ペンタックスS2のカメラ修理

今日は「CMソングの日」だそうです。
昨日のブログで「日本初のCMソングはコニカのCMです」と書いたのですが
まさにそのCMがオンエアされた日が1951年のこの日なのですね。
正確にいうと「小西六写真工業」(現コニカミノルタ)の
サクラカラーフィルムのCMで
流れていたCMソングは「ボクはアマチュアカメラマン」という曲でしたが
曲中に商品名やメーカー名は一切出てきませんでした。
この曲、一度聴くと妙に後に残るのですよねぇ
「あら、ピンボケだ♪おや、ピンボケだ♪ああ~みーんなピンボケだ♪」
実際にその状況に陥ると真っ青になりそうですが。。。(笑)
さすがにこのCMソングは私が生まれるよりずっと前の話ですが
CMソングって記憶に残るものが多いですよねぇ~
ここ数年、テレビはほとんど見なくなってしまったのでわかりませんが
昔は化粧品メーカーのCMソングに良い曲が多かった気がします。
「い・け・な・いルージュマジック」とか「春先小紅」とか
「夢恋人」とか「赤道小町ドキッ」とか。。。
あ、気がつけば、YMO絡みの楽曲ばかりだ。。。(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスS2」のカメラ修理を行っています。
1959年発売のカメラです。
当時の最高級機であり前年に発売された「ペンタックスK」の
普及版にあたりますがSS最高速こそ1/500までで
(S2の後期には1/1000のものも存在します)
1/1000のKに譲るものの
「一軸不回転シャッターダイヤル」等の採用により
使いやすさにおいては「K」を上回るスペックを持ったカメラです。
この時代のペンタックス機なので
マウントはM42マウントです。
世界中の他メーカーのM42レンズをも使え
色々な楽しみ方ができるカメラだと思います。

SV以前のペンタックスSシリーズは
まずシャッター幕の状態が心配されます。
今回、お預かりしているS2も
やはりシャッター幕が硬化して使いものにならない状態でした。
かろうじてシャッターが動作していても
良く見ると幕に穴が開いていたり
硬化してしまっているためシャッタースピードの精度が
全くでない個体も多く
AP~SVあたりまでのSシリーズは
それまで未整備であればまずシャッター幕交換が前提となります。

写真は作業が一通り終わって最終チェックを残すのみの状態です。
基本的にはシンプルで丈夫なカメラなので
幕交換を行い、動作部分をしっかり清掃し
必要最小限の注油を行えば快適に使える状態に復活します。
(妙な分解品や水没品、ショック品はさすがに無理ですが。。。)
幕交換の効果もあって巻上も非常に軽く
気持ちよいものになっています。
これであれば快適に撮影に使っていただけると思います。
今回は装着されているSMCタクマー24mmF3.5も
カビ取り清掃を含む整備一式を行いました。
スナップに風景に大活躍してくれることと思います。

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コニカFPのカメラ修理

今日は9月6日ということで
「黒の日」だそうです。
当店に入ってくるカメラにも黒のものが多いですね。
カメラの色はもともとはシルバーが多かったのですが
1960年代あたりから黒のものも増え始め
現代のデジタル一眼だと黒のほうが圧倒的に多いですね。
私も昔は黒のボディに憧れましたが
今はどちらかといえばシルバーのほうが好みかな。。。
ところで、黒と言えばカメラの色、というより
「スズメバチが寄ってくる色」というイメージのほうが強いです(苦笑)
昔、黒い幌のオープンカーに乗っていた頃、
山に出かけてクルマを駐車場において撮影し戻ってきたら
10匹以上のスズメバチが黒い幌に集まっていて
クルマになかなか近寄れなかったことが
妙にトラウマになってしまっています(汗)

さてさて

本日は「コニカFP」のカメラ修理を行っています。
今(現在はコニカミノルタ)は2003年を最後に
カメラ事業から撤退していますが
かつてのコニカ(前身の小西六写真工業を含む)は
国産初のカラーフィルムを発売し
国産初の商品名を持ったカメラを発売した
歴史のあるメーカーでした。
あ、そうだ、日本初のCMソング(ボクはアマチュアカメラマン)も
コニカのCMでしたね。
今回ご紹介するコニカFPは1962年に発売されたカメラです。
当時の高級一眼レフ、コニカFシリーズの一員です。
シャッターユニットは金属羽根縦走りのコパルスクエアです
露出計は標準装備せずCdS露出計を外付けで
装着することができました。

お預かりしているFPはレリーズボタンを押しても
無反応で巻上もできません。
裏蓋を開けてみるとシャッターはチャージ状態のようです。
(ちなみにコニカFPはリリース状態だと
シャッター部に誇らしげに「Copal Square」の文字が
見えるのでわかりやすいですね)
レリーズボタンはしっかり最後まで押せるようです。
この状況からみておそらく
シャッターはチャージされているものの
ミラーがチャージされていないものと思われます。
ミラーがチャージされていないから
レリーズボタンを押しても
ミラーは動くことができず当然シャッターも動かないわけですね。

まずはミラーボックスを外してみて
現状を確認します。
やはりミラーはチャージされていない状態でした。
チャージを行う巻上部には問題なさそうで
改めてミラーボックス側で直接チャージしてみると
チャージはできるのですが
チャージロック部品の動きが少し悪いことと
その周りにたくさんのスレ跡が見られます。
チャージロック部品の変形が少しあるようで
そのために稀にチャージロックしないものと思われます。
シャッターが切れるようになったので
シャッター側の動きを見てみると
羽根に汚れがだいぶあるようで
高速シャッターの精度はあまりよろしくおりません。
ミラー駆動部、巻上部、シャッターユニット
それぞれ清掃と必要な部分には注油をしていきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「石炭の日」だそうですよ。
石炭って植物の化石のようなものなのですね。
調べてみるまで知らなかった。。。(汗)
石炭といえばイメージするのは「蒸気機関車」ですよねぇ。。。
でも私、実は実際に走っているSL、見たことないのです。
広島にいた頃も「SLやまぐち号」見に行きたいなぁ。。。と
思いながら結局行かないままで。。。(汗)
比較的アプローチが楽そうなのは
都内からだと、秩父、真岡、大井川あたりなのかな
もうすぐ涼しくなってくるでしょうし
今度こそ見に行きたいですねぇ。。。
(。。。といいながらなんだかんだ後回しになるような気が。。。)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
相変わらず修理・整備依頼数が圧倒的に多いカメラです。
誤解のないように言っておくと
それだけ壊れやすい、という意味ではなくて
それだけ人気があって使っている方が多いということですね。
機械制御シャッター機で基本的には丈夫なカメラです。
ただ、その人気の一番の要因である軽量コンパクトなボディを
実現するために多少、デリケートな部分もあるので
長期間使われないで放置されていた個体は
まず何らかの整備は必須となるカメラだと思います。

お預かりしているOM-1は
元々、ご依頼者様のお母様のカメラなのだそうです。
やはり随分長い間、仕舞いこまれていたものらしく
お預かり時には外観にもだいぶ汚れの多い状態でした。
装着されていたFズイコー50mmF1.8も
盛大にカビが発生しています。
プリズムはやはり腐食のため交換ですが
今回はいつものモルトによる腐食ではありません。
(分解してみるとプリズム周りにモルトは貼られていませんでした)
単純に蒸着の劣化による点状の腐食が
何箇所かに見られ、ファインダー視野でも少し気になるレベルです。
このままでも撮影そのものには問題なさそうではあったのですが
今回はご依頼者様の打ち合わせの上、交換で対処します。
機能的には高速シャッターの精度はやはり出ておらず
スローシャッターはガバナが固着しています。
このあたりは未整備であれば当然の状況です。
それでも保管状態は悪くなく
電池もきちんと抜いて保管されていたようで
露出計回路にはさほどの問題は見られません。

まだ分解途中ですがこれからミラーボックスを外し
シャッター周りの整備や電池室からの配線をチェックしていきます。
写真にはないのですが
もともとアクセサリーシューがついていたのですが
これが長年装着されたままになっている個体の多くは
シューの内側のゴムの劣化で上カバーにもダメージが出ているものが多いです。
今回はさほどのダメージではなかったのですが
酷いものになると上カバーが錆びてしまっているものあります。
今更、言っても遅いかもしれませんが
長期保管する場合はシューは外しておいたほうが良いですね。

ご依頼者様はこのカメラを実際に使ったことはないそうです。
納品時には使い方も簡単にお話させていただく予定です。
お母様が使っていたOM-1で
是非、ステキな写真をたくさん撮っていただければと思います。

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ニッカ5型のカメラ修理

今日は「串の日」だそうですよ。
串カツ、焼き鳥、お団子、焼き魚、蒲焼。。。
串で刺して調理するもの、あるいは串で刺したまま
食卓に出されるもの、いろいろありますが
どれも美味しいですよねぇ。。。
そういえば渓流のある観光地とかに行くと
ヤマメの串焼きがよく販売されていますが
あれがまた美味しいのですよねぇ。。。
そういえば、最近、アユもヤマメも食べてないな。。。
まだ季節的に間に合うかな。。。
日本酒がめちゃくちゃ合うのですよね
どこかに食べに行かなくては。。。

さてさて

本日は「ニッカ5型」のカメラ修理を行っています。
ニッカカメラは現在では既に存在しないメーカーですが
一眼レフ全盛の前の時代では
非常に人気の高いカメラメーカーでした。
いわゆるコピーライカが主となりますが
独自の進化を遂げていて品質も非常に高く良くできています。
1958年にはヤシカの子会社となり
1966年に完全に吸収合併されました。
ニッカ5型は1955年の発売で
それまではプレスボディでしたが
この5型でダイキャストボディに進化しています。
大きな特徴は底板を外した状態で
裏蓋の一部が開くようになり
フィルムの装填が非常に楽になりました。
使ったことがある方は重々ご存知だと思うのですが
バルナックタイプのカメラは
そのままだとフィルムがスプロケットに引っかかるため
フィルムを10cmくらい細く切ってしまうか
薄いカードとかを使ってフィルム装填を行います。
それでも装填ミスになってしまうこともあると思うのですが
ニッカ5型は開いた裏蓋部分から
スプロケット部分が確認できるので
フィルム装填の確実性がとても高くなっています。
整備する立場としてもこの裏蓋は便利で
通常、裏蓋のないバルナックタイプのカメラは
ある程度分解しないとシャッタースピードの計測すらできないのですが
このニッカ5型は裏蓋を開けて測定がそのままできるのです。

バルナックタイプのカメラといえば
シャッター幕交換が前提となることがほとんどなのですが
今回、お預かりしているニッカ5型は
シャッター幕に関してはまだ大丈夫そうで
シャッターもそれなりに動作しています。
ただ、スローガバナーは固着気味で
シャッタースピードを1秒にセットすると
ときどき止まりながらようやくシャッターが閉じるといった状態です。
加えて、ちょっと不思議な現象が出ていて
36枚撮りのフィルムで撮影すると
最後の数枚で巻止めが効かなくなり
撮影できないままフィルムの最後まで巻き上がってしまうという症状です。
何らかの原因でフィルムの巻太りが起きているのかな。。。と
予想しながら分解し整備を行っていきます。

写真は整備が完了して最終チェックを残すのみの状態です。
巻止めが効かなくなる原因は
スプール軸にやたらと油が差されていて
スプールが滑ってしまうことが原因でした。
そのためフィルムの巻太りが起こっていたのですね。
さらに分解時に発覚したのですが
先幕に異常なテンションがかけられており
「こんな状態で使っていると軸バネがダメになっちゃうよ」という状況でした。
おそらくシャッター幕が高速で開かない時期があり
その際にとりあえず先幕のテンションを上げまくって
開くように処置し、さらにあちこちにやたらと注油したのではないかと思われます。
まぁ、何とか大事にいたらず良かった。。。
スプロケットにも妙なガタがあり
それも巻止め不良の原因と思われたのでそちらも整備しています。
これで今後、快適に使い続けていただけると思います。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は9月2日で「靴の日」だそうです。
靴って機能的にも見た目的にも大切ですよねぇ。。。
例えば登山靴で機能やサイズが合っていないものだと
極端な話、命に関わりますし
バイクに乗るときのライディングシューズとかもそうですよねぇ
そういう機能性重視のものではなくても
普段でも靴って意外と目が行くもので
サラリーマン時代にはそれなりに気を使っていました。
今でも電車で座っていたりすると
人の靴に自然と目がいきますね。。。
そういえば思い切って登山靴を新調してから
あっという間に3年が経ってしまいましたがほとんど活躍していないな(汗)

さてさて

本日はオリンパスペンFTのカメラ修理を行っています。
先日のOM-1のブログでも少し書いたのですが
オリンパスは通常の35mm判一眼レフよりも
世界初のハーフ判一眼レフであるペンFシリーズの方が
先に発売されているのですね。
さすがオリンパスといった感じがしますね。
「ペンFT」は先に発売されていた「ペンF」をベースに
露出計・セルフタイマーを装備し、
巻上を2回巻上から1回巻上に変更、
その他ファインダースクリーン等を変更して発売されたモデルです。

ペンFTは露出計に光を取り込むために
ペンFでは普通の反射鏡だった内部ミラーを
ハーフミラーに変更しています。
そのため元々、ファインダーはペンFに比べると暗いのですが
このハーフミラーが経年劣化でダメになっているものが非常に多く
当然、ファインダーも見辛くなっているものが多いわけです。
今回、お預かりしている「ペンFT」も
ハーフミラーの蒸着はかなりの部分が剥げ落ちてしまっていました。
今回のペンFTはそれ以外にも
ファインダー内の汚れが酷く視野はかなり曇った状態です。
セールスポイントのひとつである
露出計は全く動かず、外装にも内部にもサビが多く
いろんなところの動きが悪い状態です。
落下歴もあるようで上カバーは変形しています。

写真は一通りの作業が終わった後のものですが
お預かり時に比べると見違えるほどキレイになったと思います。
露出計不動の原因は内部のサビや汚れが原因でした。
ハーフミラーは交換しています。
ペンF系はミラー駆動やスローガバナにトラブルが起こることが多いのですが
そういうウィークポントもしっかり整備を行い
安心して使っていただける状態になったと思います。

このペンFTはもともとご依頼者様のお母様のカメラなのだそうです。
是非、受け継いでいただいて
ステキな写真をたくさん撮っていただければと思います。

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ゲルトフレックスのカメラ修理

今日は「防災の日」ですね。
1923年9月1日の「関東大震災」が由来となっている日です。
防災グッズとか何にも準備していないのですよね。。。
忘れた頃にやってくるのが災害ですから
日頃からある程度の対策をしておかなくてはいけないのはわかっているのですが。。。
そういえば最初に広島から東京に来たときに
「こっちは頻繁に小さな地震が起こるなぁ。。。」と
ちょっとびっくりしたのを思い出しました。
広島だと滅多に地震が起こることはなかったので。。。
地震も台風も大雨もそのものを防ぐことはできないので
起きてしまったときの対処は考えておかないといけませんね。

さてさて

本日は「ゲルトフレックス」のカメラ修理を行っています。
あまり聞きなれない名前の二眼レフです。
調べてもなかなか情報がないのですが
東亜光機というメーカーで作られたもののようです。
1952年頃のカメラと思われます。
この頃はスプリングカメラや二眼レフのメーカーが
たくさんあった時代なので
まだまだ馴染みのないものも多いですね。
リコーフレックスと同じような前玉ごギアで
回転させピントを合わせる二眼レフです。
レンズはGRIMMEL 80mmF3.5
シャッターユニットはGKK-Sとなっており
B・1秒~1/200となかなかのスペックです。
モデル名やレンズ名を見ていると
なんとなくドイツ製っぽく感じますね。

お預かりしているゲルトフレックスは
おそらくご依頼者様のお宅でかなり長い間眠っていたと思われます。
レンズはカビ・クモリが酷く
ファインダーミラーもかなり曇っていて
ファインダーを覗いてもぼんやりとした感じでしか見えず
厳密なピント合わせは現状では無理かと思われます。
リコーフレックスでよくあるように
このゲルトフレックスでもピントギアは固着気味で
回すためにかなりの力を必要とします。
これでは快適にピント合わせはできません。
シャッター、絞り羽根共に粘りが見られ
スローガバナは固着してます。
こうして書くと二眼レフでありがちなトラブルがほぼ全て出ている感じですね。
とはいえ、部品が破損しているとかの
重篤なトラブルはないようです。

分解して固着部分や動きの悪い部分をひたすら洗浄し
新たに注油やグリスアップを行い調整していきます。
二眼レフはどのメーカーのものも
大体の構造は同じようなものなので
今回のようにめずらしいカメラでもやることに大差はありません。
外装も随分くたびれていたのですが
最終的に外装も清掃し、見た目もシャキッとした感じになりました。
もちろんピントギアやシャッターも快調に動作するようになりました。
毎度のことですがファインダーミラーは
さすがにそのままではどうにもならないので
新品のミラーに交換してあります。
ちょっと難儀だったのではやはりレンズのクモリでした。
今回は撮影に影響のないレベルにはキレイにできましたが
レンズのクモリはガラスの変質により
どうにもならない場合も多くあります。
今回の整備で再び快適に撮影に使えるようになりました。
是非、ご依頼者様に気持ちよく使っていただきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は8月31日ということで
野菜(8・31)の日だそうです。
食べなきゃいけないと思っていても
ついつい食べずに過ごしていることが多いですねぇ。。。
自炊することもたまにはありますが
大抵、コンビニやお弁当屋さんで
食事を済ませてしまいがちで
気がついたときには野菜サラダを追加で買うようにしているのですが
絶対的に不足しているでしょうねぇ。。。
野菜(草?)は牛が食べているのだから
牛を食べていれば十分食べたことになればいいのに。。。(笑)
ちなみにカレンダー上で8/31の真上にくる
8月24日は「ドレッシングの日」なのだそうです。

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月もOM-1の修理はコンスタントに入っていますね。
この数台後にも確か2台続けて入っていたような気が。。。
相変わらずの人気を誇るオリンパスを代表する一眼レフです。
オリンパスの一眼レフはOMより先に
ペンFが1963年に発売され
1971年(国内は72年)に35mm判一眼レフの「FTL」が発売され
OM-1の発売は1972年です。
他の大手メーカーに比べると35mm判一眼レフへの参入は
少し遅いほうだったのですね。
当時の他メーカーの一眼レフといえば
ニコンF2やニコマート、キヤノンF-1やFTb
ミノルタSRTスーパー、ペンタックスSPF。。。等々なので
やはりOM-1の軽さや小ささ、静かさは
群を抜いていると思います。
今も昔も大人気なのは当然と言ったところでしょうか。。。

お預かりしているOM-1はいわゆるMDモデルです。
ご依頼者様がフリーマーケットで入手したものだそうです。
外観のキレイなブラックモデルで
おいくらだったかまではお聞きしていませんが
フリーマーケットであればおそらくかなりお買い得だったものと思われます。
シャッターは一応、動作していますが
さすがに先幕と後幕のバランスは崩れていて
1/1000でシャッターを切ると
走り始めは1/1500、走り終わりは1/3000くらいの露出になってしまいます。
先幕の動きが悪く、走行中にスリットがどんどん細くなってしまうのですね。
1/125くらいの設定になると気にならない差になってきますが
スリットが細い高速シャッターになると
ちょっとこのままではよろしくないと思います。
加えて露出計は全く動きません。
生産時期的に電池室端子留めに
樹脂ネジが使われている個体だと思われますが
折れてしまっているようで端子がグラグラです。
これが原因で導通しないものと思われます。
他、定番のプリズム腐食は交換で対応し
ミラー先端も劣化したモルトの影響で
ミラー蒸着が剥がれてしまっているため交換で対応します。

おそらく長い間使われていなかった個体でしょうから
整備は当然必要ですが
元々は丁寧に扱われていた個体だと思われます。
一旦整備してしまえば当分快適に使えるようになりそうです。
ご依頼者様が新しいご主人となるわけですが
存分に実力を発揮してくれることと思います。

まだ現状チェックを行っただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ニコンフォトミックFTNのカメラ修理

今日は「ハッピーサンシャインデー」だそうですが
天気は朝からシトシト雨模様ですね(笑)
ただ、ここでいう「ハッピーサンシャイン」は
「太陽のような明るい笑顔の人」ということなので
天気は関係ないのかな。。。
年齢を重ねてくるといつのまにか少しずつ偏屈になってきているようで
なかなか「太陽のような明るい笑顔」とはいきませんが(苦笑)
笑顔はやはり大切ですよね。
今日もがんばって明るく仕事します!

さてさて

本日は「ニコンフォトミックFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコンFはファインダー交換式で
装着されているファインダーによってモデル名が変わったりします。
フォトミックファインダーはいわゆる「露出計内蔵のファインダー」です。
今回の「フォトミックFTN」はレンズ交換時に
絞りリングを一往復させることでレンズの開放F値がボディ側に伝わる
「開放F値補正機構」(いわゆるガチャガチャ)が追加されたファインダーです。
ボディ側はいわゆる通常の「ニコンF」です。
ただし、これも少しややこしいのが
「フォトミックFTNファインダー」はどの「ニコンFボディ」にも
そのまま装着できるわけではなく
銘板の幅が広い初期~中期のボディには
銘板を交換しないと装着できません。
フォトミックFTNファインダーが装着時に銘板を挟み込む方式になっているためです。

今回の「フォトミックFTN」は
同じご依頼者様から2台お預かりしています。
1台はご依頼者様本人が昔から使われているもので
もう1台はご依頼者様のご兄弟が使われていたものだそうです。
兄弟でニコンF使いとはすごいですね。

製造番号から調べてみると右の個体は1971年製で
左は1973年製ではないかと思われます。
1973年製のほうはいわゆる「ニューF」と呼ばれるもので
巻上レバーやセルフタイマーレバーや外観上も異なりますが
内部の部品も変更されています。
1973年製ということはおそらくFとしては
最後の年に作られたものだと思われます。

どちらも随分長い間使われていないようで
一応動作するのはさすが「F」といったところですが
各所に油切れの兆候が出ており
高速シャッターでは先幕・後幕のバランスが崩れていて
精度が全く出ていません。
同じように両方ともスローガバナは固着気味で
1秒だと完全にシャッターが開いたままになってしまいます。
心配されるのは露出計ですが
どちらも電池を入れると作動するものの
動きが非常に不安定で値があっているかどうかも判別しづらい状態です。
正直に言って露出計は内部の摺導抵抗の劣化具合によっては
修理不可能の可能性も高いです。
まだ分解前なので何とも言えませんが
できる限りのことを行ってみようと思います。

整備完成後はご依頼者様のご子息様が
使用されるのだそうです。
こういうカメラが受け継がれていくのは
やはり嬉しいですね。
快適に使っていただけるようしっかり整備していきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

毎月29日は「肉の日」ですが
今日は8月29日ということで「焼き肉の日」です!
あぁ、焼き肉。。。いつ食べても美味しいですよねぇ~
ロース、ハラミ、ミノ、ホルモン。。。
たまに焼肉屋さんに行くとこのあたりを延々ループして食べています。
もちろん生ビールも!
本当は並行して白米もたっぷり食べたいのですが
それはさすがに最近はガマンです。。。
そういえば脂の乗りすぎているカルビは
あまり美味しく感じなくなりあまり食べなくなりました(笑)
でも脂の塊でもあるホルモン系は好んで食べるのですよねぇ~
やはりがっつり肉を食べなくちゃパワー出ないですものね。
。。。というわけでまた近日中に焼き肉食べに行ってきます!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
元祖軽量コンパクトな一眼レフといえば
やはりOM-1ですね。
現在でも非常に人気が高く
当店でもここのところ修理依頼が一番多いのはOM-1だと思われます。
小さいのはもちろん魅力ですが
巻上の感触や上品なシャッター音とか
使い心地も非常に良いのですよねぇ。。。
この静かさや小ささを実現するために色々な工夫がされているカメラで
同じ時代の他の一眼レフに比べても
内部構造は随分独創的なものになっています。
さすがに一回り以上大きく重い他メーカーのフラッグシップ機に比べると
少々華奢。。。というか繊細な部分も多く
いったんトラブルとなかなか修理の手間がかかるカメラでもあります。

お預かりしているOM-1はいわゆるMDモデルと呼ばれていたもので
底板が変更されモータードライブが装着可能となっているモデルです。
基本的な構造は初期のOM-1と同様ですが
細かい部分は結構部品の変更とかも行われています。
ご依頼者様のご自宅で長い間、眠っていたものだそうです。
ご依頼者様は普段はペンFTを使われているそうですが
ハーフ一眼のペンFTも魅力的ですが
OM-1の使い心地も是非楽しんでいただきたいところです。
お預かりしているOM-1の状況としては
定番のプリズム腐食、露出計が非常に不安定
高速シャッターでの精度不良、低速シャッタースローガバナの粘り、等々
経年劣化でいろいろな不具合がでている状況です。
プリズムは腐食のないものと交換で対応いたしますが
他は清掃し動きを滑らかにした上で調整を行う
一般的な整備で何とかなるものと思われます。

転がっているプリズムは腐食しているもので
写真ではちょっと変わりづらいですが
いつもの場所に腐食が見えています。
プリズム接眼側と接眼レンズ枠にかけて貼られたモルトは
ベタベタに劣化していてプリズムの蒸着まで剥がしてしまっています。
何回かシャッターを切っていて気がついたのですが
ミラー動作が少しおかしいようで
何回かに1回はミラーが上がりきる前にシャッターが開いてしまっているようです。
このまま写真を撮ると写真の1/4くらいが真っ暗になってしまいます。
これから本格的に分解を進めて
駆動部分もくまなくチェックしつつ整備していきます。

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キヤノンTLbのカメラ修理

今日は「テレビCMの日」だそうですよ。
日本初のテレビCMが
1953年のこの日に放映されたことが由来となっています。
初のCMは初のCMは「精工舎の時計が正午をお知らせします」という
服部時計店の時報だったそうです。
精工舎(現セイコーホールディング株式会社)は
セイコーブランドの時計で誰もが知るメーカーですが
古いカメラのレンズシャッターでもお馴染みの時計メーカーですね。

さてさて

本日は「キヤノンTLb」のカメラ修理を行っています。
1976年の発売でFTbをベースに
機能簡略化を施したモデルです。
基本的な構造はFTbと同様の作りです。
機械制御シャッターでシンプルで使いやすいカメラですね。
お預かりしているTLbはまずファインダーを覗くと
一目瞭然なのですが視野内縦方向に
何か液体が流れた跡のような
大きなプリズム腐食が左右に2本見えています。
キヤノンFシリーズではよく見かけるタイプのプリズム腐食です。
少し話が逸れますがFTbやTLbだと
交換するための腐食のない中古プリズムが
比較的入手しやすいのですが
微妙にサイズの異なるFTbより前のFシリーズ
(FTやFP、FX等々)は腐食のない
プリズムの入手がかなり困難です。

お預かりしているTLbに話を戻しますが
今回のTLbはご依頼者さまの親御さんが
高校生の頃に入手されたカメラなのだそうです。
大切に保管してあったようで
外装も非常にキレイです。
動作も一通りは動作するのですが
さすがに各所に油切れの兆候があり
高速シャッターは精度不良、
低速シャッターはスローガバナに粘りがあり
1秒に設定すると最初の1回目は5秒近く
開きっぱなしになってしまいます。
再び切ると2回目以降はほぼ1秒で作動するのですが
また少し放置しておくとやはり1回目は5秒くらいかかってしまいます。
露出計も動作していますが
電池室にはほぼ新品のヴァルタ電池
(水銀電池と同じ大きさのアルカリ電池1.5V)が入っており
そのまま使用すると水銀電池より0.2V電圧が高いため
露出計は振り過ぎてしまい1.5段ほどアンダーになってしまいます。
今回は1.5Vで適正の値になるように調整いたします。

FTbでもお馴染みの露出計連動のノコギリ歯が見えていますね。
FTbとは異なり受光体(CdS)は
接眼レンズの上部に取り付けられています。
このため中央部部分測光ではなく
TLbの場合は中央部重点平均測光となっています。
まだ取り掛かかり始めですが
これから本格的に分解整備を行います。

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