オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は9月6日…「く(9)ろ(6)」ということで
「黒」に関連する記念日が目白押しです。
「黒の日」「黒牛・黒豚の日」「黒豆の日」
「黒酢の日」「黒あめの日」「9696(クログロ)の日」
「カラスの日」「松崎しげるの日」…等々
そんな中に「黒い真珠・三次ピオーネの日」がありますねぇ
その美味しさと色合いから「黒い真珠」と呼ばれている
広島県三次(みよし)産の高級ぶどうです。
私にとっては地元の名産品で目にすることは多かったのですが
さすがにちょいとお高いので口にすることは少なかったですねぇ
ちょうど今頃が露地モノが出回る季節なのですね。
大粒で甘くて適度な酸味で本当に美味しいのですよねぇ…
思い切ってお取り寄せしてみようかな…

さてさて

この流れで行くと「黒いカメラ」の修理ブログだと
日付に合うのですが何にも段取りせずに
そんなにうまくめぐり合わせるわけもなく
今日はシルバーの「OM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月数台は「OM-1」の修理をしていた時期が
長く続いていたのですが
最近はしばらくご無沙汰でしたね。
少しヒサビサの「OM-1」の修理です。
コンパクトな「機械制御マニュアル一眼レフ」といいうジャンルにおいて
まさに第一人者といえるカメラだと思います。
ただ軽量コンパクトだけでなく
巻上やシャッター音等、その何とも上品な使い心地のよさで
高い人気を誇るカメラです。
現行品であった時代から現在にいたるまで
どの時代においても高い人気を保ち続けている
数少ないカメラでもありますね。

軽量コンパクトであることを最優先に作られているために
多少機械的に気難しい…というか
定期的なメンテナンスが必須なカメラでもあります。
通常の大柄な一眼レフに比べると
多少デリケートな部分やより小さなバネの駆動力で
動作している部分もあり
動きの良い状態を常にキープしておく必要があります。
今回、お預かりしている「OM-1」も
シャッターは一通り動作してはいるのですが
やはり幕軸や巻上部に動きの渋い部分もあり
高速シャッターの精度は出ていない状態です。
さらに露出計は電池を入れても全く動作しない状況です。
電池室は非常にキレイな状態で
周辺をチェックしてもハンダ付けや配線には問題がなく
それ以外の原因で電源が入らない状態のようです。

まれに露出計本体内部で断線している場合があり
そうなると結構大変な修理となってしまいます。
なのでまずは露出計本体が動作するかどうかを
確認するのですが今回は露出計本体にも問題はないようです。
…となるとSW部の接触不良の可能性が高いですね。
いろいろ調べていくとやはりSW部に問題があるようです。
今回の「OM-1」は後期のモデルで
SW部は「OM-1N」と同様の構造に変更されている個体なのですが
それでも前期モデルと同様にSW部のトラブルは
比較的多いようです。
さらにこのタイプのSWになっているOM-1は
アース側の接触不良も多いのでそのあたりにも注意が必要です。
機械的な駆動部分も整備も行い
並行して露出計回路周りの整備調整を一通り行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。