ペンタックスSPⅡのカメラ修理

今日は「ボウリングの日」だそうですよ。
私が子供の頃はまだ1970年前後の
ボウリングブームの余波が残ってて
人口20万人ほどの呉市内(私の出身地)に
10件近くのボウリング場がありました。
じいさんも親父もボウリング上手かったなぁ。。。
私も高校生の頃は学校サボって
平日のすいているボウリング場によく行きました(笑)
ヒサビサに行ってみたくなりますね!

さてさて

本日は「ペンタックスSPⅡ」のカメラ修理を行っています。
最初の「SP」は1964年の発売ですが
この「SPⅡ」は1974年の発売です。
海外からのSP再生産の要望がかなりあったようで
その要望に応え復刻となったモデルです。
ほぼSPと全く同じ作りですが
標準装備となったアクサリーシューは
接点付き(ホットシュー)となりました。

お預かりしているSPⅡは
ミラーアップしたままで巻上が途中でロックしているようです。
シャッター幕も巻上途中の中途半端な位置のままです。
ミラーアップしたまま降りて来ないのはSPに限らず
一眼レフでよくあるトラブルですが
SPの場合、そのまま巻き上げればミラーも降りてきて
シャッターも切れるというパターンが多いのですが。。。。

まずは何故巻上がロックしているのか
確認しないと始まらないので
一気にミラーボックスを分離するところまで分解します。
これでミラーボックスがない状態だと
巻き上がるかどうか確認できます。
。。。と思ったら。。。
ミラーボックスを外すとその下から少し長めのネジが
コロンと転がり出てきて来ました。
そして何事もなかったかのように巻上げはできています。
どうやらこのネジが巻上部に噛みこんでいて
動かなくなってしまっていたようです。
で、このネジはどこのネジだろう。。。と調べてみると
ファインダースクリーン枠を留めている3本のネジのうち
1本がありません。長さ形状を比べてみてもここで間違いないようです。
そんなに外れるような箇所じゃないのですが。。。

とりあえずはトラブルは解消できそうです。
ミラーアップしたままになってしまうのは
巻上とは別の原因で
いつものごとくシャッター幕軸の動きが悪いからですね。
幕軸の清掃・注油、ミラー駆動部の清掃・注油を行い
ミラーボックスを仮組みして動作確認したところ
問題なく動作するようになりました。

他、ファインダー清掃、露出計周りの整備・調整等々
全体の整備を行いながら再組み立てしていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。