ペンタックスMEのカメラ修理

今日は2月9日…
語呂合わせで「ふくの日」「服の日」「肉の日」とかが制定されています。
他にもいろいろな記念日があるのですが
「2・9(ふく)」繋がりで
「大福の日」なんてのもありますね。
大福。美味しいですよねぇ
スーパーやコンビニ、ドラッグストア
いろんなところで売っているからついつい買ってしまいます。
餡子好きなので餡子が使われているものは
何でも好きなのですが手軽に手に入って
すぐに食べられることから大福比率は高いような気がします。
ふと気になってカロリー記録簿見ても
いやいや、大福、割とよく食べてますねぇ(苦笑)
バター等を使う洋菓子系よりはマシですが
数値は最近悪くないのですが糖尿病持ちなので
適度な量に抑えとかないと…
でも、ストレス解消にも気分転換にも
甘いものはいいですし、餡子には本当に癒されます…
午後の休憩にはどら焼きか大福でお茶します(笑

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
1976年発売の絞り優先オート専用機です。
ポジションとしてはエントリークラスにあたりますが
後の「Mシリーズ」やさらに後継の「Aシリーズ」の
基礎ともなるカメラで当時のペンタックスにおいて
重要な位置づけになるカメラだと思います。
同時期に開発された「MX」が
60年代からの路線を継承した布幕横橋り機械制御シャッターだったのに対して
「ME」は電子制御の金属羽根縦走りシャッターを搭載し
「Mシリーズの」」の基本コンセプトである
「小型軽量化」、「電子化によるAE化」を推し進めたカメラだと思います。
後にこの「ME」をベースに中級機へと機能を押し上げた
「MEスーパー」も登場し
さらによりシンプルなエントリー機に進化した「MV1」も登場します。
1970年代~80年代にかけての
多くのペンタックス機の土台となるカメラかと思います。

電子制御機としてはかなり整備性も良く
電気系のトラブルは比較的少ないしっかりできたカメラですが
ミラー駆動部にトラブルが多いのはここでも何度も書いた通りです。
今回の「ME」はそのミラー駆動部まわりには
大きな問題はなかったのですが
ちょっと力任せで無理な操作をしてしまったらしく
巻上軸が噛みこんで固着した状態で当店にやってきました。
「ME」に限らない話ですが
動かないとき、あるいは動きが重いときに
力任せに無理な操作をするのは避けましょう…
大抵の場合、それを行うと状況は悪化します。

巻上トラブルは無理な力をかけたために
巻上軸と巻上ロック機構がおかしな噛みこみ方をしてしまい
そのため巻上軸が戻らなくなってしまうような状態でした。
幸いなことに大きな変形等はなく
ある程度の段階まで分解して組みなおしてやることで解消できそうです。
ただ、それ以外にもやはり巻上周りやミラー駆動部に
動きの悪い部分はそれなりにみられるので
分解、再組立ての過程で一通りの清掃整備を行っていきます。
少々、トラブルの起こりやすい部分もあるカメラですが
古くなってもある程度手を入れてやれば
しっかりそれに応えてくれるカメラでもあります。
加えていつも書きますが「Mシリーズ」は内部モルトの多いカメラで
今回も内部のモルトはどこもかしこもベタベタに劣化しているので
しっかり交換を行っていきます。

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