
1956年発売のカメラです。
巻上方法が少々独特で
招き猫の手のように鏡胴のから根元から生えた
巻上レバーをダブルストロークで巻き上げます。
ダブルストロークで1回あたりの巻上量に無理がないこともあり
整備された個体では非常に軽快な巻上ができ
使っていて非常に楽しいカメラです。
この「Ⅲ」からセルフコッキングにもなっており
フィルム巻上と同時にシャッターチャージも行われます。
後のカメラでは当たり前のことなのですが
この時代はまだまだ巻上とシャッターチャージは
別々の操作のカメラが多い時代なのです。
今回の「Ⅲ」はいわゆる「L1」と呼ばれるタイプで
搭載シャッターはライトバリューに対応した
セイコーシャMXLです。
このセイコーシャMX系のシャッターは二眼レフ等でも
おなじみの高級シャッターユニットで
B・1S~1/500をカバーします。
最高速の1/500はこれまたおなじみの別バネ駆動です
ここでも何度も書いていますが
1/500にセットする際は必ずチャージする前にセットしておきます。
チャージ後はとても重くてセットできませんし
無理にセットすると故障の原因もなるので要注意です。
組み合わされるレンズはヘキサノン48mmF2です。
お預かりしているコニカⅢは
まずセルフタイマーがセットされている状態なのですが
そのセルフががっちり固着していて全く動きません。
レリーズはセルフと連動して半押し状態のまま、固まっており
当然ながら巻上不可の状態です。
後でわかったのですがそれとは別の原因で
シャッターもしっかり固着しており
セルフをとりあえず強制解除しても
シャッターは切れない状態でした。
さらにこれも巻上固着していたので
預かり時にはわからなかったのですが
巻上レバーを戻すためのバネが一部破損しており
巻上レバーが押し込むと
全く元の位置に戻ってこない状態になっていました。
破損したバネはストックしている部品取り個体から
移植するしかありませんが
他は大きな破損等はなく一通りの整備で何とかなりそうです。
セルフタイマーの固着は
とりあえずは応急処置で解除したのですが
これから本格的に整備を行っていきます。
並行してレバー駆動部のバネ交換を行っていきます。
ゴロンと転がっているシャッターユニットは
こちらも羽根固着が起こっているので
一通りの整備を行いスムーズに動作するようにしていきます。
もちろんレンズ・ファインダーの清掃調整も行います。
整備性は非常に良いカメラです。
私も個人的に好きなカメラで
今回の「Ⅲ」と全く同じ仕様のものを1台撮影用に持っています。
ご依頼者様にも存分に楽しんでいただけるよう
これからしっかり仕上げていきます。