ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「頭痛の日」だそうですよ。。。嫌な日ですねぇ(笑)
私はあまり頭痛に悩まされることはないのですが
冬になると首がこるのですよね。
で、酷くなると後頭部が痛くなってきます。
銭湯にでも行ってゆっくり温まりながら首を回していると
大抵治るのですが。。。
今年はまた少し冷えると痛くなってきてちょっと困ってます。

さてさて

本日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機であるペンタックスSPの後継機で
同時に発売されたSMCタクマーレンズを使うことにより
開放測光を可能としたモデルです。
ただし、従来のスーパータクマーや
他社製のM42マウントを使うときにはSPと同様絞込み測光となります。
SPのときには絞り込み測光しかできなかったので
絞り込みスライドスイッチが露出計のスイッチも兼ねていましたが
SPFの場合は露出計のSWはありません。
当時、「フォトスイッチ」と呼ばれた機能で
CDSに当たる光が極端に少なくなると
露出計をオフにしてしまう機能が搭載されています。
レンズキャップを装着していれば電源がオフになるという仕組みです。

露出計の構造もちょっと変わっていて
電池を外したときも指針は真ん中に来ます。
これは二つのコイルを重ねたものを露出計に使用していて
片方のコイルにCDSからの電流、もう片方のコイルに
SS、絞りの抵抗からの電流で互いに指針を引っ張り合っています。
で、バランスが取れたところが適正露出で針が真ん中に来ることになります。
電池を外すとどちらからも電気がこないため
やはり針は真ん中に来る。。。ということですね。

前置きが長くなりました(汗)
今回、お預かりしたSPFは露出計はそこそこ動作しているものの
少々オーバー目に振れています。
それ以上に問題なのは1/1000はほぼ開いておらず
1/500でもかなり露光ムラが見受けられ、
1/125と1/60はどちらも1/60で切れているようです。
色々なところで油切れが発生しているようです。
巻上げも重くはないですが
明らかに油切れの兆候が見受けられます。

シャッター周りなど機械的な部分はほぼSPと同じ構造ですが
露出計周りは全くの別物です。
巻き戻し部周辺の様子はSPとは全く違うものですね。
これからまずはシャッター周りの点検清掃注油を行うために
分解をさらに進めていきます。

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