ミノルタX-700のカメラ修理

今日は「おむすびの日」だそうですよ。
この「おむすびの日」や1月の「おにぎりの日」が来ると
炊き立て熱々のご飯で握ったおむすびが食べたいなぁ…と思うのですが
ここのところめっきり家でご飯を炊かなくなっているので
なかなか機会がないのですよねぇ…
もうお米もしばらく買ってないなぁ…
いやお米大好きなのですが糖質制限の関係もあって
あまり食べられないのですよねぇ
ちょっとしか食べられないなら
自分で炊かなくてもいいか…となってしまいます。
だから最近、おむすびはコンビニやスーパーのものしか
食べていないかも…(苦笑)
いけん、たまには熱々炊き立てのお米食べなくては!!!(笑
そういえばコンビニおむすびといえば
最近はセブンの「焼きサバおむすび」がお気に入りです。
これは冷えてても美味しいのですよ~
ほんの少しお高めですが…
余談ですが「むすび」といえば「サラヤ」ですよねぇ
これがわかる人は私と近い世代で
中国地方にいらっしゃった方だと思われます。。。(笑

さてさて

本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
ミノルタの隠れた超ロングセラーモデルです。
1981年に全くの新設計で登場し
その後すぐにNewX-700にマイナーチェンジされ
X3桁シリーズの最上位モデルとして
AFのαシリーズ登場後も生産は続けられ
18年間生産され続けました。
80年代の電子制御機なので外装はプラスチックですし
最高級機といった立ち位置でもないので
質感はそれなりですが
ミノルタらしい使い心地の良いカメラで
特にお得意のアキュートマットスクリーンで
非常に明るくキレの良いファインダーが魅力なカメラです。
やはりマニュアルフォーカス機は
見やすいファインダーが生命線ですよねぇ
X-700は個人的にもよく使うカメラですが
ピント合わせがスッと決まりますものね!

お預かりしているシャッターが切れないということで
お預かりしました。
電池を入れつろ電源は入るのですが
巻上レバーがスカスカでレバーは動いても
巻上はできずシャターも切れずといった感じです。
言葉で書くと非常にわかりにくいのですが
巻上軸が巻き上がった状態で引っかかって戻ってこない感じです。
だから見かけ上、レバーは戻ってきていても
軸が戻っていないからスカスカで
巻上が完了していないからシャッターも切れないわけですね。
70年代後半から80年代のカメラに
縦走り横走り関係なくたまに見かけるトラブルです。
巻上機構部の汚れや油切れが原因かと思われます。

巻上部の応急処置をとりあえず行って
まずは各部の動きをチェックしていきます。
シャッタスピード、オート制御ともに妙に不安定で
マグネットや電気接点の清掃を行って
調整してきたいと思います。
もちろん巻上周りは入念に清掃を行い最小限の注油を行います。
80年代のカメラなので見ての通り
フレキで完全に覆われていて
上カバーを外しただけではプリズムも全く見えません。
何を行うにしろこのフレキを避けるところから
始めなければならずなかなか大変なカメラです。
この時代のカメラはどれもそうですし
機種によっては当店では全く手の出せないものもございます。
いつも書きますがこの類のカメラの整備に
静電気は大敵です。
この季節だとそれほど帯電することもなくなるとは思いますが
帯電した手で回路に直接触ろうものなら
その瞬間にとりあえずの付かない事態になる可能性が高いです。
しっかりアースを取ってから作業を行います。

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オリンパスペンEE-2のカメラ修理

今日は「おまわりさんの日」だそうですよ。
1874(明治7)年6月17日に巡査制度が始まり
「警察官」という職業が誕生したことが由来となっています。
よくよく考えてみると
「おまわりさん」って呼び名も何だか面白いですよねぇ
巡査さんで巡回するから「お巡りさん」なのは
確かにわかるのですが…
都内はまだまだあちこちに交番がある印象ですが
全国的には交番や駐在所は減少傾向にあるのだそうです。
確かにうちの実家あった近所にも昔は交番があったのだけど
いつのまにかなくなってしまいました。
人員の問題等もあるのだそうですが
やっぱり近所に交番があったほうが安心感は高いですよね…
24時間交代勤務でいろいろな住民がいますし
いろいろなトラブルも起こるでしょうし
本当に大変なお仕事だと思います…

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-2」のカメラ修理を行っています。
やはりハーフカメラと言えば一番い思い浮かぶのは
「ペン」だと思います。
「ペンシリーズ」は初代からいろんなタイプのものが
発売されていますが
やはりこれほど「ペン」の名が親しまれることになったのは
「ペンEEシリーズ」の功績が大きいと思います。
初代ペンやペンSとは異なり
「買ったその日から
ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトで
開発されたのが「ペンEEシリーズ」です。
セレン光電池を使用した露出計を搭載し
その露出計と連動し自動露出を行い
ピントは固定焦点でピント合わせ不要です。
巻上こそ手動ですがコンセプト通り
簡単に気軽に撮れるカメラの代表格となりました。
セレンの受光部カバーを、レンズ周囲にドーナツ状に配した
独特の外観も理にかなっていますし
非常にインパクトがありますね。

「EE-2」はその名の通り2代目の「ペンEE」です。
ホットシューが追加され
フィルムカウンターもは自動復元となりました。
裏ぶたはそれまでの取り外し式ではなく
より実用的な蝶番式になりました
シャッタスピードは当初は「EE」の後期と同じく
1/30、1/250秒の2速切替でしたが
途中で1/40および1/200秒に変更となっています。
初代に比べると随分実用的により使いやすく
進化していると思います。

お預かりしている「EE-2」は
どうやら露出計が全く動作していないと思われ
明るいところに向けても
常に赤ベロ(光量不足警告)がファインダーに出て
シャッターロックがかかってしまいます。
セレン光電池が劣化で起電せずダメなのか
露出計本体が壊れているのだと思われますが
ペンEE系の場合は
とにかく内部のネジが緩みやすく
外れたネジが露出計内部に入り込んで
露出計不動となっている…なんてパターンもありますから
まずは分解してみないと判別できません…
ちなみに上カバーは本来ネジ3本で留まっているのですが
今回はそのうち2本が欠落しており
最後の1本だけで留まっていた状態でした。
これも緩んで取れてしまったのかもしれません。

今回は内部にはネジ外れはなく
露出計不動の原因は露出計本体内の断線が原因でした。
露出計本体を中古良品に交換することで対応します。
セレン光電池はかなり元気いっぱいに
起電しておりそこは不幸中の幸いでした。
シャッターそのものの動作は快調だったのですが
露出計連動で低速・高速、2速切替制御の部分が
動作不良で常に高速側で切れてしまうという症状も
分解時に発覚しました。
露出計連動部等も含めて各部の動きを良くする整備を行っていきます。
小さなボディに非常に効率よく
各機構が収まっているカメラで整備性も良いカメラです。
指針挟み込み式の自動露出の構造が
非常にわかりやすく理解できるカメラだとも思います。
しっかり整備してどこにでも連れていける
相棒としてご依頼者様にも存分にお使いいただければと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「スペースインベーダーの日」だそうですよ
アーケードビデオゲーム『スペースインベーダー』が
初めて世に出た1978(昭和53)年6月16日が由来となっています。
スペースインベーダーは、世界的にブームを巻き起こし、
日本のゲーム文化が花開くきっかけにもなったそうです。
懐かしいですねぇ…めちゃくちゃ流行りましたねぇ
私当時まだ小学3年生で
さすがにゲームセンターにひとりでは行けないので
呉市内に当時あったゲーセン「ブラックジャック」に
連れてってもらってやったなぁ…
それにあちこちの喫茶店にテーブルタイプのゲーム機があって
そこでも駄々こねてやらせてもらったなぁ
下手くそですぐにゲームオーバーしちゃうのですが…
1回100円は当時の価値観から行くとなかなかお高かったのでは???
その後、任天堂から家庭用ゲーム機も出てくるのですよね
いや、ファミコンとかじゃなくて
ものすごくチープな「テニスゲーム」ですよ。
これやったことがあるのは少なくとも私と近い世代ですよねぇ
その後、海底用の「ブロック崩し」なんかも出てきて
これはめちゃくちゃハマった記憶が…(苦笑)
コロコロコミックで「ゲームセンターあらし」なんかも流行ってましたねぇ
いやはや、なにもかも懐かしい…

さてさて

今日はお馴染みの「オリンパスOM-1」の修理を行っています。
OM-1も1972年にM-1として出て73年に改名だから
インベーダーが流行ってた頃は現行モデルだったのですよねぇ
圧倒的にここのブログでの登場回数の多いカメラなので
毎度、同じようなことを書いてしまいますが
機械制御の一眼レフで軽量コンパクトなものと言えば
一番に名前の挙がるカメラです。
…というかそのジャンルではOM-1とペンタックスMXくらいしか
選択肢がそもそもないのですが…
ボディを小さく軽くすることに独自の工夫が
いたるところに見られます。
そのため非常に独自性の高い構造で
修理屋整備を行う場合も
OM-1ならではのノウハウみたいなものも存在します。
現行モデルだった頃はコンパクトな上に堅牢性も高いカメラでしたが
さすがに登場から50年経つこともあり
大きく余裕たっぷりに造られた一眼レフに比べると
多少デリケートな部分もあり
ある程度しっかりした整備が必要なカメラだともいえると思います。

お預かりしているOM-1はまず電池室のマイナス側の端子が
グラグラで今にも外れてしまいそうな状態です。
お決まりの端子留め樹脂ネジの破損です。
さらに配線も腐食が進んでいて
ネジの交換はもちろん、配線も交換が必要です。
シャッターは高速の精度が全く出ておらず
こちらも幕軸やOM名物、底部3連ギアの清掃整備が必要です。
露出計本体は問題なく動作できる状態なのは
早々に確認したのですが
露出計の向きを動かすマウント側からの連動糸が絡まっていて
絞りやSSに連動していなことが後からわかりました。
たまにあるトラブルですがこれがあるとなかなか処置が大変です。
ちなみにSSや絞りからの連動はOMの場合、
電気的に指針を動かすのではなく
物理的に露出計本体を回転して行います。
そのためマウント部から連動糸が張られています。

まずはシャッター周りの整備と電池室の修復・配線張替えを行います。
ミラーボックス側はミラー駆動部の整備と併せて
連動糸の修復調整を行います。
見慣れた光景ですがどこから一部分を見ても
一目でOM-1だとわかるだけの独自性があります。

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ニコンNewFM2のカメラ修理

今日は「オウムとインコの日」だそうですよ。
「オウム(06)インコ(15)」と読む語呂合わせからだそうです。
インコやオウムの仲間は知能も高く
人間にも良く懐くのでペットとして
非常に人気の高い鳥さんですね。
私も子供の頃にセキセイインコを雛から買っていましたが
もうかわいくてしかたなかったですよ。
なかなか小学生の自分だけでは世話が全部できなくて
じいさんばあさんに随分助けられましたが…(苦笑)
人の言葉をモノマネできるものも多く
また原色の派手な色合いなものも多く
眺めているだけで癒されますねぇ
そういえばうちの近所にもコザクラインコを買っているお宅があって
たまに見かけるのですが丸っこい体系に
ポップな色合いが何ともたまりませんね。
まぁ一人暮らしで基本的に時間の足りない私には
ペットを飼う選択肢はないですが
たまに眺めているだけでも楽しくなりますね。
そういえば都内は野生化したワカケホンセイインコを
見かけることも多いですね
あの派手なグリーンと大きな鳴き声は目立ちますね(笑

さてさて

本日は「ニコンNewFM2」のカメラ修理を行っています。
現在でも大人気のカメラですね。
コンディションの良い個体は今でも良い値段で取引されています。
私も中学生の頃にNewFM2とFE2のカタログを
毎日のように眺めていた時期がありました。
それに加えてニッコールレンズカタログがあれば
夢はどこまでも広がります(笑
自分の腕はおいておいて何でも撮れるんじゃないかと
想像していましたねぇ…
まぁ中学生においそれと買えるものではなく
カタログを眺めているだけで終わりましたが…(苦笑)
1982年に「FM2」としてまず登場し
チタンシャッター羽根をハニカムパターンで肉抜きすることで
シャッター速度最高速1/4000秒
及びシンクロ同調最高速度1/200秒を実現したカメラです。
どちらも当時世界最速です。
そして1984年にシンクロ同調速度を1/250秒へ高速化した
「NewFM2」が登場します。
前期モデルは「FM2」同様、チタン合金製9枚羽ハニカムシャッターですが
1992年以降のモデルではアルミ合金製7枚羽根シャッターに変更となります。

お預かりしている「NewFM2」は
チタンハニカムシャッターの前期モデルです。
中抜きされたハニカムシャッター羽根は
非常に精度の高く美しいシャッター羽根ですね。
シャッターそのものには今回は大きな問題もなく
快調に動作しています。
まず目立つのは巻き戻しクランクが一度外れてしまったらしく
一部の部品が欠落してクランクのつまみが外れてしまっています。
ここが外れてしまうトラブルFM/FE系で非常に多いです。
部品をなくしてしまうとそこの部品だけを入手するのは
なかなか困難なので
現在、使っている方はくれぐれもクランクを
逆方向(反時計回り)に回すことのないようにお願いします。
加えて露出計が妙に不安定です。
たまにうんともすんとも反応なく点灯しないこともあるようです。
さらにモルトは全滅でファインダー内には汚れがあり
巻上は少々油切れ気味です。
全体的にリフレッシュの必要な状態です。
今回の個体には全く関係ない話なのですが
ちなみにFM系の露出計は「+〇-」表示のLED式です。
ここの制御系回路が壊れている個体は残念ながら修理不可能です。
数は多くありませんがたまにみかけます。
明るさに関わらず「ー」しか点灯しない…という症状が良く見られます。
不用意な分解で回路をショートさせて破損させているものも
たまに見かけます。静電気で帯電した指で触ると簡単に破損します。
露出計周りの回路は非常にデリケートなので
気軽に上カバーを開けることは避けていただければと思います。

縦走りの金属製シャッター羽根はどれも非常にデリケートですが
このハニカムシャッター羽根は特に繊細です。
これも通常使用の際にうっかり触らないように
注意していただければと思います。
羽根破損・変形も残念ながら修理は不可能です。

まだ取り掛かったばかりですが
これから本格的にシャッターユニット、露出計周りの
整備調整を行っていきます。

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リコー519デラックスのカメラ修理

今日は「鉄人の日」なのだそうです。
私のような元広島県人としては神様のような存在の
プロ野球広島東洋カープの衣笠祥雄選手が
1987(昭和62)年のこの日に
2131試合連続出場の世界記録を達成した日です。
私、この時は高校3年生で
子供の頃や今現在ほどには
カープに夢中ではありませんでしたが
それでもテレビでナイターやってれば見ていましたし
毎朝、新聞のスポーツ欄で試合や選手の動向は
チェックしていました…まぁ広島県人にはありがちですよねぇ
そんな中で子供のころから見ている衣笠選手の
大記録達成ですからそれは当時のこともよく覚えています。
市民球場での試合でホームランも打って花を添えましたよねぇ
それにしても1970年の出場から引退までの17年に渡って
全試合出続けたってすごいですよねぇ…
大きなケガとかもあったのに…
ちょっと話が逸れますが中3の頃の担任の教師が
「継続は力なり」って言葉がやたら好きな方で
今でも耳に残っていますが本当にそれはそうですよねぇ…
当時はこの先生もずいぶん嫌っていたのですが…(苦笑)
私も衣笠選手を見習って営業日は毎日少しずつでも
しっかりお仕事頑張ります!!!

さてさて

本日は「リコー519デラックス」のカメラ修理を行っています。
リコー35シリーズからの派生モデルで
後の500シリーズの最初のモデルともいえるカメラです。
レンズ固定式のレンジファインダーカメラで
レンズは富岡光学製のリケノン45mmF1.9を搭載します。
シャッターユニットはこの時代ではお馴染みの
高級シャッターユニット、セイコーシャMXLです。
巻上レバーは底部配置のトリガー式で
独特の角型スタイリングが何とも魅力的なカメラです。

巻上レバーが上部にないので上カバーはすっきりした配置です。
そこに刻印された筆記体の「De Luxe」の文字が
またいい味を出していますよねぇ
1958年発売のカメラです。
昨日も書きましたが50年代の国産カメラは本当にどれもこれも
魅力的なスタイリングのカメラが溢れていますね。

お預かりしている519デラックスは
いろんなところの動きがとにかく粘っている状態でした。
まず定番のシャッター羽根に粘りが出ていて
羽根がシャキッと動きません。
そのため通常のシャッタスピードの精度ももちろん出ていませんが
バルブ時にもバルブが効かずそのままシャッターが切れてしまう状態でした。
さらに絞り羽根にも粘りがあり
スローガバナにも粘りがあり、巻き上げレバーにも粘りがあり
レリーズボタンにも粘りがあり…
要は積年の汚れや古い油のためにあちこちが動作不良の状態です。
ヘリコイドだけは逆にグリス抜けでスカスカです…
ただ、動きはどこもかしこも粘りだらけですが
致命的な破損等はありませんので
とにかく分解して余計な汚れや古い油を徹底的に除去していきます。
その上で最低限の注油を行い
ヘリコイドは洗浄の上でグリスアップを行っていきます。
そうし一通りの整備が終わった状態が上の画像です。
まだ油が馴染むまで少し様子見の段階ですが
各部非常にスムーズに動作するようになっています。
私、個人的にはこのカメラ使ったことがないのですが
いい写りするのでしょうね…
これから存分に撮影を楽しめるご依頼者様が
ちょっと羨ましいですねぇ

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ペトリ35のカメラ修理

今日は「恋人の日」だそうですよ。
ブラジル・サンパウロ地方では
女性の守護神で縁結びの神でもある
聖人アントニウスの命日の前日の6月12日を「恋人の日」として
恋人同士が写真立て(フォトフレーム)に
写真を入れ交換しあう風習があるのだそうです。
いろいろな風習が各地でありますねぇ…
でもお互いの写真を贈りあうのは何だかいいですね。
30年前くらいだったらチャレンジしたかもなぁ(笑

さてさて

本日は「ペトリ35」のカメラ修理を行っています。
正確には「ペトリ35F2.8」の後期モデルですね。
1958年に発売されているカメラです。
もともとペトリ35はオリコール45mmF2.8を搭載し
自社製のカーペルシャッターを搭載して1954年にデビューします
その後、45mmF3.5を搭載したものも追加されます。
そして1955年に45mmF2.8を装着したものをベースとし
シャッターがシャッターがカーペルMXSに変更されます。
これが「ペトリ35F2.8」と呼ばれるモデルです。
さらに1958年にマイナーチェンジが行われ
シャッターユニットがカーペルMXVに変更され
距離計二重像の採光窓に緑色のクラウンガラスを使った
「グリーン・オ・マチックファインダー」が装備されました。
これが今回お預かりのペトリ35になります。
緑色の二重像窓と赤いペトリのマークが
非常にインパクトがありなかなかカッコ良いカメラです。

お預かりしているペトリ35は
レリーズボタンが押し込まれたままの状態で固着していて
当然シャッターも切れず巻上もできず
何もできない状態になっていました。
ペトリのカメラは特に60年代に入るとそれが顕著になるのですが
造りこみを少し省略してコストダウンしている部分が多く
分解してみると「これで本当に大丈夫なのか?」と思う部分の多いカメラです。
今回のレリーズ周りのトラブルも
ペトリのそういう部分が原因の一つになっています。
簡単にいうと鏡胴の固定方法に問題があって
シャッターユニットのレリーズやチャージ連動に
問題が起きやすい構造なのです。
ショック品だったり無理な力を加えると
トラブルの起きやすい構造と言えますので
古いカメラはどれもそうですが
くれぐれも丁寧に扱っていただければと思います。
レリーズの問題は鏡胴の組みなおしや
シャッターユニットの整備で対処できましたが
シャッターユニット内はあちこちで動きの悪い部分や
部品の変形等が見られ
元々の強度や精度が少し足りないことに加えて
結構、ラフに扱われていたことが伺われました
さらに今回は絞り羽根に重篤なトラブルが後から発見され
こちらの処置にかなり苦労しました。

細かいことを書くとかなりの量になるほど
いろいろなことがありましたが
何とか無事に安定して動作する状態に仕上がりました。
貼り革はご依頼者様の方で新たに貼られるということで
とりあえず現状は貼り革のない状態です。
やはりこう見てもグリーンのガラスが目立ちますね。
シルバー基調のレンズ鏡胴も文句ナシにカッコ良いですね。

1950年代はカメラメーカーも今とは比べ物にならないほど多く
こういったレンズ固定式のレンジファインダー機、
二眼レフの全盛期で非常に個性的なモデルがたくさん存在します。
どれも60年以上経過するもので
堅牢性も高いものばかりではありませんが
おもしろいカメラが多いのは間違いないと思います。
あまりマニアックなものも困りますが
やはりこういうものにハマるのも非常にわかりますね…
間違いなく楽しいと思います…

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ニッカⅢ-Fのカメラ修理

今日は暦の上での「入梅」で
それに関連して「傘の日」だそうですよ。
毎年この時期になると
「ちゃんとした傘買おうかなぁ~」と悩むのですが
結局ここ数年は「ビニール傘」で済ませてしまっています(苦笑)
ここ数年はめったに傘を忘れてきたりすることはないのですが
ちょっとお高い傘を買ったときに限って
どこかに忘れてくるのですよねぇ…やっぱ買わない方がいいか…
きちんとした恰好で出かけなければならないような
機会もめったにないし…
でも傘に限った話ではないのですが
ちょっと奮発したものを持つと
それを大事に扱いますし
それに伴って立ち振る舞いも丁寧になるような気がするのですよねぇ
だから何でもかんでもお安くて使い捨てができるものではなくて
できる範囲でちょっと良いものを持ちたいなぁ…とは感じます…
あれ?全然「傘の日」の話ではなくなってしまいました(苦笑)

さてさて

本日は「ニッカⅢーF」のカメラ修理を行っています。
「ニッカカメラ」はかつて日本に存在したメーカーで
主にライカコピーを製造していたメーカーです。
最初のカメラは戦時中に
軍の命令によって製造した「ニッポン」です。
その後の社名にもなる「ニッカ」は
「ニッポンカメラ」の略なのですね。
1958年にはヤシカの完全子会社となり
それから徐々に吸収合併されていきます。
今回の「ⅢーF」はニッカとしては比較的後期のモデルで
1956年に発売されています。
その前年に出た「ニッカ5型」から
1/1000秒と視度補正レバー、裏蓋開閉を省略したモデルです。
「5型」がベースなのでダイキャストボディです。
ニッカらしいしっかりと造られたカメラです。

お預かりしている「ⅢーF」は1957年夏以降のモデルで
巻上がノブではなくレバーに変更されています。
やはり巻上はレバーの方が使いやすいですね。
ニッカのカメラは当時、日本光学(現ニコン)の
ニッコールを装着して発売されていました。
今回のお預かりの「ⅢーF」にも
ニッコールH.C5cmF2のレンズが装着されています。
まず問題なのはこのレンズが全く外れません。
少しだけ外れる方向に回せるのですが
ある程度からは全く回りません。
何か引っかかっているのか…と思うほどなのですが
L39ねじ込みマントなので何か引っかかるようなものもないはずです。
レンズが外れなくて作業的にまず困るのは
シャッター幕の確認が全くできないのですね。
ベースとなった「5型」であれば裏蓋が開閉できるので
目視できますが「Ⅲ-F」ではマウント側からしか幕が見えません。
そしてこの類のバルナックコピーはシャッター幕が劣化してる可能性が
かなり高いので幕の状態だけは最初に見たかったのですが…
ただし、シャッターは比較的調子よく動作しているようなので
それほど酷い状態ではないかとは思われます。

結局、レンズが外れない原因は単なるねじ込み部の固着でした。
ただし、かなり強烈に固着しており
相当時間をかけて根気よく少しずつ緩めていき
何とか外れました。ねじ込み部は入念に清掃し汚れ等を落とします。
シャッター幕は意外なほどに良好な状態でした。
これであれば幕交換を行う必要はございません。
ただし、シャッター精度は全く出ていなかったので
幕軸の清掃整備、巻上部の整備、スローガバナの清掃整備を行った上で
調整を行います。
ファインダー、レンズもかなり汚れ・カビがある状態でしたが
こちらも入念に清掃を行っていきます。

外観もできる限り磨き上げました。
少し駆動部の油が馴染むまで様子見を行っている段階です。
巻上、シャッターも非常にスムーズに動作しています。
レンズは後玉のコーティングに一部劣化がありますが
撮影に影響しないレベルだと思われます。
それ以外は非常にクリアに仕上がっています。
今回、トラブルには直接関係なかったのですが
内部から大量のフィルムの切れ端が出てきました。
バルナックタイプのカメラは
その独特のフィルム装填時に装填に失敗して
フィルムの一部がちぎれてしまうこともあるとは思いますが
一旦内部に入り込むと除去がなかなか難しいため
フィルム装填時は慎重に行っていただければと思います。
千切れたフィルムの切れ端がトラブルの原因になることも多いです。
これも裏蓋が開閉不可なため何か挟まっていても
気づかないことが多いのも原因ではあるのですが…
そんな感じで手間もかかるカメラではありますが
それでもバルナックタイプのカメラは
使っていて楽しいですし不思議な魅力のあるカメラです。
ご依頼者様には快調になったこの「ⅢーF」を
存分にお楽しみいただきたいと思います。

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キヤノンダイアル35のカメラ修理

今日は6月10日…「時の記念日」ですね。
私も子供のころから知っている
歴史もあって由緒正しい記念日なのだから
思い切って祝日にすればいいのに…と、
この日が来るたびに思います。
6月は祝日ないですし…
まぁ祝日になったとしても個人的にはあまり関係ないのですが
嬉しい方もたくさんといると思いますし…
…それとは全く関係の話で今日は「路面電車の日」でもあるのですね。
「ろ(6)でん(10)」(路電)と読む語呂合わせからですね。
この日には各地で路面電車の利用促進のための
キャンペーンやイベントが行われているそうです。
私は広島出身なので路面電車(チン電)は割と身近な乗り物ですが
広島出身と言っても呉なのでさすがにチン電に乗って
通学とかまではなかったですが
社会人になって広島市内で働くようになるとなんだかんだで
頻繁に利用していました。
本数も多いし駅間も短いし
めちゃくちゃ気軽に乗れるのですよねぇ
バスよりも間違いなく便利です!
私も生まれ育った呉にも私が生まれる少し前まで
実家のすぐ目の前に「呉市電」が走っていたのですよねぇ…
残念ながら写真でしか見たことないのですが…
実際に見てみたかったですねぇ…

さてさて

本日は「キヤノンダイアル35」のカメラ修理を行っています。
ちょっと変わり種なハーフカメラです。
モデル名の由来は、もう見たまんまで
CdS受光部となる感度設定ダイヤルが
電話のダイアルに似ていることからこのネーミングとなっています。
全体的にもちょっと縦長で
昔の公衆電話みたいですものねぇ
同じ年にキャノンを代表するハーフカメラ「デミ」がデビューしていますが
意外に初代デミとは共通項が少ないのです。
初代デミはセレン光電池を利用するプログラムシャッター機ですが
ダイアル35は受光体はCdSで電池を必要とします。
そして露出モードも基本的にはシャッタースピード優先オートで
絞り設定もマニュアルで可能です。
そして何といってもゼンマイ仕掛けの自動巻上を装備しています。
独特のグリップ部がゼンマイ巻上ノブとなっています。
このフィルム装填後にゼンマイ巻上を行うと1枚目まで
自動的にフィルム送りが行われるオートスタート機構も搭載されています。
奇抜な見た目だけではなくなかなか機能的にも
充実したカメラです。

ただし、このダイアル35、機能的に充実しているのはいいのですが
正直に言ってトラブルもいろいろ多いカメラです。
もちろん現行モデルの頃はそんなことはなかったと思われますが
さすがに登場からほぼ60年になるカメラですし
堅牢性を重視するようなタイプのカメラではありませんから
トラブルは多くて当たり前かもしれません。
その上に独特の形状ということもあり
デミとかに比べると整備性がかなり悪いのです。

お預かりしている「ダイアル35」もまず電池室は腐食で
どうにもならない状態になっています。
端子は腐食でどうにも復旧できない状態になっていましたので
今回はいろいろ手間をかけて電池室はほぼ作り直しとなりました。
メーター本体とCdSは何とか無事だったので
整備調整で何とか使用に問題ないレベルに仕上げられました。
巻上のゼンマイ機構はグリスの劣化でこちらも固着気味です。
シャッター羽根には粘りがあり
レンズ・ファインダーにも汚れ・カビ・劣化が見受けられます。
シャッターは一通りの整備でオート機構も含め問題ない状態に改善し
レンズ・ファインダーはできる限りの清掃で対応します。
コーティングの劣化等は復旧不可ですが
通常の撮影に問題ないレベルには仕上げられました。

ダイアル35の修理は毎回いろいろと苦労が多いのですが
今回も何とか問題ないレベルに仕上がりました。
これから一通りのテストとチェックを行い
問題なければ完成となります。
でもやはりこの独特のフォルムは魅力ありますね。
グリップを握って構えるとホールディングもよく
意外と理にかなったデザインであることもわかります。
調べてみるとやはり現在でも人気は高いのですね…
中古市場でもなかなかの価格が付いているようです。
ただフィルム室はもちろんのこと
内部モルトもかなり使われているので
分解整備済品でもないかぎり
そのまま快適に使える個体は非常に少ないと思われます。

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日は6月9日…「ロックの日」ですね。
カギの「Lock」と音楽の「Rock」、両方の「ロックの日」が
制定されています。
音楽の「Rockの日」となると個人的好みの話になってしまうので
ここはカギの「Lockの日」で…(苦笑)
いつからか在宅中でもカギをかけるのが
当たり前になってしまいましたが
私が子供の頃の実家では在宅中はカギが開いているのが当たり前で
(夏とかであれば引き戸も開けっ放し)
ちょっとその辺の外出であれば
カギをかけずに出かけることも普通でした。
まぁ昭和の古き良き時代ですね…今じゃとてもとても考えられません。
カギをかけて出かけていても
うちの実家の玄関の引き戸はいわゆる「あおり止め」の
ちょっとごついタイプの内掛けのようなカギと
「捻締り」カギの2つのカギが付いていたのですが
丸一日家を空ける時でもなければ普段は
内掛けしかかけて出ないのですね(笑
で、経験のある人ならわかると思うのですが
内掛けは引き戸の隙間に薄い板状のものを差し込めば簡単に開けられます。
私が学校から帰ってきて家にカギがかかっていても
「あ、内掛けだけかかってるな…」と思ってポストの中にある
内掛け外し用の薄く細い鉄板を差し込んで開けていたものです…
今考えるとなんてゆるゆるなセキュリティ…(笑
ちなみに内掛けを賭ける時もその薄い鉄板を使ってかけます。
かけるほうはちょっとしたコツと慣れが必要でした…懐かしいな(笑

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
ここをご覧になっている方は
ほとんどの方がよくご存じかとも思いますが
「OM-1」の最初期モデルです。
1972年7月に「オリンパスM-1」として発売されましたが
既に「Mシリーズ」を展開していた
エルンスト・ライツ(現ライカ)社からの
クレームに対応して翌年1973年の5月に改名されました。
上カバーのネーミングが変わっただけなので
最初期のOM-1とM-1は名前以外はほぼ同一です。
M-1の名で発売された個体は約5千台と言われることが多いですが
実際はもっとあったのではないかと思います。
…というのも中古市場でM-1は比較的良く見かけるカメラなのです。
もちろんOM-1に比べれば圧倒的に少ないのですが
それでも超レアか?と言われればそれほどでもないような気が…
都内だとある程度の台数を持っている中古屋さんにいけば
比較的簡単に見つけられます。
もちろん多少お高いですが…

お預かりしている「M-1」は
シャッターはとりあえず動作はしていますが
1/1000が開いてないようです。
1/500はかろうじて開いてはいますが実際に写真を撮ると
写真の端がかなり暗くなると思われます。
先幕、後幕の幕速バランスがかなり崩れているようです。
露出計も動作はしてますが
かなり不安定で電源を入れても全く反応しないときがあるかと思えば
反応しても指針がふらふらと安定しないようなことが頻繁にあるようです。
定番のプリズム腐食はとりあえずは大丈夫なようです。
外観上で目立つのは巻上レバーの指あてプラスチック部分が
破損して剥がれてしまっています。
ここはOM-1の中古良品巻上レバーと交換することで対処いたします。

M-1で腐食がないということは
過去に対策されているのだろうなぁ…と思い
上カバーを開けてみると腐食したベタベタのモルトが
しっかりとプリズムに乗っています。
よくこれでプリズムが腐食しなかったものだ…と逆に感心してしまいます。
それでもプリズムの表面の塗装には侵食しているので
このまま放置しておけばそのうち
銀蒸着にも影響が出たと思います。間に合ってよかったです…

ちなみに上画像で巻上レバーが2つ並んでいますが
上がOM-1のもので下の指あてがなくなってしまっているほうが
M-1の巻上レバーです。
連結部が異なるのですね…取り付けてしまえば
外観上は変わりないのですが…
指あてのプラスチック部分だけを移植…も可能かもしれませんが
OM-1のものでもかなり脆くなっている上に
指あてはネジ留め+接着剤で留められています。
下手に外そうとすると破損するリスクがかなり高いので
今回はレバーごと移植します。
露出計は不安定だった原因はふたつあって
ひとつはSW部の接触不良、ひとつは露出計オフの時に
指針が下端に貼り付いてしまうことでした。
どちらも対処してスムーズに動くように整備していきます。
シャッターは幕軸を中心に清掃整備を行っていきます。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「成層圏発見の日」なのだそうですよ。
1902(明治35)年のこの日に
フランスの気象学者テスラン・ド・ボールによって
成層圏が発見されたそうです。
空と宇宙は無段階につながっているのですから、
どこからが空で宇宙とかいう境目があるわけではありません。
それでも一つの目安として
大気がほとんど無くなる100kmから先を宇宙としているそうです。
その中で地上から対流圏、成層圏、中間圏、熱圏と分かれています。
成層圏では気温が一定していて気象の変化がなく
約50kmの厚さで地球を取り巻いている大気の層のことだそうです。
成層圏は雲がなくいつも快晴であり、
ジェット機が飛んでいるのもこの成層圏です。
また、成層圏の中にオゾン層が存在し、太陽からの紫外線を吸収しています。
成層圏と対流圏の境目は対流圏界面と呼ばれます。
(高度は極地で約8km、緯度が低くなるに従って高くなり赤道付近で約17km)
世界一高いエベレストだって地表から8kmちょっとなのに
空はどこまでも高いですよねぇ…
でも成層圏まで約10kmと仮定すると
地表水平面に置き換えると新宿から北は赤羽あたり
南は大井町あたりなのですよねぇ
そう考えると大したことないような気も…(笑

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマート少しひさしぶりですね。
ニコンFの時代の中級機を担うのが「ニコマートシリーズ」です。
機械制御の「FT系」と電子制御の「EL系」に大きく二分され
「FT系」は登場順から「FT」、「FS」、「FTN」、「FT2」、「FT3」が
存在します。
「FTN」は「FT」をベースに開放F値補正操作を取り入れ
絞り環を往復させるだけで開放F値の設定が完了するようになりました。
いわゆるニコンの「ガチャガチャ」ですね。
またニコマートシリーズで初めて中央重点測光が取り入れられています。
現存するニコマートシリーズの中で最も数が多いのが
この「ニコマートFTN」かと思われます。
それだけ大ヒットしたカメラでもあります。
フラッグシップの「F」ほどの造りこみではありませんが
ニコマートFTNも非常に堅牢性の高いカメラです。
コストダウンも行わなければならないためその一環として
コパルスクエアSシャッターを採用していますが
このシャッターユニットがまた非常に丈夫です。
巻上機構やミラー駆動部の丈夫さとも合わさって
このカメラで根本的にシャッターが切れないなんてことは
あまりないと思われるカメラです。
登場して50年以上経過するカメラなので
さすがにシャッタースピード精度は狂っているものも多いですが
全く動かないなんてことが少ないカメラだと思います。

今回お預かりしているFTNも
シャッターはなかなか快調に動いています。
さすがに羽根汚れや駆動部の油切れ等もあり
高速シャッターの精度はイマイチですがそれでも
撮影にそれほど支障が出るほどではありません。さすがですね。
ただし露出計はやはり精度にもズレがあり
若干不安定です。
そして内部モルトも含めモルトは全滅で
光線漏れも起こしているようです。
ファインダーの内部にもモルト屑がたくさん入り込んでいます。
この時代のカメラなのでファインダースクリーンの清掃も
プリズムを降ろして行わないとなりません。
露出計指針の周りにもモルトが使用されており
それの劣化した屑がファインダー内にまき散らされてしまいます。
やはり全体的にも清掃整備が必要な状態ですね。

露出計回路は非常にシンプルでわかりやすいものですが
今回は大丈夫でしたが
マウント側の抵抗に問題を抱えている場合もあり
その場合は少々アクセスが大変です。
ファインダー内SS表示に糸連動もあったりしますが
通常の整備ではそれをあまり気にすることもありません。
シャッターユニットの整備性もよく
前板と一体となったミラーボックスの脱着もやりやすいです。
こういう整備性の良さはさすがニコンといった感じです。
画像はまだ分解に取り掛かったばかりの段階ですが
ここからミラーボックスの脱着、
シャッターユニット、巻上機構の整備と取り掛かっていきます。
見た目も使い心地も武骨な印象が強いですが
信頼性の高い玄人好みのカメラだと思います。

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