ニコンFEのカメラ修理

6月23日。。。これといった記念日はないのですが
1991年のルマン24時間レースでマツダ787Bが
総合優勝をした日ですね!
先日のルマンもトヨタが勝ちましたが
91年のマツダは日本車初の総合優勝で
レシプロエンジン以外で初めての総合優勝でした。
(787Bはマツダお得意のロータリーエンジン)
広島出身でマツダには馴染みはあるのですが
ロータリーエンジン車って一度も所有したことはないのですよねぇ
すごく欲しかった時期は当然ありましたが。。。。
クルマを所有する予定はありませんが
一度くらいはロータリーエンジン車乗ってみたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
コンスタントに修理依頼のあるカメラですね。
適度にコンパクトなサイズで
非常に使いやすい露出計、
F一桁機ほどではないですが
使い心地も非常に優れています。
気軽に持ち出すにはちょうど良い一眼レフだと思います。
発売開始は1978年、キャッチフレーズは「シンプル・ニコン」です。

お預かりしているFEは
最初ミラーアップしたままになってしまうということで
お預かりしましたが、いろいろ試していると
ミラーアップだけではなく巻上ができない状態になってしまいました。
(巻上レバーは回るのですがチャージができない状態
いわゆる「巻上が滑る」ような状態です)

電子制御機ということで
やはり基板のトラブルが心配されるカメラではございますが
FEは基板そのものの問題は少ないほうだと思います。
今回のトラブルも機械的な問題です。
巻き上げた時にミラーが一緒に上がってしまいます。
チャージ完了時にミラーが既に上がってしまっているので
シャッターもチャージロックされずにそのまま切れてしまう状態です。
この状況では他の動作確認も何もできないので
まずは原因を探していきます。

。。。とはいえ、今の動きだと原因は限られていて
ミラーチャージ時にミラーを押さえつけなければいけない部品が
動いていないためだと思われます。
写真は分解途中でのものですがこの段階で
その部品は既に見えていてバネで戻らなくてはいけないものが
まったく戻らずにミラーを押さえつけていない状態のようです。
ここだけでなくミラー駆動部全体の動きが今ひとつのようなので
これからミラーボックスを外して整備していきます。
シャッターは縦走りのコパル製シャッターユニットなので
金属羽根の清掃も並行して行います。

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