リコー519デラックスのカメラ修理

今日は「カチューシャの唄の日」なのだそうです。
「カチューシャの唄」って何?と思って調べたら…
「1914(大正3)年のこの日に
島村抱月と松井須磨子が起こした劇団「芸術座」が
トルストイの『復活』の初演を行い
この中で歌われた『カチューシャの唄』が大流行した」
…とのことです。100年以上前の話なのですねぇ
いや、さすがに昭和歌謡好きな私も知りませんよ(笑
さらに…「また、1914年5月に『復活唱歌』の題名で
主演女優の松井須磨子の歌唱によるレコードが発売された。
歌詞の「カチューシャかわいや わかれのつらさ」は
爆発的な流行語となった。」
…ということで…
youtubeに音源がアップされていたので聴いてみました!
めちゃくちゃ時代を感じます。アカペラなんですねぇ
家で歌ったものをそのまま録音した感じにも聞こえてしまいます
でもこれ覚えやすいメロディで頭に残りますねぇ
「カチュ~シャ♪かわ~い~や♪」が思わず脳内でリフレインされてしまいます。
それにしても古いレコードを聴くという行為はいいですねぇ
私も家に帰ったら懐かしのレコードに針を落としてみましょう♪

さてさて

本日は「リコー519デラックス」のカメラ修理を行っています。
カメラだけではないですがネーミングに「デラックス」が付くと
やはり時代を感じますねぇ
1958年発売のカメラです。
リコー35シリーズから派生したのが
リコー500シリーズです。
「519」は「500シリーズ」最初のカメラとなります。
35シリーズよりも小型軽量なシリーズということですが
「519」は1950年代のカメラですから
それなりに立派に大きいですしずっしり重いです。
鏡胴にもメッキが多用されており
この時代のカメラならではの高級感のある」カメラです。
リケノン銘レンズですが実は評価の高い富岡光学製のものらしいです。
4群6枚の4.5cmF1.9という大口径レンズです。
シャッターはこれも当時の高級シャッターである
セイコーシャMXLを搭載します。最高速は1/500です。
ファインダーにも立派なプリズムが使われており
どこを見ても高級機と言える造りです。
500シリーズというと70年代の500Gとかを連想しがちですが
それとは全く異なるキャラクターのカメラです。

お預かりしている519デラックスは
底部に配置されている巻上レバーがスカスカに動き
シャッターチャージ及び巻上ができません。
この519デラックス、巻上レバーが底部なのは良いのですが
ニコンFとかと同じように
裏蓋と底板が一体で一緒に外れるタイプなのですね。
さすがにリンク部分が露出しているので
少し壊れやすいといえるかもしれません
でも逆に言えば巻上レバー周りのメンテナンスは行いやすいのですが…
今回はリンク部分自体は問題ないのですが
巻上レバー機構のギアのかみ合わせが緩くなってしまい
空回りしている状態でした。

さらにレバーの動き自体も古いグリスやら油やらが
抵抗となってしまっていて非常に悪い状態です。
でもそれだけでは簡単にギア留めや
レバーのリンクが緩むほどのトラブルになるかな…と思って
他もチェックしてみると
本体側のシャッターチャージが異様に重いのですね。
これが原因で巻上レバー側にかなりの負荷がかかっていたのが
根本的な原因かと思われます。
シャッターチャージ部やフィルム巻上機構の整備で
改善できると思われます。
シャッターユニットは完全に分離して整備を行い
レンズ清掃も並行して行います。
残念ながら前玉に結構な拭きキズがもともとあり
それ以外の中玉や後玉のカビは除去できたのですが
拭きキズは残念ながら処置できないのでそのままです。
逆光時には少しフレアが出やすいし
コントラストは弱めになると思われます。

ファインダープリズム内部にはダメージはほとんどなく
なかなか良い状態です。ただ表面には汚れや
カビが多く発生していましたのでもちろん清掃を行います。
見え心地はやはりプリズム使用のファインダーらしい
気持ちの良いクリアさです。

後はファインダー調整、ピント調整等々を行い
再組立てしていきます。
519ってあまり見ないカメラなのですが
やはりこれも50年代のカメラらしく
モノとしての高級感に溢れていて
非常に良いカメラだと思います。

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キヤノンEFのカメラ修理

今日は「電気記念日」だそうですよ
1878(明治11)年のこの日に
工部大学校教師英人エルトンが
電信中央局開業祝宴開場の同校ホールで
グローブ電池を使用してアーク灯を点火したことが由来となっています。
これが日本で灯された初の電灯だそうです。
アーク灯は19世紀後半から
街路灯に用いる電気照明として
欧州ではもてはやされていましたが
点灯を維持するには電極間の微妙な距離調整が必要で
なかなか手軽に扱えるものではなかったようです。
この国内初の電灯点灯の翌年には
トーマス・エジソンが白熱電球を実用的に改良し
日本にも輸入されました。
さらにそれからしばらく後の1886(明治19)年には
日本初の電気事業者として東京電灯会社(現:東京電力)が開業し
電灯に動力に、電気の時代が幕を開けたということです。
今では電気のない生活なんて考えられないですし
(例の10年前の計画停電等で痛感しましたよね)
当たり前のように電気が使えるのが普通になっていますが
こうなるまでに大変な苦労があったと思いますし
今でもこれを維持するためにいろいろな方が
努力しているのだということをたまには実感しないといけませんね
普通に生活しているだけでも
人は一人では生きていないのだなぁ…と感じます。

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
1973年に発売された高級一眼レフです。
時代的にはFTb-Nとかと同じ年に発売され
「キヤノンFシリーズ」の一員ではあるのですが
この「EF]、他の「Fシリーズ」のカメラとは
共通項が非常に少なく異端児的な存在となっています。
何といっても採用されたシャッターがニコマートや
コニカFTA等でお馴染みの
縦走り金属羽根のユニットシャッターコパルスクエアです。
もちろん他の「Fシリーズ」はみんな横走り機なので
ここで根本的に構造が大きく変わります。
さらに「EF」は1/1000~1/2までは機械制御とし
1秒~30秒までを電子制御でシャッター駆動します。
で、最大30秒のSSでシャッター優先オート露出が可能という
なかなか意欲的な機能を持つカメラなのです。
30秒のオートを使う機会がどれほどあるかはわかりませんが
撮影の可能性を広げるという意味では立派な機能です。
構造としては1秒以上のシャッターのときは
マグネットでシャッター全開を保持し
残り1/2で機械制御に引き渡すというような形です。
実際に試してみるとわかりますが
例えば2秒のシャッタースピードだと
1.5秒はマグネットで保持し
その間、上カバー部の動作中を表すLEDが点滅します。
で、最後の0.5(1/2)秒はスローガバナーで制御され
機械制御の1/2秒と同様に「ジーッ」とガバナ作動音がして
シャッターが切れます。
なかなか他のカメラでは見られない動きです。
で、この電気制御から機械制御に切り替わる
残り1/2秒のときにガバナが少し粘っていると固着し
シャッターが開きっぱなしになってしまうのが
EFのスローシャッターで多いトラブルです。
電子制御的には正常に動くのですが
最後の機械部分で引っかかるわけです…
これが普通に機械制御のみの1/2秒だと
何とか動作するものも多いのです。
で、電子制御部分がおかしいという話になるのですが
多くの場合、スローガバナの粘りが原因のことが多いのです。
(一定数は本当に電子制御がダメなものも見受けられますが…)

今回、お預かりのEFもしばらく放置した後の一発目のシャッターで
スローが固着することがあるようです。
2回目以降は正常に動作するので微妙に粘っている程度ですが…
それよりも露出計及びオート露出が異様にオーバー傾向で
3段近くオーバーになってしまうようです。
オート制御自体は実は機械的な指針挟み込み式なので
露出計が大幅にオーバーな部分を直せば
オートも連動して正常になると思われます。

整備性は他の「Fシリーズ」に比べるとあまりよくはありません。
上カバーを外すのも少し一癖ありますし
ファインダー枠を取り外すと必ず再組立て時に
ファインダーのピント調整が必要だったりします。
それほど難しいわけではないのですが
いちいちひと手間必要としてちょっと面倒なのですね
先程もいったように電子制御はスローシャッター制御のみで
他はオート制御も含めて機械制御です。
金属羽根ですのでシャッター羽根清掃も含めて
一通りの整備を行っています。
画像に移っているFD50mmF1.4s.s.cはレンズの状態は悪くないのですが
絞り羽根が開放状態から全く出てきません。
まさかとは思いますが絞り羽根がないといけないので
先に清掃整備を行っています。
(以前明らかな分解品で絞り羽根が全てないレンズに巡り合ってから
絞りが確認できないレンズは警戒するようになりました(苦笑))
FDレンズは絞りの固着、粘りが多いですね
今回も無事に絞り羽根はありましたが
油べったりでしっかり固着してしまっていました
ボディ側はまだまだこれからですが
露出計の修理も含めて一通りの整備を行っていきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は特にピンとくる記念日がないのですが
1983年のこの日に中国自動車道が全線開通しています。
小学生の頃に部屋に貼ってあった
広島県の地図は「中国縦貫自動車道建設中」となっていて
「これいつできるんだろうなぁ」とよく思っていました。
このとき私は14歳、広島県内を東西に渡る
高速道路の開通ということで結構なニュースになっていました。
…とはいえ私の住んでいた呉からICが遠いのですよねぇ
(親父のクルマで大阪の親戚の家に行くときは
いつも三次ICから乗っていたが当時は呉から2時間以上はかかる)
中国山地を縫うように走る高速道路です。
元々、中国地方には「高速道路網の東西軸は1本のみを建設する」と
されていたため山陽側からも山陰側からもアクセスできる
中国地方の背骨である中国山地に沿うように建設されたのですね。
そのため高速道路としてはアップダウンもカーブも多く
何といってもトンネルが多く
そのためだと思うのですが着工から全線開通まで17年もかかってしまいました。
で、結局、山陽自動車道がその後、作られたため
山陽側に住む方はみんな山陽道を利用するようになってしまいました。
私も中国道はさすがに長らく乗った覚えがないなぁ…
冬は積雪・凍結が怖い道なんですよねぇ…
でも秋口や春先に県北や山陰のスポットを巡るには非常に便利な高速です。
あぁ、砂丘とか日御碕とか角島とか津和野とか
久しぶりに行ってみたい山陰の観光地たくさんあるのですよねぇ…
今年はこの中から少しでも行ってみたいなぁ

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月もやはりOM-1は多いですねぇ…
実はOM-2やOM-3,4,の問い合わせも結構あるのですが
残念ながら当店では今のところOM-1以外のOMシリーズの
修理・整備は行っていない状況でございます。ご容赦下さいませ。
オリンパスは多くのカメラで非常に独特の造りをしているものが多く
修理やメンテナンスの難しいものも多いのです。
OM-1やペンF、XAとかにしても
ここによく登場しますが
他のカメラとは全く構造が異なる部分も多く
また多くのカメラで軽量コンパクトであることを最優先としているものが多いため
若干華奢な部分も多く整備がなかなか大変なのです。
OM-1もやっかいな症状が出ている場合は
なかなか思うように直らないことも多いのです。

今回、お預かりしているOM-1は
まず露出計がほとんど動きません。
明らかに反応しなければならない明るさで
それなりのSSや絞り設定にしても
指針は一番下で動きません。
でもいろいろやっているとたまに
「ピクン」と反応している感じがするのです。
…ということはおそらく露出計本体内での断線ではないと思われます。
露出計本体の交換は免れられるかと予想されます。
OM-1の露出計はこれがまたちょっと動きが独特で
光の強さに対してはSSは絞りの設定に関わらず
指針は常に一定に触れています。
ではどうして絞りやSS設定を変えると
ファインダー内の指針の振れが変わるのかというと
SSリング、絞りリングの回転量に応じて
露出計本体を連動糸で回転させて向きを変えているのです。
これでファインダー上の見かけでは
SSや絞り設定に応じて指針が動いているように見えるわけです。
たまに問い合わせでも
「露出計の針はほぼ動かないのだけど
SSを1秒あたりにセットすると少しだけ動く」と言われることがあるのですが
それはメーターが物理的に回転させられることによって
動いているように見えるだけで電気的には全く動いていないのです。
ちなみに電池が入っていなくても絞り開放で
SSを1/2や1秒にすると指針は少し上がってきます。
すみません、話がかなり逸れました。
今回はそれとは関係なくたまに電気的な反応はあるようです。
しかしながらほとんど動くことはないので
どこかで接触不良が起きていると推測されます。

そういう場合、一番に疑うのはやはり電池室周りですが
今回はそこには問題ないようです。
OM-1の場合、通常は次に疑うのは露出計SWなのですが
今回のOM-1はかなり後期のものらしく
SW周りが1Nと同じ構造となっており
SWでの接触不良は起こりにくいタイプです。
実はこの後期のOM-1はSW関係以外も
露出計周りやその露出計を支える台座とかも
もはや1Nとほぼ一緒です。
例の1Nで追加されたフラッシュ関連の機能がない他は
ほぼ1Nと言っていいかと思います。
で、SW部分は改善されていて接触不良は起こりにくくなっており
実際にテスターであたっても導通に問題はないのですが
1Nもそうですがこのタイプの構造になってから
メーターアースの場所と方法も変更されているのですね
以前はシンクロ端子の台座のネジ部分でしっかりアースされていて
場所もわかりやすかったのですが
これはメーター底部でアースが取られています、
このアース部分が比較的接触不良を起こしやすいのです。
今回の接触不良もここが原因でした。
今はもうわかっているからすぐに判断できましたが
これを知らない頃には
どこで接触不良が起きているのか
なかなかわかりませんでした。
こういうのも経験ですね…
露出計はそれでOKとなりそうですが
高速シャッターで精度不良とかも見られるので
もちろん機械的部分もいつものように一通り整備していきます。

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ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は3月22日…制定されている記念日には
あまりピンとくるものがなくて
3月22日に過去になった出来事を調べてみると…
1997年3月22日に山陽新幹線・新大阪~博多で
500系新幹線が運行開始になっているのですね。
500系新幹線…カッコ良いですよねぇ
世代的にシンパシーを感じるのはやはり0系ですが
歴代新幹線の中でどれが一番カッコ良いと思うか?と聞かれたら
迷わず「500系」と答えます。
JR西日本が単独で開発した車両でもあるのですよね
(後継のN700系はJR西日本・JR東海の共同開発
最新のN700S系はJR東海の単独開発)
車体強度・台車強度・力行性能など
すべて320km/h対応として設計・計画された車両で
「のぞみ」の中でもスピードを重視する便に運用されていました。
確か客席内に速度表示があったのも500系だけじゃなかったかな…
非常に長い先頭車両のノーズや真正面から見ると
ほぼ円形に見える空力重視のスタイリング
700系に比べると正直に言って乗り心地も悪く
騒音もそれなりにあり室内も狭く
デメリットも多かったのですがそれでも速度を最重視して
作られた車両ということろにも妙にロマンを感じます。
(まぁ後継車両と比べるとデメリットが目立つのは当たり前ですよね)
のぞみフル編成での運用が2010年2月末に終了してからは
東海道新幹線で見ることはなくなりましたが
8両編成に短縮され山陽新幹線では「こだま」として
今でも元気に走っています。
少し前に話題になった「タイプ・エヴァ」のラッピング車両や
現在では「ハローキティ新幹線」のラッピングでも話題です。
エヴァもカッコよかったですが
ハローキティのピンクの車両はめちゃくちゃ目立ちます。
広島に行く際に何度かすれ違ったり
駅に停車しているのを見かけましたが
チャンスがあれば乗ってみたいですよねぇ
(残念ながらエヴァは乗れなかったし実車も見られなかった…)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
今月もありますねぇ…エレクトロの修理…
「GS」は1970年に発売されたモデルです。
初代から受け継がれている基本構成・外装デザインはそのままに
レンズが新コーティングとなり
「ヤシノンDX」から「カラーヤシノンDX」に変更されました。
シャッター等の基本スペックは変更なく
エレクトロ35の肝でもある
「コパルエレク」シャッターであることも変更ありません。
使用電池も変わらずエレクトロのために開発されたと言われている
HM-2N積層水銀電池です。
さすがにこれは今や入手できないので
電池アダプタ等を使って4LR44で代用するか
LR44を4つ使って代用します。要は6Vで運用すればOKです。

お預かりしている「エレクトロ35」は
随分長い間、眠っていた個体ではないかと思われます。
ただ、しっかり電池は抜いて保存してあったようで
エレクトロで多く見られる電池室内や電池蓋の腐食は見られません。
ただ、レンズ、ファインダーには世代にカビが発生しています。
警告灯(赤・黄)は状況によって点灯するので
電源自体は入っているとみられますが
シャッター制御は全くできていないようで
明るさや警告灯の状況に関係なく
常に一定速で切れてしまっているようです。
加えてバッテリーチェックは全く点灯しません
エレクトロのブログになると
巻上時の「カチン」という音の話を必ずすることになるのですが
これはレリーズ軸がバネの力で戻るときに起こる音で
巻上時に必ず鳴るのが正解です。
で、今回の「GS」はこの音が全くしていません。
この音がしないということはレリーズ時の
レリーズ軸の押し込み量が足らず
レリーズ時に軸がロックされていないということなので
オート制御が正常に行われない
或いは全く制御されないという状態になります。
今回シャッターが制御されないのはおそらくこの辺りが原因と思われます。

ではなぜレリーズ軸の押し込み量が足りなくなるかというと
レリーズ軸のそばに取り付けられている
ゴムブッシュが劣化で潰れているからというのが
お決まりのパターンです。
今回もその通りで潰れているというよりは
ほぼブッシュがない状態になっていました。
ブッシュを新たに取り付けて仮組して動作確認してみると
まずはオートの制御は行われるようになりました。
しかしながら今度はその制御が非常に不安定です。
これは接点の汚れによる接触不良だったり
鏡胴部の絞り情報となる摺動部の汚れや
それにかんれんした抵抗のハンダ不良等が考えられます。
原因となりそうなところに一通りの整備や対処を行うと
かなり安定して正しい精度で動作するようになりました。
ある程度何とかなりそうな目処が立ったという感じです。
並行してレンズ清掃やシャッター羽根・絞り羽根の清掃等々を行います。
古いタイプの電子制御機なので
なかなか思うようにならない場合もあり
修理不可能になる場合もあるのですが
何とか今回は問題なく整備できそうです。
でもやっぱりエレクトロは前期のこの大柄なボディで
ギラギラの太刀魚みたいなシルバーが何ともいいですよねぇ…

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「3/21」だから
「カウントダウンの日」とか
「321starsの日」とかがあるかと思えば
そんな記念日はなかったですね(笑)
えっと…今日は「ランドセルの日」なのだそうです。
今はランドセルも色も含め
いろいろバリエーションがあって
楽しそうですよねぇ
私の頃は男子は黒、女子は赤って決まっていましたものねぇ
で、1年生だけは黄色のビニールカバーを付けるのですよねぇ
でもなんだかんだでランドセルを使ったのは4年生までだったかな
5年生になると手提げタイプのカバンを
それぞれが自由に用意して使ってました。
今もきっとそうかもしれないけど
小学生の通学って意外と荷物多いのですよ
教科書はもちろん、体操服とか図工の道具とか
書道の時間があれば習字用具一式
家庭科があれば裁縫箱とか
で、基本的に学校に置きっぱなしにはできないから
毎回きちんと持って帰らされる…
荷物がやたらと多かったことはよく覚えています。
まぁ私はたまたま小学校まで近くて
徒歩5分だったからまだいいのですが…
山の上のほうから通ってくる子は大変だったと思います
中学校なると今度は学校指定のたすき掛けの白いカバンになります
(これを使った…という人はもうみんな良い歳でしょうねぇ)
このたすき掛けのカバン、今でも当時と同じものが売っているのですよ
少し前に思わず買いそうになりました(笑)
でもこの頃になると教科書はほとんど
学校に置きっぱなしになってたなぁ(汗)
で、高校になるとカバンは何でも自由になり
この頃になるともう授業なんて真面目に受ける気もなく
基本的に弁当箱だけを小さな巾着に入れて通学していました(笑)
よくこんなので許されてたな‥‥(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
いつも書きますが孤高の「ハーフ判一眼レフ」です。
ハーフ判専用の一眼レフ機としてはおそらく唯一の存在です。
(私が知っている限り…ですが)
フルサイズとの切替であればコニカあたりがありますが
ペンFはハーフ判専用ということもあり
非常にコンパクトな一眼レフです。
さらにただ普通の一眼レフの機構をハーフ判にしたわけではなく
縦長なハーフ判サイズを考慮し
ミラーは横方向に開閉するようにし
それにともないファインダー経路やプリズムも工夫され
さらにはロータリシャッターの採用により
通常の一眼レフとは全く異なったメカニズムを持つカメラとして
ペンFは誕生しました。
単純にハーフ判の一眼レフというわけではなく
機構的にも他に類を見ないカメラなわけです。

最初に今回のダブルストローク巻上の「ペンF」が発売され
シングルストローク巻上、
露出計及びセルフタイマー装備となった「ペンFT」が発売されます。
さらに「ペンFT」から露出計を省略した「ペンFV」が発売され
ペンFシリーズは3機種が存在することになりました。
個人的には巻上角が少なく感触も軽快で
ファインダーも比較的見やすい「ペンF」が好みです。

お預かりしている「ペンF」はミラーアップしたまま
固着した状態でお預かりしました。
ミラー駆動関係のトラブルもペンF系は多いですね
ただ困るのは通常の一眼レフであれば
手で押さえればミラーがダウンできたり
そうでなくても簡単にとりあえず
ミラーを降ろす方法があったりするのですが
ペンFはミラーアップの状態でがっちりロックしている場合が多いので
こうなるとファインダー内の様子が全く分からないのですね
で、ペンFはプリズム腐食も多いので
交換が必要か否か前もって本当は知りたいのが本音ですが
これでは確かめようがありません
まぁ分解時にどうせ発覚するのでいいのですが…(苦笑)

で、早速とにかく分解していきます。
心配していたプリズムは第二反射面の大きいほうのプリズムには
全く腐食はなく第四反射面の小さなプリズムの方に
わずかにシミが何か所か見られますが
ファインダーを覗いた感じではほぼ気が付かないレベルで
全く問題ありません。
第二反射面のプリズムが腐食だらけになっているパターンが多いのですが
予想とは反してキレイな状態で安心しました。
問題のミラー駆動部のトラブルは
バネの掛かりが外れかかっており
少々おかしなことになっていて駆動部に
干渉してしまっていることが原因でした。
正しく組みなおして
汚れや古い油を落として動きやすい状態に戻します。
ちなみにペンFはミラー駆動部(前板部)を分離すると
駆動バネのテンションがゼロになってしまいます。
この状態のままで組むと巻上チャージだけでは
ミラー駆動するためのテンションが足らず
正常にミラー駆動ができなくなります。
そのため再組立てしたときに
一度チャージしたときにミラー駆動させず
シャッターだけ切ってテンションを少し余分にかけてやる作業が必要です。
昔、一番最初にペンFを分解したときに
これがよくわからずに苦労したことを思い出しました(笑)
シャッタユニットも隅々までしっかり清掃整備して
これから再組立てしていきます。
ミラー駆動部以外には大きなトラブルはありませんでしたが
やはりあちこちの動きが悪い状態でした。
元々ペンFは非常に軽快な操作感が魅力のカメラです。
本来の動きを取り戻した状態で
ご依頼者様にも撮影をお楽しみいただきたいと思います。

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オリンパスペンEEDのカメラ修理

今日は「LPレコードの日」だそうですよ。
もはやCDでさえ過去のものになりつつある時代ですが
私が高校生くらいまではまだまだレコード全盛期だったので
自宅には当時集めた(最近買ったものもありますが)
懐かしのレコードがたくさんあります。
LPレコード(直径30cm Long Playの略)は「アルバム」で
片面25分弱の収録時間ですね。(毎分約33回転)
そか…もうA面だとかB面だとかも通じない時代ですよねぇ
で、このLPレコードを録音するために
ほぼ同じ収録時間の片面23分の46分カセットテープなんてものもありました
うちにあるものはほとんどがLPレコードで
いわゆるシングルレコード(直径17cmのドーナツ盤)は少ないです。
ドーナツ盤の規格はEPレコード(Extended Play 毎分45回転)と呼ばれるものです。
(その中でも大きな穴の開いているものがドーナツ盤と呼ばれる)
Long PlayやExtend Playという元になるShort Play(SP盤 30cm毎分78回転)も
存在していたのですが1963年には生産が終了していて
現在ではなかなか見ることはないかと思います。
さらに12インチシングル(30cm 45回転)なんてものもあり
なかなかレコードの種類も馴染みがないとわかりにくいかもしれません
いまだにうちのレコードは現役で
しょっぼい安物のプレーヤーでこれまた安物のアンプを経由して
ほんの少しだけ良いスピーカーでたまに聴いています。
レコード針を落とすまでの一連の儀式とか(笑)
レコードクリーナーの独特の匂いが何ともたまらないのですよねぇ
音質だって悪くはありません。
レコードが今でも細々ではありますが生き残っているのだから
私の仕事も何とか生き残っていけるのかな…(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEED」のカメラ修理を行っています。
昨日のデミのブログでも触れましたが
やはりハーフカメラと言えば「オリンパスペン」が
一番メジャーな存在ですね。
ただし今回の「EED」はそんなペンの中でも
少々異端児的な存在です。
立ち位置としてはそのネーミングから
ペンEEのデラックス版といったところでしょうか
あるいはペンDの「EE版」といってもいいかもしれません
でも一連のペンDシリーズともペンEEシリーズとも
外観的には全く異なる佇まいで
「EED」は「EED」といった少々孤高の存在のような気がします。
他のペンシリーズのどれにも似ていない
直線的に真四角なデザインのボディで
ペンシリーズの中では比較的大柄です。
35mm判の小さいカメラ(例えばエレクトロ35MCとか)より
少し大きいような気もします。
露出は基本的にオートで撮影します
(フラッシュ使用時のためのSS固定絞りマニュアルのモードはあり)
セレン光電池を使用するペンEE系とはs異なり
電池+CdSで露出計を駆動します。
電池がないとオートではシャッターロックがかかり
シャッターを切ることはできません。
シャッターはプログラムシャッターで
シャッター羽根と絞り羽根は兼用です。
ちょっと資料がなく詳細不明ですが
同じオリンパスの35DCと同じ系列のシャッターかと思われます。
低速時に「シャコーン」と独特の動作音がするのも同様です。
レンズは32mmF1.7の大口径レンズです。さすが「D」ですね
でもペンD3の32mmF1.7とはまた異なるレンズなのだそうです。

お預かりしている「EED」は
まず露出計に電源が入らず全く動きません。
ということでオート時には常に赤ベロが出てしまい
全くシャッターが切れません。
加えてファインダー、レンズに大量のカビが発生しています。
オート精度がどうなのかは
まずは露出計が動く状態にしないとチェックすらできない状態です。
かなり長い間、眠っていたと思われる個体で
もちろんモルトも全滅です。
外装もかなりくたびれた感じです。
全体的に整備・修理・清掃を行い
リフレッシュさせてやる必要がある状態です。

写真は整備が一通り完成した状態です。
外装もピカピカになりました。
露出計が不動だったのは露出計からの配線が
電池からでるガス等によって腐食してしまい
全く電気を通さないことになってることが原因でした。
もちろん配線は交換し電池室裏の緑青等も
できる限り取り除き問題なく通電できるように修理しています。
加えてシャッタユニットの整備を行い
その上でオートの精度調整を行い
問題なく写真が撮れる状態になっています。
問題だったのはそれよりのレンズの状態で
かなりカビがレンズのコーティングに侵食しており
清掃等ではどうにもならない状態でした。
今回は部品取り個体から状態の良いレンズを移植した上で
調整することで対処しています。
ファインダーは問題ないレベルにキレイになり
見え心地は全く問題ないかと思います。
思っていたより苦労する箇所が多かったのですが
何とかご依頼者様に自信もってお渡しできる状態になりました。
これから良い季節なので
是非撮影をお楽しみいただければと思います。

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キヤノンデミのカメラ修理

今日もいろいろな記念日が制定されているのですが
当店としてはこれに触れないわけにはいかないですね。
今日は「カメラ発明記念日」です。
1839年のこの日にフランスの画家・写真家の
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが
写真機を発明したことに由来しています。
いわゆる「ダゲレオタイプ」といわれる
「銀板写真」です。
銀メッキをした銅板などを感光材料とします。
もちろん今の気軽に撮れる写真とは全く異なりすべてが大掛かりです。
銀板の準備や撮影後の管理も大変ですが
初期のダゲレオタイプは感光材の感度も低い上に
レンズも暗かったため露出時間(今でいうシャッタスピード)が
10~20分かかったのだそうです。
数年後には明るいレンズが開発され劇的に露出時間は短縮されますが
それでも1~2分、場合によっては数秒かかったのだそうです。
現在の最新のデジカメで1/32000で撮影できる時代が来るなんて
この頃では想像もできなかったでしょうねぇ…
まぁ当店で扱うフィルムカメラはそこまでではありませんが
気軽に明るいところで装填できて
手持ちで撮れるなんて言うのはこの時代から随分後になります。
そう考えると私たちは本当に恵まれていますね。

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラといえば
やはり「オリンパス・ペン」の知名度が圧倒的に高く
次いで「リコー・オートハーフ」かな…と
個人的には思っているのですが
キヤノンの「デミ・シリーズ」を忘れてはいけませんね。
「デミ」とは英語で「半~」にあたる接頭語です。
フランス語の「demi」(半分)に由来します。
まさにハーフ判カメラそのものを表すネーミングなわけですね。
「デミ・シリーズ」も初代のデミから
派生して様々なモデルが存在するのですが
今回は一番最初に発売された無印の「デミ」です。
シャッターユニットはプログラムシャッターのセイコーシャLで
絞りとシャッタスピードの組み合わせは任意では選べず
カメラ任せとなります。
ただ露出設定がプログラムオートではなく
セレン式の露出計の指針に露出ダイヤルを手動で合わせて
露出を決定させる方式です。
この辺りがフルマニュアルで全て任意に設定できる「ペンS」や
逆に全て露出をすべて「オート」で任せられる「ペンEE」に
比べると少し中途半端なのかもしれません。
それでもこれはこれで使い方に慣れてくると
自分で逆光補正とかもできますし
大雑把に合わせてフルオート的に使うこともでき
実際には不便さを感じるようなことはありません。
何といっても利点はこの類のハーフ判カメラには珍しく
きちんと巻上がレバー式なのです。
レンズ付きフィルムのようなダイヤル式の巻上に比べると
楽ちんさも気持ちよさもレベチです。
またこのデミの巻上は高級一眼レフやレンジファインダー機と比べても
相当上位に来る軽やかさです。
また実像式ファインダーにも贅沢にプリズムが使われおり
接眼レンズの状態の良いものであれば
非常にクリアな見え心地です。
きちんとレンズの真上に
ファインダー対物レンズが配置されているものも
キヤノンのこだわりではないかと思われます。

初代デミは初期のものだけが真鍮製のボディ外装で
その後アルミ製に変更されるのですが
お預かりしているのは初期の真鍮製外装です。
比べてみると少しだけ真鍮製の方が重いのですが
それほど変わりはありません。
それよりも外装の色がアルミの方が少し黄なりな感じで
そちらのほうがわかりやすい違いです。
心配されるのはやはりセレンの状態ですが
最初受付時に手に取ったときには
露出計が全く動かず「あぁ…これはダメかも…」と思ったのですが
しばらくいろいろチェックしていると
ふいに指針が動き始めました。
どうやらセレンの基部の接触不良のようで
セレンを軽く指で押さえてやると
露出計は元気に反応します。
これであればセレンそのものは大丈夫そうです。
他は露出設定リングがごりごり妙に重いことと
若干シャッター羽根に粘りもあるようです。
必ずと言ってよいほど酷いことになっているフィルム室モルトは
既に張り替えられているのですが
張り替えられる前は相当腐食していたらしく
モルトが触れる側のボディ側塗装がボロボロです。
ここはできる限りの修復を行います。

画像は整備完了後のものです。
露出計は安定して動作するようになり精度も問題ございません
巻上は非常に軽やかで官能的に気持ちよい状態です。
デミは接眼レンズの劣化したものが多く
曇っているもはどうにも対処できないのですが
今回はわずかにくもりが見られるものの
目立つほどではなく他部分の清掃もあり
非常にクリアなファインダー像を見ることができます。
シャッターももちろん何の問題もなく
かなり程度の良いデミになったと思います。
残すは最終チェックのみですが
是非、ご依頼者様にもこの気持ちよく使えるデミを
お楽しみいただきたいと思います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「春の睡眠の日」なのだそうです。
「春の」というからには「秋の睡眠の日」もあって
こちらは9月3日なのだそうですよ。
「春眠暁を覚えず」とはいいますが
季節を問わず朝起きるのは辛いですよねぇ
そりゃ毎朝、自然に目が覚めるまで
目覚ましもかけずに寝られれば最高ですが
人並みに働いている以上なかなかそうはいきません。
それなら逆に朝早く勝手に目が覚めるくらいに
早寝すれば万事解決しそうですが
それはそれでいろいろ実際には難しい問題で…(苦笑)
まぁでも最近の私は比較的きちんと睡眠時間は確保していて
7時間弱は寝られています。
会社員時代は5時間程度だったことを考えると
随分改善されています。
ある程度しっかり寝ておかないと結局昼間の集中力が落ちてきて
活動(仕事)の効率が落ちるのですよねぇ
そんなことは抜きにしても、のび太じゃないですが
暖かい寝床でぐっすり眠る…こんな気持ちよいことはありません(笑)
昨年の入院以来、体質が変わったのか
少しばかり睡眠が足りていないと
夕方6時前後に強烈な眠気に襲われて
よほど気を確かに保っていないと
突然、気を失うように眠ってしまうのです。
時間にすれば5分とかその程度なのですが…なんなんでしょうね(汗)
しっかり7時間以上眠っていればそんなこともおきないので
これからもきちんと質の高い睡眠をとるように気をつけます。

さてさて

本日はペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
SPも頻繁に修理依頼のあるカメラなのでここでもお馴染みですし
手に入れやすく交換レンズの種類も豊富なため
SPでフィルムカメラを始めたという方も多いのではないかと思います。
現行機種として販売していた頃も大人気のカメラでした。
比較的お求めやすい価格で使い勝手が良く
TTL露出計装備、交換レンズの豊富なM42マウント、
魅力ばかりで大きな欠点の見当たらないカメラです。
しかしながら発売開始からもうすぐ57年が経とうとしているカメラです。
未整備の個体だとあちこちに経年劣化の影響が出ていて
さすがにそのままで快適に使えるとはいきません。

お預かりしているSPもかなり長い間眠っていた個体のようです
ご依頼者様のご自宅からでてきたカメラだそうで
受付時には2台のSPを持ってご来店されました
どちらも同じような状態だったのですが
まずは1台普通に使える状態にして使ってみましょうということで
プリズム腐食の見られないほうの個体をお預かりすることになりました。
もう1台のほうはプリズム交換も必要とのことで
1台目完成後にまたご検討ということになりました。

…ということでお預かりしているSPは
定番のプリズム固着こそありませんが
こちらも定番のトラブルである
「ミラーアップしたまま固着」という症状が出ています。
毎度書きますがこれはミラー駆動部に問題があるのではなく
シャッター幕・後幕がきちんと最後まで走り切らないため
最後のミラーダウンレバーとの連携ができなくなることで
発生する症状です。
今回もミラーアップしているままの状態から
指で後幕を挟んで軽く押し込んでやると「カタン」とミラーが下りてきます。
後幕の走行不良ということはシャッタースピードも
もちろん精度が出ている訳もなく
1/1000で測定してみると走り始め(写真左端)で1/600
走り終わり(写真右端)では1/125程度しかシャッタスピードが出ていません。
端っこは結構な露出オーバーになってしまいます。
さらに電池を入れてSWをオンにしてみても
露出計は全く動きません。
全体的に一通りの整備・調整が必要な状態です。

装着しているスーパータクマーは当店のテストレンズです。
まだ現状をチェックしただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
画像で見るとかなりキレイなブラックボディに見えますが
外装もそれなりに汚れているので
最後の仕上げには外装見できる限り磨き上げます。
経年劣化の影響はあちこちに見られますが
基本的には大切に使われて仕舞われていた個体だと思われます。
全体的にリフレッシュさえしてやれば
新品にはなりませんがかなり当時と同じような感覚で
使っていただける状態になると思います。
それではこれからしっかり作業に取り掛かっていきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「漫画週刊誌の日」だそうですよ
1959(昭和34)年のこの日に
日本初の少年向け週刊誌『週刊少年マガジン』
『週刊少年サンデー』が発刊されたことに由来しています。
この2誌に「ジャンプ」と「チャンピオン」が加わって
4大少年漫画誌になるわけですね。
いろいろ事情があって週末にしか会わない親父の家に
私が行くと「おい、桃太郎(親父の家の近所の本屋)で
ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン、全部買ってこい」と
よくお使いに行かされました。これが小学校低学年の頃だったかな
そのおかげで比較的早い時代から「小学2年生」とかの学年誌や
子供向けの「てれびくん」とかと並行して
各少年誌宇も読んでいました。「こち亀」の初期とか
「サーキットの狼」とか「ブラックジャンク」、
「エコエコアザラク」、「すすめパイレーツ」とかの時代ですねぇ
その名残もあって割と最近までマガジンだけは
ずっと買って読んでいたのですが
あまりにも読むものが少なくなってしまって(苦笑)
結局買わなくなり、最後まで買っていたのは
隔週刊の「ビッグコミック」や「ビッグコミックオリジナル」ですが
これもだんだん読み飛ばすものばかりになってしまい
結局買わなくなりました。
でも面白くて読み続けている作品は単行本で未だに買い続けています。
これまで週刊漫画誌に影響されたこともおそらくたくさんあったかと…
漫画はやっぱりいくつになっても楽しく読めますね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月も何台かOM-1の修理が予定されています。
相変わらずモデル別だと圧倒的に修理依頼が多いカメラです。
今回のOM-1はMD対応になる前の前期モデルですが
フィルム室スタッドは2本でフィルム圧板も長いタイプです。
前期モデルの中期以降といったところです。
定番のプリズム腐食は発生しておらず
後で分解してわかりましたが過去にプリズム交換が
既に行われているようです。(ずいぶん昔だとは思われますが)
整備自体はかなり長い間行われている形跡はなく
フィルム室のモルトも随分劣化が進んでいて
光線漏れがいつ起きてもおかしくない状態です。
ご依頼者様はLR44電池にスペーサーをかませて
そのまま1.5Vで使っていたようですが
それだと露出計は明らかに振りすぎで
露出計の指針が真ん中になるようにSS・絞りをセットすると
適正露出から3段近くアンダーな露出計になってしまいます。
1.3Vでもアンダー気味なところで1.5V使用なので
大幅にアンダーになってしまうようです。
3段は明らかにいくらネガだとしても写真が暗くなると思います。
もちろん今回は1.5Vで最適な値が出るように調整していきます。
シャッターは一見、正常に切れているようなのですが
やはり幕軸の動きが少し悪いようで
時間をおいて一発目に切ったときの測定値の精度が全く出ていません。
何度か切っていると動きやすくなるのか
そこそこに良い精度が出てくるのですが…
実際の撮影でそんなに連射するわけではありませんし
1枚切ったら次の撮影まで少し時間が空くのは当たり前です。
時間が空いた一発目から正しい精度で切れないと使い物にはなりません
テストをしていると何度も空シャッターを切ることになるので
時間がたった後の一発目の精度を見逃しがちになるのですが
整備後のテストでは必ず時間をおいて一発目の精度のテストを行います。
時間をおかなくてはいけないので少々面倒ですが
これをきちんと行わないと
実際の撮影で大丈夫かどうかが確認できていないのと同じです。

話の流れが完成後のテストの話になってしまいましたが
実際の作業はまだ取り掛かったばかりで
上カバーを外しただけの状態です。
まずは分解を進めて巻上部や幕軸、底部三連ギアの
清掃整備を行っていきます。
OM-1は過去にも何度も書きましたが
その軽量コンパクトさを実現するために
多少華奢な部分や微妙な調整を必要とする部分もございます。
いつもやっていることとはいえ慎重に作業を進めていきます。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「靴の日」、「靴の記念日」らしいですよ。
1870(明治3)年のこの日に実業家・西村勝三が
東京・築地入船町に日本初の西洋靴の工場
「伊勢勝造靴場」を開設したことが由来となっているようです。
靴は大事ですよねぇ…しっかりサイズがあっていることはもちろん
履き心地の良い靴を履いていると
歩くことが楽しくなってきますものね。
山登りに頻繁に行っていた頃は
登山靴が微妙に合わなくってよく苦労しました。
しっかり合っていないと足が痛くなってくるし
疲労度も全く変わってくるのです。
登山靴は本当に機能性重視になりますが
会社員時代には当然、毎日革靴を履いているわけで
こちらは機能性も大事ですが見た目の質感や
履き心地で仕事に取り組むテンションも変わってきます。
毎朝、キレイに手入れしたピカピカの靴を履くと
「さぁ、今日もがんばろう!」って気になりますし
靴によっては立てる足音がとっても気持ちよくて
立ち振る舞いにも影響します。
ただ、今はその頃ほどは靴にあまり気を使っていないかも…(汗)
(スーツ着なくなったし
通勤時間が5分な上に座り仕事というのもありますが…)
ヒサビサにちょっと良い革靴を
一足でいいから買っておこうかな…

さてさて

今日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
「ペンタックスMシリーズ」を代表するカメラです。
「Mシリーズ」で最初に発売されたのは
シリーズ中唯一の機械制御横走りシャッター機の「MX」ですが
これは「Mシリーズ」の中でも異端児的存在で
「MX」の1ヶ月後に発売されたこの「ME」が
それ以降の全ての「Mシリーズ」の基本形となります。
シリーズのコンセプトでもある
「小型軽量化」、「電子化」に忠実に乗っ取って開発されたカメラで
絞り優先AE専用のエントリー機でありながら
優れた使い心地を持つカメラです。
当時の最新の電子技術が使われ「MX」より約35g軽くできています。
(横幅は4.5mm小さく、高さ、奥行きは同一)
非常にたくさんの数が売れたヒット作でもあり
現存台数も非常に多いカメラです。
ただコンディションの悪い状態のものが多く
特に「Mシリーズ」全般の持病ともいえる
「ミラーアップしたまま固着」の症状が出たまま
放置されているものも多いかと思われます。

お預かりしている「ME」は
その持病のミラーアップのトラブルは出ていません。
後で分解してわかりましたが
その原因となるミラー駆動部のゴムブッシュ使用部分に
対策品のプラスチックリングが取り付けられていました。
これであれば問題ございません。
もちろん通常のミラー駆動部の整備は一通り行います。
それはいいのですが今回のMEは
まず電源が非常に不安定で
たまに完全に電源が入らなくなるようです。
それに伴って露出計表示も非常に不安定です。
電池室は一見キレイなのですが
やはり電池がかなり長期間入れたままになっていたようで
電池室裏側の端子やネジ部には緑青がびっしり発生していました。
これらが原因で接触不良を起こしているようです。
加えてかなり長期間眠っていたものと思われますが
ファインダーには普通に覗いても
はっきり目視で確認できるほどの巨大なカビが
プリズム面に大量に発生しており
少し離れて接眼レンズを透かしてみると
こちらにもびっしりカビが付着しています。
装着されていたPENTAX-M50mmF1.7レンズにも
大量にカビが発生しています。
レンズも含めて隅々まで徹底的に清掃が必要な状態です。

まずはボディ側から分解整備に取り掛かります。
「ME」や「MEスーパー」は頻繁に修理依頼のあるカメラなので
分解手順は頭に入っていますが
慣れたものこそ油断は禁物なので慎重かつ手早く取り掛かります。
毎度のことですがこの時代のペンタックス機は
内部モルトが非常に多くそのモルト屑が
あちこちに入り込んでいることも多いのです。
特にシャッター羽根周りは隅々まで念入りに清掃を行っていきます。
電子制御機とは言えME系のカメラのトラブルのほとんどは
機械的部分と電子基板以外の部分の接触不良です。
今回も電子回路そのものは全く問題がないようです。
最終的に電気的調整も行いますが
本来の機械的動きを取り戻せば微調整程度で済みそうです。
再び快適に使えるように今回もしっかり整備していきます。

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