オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「ふとんの日」だそうですよ。
「ふ(2)と(10)ん」と読む語呂合わせからですね。
少しずつ暖かくなってきたような気もしますが
まだまだ寒い日も多く布団から出たくない朝が多いですよね
いや、寒くなくってもいつも出たくないかな(笑
私も自宅ではベッドではなくて布団ですが
やはり収納できて部屋が広く使えるのがいいですね。
一人暮らしでたいして広くない部屋だとなおさらです。
この季節だと敷布団の上に毛布1枚
掛け布団の下にも毛布1枚で毛布に挟まれて寝ているのですが
これだとたとえエアコンとか付けてなくても
布団に入った瞬間に暖かさに包まれて
気持ちよーくあっという間に寝付くことができます。
暖かい布団に包まれて眠るのはやはり最高の幸せですよねぇ(笑
最近は休みの日にやたらと通院の予定が朝イチに入っていたりして
なかなか休日にも寝たいだけ寝るってことができないのですが
月に1回くらいは目覚ましも何もかけずに
寝たいだけ惰眠をむさぼりたいものです(苦笑)
そのお供に暖かくてフカフカの布団は必須アイテムですねぇ

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
1972年7月に「M-1」の名で発売開始となりましたが
ライツからのクレームがあり1973年5月に「OM-1」に改名されました。
改名されたおかげで非常にわかりやすく区別がつくようになってしまいましたが
要は「OM-1」の最初期モデルです。
「OM-1」に改名されたときも上カバーのロゴが変更されただけだったので
「OM-1」の初期モデルも中身は「M-1」と変わりません。
ただ、「OM-1」はかなり細かく頻繁に中身を
マイナーチェンジしているので「M-1」と最初期「OM-1」は
後の前期OM-1比べてもいくつかの特徴があります。
もちろん機能的には全く違いはありません。
修理整備する立場で言えば「M-1」+最初鯉OM-1は
部品にデリケートな部分等があってそれ以外のOM-1に比べると
少しばかり神経を使うところが多い印象です。

「M-1」の生産台数は5000台とか数千台とか言われていますが
正式な台数は確か発表されていないのかと思います。
印象としてはもっとあるのではないかというイメージです。
都内の中古カメラ屋さんでも比較的頻繁に見かけますし
整備依頼も数千台にしては多いのですよね…

お預かりしてる「M-1」はまずは定番のプリズム腐食です。
それほどは酷くない腐食なのですが
大きな点腐食が3カ所ありちょっと目立ちますし
やはり視野内で邪魔になります。
上カバーを外して腐食の原因となる接眼部のモルトを見ると
腐食対策で交換はされています。
おそらく腐食が酷くない段階で対策したのだと思われます。
プリズムのモルトが触れる部分には
明らかに加水分解による腐食が塗装面にも起きています。
露出計や電池室のコンディションはまずまず良い状態ですが
SW部で多少接触不良が起きていて少しばかり挙動が不安定です。
シャッターも一通りは動作していますが
やはり幕軸や底部三連ギアには若干の粘りがあるようで
こちらも精度が少しばかり不安定です。
大きな致命的トラブルはないものの
やはり全体的にリフレッシュが必要な状態かと思います。

まだ取り掛かったばかりで本格的な分解作業はこれからです。
M-1+最初期OM-1の特徴でもある
外観はそれ以降ものと同じでも基部が別体となっている
巻上レバーはやはり今回も指あて部が破損しています。
今回はご依頼者様にも許可をいただいて
通常のOM-1の中古品と交換で対処いたします。
他、4本のフィルム室スタッドや4本バネのプリズム抑え
深さの浅い接眼レンズ部等々
この画像でもM-1の特徴がいくつか確認できますね。

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