日別アーカイブ: 2018年5月7日

リコーオートハーフSEのカメラ修理

今日は「コナモンの日」だそうですよ。
「コナモン」って何かと思ったら
お好み焼きとかたこ焼き、うどん等々の
「粉モノ」のことらしいです。
日本コナモン協会というところが制定しているようです。
うーん、ここでいうコナモンというかお好み焼きは
関西のお好み焼きのことだと思われますが
これ書いていると無性に
広島のお好み焼きが食べたくなってきました。。。
熱々を鉄板の上でヘラで食べるのがいいのですよねぇ~
皿で箸でも、もちろん美味しいですが。。。
あぁ、呉の細うどんも食べたいなぁ。。。
食べ物はやっぱり生まれ育った地元のものが
落ち着くし美味しいですよねぇ~

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
「SE」ということは「オートハーフE」に
セルフタイマーが付いたものですね。

「E」以降のオートハーフは前板のデザインが
いろいろあるのが魅力のひとつですが
このシンプルなものもまたいいですね!
以前も書いた気がしますがこのタイプのオートハーフを見ると
私がまだ2~3歳くらいの頃に実家にあった
白黒テレビを思い出してしまいます。。。

ご依頼者様は最近、このカメラを手に入れて
まずは1本、撮影してみたところ
半分以上のコマがほぼ真っ白になってしまったそうです。
お話を聞いたときに真っ先に疑ったのは
光線漏れですが、実際にフィルム室をチェックした感じでは
写真全体が真っ白になるほどの光漏れは考えにくそうです。
それなら。。。と今度は測定機でオートを計測してみたところ
オートが相当オーバー目になっています。
どうやらオート時にほぼ絞りが開放になっているようです。
。。。というとセレン光電池の不良の疑いが大きいですが
絞りが全く反応していないわけではないので
セレンは大丈夫ではないかと予想しました。

実際に分解してみると
セレン光電池は普通に起電しているのですが
絞り制御が固着していてまともに動作していません。
これだと確かに明るい屋外で撮ったものはほぼ真っ白になると思われます。
さらにシャッター羽根の動きも悪く
これもさらに露出オーバーになる原因になっています。

シャッターユニットを中心に各動作部の整備を行い
露出計・オートの調整を行いました。
もちろん、レンズ・ファインダー清掃、モルト交換も行います。
全体的にリフレッシュされて調整されたことで
オート露出は適正に調整されました。

ここのところ、入ってくるオートハーフを見ていると
絞り制御が全くできず常に開放になってしまうものの
1/3くらいはセレン不良で根本的に起電しないものですが
残りはセレンは大丈夫なのだけど
露出計が何らかの原因で振らなかったり
絞り制御が動かないといった様子です。
一概にセレンがダメとは決め付けられないですが
こればかりは分解してみないとわからないし
なかなか判断が難しいですね。

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