月別アーカイブ: 2021年7月

リコーフレックスⅦSのカメラ修理

今日は7月4日ということで
「な(7)し(4)」「梨の日」ですよ。
季節してはちょっと、いや随分早いですが
梨は本当に美味しいですよね
晩夏から初秋にかけて
毎日のようについついスーパーで買ってしまいます。
広島にいた頃は秋になると「梨狩り」に
出かけるのが恒例行事でした。
やはり中国地方だと二十世紀梨であることが多いのですが
少し酸味がきつめの二十世紀より
豊水や幸水が好みです。新高とかも美味ですよねぇ
和梨のさっぱりした食感がやはり好みですが
洋ナシのねっとり芳醇な甘さもいいですよねぇ
やはりメジャーなのはラ・フランスですよね
山形のが美味しいんですよねぇ。。。
そういえば昨年、いただきもので新潟の
「ル・レクチエ」を食べたのですが
これも本当に濃厚な甘さでクセになる味でした
また送ってきてくれないかなぁ(笑
まぁでも梨の前にこれからは桃ですよね
山梨産の白桃や岡山産の黄桃。。。
またスーパーで買うかお取り寄せしなくては。。。

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦS」のカメラ修理を行っています。
軽量なプレスボディに必要最小限な機能で
ブローニーフィルムを使用する二眼レフとしては
非常に軽量コンパクトに仕上げられたカメラです。
それに加え発売当時は驚きのお求めやすい価格設定で
大ヒットしたカメラでもあります。
この頃は二眼レフブームで各メーカー
(今では考えられないほど小さなメーカーがたくさんあった)
フル稼働で二眼レフの生産を行っていましたが
その中でも全二眼レフの生産の2/3を
リコーフレックスが占めると言われていました。
今では考えられないような盛況ぶりです。
「ⅦS」はリケンシャッター付きの「Ⅶ」に
(Ⅶにはシチズンやセイコーシャシャッターのものもある)
セルフタイマーが追加されたものです。
リコーフレックスも搭載シャッターやレンズのバリエーションが
いろいろあり非常にややこしいのですが
今回の「リコ―フレックスⅦS」はセルフ付きのリケンシャッターで
シャッタースピードはB+5速で1/10・1/25・1/50・1/100・1/200です
ⅦのリケンシャッターがB+3速だったことを考えると
露出コントロールの幅はかなり広がったと思われます。
レンズはリコーアナスチグマット80mmF3.5です。

お預かりしている「ⅦS」は
まずシャッターが固着してしまっていて切れない状態です。
さらにお約束のピントギア固着です。
他にも各所にサビが酷かったり
フィルム装填中枠のローラーがなかったりと
細かく見ていくといろいろ問題を抱えてしまっています。
長期間使いっぱなしで仕舞い込まれたままの個体に
ありがちなトラブルが一通り詰まっている感じです。

画像は一通り整備が完了した状態でのものです。
すっかりキレイに仕上がっていますが
お預かり時には外観もかなりくたびれていました。
とにかく動くところは徹底的に洗浄・清掃・調整を行い
レンズ・ファインダーを清掃し
ミラーはクモリが酷いので交換し
外観はできる限り磨き上げました。
動きはピントギアもシャッターも非常に快調で
特にピントギアの滑らかな軽さには
ご依頼者様にも喜んでいただけるのではないかと思います。

これから最終的なチェックを行って
問題なければ完成となります。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「ソフトクリームの日」だそうですよ。
美味しいですよねぇ
一般的なアイスクリームも美味しいですが
ソフトクリームはまた違った良さがありますよね
アイスほど冷たくはないのですが
あの滑らかさは何とも言えず良いものです。
ソフトクリームもアイスクリームと同じく
乳固形分と乳脂肪分の含有割合によって何種類かに分けられます。
だからいわゆる昔ながらの滑らかで濃厚なものから
シャーベットに近いものまで本当はいろいろあるのですね
でも、昔ながらの濃厚なバニラの
ソフトクリームをコーンに載せて食べるスタイルのものがいいですね
ところでちょっとした遠出とかで
高速道路に乗ってSAに立ち寄ると
なぜ思わずソフトクリームを食べてしまうのでしょうねぇ(笑
またどこのSAにもソフトが必ず売っているのです。。。
その土地によってアレンジも加えられていて楽しいのですよね
あぁ、高速SAのソフトクリームが無性に食べたくなってきました(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラ全盛期に生まれた
世界でも類を見ない「レンズ交換式ハーフ判専用一眼レフ」です。
「ペンF」のブログだと毎回書いてしまいますが
単純にフルサイズの一眼レフがハーフになったわけではありません
ハーフ判ならではのフォーマットの小ささを生かすために
通常の一眼レフとは全く異なる構造となっています。
毎回書いているのでもう詳しくは書きませんが(苦笑
それは外観上からもよくわかり
横方向に動作するミラーと
妙にも巻き戻し側にオフセットしたレンズマウント
いわゆるペンタプリズム部の出っ張りがない上カバー部等々
ただものではないことが一見してよくわかります。
その特異な構造のため
やはり何十年も経過した現在では
問題が出てくる場所も多く
ミラーアップ、ガバナ関連、プリズム腐食が
定番の三大トラブルかと思われます。
プリズム腐食は既に交換のために
腐食のないプリズムを探すこと自体が非常に困難になっています。

お預かりしているペンFは
先述した三大トラブルのうちのひとつでもある
「ミラーアップしたまま固着」という状態でお預かりしてます。
何らかの理由でミラー駆動部の
バネテンションが抜けただけの場合もあり
そのときは指でミラーを軽く押さえてやると
とりあえずシャッターが切れる場合もあるのですが
今回はがっちり固着したままどうにも動きません
こうなるときっちり分解しないと
仮に動かすこともできません。
本当は分解前にガバナや巻上、ファインダーの状態を
確認して他の状況も確認してから作業に入りたいのですが
今回のような場合だとそれも不可能です。
ちなみにぺんFはミラーアップしてしまうと
フルサイズの一眼レフのように
とりあえず手でミラーを降ろして押さえておいて
ファインダーの状況を確認…といったことができません。

まずはこれからミラーボックスを降ろして
ミラー駆動部の点検整備から取り掛かります。
オリンパスらしく個性的で
やはり非常に軽量コンパクトにできているカメラですが
やはりその分、華奢な部分も多いのは事実です。
でも使い心地も他では味わえないフィールで
ペンF系が人気があるのはわかるような気がします。
機能的なトラブル改善はもちろんですが
できる限り気持ちよく使っていただける状態に
仕上げていきたいと思います。

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ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「半夏生」で「蛸の日」です。
「半夏生」は雑節のひとつですね。
この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い
大雨になることが多いのだそうです。
今日も都内は朝から強めの雨が降っています。
梅雨らしいシトシト雨は風情があっていいけど
豪雨はやめてほしいですよねぇ
蛸は夏が旬ですからまさにこれからですね。
西日本ではこの半夏の時期に
夏バテ予防で蛸を食べる習慣もあります。
やはりお刺身が美味しいですよねぇ
ボイルした真蛸が一般的ですが
活けの真蛸や水蛸も最近はよく見かけるような気がします
でもここはやはりボイルの真蛸かな
異様に色鮮やかなアフリカ産よりも
小豆色の国産を選びたいところです。
吸盤の食感が何といえず良いのですよねぇ
もちろん美味しい純米酒は欠かせないところです。
いけん、午前中から飲むこと考えてちゃダメですね
でも帰りにスーパー寄って蛸の刺身探してきます!

さてさて

今日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラで
長年続いた「エレクトロ35シリーズ」の最終機種でもあります。
いわゆる前期モデルで少し大柄な「GSN」が
小型化され「GL」となり
さらに小型化軽量化を推し進めたものが「GX」になります。
使用電池はエレクトロの代名詞でもある
HM-4N型水銀電池とはついに決別し
HM-N(NR52)型水銀電池 2個を使用します。
基本的な仕様は初代から一貫したもので
電子制御シャッターを使用した絞り優先オート露出専用機です。
露出の過不足を赤色(露出過多)黄色(スロー警告)で
表すのも変わりません。
ある意味、初代で掲げた「ろうそく1本の光でも写る」を
目指し続けた姿かとも思います。
レンズは写りの評価の高いカラーヤシノンDX 40mmF1.7
エレクトロシリーズ共通の大口径レンズです
シャッターはこれも初代から改良を続けながらも一貫して
コパルエレクでシャッタースピードは4~1/500秒となっています。
もはや熟成の域ともいえるカメラかと思います。
ただちょっと残念のは「GL」以降、バルブが省略されてしまったのですね
電池消費が多いことも理由かと思われます
整備・修理のチェックの際もバルブがあると便利なのですが。。。

お預かりしている「GX」は
なかなかキレイな外観で
ファインダー・レンズも比較的クリアで
一応、一通り動作もしています。
ただ、そのオート制御にかなり難があり
被写体の明るさにもよりますが
2.5段~4段近く露出オーバーになってしまいます。
シャッタースピードの制御が完全に狂ってしまっているようです。
単純に考えると受光素子(GXの場合はSPD)の
劣化を疑いますが
エレクトロの受光素子は古いモデルも含めて
経験上そんなに受光素子が劣化することはありません
それもGXは一般的に劣化しにくいというSPDです。
最初にまずは物理的にシャッターが粘ってないかをチェックします。
羽根自体が粘ることはエレクトロではあまりありませんが
シャッター羽根駆動部が粘っていることは
シリーズ共通でよくあるトラブルです。
ただし、今回は機械的にはシャッターはキチンと
動作しているようです。
次にレリーズ部のゴムブッシュ劣化を疑います。
ここがダメな個体は巻上時にエレクトロ特有の
レリーズ芯棒が戻る際の「カチン」音がしなくなっています
ただ、後期(GL以降)のエレクトロはゴムブッシュも
劣化しにくい材質のものに変更されているので
これも今回はあてはまりませんでした
。。。となると。。。
まだ現段階でははっきりとはしませんが
おそらく接点やハンダ部の劣化で
導通の悪いところがあると推測されます。
シャッターユニット周り
絞り値伝達部の接点やハンダを
徹底的に見直してみる必要がありそうです。

まだ現状チェックを行っただけの状態です。
だいたいの症状とある程度の対策が考えられたので
これかた本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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ペンタックスSLのカメラ修理

今日は「ウォークマンの日」だそうですよ。
1979(昭和54)年のこの日に
ソニーが携帯式ヘッドホンステレオ「ウォークマン」の第1号機
「TPS-L2」を発売したことに由来しています。
懐かしいですねぇ。。。当時、私、小学生でしたが
ウォークマン欲しかったですねぇ。。。
いろいろじいさんにねだって
買ってもらったのが真っ赤な東芝「Walky」でした。
お寺の法話やお経を録音しに行くのが趣味になっていた
当時のじいさんからは
「たかが再生専用機」と思われていたらしく
自分は録再可能でスピーカもついた小さなラジカセ
ナショナル「旅カセ」を外に持ち出す専用機にしてたなぁ
実は最近、当時使っていたラジカセが手に入らないかな。。と思って
じいさんが持っていたラジカセ(旅カセではなくソニーのでっかいやつ)と
私の使っていたアイワのラジカセをネットで探してみたのですが
意外と高いのですよ。。。
動くかどうかもわからないジャンク品が。。。(苦笑)
ちなみに初代ウォークマンはさすがにプレミアがついてて
結構なお値段でした。
しかし、あの頃、FMエアチェックや
レコードをカセットに録音していたことを考えると
今の環境って夢のようですね。
CDからネットから瞬時にプレーヤーにダウンロードできて
自由自在にプレイリスト作れちゃうんですよ
おまけに容量もとんでもなくあるし。。。
私が10年以上使っているipodクラシックでさえ160GBあって
全ての音源入れてもまだ余裕です…
便利な時代になりましたよねぇ

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
大ヒット作「SP」から露出計を省略したカメラです。
当時はカメラ内蔵の露出計はまだ装備され始めたばかりで
(SPは世界で2番目に発売されたTTL露出計内蔵カメラ)
内蔵露出計に関する信頼度みたいものが
ユーザー側の思い込みでまだ低かったのです。
そのため、わざわざ露出計レスのモデルを
ハイアマチュアまたはプロ向けに
ラインナップに加えるということがよくありました
「SL」もそんな立ち位置のモデルです。
M42マウントを採用した時点で
測光方式は今となっては少し使いにくい
「絞込測光」ならざるを得なかったわけですし
それであれば露出計は思い切って単体露出計で。。。
という考え方は今でもあると思います。
SPは平均測光ですし、ネガならまだしも
ポジあたりで狙った通りの明るさを再現しようとすると
「スポットメーター+被写体の色によって露出補正」が必要でしょうし
今ならばデジタル(スマホでも)で撮った値を参考にしたほうが
手っ取り早いかもしれません
そう考えるとマニュアル露出機であれば
露出計はなくても構わないような気がします。
なににしろ「SL」はカメラ側は非常にシンプルに仕上げられた
なかなかに潔いモデルです。

お預かりしている「SL」は
まず定番のプリズム腐食です。
プリズムの周りにぐるっと囲むように貼られている遮光材の
加水分解によりプリズム蒸着を剥がしていしまいます。
こうなるともはや再蒸着かプリズム交換しか
手段はございません。
当店では再蒸着は行っていないので
中古良品プリズムとの交換で対処します。
もうひとつの定番でもある「ミラーアップしたまま固着」は
今のところないのですが
やはりシャッター幕走行はスムーズではありません。
ぱっと見には普通に動作しているようにも見えますが
やはりSSを測定してみると1/1000時に
実際には1/250も出ていない状態です。
幕軸の汚れや油切れにより相当動きの悪い状態です。

露出計系がないということは
カメラを構成しているのは「巻上」
「ミラー駆動」「シャッター」「ファインダー」といったところです。
その関連する部部分を含めて
とにかく動くところは徹底的に洗浄・清掃・注油を行います。
それだけでかなりのレベルまで動きは良くなると思われますが
最後に若干の調整で安定した精度を確保します。
やはり一眼レフはこのくらいシンプルなほうがいいですね
良い使い心地で楽しんでいただけるように
これからしっかり整備を行っていきます。

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