コニカアイ3のカメラ修理

今日で仕事納めという方も多いでしょうね。
ちょうど金曜日ですし。。。
当店は明日までの営業です。
月末の金曜日ということで「プレミアムフライデー」なのですよね。
認知度は意外と高いと思うのですが
いったいどれほどの人がこれの恩恵を受けているのでしょうねぇ。。。
まぁ、私のような個人事業主にはもちろん全く関係ないのですが
なぜよりによって「月末の金曜日」にしたのでしょうね
私もサラリーマン時代がそれなりにあったので思うのですが
月末の週末なんて忙しいに決まっているのではないかと。。。
もちろん業種にもよるとは思いますが。。。
プレミアムフライデー云々はともかくとしても
たまには早く帰れる日があってもいいですよね。

さてさて

本日は「コニカアイ3」のカメラ修理を行っています。
コニカのハーフ判カメラです。
目測ゾーンフォーカスで露出はプログラムオートで撮るカメラです。
シャッターはコパル製のプログラムシャッターで
シャッター羽根は絞り機能も兼用します。
実はこのプログラムオートの考え方と機構は
後に出てくる「じゃーに~コニカ・C35」の基になるのですね。
特にコパル製のシャッターユニットとその周辺は
C35と共通の構造です。
構造が共通なだけで部品の互換性は全くありませんが。。。
初代アイはセレン光電池を使用したものでしたが
アイ2で電池を使用するCdS式となり
さらにレンズがF1.9からF1.7に変更されたものがアイ3です。
評価の高いヘキサノンレンズは32mmF1.8です。

アイ3はトラブルの起こり方もC35と似ていて
今回も露出計が全く動かないこととシャッターの粘りです。
以前、C35のブログでC35のシャッター粘りは
羽根の油や汚れが原因ではなく
羽根駆動を行う円盤部の動作不良と書いていたのですが
今回のアイ3も全く同じ症状です。
羽根が動かないほどではないですが
明らかに羽根の動きが遅くC35でも見られるように
「B」が効かなくなっています。
(「B」にしても普通に切れてしまう)
露出計不動の原因はやはり電池室裏の配線の不良です。

レンズボードを外した様子もC35そっくりです。
メーターの配置や指針挟み込み機構も同じようなものです。
電池室周りの配線張替えや
シャッターユニット整備、レンズ清掃、ピント調整等々
各部点検整備一式を行っていきます。

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