ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「声の日」だそうですよ。
「こ(5)え(Eight)」という語呂合わせです。
なかなか強引ですねぇ(笑)
自分の声って実はちょっと気に入ってたのですが
(普通に話す声も歌う声も含めて)
2月の脳梗塞でこれも少し変化してしまいました。
嚥下(飲み込み)が一時完全に麻痺した影響もあって
声帯がうまく開き切らないようになったような気がします。
声を張ることが少し難しくなったかな。。。
加えて左顔面に少し麻痺もあるから
ほんの少しですが活舌も悪くなっていると思います。
コロナ騒ぎもあって試していないけど
きっとカラオケも以前のようには気持ちよく歌えないだろうなぁ。。。
まぁでもそういうのもリハビリしていかなくてはいけないので
落ち着いたらまずは一人カラオケに行ってきましょう!
(なんだか現実を突きつけられて落ち込みそうな気もしますが。。。)

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
おそらくミノルタSRシリーズの中で
最もたくさん生産されたカメラだと思います。
それまでのSRシリーズで組み合わせられるレンズは
いわゆるオートロッコールでしたが
SR-T101と同時に開月発売された
MCロッコールを使用することで開放測光を実現しました。
ミノルタ初のTTL測光機でもあります。
加えて受光素子(CdS)を上下方向に配置することで
上下二分割測光を行います。
ミノルタでいうところの「CLC」という機構で
SR-T以降のいろいろなカメラにも採用されます。
使い心地もよく頑丈で7年間以上にわたって生産され
大ヒットしたカメラです。
もちろん現存数も多いのですが
コンディションの悪いカメラでも何とかシャッターは動くという
個体が多いのも特徴の一つかと思います。
ただ、動きにくい状態の中、健気に何とか動いている個体も多く
精度はもちろん出ていませんし
そのまま使っているともっと大変なトラブルの元にもなります。
家から眠っていたSR-Tが出てきたなら
まずは一通りのメンテナンスを行うことをお勧めします。

お預かりのSR-Tもシャッターは動作しているのですが
先幕と後幕の幕速のバランスが大きく崩れていて
高速シャッターの精度は全く出ていません。
シャッター音や巻上にも油切れの兆候が見られます。
露出計も動作はしていますが
同じ明るさのものを見ていても
指針がふらふらと落ち着きません。
SW部の接触不良、あるいはミノルタ機に多いような気がするのですが
ハンダ付けの劣化が疑われます。

何はともあれ動くところは全て清掃し
必要な部分に必要な分だけの注油を行った上で
動作の調整を行っていきます。
SR-Tですから毎度のことですが
連動糸には細心の注意を払います。
実は同じご依頼者様から全く同じ仕様の
黒SR-T101をもう一台同時に預かっています。
こちらも状況としては1台目と同様で
全体的に動きの悪い状況です。
2台そろって気持ちよく撮影に使っていただけるように
整備を行っていきます。

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