オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は1月7日ということで「松納め」であり
「七草粥の日」でもありますね。
七草粥なんてここ数十年食べた覚えがないですが。。。(笑)
で、その七草を浸した水に爪をつけ
やわらかくしてから爪切りをすると
その年は風邪をひかないといわれています。
だから今日は「爪切りの日」でもあるのですね。
1ねんで最初に爪を切る日だそうです。
それとは全く関係なく調べる前に偶然にも
爪切りをしていました(笑)
まぁほっといても風邪はひかないから大丈夫かな。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
毎月1台か2台は必ず修理しているOM-1ですが
2019年最初のOM-1ですね。
今年もよろしくお願いいたします(笑)

いうまでもなく軽量コンパクトを売りにした
最初の一眼レフといって良いカメラです。
OMシリーズだけでなく
ペンやオリンパス35シリーズ、XA、等々
オリンパスはコンパクトなカメラを得意とするメーカーです。

OM-1Nは従来のOM-1に
ファインダー内フラッシュ充電完了表示確認
フラッシュ適正発光表示確認が追加されたものです。
(適応フラッシュ装着時のみ)
その他は従来のOM-1と基本的に同じです。
ただ、生産時期にもよるのですが
ON/OFFスイッチ周りの回路・基板が一新されています。
上の写真ではわかりにくいですが
今回の個体もそうですね。
スローが固着気味なこと以外は精度はともかく
一通り動作してると思われた今回のOM-1Nですが
受付時にかなりオーバー気味ながらも動作していた
露出計が整備前のチェックの段階で全く動きません。。。
どこか断線してしまったのかな。。。と思いながら
他の部分の現状チェックを行い
最後にもう一度、露出計をチェックすると
普通に動作しています。。。
こういう症状が出たり出なかったりするものは困りますね(苦笑)
露出計不動のトラブルで一番最初に疑うのは
電池室周りですが今回はそこに問題はなさそうです。
次にON/OFFスイッチの接触不良を疑いますが
ここもスイッチそのものには問題なさそうです。
動作することもあるのだから露出計本体にも問題はなさそうです。
いろいろテスターを使って調べていると
どうも基板周りのハンダ付けに問題があるようです。
一見キレイにハンダ付けされているように見えるのですが
劣化で導通が悪くなっているようです。

何とか原因が把握できたので
シャッター周り、ミラー駆動部、巻上部等々の整備を行い
組み上げる段階で再度露出計の整備も行っていきます。

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カロフレックスのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「小寒」ですね。
小寒から節分まではいわゆる「寒の内」で
最も寒くなる季節ということです。
小寒から「寒中見舞い」を出す時期でもありますね。
お店にいると下がコンクリートで底冷えする上に
入り口の隙間から冷気は入ってくるし
エアコンつけていても1日中「寒いなぁ。。。」と思いながら
仕事しています(苦笑)
毎年、何か対策しなくちゃ。。。と思いつつも
我慢してやり過ごしています。。。
帰りは銭湯で暖まって帰ることにしましょう!

さてさて

本日は「カロフレックス」のカメラ修理を行っています。
コルゲンコーワやキャベジン等で有名なコーワの
光学部門で作っていたカメラです。
現在でもプロミナーブランドでレンズの生産・販売を行っています。

この「カロフレックス」、なかなか操作性をよく考えられたカメラです。
ピントリングは巻上クランクと同軸上にあり
巻上とピント合わせは右手だけで行えます。
セルフコッキング+セミオートマットで基本的に使いやすく
フィルムカウンターはありがちな側面ではなく
上部に搭載されており、撮影中に簡単に確認ができます。
シャッタースピードの最高速は1/250で
シャッタースピードレバー、絞りレバー、
両方とも表示にあわせたクリックがきちんとあり
これも非常に使いやすいですね。
(二眼レフで絞り側にもクリックがあるのはめずらしいと思います)
レンズはプリミナー75mmF3.5を搭載します。

お預かりしているカロフレックスは
ピントリングにひっかかりがあり
加えて巻上クランクを回すとピントリングが
勝手に少し動いてしまいます。
シャッターそのものは若干粘りがあるものの
とりあえずは動作している状態です。

ピントリングの引っかかり及び
巻上時に動いていしまう不具合は
巻上レバーの取り付けが悪く
わずかに斜めになっているために
ピントリングに干渉してしまっていたせいでした。
その他、シャッターユニットの整備、
ファインダーミラー交換、ファインダー清掃
ピント調整等々、一通りの整備を行いました。
これで気持ちよく使っていただける状態になったと思います。

それにしてもこの時代の二眼レフは
どれも高級感ある造りで眺めているだけでも楽しいですね。
特にこのカロフレックスは撮影にも使いやすくて
非常に魅力的ですね。

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リコーオートハーフSEのカメラ修理

お店は本日から通常営業です。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます!

今日は「いちごの日」だそうですよ。
調べる前から「いちご」と「囲碁」は想像していましたが。。。(笑)
でもここでいう「いちご」は
高校受験を控えた15歳の「いちご世代」にエールを送る日なのだそうです。
15歳か。。。戻れるものなら戻りたいですねぇ。。。
できれば記憶だけは今のままで。。。(笑)

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
オートハーフもコンスタントに修理依頼のあるカメラです。
基本的な構造はどのモデルもほぼ同一ですが
細かくマイナーチェンジも行っているので
様々なモデルが存在します。
「SE」は「オートハーフE」にセルフタイマーがついたモデルですね。

お預かりしているオートハーフSEは
露出計が全く反応していないようです。
露出計不動の場合はファインダー内の警告が
赤のままのことが多いのですが
今回は黄色(グリーン)のままで
光が明らかに足りない状況でも赤になりません。
オートのほうも明るさに関係なく一定のままです。
これはセレンというよりは露出計(電流計)本体が
動いていないのかと予想して
それはそれで正解だったのですが
セレン光電池もほとんど起電していなく
残念ながらこちらもダメでした。

オートハーフのシャッターは
ほんのわずかなバネの力で非常に薄く軽量な羽根を駆動しています。
そのためほんのわずかな汚れで動きが悪くなったり
固着したりします。
今回の羽根の動きはやはり悪く、
シャッターユニットの整備で本来の動きを取り戻すように処置しました。
上の写真は一通り整備が終わった時点での写真で
手前に写っているのは交換した露出計とセレン光電池です。
少し様子見をした後、最終チェックを行い完了となります。

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リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日から仕事始めの方も多いのでしょうね。
連休明けはなかなかリズムが戻らず大変かと思います。
当店は明日5日から今年の営業を始めます。
まぁ、こうやってブログ更新しているほどだから
そこそこ休み中も仕事はしていますが。。。(苦笑)
今日は1月4日ということで「石の日」だそうです。
この日にお地蔵様、狛犬、墓石など
願いがかけられた石に触れると
願いが叶うといわれています。
願のかかかった石。。。新井薬師で何か触ってくればいいのかな。。。
。。。初詣すら行ってないのに、逆にバチがあたりそうです(笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦ」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックス同じモデルの中でも
シャッターユニットが異なっていたり
いろいろとバリエーションがあるのですが
今回、お預かりしているリコフレⅦは
当時の高級シャッターユニット
「セイコーシャラピッド」が搭載されています。
最高速は1/500、低速も1秒まである9速+Bとなっています。
一番シンプルなタイプのリコフレⅦは
シャッタースピードはB・1/20・1/50・1/100のみなので
撮影の幅が全く変わってきます。
Ⅶは基本的にはⅥのボディに透視ファインダーが付いたものなのですが
この時代のカメラはモデル名だけでは
なかなか細かい判断が付きにくくちょっとややこしいですね。

お預かりしているリコフレⅦは
まず、シャッターが切れません。
レンズシャッターによくある羽根固着が原因かと思われましたが
レリーズがスムーズに動くのに
シャッターはうんともすんとも言いません。
リコフレの場合は羽根が粘っていたり固着していたりすれば
レリーズが動かないあるいは重かったりするはずなのですが。。。。
シャッターユニットを分解してみてわかりましたが
一部レンリーズ部品が破損していました。
前のオーナーが羽根固着で動かないところに
無理に動かしてしまったのだと思われます。
毎度のように書きますが
動きが悪いあるいは重いのは
トラブルが起こるサインです。
ここで無理に動作させてしまうと
単なる部品の固着で済んでいたものが
部品の破損へと繋がり場合によっては修理不可能となります。
今回は部品取りから部品を調達し事なきを得ましたが
古いカメラで特に長い間つかっていないものに関しては
慎重な取り扱いをしていただければと思います。

シャッターユニットの修理と整備を行い
レンズ清掃、ピントリングの清掃・グリスアップ
ファインダーミラーの交換等々
一通りの整備を行いました。
非常に軽やかに動作するようになりました。
これであれば気持ちよく撮影にお使いいただけると思います。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「瞳の日」だそうですよ。
私は生まれつき目が小さいので(苦笑)
目が大きくて目力のある人は羨ましいですなぁ。。。
まぁ見た目の問題は今更もういいですが
20歳過ぎくらいからメガネが必要になって
やはり手元の細かい仕事なだけに
目は大切にしなくてはいけませんね。。。
今、使っているメガネもあまり合っていないのです。
本当は遠くの見えやすい通常のメガネと
手元が見えやすい仕事用のメガネと2本必要ですね。
うーん、久しぶりにメガネ屋さん行ってみるか。。。
乱視用レンズが高くって1本4~5万円はかかっちゃうのですが。。。(汗)

さてさて

本日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノンAシリーズとしてはAE-1に続く2機種目のモデルで
Aシリーズ最高峰のカメラです。
SS優先AE、絞り優先AE、プログラムAE、
絞込み実絞りAE、ストロボAE、と5モードのオート撮影が可能です。
このあたりは現在の最新のカメラにかなり近いですね。
AE-1の約3倍の電子化を実現していると言われています。
ただし、その高度な電子化のため消費電力は多く
当時から高価な4SR44電池を
仕様状況にもよりますが2、3ヶ月で
使い切ってしまう大食いなカメラでもあります。
キヤノンらしい端正なルックスで
私も子供の頃に「かっこいいカメラだなぁ。。。」と
カタログを眺めていたことを思い出します。

お預かりしている「A-1」は
Aシリーズ全機種お決まりのシャッター鳴きに加え
オートが+2段ほどになってしまっています。
Aシリーズのシャッター鳴きはここでも何度も書いた有名な話ですね。
オートや露出計が妙にオーバー傾向になるのも
A-1では定番です。

Aシリーズ定番のシャッター鳴きは
ミラー駆動部のギアの油切れが原因です。
当然、注油は的確な位置に適量に行う必要があります。
で、早速ミラーボックスを外してみると。。。
。。。油だらけでした。。。(汗)
Aシリーズのシャッター鳴きの対処は
マウントのネジを一本外してそこから行うと
分解しなくてもできるというのも有名な話です。
それを否定するつもりはありませんが
あくまで最終的に注油すべき場所がきちんとわかっていて
そこに適量な注油でなければ新たなトラブルの原因となります。
そういえば少し前に整備を行ったA-1でも
油の差しすぎでミラー動作不良を起こしていた個体もありました。
今回はミラー周りが油まみれな上に
肝心のギアには油が届いていません。。。。
できる限り清掃し余分な油は拭きとって
ピンポイントで注油を行います。
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」ということですね。

一通りの整備を行って
非常に気持ちよくシャッターを切れるようになりました。
A-1はプリズムとスクリーンの間に
まだコンデンサレンズが置かれているカメラで
そのコンデンサレンズに今回もクモリが発生していたのですが
これもキレイに清掃できています。
やはり今見てもカッコ良いカメラですね!

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オリンパスXAのカメラ修理

皆さま、あけましておめでとうございます!
今年も引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

昨日の元日はここ数年何故か恒例になっている
丹沢山歩きに行ってきました。
いつもはヤビツ峠→三ノ塔→塔ノ岳→大倉と
丹沢表尾根の定番ルートを歩くのですが
今年は2週間ほど前にちょっと傷めた足首の痛みが
2時間ほど歩いたところでぶり返してきたので
残念ながら三ノ塔で断念し折り返して帰ってきました。
まぁ、こういうこともありますね。
なかなか今年も山歩きには行けないでしょうが
次回は万全な状態で行きたいと思います!
(ただ。。。この年齢になってくると
万全な状態。。。ということが基本的にないのですよねぇ。。。(苦笑))

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
クラムシェルとも呼ばれていたレンズカバーで
レンズキャップいらず
レンズカバーを閉めていれば
ファインダーも閉じられるので
このタイプのカメラでありがちな
レンズキャップをしたまま撮影してしまうという失敗もありません。
35mm判なのに同社のペンよりも軽量コンパクトな
常に持って歩くには最適なカメラです。
特に今回の初代XAはレンジファインダーもきちんと備えた
絞り優先AE機で現在も非常に人気の高いモデルです。

ただし。。。修理するほうとしてはこのXA、
なかなか手間のかかるカメラです。
電子制御シャッター機でもあるため
電子部品関連のトラブルだと修理不可能な場合もあります。
おまけにファインダー内に表示される
露出計の精度については
CdS劣化のためどうにもならないことも多いです。
(オート露出を決定するCdSは別系統で
こちらは比較的何とか調整できることが多い)

お預かりしているXAはまずシャッターが切れません。
シャッターの切れない原因はいろいろ考えられるのですが
今回はフェザータッチの電子レリーズの汚れが原因です。
これもXAでよくあるトラブルのひとつです。
さらにピントレバーを回してもひっかかりがある上に
どうもレンズが連動していないようです。
XAはピントのためレンズを繰り出す
ヘリコイドが固着することが多いカメラです。
おそらく。。。というかほぼ間違いなく
固着しているピントリングを無理に回してしまったせいで
ピントリングのステーが破損してしまっていました。
ご依頼者様はこのXAを最近手に入れたばかりとのことなので
前のオーナーさんが壊してしまったのだと思われます。
もちろんヘリコイドは
「あぁ。。。これはレバーでは全く動かないだろうな。。。」と思えるほど
ガッチリ固着していました。
どのカメラでもそうですが動かないや動きの重いものは
無理に動かすことは厳禁です。
無理に動作させるとほぼ間違いなくさらに重症なトラブルを引き起こします。

一通りの整備も行って組み立てて最終チェック中です。
表示される露出計はできる限りの調製ですが
実用上問題ないレベルにはなりました。
もちろんオートも十分に精度は出ています。
当たり前ですがシャッターは快調に切れ
ピントレバーもスムーズに動作しています。
手に入れたばかりのXAとのことですが
これで安心して気持ちよく使っていただけると思います。

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ニコンFEのカメラ修理

いよいよ「大晦日」ですねぇ。。。
とはいっても意外とそんなに特別なこともないのですが。。。
昔は歳神様を迎えるために朝まで眠らずにいる習慣があったそうです。
歳神様に関係なく私も若い頃は朝まで起きてて
初日の出を見に行ってから眠る。。。というパターンも多かったですが
今やテレビも見ずにさっさと寝てしまいます(苦笑)
特にここ数年の元旦は丹沢を歩くのが恒例になっており
早起きしなくてはならないので尚のこと早寝していまいます。
一応、明日も行くつもりで準備しています。
2018年はここをご覧になっている皆さまのおかげで
何とか乗り切ることができました。
本当にありがとうございます。

さてさて

おそらく本年最後のカメラ修理になると思いますが
今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
適度にコンパクトで使いやすい非常に良いカメラです。
電子制御シャッター機ということで
修理を断られることも多いという話も聞きますが
そのせいか当店には非常に多くのFEがやってきます。
そのかわりなのかFMの入庫数は非常に少ないです。。。(苦笑)
FEはやはり電子制御機ということもあり
絞り優先オートで気軽に撮ることもでき
現在のSSの指針と露出計の示す指針を二つ持つ
ファインダー内表示により綿密な露出設定で
マニュアルでも非常に使いやすいカメラです。
もちろん絞り設定も読み取ることができます。(Aiレンズ使用時)

お預かりしているFEはシャッタースピードは
申し分のない精度が出ているのですが
露出計が非常に不安定です。
詳しく言うと、安定しているときは
そこそこの数値が出ているのですが
シャッターを切っているうちにフラフラと不安定になり
そのうちパタンと動かなくなり一番下まで指針がさがってしまいます。
で、いろいろ触っていると何かの拍子でまた復活する。。。という状況です。
最初は電源供給が不安定なのかと疑ったのですが
電池室の状況は裏側端子を含めて問題がなく
おまけにバッテリーチェックランプは非常に安定しているので
電源供給に問題はないと結論付けました。
次に怪しいのは巻上レバーに連動するon/offスイッチですが
こちらもテスターであたってみても導通に問題はないようです。
。。。となると。。。SSダイヤルとユニットになっている
メーター本体及び管制部の不良を疑ったのですが
手持ちの良品の管制部と交換してみても症状は改善せず。。。。
となると基板そのものに問題か。。。。とも思い始めていたのですが
何だか違うような気がするなぁ。。。と色々試していると
どうやら絞りと連動する摺動抵抗に問題があるようです。

ある程度、原因が把握できたところで
シャッターユニット、ミラー駆動部等々の整備を行いながら
摺動抵抗の清掃も本格的に行います。

とりあえず再組み立てをして電気関係の調整を行います。
再組み立て後、それなりにシャッターも切っていますが
あれほど頻繁に出ていた露出計の問題も
今は全く出ない状況です。
もちろん調整後もしばらく様子を見ながらチェックします。
FEは電子制御機なので
基板上にある半固定抵抗を使って
露出計のレベルやバランス、オート時のレベルやバランス
マニュアル時のレベルやバランスを整えていきます。
どの抵抗がどの役割をするのかきちんと理解していないと
迷路に迷い込むように精度が出なくなります。
ちなみにFE2になると調整用抵抗の数は半分になります。

この調整が終わって全体的なチェックを行ったら
年明けに最終チェックを行い完成です。
私もこれで何とか仕事納め。。。になりそうです。

皆さまも良いお年をお迎えくださいませ!

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リコーフレックスⅦSのカメラ修理

今日は「地下鉄記念日」だそうです。
1927(昭和2)年のこの日に
上野-浅草に日本初の地下鉄
(現在の東京地下鉄銀座線)が開通したのだそうです。
住んでいると当たり前に感じてしまいますが
都心は地下鉄も在来線も非常に充実していて
たいして待つこともなくて本当に便利ですよね。
たまに地元に帰ったりすると
公共交通機関の充実度の差に愕然とします。
まぁ、そのかわり地方はクルマが所有しやすいし
渋滞もそれほどはないですし。。。一長一短ですかね。
クルマを持つ気は今のところないし
普段の足は電車で全く問題ないのですが
バイクはまた乗りたいし欲しいなぁ。。。
がんばって貯金しなくては。。。。(苦笑)

さてさて

本日は既に店舗はお休みなのですが
作業はひっそり行っていたりします。
今日は「リコーフレックスⅦS」の修理を行っています。
6x6判二眼レフの中では軽量で非常に使いやすい
「リコーフレックスシリーズ」です。
1950年代の二眼レフブームを牽引したモデルですね。
一時期は国内の生産量の半分を
リコーフレックスが占めていたことがあるそうです。

お預かりしているリコーフレックスⅦSは
ご依頼者様のお祖父さまが持っていたものだそうです。
長年仕舞いこまれていたもので
レンズにはクモリ、ミラーは腐食、ピントリングは不動。。。と
長い間使われていない個体にありがちなパターンです。
レンズクモリはリコーフレックスに限らず
レンズの変質で曇っているものも多く
その場合には清掃では改善できない場合が多いのが現実です。
今回は清掃で完全にではないですが
普通に撮影するには問題ないレベルまで改善できています。
ミラーは二眼レフの場合、交換は必須です。
これでファインダーの見え方が劇的に改善します。
そもそも現存している二眼レフの多くが1950年代のもので
60年以上経過しているわけですから
さすがにミラーの蒸着は曇ってしまって
そのままではどうにもなりません。

一通り整備が終わって少し様子見をしている段階です。
ボディのあちこちにサビも発生していましたが
極力落としましたので見た目にも非常にキレイになったと思います。
キレイに仕上げたリコフレはメッキパーツが多いこともあり
何とも高級感が漂いますよね。
非常にシンプルなカメラなので
セルフコッキングも巻止めもなく
赤窓でフィルムの位置を決め、シャッターをチャージし
チャージレバーを押し下げることでシャッターを切ります。
慣れるまでは意図しない多重露光や
未露光のコマを多発させてしまうこともあるかもしれませんが
余計な機構がない分、非常に軽量です。
(二眼レフの中ではそうですが
もちろん総金属製なので重量感はあります)
ご依頼者様はこれが初めてのフィルムカメラになるそうなのですが
カメラの基本的な動作を理解するには
最適なカメラのひとつだと思います。

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ヤシカミニスターのカメラ修理

本日で当店も年内の営業は終了いたします。
新年は1月5日からの営業となります。
今年もいろいろありましたが
何とか乗り切ることができたようです。

さてさて

本日はヤシカミニスターのカメラ修理を行っています。
ミニスターっていうと、どうしてもタバコの銘柄を
思い浮かべてしまうのですが。。。
(一時期、仲の良い友達が吸ってたし)
カメラのミニスターも60年代に非常に人気のあったモデルです。
ヤシカのレンズ固定式コンパクトカメラは
今回のミニスターシリーズにリンクスシリーズが当時は併売されていました。
60年代後半になるとこのカテゴリーのモデルは
エレクトロ35シリーズに集約されることになります。
ミニスターはセレン式の露出計を装備し
コパルMXVシャッターでシャッタスピードは1/500まであります。
レンズは45mmF1.9か45mmF2.8が組み合わされます。
この時代ではかなり高いスペックの高級機です。

お預かりしているミニスターですが
心配されるのはセレンの状態ですが
今回は申し分なく元気一杯に起電しています。
起電していても多少なりとも振りが足りなくて
調整してもオーバー気味なことが多いのですが
今回は少しの調整でバッチリ精度を出すことができました。
ミニスターのセレンは比較的状態の良いものが多いような気がします。
ミニスターはどちらかといえばファインダーのほうが
心配な状態のほうが多いと思います。
正直に言って元々二重像の見え辛いファインダーです。
今回はその上に接眼レンズや対物レンズに
積年の汚れやクモリもあり
ほぼ二重像の見えない状態でしたが
清掃で何とか見えるようにはなりました。
心配されるハーフミラーは蒸着剥がれもなく問題のない状態でした。
長年動作していないミニスターで
必ず最初にチェックしておくべき点は
ボディ底面にある巻戻し切替レバーです。
これが「R」まで回せず、巻戻しができない個体が多いのです。
今回も見事に固着しており「R」の手前で止まってしまい
とてもそれ以上には押せない状態でした。
このレバーがスプロケットの軸を押して
スプロケットをフリーにする仕組みですが
スプロケット軸ががっちり固着してしまうのですね。

シャッターユニット周りはSSリング、絞りリング共に動きが重く
羽根に粘りも見受けられます。
この辺りはレンズシャッター機では毎度のことですね。
もちろん、シャッターユニット周りも一通りの整備を行います。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「身体検査の日」だそうですよ。
まぁ、もう身長は縮むことはあっても
伸びることはないだろうし
体重は毎朝計っていますが。。。
うん、何とかしなくちゃいけませんね(汗)
本当にこの歳になると
少々運動したくらいでは体重は落ちません。。。
モチベーションを上げるためにも
病院でインボディで体組成も計ってもらいましょう
そういえば1年位前に計っていろいろショックを受けてから
計っていないや。。。いやあまり改善はされていないとは思いますが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
発売は1966年です。
キヤノンFシリーズの中で比較的初期のモデルになります。
測光は絞込み測光です。
このモデルからコンデンサレンズに中にハーフミラーを埋め込み
コンデンサレンズの背後に埋め込まれたCdSで
測光する形になっています。
より正確に測光できることと中心約12%の部分測光になります。
この測光方式はその後、F-1にも継承されます。
フィルム装填はキヤノンお得意のQL(クイックローディング)です。
キヤノンらしい歯切れの良いシャッター音も心地よいカメラです。

お預かりしているFTはご依頼者様のご実家で
眠っていたカメラだそうです。
修理が完成した後に実際に使われるのは
ご依頼者様のお子さまだそうです。
発売当時、高価だったフィルムカメラが
ご家族で受け継がれていくのは
やはり何とも感慨深いものがありますね。

整備前の状況としては
全体的に油切れで動きが悪いです。
スローガバナは固着気味で1秒のシャッタースピードの場合で
5秒以上かかってやっとシャッターが閉じます。
そんな状況なので高速シャッターもやはりダメで
写真の両端でかなり露光量に差が出てしまっている状態です。
加えてたまにミラーアップしたままになってしまいます。
心配されるプリズムの腐食はほぼありませんでした。
(視野外にはあるのですが実際の使用には影響無し)
露出計は動作はしているのですが非常に不安定で
針が全く落ち着きません。
細かく見ていくといろいろありますが
どれも動きが悪くなっていたり接触不良が原因ということで
致命的なトラブルはありません。
しっかしお掃除して注油していけば良い状態になりそうです。

FTもFTbもそうですが上カバーを外した際に
シャッタースピードダイヤルと連動しているノコギリ歯の
位置がずれないように注意します。
これがずれると露出計の設定が狂います。
感度ダイヤルの設定によっては
シャッタースピードダイヤルが1/1000~Bまで
きちんと回らなくなってしまったります。
FTの場合はASA100・1/1000までは露出計が動作しますが
ASA50・1/1000では連動範囲外ということで
露出計はオフになってしまうのが正常ですが
このあたりもノコギリ歯の位置がずれると
おかしな動きになってしまいます。
余談ですがこの頃のキヤノン機は
バッテリーチェックを行う際に構造上
定められた感度・SSにしないと正しい値が得られません。
FTはASA100でSSは「X」
FTbはASA100でSSは1/1000
F-1はASA100でSSは1/2000です。
FTは巻戻しクランクの下の見えにくいところにそれが刻印されています。
FTbやF-1になると背面にシールで貼ってあるだけなので
剥がれ落ちているものも多く
説明書がないとこれを知らないまま使っていることも多いのではと思います。

これから本格的に分解を進め
各動作部の清掃・注油から取り掛かっていきます。

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