月別アーカイブ: 2016年9月

ニコンFEのカメラ修理

今日は「ドラえもん」の誕生日らしいですよ。
いったい何歳になるんでしょう。。。
そろそろ「ドラえもん」の道具の中で
何かひとつくらい実現してもいいような気がしますね。
それとも既に何かひとつくらい実現しているものはあるのかな。。。

さてさて

今日は「ニコンFE」のカメラ修理を。。。

そういえば昨日もFEでしたね(汗)同じ個体ではなく
偶然、別々のお客様から同じ日に依頼を受けたものです。
さすが人気のモデルです。
昨日はブラックの個体でしたが
今日はシルバーのFEです。
ブラックもシルバーもFEはカッコ良いですね。
オーソドックスなスタイルなのですが
一眼レフの王道的スタイリングで非常に良いと思います。

今日の修理はまず
写真右1/3~半分くらいに光カブリがあるとのこと
実際に写真を見せていただきましたが
明らかに外部からの光が入ってしまっているようです。

となれば。。。まずフィルム室のモルトなのですが。。。
明らかに劣化してほぼ存在していない状態です。
これなら光漏れも頷けます。
さらにもう少しチェックしていくと
露出計は明らかにアンダー(-1.5)、オートは少々アンダー(-0.5)
シャッタースピードも少々ズレあり。。。といった感じで
やはり全体的に整備調整が必要な状態です。

IMG_8532

上カバーを開けてみてわかりましたが
過去に分解された形跡が見受けられ
通常に使うには問題ありませんが
一部の部品が紛失しています。
そんなに深いところまで開けられてる感じではないのですが
より細かくチェックしつつ分解整備を進めていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ニコンFEのカメラ修理

今日は9月2日ということで靴(9・2)の日ということですよ
靴って大事ですよねぇ。。。
ビジネスシーンでも靴が汚かったり
みすぼらしかったりすると目立ちますものね。
個人的には最近、20年ぶりに登山靴を買い換えたのですが
やっぱり良い靴は歩きやすさ疲れにくさに直結します。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
ここでの登場回数も非常に多いカメラです。
適度にコンパクトで信頼性も高く使いやすいと3拍子揃ったカメラですね。
個人的にもかなり好きなカメラです。

今回、ご依頼の個体は
最近、続いているいわゆる家に保管されたままになっていたカメラです。
ファインダー内にカビも多くフィルム室内のモルトは粉だらけで
とてもこのまま使える状態ではありません。
動作チェックをしてみると
まず高い頻度で巻上げロックが起こります。
まだ推測の段階ですがミラーチャージがうまくできないようで
シャッターはチャージされるのですが
ミラーがチャージされないため、シャッターは切れず
巻上げもできない。。。という状態になってしまいます。

他、シャッターは高速シャッター(1000、500)は開かず
オート、露出計はそれぞれ1.5段以上アンダー傾向です。

IMG_8531

これからミラーボックスを外しシャッターユニット、
ミラー駆動部の点検整備に取り掛かります。
おそらくこの段階である程度、動きは正常になると思われますので
その後、細かい調整でシャッタースピード、オートの精度出しを行います。
並行して露出計周り、ファインダー周りの整備を行います。

main_logo

キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は9月1日、「防災の日」であり
57年前に関東大震災が起きた日でもあります。
毎年、いえ毎月のように全国どこかで大きな災害が起きていますが
備えだけはしっかりしなくてはいけませんね。

さてさて

今日はキヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理を行っています。
最後のキャノネットでもあるG-Ⅲですが
発売は1972年、当たり前ですが1961年に発売された
初代キヤノネットに比べると非常にコンパクトで
色々な面で進化したモデルです。
現在でもキヤノネットの中ではこのG-Ⅲが
抜群の人気を保っていると思います。

今回、お預かりしたG-Ⅲは
随分長い間、家に保管されていたようで
まず裏蓋のモルトが全く機能しない状態で
そのモルトの腐食により裏蓋そのものや
ボディ側にも錆を発生させているような状況です。
加えてシャッター羽根にも粘りが出ていて
シャッター羽根は何とか動くのですが非常にゆっくり開閉します。
露出計は何とか生きてはいますが
随分アンダーに振れていて
通常ならばシャッターが切れなくてはいけない
EV15 ASA100 1/125という設定でも振り切ってしまい
シャッターロック(オート範囲適用外)がかかってしまいます。

キヤノネットに限ったことではありませんが
この時代のレンズ一体型コンパクトカメラは
裏蓋のモルトにかなり遮光性を頼っているものも多く
大量のモルトが使われています。
劣化したモルトは百害あって一利ナシなので
古いカメラをお持ちの方は必ずチェックすることをお勧めします。

IMG_8530

まずはこれから分解をさらに進めて
シャッターユニットの整備及び、シャッター羽根、絞り羽根の清掃を行います。
加えてレンズ清掃、露出計、オート制御、ファインダー周りの整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo