オリンパスペンFTのカメラ修理

昨日のイヴに引き続き
今日の日没まではクリスマスですね!
12月25日といえば
昭和が始まった日でもあるのですね。
1926年(大正15年・昭和元年)の12月25日に
大正天皇が崩御し皇太子であった裕仁親王が践祚しました。
多感な時期を過ごしたのが昭和だったので
自分の人生の大半は「昭和」と思いがちなのですが
もうとっくに「平成」を過ごしている時間のほうが長いのですよねぇ
そんな「平成」の時代もあと少し。。。時の流れを感じますねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
少し前にもFTの修理をご紹介しましたね。
初代ペンFに露出計・セルフタイマーが追加され
巻上も2回巻上から1回巻上に改められたモデルです。
ペンFのボディ色はシルバーしか設定がありませんでしたが
ペンFTにはブラック塗装のモデルも存在しました。
シルバーに比べると現存する固体はかなり少ないと思われますが
今回、お預かりしているのはそのブラックのFTです。

やはりシルバーとは随分雰囲気が変わりますね!

まず、FTではよくあるトラブルですが
ハーフミラーがかなり腐食してしまっているようです。
ハーフミラーにより約半分の光量を露出計側に
持っていかれるので元々、ファインダーは少し暗めではありますが
腐食のせいでかなり暗くなってしまっています。
加えてその露出計ですが動作してはいるのですが
かなりオーバー目にしか動作せず正しい値から比べると
+4~5段といったところです。
いくらネガフィルム使用だとしてもこれでは写真が
真っ白になってしまいます。
その他、フィルムカウンターの戻りがかなり悪いようです。

ハーフミラーは中古ではございますが
まだ腐食していないものと交換いたします。
まずはシャッターユニット及び巻き上げ機構部から整備を行います。
その後、ペンF系ではトラブルの多いミラー駆動部
ファインダー光学系、露出計調整と進めていきます。

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