今日は言わずとしれた節分ですね。
ここのところ毎年思うのですが
「恵方巻」っていつからこんな全国行事になったのでしょう?
昔はそんな習慣なかったですよねぇ。。。と思って調べたら
もともと大阪あたりでの習慣なんですね。
それが2000年くらいに某コンビニの経営戦略で一気に広がったらしいです。
それはともかく子供の頃は炒りたての熱々の豆が好きだったなぁ
さてさて
本日は「キヤノネットQL17」のカメラ修理を行っています。
社会現象になるほど売れまくった初代キヤノネット発売から
4年後の1965年、キヤノネットQL17がデビューしました。
受光素子はセレンからCDSに変更され
巻上レバーも一般的な上カバー部に移動しました。
レンズも45mmのF1.7に変更されました
大きさは初代と比べてもさほど変わりませんが
随分スマートな印象になりました。
さらにネーミングにもあるようにクイックローディング(QL)が採用され
フィルムの端をスプールに差し込む必要がなくなりました。
初代と同じく基本的にはシャッタースピード優先AEのカメラですが
マニュアルでも撮影することができます。(マニュアル時には露出計は使えません)
今回お預かりしたキヤノネットは
ご依頼者様のご自宅から出てきたというカメラです。
おそらくご依頼者様のおじい様が使われていたのだと思われます。
相当長い長い間眠っていたと思われるのですが
その割には状態は悪くありません。比較的乾燥したところにあったものと思われます。
ボディにあたりもなくレンズ・ファインダーのカビも少しだけです。
ただし、電池が入れっぱなしだったようで
電池端子には緑青が発生しています。露出計はさすがに動きません。
さらにシャッター・絞り羽根には粘りが見られます。
このままではさすがに使えませんが
整備してやればまだまだ元気に使えるようになりそうです。
初代もそうですが、針抑え式のオート機構、
さらに露出過不足時のシャッターロック機構等々
非常によくできたカメラです。
さらに写真のようにレンズボード取り外し時に
リード線は全く外す必要もなく、メンテナンス性にも
非常に優れたカメラです。
これからシャッターユニット部の分解整備から取り掛かり
各部点検整備一式を行います。