今日は「民放ラジオ放送開始記念日」だそうですよ。
1951(昭和26)年のこの日に
名古屋の中部日本放送(現:CBCラジオ)と
大阪の新日本放送(現:毎日放送)が
日本初の民放ラジオとして放送を開始したことが由来となっています。
太平洋戦争終結後の1950(昭和25)年に
民間放送の設置が認められる放送法が公布施行され
翌年の開始だったそうです。
ちなみに民放テレビ放送の開始はさらに翌年からとなっています。
中学生の頃とか布団の中にもぐりこんで
よく深夜ラジオ聴いていました(笑
たまに親父のクルマで出かけるといつもAMラジオがかかっていましたし
その放送がまたおもしろかった記憶が残っています。
あのちょっとノイジーなAMラジオの音が
何ともノスタルジーでいいですよね。
今でもたまに聴きたくなって枕元にラジオおいて聴くこともあります。
FM放送への転換が進んでAMラジオ放送がなくなってしまうのは
何とも寂しい気もしますがこれも時代の流れですね…
さてさて
本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
1980年発売のカメラです。
ニコン初のエントリークラスのカメラでもありますね。
入門機とするためにこのとき既に他メーカーからも
出ていた「絞り優先オート露出」専用機とし
エンジニアプラスチックを多用しています。
前年の1979年には海外で先行発売され
その売れ行きと評判は上々で
満を持して国内投入されましたが
発売当初の国内でのリアクションは今一つでした。
高級カメライメージの強い当時のニコン製品としては
「安っぽい」という捉えられ方をしてしまったようです。
同クラスのカメラとしてはかなり質感高かったのですが…
この時代のニコンユーザーは今以上に保守的だったと思われますし
なかなかこれまでのイメージ上、難しいものがあったかと思います。
「絞り優先オート専用機」ということで
当然、電子制御シャッター機ですが
1/90とバルブは機械制御で電池ナシで駆動します。
このあたりもエントリー機とはいえニコンらしく
当時のフラッグシップF3同様にジウジアーロデザインで
デザイン上もF3に近い部分が多く
今見ても非常に魅力的なカメラだと思います。
お預かりしている「EM」は
巻き戻しクランクの破損だったり
セルフタイマーレバーの欠落だったりと
外装部にダメージが結構ある現状です。
シャッターや露出計に大きな問題はなさそうですが
落下していると思われ
レンズのフィルター枠等にもダメージがある状態なので
できる限りの修復と整備を一通り行います。
画像には写っていませんが
「EM」の巻き戻しクランクは破損していることが多いです。
力のかかる部分がプラスチック製で
それが経年劣化で脆くなっていることもあり
クランク部が破損している個体も多いイメージです。
今回はもう破損しているため反対に良かったのですが
分解時にここを外すときに非常に神経を使う部分です。
中身は電子制御機ということもあり
フレキも多く少々ややこしいですが
それでもこの類のカメラとしては
非常に整備性も良好です。
このあたりはさすがこの時代のニコンですね。
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