ミノルタニューSR-7のカメラ修理

今日は「哲学の日」だそうですよ。
ソクラテスが亡くなった日に由来した記念日です。
うーん、哲学ねぇ。。。難しいことはわかりませんが。。。
とりあえず仕事があって
毎日美味しいものが食べられていればそれでいいかな(笑)
それよりも今日からゴールデンウィークですね!
皆さまお出かけされるだろうから
お店は意外と静かだろうと予想しています。
当店も30日~7日まで今回は長めにお休みをいただきます。
とりあえず久しぶりに呉に墓参りに帰ります。

さてさて

本日は「ミノルタニューSR-7」のカメラ修理を行っております。
SR-7の前のモデルがSR-3で
いきなり次がSR-7になったのは
1962年に発売されたレンズシャッター機「ハイマチック」が
アメリカ初の有人宇宙船「フレンドシップ7号」に
撮影用カメラとして採用されたことと
マイナーチェンジを含めればミノルタの一眼レフとしては
7代目の一眼レフにあたるからだそうです。
ちなみに「ハイマチック」もフレンドシップ7にちなんで
2代目がいきなり「ハイマチック7」になっていますね。
「SR-7」は1962年の発売で
世界初のCDS露出計内蔵カメラなのですが
「ニューSR-7」はそのマイナーチェンジモデルで
1965年の発売です。
マイナーチェンジとはいいますが
この2モデルは全くの別物です。
SR-7はそれまでのミノルタ一眼レフと同じく
ベースはSR-1でシャッターユニットと
ミラーボックスがユニット化されている独特の構造ですが
ニューSR-7は次に発売となる
「SRT101」に近いもので
ボディダイキャストから変更されています。
外光式CDS露出計という点は同様ですが
それ以外は全くの別物といって良いと思います。

お預かりしている「ニューSR-7」は
元々丈夫なカメラだけあって一通り動作してはいるのですが
やはり相当動きにくい状況で一生懸命動いているようで
高速シャッターの精度は全く出ていません。
最高速1/1000が実際は1/500
1/500は1/300。。。といったところでしょうか。。。
1/125になるとそれほど問題のない範囲に収まるのですが。。。
加えて露出計が6段オーバーと
参考程度にすら使えない状態です。
電圧がうまくかからないのかCDSの劣化ではないかと思われます。

ずっと使われずに仕舞いこまれていたカメラとのことですが
大切に保管してあったようでレンズ側に
問題のあるカビ等はありません。
ボディ側も多少のアタリがありますが
全体的にはキレイな状態です。
保管状況としては問題ない状態だったのですが
さすがに何十年も動かしていないと
動作部分に問題はいろいろ出てきます。
永い眠りから覚めて軽やかに動いてもらうためにも
一通りの整備をこれから行います。

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