ニコンEMのカメラ修理

今日は「イヤホンの日」だそうですよ。
最近、外で音楽聴くこともすっかりなくなったのですが…
私のipodは未だにClassicの160GBモデルで
イヤホンは普通に有線です…
もう10年以上使っていて普段は自宅や仕事場のドックに立てて
毎日のように使っているのですが
先日、呉に帰った際にヒサビサに外で使ったら
内蔵電池がフル充電から半日も持たないことが発覚しました(苦笑)
まあさすがに電池は寿命ですよねぇ
で、調べていませんがおそらく内蔵電池の交換はメーカでは無理でしょうねぇ
めったに外で使うことはないので
このまま常にドックに差して自宅や仕事場専用機にしますか…
で、外ではスマホで再生させればいっか…
大容量のマイクロSDカードも安くなったし
今のipodClassicに120GBくらいは入っているけど
そのくらいならスマホでも問題ないだろうし…
…と…なると…
私もワイヤレスイヤホンデビューかも!(ちょっと嬉しい(笑))

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っております。
1980年発売の「リトル・ニコン」です。
ジウジアーロの優れたデザインのおかげもあり
世界的には成功したモデルですが
日本国内では現行モデルで発売されていた頃には人気がイマイチでした。
ニコン初のエントリーモデルであり
思い切って機能を簡素化し、外装もプラスチックを多用し
他メーカのライバル機にも価格でもコンパクトさでも負けない
スペックを手にいれたのですが
「ニコンらしくない」、「やすっぽい」等々の理由で
国内市場では思ったほどのリアクションがなかったわけなのです
うーん、マーケティングって難しいですよねぇ…
ニコン側も子閣内市場のリアクションに合わせ
すぐに機能的にフルスペック化した「FG」を早急に開発し投入します。
そんな何だかかわいそうなEMですが
ディスコンされた後になってその良さが見直されるようにあり
一時期は中古市場で玉数不足にあえぐほどの人気カメラとなります。
そうして今でもニコンのコンパクト一眼といえば
一番にEMの名前が出るほどに人気のあるカメラです。
メーカーとしては新品で売っている頃に
大人気になってほしいですよねぇ…ユーザー心理は難しいですね

確かにそれまでのニコン機と比べれば
EMはかなり割り切ったカメラです。
そこがまだ潔くて魅力の一つだとは思いますが
思い切ったコストダウンもしているので
ニコンとしてはめずらしく
フィルム室以外にも内部モルトが多用されています。
今回のEMもそうですがファインダー内はモルト屑でゴミだらけです。
シャッターも少々不安定なのですが
これもおそらくモルト屑等のゴミや汚れが
シャッター羽根の動きを邪魔しているものと思われます。
そして巻上レバーの戻りがかなり悪いです。
加えて露出計もかなりオーバー傾向です。

それから一見、問題なさそうだったのですが
よく見ると巻き戻しクランクに少しひび割れがあるようです。
ここもプラスティックだから弱いのですよねぇ
で、分解するためには必ず外さないといけないわけで
外すときにまず間違いなく破損すると思われます。
ひび割れがない場合でも経年劣化で脆いので
迂闊にラフに扱おうものなら簡単に破損します。
ここはちょっとEMの最大の泣き所ですね。

通常、作業時には必ずストラップを外します。
すーーーーーーーーごく邪魔になる上に
うっかりひっかけて作業机の上から落下させてしまう可能性もあるからです。
で、今回、なんで付いているままかというと
「縫い付けられて」いるのです(汗)
三角環ごと外そうかと思ったのですが
三角環ガイドがあるタイプだったのでそれもかなわず
上カバーを外したらアイレットごと外してやろうかとも思っていたのですが
EMの場合はアイレット留めのネジが少々ややこしいところにあるため
それもかなわず。。。(苦笑)
もう注意しながらこのまま続けます。。。
こういうときにイライラしがちですからね
まずは手を止めて深呼吸して落ち着きます(笑
受付時に気づいていれば縫ってある部分を
切る許可をいただいておけばよかったのですが…まぁ今更しかたないですね
ここから本格的に各部点検整備に取り掛かっていきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「人日の節句」及び「七日正月」ですね!
人日(じんじつ)」は五節句の一つ
この日「七日正月(なぬかしょうがつ)」は
「七草粥(ななくさがゆ)」を食べることから「七草の節句」ともいわれます。
この場合の七草はいわゆる「春の七草」ですが
地域によっては七草を入手することが季節的にできない地方もあるので
地域によって七草を必ず入れるわけではないようです。
いずれにしてもシンプルな軽い塩味の
七草粥は年末年始にどうしてもふだんとは異なる食生活になり
疲れた胃腸を優しく包んでくれるような気がしますねぇ
私もまだお腹の調子が悪いですし…(苦笑)
地域によって七草粥の取り決めもいろいろ異なるのですが
関東地方で多くみられる例を紹介しておきます。
1月6日の夜にあらかじめ用意したセリ・ナズナ・ゴギョウ
ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの「七草」をまな板に載せ
以下の歌を歌いながらしゃもじやお玉、包丁の背などで叩いて細かくする。
七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン
明けて7日の朝に粥を炊き、
叩いた七草と塩を入れて七草粥にする。そして朝食として食べるのだそうです。
こんなに詳細が決まっているのですねぇ~知りませんでした…
あぁ、細かいことはともかく
何か優しい食べやすい食べ物が欲しいここ数日です(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
年末からペンF系の修理が多いですねぇ
何度も書きますが機能的にも他に対抗馬のいない
35mmハーフ判専用のレンズ交換式一眼レフカメラで
さらにはその内部構造的にも他に例のない
独特の横方向に展開するファインダー光路
それにより実現したペンタプリズムの出っ張りのない
独特のデザイン。レンズマウントを大きく巻き戻し側に
オフセットした配置、そしてスチルカメラでは
あまり見ることのないロータリーシャッターと
どこをとってもペンF独自の世界で成り立っています。
こういう部分だけで思わず興味を持ってしまい
手に入れてしまった方も多いのではないかと思います。
私もご多分に漏れず機械好きなのでこのペンFのメカニズムと
独特のデザインに魅力を感じて個人的に使っていたこともあります。

ただし、独特な構造やデザインはいいのですが
オリンパス機は基本的に他メーカーより
数段コンパクトに、軽量に、静かに、というメーカーなので
現行モデルの時代では問題なかったのですが
多少華奢な部分があるのは事実です。
それでももちろん定期的に継続して整備していれば
全く問題なく使えるものがほとんどですが
なにせペンFも登場から60年近く経過するカメラです。
当然かなりの個体差があり使用環境や保管環境によっては
かなり修理の難しいものが存在します。

特にペンF独自の形状の第二反射面プリズムは
腐食しているものも多いのですが
もはやキレイなものがなかなか見つからない状況です。

お預かりしているペンFは
レンズを外していると普通にシャッターも切れるのですが
レンズを装着するとミラーアップで固まってしまいます。
最初はもしやミラーズレでは?(実際、たまにある)と思ったのですが
ミラーそのものには問題はなく
「ではレンズでは?」と思いレンズの絞込機能の重さもチェックしたのですが
そこも問題ないようです。
となると…ボディ側の絞込レバーに少し抵抗
(レンズ側の絞込レバー)が加わっただけで
絞り込むことができずミラーも上がりかけで止まってしまうようです。
要はミラー駆動部周りの動きが悪い上にテンションも少し足りないようです。

シャッターユニット側にも油切れの兆候が見られますので
全体的に駆動部分の動きが渋いようです。
ファインダー周りが妙にキレイなので
過去に整備を行われているコタではあると思われますが
モルトはフィルム室も内部モルトもボロボロなので
きっとずいぶん昔の話なのかと思われます。
いずれにせよ、一通りの整備を行わなくてはならない
タイミングのようです。

今回はかなりバラしたところで
1枚ブログ用に写真を撮っておこうと思ったのですが
実際に作業に入ったら集中してしまってすっかり忘れていました(苦笑)
で、とりあえず整備完了後の写真です。
巻上もスムーズになり、もちろんレンズ装着時も
何の問題もなくシャッターは作動します。
フィルムカウンターの動きもおかしかったのですが
これも長年の間にカウンター軸にたまった汚れが原因で
現在は全く問題ない状態です。
装着されているF1.4レンズは少し大柄ですが
こうしてみると意外とバランスいいですね!
やっぱりこの独特のフォルムは魅力ありますねぇ
私も1台欲しくなってきます…(笑

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は1月6日、語呂合わせで「色の日」ですね!
「色」って見るものの印象を決定づける大事な要素ですよねぇ
透明度の高い青系は涼しさや場合によっては寒さを感じさせますし
逆に暖色系の黄色やオレンジは暖かさを感じさせますよねぇ
グリーン系は爽やかさを感じますし
パープル系はカッコよさやクールさを感じさせるかな…
彩りのない無彩色も大事ですよねぇ
写真はやっぱり色鮮やかなほうがわかりやすくキレイですし
私もそう思っているから普段は
鮮やかで透明度の高い色を出しやすいポジフィルムを多用しますが
色の鮮やかさばかりに頼っていると被写体選びがパターン化していくので
たまには無彩色のみで被写体の形や明るさだけで
表現する白黒フィルムも使います。
(実は昔から少々苦手分野です)
この年末年始は生まれ育った呉に滞在していたのですが
休み中はフィルムは白黒のみで撮りました。
(まぁカラーはコンデジもあるし360度動画カメラもあったので…)
今はラボにもよるでしょうがカラーより白黒の方が
現像の期間もかかるのですよねぇ
2週間くらいかかってしまうようです…
自家現像するまで趣味の写真に手間はかけたくないので
もう少し現像納期が早ければ
白黒フィルムも多用したいのですが…
あ、色の話から随分外れてしまいました…
人間の目はカラーで見えるのでやはり色は大事です。
例えば焼きあがったステーキが鮮やかな青や緑だったら
さすがに美味しそうに見えないですものね!
(なんだか例えが悪いなぁ(苦笑))

さてさて

本日はニコンF2フォトミックのカメラ修理を行っています。
「F2」自体は伝説の名機「F」の基本路線を受け継ぎつつも
使いやすさの面で随分進歩したカメラだと思います。
アイレベル同士を比べてもシャッターボタンの位置や
裏蓋の開閉方法等にそういう点がわかりやすく表れていますが
「フォトミック」同士を比べるとさらに数段「F」時代から
進歩しているのが「F2フォトミック」です。
電池室がボディ側に移動したおかげもあり
基本的な構造は引き継ぎながらも頭でっかちな印象はかなり薄くなり
随分スマートな印象になりました
(それでも少々頭でっかちで武骨なのは「ニコンらしい」ですが…)
メインSWは巻上レバーと連動となり
バッテリーチェックも追加されました。
さらにこれはF2アイレベルに対してもアドバンテージがある機能ですが
ファインダー内にSS/絞り値が表示されるようになりました。
個人的には露出計の有無より
この機能がF2フォトミックの最大の魅力です。
絞り値は後に出るAi方式対応のフォトミック(A・AS)より
非Aiの連動式表示の方が文字が見やすく使いやすいです。
さらにLED式のフォトミック(S・SB)は
LED制御部が壊れると残念ながら修理不能になりますので
個人的には最初に出た無印のF2フォトミックが
一番無難ではないかと思います。

お預かりしているF2フォトミックは
まず露出計が全く動きません。
調べてみたところ1ヶ所の問題ではないようです。
まずよくあるパターンである
電池室から全く電圧がかかっていない状態のようです。
これはもちろんボディ側に問題があって
まれにSW部の接触部が原因のこともありますが
大半は電池室の底部端子を留めている樹脂部分が破損して
端子がグラグラになりまともに接触しない…というのが
お約束のパターンです。今回もまさにそうでした。
今回はさらにファインダー側にも問題があり
ボディ側の修理に入る前に
正常なF2ボディに今回の修理品フォトミックファインダーを
取り付けてみたのですが
バッテリーチェックだけは動作するものの
露出計では全く光に反応せず指針はピクリとも動きません
どうやらCdS周りの基板に問題があるようです。
他にはシャッター自体は何とか一通り動作しているものの
全体的に油切れの兆候で
さらに何と言っても付属の50mmF1.4レンズ、ファインダ-スクリーン
プリズム、接眼レンズにかなり強烈なカビが大量に発生しています。
一部に多少のカビ跡は残るかもしれませんが
とにかく丁寧に清掃してできる限り除去していきます。

いつ整備しても部品の工作精度の高さと
素材のクオリティの高さ
機械としての正しさを見せつけらるようなカメラです。
まさにフラッグシップという呼び名が
これほどふさわしいカメラも少ないかと思います。
ショック品や水没品、素人分解品はどうにもならない場合も多いですが
単なる経年劣化ならプリズム腐食を覗いては
通常の整備でたいていが生き返るカメラです。
本当に長く使うことを前提に考えられているカメラだと思います。

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キヤノンデミEE17のカメラ修理

今日から当店も通常営業です!
今年も引き続きよろしくお願い申し上げます!!!
今日は「小寒」で「新年宴会」の日です。
「新年宴会」はかつての祝祭日(休日)の一つであり
宮中において新年の到来を祝う宴会で、
皇族のほか、親任官(大臣、高級官僚、軍人など)、
外国の公大使などが宮中に招かれ、盛大に行われたのだそうです。
民間でもこれにならって
この日に新年を祝う会を行うようになったのだそうです。
私も一人ぼっちですが
今夜はいい飯といい酒で新年を祝いたいところですが…
実は年末から新年に、地元で好きなものを年齢も考えずに
食いまくったせいか
お腹を壊してしまい全く食欲がないのです(苦笑)
これをきっかけに新年早々「ダイエット週間」にしたいと思います
(間違いなくリバウンドしそうですが
今のところ年末に比べて2kg落ちています(笑))

今年のカメラ修理はキヤノンデミEE17でスタートします。
デミシリーズはキヤノンのハーフカメラのシリーズ名ですが
EE17はその中でもデラックスなカメラです。
CdSを使用した露出計を装備し
シャッタスピード優先AEで撮影ができます。
もちろんマニュアルでも撮影可能で
その際にも露出計は使用可能です。
レンズは30mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
実はこのカメラ、前年に登場したラピッドフィルム用の
デミラピッドを通常の35mmフィルム版に変更したカメラです。
ピントはこの類のハーフカメラなので当然目測ですが
デミシリーズ共通の感触の非常に良い
巻き上げレバーは健在で
個人的な趣味で言えばこの巻上レバーの魅力だけで
ハーフカメラであればデミを選んでしまうと思います。

お預かりしているデミEE17は
まずシャッターが全く切れません。
シャッター羽根の子役だと思われます。
さらに露出計も全く動きません。
一見、電池室はキレイなのですが
電池室を外してみると電池室裏には
大量の緑青がびっしり付着しており
さらにそこからの配線は当然通電する状態ではなく
その配線から中継の端子盤を超えて
CdSの足部分まで腐食が達している状態でした。
思っていた以上に酷い状態です。

腐食した配線は当然交換し
電池室端子は磨いて緑青を落とします。
CdSの足は生きている部分だけを残して
ギリギリまでカットして
その分、配線を継ぎ足して再利用します。
シャッター羽根、絞り羽根はいつも通りの
洗浄清掃で動きを取り戻しました。
レンズ、ファインダーにも結構なカビがありましたので
できる限りの清掃を行います。
どちらもまず問題のないレベルにキレイになりました。
初代デミとそれなりに共通の部分もあるのですが
内部構造を見ているとかなり改良されている印象を持ちます
デミシリーズはどのモデルも完成度の高いカメラです。
ペン以上に売れてもおかしくなかったのになぁ…といつも考えてしまいます…

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コニカⅢのカメラ修理

明日で御用納め・仕事納めというのが
おそらく通常の流れかと思いますが
明日は火曜日で定休日なので
当店は今日で年内最後の営業となります。
今年もひとりでバタバタやっている当店を
ご利用いただき本当にありがとうございました。
こうして何とか飯が食えているわけですから
本当に感謝しかありません。
今年もGWに大腸ポリープ除去手術跡からの
大量下血で緊急入院とかありましたが
(あれ?これ公にしてたっけな?)
それ以外は一昨年の脳梗塞の後遺症は残りますが
何とか乗り切ることができました。
来年は今年以上に「とにかく健康を維持してで仕事に打ち込む!」を
目標に頑張っていきたいと思います。
ほんと突発的な体調不良とか入院がなければいいなぁ(苦笑)
先が見えないのは皆さん一緒だとは思いますが
穏やかな良いお年をお迎えくださいませ。
年始は1月5日10時から通常営業いたします。

さてさて

今年最後のブログネタは「コニカⅢ」です。
少々余談ですが年末年始は
私も自分のコニカⅢにアクロスを入れて
撮り歩こうかと考えています。
さらにオートコードにも120のアクロスを入れて
持ち歩こうと準備中です。
色味の少ない季節だから思い切ってモノクロ三昧です。
普段、色味に頼りがちな写真が多いので
苦しむだろうなぁ(笑)
コニカⅢはセルフコッキングも装備され
フィルムカウンターも自動復元式になり
露出計こそ装備しませんが
それ以外はかなりその後に普及する一般的な
フィルムカメラの機能を有していて
比較的誰でも使いやすいカメラだと思います。
巻上はレンズ鏡胴脇から生えている巻上レバーを
ダブルストロークで巻き上げます。
ダブルストロークとしたことで1回あたりの巻上は非常に軽快になり
リズミカルにシャコンシャコンと巻き上げるのが
何とも気持ちよいカメラです。
この巻上していると撮るモチベーションが上がるのですよね!
そういう操作感も大事だと思います。

お預かりしているコニカⅢはセルフタイマーが
めいっぱいチャージされた位置で固まっています。
セルフがオンになっているため
レリーズしてもセルフタイマーが動かないと
シャッターも切れません
単なる油切れの固着ではなく
油切れで固着しているところへ無理に巻き上げたとみられ
ちょっと妙な噛みこみ具合になっているようです。
セルフタイマー取り出しまでアクセスしようとすると
このカメラなかなか大変なのですよね…
それはそれでシャッター羽根自体も貼り付いて固着してしまっているようです。
さらにフィルム室側から絞り羽根の状況を確認していると
最少絞りにしたときに微妙に絞りの形がゆがんでいます。
「あぁ…たぶんダメだな」とこの時点で予想はできましたが
やはり絞り羽根のダボが1点外れてしまっていて
羽根駆動部との連結部分も外れてしまっています。
コニカⅢの絞り羽根ってこのトラブル、本当に多いですよねぇ
ダボが生きていれば組みなおすだけで済むのですが
今回もダボが外れて紛失してしまっているため
羽根を1枚交換します。
中古良品の絞り羽根のストックもだいぶ少なくなってきました(汗)

画僧は分解し始め段階でのものですが
これからまずはシャッターユニットを分解して
シャッター羽根、絞り羽根も外して洗浄し組立て調整を行います。
そして問題のセルフタイマーの修理を行い
レンズ清掃や巻上機構の整備と
シャッターユニットのリンケージを調整しながら
再組立てをを行い、距離計調整、ファインダー清掃を行います。
基本的には整備性の良いカメラですが
さすがに発売されて65年経過するカメラなので
個体差も大きく場合の寄っては部品の摩耗や変形で
一筋縄でいかないことも多いカメラです。
今回も実は巻上関連の部品の変形で再組立て時の
調整でかなり苦労しましたが
何とか快調に動作する状態に持っていけました。
軽快に動作するコンディションのコニカⅢは
かなり気持ちよく使えるカメラです。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は12/26…あまり記念日制定のない日なのですよねぇ
イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スイスでは
「ボクシングデー」とよばれる祝日です。
格闘技のボクシングではなくて(スペル同じですが)
クリスマスプレゼントの箱(BOX)を開ける日なのですね。
クリスマスの翌日にプレゼントの入った箱(Christmas box)を
持って教会へ出かけたイギリスの伝統を受け継いだ日なのだそうです。
また、教会が貧しい人たちのために寄付を募った
クリスマスプレゼントの箱を開ける日だったとのことです。
さらに、この日には、クリスマスにカードやプレゼントを
届けてくれた郵便配達人や使用人に
プレゼントをする習慣があるのだそうです…
うーん、なんにしてもひとりもんのじじいには関係ないかぁ(笑
クリスマスというよりも、もう既に気分は年末モードで
年内にどこまで作業をやっておこうとか
どこまで売上上げとこうとか…掃除はどこまでやろうかとか…
散らかりっぱなしの自宅の大掃除はやらなくてもいっか…とか(苦笑)
そんなことで頭がいっぱいです。
こういうときに浮足立っていると余計なトラブルを起こしがちなので
まずは深呼吸して落ち着いて
日々の仕事から取り掛かっていきます…

さてさて

そんな本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
ペンF系、特にFTはやはり修理依頼の多いカメラですね。
世界的にも類を見ない独自の構造を持った
ハーフ判一眼レフです。
「FT」は「F」をベースに露出計・セルフタイマーを内蔵し
巻上をシングルストロークに変更したものです。
当店ではいわゆる「F」より「FT」の修理件数の方が多いのですが
これは単に「FT」が人気があって流通台数も多いというのもありますが
巻上や露出計のトラブルが「FT」のほうが多いというのもあると思います。
露出計に関しては「F」にはないものですから
当然、「FT」の場合のみのトラブルになるわけですが
シングルストロークにした関係か
ミラー駆動部周りの若干の変更のせいか
巻上関連のトラブルも圧倒的に「FT」の方が多いような気がします。
実際にきちんと調べたわけではないので断言はできないのですが…

今回、お預かりの「FT」もミラー駆動・巻上に問題があり
巻き上げるとミラーアップしてしまう状態です。
露出計のために通常のミラーからハーフミラーに変更された
第三反射面もがハーフミラーの劣化のために
ファインダーを覗くとシミだらけの状態です。
ハーフミラーは良品に交換して
ミラー駆動部、巻上周りはいったん完全に分解して
清掃・注油を行い再セットアップして
ミラー駆動にテンションをかけて再組立てしていきます。
組立て時にミラーにバネテンションを与えてやらないといけないのが
「ペンF系」の組み立ての特徴ではありますね
これもテンションかけすぎると故障の原因になるので注意が必要です。

正直なところ「ペンF系」特に「FT」は
ちょっとトラブルの多いカメラだとは思っています。
でもその分、魅力的なカメラでもあることに
間違いはないのですよねぇ(苦笑)
まぁトラブルに見舞われても修理・整備を行えば
直るカメラではあるのですが…
この個体に関して言えば動きは全く問題なくなり
外装も磨き上げたので非常に良い状態になったと思います。
こうしてみるとやはり独特で魅力的なスタイリングですよね!
その上、機構的にも他に類を見ないカメラとなると
そりゃ使いたくなるが本能かと思います。
ちなみにお預かりしたときには
接眼レンズ枠にひっかけるペンF系純正の
後付けアクセサリーシューが付いていたのですが
50年以上経過し劣化の接眼レンズ枠にこれを付けておくと
まず間違いなく接眼レンズ枠が割れてしまいます。
今回も当然のごとく枠に一部欠けがあったので
できる限りの修復を行っているのですが
これまで通りにアクセサリーシューをかけておくと
また枠が破損してしまうので外してあります。
現在、ペンF系を使っている方で
シューが付けてあるものはできる限り外しておいた方が良いと思います。

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フジカ35Mのカメラ修理

メリークスマス!ですねぇ~
今朝起きても枕元にプレゼントはありませんでした…
50過ぎのひとりもんのじじいにはサンタさんは来ないようです(笑
イエス・キリストの降誕を記念する日ですが
イエスがこの日に生まれたという確証はないのですね
4世紀前半に教皇ユリウス1世が
「イエスの生誕の日は12月25日」と定めたそうです。
実は冬至の時期であるこの日前後には異教の祭が重なっており
キリスト教側が布教拡大を狙って
この日をイエス生誕の日としたものと見られているのだそうです。
本来は宗教の話ですものねぇ
いまや特に日本で行われているクリスマスは
本来の姿とはかけ離れてしまっているのでしょうが…(苦笑)
まぁそれはそれで…ここまで浸透したイベントになってしまったので
もはや別物ととらえたほうがいいのでしょうね
諸外国では12月24日から1月1日または1月6日までが
「クリスマス休暇」となる場合が多いのだそうです。
もう今日から年末年始休暇の方もいらっしゃるのですねぇ
私はもう少しだけラストスパートです!
年内は27日までの営業です!

さてさて

本日は「フジカ35M」のカメラ修理を行っています。
80年代半ばまでは富士フイルムのカメラはフジカブランドで販売されていました。
フジカブランドの35mm判として最初のカメラとなったのが
この「35M」です。
このカメラ、実は操作系の独特な少々変わったカメラで
巻上レバーは底面にあり、巻き戻しクランクは構えて左側の側面にあり
ピント調節は背面のダイヤルで行います。
なかなか他のカメラでは見られない操作系ですが
これがなかなか使いやすく当時もかなり話題になり
一躍ヒット商品となりました。
レンズは3群5枚のフジノン45mmF2.8で写りの評価も高く
シャッターは二眼レフ等でもお馴染みのシチズンMXVです。
独特な操作系はともかくとしても
内部もなかなか独自性の高い造りになっており
分解整備の難易度は高いほうだと思います。
シチズンシャッター自体はいいのですが
そのリンケージ部分や操作系部分等が少々難儀な部分も多いのです。

お預かりしている「35M」は
まずはシャッターを切ってもシャッター羽根が全く開きません。
レンズシャッターによくある羽根の固着によるものだと予想し
確かにそのとおりだったのですが
今回はそれだけでは終わりません…
羽根自体は清掃して動きに何の問題もなくなったのですが
今度はシャッターチャージ部分に問題があることが発覚し
巻き上げてもチャージでができない状態になっているようです。
どうやらシャッターユニット側のボディリンク部分に
長年の摩耗による微妙な部品変形が起きているようで
チャージリンク部を調整すると今度は羽根駆動部分に
問題が出るようになり、
なかなか一筋縄でいかない状態になってしまっています。
先程も少し書いたようにシャッターユニットの
ボディ側とのリンケージ部分が非常に微妙なバランスで
動くような仕組みなっていることと
その部分の部品の強度が少し足りないということもあるようです。
しかしながら60年以降経過していますから
さすがにしかたがない部分もあると思います。
今回は運よく良品の中古シャッターユニットが入手できたので
シャッターユニットの交換で対処します。
ファインダー内もいろいろと劣化が進んでいて
これまた一筋縄ではいかない難しい状況でしたが
できるかぎりの清掃と調整で
通常使用する分には何の問題のない状態までもっていくことができました。
背面操作のフォーカスダイヤルも
指一本で軽快に動くように整備調整しました。

レトロなルックスに独特な操作系…でも写りも良く使いやすい
根強い人気のあるのがわかるような気がします。
画像は一通り整備の終わった段階で
少々様子見をしている状態です。
転がっているのが好感したシャッターユニット部です。
これから最終チェックを行って問題なければ完成となります。
この「35M」はご依頼者様のおじいさまが使っていたもので
かなり長い間仕舞い込まれていたもののようです
おそらく何十年ぶりかに撮影に使われることとなると思いますが
生まれてから60数年たった現在の街の様子を
是非そのレンズを通してフィルムに焼き付けていただきたいと思います。
ご依頼者様にもおじいさまが実際に使っていた
時代の空気感を少しでも感じていただければと思います。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今夜はみなさんご存じの通り「クリスマスイヴ」ですねぇ
毎年、同じようなことを書きますが
「eve」は「夜・晩」を意味する古語「even」から来たもので
「クリスマスの夜」という意味になります。
キリスト教会暦では日没が一日の始まりであり
クリスマスは24日の日没から25日の日没までとなるので
その間の夜である24日の夜のことを「クリスマス・イヴ」と呼びます。
日本では「クリスマス(12月25日)の前夜」と
認識されることが多いのですが
正しくはその言葉通り「クリスマス当日の夜」となり
「クリスマス・イヴ」は既に「クリスマス」に含まれています。
…なので今日日没から明日の日没までが
楽しい楽しいクリスマスなのです!ヒャッホー!!!
…いや、もちろん私は普通に仕事していますし
ここ十数年安定の「クリぼっち」ですが、何か???(苦笑)
今更関係ないのですが
だいたい社会人になってからずっと思ってるけど
この年の瀬のぶち忙しい時期に
クリスマスだなんてイエスさんはなんて間の悪いときに生まれてきたんだ(笑
11月とか2月とかにしてくれればいいのにねぇ

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノンが社運を賭けて開発した
キヤノン初のプロ向け最高級一眼レフ機です。
この分野では完全にぶっちぎりだった
ニコンF・F2の独走に歯止めをかけるために
生まれてきたと言っていいカメラです。
このF-1の誕生により
この後からずーっと続くニコン・キヤノンによる
シェア争いが本格化していくわけですね。
F-1と言えども全くゼロから造られたわけではなく
基本的には当時のFシリーズをベースに作られています。
特にシャッター周りはFX,FTあたりとかなり似通っており
油切れで動きが悪くなると
「ギャイン」といった鳴きが出てくることも共通です
(Aシリーズで有名なシャッター鳴きとは
原因も音が出る箇所も異なります)
横走りのフォーカルプレーンシャッター自体が
既に煮詰められつつある技術なので
このあたりが共通になるのは当然といえば当然ですね。
ただし、さすがに部品強度は普及機と全く異なり
ひとつひとつの部品や造りは
タフな使用に応えられるように非常に丈夫にできています。
…とはいえ後述しますが50年も経過すれば
弱点もそれなりに存在します。

お預かりしている「F-1」は
まずシャッター周りの動きが悪い部分が多く
1/2000、1/1000でシャッターが開きません。
加えて露出計のSW部に接触不良があるようで
露出計が不安定な上に2段以上オーバーな値を示します。
バッテリーチェックも非常に不安定で
指針が一定の値を指しません。
シャッターは幕軸の汚れ等に加え
シャッターダイヤル下の調速カム部分にも動作不良があるようです。
F-1といえばSS不良時にはシャッターバウンドが起こっていることも多く
それらの原因となるのが
F-1の数少ない欠点といえる幕ブレーキです。
現行モデルだった頃や交換部品で対処できる間は良かったのですが
まず幕ブレーキの素材が経年劣化に弱く
さらにブレーキ動作部も動作不良が起きやすい部分です。
ここがキチンと作動しないと
小手先でいくら幕速を調整しようが根本的な解決になりませんし
精度も確保できません。
今回も整備している間に動きが悪くなる症状が出てきたので
徹底的に幕ブレーキ周りの整備調整を行いました。
露出計関連のSW接触不良は50年経ったカメラだと考えると
致し方ない部分です。しっかり接点の磨き・清掃を行ないます。
さらに露出計は抵抗の交換で最適な値に調整します。

今回は問題ありませんでしたが
ファインダープリズムにトラブルが多いカメラでもあります。
まずその低いファインダーカバー下には
巨大な座布団上のモルトが使われており
それが加水分解することによりプリズム腐食を誘発します。
さらに主プリズムに露出計表示用の小プリズムが
接着されているのですがこの小プリズムが
欠けたり割れたりしていることが多いのも特徴です。
残念ながらそこに関しては交換部品がないため
対処不可能になります。
今回の「F-1」はそういう問題はなく
整備後は非常に良い状態になっています。
SS精度も全く問題なく安定しています。
キヤノンのカメラはこの時代からやはり洗練されたスタイリングですね
いつも書きますがどこから見てもカッコいいカメラです。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は「東京タワー完成の日」だそうですよ。
1958(昭和33)年のこの日に
東京・芝公園に「東京タワー」が完成(竣工)し、完工式が行われました。
この日は「東京タワーの日」ともされています。
高さ333m(海抜高351m)で
フランス・パリのエッフェル塔の312mより21m高く
当時世界一の高さの建造物となりました。
63年前になるのですねぇ
スカイツリーができてもやはり東京のシンボルと言えば
「東京タワー」ですよね!
ライトアップも凝っていて美しいですし
あの端正な姿はスカイツリーより良いと思います。
実は2回しか展望台に上ったことないのですよねぇ(笑
前回ももう10年以上前だし…
そういえば昔はどこの家に行っても
1個くらいは東京タワーの置物があったような気がしますね
うちにも金色のピカピカなのがあったなぁ
なんか1個ほしいかも…(笑
そういえばユーミンの曲に
「手のひらの東京タワー」なんてのもあったな…懐かしい…

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
ニコマートFT系の後継機にあたる
機械制御シャッターの中級機です。
メンテナンスの比較的容易な機械式シャッター機と
巷では思われているので電子制御機のFEよりも
中古市場では人気が高いようですが
私のl個人的見解ではFEよりも修理の難しいカメラです。
確かにシャッター制御関係の電気的トラブルは
その機構上ありませんが
装備されているLED式の露出計は通常の指針式のように
ちまちまとした修理や調整はできず
露出計制御部が壊れると簡単に修理不可能になります。
静電気でショートさせただけで
簡単に致命的な破損に繋がりますので
分解時には細心の注意が必要です。
たまに素人分解品で露出計がダメになっている個体も見かけるので
中古品購入時には注意が必要です。
明るさ・設定に関わらず片側に振りきったままの露出計は
まず修理不可能かと思われます。
そして露出計以外にもややこしい糸連動も多く
分解整備にかなり手間のかかるカメラです。
それでも機械制御シャッターが魅力的なのはわかりますし
(電池不要なのはやはりいいですよねぇ)
基本的には丈夫なカメラなので
現在でも人気の高いことにはうなづけます。

お預かりしている「FM」は巻上ロックしたまま
どうにも動かない状態です。
FM/FE系でよくある巻上ロックの動作不良だろうなぁ…と
安易に予想していたのですが違いました(苦笑)
原因はシャッター羽根の汚れによる固着で
羽根が重なり合う部分で完全にぴったりくっついていて
シャッターが全く切れない状態になっていることが原因でした。
くっついてしまった原因は羽根に付着した粘着質の汚れです。
布幕シャッターの場合はシャッターが貼り付いてしまうことは
あまりないですが
(ゴム引きが溶解して貼り付くことが古いものだとありますが
そうなると完全に幕交換の対象となります)
金属羽根シャッターではよくあります。
シャッター羽根単体を触ったことがある方ならわかると思いますが
金属羽根シャッターは紙のように薄い金属板です。
そこにシャッターユニット内部で使われているゴムブッシュが
溶解して流れ出したりすると簡単に接着状態になってしまいます
またシャッター駆動部に使われいる油が流れ出してきても
今度は表面張力でくっつきます。
シャッター羽根は常に清潔でキレイな状態でないと
キチンと動けません。
なので通常使っている個体でも金属シャッター羽根に
不用意に触るのは厳禁です。
今回の修理とは全く違う話ですが
たまに何かの拍子で指を突っ込んでしまって
羽根が「クシャッ」となった個体をみかけることがありますが
そうなるともうシャッターユニットごと交換です。
で、ほとんどのカメラで既に交換用シャッターユニットは
手に入りません。取り扱いにはくれぐれもご注意くださいませ。

シャッターユニット全バラシで羽根1枚1枚を
キレイに清掃しました。
その上で再組立てして再調整を行っています。
現在は全く問題なくスムーズに動作しています。
その際に当然、巻上部、シャッター駆動部、ミラー駆動部
動作部は全て整備・清掃を行っています。
露出計も再調整しております。
もちろん内部モルトも含めてモルトは全て交換です。
FMらしい軽快な巻上を楽しめる状態になりました。
しっかり手を入れておけばそう簡単に壊れるカメラではありません
(露出計以外は)
ご依頼者様には改めて安心して使っていただきたいと思います。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「冬至」ですね!
北半球では太陽の高さが一年で最も低くなる日です。
そのため一年中で最も昼(日の出から日没まで)が短くなり
夜が最も長くなります。
この日にユズを浮かべた柚子湯(ゆずゆ)に入り
カボチャを食べると風邪を引かないと言われています。
銭湯とかに行くと今日は柚子が浮かべてあるでしょうねぇ
冬至、夏至、春分、秋分の日は
「酒風呂の日」でもあります。
日付は湯で治すと書く「湯治」(とうじ)の語呂が
暦の二十四節気の「冬至」(とうじ)や
日本酒製造の責任者である「杜氏」(とうじ)を
連想させることが由来になっています。
コップ1杯ほどの日本酒をバスタブに入れると良いらしいです。
以前何度かやったことがあるのですが
肌がツルツルになってよくあったまりますよ
でもコップ1杯くらいじゃなくて
酔っぱらうほどの濃度の濃い酒風呂に入ってみたいかも…
ベタベタして気持ち悪いかな…(笑

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
先日、電源の入らないシルバーのXEを修理したばかりですが
今度はブラックのXEです。
普段、あまり入らないのに入るときは複数台が重なるのですよねぇ
これXEだけじゃなくて他のカメラでもそうなのですが
不思議ですねぇ…

今回お預かりのXEは電源は入るのですが
巻上がたまに引っかかります。
巻上ロック機構の動作不良かと思われます。
これもXEでたまにあるトラブルですね。
悪化すると巻上が全くできなくなることもあります。
そして露出計がかなりオーバー気味な上に
少々不安定です。
さらに露出計はオーバー気味に指示するのに
オート制御はかなりアンダー目です。
摺動抵抗やその抵抗のブラシ部の汚れ等が影響していると思われます。
XEの露出計のトラブルは大抵の場合が
巻き戻し蔵ランクしたのASA感度・絞り連動の
摺動抵抗が絡んでいます。
ここの定期的な清掃は必須かと思われます。

そして今回もファインダーから見る限りは
プリズム腐食はないのですが
おそらく内部モルトは交換されてないでしょうから
多少なりともプリズムにダメージはあると思われます。
とにかくプリズムを降ろす際には慎重に慎重を重ねます。
で、早速、上カバーを外して基板をある程度よけておいて
プリズムを先に降ろしてみるtのですが…
おおお、めずらしい…プリズムにほぼダメージがありません。
…と言ってもプリズムに接するモルトはやはり劣化しているのですが
ほとんどプリズムに付着していないのです。
フィルム室のモルトもそうでしたが
モルトは当然劣化しているのですが
粉状にボロボロになっていて粘着質になっていないのですね
これが功を奏したと思われます。
保存環境の湿度の問題なのでしょうかねぇ
これが粘着質にベタベタになっているモルトだと
プリズム側にもべったり付着して
外側の塗装から侵食し内部の蒸着も剥がしてしまうわけです。
うーん、やっぱり保管環境によるのでしょうねぇ
一概に何とも言えませんが
何にしてもプリズムが無事なのは嬉しいことです。
安心して作業が進められます。

巻上機構、シャッターユニット、ミラー駆動部の整備を行い
同時に各接点の徹底的な清掃を行い
電気的な調整も再設定しました。
巻上の引っかかりはもちろん
SS、露出計、オート制御も全く問題ない状態で動作しています。
少し動きが馴染むまで時間をおいて
最終的なテストと微調整を行います。
装着しているレンズは当店のテスト用MDロッコールレンズですが
何だか何もかも黒くて鈍器のようにしか見えません(笑
この重厚感がブラックXEはいいですよねぇ
実際にも大柄で重いので本当に鈍器っぽいです
ただしペンタ部カバーは放熱性の問題も考慮し
樹脂製なのでここはそれほど固くはありません。
鈍器として使うのなら角あたりがベターです…(苦笑)

冗談はともかく巻上に引っかかりがあったので
XEの魅力の一つでもある巻上は格段にフィールがよくなり
本来の姿に戻ったと思われます。
是非、ヌメラっとした独特の巻上を堪能してほしいと思います。

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