日別アーカイブ: 2025年7月9日

キヤノンⅣsbのカメラ修理

今日は「泣く日」だそうですよ。
「な(7)く(9)」(泣く)と読む語呂合わせからですね。
悲しかったり苦しかったりして泣くのは
できるだけ避けたいですが
嬉し涙だったり感動して泣くことはいいことだと思います。
泣くことはストレスを解消する、
免疫力を高める、心の安定を保つなどの
効果があると言われています。
泣くと気持ちがスッキリしたり、
思いっきり泣いた後には深い眠りにつけたりします。
「泣く人は心が弱い」や「泣くことは悪い」などと言われることもあります。
泣くことに対して、ネガティブなイメージを持つ人もいますが
体と心の両方に多くのメリットがあるそうです。
年齢を重ねると涙腺が弱くなる…というのもよく言われますが
本当にそうですね。実際に自分がそうなるとよくわかります(苦笑)
でも言われてみればしばらく感動して泣いた覚えがないですね
一時期話題になった「涙活」でもしてみますか…(笑

さてさて

本日は「キヤノンⅣsb」のカメラ修理を行っています。
いわゆるバルナックライカのコピーモデルとも言えますが
ライカとは異なる手法で進化してきた
この時代のキヤノンの集大成的モデルです。
1952年発売のカメラです。
キヤノンお得意の可変倍率一眼ファインダーを搭載し
シャッターはB・1s~1/1000をカバーします。
このタイプのカメラとしては非常に使い勝手の良いカメラです。
当然ながらヒット商品となり35,000台以上が生産されたそうです。


そのおかげもあり現存する個体数も多いのですが
Ⅳsbに限らずこの時代のカメラは
未整備のままであればまず間違いなくシャッター幕が劣化しています。
このタイプのカメラは基本的に裏蓋が裏ブタがないので
シャッター幕はレンズを外したマウント側からしか確認できません。
シャッター幕が明らかに波打っているとか
切れたり裂けたりしているとかはわかりやすいですが
今回のⅣsbはとりあえずシャッターは切れていて
マウント側から見る限りは意外とシャッター幕はキレイに見えます。
で、上記画像の状態にしてやっとフィルム面から側も見れるので
簡単に強い光のように向けてみると…
やはりダメでした(苦笑)
レースのように光がスケスケで幕としての役割をはたしていません。
まぁ当然といえば当然ですね。
70年前のゴム引きの幕がそんなにもつわけがありません。

…というわけで予想はしていましたがこれから幕交換を行っていきます。
その過程でしっかりシャッターの精度や巻上部の整備を行っていきます。
さらに装着されていた50mmF1.8レンズは
レンズは比較的キレイなものの絞り羽根にかなり油滲みが見えますので
動作不良を起こす前にこちらも清掃を行っていきます。

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