今日は「缶ジュース発売記念日」だそうです。
1954(昭和29)年のこの日に
明治製菓株式会社が日本初の缶ジュース
「明治天然オレンジジュース」を発売したことが由来になっています。
まだこの頃の初期の缶ジュースには
プルトップは付いておらず缶切りで開ける必要があったのだそうです。
それはなかなか大変ですね。買ったその場で気軽には飲めないのですね。
オープナーが付いた缶ジュースはこの3年後に発売され
プルトップの蓋が付いたのは国内では1965年からだそうです。
でもこの頃はプルタプは切り離されるタイプで
ゴミの問題とかもあったのですね。
確かに昔はプルタプ切り離してましたね!
ちなみに現在のようなプルタプの離れないステイオンタイプの
蓋が登場したのは国内では1989年のことだそうです。
最初はプルトップが残ったままで飲み口に残るって
あまり清潔じゃないなぁ…なんて感じたのをよく覚えています。
それも慣れで今では全く気になりませんが…(笑
私が子供の頃にはまだ缶ジュースよりも瓶のジュースのほうが主流で
自動販売機も瓶ジュースのほうがまだ多かったのです。
自動販売機に栓抜きが付いていましたね!
当時コカ-コーラがやっていた瓶ジュースのスーパーカー王冠を
周り中の大人にも頼みこんで
箱いっぱいに集めていました…あれも取っておけばよかった…(笑
さてさて
本日は「ミノルチナP」のカメラ修理を行っています。
ミノルチナシリーズと言えばF1.8大口径レンズに
マニュアル露出の可能な「S」が根強い支持もあって
今でも人気ですが
「P」はロッコール38mmF2.8レンズを搭載し
さらにコンパクトにまとめられたカメラです。
当時35mm判でこの大きさのカメラは珍しかったと思われます。
シャッターの設定自体はマニュアルなのですが
搭載されるシャッターユニット「シチズンP」が
プログラムシャッターのためSSと絞りの組み合わせは
シャッターユニット任せになる「手動プログラム露出」です。
SS/絞りリングには当時、よく使われていたLV値が表示され
それと連動する指針をセレン光電池式の露出計指針に合わせることで
露出を決定します。レンジファインダーは非搭載で
ピント合わせは目測式です。
なかなかスタイリッシュなデザインのカメラで
発売当時はコンパクトなカメラのニーズがまだ高まっておらず
販売的にはかなり苦戦したようですが
今見ると非常に魅力的なカメラだと思います。
お預かりしている「ミノルチナP」は
まずシャッター羽根が半開きで固着してしまっています。
巻上も当然ロックされている状態です。
この状態でLV設定リングを回しても絞り羽根も出てきません。
シャッター羽根、絞り羽根ともに
結構強力に張り付いて動かないものと思われます。
加えて露出計が全く動きません。
こちらのほうがかなり厄介な問題で
不動の原因がセレン光電池にあると
もはや交換しか修理の手段がないのですが
残念ながら交換部品としてのセレンは既に入手不可能です。
シャッター・絞り固着の原因は
やはり羽根に付着した油分と汚れが原因です。
とりあえず応急処置でいったん閉じることには成功し
これから本格的にシャッターユニットの整備を行い
シャッター羽根、絞り羽根ともに洗浄を行い
スムーズに動作するように修理していきます。
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