日別アーカイブ: 2018年9月22日

オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「国際ビーチクリーンアップデイ」だそうですよ。
世界中で海岸のゴミ掃除をしようという日です。
夏の間に大量のゴミが溢れてしまいますものね。。。。
山や海にゴミを捨てて帰る人は
そこで自然の恩恵を受ける資格がないと思うのですが。。。
少々、話が逸れますが
そろそろ海の水もより澄んできてキレイになる季節ですね。
山も海も中秋~晩秋が一番キレイだと思います。
写真撮りに行きたいですね~

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンの高級バージョンとして発売されたのが
今回の「ペンS」です。
シャッターはコパルXで
速度も1/8からちゃんと一段刻みで1/250まであり
Bも備えます。レンズはD.ズイコー30mmF2.8です。
ピントはもちろん目測式です。
ハーフとはいえ写りに定評のあるカメラで
トラブルの元になりがちな露出計もなく
シンプルなマニュアルカメラです。
そのせいか現在も人気が高いカメラです。

お預かりしているペンSは
シャッターが全く切れません。レリーズは押せるのですが
全くシャッターが反応しません。
もうパターン的に予想されるかもしれませんが
シャッター羽根が固着してレリーズしても切れないのですね。
油や汚れによる固着です。
レンズシャッター機全般で定番のトラブルですが
ペンはビハインドシャッターで羽根がフィルム室側に露出しているせいか
固着率がかなり高いような気がします。
羽根が露出しているので
とりあえず応急処置で少しだけクリーナーを羽根に付けると
シャッターが切れることもあるのですが
(あくまで応急処置なのでそのままではしばらくするとまた固着します)
今回はそういった応急処置では全く動きません。

まずはレンズ及びシャッターユニットを分離します。
ペンの主要な機械部分はほぼこのユニット内に収まっています。
ボデイ側は巻上とカウンターのみです。
クモリの酷いファインダーは上カバー裏に取り付けられています。
後でもちろんこちらも清掃していきます。
これから本格的にシャッターユニット分解に取り掛かり
シャッター羽根、絞り羽根の清掃から行っていきます。

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