ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「椅子の日」だそうですよ。
「よい(4)いす(14)」(良い椅子)と読む
語呂合わせからだそうです。
椅子は大事ですよ~
私もそうですが特に長時間座ったままで
作業や仕事をしている方には本当に大事です。
変な姿勢や座面の悪い椅子に座り続けていると
確実に体調に異変が表れます。
単純に一時期的な「お尻が痛い」くらいならまだ良いほうですが
慢性的にお尻が痛くなる…腰に違和感及び痛み
肩や首への違和感・痛み、頭痛…いろんなものの原因になりえます。
少しだけいい椅子を手に入れても
困ったことに座っているうちに
どんどん座り心地が変わっていくのですよねぇ…
クッションや座布団、ジェルシートを駆使して
何とか快適に座っていられるように
結構いつも試行錯誤しています(苦笑)
お尻や腰に違和感を感じないようにするのは当然なのですが
私の場合、最近、少し負荷のかかる座り方をしていると
夕方以降にやたら足がむくむのですね。
(座っている時間が単に長すぎる場合も…)
だから足がむくんでいるときには
何か座り方がおかしい…と判断していろいろ確認することにしています。
そろそろまた何かよさそうな椅子を探してみるかな…
お安くても
あ、その前にジェルシートがへたってきているので
買い換えないと…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
60年代半ばから70年代前半にかけての
ミノルタを代表するカメラだと思います。
ミノルタ初のTTL測光方式を採用した一眼レフカメラでもあり
ファインダー視野の上下を2個のCdS受光体で測光し
風景撮影の折などに空の強い明るさ等で
全体が露出不足になる傾向を補正できるミノルタで言う
「CLC」方式を搭載しています。
現在の分割測光の元祖ともいえる測光方式です。
ミノルタ初の開放測光機でもあり
開放測光に対応するためにレンズ群も絞り伝達機構を備えた
「MCロッコール」にモデルチェンジされました。
(マウントの形状そのものは変わっていないため
露出計連動を考えなければ従来のオートロッコールも装着は可能)
露出計周りに新しい機能が多くそこに注目が集りますが
基本的なシャッターや巻上も非常に丈夫にできていて
安定して動作するカメラです。
ロングセラー機である上にヒット商品なので
現存台数も多くその中には数十年放置されたままの
状態の良くない個体も多いのですが
それでも何とかシャッターは切れる…という個体も多いと思います。
とはいえ、経年劣化で動きの悪いものが
がんばって動いているだけとも言えるものが多いので
スムーズに本来の動きができるように
整備が必須のカメラともいえます。

お預かりしている「SR-T101」は
寒いときに頻繁にミラーアップしたままになってしまうということで
お預かりしましたが
充分に暖かい今の季節でも頻繁にミラーアップしたままになるようです。
ミラー駆動部の動きが悪いことも多少ありますが
大きな原因はシャッター幕の動きが悪く
幕走行完了後にミラーアップのレバーを
うまく蹴りだせないことが原因と思われます。
幕走行状態がそんな感じなので
測定機でSS測定しても高速シャッターの精度は全く出ていません。
やはり幕軸を中心に動きを良くする整備が
一通り必要な状態だと思われます。

プリズム上にCLCの特徴である
二つのCdSが装着されているのがよくわかりますね。
ちなみに今回は露出計も全く動かない状態でした。
原因はSW部の緑青による接触不良です。
もちろんこちらも修理で対応します。
加えて明るさによって露出計指針が
それ相応に変化していかなければいけないのですが
当初、それも反応はしていても変化が乏しい状態でした。
こちらの原因このカメラではたまにあるのですが
ハンダの劣化による接触不良が原因です。
見た目には全く劣化しているようには見えないのですが
ハンダを完全に吸い取って新しいハンダで付け直すと
明らかに状況が改善します。
これがあるのがわかっているので
このカメラの整備時には各要所のハンダは
いずれにしても付け直します。
他、巻上やミラー駆動部の整備
ファインダー清掃等々を行って
快適に使えるように仕上げていきます。

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