ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は「いちご大福の日」だそうですよ。
もうこれを知った時点でいちご大福食べたくなってきました(笑
元来、甘いもの大好きな上に
餡子が特に好きなのですよねぇ…
だから「いちご大福」じゃなくても
普通の大福とか羊羹とか栗饅頭とか
かしわ餅とか最中とか二重焼きとか…
あげるとキリがないですねぇ(笑
そんな中でも確かにいちご大福は美味しいですよねぇ
ちょっと甘酸っぱいのがいいですよね
少し話がそれますが
最近、たまに無性にできたてアツアツもちもちふわふわの
「いが餅」が食べたくなるのです。
味が美味いのはもちろんですが
あの上に乗った色鮮やかなピンク・黄色・グリーン等々の
つやつやのもち米を視点でも楽しみたいのです~
私の生まれ育った地元だと秋祭りの日になれば
そこら辺中でできたてを食べられたのですが…
さすがにその日だけ呉に帰るのは難しいけど
今年の10月はいが餅だけのために呉に帰ろうかなぁ

さてさて

今日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
基本的な機能や構造は初代エレクトロ35と同様のカメラですが
レンズが新コーティングのカラーヤシノンDX45mmF1.7に
変更されています。レンズの構成や焦点距離に変更はありませんが
コーティングが変わると確実に写りに違いはあるはずです。
先述の通り基本的機構に違いはありませんが
細かな仕様変更は内部でいろいろ行われていて
やはり初期のエレクトロ35に比べると動作の安定性等は
かなり改良されていると思います。
エレクトロ専用と言えるコパルエレクのシャッターを搭載し
これまたエレクトロ専用と言えるHM-2Nの電池で駆動します。
(現在であれば4LR44+アダプタで代用します)
大口径レンズを生かして光量の少ない場面でも
簡単キレイに撮れることを目指したカメラです。
露出は絞り優先オート専用となります。
(電池消費しますが「B」も搭載されています)

お預かりしている「エレクトロ35GS」は
定番の電池室腐食もなく電池を入れて
背面のバッテリーチェックを押すと
ランプもまばゆく点灯します。
でも、肝心のシャッター制御ができないようで
電池が入っていないときと同じく
常に同じ速度でシャッターが切れてしまいます。
制御基板に電源がいっていないような感じの状態です。
電池室から配線は2本出ていて
片方はBC回路、片方は制御基板へ繋がっているような構造ですが
そのあたりに何か問題があるのかもしれません。
エレクトロ35はまれに基盤不良で修理不可な場合もあるのですが
この状態だとそれ以前の問題です。
まずは普通に電源が入るような状態にしていかなくては
それ以降の動作確認もできません。

時代が時代で初期の電子制御機なので
配線の多さがなかなかのもので何をするにも大変です。
制御不能の原因はやはり制御基板に正しく
電気が送られていないことが原因のようです。
エレクトロ35はどのモデルも
巻上レバーを少し巻き上げたタイミングで
レリーズの芯棒が戻る「カチン」という音がするのが
共通の特徴でレリーズ部のブッシュが劣化していると
この音がしなくなりオート制御不良の原因になります。
今回は「カチン」音はしていたのですが
開けてみるとレリーズ部のブッシュはボロボロで
よくもまぁこれで持ちこたえていたな…という状態でした。
もちろんこれも交換で対処していきます。
制御回路の動き自体は問題ない状態に調整できそうです。
他、レンズ・ファインダー清掃
巻上等の機械的駆動部の整備等も行って仕上げていきます。

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